5話のホームパーティ&妹と母の仲直り、は全体からすると時間を割きすぎな気がしましたが、メイ(多部未華子)がよりナギサさん(大森南朋)を身近に感じ、ここまで家の事情を知っている人のことをこちらは何も知らない……と感じるには十分だったかと。そして、それって恋……?と視聴者も抱く疑問を、とりあえずはバッサリ否定しましたが。さて。
ナギサさんのことを知りたい!と熱望するメイ。ですよね、と渡されたのは履歴書w
ここまではビジネスライクな対応で正解です。でもその履歴書で、元の仕事が自分と同じ製薬MRと知り益々興味がつのったメイは、尾行はする、体調不良の演技で自宅にまであがりこむorz
そんなナギサさんとメイの関係が、気になって仕方が無い田所(瀬戸康史)くん。高橋メアリージュンとデート中にもメイの話しかしない様子に、はいはい、好きなのね、で終了なんですけども。
「これ、恋じゃないでしょうか?」
と、本人のメイに尋ねる部下くん(眞栄田郷敦)の方はw メイが医者と付き合うと思うと嫌で、メイを知りたくて仕方ないんですと言われて
「違うでしょ!」
と、上司として速攻切り捨てるメイ。同行時間が長いだけ、情報不均衡をただしたいだけ、と説き伏せつつも、ナギサさんを追う自分にちゃんと思い当たっていて、まるで自分に言い聞かせているかの様ですよ。
さて、急にこられてもきちーんとしているナギサさん自宅に、ご母堂の遺影。そして、花柄の可愛い手帳……を手にするとひったくられて不穏な空気に。さすがに反省し、詮索を控えるようになったメイの中ではこれ無かったことになっている様ですが、ナギサさんは忘れないよね。空腹過ぎて倒れ、他人様の家で食べさせろとねだるほど自己管理が出来ない女、いや子供、は守らねば。
なのに、仕事が山場で残業が増えると共に、食事確認LINEだの、日付回って帰ったらまだ居て「まず食べて寝て」と口論だの。家政夫の一線を踏み越えたナギサのケアに嫌悪をあらわにするメイですが。いやいやー、最初に甘えて時間外ご自宅訪問までかましたのは自分なんだよ、メイ!
MR時代、オーバーワークで潰れた部下とメイを重ねてしまうのもナギサさん側からは仕方ないことでしょう。
挙げ句、翌日の忘れ物を届けさせるとか……どれだけ都合良く使ってますかorz
そして目撃してしまう、いつになく動揺するナギサさんを。
当初想像した以上に、ナギサさんとメイにフラグたってて当惑w 頑張れ田所くん。今は『メイの相手はナギサさんみたいな人が』とか言ってる母上も、いざ本当につきあい始めたらなんていうのか文句いうのでは。
草刈民代
まさかの、メイ母から完落ち!
「あなたなら出来る」
と、娘に贈るエールを『呪い』とまで言われているメイ母(草刈民代) てっきりパーフェクト主婦かと思いきや、掃除も料理もダメダメなんですってよw 確かに今時、ドラマ見ている主婦もそこそこの腕前なので、その方が視聴者の共感も呼べるでしょうw
2話で母が来てのバタバタ、戸棚押し込め~の男靴を玄関から投げ出し~のを当分続けるかと思いきや、3話で早速母とナギサさん(大森南朋)遭遇。
「家政夫です」
と聞かされて(転んだメイを助けて抱き合っていましたからね。家政夫がその姿勢な方が、問題な気がしますが……)一旦は反対したものの。無理をしすぎいたメイが高熱で倒れるにあたってもう降参。家政夫との生活は母公認となったのでした。
だからって、心の支えまで家政夫になったわけじゃない。メイさんにとってお母さんが大事なことに変わりなし、と言ってくれるナギサさん。母の、女の、後ろめたさを解消させてくれるこんな後押し、大事なのかもしれません。
そこからは、仕事に恋に全力投球!といいますか、仕事に絡んで医師(宮尾俊太郎)にプロポーズされたり同僚(高橋メアリージュン)の告白に巻き込まれたりw 仕事には全力でも、まだ恋も結婚も自分からは欲しがっていないメイちゃんは、
「どう思います?」
