ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

藤原竜也

「おいハンサム!(2)」1☆☆☆

 は?映画化?

 あの三姉妹が帰ってきた!
てなわけでほぼ何も変わらない家族の話。お母さん(NEGUMI)はどっしり、ハンサム親父(吉田鋼太郎)のリモート家族会議も相変わらずです。

他に自宅もあるはずが何かと実家にいる三姉妹、長女(木南晴夏)の側には元カレ(浜野謙太)がチョロチョロ。末娘(武田玲奈)の漫画家カレシは浮気? 次女(佐久間由依)は、まあ、無事離婚してフリーかあ、藤原竜也と急接近?

 いつまでも独身で寂しそうなおばさん…と思っていたご近所さん(富田靖子)と、自分が客観的にはほぼ同じ?と気づいてしまう長女とか。
 大昔ぶりに使う寝違えコルセットに子供達の落書きがあってほっこりとか。
それぞれのエピソードが上手くてエモいのもまた相変わらず。でも映画?映画?

見ますけどねー?映画?

 

「青のSP(スクールポリス) 学校内警察・嶋田隆平」1 ☆☆☆

 教育関係者の旦那、大絶賛(^^;;;;;) 日頃から教師の権威失墜と忙殺を嘆いてますからねー。ドラマの過激な論調にも、そうだそうだー学内の事件も、どんどん警察に関与させるべき!ですってよ。まあ確かに、聖域というなら教師の権限がもっと強くなくてはね。

 夜の街を巡回していた女教師浅村涼子(真木よう子)は、注意した他校の生徒に刃物を向けられる。そこへ現れ、片手間に生徒を倒した不思議な男は捜査一課の刑事だった。
翌日、涼子の勤務先にSPスクールポリスとして現れたのも、その男嶋田隆平(藤原竜也) 米国韓国での成果を見据えたモデル校として……と安心安全な学校生活を説く校長(高橋克実)に対し、壇上に立った嶋田は、警察は生徒を守るだけではない、違法行為があれば
「生徒でも遠慮無く警察に突き出します」
と宣言するのだった。

 はいここでざわつく生徒達。いや違法行為があれば、なんだから、騒ぐコトじゃ無くない? 冒頭の夜の街の事件でも、涼子先生は嶋田が学校でなく警察に連絡したことを『やりすぎ』と評します。イヤイヤあのままなら刺されてて、それ犯罪だから! 私学だからきっと退学になっちゃう……って、刃物で襲ったせいですよね?
 その後も、授業を無視して音楽鳴らし続ける生徒が注意にキレてガラス割って椅子投げて大暴れ。
確かに教師一ノ瀬(石井正則)も、スクールポリスが逮捕してくれるのを狙って絶対怒るセリフで挑発したわけですが。まんまと欺される短慮な子供であることと、実際に授業を邪魔しガラスを割り暴れたことの非は分けて考えなくては。悪いことしたら、ごめんなさい、でしょー。 

 そしてまた今時なのが、嶋田が生徒(真田一樹)を組み敷いて手錠をかける映像がネットに流され炎上、職員室の電話が鳴り止みません。更に同じ『ブルーナイト』名義で暴露されたのが、一ノ瀬の夜の私生活(^^;;;;)   ブルーナイトは誰??

 ミスリードでもなく本当に生徒の仕業。それも休み時間でも勉強している真面目ちゃん三村(吉柳咲良)の犯行でしたよ。
先に誹謗中傷を書き込んだのは向こう、自殺した親友の仇を取っただけ!との主張なのですが。問い詰めた嶋田は高笑い。嘘だ、書き込みが始まったのは自殺より前、自分勝手な犯行を美化するなとまあ身も蓋もないことを。 クラスメイトがいる教室で、そこまで言う?(呼び出しても席を立たなかったのは本人ですけども)
 そこで学内に暴漢が乱入。
ブルーナイトの暴露で職だか家族だかを失った男が、1年C組三村を名指しで殺しに来たのでした(え、ブルーナイトを呼ぶんじゃなく三村を?嶋田のリーク?)阿鼻叫喚逃げ惑う生徒達の波に逆らって三村を連れてきた嶋田は
『責任をとれ』
と、暴漢の前に三村を押し出すのでした。

 もちろん、危機一髪刺される前に止めましたけどね!

キツいお仕置きが功を奏して、三村は自ら望んで逮捕されるほど反省。でも男の罪に殺人未遂が加わりましたよ?? それでいいのかスクールポリス?
校内に盗聴器を山ほど仕掛け、生徒が語る彷徨う霊の話にまで反応。
「この学校に何があったんですか?」
と涼子に問う嶋田ですが、何か知ってて来たのでは?
中学生が「守るに値するのか」知りたいと、スクールポリスに志願した嶋田。その過去と赤嶺中学の関係は?

