ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

高嶋政伸

映画「アパレル・デザイナー」☆☆

 古ッ!!!

 王道な物語は飽きずに見られますが(97分だし)ひたすら古臭い。たった1年前に公開された映画とはとても思えません。

 過去一世を風靡したデザイナー、ユージフジムラ(高嶋政伸)が古巣のアパレルHIRAKATAに帰ってきた!猫と新人パタンナーを連れて!
予算も就業時間も度外視、しかもド新人世加田(堀田茜)を重用するユージに社員たちは反発するが、結局はユージの熱意に打たれチームは一丸となってHIRA KATAショー開催を目指すのでした。

 はい、西村まさ彦氏目当てに頑張って見ましたよ💦
 コストコストとうるさい平方社長(西村まさ彦)でしたが、それもHIRAKATA存続のため。
途中、ショーの服を引き裂いてまで藤村チーム解散を叫び、映ってないところで副社長(前川泰之)と殴り合いすらやらかしたくせに、いざショーが盛況に終われば満面の笑み。やだー、やっぱり服が好きなんじゃないですか!

 と、社長には贔屓目もあり、定型の邪魔キャラ納得なのですが。受けて立つ藤村がねえ、優しげでいて中身は昭和の鬼上司ですからねえ。
社長にアパレル愛を教わった、と並べる思い出はどれも勤務時間外💦 部下への要求も残業当然、24時間仕事しろ!猫で誤魔化してもふんわりしないブラックぶりです。
その上、目下の女性はお前&呼び捨て。部下社員ならまだしも(ダメだけど)、靴の発注相手にまで呼び捨てって!お前呼びって!その無礼、親しさ表現だと思ってるの??

 そもそも、藤村デザインの良さが分かりません。作中、誰もがデザイン画を一目みては
「カッコいい!」「素敵!」
と絶賛する、それだけです。ショーで分かるかとずーっと待っていたのに…、いわゆるパリコレ的ファッションショーでなく既製服のお披露目だからか、地味色の普通の服ばっかりでさorz
もっと、色使いがこう違う、さすが!とか。ウエスト位置でシルエットが変わっていい!とか「アマデウス」式に、具体的に褒めちぎって欲しかったです。

 ましてデザイン画はただのイメージで、具体的に型紙に起こすのがパタンナー。なのでパタンナー次第で全く違う服になる、という前提も語られず、世加田の良さはパソコン任せにせず手作業を入れるからだとばかり、ほら精神論。実家は呉服屋でした!ってパターン引く力に関係ないし!
ついでに、藤村がデザインを志した美談。貧しくて服は母の工夫した手作りだったから…、いやこれ、服は買う方が安い世代に分かります? 逆に50代に子供服の手作りは当たり前w でも生地もミシンもお高いですのよ。本当に貧しかったら服はご近所のお下がり…。母上はプロの縫い子だったか、腕前はリメイクで発揮した方が説得力ありましたね!

 高級服も売れ残ればタグを切られて二束三文、ゴミになると、廃棄問題を入れたことだけは今時でしたか。あと、藤村と世加田や靴の岸本さん(西村美柚)、イケメン吉野(飯島寛騎)とラブが始まったりしなかったのは良かったです。

途中、若者を差し置いて何故かショーの服を試着する高島礼子が流石のプロポーションでしたw 





「病院の治し方 ドクター有原の挑戦」1 ☆☆

 不審者エピソードは「院長の息子です」の一言で済むでしょうに、引っ張り過ぎ。院内備品だけでなく、放映時間もカットで頼みます。初回1時間48分は長いってorz
冒頭のナレーションといい実録風と思ったら、なるほどスピードスケート小平奈緒が所属していた病院の奇跡の復活が下敷きなんですね。それは型破りなことにこれからなりそうです。

 大学病院内科のエース、有原修平(小泉孝太郎)
父が倒れ、6年ぶりに顔を出した実家の総合病院は人手不足で酷い有様。父の死後は院長の叔父(光石研)が、小児科産科をなくす縮小経営で赤字を減らそうというコンサルと契約を進めていたが、身売りにつながると修平は反対。どうせ口だけという周囲の予想に反し、本当に大学病院をやめて病院の手伝いに乗り出してくる。
親戚文具店からの納品をやめ、薬品の価格も見直し、それぞれの医者がメーカー指定するゴム手袋などの「お気に入り」も院内で統一。と厳しいコストカットを打ち出す一方で、洗って使いまわしていたチューブは使い捨てにして、手間と時間を看護に回す英断も。
 手腕を認めた叔父と和解したかに見えたのに。修平は理事会で、叔父の院長退任と、自らを院長に推薦する動議を提案する。

 はー、長かった。
父の葬式で、『今日は病院の葬式だな…』とまで言われてしまう喪主の修平。
既に大赤字の上、カリスマだった父を失った病院が上手くいくわけない。売却の噂に不安顔のスタッフも、じゃあ経費削減に協力するかといえばそちらも不満(^^;;;;) 物腰も口調もソフトな御曹司修平を、なんでそこまで嫌うかという反発っぷりです。口コミサイトも悪評だらけにw  でも、むやみに必要なものも削るんじゃない、「患者さんのため」が常に念頭にある修平のコストカットは上手くいきそうでしょ(というか、そこに手をつけずにきたことにびっくりw)
それでも、自らが院長に、までどうしても初回で見せなきゃダメですかね? 毎回このドラマBizの枠は、初回が長過ぎて挫けるんですよ。旦那にも楽しめそうな内容なのに…。

 銀行側で登場する高嶋政伸、冒頭で修平と笑顔を交わし二人で走り出すイメージカットからすると、そのうち病院経営の相棒になりますね。そういうところは分かりやすいw

 修平の妻(小西真奈美)が今時で、全く「嫁」じゃないw 6年帰省しない旦那と一緒に自分も寄り付かなかったらしく、庭の手入れは誰がしてたんだろうねーと他人事なのは爽快でしたが。イラストレータだか、ネット環境があれば引越しても無問題。買い物中に、取引カットした文房具屋に「人でなしー」と掴みかかられて罵倒されても
「全然大丈夫だよ☆」
と元気にお返事でおバカさんになっちゃってるのは、もう少し強がってる風にどうにかして欲しかったです(^^;;;;)


「怪談牡丹灯籠」3、4 ☆☆☆☆

 牡丹灯籠は3話で成仏ー!

