ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

綾野剛

「オールドルーキー」最終回☆

 大団円。だけど納得いかなーい!
社長の偉そうな2択、選択肢おかしくないですか??

 勝手をしてクビになった新町(綾野剛)
彼を擁護した塔子(芳根京子)と城(中川大志)もクビ……になったらそりゃ、新町を助けに駆けつけるでしょう? てなわけで、海外移籍希望のサッカー選手井垣(神尾楓珠)のために英語ドイツ語最新情報で各リーグを分析。売り込みをかける新町チームですが、トップチームからは返事なし。一方のビクトリーは井垣に大御所アレンジャー(勝村政信)を紹介するが、井垣との信頼関係が築けずに決裂。
 この時点ではどっちもどっち、そもそもの井垣選手の実力が不足かも。

 で、迎える日本代表戦では井垣選手、『新町のおかげで』(我に返っておちついただけ、とはいえw) ゴールを2度決める大活躍!
来日してた有名監督にも、新町が売り込んで移籍オッケー!
…と思いきや実はその監督、社長のお友達でしたよ!

 全ては社長の掌の上だったー!
クビにした塔子と城だってむしろ新町のために送り込んだようなもの。だったらサプライズ選択肢は「独立しろ!」じゃないのー?
俺も考えを改めた、まで演説しての選択肢いや命令が「辞める」か「ビクトリー社員復帰」なのってどうよー? だいたい、クビにはするけど独立するな、がそもそも勝手でしょう? 意味わからん。
 前回のドーピングも、社長が弁護士を用意して会見準備したけど方向性が違う(例えば、まずは認めて謝れ的な)ので決裂ならまだ分かるけど、無策切り捨てだったのに??

 もっともじゃあ新町さん、独立したそうかと言えばなさそうですよねえ。事務処理は嫌そうw 今回のクビでも自転車でウーバー配達員。そもそも起業できるタチなら最初の失業時にもっと何かしてるはず。なので、独立、せめてフリー事業主としてビクトリーと対等契約を提示された上での
『社長の下でもっと頑張りたいです!』
となるならそれは納得なんですよー。そして社長の『いつか独立引き抜きされる』トラウマが解消したでしょうに……。

 後半の社長が、何したいか分からない被害妄想な人になっちゃっていて残念でした。
そういえば奥さんも、事務所に所属した上での復帰でしたっけ?その辺の、個人でやるメリットデメリットを説いて亮太郎に独立を考えさせる伏線としての奥さん復帰だったら深かったかな。

 いろんなスポーツが取り上げられて、セカンドキャリア語られるのは興味深かったです。野球選手経営の焼肉屋もありましたw
  でももっと、特別強化選手だけどスポンサーつかない状態の大変さとか、逆にスポンサーに振り回される大変さとか、パッと描けそうで取り上げなかったことありそうです。TVドラマでは差し支えるのかしら?
フィギュアスケートも見たかったなあ

 

 

「オールドルーキー」9☆☆☆

「ドーピングに詳しい弁護士見つけました!」
って、今?
普段からそんな専門家を抱えておくのがマネージメント社の役目じゃないの?

 ドーピングで4年の競技停止を命じられたトップスイマー麻生選手(渡辺翔太)  それじゃパリオリンピックが絶望なだけじゃなく、選手としてのピークも終わってしまう!
 だったら契約解除、と切り捨てる社長(反町隆史)vsなんとか助けたい新町亮太郎(綾野剛)
他の所属選手も不安がるから、が社長の言い分ですが。いやいや、何かあったらバッサリ切られる方が不安では? もう何年も全ての食事を記録し、全てのサプリを検査用に一粒保存してきたほどの選手が「覚えがない」と主張してるんだから、出来うる限りの検査をする事の何が無駄なのか? 
 どうも社長の行動が無理矢理ですよねー

 そして見事サプリの汚染が判明し、麻生選手の資格停止は4年から4ヶ月に!!やったー!!
紅葉弁護士頼もしい〜🍁

 …となっても、社長は渋い顔。
マスコミは訂正するでなしビクトリーの信用は堕ちたまま、申し立て金他の500万円に加えて弁護士費用、通訳etc  で大赤字。やっぱり麻生選手の所属は戻せない、と。

 なのに新町は、麻生と弁護士先生(山村紅葉)を並べて記者会見を強行。バッチリTVでドーピング疑惑を正し、パリオリンピックに向けて活動資金クラウドファンディングを頼む横には、個人的に付き添っている新町も映っちゃう。

 で、クビだ! となるのですが。
うーんこれでフリーになった新町が、個人的な付き添いを続けて何人もマネージメントすることになっても、それは新町からの裏切りなの??
過去、仲間に裏切られて社長は人が変わったそうですが、それもこんなかと思えて微妙〜。

 ただ、世界スポーツ仲裁裁判所とやらに払った大金がビクトリー支払いのままなら酷いかもなあ…  立て替えならともかく。

「オールドルーキー」7、8 ☆☆☆

 え、社長ったら亮太郎が顧客を抱えて独立する心配? そんな才覚あったら、ビクトリーで拾わずとも再就職出来てたよ?
奥さんのお弁当レシピ本は10冊買って、テレビもしっかり観てるのに社長、亮太郎には当たりがキツイ〜

 さておき車椅子テニスプレイヤー(福山翔大)をマネジメント。急にやる気満々の梅屋敷(増田貴久)くん、実は病気で車椅子生活になった姪御さんがいた! ツンツン嫌な奴がデレてきたところでの、良い叔父さんっぷりはずるいって。
 試合に勝って、スポンサー決まって、姪っ子ちゃんも「(見てるだけじゃ)つまらない」と、テニスする気になって良かった良かった。テニス用の車椅子30万円はするけど、叔父さんなんでも買ってくれる約束だもんね!

