静岡発地域ドラマ。
え、静岡がコスプレの聖地?撮影スタジオばっちりな上に、コスプレのまま歩き回れる商店街がある?知りませんでしたわ。ガンプラ工場があるからって、いつの間にかそんなことに。
舞台は静岡、島田模型社。
二代目社長(武田真治w)は働き方改革だとノー残業を打ち出すが、クリエイタ系社員はありがたくない。特にモデルカー企画のトップ望月(青柳翔)は、気が向いたら徹夜したいし有給消化もまっぴらごめん。ついには、総務課でノー残業を推し進めるミスパーフェクト林田紬(百田夏菜子)と組まされて、興味のない『美少女フィギュア』の企画を定時でこなせと指導されるのですが……。
実は、彼女の裏の顔はコスプレーヤー!
仕事は定時帰りでも趣味は妥協なし!全て手作り、何度でもやり直し。愛する『リエゾン・ディアーヴォロ』の世界観に合わないと笑顔なし取材も拒否。それはもう友達を無くす完璧主義で「人はそれぞれ」とうそぶく紬を、望月は
『逃げているだけ』
と非難するのです。しかも、コスプレ撮影見学でひらめいた新企画『コスプレイヤーのフィギュア化』にあたり『リエゾン・ディアーヴォロ』原作者を取材することになったら、紬にとっては『神』な原作者先生、案外こだわりがありませんでした。ファンが流石、高尚、と褒め称えている設定も「間違えちゃったらさ、ファンが上手くフォロー思いついてくれて☆」と行き当たりばったり(^^;;;;) え、神の発信は全て金科玉条に受け取ってきたのに??
何やら肩の力が抜けた紬。新企画発売日には商店街で、仲間と並んで笑顔でコスプレを披露するのでした(^^)
ドラマ内のコスプレデザイン協力に桂正和、着用するのは顔良しスタイル良しの可愛子ちゃん!クオリティ高いコスプレみるだけでも楽しめました。
コスプレを打ち明け、長い長い家族とのわだかまりが解けた紬。望月も、出て行った奥さんと和解した……様な(^^;;;;;) 社長にも社員から口々に要望を寄せ、時には残業させろとはっきり言い合える様になってめでたし。黙って諦めてしまわずに、話し合うことが大切ですね!
なので、紬が喧嘩別れした元コスプレ仲間とも、いつか何があったのか語り合うことができたらいいなと思います。でなかったら、仕事でコスプレ利用した挙句に急に笑顔で肩組んでくるように変節した嫌な奴ってことにされてしまいそうで心配〜。
青柳翔
主人公(青柳翔)がサイテーです。
恋人(成海璃子)の目玉焼きの食べ方が、自分と違う。
そんなの家ごとに人ごとにいろいろあって、味付けだってソースだ醤油だケチャップだと好きにしたらいいじゃないですか。なのにこいつときたら、どれにするのと各種並べてくれた彼女の気遣いにこともあろうに
『この調味料の数が、男性遍歴かも』
だとぉ? でもまだ心の中で納めてるうちはましです。最後まできれーいに丸く残した黄身を、つまみ上げてぱくっと口に入れ幸せそう~な彼女に向かって
「バカか?」
って。何それ、こっちがハァ?だわ。 つけあわせと黄身が絡まる美味より、皿が汚れない方をとって何が悪いの。美味<皿。皿洗うわけでもないくせに!
結果、彼女は消えてしまったそうで見てるこっちは快哉フゥ~!
