ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

銭ゲバ

「銭ゲバ」最終回☆☆☆

走馬燈の様に……といえば、人生最期に今までの記憶が駆けめぐることの筈なのに。風太郎のそれは何故か妄想(笑)

野球チームの友達とディズニーランド、優しいパパに薬をちゃんと飲むママ。お小遣いを浪費!!して怒られたり。
財布を拾えばきちんと届け、お巡りさんにほめられ、大学に合格して茜と出会い、友達と出会い、バイト先で説教され、馴染みの洋食屋!でベラの煮付け食べて……デートして……結婚して子供ができて……。

今までの殺したり死んだり騙したり殺したり利用したり死んだり、という”本当の記憶”orzもはさみながら淡々と、平々凡々な生活が30分以上続くんですからもう目眩がしました。
ここだけうっかりみちゃった人もいるんじゃないのかな。
「あれ、こんなドラマあった?」
としばらくみていると、暢気な坊やと同じ顔の男が突然殺気だった目でよだれ垂らしながら呻いたりするんですよ(><)

確実に悪人だった風太郎だけど、金さえあったら、こんな人生だったのかも。
「お前らみんな銭ゲバだ」
私たちだって、金がなかったら風太郎になるのかも……ええー??それは納得できないなー(^^;;;; )少なくとも、可愛い我が子を小学校中退にはしないよう。

なので、ラストの巻き戻し、淡々と説教かましてた風太郎には一気に醒めてしまいました「じゃあな」じゃないよー。

もっとも、だからって風太郎が死んだことも、真っ向から何かに挑んだドラマの素晴らしさも変わりはしませんが(巻き戻る間、スーパーイリュージョンで逃げてたらどうしようかと思った)、一般化されたら困る。
風太郎は風太郎。

導火線がまだ長かった気がするので、あんな余裕だった男も間際には泣きわめいて死にたくなかった、とつながるんでしょうか??

亡き風太郎に酒を手向けてた父。彼の責任はもっと追及されるべきだと思う。
ハルちゃんがなにげに怖くなっててショック。犬がどっか掘り返していたのは白川くん…??

新聞記事じゃありませんが、謎を残しつつ若き社長は爆死。
このスッキリしない感も含めて銭ゲバなのかなと思いつつ……松山ケンイチの代表作にまた1つ伝説が加わったことは間違いありません。

さて、録画を残そうかどうしようか……(><)

8話 7話 6話 5話 4話 3話 2話 1話

「銭ゲバ」8☆☆☆☆☆

結婚指輪は、はめたままなのにね風太郎。

ぶら下がる茜にも冷静なまま。どうでもいいって言ったもん、てなもんです(口ではそう言いつつも、茜の死後ますます夜毎うなされていますけど)

霊安室で叫ぶわ、刃物抜くわ、とっくみあいだわ。
じたばたする緑と受けて立つ風太郎と。
「見届ける」
といいながら、警察に話をするでも毒を仕込むでもなく、同居を続ける2人。頼まれれば車もだして、どんどん仲間みたいになってきましたよ緑お嬢様(笑)
もう1人ハルちゃんが、別の仕事探す=出て行く気満々なのとはえらい違いです。
「真実」を聞きに来た元刑事さんの様に、包み隠さずにまんま悪事をさらされてしまったからこそ、緑は風太郎を受け入れていくのかも。


あのとんでもない親父も間近で見ちゃってるもんね……。
親父がああなった事情を知り、親父を愛した母を知る風太郎は父親を直接には殺せなかった。ということは、風太郎がああなった事情を知り、風太郎を愛した茜を知る緑はやっぱり、風太郎を殺せないんじゃないの??