 イタリアリーグ移籍話を、留保するプロバレーボールプレイヤー(田辺桃子)
 問い詰めない深沢 vs 騙し討ちでスカウトマン呼んじゃう社長 ! アスリートの気持ちと会社の利益、どっちが大事って対立な訳ですが、ここでプライベートに踏み込んじゃえ!とそそのかすのが新町流w  
「行け!」
としか言わなかったコーチ(大谷亮平)に、「失恋しちゃった」とやっと移籍を決意する選手。会社としてはそれで終わりでいいのにね。まだ伝えることがあるだろうと、選手でなくコーチに迫る深沢(芳根京子)……??
そりゃ、現役を辞めてまで彼女を支えてきたコーチ、好意はあるでしょうがそれが、ラブなのかは要注意じゃない?「俺もイタリアに行く!」と決心した彼と、嬉し泣きする彼女の気持ちが本当にすれ違っていないのかは、踏み込んだ以上もっとキチンとフォローしないと…。それこそ、移籍の条件に彼をコーチとして帯同まで入れるのか、ただちょっと会いに来て励ますだけなのか、どうなのよ!
 とはいえ、彼女の泣き笑いも、オロオロするコーチも可愛かったです。大谷亮平のスパイクの上手さも流石でしたしね!

 次は水泳でトップ選手(渡辺翔太)にドーピング疑惑! 選手生命の危機を、どうサポート出来るのか亮太郎。
 選手が久しぶりに新町亮太郎を知ってる相手でホッとしました。そっかこのぐらいの男子に知名度高いのか。


「オールドルーキー」3〜6 ☆☆☆

 正社員採用、おめでとう亮太郎(綾野剛)!

 元女子アナの妻果奈子(榮倉奈々)、フリーアナとしてじゃなくインフルエンサーで復帰w  アパレルタイアップやお弁当レシピ本の出版がお仕事になるんですねえ。
で、タワマンの家賃ぐらいは稼げるから貴方は好きにして!と内助の功。未練のあったサッカー選手に戻るべくプロテストに当たって砕けて……やっと、本人も、拗ねてた娘も区切りがつきましたとさ。
そこで開かれた『引退試合』が、まるで草サッカー。親交のあったサッカー選手よりビクトリー社員がメインで蹴り合う素人試合で、微笑ましくもしょぼい!新町亮太郎(綾野剛)って何千人も集められる人気選手だったんじゃないの?
でも、弁当を渡しに来た果奈子に「大ファンでした〜」と感激しきりの社長(反町隆史)すら、憎い結婚相手はどっかのJリーガーな認識で新町と分かってなかったんだから、その程度の知名度か(逆に、だとしたらwikiのトップ情報が女子アナの夫になるわけでwビクトリー情報網ザルすぎる)

 正社員初仕事は、大怪我バスケ選手(浅利陽介)の移籍先探し。焦る選手に、無理して悪化させた新町の経験談はいい薬。同じことを家族が言っても聞かないでしょうから。
 熱意しかない新町でしたが、データが必要と教えられ探すのが『同じ前十字靭帯断裂から復帰したアスリート列挙』成程。高橋大輔もそうだったっけね〜。

 ビッグマウスの反響に踊らされるマラソン選手(田中樹)には、たった1人が信じてくれたらいい…と奥さんの惚気話w  そこで彼の『たった1人』が、ビクトリー社でずっと担当してきた深沢(芳根京子)ですよねって、ラブ展開かと思ったら双方単にお仕事上の信頼? 恋人もいない設定でそれは可哀想では…w   

 ずっと二軍で解雇される野球選手(板垣瑞生)何の準備もなかったの新町と一緒で、ビクトリーで働きたがりそうと思って見てました。
 美人すぎるフェンシング選手(當真あみ)には、社長命令を無視でスポンサー探しw   初めてスポンサーと合わせる前に、CMで笑えるかのすり合わせもしてないのは担当くん(中川大志)の大ポカだよね。でもあの美貌✖️フェンシングなら、キリッと睨む方向で売るてもあったぞ?

 あと海外移籍詐欺に引っかかったサッカー選手(神尾楓珠)w  警察沙汰じゃないのか、でも騒ぎになると大恥かもねえ。で、頼られてエージェント資格を取ろうと思う新町なのでした。何年かかるのかな。

 狂言回し、ビクトリー社の憎まれ役梅屋敷(増田貴久)が、どんどんデレてきてて楽しいです。

「オールドルーキー」1、2☆☆☆

 元Jリーガーのセカンドキャリア奮闘記?

