ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

黒木華

「ブラッシュアップライフ」〜5☆☆☆☆

 ほんと面白い。

 何度生まれ変わっても30代20代で死に、次が人間でないのはイヤと延々と同じ自分をやり直すことになるヒロインあーちゃんこと近藤麻美(安藤サクラ)笑

 ここで本当に脚本バカリズム天才だなと思うのは、繰り返しの見せ方ですよねえ。

 2回目の人生では少しだけ成績が優秀で、仕事は市役所窓口から薬剤師に。 祖父の死期を早めた処方薬ミスをみつける薬剤師らしい活躍や、恩師を痴漢冤罪から救う偶然もありつつも一般市民笑
 そこからまたやり直し、3回目となると本人も飽きてる繰り返しを見てるこっちもまあ慣れて、だれてくるじゃないですか。その対策がなんと!
テレビ局勤務!!
 制作の裏話が楽しいだけじゃなく、あの「家売る女」「花咲舞が黙ってない!」と実在人気ドラマが次々登場したらワクワクするでしょ、いっそズルいわ!
「続編まで作られるのを私は知っている」
とほくそ笑むAD麻美を見てるこっちも『だよね〜』って嬉しくなるやつ!
その合間合間に、2回目で助けた人と同じように会うために、撮影を巻きで(=急いで)仕上げなくてはって、そりゃ盛り上がりますよ!

 そして地元暮らしでも東京勤務でもずっと、つるみ続ける3人娘。みーぽん(木南晴夏)なっち(夏帆)との変わらない友情に癒されるんですよねえ…。

 なのに!
4回目ではその2人と仲良くなりそびれるだと⁉︎
それは辛い、辛過ぎるよ!
クズな元カレ(松坂桃李)とは、2回目で知り合わず年収10億でも、3回目では2ヶ月付き合って年収9億でもネタで笑って済んだけど。人生を丸っと3回共にした幼馴染を失うのは家族を失うようなものでしょう〜!!!

 てなわけで続きを見るのが怖いですが、絶対面白いだろうから観るぞ。
繰り返し体験をドラマ企画にしたら、地味過ぎる、世界救わなきゃ!と口を出されて陳腐なスパイSFになったの笑えたけど(その放送日に死んじゃって見られないの泣けた)、他にも人生繰り返してる人が出てきてここからはSFになりますか?

 ちなみに周囲の不倫は絶許な麻美ですが、ミュージシャンを目指して駄目で離婚した福ちゃん(染谷将太)の挫折は放置。再婚後の赤ちゃん誕生を無かったことにしない選択をするのとても好きです。(岸辺露伴の藪箱法師のリセットでは胎児消えてましたよね〜)
 しかし10余年ぶりの同級生が親しげに連絡とってきて会うと盛り上がる様子に時々ちょっと引く私は、引っ越しもあって小中学校の知り合いとは全く連絡とってませんよ。人見知りそうなバカリズムですが幼馴染とは密なのかなー。

「イチケイのカラス」1 ☆☆☆

 山積みの公判を、予定数以上こなせれば黒字。こなせなければ赤字。裁判所にもそんな収支の概念があるとは。そこはキャッチーでしたが、 型破り裁判官と優等生のコンビ自体はセオリーですね!

 ぶっちぎりで赤字の「東京地方裁判所第三支部第一刑事部」=イチケイに赴任してきたエリート坂間千鶴(黒木華)     さっさと数をこなして赤字を解消したいのに、不必要に思える合議制の裁判に関わることに。
 被告の青年長岡誠(萩原利久)  は、暴行の現行犯。この程度なら3人で合議せず、パパッと一年半求刑して終わりなのに!とイラつく千鶴と違い、入間裁判官(竹野内豊)は
「あなたの話を聞きます」
と切り出し「殴りかかられて応戦しただけ」と新証言を引き出します。その上、青年が殴った相手江波議員(勝村政信)の秘書をしていた父親(松澤一之)が、自殺したとされる全く別の事件を調べ始めて、異例の現場検証まで。それも2回も⁉︎
 ちなみに入間裁判官は高校中退で、最終学歴中卒ですって。へえ、そこから弁護士→裁判官になれるんだ。

 ドラマですからね『聞こえたはず』と自殺断定なら、聞こえなかったんですよねえ。2度目はもちろん、事故と同じ時間でしょ?『2度の現場検証は不必要』と前夜に分厚いレポートを書いた千鶴でしたが、むしろ初回から同時刻、車両も同程度交通量の五十日(ごとおび)にしておけと指摘しろって話ですよw
 目撃証言にあたり直す頃には、さすがの千鶴も協力的に。そしてシングルマザーの目撃者(松本若菜)に江波議員が解雇や取引停止の圧力をかけていたことと、長岡父は目撃者の娘を助けて踏切に飛び込んだことが判明するのですよ…。
 そこで「許せない」と江波への義憤を募らせる千鶴。法廷では「恥を知りなさい!」と立ち上がって叫ぶまでに…となるよりも、そんな事実を自分の効率主義は埋もれさせただろうことを。今までにも実際に見過ごしてきた悪事があったかもしれないことに慄いて欲しかったのですが。そこは無しで終わりでしたよねえ。ちょっと残念。

 そういえば、江波議員の口利きで大手企業に転職していたシングルマザーさん。江波を告発で失職しませんか??  被告の青年も新社会人。せっかく父が祝ってくれるはずだった就職先、大丈夫?(就職祝いを、江波が隠匿でなく目撃者宅で2ヶ月保管も怖い怖い。せめて警察に届けましょうよ)
 俳優も脚本も上手いだけにサラサラ〜っと流れがちですが、これは深く考えてはいけないドラマなのかも。 そう思うと、東大vs中卒も気になります。型破りは常に雑草育ちって、それこそガチガチの決めつけじゃないですか。
 見やすくて面白いんですけどね。視聴者に未来の裁判官がいて欲しいかな。