もー、過去をみればみるほどクソ親父だというのに、現時点では結構まともなことを言うからまた腹が立ちます。何が金の有意義な使い方だよ!何が『親より先に死んじゃいけない』だよー(><)
でも不思議と、9億円弱を要らないと返された風太郎は心地よい目覚めを取り戻したのでした……(シーツの下に札束敷いたからじゃないよね 笑)

今までも突然横になってた画面が、とうとう逆さにまでなりましたよ!グルングルン。
また、実は視界が歪んでるなんて飛び道具もこの期に及んで飛び出して、回想シーンも更に悲惨で、悪行し放題なのにやっぱり可哀想で、でも味方にはなれなくて、ドウシタライイノヤラ。

定食屋のところは、また刃物向けられるのかーと。いくらツルンと優しげバージョンの顔で現れたからって、大男な風太郎相手にみんな無茶しすぎ。
それよりも、風太郎にセックスを拒否された女子高生のその後が気になって。まさかあのまま飛び降りたり自棄になって水商売にトライしたりしていないか心配なんですけど、そこは白川くんのその後みたいにどうでもいいことなの??
(もっとも、小遣いならともかく自分の身体で2千万円稼げると思う彼女もたいがいですよね。既婚のイケメン社長だよ?女子高生にそんなに飢えてないでしょ)

で、爽やかに死に場所に赴く風太郎。
もっと追い詰められて死を選ぶ方向かと最初は思っていたので、こんな自主的な自殺だとは。それにまさか胴体にダイナマイト巻くなんちゅーアナクロで派手な方法をとるとは思わなかったので最後の最後で吹きました。
ちゃんと見殺しにできるんですか、お嬢様は??

7話 6話 5話 4話 3話 2話 1話

「銭ゲバ」7☆☆☆☆

ついに刑事が”転んだ”か!!
ここ、奥さんが死んでしまったら金を借りる理由もないし恨みは強まるしで台無しな訳で、本当にギリギリ綱渡りな風太郎。
「全部俺がやりましたー」
告白も、録音されたら一発なのに……。”お金持ち”はそんなことしないのかしら……。

と、そこここに穴があるからこそハラハラと、もう最初から最後までクライマックス??
幼い風太郎は裏切られ、
ダーク緑は暴言を吐き、
食堂兄が金で動いたのも、早速家族にばれてるし。

今度は自分から風太郎の耳をふさぐ茜には、もう涙。
だって、風太郎が普通に聞こえていた様に見えたんだもの。ということは、茜も最初から全て聞こえていた……??
また茜の最期に出くわした時も。
「生きても死んでもどっちでもいい」
といった言葉通り、あわてず騒がず、関心なく眠り込んだように見えたのですが……衝撃のあまりの放心状態だと言う人も居るし。どちらなんだろう。
予告もなかったし、来週を待つしか。

そんな中、いちいち笑えるのが10億転がすオヤジ(笑)
金の力で人を侮辱し、
「世の中金だ」
とつぶやく姿はそのまんま風太郎で……この親にしてこの息子あり、な訳で……

本当に最終回どうなるんだろう。
三國社長が若い頃捨てた女が、風太郎の母だったとか言う路線だけは無しでお願いします。

それにしても松山ケンイチの二役、食堂兄をみていると時折”いや似てないよ”と思う瞬間があります。似てないも何も本人だっちゅーに、印象が揺らぐんですよね。不思議な役者です。


6話 5話 4話 3話 2話 1話

「銭ゲバ」6☆☆☆☆

いやもう、悪いことしかしてないよ風太郎(><)

社長としては、派遣を正社員にだの子供を雇う(??)だの、出自を活かしたパフォーマンスで好感度アップな様ですが、それを
「俺をもうけさせるためのエサずら」
といってる舞台裏、もとい社長室をこっちは観ちゃってますからー。
せっかく味方をしようとしている茜にも
「目障りだ」
と邪険だし、メイドのはるちゃんは夜の森で脅して訛りプレイだし(同郷なんだ!!)
刑事には奥さんの治療費だと、痛いところを狙って金を積む。受け取らずに殴ってきましたよ!!
(傷害で訴えたら、刑事クビじゃないのかなー ^^;;;;)
血まみれの笑顔がまた……前回のジョーカー笑いと並ぶ悪い顔。およそ主人公のする顔じゃありません。素敵すぎる!

