新章、盛り上がりませんでしたねえ……。
不正融資の証拠をつきとめた片岡(福山雅治)でしたが。頭取(市村正親)に預けた証拠の手帳からは、宿敵横山(三上博史)の名前だけが消されていて。勝ちほこる横山は、その後副頭取にまで出世。
もう自浄は諦めた梅原(尾美としのり)たちがマスコミに流そうとアポをとるものの、ドタキャンをする片岡……。
蒲田編ではスパイだった梅原が、いつ裏切るのかと待ってたのにただのお友達でした。 そして、会議に乗り込んできた片岡、ちゃんと予定通りマスコミにリークしていて、直前のドタキャンは本当にただ『少し待って』欲しかっただけだったのかーいw そして頭取副頭取とまとめて失脚、ちゃんちゃん。
そこからは、蒲田組のその後を描きつつ『頑張る!』で締めるんですよ。昭和なお父さんなら、それで満足……ですか?
だって対する横山は、頑張ってなかったんですか? 彼なりに目標があって、良かれと思って……、頑張って賄賂渡したし、支店統廃合をしたんでしょ、それを片岡が邪魔したわけでw
せめて蒲田編ぐらいコメディを押し出してくれれば新喜劇だと思って見ますけど、新章は真面目すぎましたよね。福山雅治主演だから見た人も多かったでしょうけど、真面目一徹でただ策もなく頑張るだけの主人公が、すっきりイケメンなのはミスマッチで……。
すぐ職場はなれて尾行を始め、きれいな家に帰れば美人妻とイケメン息子が待ってる片岡よりも、ずっと奥さん入院中の真山(香川照之)の方が、大変そうでしたよ。片岡が来たばっかりに振り回され、最後は奥さんと過ごすために銀行を辞めて、奥さんの実家で経理を手伝うことにした真山さん。もうそっちが主人公の方が『頑張る』は伝わったかも。
エンディングの曲♪さあ、頑張ろうぜ~♪のPVみたいなドラマでしたorz
集団左遷
みんな別の支店に移れて、めでたく第一部完。
いやいやいや、町の銀行が無くなったら困ると、子供まで貯金箱抱えて蒲田支店を応援に来てくれてノルマ半分埋まったほどだったのに。結局、閉店てorz それに直前に出向された花沢さんは、戻ってませんよね?酷すぎる……。
蒲田支店の存続を夢見て、ノルマ100億円達成を誓った片岡支店長でしたが。以来、本部が蒲田支店の邪魔ばかりするセコイ自体に。稟議書は通らない、優良顧客は横取り。更には羽田支店の方が低金利を提示、と同じ三友銀行内で契約を張り合う異常自体に(^^;;;;) しかしまあ、会社の方針に逆らっているのに今まで通りの訳がないともいえます。
ノルマを焦るばかりに地面師詐欺にひっかかり。それは防いでも、三嶋社長(赤井英和)が融資金を持って逃亡! 前者はついこの前の実際の事件そのまんまですし、アルアルなんでしょうけども。どちらもつきあいのある行員を指名しての取引だっただけに、誠意が報われるという片岡節が通らなくて居心地が悪いです。
三嶋社長が逃亡なら、新規大口融資だけでなく給与自動振り込み分の契約もパーかと思いますが。それ以上に気になるのは、最初から逃げる気なら何故、羽田支店との契約を反故にしてまで蒲田支店で借りたのか、ですよ~。『借りる方だって、相手を選ぶ権利がある』的な演説までぶっておいてそれって、実は片岡に恨みでもあったかと思ったのに。ただ借金を返したかっただけ……だなんて!
それでも、頭取(市村正親)の後押しまであってなんとかノルマを達成か……!!
と思わせておいて、ノルマより大事なものを優先する流れはまさにドラマの王道w そうそう、未亡人は工場を潰して駐車場を作る融資より、工場を復活させてくれる人材の紹介の方が嬉しいんですよね。そのためなら、蒲田支店全員失職したっていい……の? そりゃ恐れ入ったわ。
その紹介するベンチャーも、物が義足だからってイコール善良ですか?1億円の融資依頼に、スーツも着てこないような非常識な奴らなのに(学生かと思ったw)
さらにはあんな、サプライズみたいな転勤辞令……。まともな神経なら、とっくに転職活動はしていたでしょうに、その辺ももやもやしますねえ。まあいいんですけど。花沢さんを銀行員に戻してくれれば。だって、やっぱり出向の梅ちゃんだって、本部に戻ってきたじゃないですか!
