♪終わらない歌を歌おう♪ で、終わらなかったよw
そっか、マンションが完売したら販促のためのギャラリーは閉まりスタッフは散り散りになるのね。モデルルームが消えるところは何度も見てきても、そこのスタッフのその後を考えたことはありませんでしたわ。
伊達さんは、出身地が合併でなくなってしまったから街づくりを志した人なのだとか(彼をモデルにした漫画、読みたいw)
そろそろマンションを売る営業職から離れ、目指した仕事に……。そこにまた沼ちゃんとの接点は有りや無しや。ラブだけで考えるなら、伊達さんと沼ちゃんくっつけばあのハイソマンション303号室で一緒に暮らせるだろうけど、それは沼ちゃんの家じゃないよね。
枯葉を集める大家さん。なんと染色家でした。あの美しいカーテンは手染めでしたのね。え、じゃあずっと探されてたなんとかさんて大家さん?
バーのママと沼ちゃんが知り合った時にもこの人が……?と思ったけど違ったしw 最後の最後、もうマンション作る側がこれを知ることはなさげに出してきてほったらかしなのがこのドラマらしいですよね。 大家さんのあの汚い格好もゴミ集めも、染色が始まるとなるほど仕事着、作業中と思えるから不思議ですw
理子さんはステップアップの予感、受付娘と新米くんはカップルに。ご近所の妊婦さんは、生まれてくる子に染色された布がひるがえる光景を見せたいと未来を語り……。
ドラマは終わってもみんなの暮らしは続き、不安はかかえつつもそれなりに幸せで。沼越さまの家探しも続いていきます。
素敵な作品でした
陽月華
え、伊達さん沼ちゃんのことを??
あとオープニングのBGMが何かに似てる似てると思っててやっとわかりました、Wiiの待機音!(WiiFitの、かもw)
マンション購入を決意した沼越さまと、どんどん親しくなる従業員たち。吉田羊似の理子さんなんて、「沼ちゃん」呼びだわ、職場の居酒屋のみならず自宅に遊びに行っちゃうわ、別不動産屋の中古住宅内覧にまで同行しちゃうわ、友達じゃないですかー! 当の沼ちゃんが、いそいそと来客用カップや座布団を買い足して嬉しそうなのでまあいいですけども。社会人としてちょっとどうかと。
しかしその「沼ちゃん」呼びを咎める伊達さんだって実は……。
中古住宅の内覧を伝え聞くと無理についてきて、兄妹という設定を忘れて専門用語でヒートアップw 同業者とバレちゃって相当恥ずかしいぞw 思えば初期にも、沼越さまが高額物件を買い急いだ時に冷水をあびせるような真似をして、でもそれってむしろ沼越さまの為に……?と怪しんでいた理子さんの読みは当たっているのかも。
6話ではついに、別の客沼田さま御一行をずーっと沼越さまと呼び続けるという凡ミスまで!
それが恋なのか投影や情なのかはともかくも、小娘にそんなに心奪われちゃっているのかと思うと可愛いw いつもツンとすまして慇懃無礼なのに、実はアヒルボートに乗るどころか池に近寄れないほど水が怖いという弱点も愛おしいw その昔、無理に営業した家に住む人が「幸せ」と言ってくれて涙ぐんだり。高橋一生の伊達役、どんどん魅力的になってきています。
テンション低く語らない主人公沼ちゃんと、そんな頑なな人を見つめ続ける伊達さん。囲んでワイワイ、沼ちゃんから元気をもらう人々w その辺の人間模様は「繕い裁つ人」にも共通する池辺葵の真骨頂、ドラマでも心地よく再現できていると思います。
誰もこないから、と丈短カーテンで暮らしていたぞんざいな部屋に、客が来て客用グッズが増え、ついに美しいカーテンがやって来たときの静かな華やぎ。大好きな場面です。そしてそれが美しいからこそ、田舎からきた従姉妹が「ずるい」と東京暮らしを羨むのが許せません。
両親を亡くした東京に、いつか戻ると決めていた気持ちも。一人で戻ってきてからの寂しい暮らしも。
「ずっと住み続けられる家」
というささやかな願いすらも、何も知らないくせに!
そんなやつ出て行ってもほっといていいのにね。心優しい沼ちゃんは追いかけて謝って駅まで送っていくんですよ。
いつぞや忘れ物の携帯を届けた金持ち娘にだって、私が欲しかった部屋を親の金でポンと買ってもらった挙句につまらなさそうに暮らしやがってー!と吠えたっていいのにね。黙って微笑んでピザおごられて帰るんですよ。いい娘だ。
静かに一人でしっかりと立っている。応援したくなります。でもこの調子では、家は買えずに終わりそうな。
風呂や帰り道、自宅のソファでくつろぎながら……と登場人物が口ずさむ流行歌もまた見所(あれ、6話は歌わなかった?)30分とは思えないみっちり詰まったいいドラマです。