 え、かの有名な、朝だと思ったら違ったよのくだりは?別の怪談と混ぜて覚えてた? でも結局は愛し合う2人が、幸せそうに死んでいったんだからいいや。
 ただし許せないのは、幽霊からの賄賂wを受け取り札を剥がし、金無垢の仏様まで盗んだお世話夫婦! 結局は新三郎(中村七之助)がお露(上白石萌音)の幽霊を受け入れたとはいえ、夫婦がしたことは完全に人殺しの手引きですからね! 流石に悪事の自覚あり、取り調べ前にそそくさと逃げ出す夫婦…(実際、その100両はどうしたとなったら「幽霊が」では通らずに、強盗の嫌疑かけられそうですよね)

 一方お国(尾野真千子)と源三郎(柄本佑)は、遺言状を偽造、平左衛門(高嶋政伸)を釣りに誘って海に捨てる算段まで。何も知らぬげな平左衛門、釣りの前夜から泊まっていけと呑気な提案をするものだから、弟子の孝助(若葉竜也)は気が気でなくて…間違えて平左衛門を斬ってしまいましたよorz  旦那さまはちゃんと分かってて、2人が離れでいちゃつく間に殺害計画の証拠を探していたのに。
孝助による深手を負ったまま、浮気現場に踏み込んだ旦那さまは公式には源三郎に斬られ絶命。そのまま出奔した2人を追って婚家を出た孝助は、仇討ちを誓うのでした…。

 いやあ、電話もないニュースもない、聞き込みに顔写真も見せられない時代に人探しなんて雲を摑むようorz  荒んでいく孝助が不憫で仕方がないわけですが、そこは因果応報。100両を元手に成金になった世話夫婦と、今や酌婦で源三郎を養うお国がバッチリ知り合って、旦那(段田安則)がお国に貢いだの浮気だのと責める妻(犬山イヌコ)を追い剥ぎを装って殺す騒動にまで…! 更に偶然現れた、お露を診ていたお医者さま(谷原章介)が、成金オヤジとお国の両方を脅して殺し殺されw  お国が逃げ出す前になんとか間に合った孝助も見事仇を討ち!
 この世に悪は栄えなかったのでした。めでたしめでたし!

 終わってみれば、一番有名な牡丹灯籠の下りこそ賑やかし。平左衛門が浪人を斬り殺した発端から、その息子孝助が父の死の真相を知ってなお平左衛門を慕い仇討ちをやり遂げる、血なまぐさい人間の物語でしたよね。お江戸で原作落語聞いた人たちも、伏線すごーいとか、偶然同じ町に集まりすぎ!とか、ガヤガヤ騒いだのでしょうか(^^)


「怪談牡丹燈籠」1、2 ☆☆☆☆

 ジャン!と琵琶の音。から~んころ~んと下駄を鳴らし、お供の侍女を引き連れてやってくるのは……
出たー!もう死んだはずのお嬢様でしたよ!

 1話も十分不穏でしたけど、怪談というには幽霊がまだ出ずw 元をうろ覚えの旦那は、幽霊はまだか、化けて出るのは尾野真千子か戸田菜穂かってw どっちも化けなくても既に怖いですけどね、牡丹灯籠は一見普通で取り殺されるから怖いんじゃないですか~。
 そして、お札を貼り回して篭っていた男が、明るくなった朝だーと、出てって喰われるクライマックスが楽しみなわけですが、そこ以外にも敵討ちから不義密通まで芸達者が揃って見応えたっぷりです。
エンディングのピアノ曲も、時代劇に何故ピアノと思いつつ情感たっぷりで似合っていますね。

 てな訳で舞台は旗本飯島家。
剣の達人飯島平左衛門(高嶋政伸)は、名剣の誘惑に負け、折良く絡んできた浪人黒川を一刀両断。人を斬ってみたい欲望を叶えてしまいます。後に、父の仇と知らずに奉公に来た息子、黒川孝助(若葉竜也)を黙って召抱え、稽古をつけて育てるその心境やいかに…。でもそれはまた別の話。
 病弱な平左衛門妻が亡くなり、元々妻の侍女だったお国(尾野真千子)は暇をもらうどころか、平左衛門のお手つきになって益々我が物顔に飯島家を取り仕切ります。年頃の愛娘お露(上白石萌音)が婿をもらったら隠居する、という平左衛門の予定に付き合うのはまっぴらごめんなお国は。隣宅の放蕩息子源次郎(柄本佑)と密通するようになり、平左衛門を亡き者にして縁戚の源次郎が後を継ぎ、自分を嫁に…と、お家乗っ取りの算段を始めます。それを聞いてしまった孝助は…。でもそれもまた置いといて。