 先日の羽生結弦プロ化会見で、そういえば今季そんなドラマあったよねと観てみましたよ。いやこれ、羽生氏を思わせるフィギュアスケーター引退が入ってたらさぞ話題になったでしょうにねえ…(ゲスト出演もして欲しかろうけどw)

 しかし引退理由は、所属チームの解散。
絶頂期で怪我でもしたならともかくさ。J1、J2、J3と順調に年俸も下がっていくなかノープランで「生涯現役!」と言ってるだけだった主人公新町亮太郎(綾野剛)が馬鹿すぎてびっくりです。しかも妻子持ちなのに、元女子アナの奥さん(榮倉奈々)もそれを野放し!絶頂期の年収に見合ったタワマンに、ローンも残るのに住み続けていたんじゃダメでしょう……。

 で、選手としての再登録はかなわず、娘に泣かれ(いつかは辞めると教えないから…)交通整理のバイトにまで落ちぶれる亮太郎でしたが、高柳社長(反町隆史)のアスリートマネジメント会社ビクトリーになんとか拾われるのでした(プロ野球選手セカンドキャリアドラマ「ワンダフルライフ」の反町隆史を思い出して胸熱ですw)
 でもそれも実は、ほぼバイト。
海外リーグで活躍する、亮太郎の後輩サッカー選手と契約するまでの超短期雇用のはずだったのですが。ドラマらしく期待以上の成果を上げて、もうしばらく使ってみることになったのでした。
 2話ではまだ9才のスケートボーダーひかる(佐竹晃)と交渉。父が契約しかけるも、亮太郎がストップ! 本気で世界に出たいならうちじゃダメ、とまさかの自社ディスりw  でもそこに可能性を感じた同僚深沢女史(芳根京子)の交渉で、海外の有名同業他社と提携。海外の活動はそちらに任せつつ国内はビクトリーで、とアスリートファーストな契約が出来てウィンウィンですね!

 2話の幼女スケートボーダーが急遽演技を練習した本物のボーダー佐竹晃選手なら、その憧れのコーチで金メダリスト四十住さくら選手も出演。そんなふうに各所に、ビクトリー契約アスリートと称して本物の元&現役アスリートがゲスト出演するのも売りな様です。
 亮太郎現役時代のプレー場面にも選手いるのかな。そして綾野剛のサッカーがどんなレベルだったのかも興味ありますが、さて。


 

「アバランチ」1☆☆☆

 もうテレビ放送をジャックする時代じゃないんだなあとしみじみ(でも、あんなに一斉に生配信は見ないでしょ!netflix見たりTver見たり、ウマ娘してたりするよね)

 左遷された警察官、西城(福士蒼汰)は妙な相談を立ち聞きしてしまい、謎の組織の活動に巻き込まれていく。都市開発計画者風間(安井順平)の半月前の失踪が、実は利権に絡んだ誘拐で首謀者は総理の友人六車泰次郎(板尾創路)⁉︎
 どうせ揉み消す、とハナから警察は頼らない一味のやり方を、西城は傍観するだけで止められない。
 まずは数々の悪事を揉み消されてきた六車息子(磯村勇斗)を拉致し脅迫!ゲロった監禁場所、ヤクザの事務所で大乱闘の末にまだ生きていた風間を奪還。
 その上で、息子を人質に六車に1億円を要求する一味。え、目的は金?ってそんなわけない。
 息子の解放より、TV収録の方が大事な父親を誘導し「あんな不出来な息子は要らない」と言わせる……  その他、犯罪の証拠なんて揉み消せるとギリギリ発言が続く六車氏、はい、全世界に生配信ですよ? 今時はスマホひとつでできちゃうのに、オヤジ世代はそっちの警戒心薄いもんねえ。それでも多分、自分が主犯だとはギリ言っていないはずですが…
 捨てられた息子が証言を約束。ですよねえ。それに、今後は世界が裁いてくれる。

 そうかーテレビや警察だけじゃなく、司法も頼らないんだアバランチ一味。逆に市民の善性は信じているのね。自分たちのリサーチ力と正義も。ちょっと危うい。

 そんなわけで、謎組織アバランチのリーダーは、内閣調査室から警視庁の閑職、特別犯罪対策企画室室長に左遷になった山守(木村佳乃) 
バイオレンスな実働隊が元刑事の羽生(綾野剛)と元レンジャーの明石リナ(高橋メアリージュン)、メカの打本(田中要次)とハッカーの牧原(千葉雄大)
 大立ち回り、雑魚をばったばったとなぎ倒すリナ羽生コンビも爽快ですが、刀を振り回すヤクザをボールペンで制す笑顔の羽生も圧巻(想像の域を出ない刀の痛みより、急所に刺さるボールペンは身近にあいたたたってなる〜w)