とナギサさんに軽くもちかけていなされて。ナギサさんは秘密主義で何も語らない……と、家政夫の私生活どうでも良いはずなのに思ったり。やっぱりナギサさん相手にもフラグは立っているのでしょうか(原作コミックのナギサさんは西島秀俊か上川隆也かというイケメン系ですが、ドラマは大森南朋で年の差ロマンスには不向きかと)
隣人の好青年田所さん(瀬戸康史)とも急接近。
ついに隣に住んでいることもバレ、ナギサさんを目撃されて「父です」ってorz 今までメイ(多部未華子)が、住居をごまかすためについた自転車の嘘もパンクの嘘もちゃーんと覚えていて「修理しますよ!」と言ってくれる好青年なだけに、いつかつじつま合わなくなるよ(^^::::)
メイがプロポーズされた横のテーブルで、田所も「私とつきあってください!」と高橋メアリージュンから告白されていた夜。ディナー食べた気がしなかった……と寄ったコンビニで鉢合わせする田所とメイ。そのまま公園のベンチで談笑しながら惣菜食べて。10年以上ぶりのブランコ乗って。
「私の方が先に結婚出来る気がする!」
「いや、僕の方が先でしょ」
は、微笑ましすぎて気持ち良かったですよ~。いや2人で結婚したら同時よ~!
さて、そこにナギサさん要素を足したらどうなるのかな(^^)
ああ~私もOL時代頼みたかったよ、ナギサさん。
ヒロイン相原メイ(多部未華子)は製薬会社のMR。
営業トップで表彰され、先輩を差し置いてリーダー職にも抜擢されてと仕事は順調ですがその分、家はぐちゃぐちゃ。ひとり暮らしのマンションは引っ越し段ボールが何年もそのまま、床が見えず服が山積みのベッドも使えずソファや床で眠る日々……。そんなある日、帰宅するとメイの下着を手にしたおっさんが!痴漢~強盗~?? いえいえ、メイの身体を心配した妹(趣里)が、勝手にスーパー家政夫ナギサさん(大森南朋)に家事全般を依頼していたのでした(家政夫はサプライズプレゼントにしろ、訪問予告はしましょうよw)
要りません、といくら言っても依頼主の妹が支払い済みでメイに拒否権がない罠w
それでも家が片付き、準備された夕飯、朝食、弁当が美味しくてほだされていくメイさん。なにしろバリキャリで徹夜も辞さない暮らし、リモコンやリップが行方不明なら何個でも買って解決だったんです。同様に掃除洗濯夕飯の支度、そんなことだって金=家政夫で解決したっていいですよね? でも女がそれじゃ恥ずかしいとすり込まれた日本女性、しかもおばちゃんや猫(猫村さんw)ならともかくおっさんじゃ抵抗あるのは分からなくもないですが。
「お母さんになりたかった」
と、家政夫として働く動機を語るナギサさん。うなされて母を求めるメイの手を握り返してくれて朝まで……って、えええ、それはプロとして駄目なのではw 目覚めたメイ仰天、しかもそこにメイ母(草刈民代)がやってきて(だから母も訪問予告をしてw)、まずはバレるバレないってドタバタするんでしょうか(^^;;;;)
医師を訪問し、薬を営業するMR。目新しいお仕事で興味深いです。
話題づくりに「北斗の拳」をドカ買い(また部屋が散らかる〜)笑顔を絶やさず、徹夜で自社製品アピールを作成し……。そんなメイだって十分有能で成果をあげていたものの、契約をさらった同業他社ライバル田所(瀬戸康史)は
『患者さんに会社員が多い医院では、即効性が重要では』
と、全く違う視点で仕事をしていた衝撃。お仕事ドラマとしても、メイの成長を応援できそうです。 その田所がなんと隣宅。出入りするナギサさんを見かけて誤解するのかなー。そんなラブコメだけならお気楽ですが。
新所長(富田靖子)がメイをリーダーにしつつ、新人教育係にも。これが本当に期待しての行動か、何か腹黒くはないのか、ちょっと心配です。
ちょうど胸キュン再放送で「逃げるは恥だが役に立つ」見ていたところ。家政婦って流行なのかと旦那に聞かれましたよ。「家政婦のミタゾノ」もいれば「きょうの猫村さん」もいて、本当に流行ってるのかも??