 その他教師に、須賀健太や山口紗弥加。そうそう山田裕貴が教師でなく警察側ですw

映画「22年目の告白 ~私が殺人犯です~」☆☆☆

ナイスエンターテイメント!楽しめました。

告白手記を上梓した殺人犯が藤原竜也というキャスティングがもう素晴らしいです。アシンメトリーな髪型もナイス!冷めた語り口といいカメラ目線の表紙や取材のポージングといい、まあ胡散臭い。

そして因縁のある刑事役に伊藤英明。ここもまた絵に描いたようなアニキでたまりません。大型犬のような新人時代と、顔と心に傷のある現在の両方を堪能できて自然と応援したくなります。

物語の方は、神戸の大震災から22年。
時効を撤廃する法律の施行にかからない、最後にして最大の連続殺人事件が時効を迎えた日。なんと犯人が名乗りをあげ、記者会見にて華々しく告白本の発売を宣言します!以後またたくまにマスコミの寵児となった犯人曽根崎(藤原竜也)は、若者にソネさまとまで呼ばれ人気で本はバカ売れ、握手会を開けば長蛇の列。

苦々しくそれを見守る遺族たち……。

なにしろ、5回の殺人どれもがわざわざ被害者と近親者を間近に縛り付け、死亡するまでを見届けさせるという残虐なものなのに、曽根崎はそれを得々と語るわけですよ。まして刑事の牧村(伊藤英明)は、一度は犯人を追い詰め、傷を負わせた報復に自室を爆破され目の前で上司を亡くしている。同居の妹(石橋杏奈)も以来失踪。問い詰めたいことが山ほどあるだろうに、パフォーマンスで訪問され取材陣の前で握手なんて求められてもねえ。殴りかかって取り押さえられる場面では、いいから一発殴らせてやってと思ってしまいますよね。

そのうち、我こそが真犯人と動画を送る奴が現れ、対決を仕組んだニュース番組に呼ばれた曽根崎と牧村は……。

と、書けるのはここまでですか。
証拠と言われるスナッフ動画は涙なしには観られません。かといって涙にくれていたら大事な何かを見落としてしまいますよ!

しかし曽根崎何歳なのか。
藤原竜也が童顔なので、見た目より年上のはず上のはずと唱えながら見ましたけども。40歳だとしたって事件当時18歳。藤原実年齢の35歳なら13歳の犯行ですよ!少年法が心配になるし、間近で犯人を見た遺族の誰も子供みたいだったとは言ってないはずですが……犯人しか知り得ないことをじっとりと語る曽根崎に、誰もそんな異論は唱えないのでした。そこだけは、別の大人びた役者さんでしていればと思ってしまいますが原作だという韓国映画でも犯人はツルッとした若者(それこそ美しさでモテモテになるそう)なのでこれでいいのでしょう。
遺族の書店員夏帆ちゃん印象的。
「お父さんのこと3頁しか書いてなかった!」
と売り物の本にナイフをぐさー。読まずにはいられないけれど読めば腹が立つ、そんな矛盾した気持ちを好演していました。あと仲村トオルのニュースキャスターも磐石。

ラスト、クレジット出始めて少ししてからまた、大事な場面があります。蛇足かもしれないけれど、やはりあって欲しかった場面でした。実は劇場の隣席が、遅れてきてマクド開いて食べ出すわ携帯鳴るわ光るわ大迷惑野郎で、クレジット始まるなりゴミ投げて(本当にポイポイと投げたorz)出て行ったのでその場面見ていないんです。ざまあみろ!

<↓女子トイレのポスターw 怖いでしょw↓> 

image00

「リバース」~最終回 ☆☆

記者から語られた『真相』
ああ確かにそんなニュースあったあった。血痕を消していなければ、広沢の血じゃないことや第三者の存在が当時発覚していたのかも。でもやっぱり知らずにとはいえ深瀬がしたことが消えるわけでもなく。

わざわざ訪れ、10年前の隠し事を詫びる深瀬たちに激昂する広沢母。
一緒にみていた娘は『なんなの』と呆れていましたが、いやいや怒るでしょう我が子のことだもの。本当なら10年前に表に出すはずだった怒り、本当なら10年かけてもう静まるころだった怒りに今からまた向き合っていかなくてはいけないのかと思うと本当に罪なことをしたものです。じゃあ黙っていた方が良かったのかと言われるとそれもまた違うというか。知りたくはあったけれど本当に知りたかったのはそれじゃないというか。
そもそも重篤なアレルギーは公言しておくべき。そこに戻ってきてしまうんですけどねえ……。