 冒頭、情報屋の裏切りで爆発に巻き込まれた、刑事だった頃の羽生。爆心に近かった、多分もう生きていない同僚(駿河太郎)と山守は恋仲だった様で……。内調を去った経緯も、副官房長官(渡部篤郎)の様子では裏がありそう。メンバーそれぞれに、傷や恨みをを背負っているのでしょう。
そして山守が左遷の西城を企画室に引き取ったのも、事件のもみ消しを断って上司を殴った、正義感の暴走具合をかったのでは。今はおろおろするだけの西城が、この先どう腹を括って関わっていくのか楽しみです。


 しかしマスクで顔を隠しただけで、生身はネットに晒している羽生他アバランチ。声もそのまま。早晩身元はバレますよねえ。

「恋はDEEPに」1☆☆

 波打ち際からあれだけの距離、意識のない男性と機材を運んで息も乱さずとは。
隠し撮りのそこを見たい!キスだか人工呼吸だかよりも!!

 海をこよなく愛する海洋学者の海音(みお 石原さとみ)を、悩ませていた「夢」は、蓮田コーポレーションが企画する開発計画の予知?
そこの御曹司蓮田倫太郎(綾野剛)に
「海が好きなんですね?」
と初対面で話しかけた海音だったが、キツく否定され、以後も開発計画に絡み対立するばかり。
しかし、ダイビング中に溺れた倫太郎を、海音は不思議な能力で察知して助け、口づけをして立ち去るのだった……。

 海の生き物と会話が出来て、開発絶対反対で、あと3ヶ月しかここに居られないという海音は何者なのか??

 って、人魚姫なの?
映画「スプラッシュ!」大好きですし、人魚なのは大歓迎。ウミガメをおじさん、ウマヅラハギをおばさんと擬人化して語り、ヤドカリにマジ説教をする海音が、ただの変な人なより海の世界からちょっと来ているだけの人な方が、いっそ見やすいかもしれません。
 でもだったら、あのがっつりメイクと都会でも違和感のないファッションは一体?? 叔父姪と称す庇護主、鴨居教授(橋本じゅん)がそこまで指導を??
 生き物との交信も、魚が無音テレパシーなら海音も声出す必要ないのにとか。「クビ」なんて人間社会の仕組みをなぜ魚が、とか。海底で溺れてるのを岸の蟹がなぜ、とか。変なところが気になってばかりで、肝心の恋の始まりにはちっとも集中できませんでした💦
 環境を大事に、海をきれいに。
そのメッセージは大切で素晴らしいのに、極端すぎる変な人の主張にされて、どうでも良くなっちゃうのなら困ります。

 倫太郎の兄に大谷亮平、広報部に藤森慎吾。
鴨居研究室のもう1人の女子に今田美桜。
 
 

「MIU404」10,最終回☆☆☆☆☆

 わー騙された!すっかり騙された!!
ナニが起きたかと思った! でもやたら日付が映されるのはなんだろうと思ってた(娘の誕生日頃だしw)そういうことだったのかあああああ!!

 久住を探せ。
全ての痕跡を絶って、いきなり消えた久住(菅田将暉) 追う警察。
でも顔写真もなし本名不明じゃ、違う名乗りで携帯も変えられたらどうしようもないじゃないですか。伝手は成川(鈴鹿央士)が覚えていた「65」からの六郷wの工場と、『確かな情報』とやらをもらってアクセスを稼いでいたナウチューバーREC(渡邊圭祐)  RECの罠で久住をおびき出す……まで行かずとも、せめて騙されていると分からせたかったわけですが、敵は何枚も上手。カメラオフの筈が志摩(星野源)と伊吹(綾野剛)の同席も観られていたし、久住(仮名)の居場所を割り出したことも知られてしまう!(ビバ、出前太郎!)
逃げのびるために久住(仮名)が選んだ手段は……同時多発爆弾テロ!!! 各地から爆発の通報が寄せられ、SNSにも書き込まれ、ニュースでは速報が流れ、久住を追うよりも爆撃された病院に向かう機捜任務を優先した404。
 でもそれは、フェイクだったorz

 もうね、そこは仕方が無いじゃない?
ちょっとしたキー操作でそこまでの仕掛けが起きてしまうなんて。「お前らのせいで」と久住はうそぶいたけれど、それが無くともそのうち勝手なタイミングで発動し、RECは煙幕に利用されたんでしょうね。別名義の人脈やパスポート等々の様に。
でも警察や救急が混乱したせいで、亡くなった胎児もいれば(この件辛い……)ドーナツEP運搬車に轢かれた陣馬さん(橋本じゅん)は手当が遅れて意識不明に。メロンパン号はすっかりテロ車両と拡散されてお蔵入りに。そして何より、404の絆にヒビが入ってしまいましたよorz
久住を追わずに病院に行こうと決めたのは志摩だった。
その他、伊吹を責めて切り捨てるような言葉を志摩が吐きましたが、ち、違うから!伊吹が盗聴(コラw)を止めた後からが神髄で、伊吹大絶賛、真っ直ぐな相棒を巻き込みたくないだけなのに。というか、伊吹がガマさん(小日向文世)の

『刑事だった自分を捨てても』

発言をなぞったのと同様に、志摩も警察には出来ない方法で久住をあぶりだそうとしている。互いに相手に黙って、同じことをしようとしているんですよ?気付いてよー!