 お国を嫌うお露は、侍女お米(戸田菜穂)を連れて別宅に移り住みます。そこに訪ねてくる、亡き母の主治医志丈(谷原章介)とその友人新三郎(中村七之助) なんとお露と新三郎は、一目で深く深く恋に落ちてしまうのでした。
まさか女嫌いだった新三郎まで本気だとは! 双方に、無理だ身分違いだ、と諦めろと言って聞かせる志丈先生、大変(^^;;;)  挙句、姿を見るだけならと、川縁の別宅前を新三郎が乗った釣り船が通る程度の、逢引ですらない引き合わせをしただけなのに、激情で事切れてしまうお露orz   焦がれ死にって、ビートルズが来た時の失神女子より更に激しすぎですよ、お露さん…。責任を感じたお米も首を吊って果てます。

 可哀想にと、2人が並んで葬られたことなど知らない新三郎。夜更けに連れ立って現れたお露とお米を招き入れ、まんまと一晩共にしちゃいますよ。いやいや…良家の箱入り娘が、こんな大胆でいいのかとちょっと戸惑いましょうよ(^^;;;;) そして明け方には戻っていく2人。

翌日も現れたところを出歯亀にきた下男の伴蔵(段田安則)、新三郎と睦みあい絡み合うソレがもうこの世のものではなくて仰天、陰陽師(笹野高史)を召喚~!屍人と交わった新三郎はもう、半分死んでしまっているのだとか!
「何度交わりましたかな」
との問いにギョッとしましたが、
「二晩を共にしました」
とソツなく答える新三郎、さすが品がありましたw

 家のすべての出入り口にお札をはり、夜通し金無垢仏を拝みながらありがたいお経を読むことになった新三郎。その夜もやってきたお露は、本性を露わに牙をむき出して唸ります…。
そこにお国と源次郎の悪巧みやら、孝助の縁談やら、金目の仏像を狙う伴蔵の妻(犬山イヌコ)やら、他もゴタゴタするぞー。続きが楽しみです!

「TWO WEEKS」最終回 ☆☆

 わああ、みんなの天使はなちゃんになんて怖い想いをさせるんだ、許せない(><)

 結果から言えば手術は無事 行われ、はなちゃんは元気になりましたけどね!そこじゃない。
前から「パパのお友達ですよー」と接触していた柴崎。今回だって「パパが待ってる」とでも言って連れ出したんでしょう?結城が駆けつけた時だって縛られもせず、柴崎の横に可愛くちょこんと座っているじゃありませんか。なのに、いきなりパパを虐めちゃダメ、「殺す」とかはなちゃんに聞かせちゃダメ~!
テンパる結城が何を口走っても、柴崎にはぎりぎりまで、大人にしか分からない会話を貫いて欲しかったですわ ←それじゃ視聴者が分からないというなら、ずいぶんバカにしてるw

 とはいえ実際は、来るなり取り押さえられる結城。はなか自分かどっちかを殺すと言われても、自分が死んだらはなの将来も無いですから。抵抗し脇腹から出血昏倒する結城orz  はなもナイフで……となるも、狙いを逸らす灰谷。親子愛をみせつけられて、じゃあ自分はとなった様です。え、名目上でもなく柴崎の実子だったの? そしてまた正直すぎる柴崎は「お前なんか」と言い放って灰谷を刺し……自ら敵を増やすのでしたw すみれさんを警察に奪われた部下池田鉄洋にも、厳しすぎるせいで裏切られ(証拠品になる返り血シャツを、保管してたのね~)、秘書も保身で情報を流すw 人心掌握には程遠い状況で、上に立つ器じゃなかったってことですねえ。
 小学校に逃れた結城とはなちゃん。保健室なら暖かくしてゆっくり休める……のかな(^^;;;) インフル等がむしろ心配ですが(^^;;;;;) 学校なら電話もあるでしょうに、救急車呼んでくださいよ……。
その間にも早穂子議員を追い詰める月島検事! え、難病の息子さんもう亡くなっていたの? 人払いしてたTV電話は?録画と会話してたんですか……orz 可哀想だし、せめて関連プロジェクトを成立させて何か残したい気持ちも分かりますが、それ、他に何人も殺しながらすることですか……。

 終わってしまえば全てが、長く続くわけのない脆い土台の上に築かれていたわけですが。8年前の結城のように、言いなりになっていたら何も変わらなかったことでしょう。なんと結城の殺人の前科も、自首した早穂子が提出する資料で再審請求が通るだろう、とか。それって、服役分の賠償請求は……本人が「殺りました」と偽証してるからどうかな出るのかなw
 とりあえず前科が消えても再婚ハッピー☆にはならず、安心しました(^^;;;;)

 死別と聞かされていた元夫、しかもイケメンに登場された刑事さん(三浦貴大)の気持ちが揺らぐのも当然で、また突然犯罪に巻き込まれたすみれ側だって刑事と家族になる生活を不安に思ったことでしょうし。「おじちゃん」が「お父さん」になるかどうかは、またもう少し時間が必要な様です。そしてパパも、はなの父として恥ずかしくない男になってまた戻ってくるまでバイバイ。
とりあえず定職みつけて下さい!