 弁護士時代の入間に、苦い過去あり。その当時の裁判官(草刈民代)がラスボスでしょうか。
 傍聴席の入間ファンに、チョコレートプラネットの2人w

「みをつくし料理帖 スペシャル」☆☆☆☆

「いけねぇ、こいつはいけねぇよぉ!」
 と、つる屋の店主(小日向文世)もまた騒ぐw みんな大好きNHK「みをつくし料理帖」が前後編で帰ってきました!原作6巻「心星ひとつ」を中心に、その前後も含んで翻案。

 降って湧いた小松原さま(森山未來)との結婚を踏まえ、澪(黒木華)に武家行儀見習いの話が持ち上がります。 でも澪は、小松原の気持ちがわからないままご母堂(富司純子)や妹君早帆(佐藤めぐみ)さまの意向で進む縁談に戸惑い悩むばかり。やっとのことで本人の口から
「俺の女房殿ににならぬか」
と聞かされる場面はもうこちらも胸熱ですねえ。そして喜びのあまり言葉が詰まる澪に「さっさと答えんだよお!」となだれ込んでくる一同には微笑ましいやら(^^)  その報せに、お祝いを言いにきて雨の中傘を忘れて帰るほど動揺している源斎先生(永山絢斗)が哀れです(^^;;;;)

 でも幸せと引き換えに、弁当で保っていた野江ちゃん(成海璃子)との縁も切らなくちゃなりません。武芸や和歌に勤しむ代わり料理をしない、出来ない生活になって果たして本望なのか。自分の料理を喜んでくれた人たちの笑顔が浮かんでは消え…。
結局、これだけは譲れない生きる標=心星、に従って、辛いながらも料理人の道を選ぶ澪。「もやは迷うな。道は、1つきりだ」と受け入れてくれる小松原さま。いつもの呼び名「下がり眉」でなく、やっと「澪」と呼んでくれたのがこんな別れの時だなんてorz  そしてなんと、やはり出世に有利な縁組がしたいと触れ周り、悪役になって破談にしてくれるのです…。早穂さまに謝られ、兄を詰られても、違う、自分のわがままだったとも言えない澪は苦しむばかり。そして嫁取りの日にも、節分の豆にまた澪を想う小松原さま。辛すぎですorz

 そんな傷心の中、遊郭での花見の宴を頼まれた澪は、女の料理だ、格が低いだと登龍楼にケチつけられながらも見事な仕事をやり遂げます。あさひ太夫、もとい野江とも襖越しながら言葉を交わし、励まし合い。いつか野江の身請けはできるんでしょうか。雲外蒼天の身ならばこそ、雲を摑むような夢を…!

 75分✖️2、通常放送なら5回分と思えば短くはなかったのですが、2週で見るには駆け足に感じました。ワンクールで見たかったような、それでは澪の苦しみが長引いて余計に不憫なような。そして癒しの小松原さまが出ないこの先、ますます辛い展開で不憫極まるのですが、そこを乗り越えてこその旭日昇天。するならきちんと最後まで描いてくださいね!


 ところで序盤、戸惑う澪が自分は若くも美しくもないので嫁に望まれる気がしないと吐露。そんなことないよ澪坊~可愛いよ!と心の中で声をかけつつ、民放版が続いていたらそれ北川景子が、と当惑。北川景子は何も悪くないけどw やはり配役は大事で、ああ、あさひ太夫を北川景子で見たかったー。

「凪のお暇」~最終回 ☆☆☆☆

 あのぼろアパート、取り壊し決まっていたんだ……。

 なんだかんだ、最後まで楽しく観ました。
 コインランドリーの共同経営には、そういう話になるのかーと驚き。雇われるばかりでなく、そういう視点があってもいいねと思ったのに、毒母の横やりで頓挫。がっかり。
でもその後も二人は『いつか次の機会のために…』と、凪は大手チェーンのコインランドリーに就職。坂本さんも契約しかけたランドリー店の伝手で営業やってみるとか。夢があっていいですよね!

 そして男問題は。凪ちゃん人生最大のモテ期にアパート取り壊しが絡んで『一緒に暮らそう』とあちこちから誘われることに! ゴンさんの回収してきた合鍵が本当に山を築いていて凄いw 空っぽの部屋に案内し、「凪ちゃんならどこに何を置く?」で始める、同居のお誘いも実にスマート。でもお断り。え、じゃあ慎二とまさかの復縁?とちょっと心配になりましたが……。そちらもきっちりお断り。
「好きになってくれて、ありがとう」
それは素敵な別れの言葉でした。そう、慎二の中でだけずっと途切れず盛り上がってたけど、凪的にはもうとっくの昔に分かれてたんでしたw

 OL時代は、たったひとつの希望、もとい解決策『結婚して!』を、言えずに心の中で叫んでいた凪が、自分の足で歩き出していろんな夢を手に入れた物語。ちゃんとお暇した甲斐があってホッとしました(別に、休んだ挙句に愛に気づいたっていいけどさ。本当に好きな人なんだったらさ) 
凪ばかりモテて、得をした様にも見えますが……。ゴンさんだって慎二だって、一生あの生活で良かったわけないし。二人ともベクトルは違っても相手を傷つけて平気だったことに気付けて、次に出会う恋ではもっと優しくなれるでしょうよ。 周囲の空気に『溺れた』凪を、弱いから悪いぐらいに思っていた慎二もまた溺れ、浮かない様に嫌われない様に「わかるー」と言い続けた凪を笑っていた同僚も、また陰口を叩かれて「わかるー」と言う方に回る。世の中巡るのよね。
でも、そんな慎二だってお暇をとればいい。同僚の彼女は、つるむ相手を変えればいいのよ。って、凪ボーイが働いてた店に行っちゃう?(パーティで、ノリノリの森蔵ママが手にする楽器がサックス……じゃなく隣のフルートw 思わず「そっちかい」とツッコむ慎二に同意でしたw)

 しかしラストはめでたくないのかもw
新居に移るまで、泊めてくれる筈だった坂本さんのまさかの拒否。え、彼氏って……我聞兄? その人選はヤバイのではw 兄本人もだけど母もやばいよ?
そして「お暇」開始の時の様に、風呂敷包を背に走り出す、凪の明日はどっちだ!今夜はどこで寝るのか?
がんばれ~!