泣くでしょ、こんなの~orz
尚の失踪から8ヶ月。TV特番をきっかけに保護していた医院から連絡があり、再会するも既に真司のこともわからなくなっていた尚。海岸で、初めましてと挨拶して隣に座って、尚と自分の思い出を綴った小説を少しずつ朗読していく真司。
「私も、そんな恋愛してみたいなあ~」
って、君とのことだよっ!otz
あんな可愛い息子恵一くんのことも実母も思い出さず、初めましてって。あの人はなんで泣いてるんですかって。辛すぎるでしょorz
でもある日突然、思い出のセリフを朗読と同時に口にして、真司の名を呼びながら才能を褒め称える尚。まるで昔のように。顔つきまで急にしっかりして。……でも、それ以来記憶が戻ることは二度となかったとはorz もう泣く、これは泣くって……!
引っかかることはいろいろあるんですよ。一番は医院!
五千万円の通帳差し出すアルツハイマー患者を、そうですかってご希望通りに住まわせてやるって倫理的にどうですか。医者なのに。捜索願も出てたのに。
これが旅館ならね。「砂にまみれたアンジェリカ」の装丁画に似た風景に惹かれて長逗留している若い女客。日に日に言動が怪しくなっていくけれど、支払いは十分されていて扱いに困ってる……だったら、TVで身元が分かって良かった~となったでしょうに。医者は泊めてやる義理もなく、通報しなきゃダメだったと思うんですよ。まあ、悪い人にひっかかれば5千万円の通帳だけもってかれて埋められてても文句言えなかったので、優しく世話しててくれてありがとう、とはなりましたが。
編集担当さんの扱いも。妻がどんどんと衰えていく家にどっぷり浸かって育児までさせて、肝心の妻は居場所を失くすし。本人だって後添えになれるのかと期待するでしょうそりゃあ……。大体、どう考えても業務外。金もある介護認定もとれる状況で、ベビーシッターやホームヘルパーを24時間準備しない意味がわからない(><) 公園から幼児の恵一が消えて捜索騒ぎになったのも、それすらわからなくなった尚が絶望し失踪を選んだのも、悲劇でもなんでもない、出来る対策を周囲がとらなかったからですよ……。
キラースマイル小池徹平の攻撃を愛の力でかわし、こづくり出産にに挑戦し、その傍ら主治医侑市がお母さんと結婚して義父にw その過程も「もう一度、第1章から」で小説にして。
「これが私の宿命」
と啖呵をきった尚は覚悟の上、加えて浜辺での朗読の為に全てがあったと思えばもういいんですけど。巻き込まれた形でプライバシー赤裸々に描かれちゃう侑市先生はひたすらお可哀そうです(^^;;;)
これ書きながら思ったんですけどね、なぜ商業出版でなくちゃいけなかったのか。むしろブログに綴ってたら話題を呼んで出版って方向にむく題材だと思うのですが。まあいいけど。ネット事情の変化が激しい昨今、下手にその辺取り入れると作品が古くなるのが早まるからかな。
そして尚が旅立った後、書き上げた私小説の最終章のタイトルは「大恋愛」……うわあベタなorz でも、それで真司がまた前を向いて、違う小説を書くようになるのなるラストは希望に満ちていました。
でもね、あんなに可愛くて天使だった恵一くん(そのうえ演技ができる3歳って半端ない)が、小学生になり期待してない方向に成長していたのはちょっとw 何ゆえの配役~
怖! 小池徹平が笑顔全開なのに怖い……ここからサスペンスドラマになっちゃったりして(^^;;;;;)
新婚生活は順風満帆。
書き下ろしの依頼、新作の構想。誕生日には各方面からお祝いにあの店この店の高級アップルパイが届きまくりで、作家間宮真司の人気のほどが伺えます。それでも尚と居るために、地方サイン会のような泊まる仕事は避け、二人の時間を大切にしている真司。