 挙げ句、久住=トラッシュの潜伏先に単独で先着する伊吹orz 腹の探り合い、欺しあいの様な会話で何を分かり合うわけでもなく、煽られた挙げ句にやっぱり罠にかかる伊吹と、助けに来た筈がやっぱりややこしいことになる志摩orz 銃なんて向けちゃダメだってば。そして自分も銃を向けられているのに、意地を張っちゃダメだってば……! 以前なら死ぬのも怖くなかっただろうに、今はそうじゃないでしょう、トラッシュは死なずにきちんと捕まって欲しいし、伊吹や志摩にも傷ついて欲しくない。なのに、なのに! 

死なないでーーーーー!
 え、オリンピック開催?

 もうこんな記事、ドラマを見ずに読んでいる人はいないでしょうから書くけど(まかり間違って未見ならここから読まないで本編を観てください)


 息絶える志摩も、正義を手放してトラッシュ久住を撃ち殺す伊吹も、バッドトリップの産物でしたわorz  そうだったそうだった、2人とも薬物吸って昏倒していたのだし。そこで武装解除もせずに銃持たせたまま放っておく間抜けじゃないでしょ久住は!!!……でも、両手両足拘束したら、近くに携帯置いたままでもいいやーと目を離す程には暢気でしたけどね!(2人を起こしたのが、陣馬さん覚醒報告だったミラクルに乾杯!!!)
 無事に洋上に逃げ出して、船に救助されたのか泳ぎきったのか……いくら近海とはいえ着衣で命がけ(まず、靴は脱ぐべし^^;;;;;) そこからの九重くん(岡田健史)も加わった追いかけっこはまさに手に汗握りました。伊吹が走る!跳ぶ!志摩は自転車だ!!メロンパン号にも行く手を阻まれ、追い詰められた久住は。
 いやー死に逃げも覚悟したorz 多分本人、昔の志摩と一緒でそれでも構わなかったのでしょうが。死にきれないなら今度は、警察に暴行された被害者だと訴える方向に!とことんクズ!……しかし目撃者になってくれるはずの友人達は、久住自身がばらまいたドーナツEPでラリラリで、証言できる状態じゃありませんでしたw なんて皮肉な地獄。

 さて久住(仮名)は誰だったのか。
天王寺育ち、貧しくて母と死別? いやいや、相手によりなんとでも自称して取り入っていたヤツでした。システム開発に関わった云々のエトリ情報も伝聞な上に、本当に久住のことだった確証もなく、本人はただ黙秘。貧しければ世間を恨み云々、恵まれていたのなら愛情不足で歪んだ等々と、とかく世間が型にはめて消費しがちな『物語』の提供を、一切拒み続け名無しのままで……。薬物製造の証拠はあるとして、エトリ殺害は立件できるのでしょうか。できたとしても、死刑や一生檻の中にいるには不足なような。いつかまた娑婆に解き放たれるのでしょうか、身元不明のまま?
(とりあえず、安いサイドストーリー『久住の過去!』なんて配信されるよりは不明で良し。限定しない方が視聴者それぞれで身近に受け止められるでしょうし、いつか判明するのならUDIラボ絡みであって欲しいよw)

 ああ、メロンパン号テロ犯説の拡散を、これまでに接触したたくさんの人たちが否定してくれたエピソード。素晴らしかったです。世間は時に美しくもある。久住もそれを知れたら良かったのに。

 ラストはマスクで機捜任務中の志摩と伊吹。
ああ、このオリンピックが中止になった2020年の夏に、確かに2人は居るんだ。そんな喜びを、邪魔な筈のマスクが噛みしめさせてくれました。 
機捜404フォーエバー! 

ちなみに放映前に菅田将暉Boxのミスド食べてましたw 最終回放映日に菅田将暉がドーナツEPならぬミスタードーナツの宣伝を始め、GoTo強盗!の放映日がまさにGoToトラベル。新型コロナウィルスで放映日がずれた故のそんなミラクルも楽しみましたよ!!
異動になっちゃった桔梗さんとの恋は……生きてるチャンスを、いつか活かせるといいね志摩!

「MIU404」~9 ☆☆☆☆

「間に合った……!!」
そう絞り出した伊吹を、ハムちゃんごと抱きしめる志摩。もちろんBGMに「感電」もう胸熱×胸熱でしたね!