「TWO WEEKS」~9 ☆☆

 国会議員と密会する、逃亡中の殺人犯。
……の報道が、美男美女すぎてw 草原に立ってる遠目で既に、逃亡犯結城(三浦春馬)の脚が長すぎるわ議員早穂子(黒木瞳)も華奢で姿勢いいわで『撮影中のモデルかな?』ってなってるからw

 さて、まだまだ逃げてます「TWO WEEKS」
7話、結城の自首フェイク騙されましたー。もう自首をするという結城の決意、まさかの自分を囮に柴崎側の殺し屋灰谷(磯村勇斗)をを捕まえて欲しい……という、待ち合わせ場所リークを含むお願いだったとはw 待ってよ、骨髄移植を間近に、かすり傷だって困るのに進んで危険な目にorz  防弾チョッキ着てフルフェイスメット被れば万全!なわけあるかーい!手足撃たれたらもう移植できないのに!顔撃たれたらそれこそ死ぬのに? で、結局チョッキの胸と頭を撃たれてましたっけ。……なんて丈夫な首……。

 皆が追う証拠動画は『柴崎(高島政伸)と会う早穂子』
そう、久我早穂子は裏社会とつるんでいた。それも柴崎を切り捨てる気満々の力関係w 難病の息子に利する政策制定のためなら……。楓の父殺害にすら関与した疑惑に動揺する楓です。

 せっかく殺し屋を捕まえても、柴崎が弁護士を派遣で即解放。
その次は柴崎を逮捕したのに、なんと早穂子がアリバイを申し出て速攻解放。 証拠のドラレコ映像も、偽造かもとケチつけられてしまいますorz えええ、柴崎との接点を認めていいの?
そこでリークされた結城と早穂子の密会現場は……楓側の策かと思いきや、なんと早穂子の作戦?記者会見で「はめられた」と被害者アピールをしてきましたよ!いやあ二枚も三枚も上手です(だったら、逃亡犯を通報すればよかったのに?)


 そしてすみれさん(比嘉愛未)が攫われ、結城:元カレと有馬刑事(三浦貴大):今カレが走ってる間に……病院のはなちゃん(稲垣来泉)までも攫われてしまいましたよ!←なるほど、こちらが本命。柴崎はもう、結城本人をサクッと殺すより家族をいたぶって苦しませたいんですってよ。えーっと、目的とリスクが釣り合っていないような。結城憎しで人生捨ててかかってる自覚はあるのかなw 

 でもどうせ最後は無事移植、はなちゃんは元気になるんでしょう?
死んじゃいました、で終わるわけないのでw どうギリギリ無茶して助けるのかだけ楽しみなんですよ。

 となるとやはり気になるのが、日本の法律では本当にどうなるのか。
検索で、服役中の父親が白血病の息子への骨髄提供をしたという中国の記事が出てきましたよ。結城の逃亡が思い込みからなのか、骨髄移植をしたければ逃げて正解だっがのか、そもそも論で気になってしかたがありません。本来ダメならダメで、マスコミに騒がせて特例で手術を保証するようなやり方だってあるでしょうにねえ。

 さて最終回だけで、結城の冤罪もはなの健康も、早穂子と柴崎の進退も、すみれの結婚問題も! スパッと解決でお願いします!


「TWO WEEKS」1〜3 ☆☆

 2週間後の骨髄移植まで、収監されずに逃げ回れ!
ただし怪我及び感染症は避けて健康に!って無理w 冤罪も含めて、既視感ですね。

 裁判前の容疑者は、自由に外出できない。それは分かります、でも理由が児童への骨髄移植で生死に関わるなら、警備つきで病院へとか配慮できないものなんですかね? 本人はちゃんと弁護士に相談したのに、そもそも嘘つき扱いされたので実際がどうなのかが不明です。

 そんなわけで、ホステス愛(立花恵理)殺害容疑の主人公結城大地(三浦春馬)
でも実際は、殴られて気絶。遺体の横でナイフを手に目をさますという、完全にハメられた状態。真犯人は柴崎(高嶋政伸)で、可愛がっていた愛が自分を探るために近づいたと知って激昂、刺殺。「8年前」も自分の罪を被った都合のいい男大地を容疑者に仕立て上げたらしいです。そもそも、愛に調査を頼んだ月島検事(芳根京子)はその「8年前」の事件の目撃者にして被害者の娘。裁判で犯行を認める大地に
「その人じゃありません…!」
と絶叫した過去があり、また身代わりにされた大地の無実を信じてくれそうです。そして、そうそう骨髄移植ね。その「8年前」の事件で妊娠中の恋人すみれ(比嘉愛未)と別れ、まさか産んだとは知らなかった娘がいてw その娘の白血病治療に、やっとみつかった適合者が父親である彼だったのです。
 もういろんなことが「8年前」絡みで、1話前半はあれこれ分かりにくかったですが、移送中の事故で主人公が逃げ出して以降、2話からは一気に面白くなってきました。 

 娘のはなちゃん(稲垣来泉)がね、可愛いです。人懐こくてあどけなく、んもう激かわ!
なので、父性に目覚めたという宣伝コピーより、短い時間だけど触れ合って、ああこの子を助けたい、と目覚めたのは良心な方が自然に受け取れるかも。そもそも、乳児期の夜泣きだイヤイヤだオムツ替えだ離乳食だ、と嫌なところゼロでただ可愛く「お父さん?」と言われて目覚める父性ってなんだ、と。

 警察の他に、命を狙ってくる柴崎の手下灰谷(磯村勇斗)にも追われて民家に逃げ込む大地。住人(倍賞美津子)とのやりとりはもうテンプレで、最初は縛りあげるものの、彼女が心臓発作を起こすと放っておけず。救急車呼んで、近所の病院に担ぎこんで(って、救急車に行き先変更連絡した?)悪い奴じゃないんですよ。それに応え「殺ってないんだろ?」と、息子の遺品を使っていいからと送り出す老女。血の付いた白T&スエットの軽装から、パリッとスーツに黒眼鏡と変装した大地は……なんと事件解決に向け、それまでのシマに戻ってきちゃいましたよ!
 証拠の何かを撮影した愛のデジカメは、大地の同居人サトル(森永悠希)の手に。同じ養護施設で育って、大地をアニキと慕いつつ、まっとうに生きろと説教しつづけの彼。この人もかばってくれそう……と思ったら、あああ、殺されたーorz 

 毎回次への引きが上手いんですよね。1話終わりは護送車が横転、バイクで逃走する大地(メットちゃんとかぶってw) 2話は味方かと思った灰谷にナイフ出され、3話はそいつにサトルを殺されて……。え、これも大地の犯行になっちゃうの? デジカメは誰の手に?