診察にも二人で出かけ(夫になったから同席できるんだよね!)、すっかり身綺麗に戻っている尚は『幸せな生活が症状の改善、安定をもたらしている』と診断され、いいことづくめです。実際、新居にも適応でき病院で行きあう青年のことも問題なく覚えていて話題にしたり。どこが前アルツハイマー状態なのか、と思うぐらい。
「子供をつくろう!」
と浮かれる真司を責められませんねえ。その子を傷つける、と一旦は拒否した尚も、治験の新薬がもし効いたらと子育てを前向きに考え始めます。
医学生のために、罹病経験を語ってほしいという侑市の依頼も、尚の生活に張り合いを与えましたよね。文章を推敲し、学会以来久しぶりの講演に備える尚。病院食堂で声をかけてきた青年公平(小池徹平)も侑市の患者で、昨年同じように話をしたと侑市は言うのですが、本人は忘れちゃったーと笑いつつ、具体例を入れたらいいなど講演に助言をくれて距離を縮めます。
病気が分かった途端、奥さんに逃げられた。笑顔の割に悪い方に悪い方に考えがち。保育師の仕事は続けたいが、子供の名前を覚えられなくなってきた……等々の不穏な情報が視聴者には届けられますが、尚たちは知る由もなく。キラースマイルの陰で、何を考えているのか公平?
講演当日。真司はどうしても外せない取材で不在の中、話し始めようとした尚は、倒れ意識を失います。
…でもね、主治医の侑市もいれば尚母も居る。手厚いはずの環境で、真司も現場に向かっているのに、どう隙をついたのか!うわごとで真司を呼ぶ尚の枕元には公平がいて
「ここにいるよ」
と手を握り、あろうことか口づけをするのです……!なんでー!
キス現場を目撃するも、ぶっとばす前にまず尚を気遣う真司なのですが、目を開けた尚は肝心の真司には「誰?」えええ、刷り込みってありえるんですか?それに、講演マイクのハウリングでニヤリとしたのは?別に公平が仕込んだわけではないですよねえ。でも、この意識不明をきっかけに悪化する可能性は大きいという主治医の見解。いつか来るその瞬間に付け入ろうと、狙っていたとでもいうのでしょうか。何者だ公平、そして尚をどうしたいのだー!
その前の幸せで舞い上がっていただけに受け止めきれませんorz
ただ、幸福でいっぱいの時には却下だった『脳みそとアップルパイ』続編を、過酷な闘病が予想されてきたら書かずにはいられなくなってきた様ですよ。作家の性ですねえ。構想中の『ゲイの建築家が生き別れた息子と知らず恋をしてしまう』より、ファン受けはいいのでは。
しかし担当編集(木南晴夏)が、ヒロインのモデルは奥さん!と公表したがってるのも不穏です。←同時に、恋敵の素性だってバレるじゃないですか!
ああ…。食べきれないアップルパイをおすそ分けに行った引越しセンターで、みんなが雑誌記事の真司のカッコつけ写真の真似をする場面なんてホント、楽しかったのに。
「脳みそとアップルパイ」
何それ、変なタイトルw でも「君の膵臓を食べたい」がベストセラーになる昨今。多少変にして記憶に残ってなんぼかもしれません。
そんなわけで、尚に会ってから書き出した小説のタイトルもいちゃいちゃと絡みあいながら決め、仲良く楽しく暮らしている二人です。例の名前の呼び間違い、それも元婚約者で主治医でイケメンで金持ちの侑市の名をつい呼んでしまうって、もっと怒ってしまうと思いきや『病気のせい』と必死で耐えるわけで……愛だわ……。
その頃アパートでは、やかんを焦がし風呂を溢れさせる尚。いやいやいや、誰だってうっかり忘れちゃうことってあるって。しかも寝ちゃったら仕方ないって!と、そばにいたら励ましてあげたいのですが。記憶と行動が怪しくなると予告されての失敗は、私たちのうっかりとは違う不安を呼びますよねえ。そんな時尚が呼ぶのはやっぱり真司でなく「侑市さん!」だったのですが……これは入院中の真司、聞いてないからノーカウントで!