ん?何故に片岡に謝るんですかね……って、ええええ、スパイこの人かー! 確かに片岡の動向、筒抜けw
片岡新支店長、まさかの無策orz
本当にこの人、本部でちゃんと仕事できていたのでしょうか……。ただ頑張れ、日参しろ、で全てうまくいくなら苦労しないよね。
2話では、取引先社長の夢「エコ発電」を利益度外視でバックアップ。その結果、利率がお得な方でなく損になっても蒲田支店で借りてくれて本部の思惑と逆に。それドラマとしては盛り上がりますけど、あまりに結果オーライではorz
それに、去年関西国際空港を破壊した台風では、太陽光発電パネルがあちこちで吹っ飛んで大騒ぎでしたよね。山を伐採してパネル設置、元々は森林が支えていた表土や水が流れて地滑りした上に、崩れたパネルは感電の恐れがあるから片付けもできない始末。今回主人公がみつけてきたのは農地でしたけど、そこにパネルがズラッと並ぶ功罪の罪の方を全く考えていないのは能天気すぎです。
3話はエステ会社。年間パスポートの過販売でキャパを超え、予約がちっともとれない状態。週刊誌にもすっぱ抜かれた会社に片岡は『支社を増やして、予約をとれるように』と融資をするんですよ。確かにそしたら詐欺じゃなくなるけど!既にパスポート買った客がどれだけ来ても収入なしですよね。新しい客は、週刊誌をにぎわせたクリニックに来るかしら……(^^;;;)
調査中、ポンと10万円のパスポートとやらを自分も買って妻にあげちゃう片岡。ああこいつ全く生活の苦労はしてなくて、その上で能天気に頑張れ頑張れ言ってるんだなーとがっくり来ました。
その間にも、本社は容赦なく嫌がらせを仕掛けてきますw よその応援に10人よこせ、顧客も取り上げられ実質ノルマはマイナススタート。でも例の経営が怪しいビューティークリニックだけは残ってるのを、見落としだラッキー☆って、いや、どう考えてもわざとですよね。本当に仕事できないでしょ、支店長orz
挙句、毎日定時で帰る副支店長を尾行。奥さんが入院中と知ります。いや暇か、暇なのか支店長が尾行って!毎日定時帰りが怪しい、スパイだろうって……スパイこそ目立たない行動とるのでは。莫迦なのかなorz
調査会社の報告を、副支店長に隠そうとする場面も。とにかく隠れろと相手をテーブル下に突っ込もうとして出来なくてご対面……これ、笑うところなんですかね。本当に見られたくないなら銀行外で会えってだけでしょうに。毎度そんな調子で、いい加減脱力しながら見ていたのに、ついに副支店長まで『ガンバる団』に入団しちゃいました。
その副支店長と妻のやりとり自体はいい話でね。早く退院して、夫に仕事を思い切り仕事をしてもらいたい、朝見送って、ちゃんと家を守って帰りを待ちたい。健康な頃に戻りたい……というだけなのに。それを『ガンバる』を繰り返す言い回しで表現されただけで、もう泣きながら自分も頑張ります、ってなっちゃっててorz 頑張る=無策で突っ走る、じゃないはずなのに。
もしかして、片岡がこんな無茶言いだすのも想定内で、蒲田支店ごと辞めさせたくての人事かなと思えてきますw あ、そう思ったら楽しいかもw
まるでお気軽な「半沢直樹」、動機が恨みでなく「だって頑張りたい!」って斬新かもw
三友銀行員片岡(福山雅治)は50歳にして支店長に。昇進に浮かれる片岡でしたが、横山常務(三上博史)は新支店長たちを集めると『廃店』を言い渡します。業績の如何にかかわらず、行員をクビにする目的は予算の大幅カット!君ら支店長だけは本店に戻すので、安心して「何もしないこと」「頑張らなくていい」と。
これが、楽チンなようで案外大変ですw
新支店長が赴任。普通は早々にノルマを掲げ、支店一丸となって達成だ~等と尻叩くのでしょうに、嘘をつきたくない片岡はそういう訓告を先延ばし先延ばしw
某社倒産、社長が金持って逃げた件でも、自分の責任だと探し回る担当行員を止めるわけにもいかず。結局は一緒に全額回収してきてしまうし。町工場から融資引き上げの件も、親身に通う滝川(神木隆之介)の手前、つい本部に掛け合うと約束してしまったり。
そんな片岡を横目に「頑張っていいんですか?」と確認しつづけだった副支店長真山(香川照之)、実は前支店長から廃店を聞いていて……。本部に下手に逆らうより、おとなしく廃店になった後、少しでもいい再就職先を斡旋する方向で片岡には頑張ってもらいたいとまで言うのですが。
横山常務との会食の席。我慢の限界を超えた片岡は、ちゃんと頑張りたい、ノルマを超えてみせると宣言してしまうのでした。ノルマさえ超えたら廃店はチャラですよ! ただし失敗の場合、本来なら片岡だけでも本部に戻れる約束は白紙ということで……うわあ、真山副支店長の目論見がパーじゃないですかorz
そんなわけで、銀行ものにしては世にも珍しい『頑張らない』第1話でした。あれ、2話からはめっちゃ頑張ってノルマ達成を目指す話になっちゃいますね、普通かw
廃店=クビだなんてーと騒ぐ蒲田支店員たち、「今たまたま、この支店にいるだけなのに」と嘆いてましたが、どうやらちゃんと見越して問題社員が集められている模様。これから一人ずつ、その辺の事情を明らかにしつつ、問題社員ならではのやり方で業績をあげてみせたりしてくれますか?「日本ボロ宿紀行」の高橋和也が行員にいて、弁当の手配したりしています。
長かった1話に続き、2話も拡大版。とりあえず様子を見ましょう。