「凪のお暇」5、6 ☆☆

 え、5話が突然キモチワルかったorz

 シングルマザー=虐待と、決めてかかって吉田羊を囲む奥様軍団。そんな奴おらへんヤロ~。いや、凪をこき使ってた同僚たちが育つとああなるの?どっちも見た事ないけど。
居合わせた凪が、みすず(吉田羊)にかつての自分を重ねて『助けなきゃ!』と焦るのはまあ分かります。でも、余計な御世話じゃない?しかもそこに、職場の若造登場。置かれたランチもまだ食べてないのに『さあ、行きましょう!』とぐいぐい連れてっちゃう。え、なんでそれ救世主の様に描く? どっちにしろ、みすずは嫌なら自分で断れる人でしょうけども、せめて若造の呼び出しは『12:45に来い』などと、みすずが仕込んでた方が素直に見ていられましたわあ。

 ゴンさんに狂う恋ゾンビから、徐々に復活。きちんとした日常に目覚めていく凪ちゃん(奥様ランチに出会ったのも、買い出しの帰りだしね) 道に迷いながらもあの日の海に到達。ゴンさんへの想いをふりきって、ついに別れを告げるのでした。
 えーっとここでも「ゴンさんは、ちぎりぱんの様な人」「え、わかんない」のやりとりは面白かったのですが。ゴンさんに『禁断』を説明するための代わりの比喩が、なんでむちむち女子中学生なの~! それが『美味しくて魅力的』だと定義しちゃってるじゃないですか、キモいキモい(><) 
 あと6話になりますが詐欺セミナーに就職した龍子(市川実日子)さんを、卒業ばりに連れ帰っちゃうのも。その後嫁にもらうんでもなかったら、彼女の生活どうなるんですか。その後円満退職できるのか、雇用票ちゃんと返してもらえるのか心配すぎて困ります。
 それはさておき、土鍋で作るパンレシピは面白そうで検索しました。凪のレシピまとめがあって、ドラマのあれもこれも皆さん楽しんで作ってていいですね~。

 縁があってスナックでバイトを始める凪ちゃん。まさかそこが、我聞の馴染み2号店だなんて知る由もなくw 失恋して毎日泣いてるという噂の男が、あの我聞慎二だなんてねー。
そのうち来店した慎二にまた上から、お前はこの仕事に向いてないと宣告される凪。常に受け身で適当に話を合わせるスタイルは確かに、水商売に向かないw ママ(武田真治)にも『人間に興味がないから』と話し下手を指摘されちゃう、人一倍空気を読んでたあの日々はなんだったんでしょうねえ。でもそれを自覚して、凪は変わろうとしていますよ。少なくともママ曰く一目でわかる気配り&料理上手。粗雑ではないんですから。
それよりまた、今の彼女をそう紹介できずに「同僚!」と言っちゃう慎二。お前はなんやねん。凪の時もそれ痛恨だったのに、学習しないとこ……。優秀な部下に手を出して、オフィスラブでラブラブハッピーだったくせに、凪にまだ未練がありすぎでしょ。

 『初恋』を体験中のゴンさんも楽しくウオッチしつつ、凪と母との対決が今から恐怖。

「凪のお暇」2~4 ☆☆☆

 ホット麦ミルクにロールレタス。ハイボールのチョコミントアイス乗せ。わー、絶妙に手の届くアレンジレシピでそそられますね!

 実は2話で辛くなり、視聴をどうしようかと思っていました。だって誰も好きになれない。なのに旦那がなぜか興味深々、録画継続で……3話4話と観るうちに、それぞれのぶっ壊れ具合が面白くなってきました。

 相変わらず凪が好きで好きで、なのに伝わらず毎晩あちこちで泣き崩れている我聞さんw そうとも知らず、隣のゴンさんに溺れる凪ちゃん。それを我聞さんに隠そうともしません。だってきっぱり別れたつもりだもんね。そもそも、お互い好きでもなかった認識だもんね。ここで地獄なのは、ゴンさんが『誰にでも優しい』ことで、凪も何度も寝ながらも、恋人同士なの?と確認をとれずにいるのですが……。そんなゴンさんの不誠実さを、凪は許し、関係ない我聞さんだけが怒ってるって何(^^;;;;)
 我聞さんがどんなに泣くほど凪が好きで、何を食べても凪を思い出してたって、肝心の凪本人には悪口しか言えてなかったんですよね。だったら、洗面所に山盛りの歯ブラシの人数だけシェアする女がいたとしても、目の前にいる間は微笑み、ほめ讃えてくれるゴンさんといる方がそりゃ、居心地いいでしょうよ。セックスもめっちゃ上手いらしいし!
 そのゴンさんの魅力、女性向けオンリーかと思いきや我聞さん相手にも態度が同じなんですよ。顔は近いし、ほめ方も同じw 凪との事でイライラしつつも、ドキっとしている我聞さん……w もう我聞さんも、ゴンさんをシェアして癒される軍団に入っちゃえば泣かなくてすんで、八方丸く収まるのかもしれません……w

 実は夏の帰省で義母に蜷川マクベス「ヴェニスの商人」DVDを興奮気味に紹介されまして、おや綺麗な女優さんが、と思ったら中村倫也でしたのよ。ポーシャ綺麗でしたねえ。そして女装かつ男装という錯綜w イケメンに生まれついただけじゃない、演技派だったかと認識を改めたのも、視聴意欲に貢献か。そしてお義母さんもきっとこのドラマ観ている……!!


