ツッコミどころは満載でも文句はなくて、ただただ静観していたドラマでしたよ。父親(橋爪功)の霊が見えて会話している星太郎(高橋一生)が主人公なのに、まさかの、それは星太郎が生み出した幻?かと思うと同時に「本物の霊」まで登場し、星太郎の知らないことを知っている!やだもう何〜。
そして段々と明らかになるのは、星太郎が頑なに「あの人」としか呼ばない母親が出て行った経緯と、本当はついていきたかったのに何故か父の元に残ってしまった少年星太郎が、周囲から可哀想な子扱いをされながらずっと背負ってきた心の傷。
「僕もあの人を捨てたんだ!」
な、なのに、お父さんったらその元妻と再会して、あ、愛人に?? …再婚している元妻と元鞘なら、そうなるよねえ…うわあ、聞きたくない笑
水森さん(本田翼)が個人花火のチラシをもらったのが、そのお母さん(原田美枝子)のひらいた喫茶店だったんですねえ。現夫=陶芸家の作品に囲まれて珈琲を淹れている喫茶店に、元夫=花火師の営業チラシを置くって…図太いわ〜。
復習、いや復讐する!浮気をばらしてやる!
と意気込む星太郎でしたが、水森さんに普通に見送られて戸惑ってる段階で既にムリ過ぎです。一緒に行ってくれると思ってた??
そして、見たかるなり母に抱きしめられて降参。
なんで俺って分かったのかな…30年ぶりなのに〜と、戻った事務所で繰り返してはバタバタ。うん、喜んでましたねえ全身で! 服の相談といい写真といい、お母さんが関わると大差ないものの選択に悩む星太郎。ツッコミ役の水森さんがいてくれて見てるこっちも助かりますよ笑
花火師にしかなれなくしてしまったのでは?
そんな父幽霊の後悔をよそに、花火制作の情熱が燃え上がる星太郎(待って、水森さん父幽霊と直に話してるよ?やっぱり見えてるの?)
傍目にはただ、父の死のショックから落ち着いた、弟子とか言って恋人も同居してて良かったね、となりそうですが内情は全然そんな話ではなかったギャップがたまりません。
綺麗な花火を。自分が綺麗だと思える花火を、あげる。誰かのために、自分のために。
この先花火を見たら、きっとこのドラマを思い出します。