かと思うと、お墓の前ではまるで子供の顔。
「お友達」に倣ったんだか、お母さんのお墓を建てて話しかけていましたが、天国にいる母と地獄行き決定の自分とはもう2度と会えないと泣く。もうせっかく金持ちになったのに幸せじゃないなんて、どうしたらいいのやら。

お母さん似のホームレスの世話を焼いてみたり。
……これが、緑似のキャバ嬢を囲うのなら抱けばいいんで話が早いのに。お母さんを求めているんじゃ、相手もこっちもどうしていいのやら隔靴掻痒。挙げ句、持たせた大金のせいでホラ、ろくなことになりゃしない。

お父さんにはなんと10億!!
ちゃんと使う暇を与えてやるところが優しい息子ですが……トンズラは許されない。さて、何日で死ねばいいんでしょう??

とその間、ずーっと惚けていた緑さん。
舐めるようにささやく風太郎がエロ素敵だったので、もうちょっとあのままでいて欲しかったです。
まさか演技にしては長すぎというか、ノープラン過ぎる(><)いいタイミングで警察来るから、連絡とってグルかと思ったら別件。バラした途端に逆上殺害、という事態もありありだというのにノープラン!!録音も無しですか??……だからこそ、みんな騙されたのかもしれませんが。
この先どうするんだろう??

刑事の奥さんを突き落としたのは、定食屋兄でしょう??
アリバイがすぐに分かって釈放になって、刑事が信用をなくして他の容疑もじゃあ違うねーな流れになるのかなーと思うのに、予告ではブタ箱場面が長いですね??
ああ今から来週が待ち遠しい!!
(全然ドラマみない友人が何故かこのブログを読んでくれていて、今季は「銭ゲバ」を一番熱心に書いてるね、ですって。そうなのよー!!)

5話 4話 3話 2話 1話

「銭ゲバ」5 ☆☆☆

お、お義父さーん(><)
そうだ!社長じゃなくて桔平パパを殺してもらえば良かったんじゃない?←既に善悪良く分からなくなってきています(^^;;;;)

結婚式はいつの間にか済んでしまっていました(笑)盛大にしたんだろうなー。
そしてちゃっかり、社長の右腕となってお仕事しちゃってるスーツ姿の風太郎くん。

素朴な疑問その1
「そのままじゃいけないの?」
は、視聴者も聞きたくて、さすがの桔平パパだって思ってることなんだけど。
駄目なんだろうなあ。いくら好かれても、息子扱いしてもらっても、
「金持ちの息子でいるのが嫌になって」
「金で買えない幸せもあるなあ」
なんて思っちゃった人間とは一緒に暮らせないんだろうなあ。定食屋での会話は、そこだけ見たらとても良い場面だというのに、殺人計画実行を止めるには全く逆効果だという悲しい場面でしたよ(><)
(そういえば先週の冒頭も、そこだけ見た友人が「清く貧しい青年のいい話」だと思ってたなー ^^;;;)

でも新妻は
「風太郎さんが人殺しでも全然構わない!」
と吹っ切れていて、ショックな緑さんには悪いけど、騙されている一方でなくてちょっとホッとしたかも……。

そして銃声が。

悪いピエロの様な最低の笑顔が、なかなか聞こえない二つ目を待ってまた歪む。あのダッシュ、何のために駆けつけるつもりだったの風太郎、「ともだち」を助ける為??それともとどめを刺す為??

風太郎に利用されながらも、彼なりに納得して死んでいったらしい元派遣くん(柄本時生)が哀れでした。
せっかくのあぶく銭ですることが、豪遊でも逃走でもなく。自分も入る両親の墓をたてて、「ともだち」の為に死ぬことだなんて……。

金を撒く場面はちと長すぎで、見つかっちゃうだろー(あの女子高生にみられたし)と思いつつ、鬼気迫るものはありました。
まさかの緑崩壊、もう社長就任。
たったの5話での早すぎる展開には、定食屋パパ同様戸惑いますが。本人にも止められない何かに突き動かされている様でもあります。

今回、”そんな大事なこと”を告白する場面がすっぽりなかった様に、このドラマ時々大きなことを省くんだけど(茜の時計話後半とか、白川くんの最期とか)、そこが逆に巧いなと思います。無理矢理なことを見せられてツッコミ入れるより、それを聞いた元派遣くんが納得した事実の方が大事な訳で。

来週一体どうなっちゃうんだろう……。

4話 3話 2話 1話

「銭ゲバ」4☆☆☆☆

埋めたの?ほんとに庭に???
「あのとき殺しておけば良かった」じゃないよー
現行犯だよ!!