「凪のお暇」1 ☆☆☆☆

 会社をバッと辞めてくれてホッとしました。これが「獣になれない私たち」的に、耐えに耐える話だったら見ていられない。
「けもなれ」の晶さんは、仕事を押し付けられても怒鳴られても『有能』評価だけは揺ぎなかったけれど、このドラマのヒロイン大島凪(黒木華)は、同僚のミスを自ら『空気読んで』被ってその分怒られて、無能のレッテル貼られて尚感謝もされず。
『私たち専属の下請け?』
『大島さんみたいにだけはなりたくなーい』
と、ラインで悪口大会されちゃってるんですよ……。 しかも社内恋愛ないしょ☆の彼我聞氏(高橋一生) が

『アッチがいいから、つきあってるだけ』
と下ネタトークかましてる現場にまで居合わせて、ついに過呼吸に orz

 そこからスパーっと新天地に越して、狭くて暑いけど新しい部屋、新しいお隣さん、新しい友人! と、人生リセットしてスッキリしたのに、なんとまた現れるんだわ。我聞氏が……。
新生凪の新ヘアスタイル(地毛だけど)を笑い 、ブス呼ばわり。なのに新居に上がり込んで飯は喰い、抱く気満々な不思議。そもそも家にあげずに追い返していいと思って観てたので、押し倒されながらやっと
「済んだら帰って」
と言えた凪にホッとしましたよ。

 しかし、それで出て行った我聞の奴、まさかのマジ泣き。本気で好きなんですってよ! 凪が朝からこっそり1時間かけ、くせ毛を直してるのも知ってて健気さに胸打たれてたんですってよ!え、なのに「変な頭」「ブスになったな」「戻せよ」って言ってたの? うわ、ただのクズでも嫌なのに、更にその下を行く、好きな女をまともに愛せない男! こんなのに好かれるだけ損なので、ホント死んでくれないかな。
 新居隣の刺青くん(中村倫也)と、早速なにか始まりそうなのは早すぎる気もしつつ、我聞除けには良かったのかも。いや、そいつがまともだという保証はない orz

 だいたい『空気読む』って何なんでしょうね。

今まで出会った、自称空気読める人って思い込みが激しく押し付けがましい人ばかりで『◯◯してあげる!』と要らないことに手を出され、『私なんかこれでいいんです』とこっちの大好物をマズイマズイ言いながら食べられたりした思い出ばかりだ……orz 凪みたいな、損を承知で引き受ける都合のいいお人好しなんて見たことないぞ。ハッ気づかずお世話になってるのかも(^^;;;;;)

 ちなみに我が家も豆苗は二毛作&大きく育てて花を楽しみ、さやえんどうも収穫するので、100円で買った1パックと半年はおつきあいしますが何か。ゴーヤも育てて、黄色くなったら種周りが赤く甘くなるのは食べてたけど……庭で立ったまま食べてタネはそこらに吐き捨てる子供のおやつ感覚w あんなオシャレにお皿に盛って「ラッキーゴーヤ☆」と呼ぶ発想はなかったー!


 凪の幸せと、我聞の不幸を祈ります!同僚女どもも呪われるといいよ。

「獣になれない私たち」最終回 ☆☆☆

無職の二人がつなぐ手と手。
これほど心もとないハッピーエンドもなかなか無いかもw でも幸せの鐘が鳴ろうがなるまいが『それは僕たち次第』と言い合える人と一緒ならきっと大丈夫でしょう。きっと。

しかし、晶の言葉が九十九社長に結局は全く届かない展開にはため息が出ました。
退職願。でもまずは朱里の。
予想通りに息を吐くように出る悪態に釘を刺し、人間同士きちんと言葉で、怒鳴らずに、コミュニケーションを取ろうと繰り返し諭すのにやっぱり帰ってくるのは自分だけに都合のいい怒号なんですから。そりゃ出しますよ晶も、退職願を。むしろ今までよく我慢した!いや、我慢しすぎる晶だからこそ頼られすぎて怒鳴られる、共依存な悪循環に陥っていたのだし。
そして今度こそ『何度も言ったでしょう!』と、周囲の社員も晶に同意し社長に対抗してくれるのです(前回言ってくれよー)その後、5TAP周年記念に社長も連れてきてたところをみると、見捨てず憎まず付いていってる面々もまだいますよね。あの怒鳴りん坊が、ちょっとやそっとでウォーターっと別人に変わるわけもないので、そんな落としどころでしょうか。

そして軟禁から謝罪会見に挑んだ呉羽は、結局ブチ切れてしまうしw
恒星は恒星で、会計士の資格をふいにしてでも不正を暴くことを決意して……でも、衆人環視の中ぶん殴ってきちゃったのはやり過ぎですよね、傷害で訴えられる(^^;;;) そこをややこしくするための札束も丸見えで突っ返しだったのでしょうか~。
まあ自分らしくない無理をしても続かない、ということで。

行方不明の朱里の居場所が、岡持くんの「僕の彼女☆」な待ち受けからみつかるところ、好きです。ヒトじゃなくウサギのたっちんw あのヤバい純朴男の家には転がりこまず、でもウサギは預けて漫画喫茶泊まり。京谷と晶が捜索願を出しに行くと聞いて、バッカじゃないのと返しますが
「バカなんだよ、知ってんだろ」
まったく、お人好しの大バカが二人。同じようなことをしてるのを見ると、やっぱりお似合いだったと思ってしまうのですが。改めて、まだ好きだと京谷が問い直し。改めて、ごめんなさいと晶が返して、なんかスッキリしました。

