事実と理詰めでしかものを見ない安洛(佐々木蔵之介)と、動機と情が最優先の新人絆(福原遥) 実の親子かもしれない上に、捜査上何かと対立する2人だが、次第に影響を与え合い歩み寄っていく。一方、安洛排除のために配属された多和田(間宮祥太朗)は安洛の弱みを探る中、安洛と絆の関係に不審を抱くが……。
と書いてみるとカッコいいのになあ。
安洛が組織のバグで、絆がアンチウィルスソフトだ!だなんて多和田の報告書もダサければ、オシントツールでエンティティだとカタカナ多用で解説する安洛も同様にダサダサ〜。スペシャリスト感でなく『覚えたての言葉を言ってみた』感 でがっくりです。それこそ時間の無駄!
そして事件が無理矢理なんだわ…。
父娘疑惑が出た途端、2話の事件は舞妓出生の秘密w 3話の事件は新妻失踪で、絆の母(福原遥二役)も安楽に捨てられたのでなく自ら失踪……と、安洛と絆の事情とやたらかぶるのはご愛嬌。その度、絆の声にフリーズする安洛だの、恋人に去られて愕然とする若き日の安洛(井上雄太 同じ羽織w)だのと視聴者サービスが見られるにしろw 関係者の行動は無茶苦茶です。
2話、芸妓舞菊(川島海荷)が実は女将(国生さゆり)の亡き妹(川島海荷二役w)の子なのも、恋人だった父親に殺人の過去があるのも、隠すのは周囲のご自由ですけどね。それを舞菊に知らせないまま実父が男衆として側に仕え続けるために、更に犯罪を重ねるのは本末転倒すぎるw 強請る方だって、実はもう知ってるかもとか、こんな大金請求したら払うより打ち明けちゃうかなと心配にならないのかと。
3話では、身代わり婚!
御曹司(木村了)の失踪した妻(徳永えり)が、別人だった? 事故で植物状態の知里になりすまし、事故以前からSNSで交流のあった御曹司に近づいて結婚したらしい……って、目覚める見込み薄と知った看護師千広の仕業だったんですけどね。全く意外じゃない、むしろ1番に調べるでしょ病院関係者。 それより、趣味も女性の好みもSNSで調べたなりすまし犯にころっと惚れてしまうイケメン御曹司がチョロすぎてやばいです。財産ある人はもっと慎重でないとー。多和田も幼馴染で親友なら助言してやろうよ(さりげなく、多和田も育ちがいいアピールか!)ラスト、それでも僕の愛は変わらないよって、素性の千広はDV旦那と離婚成立してないのでは…。
で、失踪=誘拐の件は、知里の婚約者が、ただ結婚無効訴訟の申請書?を書かせたかったと。で、書かないから殺すぞーっと。イヤイヤイヤ、意識不明の本人不同意は明らか!警察沙汰にして犯罪だから無効、でいいのに何故サイバー班に隠すかな。「脅されても屈しなかった」=金目当てじゃない、と絆に言わせるために、弁護士の婚約者がおバカさんになってるー
『突然、愛する妻が消えて探している男は君と同じ』
『いつか知里さんが目覚めた時、そばにいるためには殺さずに投降しろ」
という安洛の説得は、理詰めな様でいて犯人の気持ちに寄り添うもの。だって安洛もかつて、愛しあう人=絆の母を突然失い待ち続けた、同じ痛みを知るものだったのだから……。
さてこれを、すんなりいい話と思えるためにはさ、事件はもっと普通でいいんだけどな。安洛が現場に行かないから、上の説得もリモート画面越しw 銃もって脅してる最中にパソコンから呼びかけられて、ちゃんと返事してくれる犯罪者が協力的で、笑ってしまいます(余談ながら、婚約者と御曹司の配役は逆を希望)
さて2話の終わりに提案されていたDNA検査。
安洛が父親かどうかだけなら、パッと検査してサクッと判明なんですけども。サイエンスより情を信じる絆ちゃん、自分の目で確かめます!とやっぱり検査はお断り。それって、何しても「あの日の悲しみのせいで…」となま暖かく見守られる、生殺しの日々が続くってことですよねw そのうちストレスでハゲるかも安洛さんw
そして見てるこっちもツッコミストレスが、うーん。見続けようかどうしようか。