以上、風太郎の犯行のあまりの杜撰さに目眩がしました(><)
でも確かに推理小説だ刑事ドラマだを娯楽で見ていたとも思えぬ生活。今まで2度があまりにラッキーだっただけで、鑑識だの解剖だのって知識やアリバイだの上手な遺体の隠し方だのって何も考えていないよね……。
覚えてきたのは、人間の心の動きとそれを手玉にとる方法だけなんでしょうか。

「私、風太郎さんと結婚する!」
という茜を、父親に怒らせたらもう本格的な拒絶。後がない。その前に自らが断り、卑下し、家を出て、まるで悪いことをしてしまったかの様な気持ちに陥らせ……。

待って、待って、ついに「金持ち」に頭を下げさせて迎え入れられ……。

でもそこに親父が居るのに驚愕(笑)
また親父が、心にもないことをペラペラと喋る様子が、どうしたって三國家での風太郎と重なるじゃないですか。ああ、親子だなと風太郎だって思ったに違いないです。なんて自らの鏡(><)

茜が文字通り”金に見える”様子が衝撃でしたけど、父の目には今や風太郎も金に見えて居るんでしょうね。

そうそう定食屋のバカ息子も松ケンでしたよ!
だったら事前に、「松山ケンイチ七変化!!」と誇大広告をババーンと打つ手があったじゃないですか?
スーツに作業着にグラサンに革ジャンにパン1に。
もちろん前宣伝で見ちゃってると衝撃も減るし、喋ってナンボな松ケン劇場という気もしますが……さっき「クロサギ」のwowow放映見てたから(^^;;;)

結局本当にどうやって田中圭を殺したのかとか、親父だって掘り返して引きずったら穴の回りに痕跡残しまくりだろう!とか、そんなことはどうでもいいらしくドンドン話が進みます。結婚だって、妊娠もしてないのにそんなにすぐに挙式な方が世間体悪いでしょう、お金持ちが!(三國家なら週刊新潮の結婚ページに載れるんじゃないの??)

それにしても、三國家朝の団らんは気持ち悪かったです。
同居さえしてればオッケーらしいパパさん、同じ屋根の下で可愛い娘があんなことそんなことされちゃっていいの??ほんとにいいの???正気の父親とは思えない……。

来週はそのパパさんに早速、魔の手が!?
匿名通報した家政婦も危険!! うう、ワクワク(通報したのは風太郎父?)

3話 2話 1話

「銭ゲバ」3☆☆☆☆

大袋を引きずって庭を横断し埋める風太郎。
芝生に痕が残るし、悪い足に無茶だし、その前にどれだけ広いの三國邸の庭は!とツッコミどころかと思いきや、予告からするとダミーな様ですね??
見られてもいいものを怪しく埋めておいて、また
「疑われても仕方がないですね…」
と金持ちの罪悪感にとどめをさすのか風太郎??

「あえて言うんだよ」
幼馴染みくん(田中圭)のこの台詞が耳につきました。

持たざる者ほど心がきれい、
障害を越えて妹を愛する人がいる、
そんな緑の考え方は美しいけれども甘い、そうズバッと斬る幼馴染みくん。
ほほう、正解!
500万円のしかも一期一会のアンティークを捨てられても怒れないほど三國姉妹と親しいお坊ちゃん。見かけによらず世慣れてました。しかも、暴漢の登場に怯えはしたもののちゃんと追いかけて、コインロッカーの金を出す様子から風太郎の依頼と当たりをつける。
これも正解!
しかしその後、面と向かって2人きりで話をしてしまうところは君も結局甘かったのよ……。