それより深瀬と美穂子の再会が、美談の様に描かれているけれど無理ではないかと思ってしまったり。飲酒高校生はちょっと心入れかえた様だけど親父は多分腐ったままなのでガツンとなにか起きて欲しかったなとか。左遷商社マン谷原だけは、パワハラが表に出て戻れる目ができたようでしたが……。それよりなにより、美穂子の店の客に窪田正孝がいたことが、どうせなにかとコラボだろうけど気になって仕方がなかったよとか。
しょっちゅう気の散る、蛇足な感のある最終回で少し残念でした。 謎解きものの宿命かしらん。 
(どうやら原作は前回までで終わりな模様。さすがイヤミスの女王、一番いやなところで終わりでしたねw)
 


「リバース」9 ☆☆☆

「広沢を殺したのは僕だった」

ゼミ仲間でただ一人酒を飲まず、でも免許も持たず、戻らぬ広沢を探しに出ても雪の中行き倒れて何一つ見聞きせず。これでもか、というほど徹底的に非がなかった主人公深瀬。でも知らずに、むしろ良かれと、してはいけないことをやらかしていたのでした。

警察に出頭した美穂子。
「もう会いたくありません」
と拒まれた深瀬でしたが、仲間の後押しでなんとか再会、話し合ううち互いに笑顔が戻ります。美穂子の字で新しい行が追加されていく広沢ノート。
「広沢由樹はカモミールティーが苦手」
「広沢由樹は蕎麦が食べられない」 
……久しぶりにキャッキャうふふだった場面がここから、雲行きが怪しくなっていきます。

みんなが名産の蕎麦食ってる時に、別行動でカツカレー食べてた広沢。
我儘と陰口もあったけど、そんなフリーダムで気ままなところも眩しかった……という深瀬視点に惑わされていましたが、なんと理由は蕎麦アレルギー!
なんで内緒にしちゃったんでしょう……。公言したら、皆が名産を食べづらくなると思ったのかも、とは深瀬の推測。でもこれから何日か共に自炊するというのに危険な。そしてせめて、深瀬がアルコールアレルギーを力説した時に自分のことにもちらっと触れていたらこんなことにならなかったでしょうに。
楽しかったゼミ旅行ドライブ、売店で試食して買い物。何度も何度も繰り替えされた場面。
「俺が行くよ」
口論を遮るように、立ち上がった広沢のためにコーヒーをいれて持たせた深瀬。これもお馴染みの場面。いつもの広沢の好み通りに、蜂蜜をいれたコーヒー。ただし売店で買ったばかりのその蜂蜜は……。美穂子と出会ったいつもの店で、今日出された蜂蜜と同じ変わった風味で……
蕎麦の蜂蜜だった。

もう、美穂子が蕎麦アレルギーを言い出した時に変な声出ましたよ(^^;;;) 蕎麦蜂蜜、見たことあります。ヒントは全部一話から投げ出してあったのに、繋がらないものですねえ。今にして思えば深瀬のあまりに守られた立ち位置は怪しすぎですが、免許なしも行倒れも、鈍臭いあの深瀬ならと思わされてしまったキャラ設定の巧みさに唸りました。
誰が犯人なら一番驚くかじゃなくて、誰が犯人なら一番イヤかが肝なのが湊かなえだとはわかってたのに! 美穂子ならイヤだな、広沢生きてたらイヤだなあ、じゃないですよ、何がイヤって、大好きな人を自分で知らぬ間に殺していたら一番イヤですよぉぉぉぉぉorz
これが更に勘違い、とひっくり返る余地ってまだあるんでしょうか(^^;;;) 


他にも、家の車で学友が事故ったと聞いた村井父が『火をつけろ』と即答したとか、記者を刺した男は秘書に金をもらってたとか、代議士って怖いねえ~な展開も多々あったのですが、ラストの衝撃に全部持っていかれました。予告では実家の映像、深瀬が謝罪に行くのでしょうか。辛いですね。
あの性根の腐ったサッカー部部長にも、ぎっちり改心してもらいたいものですが、さて。

映画「僕だけがいない街」☆☆

えー、死んじゃうの??

<ネタバレしてます。 原作漫画未読、アニメ視聴済み>


不随意に、時間逆行現象に巻き込まれることがよくある主人公。<リバイバル>と密かに名付けたそれは、身の回りの不幸が修正されるまで繰り返されます。例えば交通事故の被害を最小限に抑え、幼女連れ去りを未然に防ぐなど。ところがある日<リバイバル>で食い止めた事件に関連し母が殺されることに。母が見た男は、主人公の同級生が殺された北海道児童連続殺人事件の真犯人だったのか? なんと小学生だった自分に<リバイバル>してしまった主人公は、無力な子供のまま被害女児を、ひいては母を救うことはできるのか?