そして朱里は岡持と一緒にラーメン屋で住み込みで働き。呉羽とたっちん☆は世界中どこでも生きていけて。京谷のお父様は亡くなって、京谷は部長と一緒に婚活パーティにw
去年のパーティで飲み損ねたナインテイルドキャッツを、今年こそ!と決めた晶と恒星でしたが、5TAPのパーティには現れず。なんと二人揃って訪れた先は、そのナインテイルドキャッツの醸造元でしたw 確かにこれなら飲みはぐれない!(九尾なら狐だよねーと思ったら、モデルになったらしい那須高原のビールは確かにナインテイルドフォックスでしたw)

うっかり友と寝ちゃった後悔を抱えながら飲んだのは、後悔もとい航海の味の大航海時代ビールなどなど。飲めないながらに、ついつい集う理由がわかる店5TAP。私もその隅っこで来ない晶と恒星を待ちながら、飲めない酒を飲んでいる気分でしたよ。

優しくて金持ちのイケメンに選ばれて幸せになる時代の終わり。
一緒にいたい人の手を握りしめ、二人で稼いでいけばいいんですね、きっと。

「獣になれない私たち」6〜9☆☆☆

辞表、せっかく準備してたのに!バーンと叩きつけてやりたかった!

……でも実際に晶がとったのは、頭を下げて暴言を詫び、静かに場を去ること。九十九社長の、自分の非を認められずに声高に新人朱理だけを責め、そこを晶に非難されれば逆ギレ
『深海ひとり、おらんかってもどーとでもなる』
と叫ぶ醜態より、断然オトナの行動なのに~。無理が通れば道理がひっこむ状況で、切ないです。ああ、あの九十九にビシッと上から言える先輩を呼んできてへこましてやりたい!

京谷ともやーっと別れられて。
「可愛くなくて悪かったな、ボケ!」も言ってやれてw
部下を動かすことも覚えて。
社長秘書が入って雑用が多少は減って。
恒星との友情が育ちつつあって…

いろんなことがいい方向に向かって、少しは光明が見えてきっと思ってたのになあ。

もちろん、何度も朱里に家に転がり込まれ、
なのに『京谷が出ていった』ことは知らないままだったりw
やっと雇えた秘書は、よりによって朱里でw

なんなのこれ!と叫びたいような混乱もありつつ。そこで朱里に意地悪したり無視したりしない、出来た人なんだわ晶さんが……。
頼る家族がいない朱里の境遇が、自分と似ていると冷静に分析。普通の家族愛を知らず、溢れる愛を注ぐ京谷のような人に惹かれる晶や朱里は、似た者同士と言われるとなるほどです。でもじゃあ、京谷はなんだって、そんな娘ばかり選んで愛するのかしらw しかも、病む朱里に退職を勧めておいて結婚はしてやらない詰めの甘さよ。責任はとらない優しさって毒だよね…。

なのでやっと!京谷の所業が母親にバレて。元カノ晶と元々カノ朱里&京谷母の3人で5TAPのテーブル囲んで、やってきた京谷は追い出して、気勢をあげたところでは嬉しくなっちゃいましたよ。変な隠し事の悩みが、やっとひとつ消えたじゃないですか(あちらの家族的には、父の看取りに口を出した女が嫁にならないという妙な具合になりましたけど ^^;;;;)

これで、朱里が秘書として落ち着いてくれたら八方丸くおさまったというのに。なんで九十九は待てないかなあ。最初からパーフェクトな秘書を雇いたいなら、もっと給料払えって話だしw せめて晶と比べずに。ヤイヤイ怒らずに仕事ができないもんかと。

恒星に不明な経理を訴えていた経理部長さん。結局自分が辞めることになり、告発に備えてとっていたメモを破り捨てて風に飛ばします。そして朱理が晶に残した『ごめんなさい』も破り捨てる恒星さん。
ついに、懸案の粉飾決済の書類も破り捨て……たのに、そちらはそれで終わりにはならないんですね……。

『どうにかしようと』して、どうにもならなかった恒星と晶。5TAPが開いてたら、それでもビール飲むだけだったかもしれないのにね。暗い事務所でふたり、床に座り込んで。外は雨。これはもう慰めあってしまったって仕方がないでしょう~(><)でもそれ、間違い、だったのかな。

さて恒星さん、会計士の資格を失ってでも不正を拒めるのか。晶はもう会社にいかないのか。
朱里は岡持ちくんに拾われたの?マスコミ対策で軟禁されてる呉羽は?橘カイジ(意外な脱力キャラでしたw)との結婚生活は。ってか、朱里を橘カイジに合わせてあげたいよねw

最終回がどうなるのか楽しみです。たとえ何も終わらなくても。

「獣になれない私たち」5 ☆☆☆☆

ついに決断の京谷。
遅い。でも一生住むはずのマンションに別れた女を住まわせて、残りのローンも払けど出て行くよって、本当に最後の最後じゃないと出来ない選択ですよね……。正気なのかと問う元カノですが、そこまで追い詰めたのは自分だろうが!4年も! そこまで耐えた優しすぎる男が、晶と寝たと嘯く恒星さんを殴った、その衝動も決断の契機になったんでしょうか。帰宅して拳を冷やす京谷。だよね、殴った手も痛いんだよね。
実は訪ねてきていた晶の前で「ずるい、貴女は全部持ってる」と泣き崩れた元カノ。でもその人前で泣き、自分の平和な日常のために京谷に迷惑かける弱さ&図太さの方を晶は持っていないのよ……。ここは永遠に平行線だろうなあ。延々やりこんだRPGゲームが公式に終わる月に、4年養ってくれた元カレが出て行く。さすがにこの先の生活費までは出してくれないだろうしw ぬるま湯生活の全てが終わる、ウサギだけを残して。さーてそのゲームのクリエイターが橘カイジ。あの呉羽さんが運命の鐘を聞いた電撃婚のお相手でしたよ←このパートどうなるのかな。「あの、橘カイジだよ」って、有名人ゲイかなんかと思っていたのですが、さて。