今日も楽しい定食屋で、
「人殺しだけは駄目だ」
と聞いてより絶望を深めたのでしょうか。
「もう2人殺してるんです」
と言いながら、坊ちゃんを殺した(だよね?)風太郎。(あんな人前で?白昼?その後どうしたの?等々謎は残ります)

今までの機を逃さない受け身な選択と違って、能動的に勝負に出ましたね!
三國家には入ったものの、結局食事は別。貧乏人でヨソ者なのを毎日思い知らされるだけだし、アカネが望むように一生一緒になんていられないし、いたくない……といった状況を打破、でしょうか。
”貧乏人”を雇って緑を襲わせ、自分が助けて信用を得る。
甘い”金持ち”緑はまんまと風太郎を信用し、朝食も同じテーブルでとるようになる……。

徹頭徹尾、自分からは低姿勢で、
”疑われて当然”
”すぐにも家を出ます”
と、心とは裏腹なことを言い続ける風太郎(ってことは、”派遣の仕事が好き”も嘘なんだな ^^;;;; あんな怪我した日ぐらい休めばいいのに)
アカネが望んだ誕生日祝い、結婚(笑)にも
”それは無理だよ”
と即答ですが。さてどちらに転ぶのか……。

今週もハラハラと前のめりで視聴です。
風太郎の親父の最低さには、言葉もない(><)奥さんが死んだのも知らなかったなんてー!
ポタポタと落ちる風太郎の涙が美しくて悶絶でした。
(刑事も、いっそ父親の首締めているところで捕まえてくれていれば、その後の殺人はなかったのにー)

「銭ゲバ」2☆☆☆☆☆

うわ。
キラッキラの笑顔で、愛ならぬ侮蔑の言葉をささやく風太郎。怖すぎる……!!

ヨットで金持ち妹と語らう時も、言動は邪悪なのにまあ目がきらきらして楽しそうなこと。かと思うと、
「僕、貧乏ですから」
な正直者トークを繰り広げている間の弱々しいほほえみorz
再会してしまった父を見る、蔑みに歪んだ顔。
部屋で1人で流す涙。

もう松ケン@風太郎のオンステージ!
前回の無口から一転、けっこう喋るのですがそれがまた警察にみどりにあかねに、心にもないことをしゃあしゃあとぬかしますから!
めまぐるしく表情を変える風太郎をハラハラと見守る濃いい1時間でした。疲れたわ。

当たり屋をきっかけに取り入る方法が
「友達にして下さい」
と唐突ですが、”変ですね””無理ですよね”と卑下し続けられると、加害者みどりお嬢様は断れない。もの凄いところを突いてきましたよ。
で、呼ばれた場違いの船上パーティーでは貧乏トーク、お嬢様がリアクションに困る話ばかり。そこに
「貧乏でも正直に生きたら、いつか幸せになれる」
なんて美しい言葉の感想をふられたら、そりゃあ答えるでしょう。そうね、きっとなれるわねって。
……その瞬間、空気が凍ります!!

てっきり、偽善者みどりを決定的に嫌った瞬間かと思いきや。
「俺は自分が醜いから、美しいものが好きなんだ」
という捻れた想いで、高嶺の花として焦がれてはいるわけだ。美しく、自分と相容れないからこそ好き。
一方の妹あかね(木南晴夏)の、アザがあって足が悪くて……という外見以上に、自分を卑下して未来を悲観して、他人の幸せに苛つく内面こそが、醜くて理解できるから大嫌い。でも利用したい。
怖い、怖いよー(><)

思えば、風太郎を目の当たりにして凍りついた社長はさすが上に立つ人間。
こいつは危ないと瞬時に見抜いたんでしょうねえ。
察して席を外す風太郎。
きちんと断って立ち、部屋を出る際に一礼。作法もしっかりしているのに非道い言われようでした。
顔を見て態度を変えた父を非難するみどりですが、そもそも本当に風太郎を蔑んでいないなら、傷や風体は特徴として告げておくべきことだったのでは。ああとことん偽善者(癒し系ミムラの笑顔に腹が立つ日が来ようとはー!)