でもクリニックの口コミサイト炎上の際には、どうしてった頼れるのは主治医の侑市さんでした。
本来、尚の状態ならまだ仕事は続けても大丈夫。脳のためにも続けた方がいいのに患者ファーストで診察をやめているのですが
『アルツハイマーの医者が診察している』
と口コミサイトにかかれ、母診察も予約キャンセルが相次ぎ、省庁の査問にまで呼ばれてと、クリニック存亡に関わる一大事ともなれば、親身に駆けつけ所見を述べてくれる侑市がどんなにありがたいか。尚が患者さんに送る経緯説明にも、主治医として一筆添えた上『どんな質問にも答えます』とメアドまで! 一方の真司が出来たのは、口コミサイトにふざけた応援コメントを書き込むことぐらい。そりゃー卑屈にもなろうというものです。
だいたい、結婚ドタキャン相手の主治医を続けるって普通じゃありませんよね……。
周囲には、ただの患者だ、専門分野だから、と答え続ける侑市さんですが、むしろ日に日に尚に未練が増している様子。今度こそまともで美人な女医さんとお見合いしても、尚を思い出してばかり。あの時は互いに血液検査を持ち寄り、初デートで早速寝て相性を確認してましたっけ。今回もお相手の希望は同様なのに、侑市はごまかしてばかりで……尚に会いたくて、真司と同棲中のアパート近くで待ちぼうけるという高校生みたいなことまで!
恥をしのんで『君じゃなきゃダメだ』と告白するも、尚は尚で間宮真司じゃなきゃダメなんですと、改めてまた振られてしまいます。イケメンで長身で医者で金持ちなのに、報われない侑市さん可哀想。 そしてね、共に生きたいのは間宮真司、という尚の言葉は当の真司にこそ聞かせなきゃだったのにねえ。
突然「別れよう」と言い出す真司orz
マイナスな理由は山ほどあるので「やっぱり無理」と言われたら、母親などは真司を罵倒しつつも引き下がるしかないのですが。当の尚は納得がいかず会おうとするうち、アパートは引き払われ、多分仕事も替えて真司は行方知れずに。えー。
<9ヶ月経過>
主治医には破局を告げず、私生活を問われても語らないまま、身なりは乱れ家に引きこもり鬱に陥った尚は……。死も考える状態で、ふと立ち寄った本屋で平積みのベストセラーをみつけるのです。
間宮真司著「脳みそとアップルパイ」
え、ちょ、たった9ヶ月で出版されてるのみならず、もう売れているですって?侑市母まで読んでいるとは相当な流行ですよ! 記憶を失う女性と、小説家と、医者の三角関係の話で
「医者が嫌な奴なのよ~」
それ、息子さんですからw(この親子の様子から、やっぱり侑市まだ独り身とわかるの上手いですよねw)
小説では、彼女の運命の相手は僕じゃなかったと小説家は身を引いてラスト。そうすれば侑市と尚がよりをもどしてめでたしめでたし、だと思ったんでしょうけどねえ。そう上手くことが運ぶなら、そもそもドタキャンしてないしw 侑市母は病人の嫁は認めませんって。
売れっ子小説家となった真司の横に、嬉しげな担当編集者(木南晴夏)さては尚と再会するまでにこっちと深い仲に?とハラハラしましたが。何事も仕事の早い侑市のおかげですぐ再会できてホッとしました。
回り道したけれど、今度こそ離れないと結婚を決めた尚と真司。
引越し屋の先輩がイケボで神父役を務め、居酒屋の店長まで参列しw 「相手を忘れても」と、愛を誓うのでした。よかったよー。
そして皆の前で、病気について健気に語る尚。なんと侑市さんも『私たちを引き合わせた人』として招待されていたそうですが、お仕事で欠席。う、うん。忙しくなくても参列はしたくないよね(^^;;;)
末長く幸せに暮らして欲しいのですが、あんな小説のまんまモデルな女性と結婚したと世間にばれたら、じゃあ恋敵の医者はこいつかと特定余裕なのでは! そして特定されたら恋愛小説でなくノンフィクション書いた感。小説としての評価は変わってしまうのでは?