アニメが好きだったので映画も気になって視聴。藤原竜也が妙な設定で苦しむ様子は鉄板で、安心してみていられますねw 北海道の冬の描写は実写でも見応えがあり、心配だった子役の演技も十分上手く、物語もちゃんと分かりやすくよくまとめたものです。
しかし……真犯人が判明して以降は、謎が噴出。

まず、アニメでは真犯人と対峙して以降何年もずっと昏睡、大人の体で目覚めるわけですが、今作の周囲の反応ではどうみてもちょっと事故った程度。冒頭のピザ配達時の事故後と全く同じ応対なのはオシャレですけどね、じゃあ中高と育つ間、真犯人が野放しだった件はどうなるんですか(^^;;;)
なのに突然ある人を特定して調査の依頼。優秀に育った旧友たちは、頭打ったのか大丈夫かとも言わずに協力し、サクッと真犯人の足取り判明w そして人目のない屋上での話し合いは、アニメと違ってなんの勝算もなく行われ、真っ向勝負で刺されw それでも警察きたので、少なくとも社会的地位にダメージは与えてやれたなと思っていたら次の場面は10年後で……墓前ですよ。えええええええええ、
死んじゃったの?
首を刺されたのが致命傷で?
そこがはっきり描かれていないので、またぞろ別件リバイバルで車に轢かれたりした可能性ゼロじゃありませんが、元々殺されているはずだった雛月が『ありがとう』と花を捧げているので、真犯人が主人公に邪魔された計画のことまでちゃんと明るみに出た様ではあります。……主人公の証言もなしに?うううモヤモヤする~。

ピザ屋の同僚だった女の子(有村架純)とも、リバイバル後は知らない人な応対されちゃっていましたけど、少なくとも雨宿りの河川敷で再会し、いい感じにおしゃべりして。生きてさえいれば、また仲良くなれたかもしれなかったのに……。 何故か、主人公(漫画家)の遺作を持ち歩き、1度だけ交わした言葉を胸に生きている描写が切なくもありもどかしくもあり。

「リバース」〜7 ☆☆☆

そう来たかー。
広沢がつきあっていた『カワちゃん』こと川辺さんは、美穂子だった!

いや正直、誰に裏切られたら一番イヤかを考えたら彼女はずっと怪しいポジションでしたけども、独身で隠キャの深瀬だから簡単に騙されていそうと思っていたら。なんと村井とは選挙事務所ボランティアで、谷原とは野球チームのマスコットガールでと、むしろ深瀬より先に近づいていたんじゃないですか。怖い。
ただ妹ちゃんの回想で、恋人を語る時の広沢くんが幸せそうじゃなかった、のだそうですよ。同郷の友人がよくデートに付き合わされて3人で……と語ったことからも、実は世間が思うような恋人同士ではなかったのかも。
そして美穂子を襲った男が、全然告発文とは関係がなかったように、彼女も誰かに誘われてそうなっただけでまだまだ仕掛けがあるのかも。かも。かも。

『みんなの心に、それぞれの広沢がいる』

事件をきっかけに改めて調べていくと、深瀬が思っていた『誰にでも好かれる素敵な広沢』は確かに野球も上手くて人気者で地元でも慕われていた反面
『誰にでも優しく、それが相手を傷つける』
とちょっとつきあって別れた同級生に思われていたり。浅見も内心
『自分より、広沢のほうが家庭教師で結果を出していた』
と当時妬ましく思っていたり。必ずしも好かれてばかりいたわけじゃなかった。それでも、自分さえ我慢して丸く収まれば……と思いがちだったところは、確かに事故につながりましたよね。
別荘で宴会。皆アルコールが入った中、それでも駅まで運転して迎えに行くのなら、内定が決まっていない自分がいけばいい、と。
でもその後、連絡がつかなくなった間に何があったのか。
車が谷底に落ちた、その手前にあった血痕は本当に広沢のものだったのか。
谷原が捨てたという、キーホルダーの持ち主は。
走り去ったという赤いダウンの人物は本当に村井だったのか。
ずいぶん下流で見つかった広沢の遺体。本当にただ、流されたのか?

そんなこんなが、10年も経て明らかになるのでしょうか。
でも広沢の生まれ故郷を訪れればまだ、深瀬たちは『人殺し』のまま。決して事件は遠い遠い昔のことではないともいえますねえ。

一見おちゃらけて見える村井が、左遷されても辞めずにしがみついているのは……、広沢を犠牲にしてまで就職した会社だったから。酒を断った浅見だけが何かを諦めていたわけじゃなかった、そんな風に何度でも様々な角度から語られる
『見えている一面だけがその人の全てではない』
というモチーフの行き先が気になります。
一番まさかなのは、広沢がどこかで生きてることですが、さすがにそれはw 湊かなえなら、一番驚くことよりも一番イヤなことが起きるはずw

「リバース」1 ☆☆☆

だから何が起きたのー?