 伊吹(綾野剛)が志摩(星野源)を闇からすくい上げた6話。
でも以後、それが尾を引いたのは
「俺が眼を離したから」
「それは俺が電話をしたから」
と盗聴器問題であったり、『相棒殺し』への反論だったりと、改めて感謝を述べるような繊細なことでなくw 反面、立ち回りの共闘などバディみは増し増しで嬉しくなっちゃいましたよね。
7話、逃げ続けた10余年を服役にあてていたらとっくに新しい人生を踏み出せた、という逃亡犯の吐露に、視聴者は隠れ続けるハムちゃん(黒川智花)の無念や、3話以降逃亡中の未成年成川(鈴鹿央士)を重ねたり。そして8話、猟奇連続殺人と、伊吹の恩師ガマさん(小日向文世)と。次は伊吹のターンとは予想できたものの、過去のやらかしでも、志摩のような後悔ですらなく、まさかのガマさんが(直近の一件だけとはいえ)犯人だったとはorz
 何が出来たのかな、と泣きじゃくる伊吹。
伊吹がもっと無能なら、聞き込みはガマさんに及ばず。志摩ももっと無能なら、騙されたままだったでしょうにね。気付いてしまったら、見過ごせない。悲しく辛いエピソードでした。

 そんなこんなを!たくさんの点を、どんどんとつなげて線にしていっての9話!
沈む伊吹を、今度は自分から盛り上げ励まし、共に前に進もうとする志摩がいるんですよ!

 久住(菅田将暉)に拾われていた成川がいっちょまえな顔で裏社会に足突っ込んでしまっていて。『女詐欺師』を探して賞金ゲット!と、何も知らずにハムちゃんを追い詰めていく。
『孫を探しています』
と、善意に偽装しネットに拡散されてしまう写真。接触してからも、
『不登校で』
『住むところも、未成年は契約が』
と、家出人としては決して嘘じゃない哀れげな相談で気を引いて、善意のハムちゃんをおびき出そうとする卑劣。それでいて、探されている女の命の危険は想像も出来ない無邪気さorz
挙げ句、
『狭くて暗くて冷たいところ』
にハムちゃんと一緒に堕とされてしまう成川なのでしたが。
そもそも、出歩けないハムちゃんが成川と出会えた理由がエトリ証言が疑われ警察に再度呼ばれたからなのだから。とっととエトリを捕まえられないことに端を発し、元から全て警察のせいだろうがよーorz
 とはいえその警察にだって、全力で誰かを救おうとしている人たちがいる。

 ハムちゃんの危機に野獣と化した伊吹と、冷静に監禁場所を探った桔梗(麻生久美子)と志摩に、以前成川にした対応を猛省する九重(岡田健史)も加わった必死の捜査で……見事!無事に!井戸の底の二人を発見!!!

「間に合った!」

それは実際に死に瀕した二人だけでなく、今度こそ救いたかった機捜メンや成川家も含めいろんな人のためになったんです(><)
そして本名不詳実存不明のエトリも、ついに逮捕され……。

 た、と思ったら爆破かい!

 気さくな大阪弁で家出少年を取り込み、使えなくなると切り捨てる久住。クズを見捨てるからクズミ、とうそぶく顔のいつになく不細工なこと。演技力で美しさって消せるんですね。そしてまさかのエトリ殺害。そんな大それた悪人だったのね?

 そういえばUDIラボまで出て「アンナチュラル」世界と更につながり、連続殺人犯はまだ野放し。ナウチューバーがどうしてたっけ、とこの先の展開も気になりすぎる今作。やっとこれ書けたから、さあ今から10話観るぞー。怖いけど観るぞー。

「MIU404」2~6 ☆☆☆☆☆

 救われた。

 初回からずっと面白いんですよね。まさかのメロンパン販売車で街を流す機動捜査隊、かけっこ勝負、制服でレジ打ちしつつコンビニ強盗警戒。そんなクスッと笑える要素を随所に入れつつも虐待や共依存、学生の薬物に性犯罪、女性差別、家出、賭博、搾取、外国人労働者と、重苦しい深刻なテーマに果敢に挑戦し続ける良ドラマ。その事件事件の合間にも、チラチラと顔を見せる隊員たちの生活と過去の影。
面白すぎて、逆に見守るだけになるかなーと思っていたのですが、志摩の相棒殺しがついに伊吹の耳に入って迎えた6話。いやもう、この回のためにいままでの話が在ったのかと膝を叩いて立ち上がるほどの(比喩ですw)衝撃でしたので駄文をぽちぽちと。

 まずはまさかの
「よ、相棒殺し☆」!!!
いくら野生のバカ伊吹(綾野剛)でも、本人にこんなことorz
さすがに本当に志摩(星野源)の相棒が死んでいることも、そもそも当時捜査一課だったことすら知らなかった情弱伊吹くんですよ。とはいえ、知った以上は周囲が止めてもぐいぐいと教えろと迫ります。
相棒だから。
その聞き方に工夫が無い、とつっぱねる志摩w またぞろ掛け合い漫才の結果
出来るもんならな
と、伊吹の調査を容認しつつ、志摩は知っている筈です。志摩自身ですらもう信じられない自分を、伊吹は疑いもせずに助けようと駆けつけることを。

