ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

藤野涼子

「ミヤコが京都にやってきた」1 ☆☆☆

 地元京都の佐々木蔵之介……萌えます。

 京の町家で、看板も出さずにご老人への買い物代行……もとい往診を主に暮らす医師柿木空吉(佐々木蔵之介)
そこにある日現れたのは、12年ぶりに会う娘ミヤコ(藤野涼子)! 
京大受験に2度失敗したというミヤコは青い髪。紅葉を見に連れ出せば、見事な英語で紹介動画を撮り始める……YouTuberなの??そして予備校は辞めた、空吉と一緒に暮らすと言い出します。

 ミヤコは2年前にも京都の町で空吉を認めたそうですが、自転車に乗った空吉は気付かずに通り過ぎた、と。そりゃそうでしょう~。記憶の中の娘はまだ8歳のままなのですから(涙) ……って、元妻と連絡とってないって写真ももらってないレベルなの?? 家出したのかも確かめられないの??
しかも戸籍上の父親は別にいるそうで何やら複雑w そして空吉の留守に家中を物色しだすミヤコ。父恋しいだけじゃなさそうな彼女の目的は??

 背景の京都がどこも美しく、出町柳の店々は旅行案内の様にも観ていられます。挙げ句に紅葉の今熊野観音寺だなんてもう、ずるいわw

「腐女子、うっかりゲイに告る」1 ☆☆

 軽いタイトルに反する生々しさに、当惑(^^;;;)
なにしろ冒頭からがっつり性行為ですよ。ビジホで男同士ですよ。高校生の主人公純(金子大地)を、初体験から仕込んだらしい年上のパートナー(谷原章介)は既婚者orz そんなゲイライフを、もちろん周囲には内緒で暮らしている純がクラスの女子紗枝(藤野涼子)のBL本購入現場に遭遇!内緒にして~と頼むその本(BL=ボーイズラブかどうかより、そもそもエロ本なのが問題じゃないんかい)をパラパラと見てつぶやいた
「ファンタジーだな……」
は、実体験に基づく当事者の感想w しかしBLをバカにしたと受け取った紗枝はその後も純に絡み、ゲイが汚い普通じゃないという純の自虐を、真顔で諌めてくれます。BLに夢見る故とはいえ、同性愛者の側に立った発言の連発。それなのに、もしや理解者にと抱きかけた淡い期待は、一番残酷な言葉で打ち砕かれるのです。おずおずと問う、もしも。クラスに同性愛者がいたら……
「ゲイなんて、現実にそうそういないし」
いるんだよ目の前に! そんな迂闊な紗枝は、わざわざこのドラマ見ている私たち視聴者の写し鏡なわけで。

「勘違いしちゃいけない。彼女が好きなものはBLであって、僕ではない」
孤独を悟った純の、自省の言葉が胸に刺さりました。これが原題なんだそうで、このままでも良かったのに。BL、が分かりにくいと判断されたのかな。

 しかし純的には、開きかけた心の扉が閉じたものの、客観的には急接近して1回デート。可能性ゼロとは知らず、次回は紗枝から告白しちゃう模様です。さあふるのか、カムアウトか、それともつきあってみちゃうのか?どれを選んでも双方傷つく気しかしなくて楽しみに見る感じではないかもー。
 腐女子の描き方がエグいのも辛いです。
紗枝ちゃん、中学でどん引きされたのはBLのせいじゃないよ。キスシーンなんて、たとえ男女のでも教室で昼間っから描くもんじゃないのよ……。そしてネット仲間はやたら年上。チェックシャツ&バンダナ&ウエストポーチ的なオタク記号服でもゴスロリでもなく普通に身綺麗にしてて彼氏もいて、なのに絶望的に常識がないの。生身の人間を目の前にしてカップリング妄想を口走り、その後も同じ空間にいる彼氏と純を置き去り……。たまらなく気持ち悪く、でもなんか身につまされてしまいました。 彼氏、せめて自分たちをおかずの妄想ぐらい、口に出すのは止めさせないのかい、それでいいの?

「たからのとき」☆☆

福岡発地域ドラマ。

舞台は博多から2時間の山あいにある東峰村。『とうほう村テレビ』が村の紹介番組をつくることになり、普通のお母さんたから(寺島しのぶ)が住民代表ディレクターに。慣れない取材や撮影に奔走し、生放送のスタジオで大失敗をしながらも仕事の楽しさにのめり込んでいくたから。遂には、娘みのり(藤野涼子)の大学受験懇談をすっぽかしてしまい……。

と、働く女性と家族の問題でいくのかと思いきや話はちょっと違う方向に。たからは懇談のやりとりを全く覚えておらず、みのりの勘違いとまで言いながらカレンダーを見ると、自分の字で予定の書き込みが。なんと若年性健忘症と診断されてしまうのでした。
えー、盛り込みすぎではw

家のことがおろそかになったり、学校でからかわれたと反発する娘。番組で家族の思い出を語ったことも、プライバシーの侵害だなんて小難しく怒るわけですが、父親の助言できちんと見返した母の番組は優しさと村への愛で満ち溢れていて……。
生本番に現れない母を、村じゅう総出で探し回るなか、みのりの足は自然と家族の思い出の場所へ向かうのでした。

ほら健忘症に触れずともドラマチックなあらすじじゃないですか(^^;;;) 
もちろん家族のことをやたら語ったり、思い出の地に取材に行く動機は『覚えておきたいから』ですし、いい大人が本番に来ないからと即大騒ぎしたのは家族に病識があるせいでもありますが。東峰村の自然と寺島しのぶの貫禄で、別に大きな病気を絡めなくても十分に行けましたよね。 それとも、失われていく記憶を絡めたら、若年性でない健忘症を抱えるご本人やご家族にと、より広い共感を得られるだろうマーケティングだったり?
濱田貴司氏の音楽も良かったです。

また撮影直後の豪雨で東峰村もひどく被災され、このドラマが貴重な記録になったそうです。復興のドキュメントが併映されていました。

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