地味で気弱な深瀬(藤原竜也)は、就職もうまくいかず、友達もおらず……否たった一人だけいた親友を死なせてしまった、と後悔を抱えて生きている。 それでも常連の珈琲店で美穂子(戸田恵梨香)と知り合い、つきあい始め、初めての幸せを噛みしめている矢先にアパートの扉に貼られる紙にはデカデカと
「深瀬和久は人殺し」
心当たりがある深瀬はその紙を持って、同期も集う教授退官祝いに出席するのだが言い出せず……。
同じ頃、ゼミ仲間だった浅見(玉森裕太)村井(三浦貴大)谷原(市原隼人)たちに
「10年前のあの事件のことで」
と記者(武田鉄矢)がまとわりつく。

そんな1話で分かったのは、亡くなった広沢君が小池徹平でかわいいってことだけw 蜂蜜を入れて飲むコーヒー、自転車に二人乗り。うーんこれは、深瀬と広沢、二人まとめて可愛いぞ、なのに広沢だけがもういない。
10年前、大学4年生。彼らは何をしてしまったのか? 告発者は誰か? 償う術はあるのか?

教師になった浅見の勤務校で、運動部の集団飲酒を見つけてしまう深瀬。自分が告発したこととはいえ
「退学はかわいそう……」
と及び腰の深瀬と違い
『罪は罪』『ここでうやむやにしても絶対に将来悔やむ』
ときっぱり教師らしい指導を崩さない浅見なのですが……広沢の件をうやむやにしている君が言うのか、とどうしてもブーメランw いや、悔やんでいるからこそ、呑んでいないと嘘をつく生徒を見過ごせないのかな。
代議士の卵の村井や、その妹(門脇麦)と結婚している商社マン谷原は、記者にリークしたのは深瀬じゃないかと疑っています。あのおどおど君にそんな度胸や伝手がありますかw 藤原竜也なのにイケてない深瀬くんには驚きましたよね。
でも美穂子の職場にまで「人殺し」と手紙が届くに及んでは、いくら深瀬でも腹をくくって頼れる男に化けて……くれるのでしょうか。

ビラを貼って去る背中は若い男のものに見えましたけど、さて。

恋人になった美穂子ちゃんが広沢側の人間な可能性もあり、退官祝いで和かに話しかけてきた広沢母(片平なぎさ)の真意もこうなると疑わしく、なんだってありですよねえ。湊かなえのミステリーですから、面白くも後味悪いんだろうなあ。いろいろ楽しみです

(でもタイトルを見聞きするたび、嘔吐のイメージが浮かんで拭えません……orz) 


「そして、誰もいなくなった」~最終回 ☆☆☆

弱きもの、汝の名は母……という物語でしたね。

いくらサスペンスを銘うつドラマでも、これほど間際までなんにも明かされないのは珍しいのでは。二転三転もせず主人公は一本道を逃げ続け、わからないことが増えるだけでまた来週。 おかげで毎回旦那が『前回を見ていない』と言い出すんですよw 確かに寝落ちはよくするとはいえ、これの場合は覚えてないだけなんだってば。
それだけに、小道具の写真の使い方にはしびれましたね。
「息子との大事な思い出」
と若き日の自分と子供が一緒の写真をいろんな人に見せておいて、いざ息子本人が見ると「これ、誰?」息子違いか!最終回直前に!特にドラマじゃ他人である子役と若作り黒木瞳の写真になるわけで、騙されますよー。

実は藤堂家に後妻に入る時、幼い実子を特別養子縁組に出して他人になることが条件だった、と。
その手離された子供こそが「手切れ金でバーを開いた」と言っていた日下(伊野尾慧)くん。仲良く暮らす母と新一を恨んで、母がくれた名前を捨て全てを計画したんだそうですよ。なのに母も、手放した罪悪感からか言いなりで、新一の情報をなんでも流す流す。
そんな暴露話の長セリフ、挑発、殴り合い、ラスボスでイイ役じゃないですか伊野尾くん(←「ドクターX」spの羽生くんオマージュ役以来なんか応援w)

しかし特別養子縁組なら、きちんと育ててくれる家庭がありIDナンバーもあればクリスマスを過ごす両親だっていたはずでは。そこを母が金の力でどうにかしちゃった故の悲劇だったんでしょうか。だったら夫が死んだら即、新一を置いて出て行くなり実子日下をを呼ぶなりすればよかったじゃないですか。なのに継子の新一少年がイイ子で可愛くて離れられなかったそうで
「貴方が悪いのよ」
とか言われましても!
実は車椅子になった事故も新一を車からかばったのは本当だけど、その前に車道に突き飛ばしたのは母だったという、この混乱ぶり。全部あんたのせいじゃー!