「勉強させていただきます」6 高嶋政伸 ☆☆☆

エスカル、ピー!!!! orz
呪文唱えてるあの姿勢も顔も、自主練の賜物だったんですねw げに恐ろしきは役者稼業(^^;;;;)

そんなわけで、消えたバーテンダーの家には恋人の遺体。壁にはびっしりエスカルゴマーク。ここで恋人を殺し、逃げたと思われるバーテン/エスカルゴを追うためにまたしてもFBI帰りの捜査官が投入されます。今度はサイキック! 死者の遺留品から最後に見た景色を読み取ることが出来るのです。
最初に出てきた捜査官はシリアスなイケメンで、サイキックもスタイリッシュ。
「諸井さんが見える!」
となったことで、まさかエスカルゴの正体は諸井かと怯える捜査陣を尻目に、椅子を手にした諸井。振りかぶって……ぶち壊した壁の中にも遺体が!エスカルゴを胸に刻まれ絶命しているバーテンダーの発見で、また捜査は振り出しに戻り混沌としたまま次回へと続くのですが。

もちろん撮り直しw

「俺の口からは言えないよー」と、聞こえよがしに叫び続けて、遠藤憲一から問いかけさせるディレクター(^^;;;;;) 今度は、バーテンダーと恋人が映っていた小道具の写真の背景をよーくよーく拡大してみると、いつもの無能ADとAPさんが写り込んでる、のみならず熱烈チューしてましたw してたっていいじゃん、と抵抗するエンケンですが「二股だからだめです!」と彼女w もう一人は大道具の彼です!って、ADさんだけ驚いてたけど、別に既婚者じゃないならもういいのに~。
しかし、たまたま挨拶に来た高嶋政伸がカジュアルに了解w 
「僕なりに」「パッと」演じてくれたサイキック捜査官たるや……よくぞここまで、という変態風味な上に、ちょこちょこ絶妙に中断して料金の確認してくるんですよw 無料じゃやらない、疲れるんだから、って確かにw 挙句、笑いをこらえて見守る諸井さんに、一緒にやれと強要w ポーズも指導し。さあご一緒に
「エス、カル、ピーーーー!」 orz

実は撮り直し脚本、クドカンはノリで書き飛ばしたらしいのに、演じる方としてはなんで「ゴ」で終わらず「ピー」なのか、言いたいのに言えない苦悩が? とか分析しちゃうんですねw 今期「このマンガがすごい!」の方でもいろんな俳優さんがいろんな役作りに挑み、普段は見られないものを間近で見て得したとMC蒼井優が語っておりましたが。この「勉強させていただきます」も、この最後の座談会でのぶっちゃけこそがある意味、真髄かも。さらっとノリで演れそうそうなベテランでも緊張するし、練習してくるんですねえw 台の上に足乗せるサイキックポーズはどうやら指定されていた様で、本番でちゃんと乗らないと困るから、ですって!妙な呪文も、それこそ練習してなきゃ言えませんよ!ってw じゃあ今までの「監獄学園」のアレもあのドラマのソレも自主練してきてたのでしょうかw こんな真面目な大ベテランに、何をさせているんですか宮藤官九郎w いいぞ、もっとやれw

でも次回で最終回。桃井かおりがどうなって、果たしてエスカルゴの正体は←きっとそこは、なし崩しな予感w

「先に生まれただけの僕」~最終回 ☆☆☆

学校に残るのなら、企業から籍を抜け。
そんな加賀屋の嫌がらせに、一度は『会社に戻る』と婚約者聡子に告げ、結婚話を進めようとする鳴海でしたが、それじゃドラマになりませんよねえ。最後はやはり、学校の校長先生でいることを選ぶ鳴海と、そんな彼を受け入れてプロポーズにイエスの返事をする聡子。思わず抱きしめちゃったりして、陽が高い時間の社内ですよ、大胆な~ひゅーひゅー。
そして春、卒業生は受験で最高実績を上げるわ新入生は優秀だわ。愛妻弁当は美味しいわ。もう上手く行きすぎで鳴海校長の世界は輝いているのでした。

そうそう、早速モンペになった加賀屋はしげしげ高校にクレームをいれにくるも「校長先生」と言いたくなさすぎて変顔オンパレード! ←ここにカットが入るメタな締めくくりw 
……やっぱり教育ドラマというよりファンタジーだったんですねえ。

だって『外から来た』というアドバンスはすり減って行きますよね。校長にしては若いというギャップもしかり。いつか会社に戻る、外の知恵をもたらす来訪者だから出来た革命は、ずーーーっといる人になっちゃったら終わりをつげるのでは。
また、人事を私物化し放題の加賀屋へのペナルティが、ただ悔しいだけだなんて。
鳴海にしてきた仕打ちが明るみに出て降格されるなり、そんなに学校経営に興味があったなんてと加賀屋が校長にされちゃうなり(それは生徒も可哀想かな)何か加賀屋に対して溜飲が下がるようなこと、欲しかったです。