そして晶ちゃんは壊れかけ。
社長の理不尽攻めも周囲の晶まかせも、京谷と元カノのことも、ぜーんぶ抱えてひたすら笑顔で、『wowowに入ろかな』…じゃなかった『幸せなら手を叩こう』の鼻歌と手拍子が響き続けます。ここ怖かったわ……。遠泳でね、太鼓に合わせて泳がせると半催眠でいつまでも泳ぎ続けられるけれど太鼓が止んだとたんに沈んでしまう、という怖い話をきいたことがあって、それを思い出しましたわ。 リズムに合わせて頭からっぽで、ただただ日々をこなしているうちはいいけれど。そのうち限界がくるでしょう。
社長ご希望の写真を高い高いビルの上から撮って、もうそこから飛び降りてしまうのかとハラハラしました。京谷母からの電話に返信をしたらなれそめ話に。謎エピソードとはいえ、とにかく電話の相手がいた、それが生死をギリギリ分けた感じでしょうか。 社内ナンバー2も転職に動き出していて、晶の仕事は楽になる気配なし。晶も変に耐えずに転職しなくちゃですよ……。

そして京谷のおバカさんが、家を出て決着つけたとは知らせずにただ『会いたい』とだけ連絡。会えばまたなし崩しに許してしまう予感から逃げようと、恒星とデキてるふりのキスをした晶さん。京谷だけじゃなく、呉羽さんとゴリラくんにも見られちゃった上に、酒抜きでそんなこと久しぶりの恒星が喜んじゃってますよ。えー。あんだけ好みじゃないと言い続けておいて?
嵐の予感w
そこで通りかかった旦那が「何これ、なんの話?」って、簡潔には説明できませんw


「獣になれない私たち」3 ☆☆

ああうん、呉羽さんなら元カノを追い払ってくれそう!

相変わらず晶の仕事は減らない、周囲は仕事しないorz
元上司の紹介で採用されてるから辞められない←この遠慮がまた、よくわからないぞ晶。辞めちまえ。少なくとも、このままなら辞めると脅してやれ。電車に飛び込んでしまいそうなほどギリギリなのに、笑顔でいちゃダメなんだよ!

『座敷童』と、マンションに居座る無職の元カノを称する京谷でしたが……。京谷宛の荷物を勝手に開封し、中身をネットで売りさばく悪い妖怪には、もっと悪辣な名を冠していいと思うの。窃盗じゃん。 そしていまだ、4年同居を続けていた事実を母に隠し続け晶にも嘘をつかせながら
「アイシテル」
と言ってみたってさー。その呪文は楽な方、思い通りになる晶に我慢をさせてるだけなのでは。

てなわけで、『元カノと4年も住んでる』と知るや、ずんずん歩み寄り京谷を叱る呉羽さん。強いw しかも二股ですらなく、手も触れずに同居と聞かされて更に呆れるw そうだそうだ、客観的にどんだけ変か言ってやれって。そして、反射的に京谷を擁護はしたものの。それって惨めな自分を認めたくないだけとちゃんと分かってて店を出る晶、呉羽命令で送っていく根元。
呉羽と京谷は、早速呉羽が押し倒して過ちにまっしぐらですがw 根元氏と晶はまだまだ距離が遠くてホッとします。てか、この調子で本当に二人は恋に落ちるの?

そっかー、根元氏にはいつも笑顔で優等生のお兄さんがいたんだ。その兄が嫌いだったんだ(正直ルックスでは圧勝だったのではと思うのですがw) で、いつも笑顔で人気者の晶が兄さんにそっくりで、大嫌い、と。そこまではわかりますけどね。だから誘ったって。えーっと。穢したいとか優位に立ちたいとかそういうことでしょうか。なんてひねくれた、BL(^^;;;;) 
今はそんなに嫌いじゃないそうで。だっていい娘じゃない時の晶も、電車に飛び込みそうで柱にしがみつく晶も知ってしまっていますからね←見た、と言わずに取引先の誰かのことにして、君だけじゃないよと言ってあげる根元氏、優しいじゃん。出来過ぎ晶さんの強がりがどんどんめくれて行くのとは逆に、悪印象から始まった根元氏は段々と見直してきたかな…。しかし今回も、晶の代わりにお持ち帰りした女性とは、いたしてる間に寝てw 翌朝は淡々と追い出したそうで、やっぱり酷いやつかも~。

さて兎に角、介護に身を削る母に心配をかけたくないとか言わずに。家に住みつかれて困ってますってのだけはもう、言うべきと思うのですが。その前に呉羽さんの毒気で元カノ出ていかないかなー。そして、さあ障壁は消えた結婚しよう!とぬかす京谷をこそ振らなくては。
瀬戸際で誰かに我慢を強いるなら、世間はそれを愛と呼ばないのよ…。

「獣になれない私たち」2 ☆☆☆

晶さんはまず、有給の日は携帯をオフにして連絡つかなくしたらいいのに。呼べば出てきてタダ働き。便利すぎです。彼氏母とのラインだって、事情を隠しつつ当たり障りのない話題で即レスに長々対応って……もうbotかと。
そして、無職の元カノ(黒木華)をもう4年も住まわせている彼氏京谷(田中圭)の方も……オカシイだろ!『仕事辞めたらって言った、責任とれ』の屁理屈に負けるなよー(その時の同棲は、結婚前提じゃなかったの?)自分の親にも内緒で、相手の両親には?もう法的手段取れないものか。 職探しもしないまま、まだまだ居座る気な元カノ。こうなると持ち家なことが足枷ですね。

晶さんも京谷くんも、仕事ができて気が利いて優しくていい人で。幸せになれる筈なのに、理不尽に抗う術を持たずに搾取され放題。見ていて悲しくなりますよ。でも自業自得でもあるんだよなー。
京谷の後輩に、同棲相手と思い込まれてパッと話を合わせる晶。夏の電気代使いすぎ、なんて愚痴も自分の不始末だと全部背負い込んで、以前からの知り合いには隠してたと責められて。イヤイヤ、その居座り女のせいで困ってるのにだな……不機嫌にもならずニコニコしたままでどうするよ。