なんだかんだ結局、新一を守る母の手にかかって倒れた日下。その日下に殺された母。一緒に死ねて幸せだったのかと思いきや警察が来る間に日下消えましたよー。MOZUか!

日下の遺体があっても、下手したら新一が二人殺したことにされそうだし(^^;;;) そもそも日下の証言もなく、弁護士も新・藤堂新一も死んでたら、真・藤堂新一の身分回復はどうしたら……と気をもんでいたのですが、何やらそこはあっさりスルーです。
子供が生まれて家族がいて幸せです、って宣言で終わられても、知りたいのはそこじゃない感。

この事件が警鐘を鳴らして、社会システムはどう変わるのか変わらないのか。国からの謝罪や賠償、社会的名誉回復はどうなるのか、復職は、ミスイレイズの扱いは、公安は、と気になることがいっぱいです。 
妻子は、むしろ何故生きているのか。
平然と人を殺してきた日下が、新一を孤独にしたいのなら血縁の実子を残してはダメでしょう。母胎があれだけの心労にさらされ、首を絞められても無事で生まれてきた丈夫な子で良かったですけども(^^;;;)   案外、新一の子じゃないから見逃した、とかw

上司宅で首を絞められてたら強盗が来てー、2億持って逃げちゃってーって、警察がよく信じたなというしょーもない証言。彼女の回想では強盗=元彼五木(志尊淳)なわけですけど、そこは実は日下でw 2億どっかに隠してあるのかもとか思ってる方が楽しそう……。 じゃないとどっかで五木がのうのうと金でID買って暮らしてることになって腹たちませんかw
敵側、裏切った側が死んじゃっていて謝ったり償ったり苦しい目にあったりしてくれないからでしょうか、このモヤモヤは……。 

「そして、誰もいなくなった」1 ☆☆☆

ネットの海に拡散された画像を、永遠に消去してしまえるソフト「ミス・イレイズ」
個人PCに保存分も消せるんですよ。リベンジポルノ被害者には福音であると同時に、使用のあまりの簡便さに、うっかりタイプミスや有名人との置き換えでも発生したら大変……と思いながらみていたら、案の定。開発者 藤堂新一(藤原竜也)自身が、イレイズの操作で身分を乗っ取られて彷徨うお話でしたよ。

10年もいた会社から「お前は誰だ」と追い出され、銀行の金は引き出せず、入籍・出産を控えた妻(二階堂ふみ)には誠意を疑われ……挙句2億円横領犯だとネットにリークされちゃいます(><)どっかで婦女暴行した人物より、10年勤めた開発者を大事にしましょうよ。
研究者バカな藤堂はそんな状況でも知人をまったく疑いませんが、裏ログの確認を頼んだ上司(ヒロミ)本当に信用できるんですか。コネ入社ってことは、そのコネのために何でもするのでは。元カノのミムラも怪しく、親友の玉鉄に至ってはバーテン(伊野尾慧)に頼んで指紋を入手?銃撃&取引に関係?わー、みんな怪しいw 母親(黒木瞳)まで怪しく見えてきますよー。
延長分もぐいぐい引き込まれて見ていました。
藤堂は賢いはずなのに行動がバカでハラハラ。単なる事務手続きミスだといつまで思ってました?ミスイレイズを使えば一発と、視聴者だってすぐ思うのに当の開発者がそれをわからずに証拠をコピーもスクショもせず、ネットに接続されてまんまと消去(><) 明日といわず警察にはすぐ行くべきでしたよね! ところでそのヒントを与えた美肌宣伝の娘(桜井日奈子)あれも回し者ですか?


このテンションをずっと保って2話3話続けられるのか、最終的な着地点はどこなのか。
最終回には、その横領の記事だとあれこれをぜーんぶミスイレイズに消させる場面があるかな。そうして現状復帰してから封印するの、ありがちですよね。 さて、いろいろ続きが楽しみです。
 

「精霊の守り人」2 ☆☆☆

「なんだか分かんないよ!」
と叫ぶチャグム。うん、1話で居眠りしてた旦那もそんな感じです。

ちゃんと見ていればむしろ、いろんなことがはっきりした回なんですけどねえ。チャグムが精霊の卵を産み付けられたこと。その卵を狙って宿主ごと喰いにくる別の魔物がいること。王宮はその辺の知識を闇に葬ろうとしていること。用心棒バルサはチャグムを鍛え、幼少時の自分と同じように運命に立ち向かわせようとしていること。
バルサに斬りかかるチャグムと、ジグロに向かっていく少女のバルサが重なる場面は感動的で、ああ大量に挿入されてきた回想はこの場面のためにあったのかと思いましたよ。でも、もっと回想だとはっきりしていて欲しかったですねえ。

