プランクトンが産生する毒素による食中毒。……と、冒頭で魚の画面で解説されながらも、始まる物語は高校生活のイジメ。日常に潜む悪意をシガテラ食中毒に例えているのかな。大体原因もわからずに軽く体調を崩すだけで済むけれど、たまに死ぬ……うむむ。
主人公優介(醍醐虎汰朗)はバイクに夢中。
教習所であった美女南雲(関水渚)には恋してるし、バイクのことを思うといじめられている高校生活も忘れていられる。でもいじめられ仲間の高井(丈太郎)にはそんな趣味もなく、仕返しのことばかり考えているらしい。
まずは谷脇(長谷川慎)によるイジメが不愉快ですよねえ。優介は殴られパシられ、社長の息子高井は金をたかられる。どっちもはっきり犯罪なわけですが、告発できるヤツならタゲられてないわけで。文句言いつつ今日も高井は腕を上げ続け金取られ、優介は毎日違う弁当を買わされ夜に突然呼ばれては2秒で帰される日々。地味にイヤなところをつくよね。
でも教習所という別世界で違う人間関係を得て、優介は幸せに……かと思いきや。負け犬根性が染み付いていて上手く楽しく喋れない!それでも優しい南雲さんは友達になってくれて。励まされて強くなれるのかな、だといいのですが。
谷脇死ね死ね死ね死ね……と、びっしりノートに書き込んでいる高井は(なんか整然と美しすぎて、怖いよりも準備しているスタッフの苦労を思ってしまいましたが) ネットで相談相手を見つけ、会うつもりとか言っててヤバいのですがどうなるのか。
え、名前確認で公式見たら、シガテラとは非日常なのだとか。幸せな教習所の方が毒なのかい?まあこの先も見てみましょうか……。
醍醐虎汰朗が大きな口を歪めて表情豊かで微笑ましいです。