自由気ままな呉羽さまを10、晶や京谷を1としたら、呉羽に好き放題にされつつ毒も吐く根元氏は5ぐらいなんでしょうか。過去にはなんかありそうですけどねえ。とにかく、晶は土下座する方根元氏はされる方。で、逆に土下座でなにか頼まれたら際限なく聞いてしまいそうですね晶さんは。危険。

『運命の相手に出会ったら、鳴り響く鐘の音が聞こえる』
などという呉羽さんの戯言に感化され、郊外の教会を訪ねてみる晶と根元氏。そもそも、そんなリサーチしちゃう人種は嵐の様な恋とは無縁なのでは(^^;;;;)

2話まで見ても着地点がさっぱり見えないのですが、晶と京谷の泥沼がどう終わり、根元氏との恋がどう始まるのかも予測がつかなくて気になるのでまだ見ます。
そうそう、晶の待遇改善要求は手書きの辞令で誤魔化されましたw ふわっとしたカタカナの役職で、要は何でも屋に決定ですよね。でも昇進で、昇給なだけまだまし。言わなかったらタダ働きが続いたんだよ~!?

「獣になれない私たち」1 ☆☆

わー、癒されない系のドラマだったw 
でも、最終的には『もう我慢するのやめようよ!』と、女子を解放してくれるドラマ……になるのかな?

ヒロイン晶(新垣結衣)の日常は、激しくストレスフルです。
怒鳴る社長(山内圭哉)、使えない部下、逃げる同僚。辞めた秘書の代わりも、朝のコーヒーの準備も、営業のプレゼンも、他人の仕事がどんどん晶の方に積もっていきます。私生活でも、マンション契約更新が近づくのに交際4年の彼(田中圭)は何も決断せず。彼母(田中美佐子)に会ってみれば、毒親と絶縁した説明をする羽目に。好かれたのはいいけれど距離無しラインはいつまでも続く。それでも笑顔でいるのに、よく知らない男(松田龍平)に『笑顔がきもい』と言われ……。

いやあ、他人のミスで土下座し他人のミスで残業してセクハラされ社長に罵倒され、終電に飛び込みそうになった場面ではこっちまでクラクラしましたよ。しかもその間、旦那はずっと

「ねえこれ、なんの話?この先どうなるの?」

知らんがなw


要は、そのうちキレて銃乱射!とか社長殴ってクビになって起業しますとか、分かりやすい時限爆弾がタイトルなり冒頭なりで提示されていないので、ヒロインと一緒にどこまで我慢しなくちゃいけないのか不明なんですよねえ。しかも、1話ラストでついにキレての行動も、グラサンに黒系のハードな格好で、笑顔封印、職域改善を要求するという、別に非常識でもなんでもないことをするだけという(^^;;;) むしろ遅いんだよー! ずっとずっと奴隷だった割に、ちっともスカッとしなかったよー!!

ただね、社会人たるもの職務中にそうそう異常な行動をとるわけにもいきませんから普通。このヒロイン晶に自分を重ねられるぐらい、毎日私ばっかり我慢してる!と思っておられる真面目な諸姉におかれましては、勝手な服で職場に現れ個人的な要求をする、という『日常の範囲内での冒険』こそが溜飲が下がるのかも。嬉しくないのに笑わない、というだけでも決意がいるのかも。ふむ。

ちなみにポスターでガッキーと絡んでいるのは、今彼氏の田中圭でなく松田龍平なのですよ。今の所、晶を2度ナンパして2度お断りされてるクズ野郎でしかないんですけどねえ、どこでどう間違って恋仲に?

殺人も起きず、病気判明もなく、『3ヶ月以内に◯◯しろ』とも言われず、何の話か分からない=何が起きるか分からないオリジナルストーリー。さらなる展開を期待しつつ次を見ます。

「みをつくし料理帖」~最終回 ☆☆☆☆

え、小松原さま突然饒舌、しかもどうでもいい夢の話(^^;;;) そんな軽口を遮って
「半年ぶりに会って、いうことがそれですか」
と咎める澪w 自分は心配のしすぎで気が散って、指に大けがまでしたのに。とだけ書くと澪がわがまますぎますが。切腹したかもとまで思っていたんですから、安心で泣きそうなのを強い口調でごまかしたのよね。いつになくきつい澪に、しかも本名を言い当てられてさすがに言葉を無くす『時圭の間の小野寺』さま。
下手な言い訳や慰めでなく、いつもの調子で煙に巻きなんとなく励まして去っていくのでした……。
て、え、それだけ?
 

一方の源斉先生。
本当は小松原さまの正体も、御膳奉行は複数人いて切腹は別の人なことも知っていて、それを教えれば澪が喜ぶとわかっていたのに言えなかったんですよね……。妬かずに告げていれば澪が怪我することもなかったわけで。手当をしつつ
「私は卑怯者だ」
と正直に吐露する先生ですのに、なんで?どうして?と笑顔の澪ちゃん。それって想われている自覚も予測もゼロ、いっそ嫌われてるより辛いかもしれませんよ……orz

と、一気に明らかになった恋バナはさておき料理番付勝負です。
つる家と登龍楼とで、鰆料理で一騎打ち。揚げようか煮ようかと思案試行錯誤の上、澪がたどり着いたのは……昆布締め。確かにこれは美味。主人が富山の出で私も作る様になりましたが、たかが昆布に挟むだけでこんなに!となりますからねえ。昆布に馴染みのなかった江戸の人には衝撃の美味だったでしょうねえ。対する登龍楼のからすみなんて高価な珍味、戦う土俵が違いすぎてもう。本来対決するなら、売値の縛りも欲しいところですよね。