さて、どんな新婚生活になるのか。家中メモだらけに? (身体にも書き出したら忘却探偵「掟上今日子の備忘録」にw)
続きは気になれど、辛くなりそうでどうしても後回しな病気もの。5話で一区切りついて6話から第2部へ……てな風の噂に慌てて2話3話観てみましたよ。
尚の検査結果が完全に黒。
お医者さんですよ、知性の高さ記憶力の良さを誇って生きてきたでしょうに、それが足元から崩れていく。どんな恐怖かと思います……。しかし逆に、婚約破棄がスムーズにいったのは病気のおかげw 好きな男が他に、だなんて本来は完全に尚が有責で賠償要求されるケースでしょうに、病気が理由なら角が立ちませんからねぇ。
実際、挙式前に分かって良かったわ、と母君。さあ次!と見合いを3件持ち込まれ1日で済ませたい侑市さん。ランチ、お茶、遅めの夕食とトリプルヘッダーで挑むのですが、ここで3件とも難ありなのはどうしたことでしょう(^^;;;;) 『可哀想』と鹿肉を食べられない女、霊感ぽっちゃり、声の小さいインスタ女子(しかも阿佐ヶ谷姉妹w) クスッと笑えて気は晴れましたけど、本来は
『こんなに申し分ない相手といながら、思い出すのは尚ばかり』
であるべき場面じゃないのかとw
そうとは知らないシンジと尚は、楽しい同棲を始めながらも生活レベルの違いに戸惑い(もっといい家で快適に過ごしたい尚、とても払えないので『外で執筆』と嘘ついてシフト3倍に増やすシンジ)、待ち合わせには現れず(無かったことにするシンジ、記憶抜けに自分から気づき落ち込む尚)
2話では別れてくれと手切れ金まで置いていった尚母でしたのに、3話病気を知った上で一緒にいるという二人には同居を勧める割り切りっぷりです そういえば手切れ金は返せたんでしょうかw で、尚は新居がいい派ですが、実際内覧をすっぽかす状態で引越しなど環境を激変させていいものか。悩んだシンジは主治医に……元婚約者に相談に行くのですが。
守秘義務を盾に、何一つ答えてくれない主治医侑市。
そもそも患者家族と話すのに、診察室かそれ用の小部屋か、廊下で立ち話なんて扱いがおかしいでしょう。尚に未練の募る侑市にしたらシンジは喧嘩売りに来たも同然で、彼の風采の上がらなさは納得いかないんでしょうねえ。 未入籍、内縁者にもあたらないと冷遇し、『なぜ俺じゃなくてこいつなのか』という鬱憤をぶつけたようですが…それって正式な夫になられちゃうだけなのでは。
そのうち、無茶な仕事で身体を壊し倒れてしまうシンジ。搬送先の病院に駆けつけて詫びた尚は、シンジに抱きつきながら
「侑市さん」
と……!!こ、これはダメー!『捨てられてた神社』の名前は忘れていいから、「砂にまみれたアンジェリカ」の作者を間違えたらダメー!
病気のせいとはいえ、シンジの心が折れてしまったんじゃないかと、また4話を見るのが怖くなったじゃないですか(><)
サンドウイッチマン富澤、好演。彼が出てくるとホッとします。
うーん、性に奔放な戸田恵梨香にハラハラ。その相手がムロツヨシってまたチャレンジャーですが、時を忘れて話し込める人だと言われたら応援せざるを得まい!
結婚を前にに新居に引越した女医の北澤尚(戸田恵梨香)
その引越しスタッフの一人シンジ(ムロツヨシ)が気になり、食事をする機会もあって連絡先を交換しあうことに。もちろん結婚が近いとお互いわかってもいて、シンジはたしなめ気味なのに何故か尚からぐいぐい来るんですよ……。誘ってる風味、この女誰彼こうなの?マリッジブルーなの?