そんな終わり方への不満を除けば、毎回考えさせられて、毎回なにかしら回答があって、輝かしい未来に向かって皆で成長していくいいドラマでした。。生徒だけでなく先生も変わらなきゃ、という鳴海の激励に、観ている誰もが前向きになれることでしょう。櫻井くんのダンスでプロポーズ(注*妄想)まで見られてね。
楽しかったんですけどね。
現実にはどこにもあんな先生も、あんな素直に影響を受ける生徒達もいないんだと、我に帰るとちょっと悲しくなりました。

「先に生まれただけの僕」6、7 ☆☆☆

なんと加賀屋部長の娘さんが京明館高校志望にw

それも納得のオープンスクールでしたからね!
自分たちの企画で中学生と父兄をもてなした、その自信が制服の着方に現れる。集団としてみられている意識や、母校愛が芽生えつつんですね、素敵です。
そこに続く説明会では、キリッとお若い鳴海校長が「ゆくゆくは進学校に」なんてぶち上げちゃうw まだアクティブラーニングだのペップトークを導入したってだけじゃないですか。しかもいままでと同じ指導陣で、そんなに変われますか? 部活指導に外部プロを雇うなら、教師も入れ替えるべきでは.……という保護者からのごもっともなご指摘ですが。リストラを嫌う鳴海は否定します。
辞めさせたのは、生徒と向き合えなかった教師だけ。今の教師は熱意を持って生徒を指導するでしょう……!
それを聞いた生徒が
「僕、ここを受けるよ!」
と即決、確かに先生を切り捨てない学校は、生徒も最後までめんどうみてくれるでしょうw 中学生以上に現場の先生たちが、この発言には胸を熱くしたんじゃないでしょうか。自分たちは認められている。

加賀屋に呼び出されていた良々先生なんて、自信がない、京明館がレベルアップしたら自分は捨てられると泣いてましたもんね。それが、保護者に向けて太鼓判を押されたら、ずっと反抗的だった3人組が変わりました。個別相談ではそれぞれしっかりと、指導します、君ならできる、と希望に満ちたサービストーク、できてるじゃないですか!
嘘から出た誠、じゃないですが。やれる、できる、変わる、とはっきり口に出すことで、生徒たち以上に先生たちが変わってきているのがわかって、なんだかこちらも元気になります(^^)

一方で、先生方の恋の行方はね。
鳴海を好きな蒼井優先生なのに、英語の先生から好かれちゃう。もんじゃ焼きを一緒に食べていただけで、デートだと囃す生徒たち(^^) 高校生ってそうだよねー。かわいいやらうざいやら。

と思ったら、その囃してたクラスから「進学せずに結婚する」なんて生徒が。
お相手は30歳って、どんなクズがJK騙しているのかと思いきやきちんとした人じゃないですか.……。それでもね、妊娠して子育て待ったなしならともかく、ただ結婚するだけなら奥様が女子大生でもOLになっても、全然問題ありませんよね。恋に恋するJKが結婚結婚騒ぐならまだしも、それに乗っかって進学放棄をよしとする30歳ってなんなんだか。老親の介護でもさせる気なのかと邪推してしまいましたよ。
単に、俺は学歴関係なしに今の職でやれてるよってかー。

それでも不測の事態は誰にでも起こり得る。
貰い事故にでもあって彼女が未亡人になったら、高卒無資格じゃ路頭に迷うでしょ。その辺、先生も同様の意見を(死ぬ、でなく失職の場合に支える方向でw)きちんと主張してくれてホッとしました。少なくともJKの方には届いたようで、母娘の仲がこじれ無くて良かったです。


「先に生まれただけの僕」5 ☆☆☆

ペップトークとな。

学校説明会や授業見学を、企業でのコンペやプレゼンにあたると捉えて俄然やる気の鳴海校長。もう済みましたと言われても、アクティヴラーニングで盛り上がる今の啓明館高校を見たわけじゃないでしょとグイグイ。両方を一緒にした、オープンスクールを提案します。
でも、教師主導じゃ面白くない。生徒から学校紹介の企画が上がるといいんだけどなあ……という校長に応じて、クラスの生徒をつついてみる真柴先生(蒼井優) すると案外、みんなやる気になったじゃないですか。
この時の、特進クラスの君達になら出来る、やり遂げたらきっと気持ちいいぞー!的な真柴先生の話しかけ方、褒めてもちあげやる気を引き出す方法を『ペップトーク』と言うのだとか。
「そうかー真柴先生、ペップトーカーだったのかー」
と感心しきりな鳴海校長。まあ君も大概そうですよw 

その後、企画は生徒に丸投げして介入せず、本社の社長を呼んだり中学校を回ったりと人集めの方に奔走する校長。
『頭越しに』と激怒した専務、校内事情を密偵の上、反抗3人組から荒川良々先生を呼び出して<ありのままの学校>を社長に……と言いくるめるのですが。蓋を開けたら良々以外はちゃっかりパフォーマンス授業になってて大受けw 今まで、受験生や保護者につまらない授業見せてきたのは平気でも、社長に無能と思われるのはイヤって……。しかも真柴先生が置き忘れた(w)ペップトークの本をがっつり参考にって、素直というか。生徒もさぞ戸惑ったでしょうに、反応してあげてて偉いなあ。

そして、生徒手作りの学校紹介ですよ。
こういう『若者が力を合わせて頑張ってる』のには近年めっきり涙腺が弱くてねえ。パフォーマンス書道に、くす玉を矢で割って(危険w)、堂々と校歌斉唱のあたりではもう涙が……。
弓道も、アーチェリーや射撃と同じで本来、射手と的の間に人がいる状態で構えたりしないでしょうから経験者どっかで怒ってそうですが、さておき、割れたくす玉から散るキラキラ紙吹雪が、書道の墨について字がキラキラ光るのは素敵でした。
その書道でも実は、墨が客席まで飛びそうでハラハラしましたよ。墨はついたら落ちませんからねえ……。

と、まさに心配の先回りが企画をつまらなくする実例のようなツッコミ入れつつw 見学の受験生&保護者が楽しみ、社長が喜び、鳴海が褒められ、専務が歯噛みする展開に溜飲が下がりましたよ。生徒もやり遂げて嬉しかろうねえ。

なのに、鳴海の恋人登場に動揺しまくりの真柴先生。うわーそうくるのか。


「先に生まれただけの僕」4 ☆☆☆

体育の先生がいない……!!