女の子が出てくるたびに「これ誰?」「これいつ?回想?」と横から質問w
んなの吉川晃司がいれば回想、綾瀬はるかなら今でしょ!でも原作を知らない旦那にしたら、その合間にもトロガイだシュガだ聖導師だと「これ誰?」「星読みって何?」と他の疑問も果てしないわけですからねえ。どの場面でも、それがいろんな年齢のバルサなのか、同じくらい色黒まとめ髪の他の女子なのかぐらいは瞬時に分かると楽でしょうねえ。
せめて回想は色調が明らかにセピアだとか!バルサだけ髪が赤いとか(陽子w)、思い出の髪留めが同じとか、他のすべての女子は髪を下ろしているとか……。見分け方を無駄にいろいろ考えてしまいますw

それでも旦那が見続けているのは、音楽がつけられるまでのドキュメント番組をみたから。いろんな動機があるものです。お気に入りは見間違えようもないトロガイで「この人の方がバルサより強そう」だそうですw

さておき地下に幽閉されたシュガは、それでも王国の歴史の闇を読み解くのか?
村ごと抹殺命令が出たチャグムとバルサの命運やいかに。
チャグムの歌で槍振って踊るバルサ、見たかったですねえ。 


「精霊の守り人」1 ☆☆☆

ナイス異世界、衣装美術に気合入ってますね。

川に落ちた王子チャグムを救った、通りすがりの用心棒バルサ(綾瀬はるか) 
なぜか感謝どころか幽閉され、母である第二王妃の依頼で王子を連れて逃げる羽目に。王子の周りで起きる超常現象……少年は何に取り憑かれているのか?

色黒の綾瀬はるかが新鮮ですw
この世界で色白でツルピカ綺麗なのは貴族ってことですね。王宮の場面では韓国ドラマを見ているような気持ちになりつつも、森を駆け抜けての戦いや市場など、どの場面も原作の雰囲気を大事に再現しているのではないでしょうか。殺陣が見応えありました。

配役がいいですよね。幼いバルサを連れて逃げる吉川晃司、あの銀髪がもう反則w 星読博士シュガの林遣都もイメージそのまんまかも。藤原竜也が「神」=国王なのも大笑いw 腹黒い現人神、似合うw 第二王妃の木村文乃も美しかったですねえ。
しかし呪術師のおばばトロガイは誰だったのかなと調べてびっくり高島礼子w 美人女優に何をさせるんですか何をw

王宮育ちから追われる身になり、下々の暮らしや口の利き方を学ぶ羽目になるチャグム王子。
世話になる『頼まれ屋』の寝ぐらを、牢屋と勘違い。そりゃ狭いし汚いしw 一人まっしろなほっぺたで、むすっとしてて可愛くないぞ。でもきれいな娘さんに「ちっともきれいじゃない、汚い」と言ってしまったことを、去り際にはちゃんと訂正し…まあ謝ってはいませんがw 身なりは汚くとも美醜はまた別と分かった、それも成長。
旅の終わりには、どんなにたくましく立派になることでしょうね。この先の物語の展開と合わせて実に楽しみです。

原作を知らない旦那は途中で沈没。わかりにくいかなあ、確かにバルサの子供時代を挟み込むより、今どんな暮らしをしている人なのかをまず、下々の暮らしと共に見せてくれればよかったかもしれませんねえ。
でも原作大好きな私としましては、重たい本をワクワクと読んだあの頃のように、ドラマでも楽しめそうで嬉しいです。


「ST」2 ☆☆

え、あの人がラノベを……w


プロファイリングが失敗、でもそれが新たな絆を産んだりとドラマ部分では普通だったと思います。

でも推理さておき。

若者に大人気のライトノベルのゴーストライターが老人ってどうなのかとorz


5作目から「こと」「とき」の表記が「事」「時」と漢字になった、別人!……は分かりやすいですが、それだけですか?

「ダイヤルを回した」り「針を落とした」りw

ま、そこまではっきりしてたら校正で直すにしろ、キャラの倫理観や生活習慣が妙に古くさいとか出てきませんかねえ……そこが斬新だと受けたら、そりゃ共同執筆者がキレるかw ってここまでは私の妄想ですが。 


部屋に出入りして世話妬いてくれるマンション管理人てのもなしなら、そこから『スランプなら、私が代わりに書いてあげよう』なんてなるのもびっくりで(夏休みの宿題じゃないんだから!)、しかもそれが生き別れた父親!(ますます夏休みの…)

そりゃ、本名で投稿して落とされてる共同執筆車、素人と組まされてキレますよw


全ての可能性を視野にプロファイリングした結果が無理ゲーって、このつっこみどころが味なんでしょうかw

「ST 赤と白の捜査ファイル」1 ☆☆

濡れて横たわる窪田正孝…きゃーw


天才揃いのSTすごーいなドラマですが、実は捜査微妙です。

偽装のジャージを他人が着せた!という推理でしたが、死体のお着替えってハイリスク!(寝てる子をパジャマにするのも大変なのに、吐いてる意識不明の大人を?目撃されたら痴漢w)しかも回想だとその場で毒を呑ませずに、渡すだけですよ。倒れるまで尾行ですか?ジャージ上下持って!