要所要所には、マイナー愛読書「砂にまみれたアンジェリカ」の文章を暗記していて引用する尚。これでシンジがその本の作者間宮真司だなんてまさかの偶然なのですが、チラチラ見切れる帯の著者近影が若き日の彼だしw 著者近影は覚えるほどみつめなかったのか、くたびれた現在が違いすぎるのか。さっぱり気づかない尚に、ついにシンジから打ち明けるともう、運命だったんだと職場に来るわ家に来るわ抱かれるわ。一気呵成に、むしろシンジが押し倒されてますよねえ……。
そして翌朝には、婚約者侑市(松岡昌宏)に破談を告げる決心。ずるずる不倫をするつもりでも、挙式までの遊びでないことにも好感はもてますけど、潔いなあ(^^;;;;) 連日外泊で親にも即バレ。母親(草刈民代)は勿論、シンジも落ち着け考え直せと、打ち明けられた侑市だって式までに思い直してくれたら目をつぶるよと言ってくれてるというのにねえ。
そんな暴走恋愛の間にも、ちょこちょこ変なド忘れをする尚。
その日も、居場所を見失ったかのような挙動不審で走り出し事故にあい……救急のMRI画像は問題ないと診断されますが、居合わせた侑市←若年性アルツハイマー専門医の目には『初期認知症』に見えるのです。そして、画像の名前『キタザワ ナオ』に声を失うのですが……。
いやー、ムロツヨシでキスだ、事後に裸でベッドだを見る日が来ようとは思いませんでしたよ! でも明らかに貧しくて「女医は金持ってんな」と口にしながらも卑屈ではない男に、確かに似合うわムロツヨシ(「ぼくらは奇跡でできている」の歯医者さんもこういうのと出会えばいいわけでしょ)
しかし施設育ちで、アップルパイも食べたことないくせに何故にアンジェリカをヒロインに小説書いちゃったのかw 異世界転生ものよりは身近とはいえw
あとアート引越しセンターの上司にサンドウイッチマン富澤w ナイスw
さておき尚との出会いで、休んでいた筆を再びとったらしいシンジ。これからどんどん尚が記憶を無くし、シンジの顔がわからなくなってもアンジェリカのセリフは言えるんでしょうねえ……。シンジより半年かそこら早く出会っただけ、見合いでサクッと決めた侑市のことなんて、シンジよりもっと早く忘れてしまうことでしょう。でも若年性アルツハイマーの研究家として侑市は関わり続けてくれるのでしょうか。
焦がれた間宮真司の新作を、尚はきちんと読むことが出来るのかしら……。
さあ泣け、といわんばかりのお膳立て。そこをムロツヨシの愛嬌で悲壮にしすぎないのが狙いかな……あとはこちらが、泣きたい気持ちで見続けるかどうかです。さて。
おまえもか、な深夜の飯ドラマ。
ただしメインは惚れっぽい×3オヤジと毎回違うマドンナのデートで、そのついでに町の大人デートスポットをご紹介、みたいな?
1話の今回は、亡き親友の妻と禁断の恋か、in浅草w
今は和菓子屋の主人である卓ちゃん(吉田鋼太郎)も大学時代はバンド活動に精を出し、親友と同じ女に惚れたりしてたそうで。そして自分を振って親友を選んだ女性(草刈民代)が、親友の死から幾年「もうそろそろいいよね…」と新しい恋に踏み出しつつあると知り「俺のことかー!」と早合点で喜んじゃう卓ちゃんw ×3になるほど失恋を引きずった相手がついに想いに応えてくれるとか、そりゃ嬉しいでしょうけども、全視聴者が10秒で察した様に、新しい恋の相手は別の男ですからw 「話がある」って告白じゃなくて、その別の男に合わせたいってことでしたからー。
「植物男子ベランダー」といい、オヤジってどうしてこうかと呆れつつも可愛いですね。
浅草寺周りや矢切の渡し、寅さんあるあるな野球場の風景はなかなか楽しかったです。職人姿の卓ちゃんと、スーツ&コート&ハットさらに一眼レフのよそゆき姿のギャップも堪能。2話では別のマドンナと別の町でデートなのね、きっと。
そうそう、和菓子屋のしっかり者バイトに高畑充希、近所の美容院に片桐仁、蕎麦屋に小栗旬と脇役が何気に豪華です。