これで終わりかと思いきや、今度はカレーで続きます。
半分がけだとモーゼがどうこうって。昔よく行った喫茶店が、ゼリー型でライスの外輪山を作って真ん中にルー注いでくれてましたよ。全がけより可愛いと思うの。
それはともかく、意味不明なのがそこで彼女を呼び出して(来るんだ)カレー作らせて! 自分は食べてきたから要らないと宣言!(さすがに菩薩の彼女もムッ) 彼女の食べ方をじーっと眺めて文句をつけます。
もう何こいつ、殴っていいですか。こんなにも主人公が嫌なドラマ初めてです。せめて自分で作ってから呼ぶか、店でおごれって。なぜ作らせる。そして文句を言う。
食べ方をぐだぐだ言う系はwowow「お先にどうぞ」を思い出しましたが、あれは相手の小うるさいこだわりに濱田岳演じる主人公が合わせてくれるので、面倒くさくてもまあ腹は立たなかったかな。食べない料理作らせてないし←我ながらここも地雷な様子。
速ーーーーい!!!
テスト走行にしてハンパない速さです。初心者の初走行だからゆっくり…といかないんだと改めて思うにつけ危険なスポーツですよね。
記録としてもなかなかの数字が出て、TVにも取り上げられてお祭り気分w
あとは改良を重ね、お金を集めて目指せソチ五輪……と思ったら、ボディの請求書300万円が回ってきましたよ。あのチャラおじさん(柳沢慎吾)、一言も言わずにこの金額はないですよー(><)
その上、日本女子のオリンピック不参加が決定。
この辺、日曜に放映された実際の大田区でのプロジェクト密着番組を見たら技術的に不採用だった様で、女子の代わりに男子が使ってくれるよーとなったドラマとはまた違うのですが(そりゃそうかw)興味深かったです。
父(蟹江敬三)の技術の高さを思い知る息子、自分がその年齢の頃の不確かさを思い出す父。なんだかんだ、父と子のすれ違いもボブスレー制作を通じて深まる理解があるなど、その辺もベタとはいえいい話でした。
親子、力を合わせて4年後のオリンピックをまた目指す!
(その間に、奈央ちゃんが嫁になったら家族ぐるみもいいところですw)
ひょんなことから、技術者と選手が知り合って……。
居酒屋で隣り合わせるあたりから、あまりに型通りにベタ展開で笑える程です。
「ボブスレー作って下さい!」
って、もうちょっと相手の都合をうかがうでしょ普通w でもまあ、南沢奈央が可愛いからいいか!
そして断りきれないせいで巻き込まれていく主人公(青柳翔) スポンサー企業が下り、諦めそうなヒロインを、今度は大田区技術者が支えて行くぞっと。
なんでも氷上のF-1と呼ばれてるらしいボブスレー。
一番驚いたのは、日本女子で目指している人が10人ぐらい…ってのもそうですが、あの大きなボブスレー本体を選手が調達し、海外遠征にも選手が自ら送るんだってところです。送るだけで150万円?? そのスポンサー探しでかけずり回る日々?
そりゃ陸上のシューズも卓球ラケットも自分持ちで自分で運ぶでしょうがね。あれだけ大きければ、なんとなく国が2、3台持っていて選手に貸してくれるイメージでいましたよw その上で、もっと最新式が欲しければ作ればいいというスキー場のレンタル的な。それがまさかの個人調達とは。
海外では自動車トップ企業や、NASAが協力したりしてるのに?えええええ。なんか可哀想で募金したくなります。また、陸上で府選抜選手だったうちの娘などちょっと競技に興味を示していますよw
工場のおっさん達も、家事手伝いだった妹(岡本あずさ)も、もちろん主人公も、忘れていた一生懸命になる気持ちをボブスレーに関わることで思い出し昂揚して行く様子に、これまたベタながら引き込まれます。
1話で作成決定、でも相棒選手が辞めてしまう。2話ではなんだかんだ乗り越えて試作機が完成。
作業を分担するなか、ボディを担当したおちゃらけ親爺が来ない!以前もやらかした様に、安請け合いで逃げちゃったのか??……と前ふりしておいての、日付変わる直前に登場ってさ、とことんベタなのですがいいベタでしたよー。
その後、平らなスケート場で試し乗りするおっさん達かわいい~。
肝心の選手の方も、欠員に妹が加わって町ぐるみで目指せソチ五輪!エイエイオー!