「税金泥棒集団め!」

と登場の赤城(藤原竜也)となだめる百合根(岡田将生)のコンビ紹介は面白い場面でしたけどねー。

天才の活躍が映える事件のために、ライバル怪盗の出現を望みます。


昨年放映のspドラマ「ST警視庁科学捜査班」の連ドラ化です(弊レビューはこちら

昨今の事件ドラマに、右京さんなり監察医なりと『変人天才』は珍しくもありませんが、このドラマではその変人がてんこ盛りです。中心になる「ST」メンバー全員が異能とハンデを併せ持つという設定はもうラノベですよね。


閉所/秩序/先端/対人恐怖症だの、鼻が/耳が/頭がいいだの、医学/化学のスペシャリストだのそれぞれの特徴は分かりやすく紹介されていたと思います。…志田未来が「男の子みたい」には見えませんが、まあいいや。

これで探偵事務所(「ハマトラ」w)じゃなく全員刑事ってところがミソなんでしょう。公務員…ああ税金の無駄遣いw


藤原竜也演じる赤城は、毒舌でいやな奴ですが妙に魅力的です。捜査こそ人生で、謎が解けるとがっかりするとか…(カンバーバッチのシャーロックみたいw)

引きこもりだったspから、外を歩ける様にはなりましたがまだ聞き込みはできず。言い訳が

「俺は一匹狼だ」w

被害者に話を聞く時にも離れたところから覗いてるw

(でも、ビタミン剤と交換の話は出来る様になったんだ…)

お守りする百合根(岡田将生)ともいいコンビです。

好きな人はいるか、と聞かれて赤城を見る百合根w

百合根と刑事さん(柴本幸!)の愚痴大会も印象的でした。


そして個人的に最大の見所は黒崎(窪田正孝)。

立ち回りが華麗です

「ゾンビパウダー」をいきなり飲み干して昏倒、呼吸心肺停止→蘇生もびっくりでしたよー


「ST 警視庁科学特捜班」 ☆☆

引きこもり刑事、と言われると堂本光一が地下室から深キョンに指図する「リモート」を思い出すのですが……2002年なのねorz


今回は、藤原竜也が引きこもり。

あと飛び級の天才・志田未来と聞き耳頭巾・芦名星、嗅覚も目つきも鋭い窪田正孝に、僧侶を加えた5人のチームを、貧乏くじで率いるのが真面目エリートの岡田将生と。

普通の刑事たちに嫌がられながらも、特殊能力を武器に事件を解決しまーす。いわば派手な「特命係」ですかね。


それぞれ能力が高いだけでなくハンデも負っていて、秩序恐怖症(志田)、閉所恐怖症(芦名、だから服装も露出気味w)、先端恐怖症(窪田)、不眠症(僧侶)……って、あー人数多いのにもうめんどくさい(><)

キャラ的には服装も強烈なので混乱しませんが、坊さんは窪田の通訳以外いなくてもいいし、頭脳である藤原と志田もどっちか1人でいいかと思ったり。


こういうトンデモ刑事ものを観て「ありえない!」と言っても仕方ないので、まあいいんじゃないでしょか。実は連続ドラマの第一話スペシャルだと思い込んで観ていたので、単発でがっかりだかホッとしたんだか。
少なくとも「デカワンコ」的なインパクトや分かり易さはなかったですね。タイトルから普通に真面目な刑事物を期待した人だっていそうです。
 

お目当ての窪田正孝くんは暗くて怖い人バージョン。相棒の坊さんを通してしか喋らないので声が聞けません。代わりに耳元に顔を寄せてささやく様子を楽しみましょう。そして武道の達人という設定で、乱闘場面がかっこいいです。


それにしても、引きこもりの藤原の部屋が普通のマンションの一室。

押し掛けて開けろ出てこいと騒いだりしていたら追い出されますよ。あの着ぐるみもキョーレツw


最新コメント



   
   

ドラマのあらすじはこちらでね


にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

インパルス関連本

「蟻地獄」文庫

ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

「月の炎」絶賛発売中!

ちなみにじゃすみん「月の炎」評はこちら

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