 さて九重(岡田健史)も巻き込んだ調査で分かったことは、6年前香坂刑事(村上虹郎)が自宅マンション前路上で死亡。第1発見者は志摩。駆けつけた機捜は陣馬(橋本じゅん)と桔梗(麻生久美子) 脱げた靴の片方と香坂は呑まない酒のボトルが屋上に。自殺か他殺か事故か。
軽率な輩(酒向芳)は前日の言い争いだけで『殺してもおかしくない』と証言、昵懇の機捜と証拠隠滅したと志摩を疑うのですが。実際は、対等の言い争いでなく、香坂は叱られていたのでしたよ。証拠の捏造! 家宅捜索で毒物がみつかるならきっかけが嘘でも、と熱弁を振るっているところへの真犯人逮捕の報。それも別人のorz
 犯人を装う女(北浦愛)に単独で接触し、からかわれ、女の犯行と信じた。可哀想ではありますが、動機が正義ならねつ造が許されるわけじゃなし。懲戒免職だってあり得る中、志摩は「進退は自分で決めろ」と言い、香坂は辞表を書いた。それだけ。それだけだったんですよ。
ただ翌朝の香坂死亡で、辞表もねつ造も公表されることはなくなり、当然前日の争いの真意も知られることなく『相棒殺し』の噂だけが広がってしまいました。志摩は志摩で、それだけ 以上が出来なかった自分を悔い、慰めていれば、呼ばれた屋上に行っていれば、と責め続け、悪評を受け入れてしまった……。そんな悲しい自己否定にはもう、泣くしかないじゃないですか。 
 悔やみ続けた6年。
なのに2話、逃亡殺人犯(松下洸平)に伊吹がかけた言葉「殺したら取り返しがつかない」を、どんな想いで聞いたのか。そして3話、伊吹をけなす九重(岡田健史)にどんな思いで、あいつは自分が出来ないことをする、と告げたのか。4話「撃ってみろ」とヤクザの銃口を頭に押しつけて煽るほどの自暴自棄とは……。なのに今、伊吹がよこすくだらない電話に、非番でも必ず応えるのは相棒のSOSを逃さないため。 辛い。

 ところがまだ、先があったんです!ギャフン!
現場の屋上から見えるマンションに、伊吹は垂れ幕をみつけます。事故当日の深夜、侵入事件の通報者は誰だったのか。警察に残る通報の記録。志摩を待つ屋上から、香坂が通報。更に駆けつけようとして脚を滑らせての、転落だったんですね。絶望の末の自殺なんかじゃなかった、彼は最期まで刑事だったんですよ……!
垂れ幕の主は妊婦さん。結婚&引っ越しが決まったから、と命の恩人を探すことにしたそうで、野生のバカがこのタイミングで知りたがったからこそ起きたミラクル!!!生命線の長い、殺しても死なないいい相棒が来ましたね(しかし事件後も住み続けるとは、鬼メンタル^^;;;;)

 ……これだけで終われたら幸せなのに。
母子家庭桔梗(麻生久美子)家にかくまわれている羽野麦、もといハムちゃん(黒川智花) 水道工事ひとつにも非番の志摩が立ち会うほど、付け狙うヤクザを警戒していたはずなのに……。まんまと盗聴器を取り付けられてましたよ!ああ、香坂のことで気がそれていた間に。 ハムちゃんが危ない(><) そして無事解決しても、住み込みベビーシッターがいなくなったら桔梗家は立ちゆくのかもちょっと心配(^^;;;;) 志摩はパパになれるのかw
 そうそう、4機捜に伊吹が来たのは『突然一人増えて』バディが足りなくなったから。 それって九重に何が起きたのか。 伊吹は伊吹で、酷いやらかしで僻地に飛ばされていたはず。そして5話の元警察恩師(小日向文世)が伊吹に言った「人を信じすぎる」の真意は。 各員それぞれ人生がありますよ……。

 3話でちらっと出た菅田将暉、来週やっと再登場。薬物事件とどうつながるの?? 2話も松下洸平と、かくまった夫婦との交流は優しく美しくも、やはりいびつで恐ろしく。3話の部活ができない子供達は不憫で。4話の逃げる女(ミムラ:美村理恵)もめちゃ良くて、空港バスが郵便車に追い抜かれていくとき震えたし、5話の留学生マイちゃん(フォンチー)も熱演。やっぱり一話ずつ書けたら良かったのですが、一週間はあまりに早く過ぎるのです。
 同脚本家のドラマ「アンナチュラル」世界とのつながりや、主題歌「感電」の良さも言わずもがな……。

「MIU404」1 ☆☆☆

 まずはオーソドックスなバディもの感。

 班ごとにめぐる24時間勤務。二人組の車で街を流し、有事の際には真っ先に現場に駆けつけ手がかりを集め、捜査や逮捕は他に譲る部署、それが機動捜査隊、略して機捜。について、SPドラマシリーズ「機動捜査隊216」(弊レビューこちら)のファンにはお馴染みでも、連ドラの警察ものでは目新しいところなのでしょうか。 
かの名作「アンナチュラル」(1話弊レビューこちら)の脚本&スタッフで主題歌も同じく米津玄師の触れ込みでしたが、まずは脚本よりも俳優の魅力で見通した初回1時間。終盤に流れてきた主題歌「感電」も、まだ感極まるような使われ方ではないですよねー。