そもそもアカネの「お願い」って、また会いたいだの彼を正社員にだのならともかく、同居って普通にあり得ないでしょー!!
それでも結局、家に迎え入れられた模様ですが(工場勤務は辞めるの?)とんだ毒蛇なのよー。妹と抱き合ってるのを微笑ましく見守ってる場合じゃないよ姉!!

金の匂いにうろつくお父さん(椎名桔平)殺されそうです。
お手伝いさんも危険。
食堂で間違われたのは、行方不明の不良の兄貴だそうでした。写真みたかったよ!!これはどんな伏線になるんでしょう。
うう、楽しみすぎる(><)

<追記>
この「銭ゲバ」直後に「神の雫」の宣伝を流すのは、ダメなのでは。
20億円の遺産を争って、高価なワインで対決する小ぎれいなな男達。500万円の時計してそう、そして置き忘れそう(><)
風太郎目線で ケーッ と思ってしまいます(^^;;)

「銭ゲバ」1 ☆☆☆☆

貧乏が憎い。いや本当に。
このところとんとコメディの添え物だった貧乏が、徹底して不幸に描かれていてどんどんへこみます。

派遣で暮らす主人公:風太郎(松山ケンイチ) 現在の彼の底辺生活と、幼少期の思い出が交互に描かれて辛くて仕方がありません。
だって、幼少時の主人公がひねた子供ならまだしも、笑顔が可愛いまっすぐな子じゃないですか。おかあさんも立派で、顔を上げて生きろと教え、肩を寄せ合って幸せに暮らしているじゃないですか。
なのに成長した暁には、こんなにねじ曲がって暗い目になって(><)

いきなり主人公が殺人。
「砂の器」的保身でも正当防衛でもなく、”金を守るため”ですよ!!
家宅侵入も先に暴力をふるったのも相手(田口トモロヲ)なんですから、警察に任せることだって出来たのに。笑ってキレ出す風太郎の病み具合はまともじゃありません。
これが初めてじゃない??
ならあの、いない方がマシだった父親を殺したの?と思いきやとんでもない。優しく遊んでくれた、盗難を咎めてくれた、「正しい大人」を、でしたよ!!
(ある意味、身近にいながら事態を放置し、自分だけ「正しい」場所にいたこと自体が非道くはあるけど)

社長令嬢との再会。
それだって、小学校時代に知り合って親切にお菓子もらって……と、美しい思い出だったのかと思ったらまたとんでもない。
蔑まれて別れ、貧乏な身が惨めで母に泣かれて。
恨んでますね??
「手に入れてやる」
と、巨大な工場を見上げてつぶやく風太郎(><)

そしてわざと車に轢かれ……(意識を取り戻す間に入る過去が”母の死、初めての殺人”で、それを夢に見ていたかの様に泣きながら目覚めるあたり、秀逸)……枕元で謝罪する令嬢(ミムラ)ににやりと笑う口元。
好意にとればほほえみ、悪意にとれば計画成功のほくそ笑み。

「もしかして、みどりさんですか?」
と、先制パンチな台詞で以下次週。さあこれって、昔お宅で菓子を盗んで追い出されましたと打ち明けるの??それとも、お父さんの会社で働いています、と??

顔に目立つ傷がありますから。知らんぷりもそう出来ないかも。
刑事(宮川大輔)も風太郎の名と傷をなにやら気にしていましたよ。

殺人現場はいつも雨。それは風太郎の涙を表してもいるでしょうが、鑑識作業を難しくするという強運も持ち合わせているのかも。
松山ケンイチ目当てにみたというのに、この主人公では応援していいのやら捕まった方がいいのやら。

どんよりとサスペンスが始まりそうな第1話でしたが、そういえば妙にコメディな食堂パートが5分ぐらい。
うっかり間違えるほど、風太郎に似ている人がいるらしいです。1人二役の伏線ですか?? 
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