罪を憎んで人を憎まず、みたいな?
結構序盤で寺内さんが人殺しと明かされ、その後は怒らせたら何をするかと怖かったですねえ……。
息子夫婦を殺し、嫁の母を殺し、最初の殺人はDV旦那から団地妻を守る為で、お隣の奥さんを守る為旦那の愛人も殺したし、実父も……。
しかし、1番に事実を知った自治会長は時には寺内を脅してもお仲間扱いで、情報提供しつつ生き延び。穂乃花のママにと狙いをつけられた江理子さんも命だけは安全圏内(^^;;;;) 寺内の正体を知って逃げるも住民を人質に連れ戻され、言うことを聞かされていて悲惨でしたが、ついに立ち上がって寺内を刺したのもその江理子さんだったわけで。げに母は強し。
『自分で自分を刺したんです』
と、警察には堂々と嘘をつく江理子さんも大したものでした。
そしてまた、昏睡から目覚めたらへらへらっと取り壊し予定で人のいない団地の戻ってくる寺内を、ついに殺人で告発する江理子さんですが。どんな死闘がラストを飾るかと思いきや
『寺内さんに褒められると、元気が出る』
と、まさかの歓談でびっくりでした。一緒に遊び励まされた日々は、やはり大切な思い出なんですね。仲間が増えていった団地は大きな家族のようで、回覧板も清掃も季節のイベントも楽しかった。勝手に自費出版してくれた絵本もどうやら、売れてお仕事につながっている様で、そこも恩人。
会いに行って、夫の遺体入りスーツケースが無くても通報はする覚悟だったのでしょうか。それともあのプレゼント☆が、最後の一押しになったのでしょうか。
颯斗くんと穂乃花ちゃんを、別の団地で育てる江理子さん。描く絵本は続編「うさぎさんのパンツ」から「ダンチマン」に。
『団地のことバカにするんだよ』
と子供が知らせてくる相手には、ダンチマンの正義の鉄槌が下っている様です。江理子さん……。