学園モノといえばつきものの、ジャージかランニングの呑気な兄貴が!そういえば京明館高校には居ませんよ。竹刀持った強面や笛下げた短髪ジャージ女史も。部活は野球や弓道の描写があるのに、体育ないんだ……。それともオール非常勤講師なのかw とにかく、体育教員である旦那が気づいて騒いでおります。

アクティヴラーニングの輪は順調に広がり、1年2年には大好評。混乱させないようにと従来通りの3年生は、見捨てられたと拗ねまくります。どんだけ授業好きなんですかw
仕方なく3年だけ集めて、これからの心得を指導する鳴海校長。
曰く、就職組には<理不尽な奴は山ほどいる、スルーも大事だけど嫌なら辞めていいんだよ>
専門学校組には<即戦力じゃない>うわー身も蓋もないw 
大学組には<君達が行く程度の学校はブランド力ないから、各自頑張れ> 更に身も蓋もないww

大人としては、常識も常識なことばかり。でもね、高3生が相手と思えば、誰もまとめては言ってくれなかったことかも。
「この勉強が何の役に立つんですか」
なんて言ってる奴、大学ではもっと狭い役に立たないことを沢山教えられるんですよ、だってそれが大学だもん。それでも、自分を磨いて人とのつながりを大事にすれば、仕事とめぐり合う……のかもしれない、のね。

『黒字にしろとは言ったが、改革しろとは言っていない』
と、鳴海の試みを全否定し罵倒する商社の上司(高嶋政伸) 社会に出ればいる、と生徒に語った理不尽の象徴な様な上司が、講話の途中に現れてまた不機嫌に去っていき……(何がしたかったんだい)これからまた、揉めそうです。
学校では慕われても商社での居場所は無くなっていくんでしょうか。

校長として赴任した時につけたままだった社章を、校内で外したと思ったら今度は社に報告に行く時に外しててネチネチ言われてしまう鳴海さんw TPOに合わせて着脱できない不器用さが嫌われているのか、秘書が言うように能力を認めたからこその圧迫なのか。

「黒革の手帖(武井咲)」2~4 ☆☆☆

楽しんでます。

4話は特に塾理事長(高嶋政伸)が熱演w
「愛が、愛が欲しいんだよぉ」
と元子を布団に押し倒しながらも自分のベルトを緩める動作の手早いこと。2秒前の「具合が悪そうだ、休まなきゃ」が心底口だけで笑えるやら気持ち悪いやら。
仲居さん情報ではしょっちゅうそんなことやらかしてるらしいのに、酒の追加を自分で頼んでいたのを忘れて襲いかかるとか馬鹿かとw (しかもその料亭やらリゾートの隠れ家旅館やら下心満載の予約を妙齢の秘書にさせてるんですからそっちもセクハラですよねー)
隙を見て逃げおおせた元子を、裏口から逃がしてくれた気の利く仲居さん。なんとカルネで働き始め……『その理事長』に夜のお届け物をするなんて。なんで?なんで引き受けたの?それでいいの?

2話では元同僚の仲里依紗が店を流行らせ院長(奥田瑛二)に取り入り、3話では里依紗の代わりに捨てられた婦長(高畑淳子)が院長の隠し帳簿を持ってくる……。今回はその両方、理事長と寝た挙句に裏口入学メモをコピーしてこいというんですから、今度こそそのネタで元子が脅されても不思議じゃないですよね。料亭転がして更にのし上げる算段はさあどうなるのか。
次週に続く。

大筋は分かっていても味付けの違いでやはり面白く見られて、さすがの名作です。情報がアイパッドになりUSBコピーに代わっても、やはりキーアイテムは黒革の手帖。

手術希望でもまずエステして
「貴女は美しい! それでも手術が必要と思うなら……」
と褒めて心を掴むクリニックは、なるほど流行るなと思わせましたし。
裏口入学の金額をどどんとふっかけても

「…思ったよりお安いわね」「そうだね」
と来るならそりゃ濡れ手に粟でしょうし(個人的には、一生勉強のはずの医者だけは裏口から入れてもしょーもないのにと思うのですが)
影のドン伊東四郎がすすめる料亭転売も、実際の額の四分の一は裏金で渡せば税金要らないとか、まあ世には庶民と関係ない金儲けがゴロゴロ転がっているものですねえ。

下衆な客ばかりの中、一筋の清涼剤が安島議員。
立候補するための政略結婚。嫁(江口のりこ)も割り切っていて、事あるごとに親の会社のためで貴方は票のため、お互い勝手にやりましょうと口に出して言うのですが、そんな妻をきちんと愛そうとする安島さん。情熱的な口づけ(きゃー)、事後に一人帰ろうとする妻を抱きしめて(きゃー)「送るよ」って!!
惚れてまうやろー!
なのに、元子からの好意もはねつけはしない優しさが……ズルいのよ。せっかく予防線張っていた奥さんをわざわざ懐柔したのだから、傷つける事がないようにしてあげて下さいよ……。