4話でのつけ火に負けず、移転して2階席もある少し大きな店になった つる家。
5話「ひとくち宝珠」では菓子作りを命じられて悩む小野寺が主役で、本来の侍の生活が伺えて楽しく、しかも土用の「う尽くし」料理に悩む澪を見て炒り豆(=澪に似た素朴) の菓子にしよう!と思い至るなど二人の絆が嬉しい回。かと思うと6話では佐兵衛失踪の事情を知る料理人富三が登場。せっかく種吉が買い戻した、ご寮さんの珊瑚の簪は富三の吉原通いの銭の工面にとまた消えてしまうのでした……。その富三を又次がボッコボコにする場面では、思わずもっとやっちまえと思ったものですがw 殺しちゃダメだと止める澪。若旦那が人を殺めていなかったと分かっただけでも、と。
そして7話で関西の食材鱧が登場。 
鱧を知らない料理人が噛まれたり毒のある血を目に入れたりと、大騒ぎな中助っ人に呼ばれた澪が見事に調理、「女の料理人なんて」と軽んじる吉原のタヌキをぎゃふんと言わせてやりますよ。

という具合に悩んだり騙されたりしながらも、天満一兆庵の再建とあさひ太夫との再会を胸に、料理人としての腕を磨き続ける澪なのでしが……。
全然終わってなーい!
小野寺との相思相愛&源斉先生の片思いをほのめかしただけで、その先のあれもこれもありゃしない。再会した若旦那は船の上、つる屋の場所を伝えただけで精一杯、なんの話も出来ていませんよ。ましてあさひ太夫とのあれもこれも……。
もう絶対続きがあるはず、あるべき!とは思うのですが、特になんのアナウンスもなく終わってしまったので不安です。でも続くと、あんなこんな悲しいことも起きてしまうのでこのままの方が幸せなような。

DVD発売を知り、そういえば感想が途中までだったなとこれを書いてみましたw
 


「みをつくし料理帖」~4 ☆☆☆☆

出ました、雲外蒼天!旭日昇天!

原作ファンでドキドキ展開を待つ楽しみはないものの、それを補って余りある映像の納得感! もうずっと
「いけねえ、こいつぁいけねえよぉ」
とつる屋の旦那みたいに騒ぎながら観ておりました。

2話、上方との出汁の違いを悟り「合わせ出汁」を作り出す。それを生かした「とろとろ茶碗蒸し」はまた大人気に。
3話、江戸料理番付に載り、登龍楼に茶碗蒸しを真似をされ、めげずに「三つ葉づくし」を考案するも、なんと真似の先出しをされ。
4話、密偵は下働きのふきちゃんと分かるも、責めるべきは登龍楼の主、采女宗馬(松尾スズキ)しかしつる屋に火を放たれ……。

このあらすじの間にも、水害で孤児になった澪が拾われた件やら、色々。30分とは思えない濃さで進行、大満足です。

特に好きなのは2話での、ご寮さんの簪大活躍。
サンゴの見事な一つ玉でひと財産、亡き旦那さんに贈られたといつもご寮さんの御髪を飾る簪でしたが、江戸一番の味を知りなさいと登龍楼へと向かわせる日には、澪の髪に「お守り」と挿してくれるんです。粗末な身なりで、汁物をひと椀だけ……という澪を訝しむ登龍楼の下女も簪に目を留め、それなりの部屋に通してくれます。そして味わった別格のカツオ出汁を元に苦労する澪のために、どん、と材料のカツオ節と昆布を仕入れて来たご寮さんの頭にはもう簪は無くて……。
それだけ高価なものを、澪のためなら手放せる。澪も母のように慕って、茶碗蒸しの具にはご寮さんの身体にいいものばかり。もう雇い主と使用人を超えた家族のような絆が自然に描かれているじゃないですか。
「料理は、料理人の器量次第」
このご寮さんの決め台詞が、常に澪の道をまっとうに定めてくれます。

ふらっと夜に訪れる浪人小松原とは、「下がり眉」と馬鹿にされながらも何か心が通い
「俺は好きだぞ」
と褒めているのが料理のことと知りつつも、どぎまぎ。忘れ物の手ぬぐいをそっと胸に抱いたりする澪。対しての小松原も縁談を迫る妹(佐藤めぐみ)に女性の好みをきかれ
「素朴で、誰からも好かれ求められる」
とちょうど食べていた豆のことのように語りますが……それ澪のことですよねえ??きゃー! 
源斉先生だって、医食同源の蘊蓄で献立づくりにヒントをくれるし、ご寮さん診てくれ、つる屋にもせっせと通ってくれていますけど、今のところただのお医者さんですねえ。

そうそう又次。吉原の料理人で、とある花魁に故郷の味をと、夜中に現れては上方出身と噂の澪の料理をお持ち帰り。準備をしながら澪が語る昔話を花魁も聞いたことでしょう。
つけ火でつる屋が焼け落ち、気落ちする澪の元に現れ弁当を所望した又次は、簡単な蕗ご飯にぎりの代金に小判を差し出します。何か作る気概が残っているなら渡して、という花魁の心意気。そして添えられた『雲外蒼天』の文字! そう、花魁あさひ太夫こそ、思い出の幼馴染野江ちゃんだったのです!じゃーん!
ちなみに当時占い師が吉相『旭日昇天』だと騒いだのが野江で、澪の『雲外蒼天』は苦労に負けるな、と励まされる程の波乱万丈の相。これからまだまだ降りかかる災難に立ち向かう澪を、応援しつづける気は満々なのですが……。

4話の最後にやっと野江ちゃんの顔が出て、すみません貧相でびっくり。

これが当世人気の美貌の花魁……成海璃子には申し訳ないけどしっくりこなくて呆然、残念すぎます。見とれるほど美しくあって欲しかったのにorz 源斉先生ラブのお嬢さん美緒役で出てきて澪をライバル視「私の方がきれいなのに!」と騒いでくれるならぴったりなんですけど……(全8話、どこまで描くのやら。美緒ちゃんは出てこないのかも)

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