「黒革の手帖(武井咲)」1 ☆☆☆

銀行で派遣、銀座でも派遣社員w

言わずと知れた松本清張原作。以前米倉涼子主演で一世を風靡し、彼女が着飾った悪女を得意とする契機になったわけで(その2004年版の幣サイトレビューこちら)優等生の武井咲も、とうとうそんな路線に乗り出すんですね。
 

派遣ホステス時の元子(武井咲)は、そのいい子ちゃん感を上手に利用。おごりの高級寿司店で「サビ?」とキョトン、もちろんサビ抜きでお子ちゃまと呼ばれ……その実、自分で払う回転寿司ならわさび多めだしw 接待ゴルフでは膝まで水に入って、お偉いさんのボールを救出。なんていい子だ!なんでも買ってやる!と感激させて、結局着物を手に入れましたけどね、本当はボール林にあったんですよw 個人マーク入りのボールをいつの間に手に入れていたんだか、スカートでなくズボンでプレイして服を濡らすのも含め、計画的犯行だー。
さすが両親の借金500万円を、若い身空で完済した女は違います。そしてクラブのママさん(真矢みき)に倣い、客との会話をせっせと『黒革の手帖』に。 

銀行でも同様に、借名口座の開設や偽名で振込み等と脱税工作をさせられる度、きっちりしっかり『黒革の手帖』に記録。それだけなら、ただの保険だったんですけどねぇ……。
バカなコネ入社新人が、芸能人の来店をSNS投稿というバカッター事件発生。その責任を派遣に押し付けるべく、契約切りを言い渡されて怒り爆発! 隠し口座から自分の口座に1億8千万円を振り込んで、更に他行に送金! 支店内で誤魔化せなくするところまでやりきりましたよー。
夕方には発覚して青い顔の支店長次長。

本人はちゃーんと自宅にいて、札束ベッドに寝転んでるのに、家に押しかけず携帯にかけ続けるばかりのオヤジたち。もしや派遣社員の住所を派遣先は知らないの? そんなところも現代風なんでしょか。


話し合いの席に、次長(滝藤賢一)相手の喫茶店ではお着物で銀座風、銀行の応接室で弁護士や支店長も相手にするには黒パンツスーツにサングラスと、とにかく別人な装いで現れる元子。

脱税協力がバレるので警察には言えない支店側。なのに全額返金の条件が
「正行員にしてあげよう」
って、バカにしてんのかーいw 昇給も出世もある、生涯賃金で一億は行くよって、横領犯が出世? こんな事件の前に能力を認めて言ってくれてるなら嬉しかったでしょうけどね。しかも、親戚が泣くぞって、もう両親鬼籍なのに。逆に支店長次長の方が、その職を体面を家族への説明を、自宅のローンを教育費を、一体どうするつもりですかと笑顔で煽る元子ったら素敵w ここに来たのは、二度と返金を要求しないとの念書を書いてもらうためなんですって。
せめて半額返してくれ!と、支店長が土下座するためにどかしたテーブルが、今度は念書を書くために戻されてと、行ったり来たりw 間抜けでいい演出でした。

そしてその金を元手に銀座にクラブ「カルネ」(手帖、の意)をオープンする元子。
ゴルフでやらせを見抜いた代議士秘書(江口洋介)もドン(伊東四朗)を伴って祝いに訪れ、自分の隠し金を横領されたと知らない院長(奥田瑛二)や塾長(高嶋政伸)も加わりオープンは大成功です。さてここから昇りつめ、また堕ちていくのね。
「守秘義務が大事」
と、銀座の女心得を説いた真矢みきママですが。多分守らずに情報を金に変えますよ元子ママは!

派遣仲間の仲里依紗が、頬が削げて貧相で、元子のように金をせしめて辞めたわけでもなくかわいそうだったのですが……予告を見ていたらなんとホステスとして働くようですね。それも派遣?元子の縁故? 女の喧嘩をやらせたら右に出るものはいない仲里依紗ですから、恐ろしいライバルになりそうじゃないですかw
院長の愛人(高畑淳子)の活躍も楽しみです。

「女囚セブン」~最終回 ☆☆

「罪は犯したもんが悪いんと違う。犯させたほうが悪いんどす」

ヒロイン琴音のそんな決め台詞で過去を肯定されると、スリも介護殺人も旦那殺しも政治犯も誰も彼も、がっくりと膝をついて涙し仲間になるという、京極堂の憑き物落としの如き言葉技を毎回楽しく見てました。なんで京都弁、とは今も思いますがまあ普通じゃないほうが面白いですよね。獄中のおしきせもファッショナブルw

そして最終回はラスボスを倒すため、揃って脱獄!
冤罪を承知で刑務所に入ってまで追いかけた真犯人は……まあ丸わかりのあの人なわけですが。事件はさておきDNA鑑定書など出して、実は私は貴方の娘、と言われた途端に父メロメロ……ってw 政略結婚のために捨てた恋人に瓜二つ(剛力彩芽が母も二役)なんだからさあ、気にかけるならもっと早くしましょうよ。そしてなんだかんだ憑き物落とし、自首でもするかと思いきやもっとハードにTVに向かって懺悔したようですよ。思い切った……。
罪をひっかぶせた相手が実娘となったら、冤罪晴らすのにそこまでするのかーと思いきや、なぜかまた元の監獄にいる琴音。他のメンツも元の部屋で全員勢ぞろいです。 パート2できますね!

新入りに回った元看守を、今度はイジメる気満々の琴音w やっちゃえー!

最新コメント



   
   

ドラマのあらすじはこちらでね


にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

インパルス関連本

「蟻地獄」文庫

ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

「月の炎」絶賛発売中!

ちなみにじゃすみん「月の炎」評はこちら

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