 3班で3日に1度だった24時間勤務を、4日に1度と働き方改革するべく新設された4班。そこに呼ばれたのが、元捜査一課で何かやらかした志摩(星野源)巡査部長と、もっと何かやらかして田舎に飛ばされていた伊吹(綾野剛)巡査部長、若きエリートで真面目なのにやはり左遷くさい九重(岡田健史)警部補と、ベテラン(橋本じゅん)警部補の4人。特に伊吹がめちゃくちゃで、後ろからあおってきた市民に嫌がらせはする仕返はする、喧嘩も吹っかけるw 傷害事件の聞き込みではメモを取らない! 見越した志摩は伊吹の服に録音機を忍ばせて対応、
「人の記憶はゆがむ」
と、ただきちんとするためのメモでないことも説明できる、出来る男です。何で花形捜査一課から外されましたかね。
でも伊吹もそれなりに情熱を持った正義漢、悪者は撃ちたい派なだけでw 老女行方不明の入電に、自分が事故に巻き込んだ人だと気づいたのも、みつけるまで諦めないのも伊吹の方。初めは、引き継ぐだけで捜査しない機捜がつまらない、やり甲斐がないとぼやいていた伊吹でしたが、24時間勤務の終わりにはいい笑顔で、いい職場だと得心した様ですよ。
「何か起きる前に、止めることが出来る!」
確かに刑事ものでは珍しいことかも。
上司桔梗(麻生久美子)警視に伊吹の評価を問われた志摩が、思い浮かべるのがその笑顔。1話でのとりあえず保留から、理解しあい尊重しあう相棒へと絆を深めていくのでしょうか。ふふふ。

 傷害事件の被害者が朝のあおり運転の男で、防犯カメラで加害者を追えば老女も探せる展開になったのはあまりにドラマ的展開ですが、面白いからいいですw 劇中であおり運転の厳罰化が語られ、実際の施行は6月末から。当初の予定ではちょっと先取りの脚本が、結果ギリギリで放映w 声取り直しにならなくて良かったですね~。
 しかし機捜、隊で自炊して一緒に食事。一緒に仮眠!←これは216にはなくてびっくりしましたよw そして志摩も伊吹もラフな私服(夏ドラマには暑そうw)ですが、制服に準じる格好しなくていいのかな。銃は持たないの?? とにかく足が速い設定の伊吹。横転した車から降り立った足元が、駅伝やマラソンでよくみるあの靴で笑っちゃいました。
そう横転、勤務1日目にして一台廃車。予算的に後がないそうですw 今時珍しくカーアクション激しい連ドラになるのか、後がないからもうやらないのか、どっちかな? あとそうだ、志摩の目のふちがずっと赤いw

映画「亜人」☆☆

アクション満載!それも『死なない』という亜人の特徴を最大限に活かした、鬼気迫る戦法が堪能できます!そこは満足。

冒頭からすでに拘束され、四肢を切断され殺され……蘇生、という凄惨な生体実験を繰り返されている主人公圭(佐藤健) そこにイキナリ、武器持って亜人の佐藤(綾野剛)が、救出にて警備員を大虐殺! あれよあれよと死体は山になり、佐藤は佐藤で何度も死んでは生き返りますよ。麻酔弾は自分の腕ごと切り落としw もっと重症を負ったら自死して復活☆ うわー。イケメン見に来ただけの女子は泣いちゃうかも、それともキョトンかな(^^;;;;) 

てっきり平和な日常から始めて、交通事故→蘇生→亜人だ~ となる序盤を予想していましたので。まさかの説明ほぼ無し、のっけからクライマックス並みなアクション。むしろ原作既読なゆえに大胆カットに驚きましたが、確かに実験&戦いの場面でこそ亜人の『死なない』特徴がよくわかるわけで。テンポよく世界に引きずりこんで2時間でまとめるには良い導入だったんでしょう。

川に飛び込んで逃れ、農村で老女に匿われて暮らし始める圭。そのうち病床の妹も来ちゃいます(身内の警備、甘すぎるw)
一方の佐藤たちは『亜人特区』を求め、テロ並みの破壊行為も辞さない強引さで政府と交渉を試みますが、現実的な提案を蹴って仲間割れ。もう佐藤は特区なんかより、戦いに身を置くことの方が目的なんじゃないかと思われてきますよね(特に映画の佐藤は、10代で亜人と判明してからの人生大部分を生体実験で過ごしたそうなので……他人の命を大事にする動機ゼロです)
で、その亜人の再生と戦闘に深く関わるのが亜人にしか見えない黒い霧……と、その霧で出来た人型の何か。クロちゃん、と持ち主の亜人が名付けてたりもしますがw 原作での総称IBMは出てこず、あまり説明もされずにアクション場面に華を添えてくれます(^^) ダクトから霧を流してビルに充満させたら、亜人だけの視界を奪うことができる……という作戦も面白ナイスでしたよね。

てなわけで、毒ガスが保管されているビルを争奪戦。
亜人をほぼ制圧した……と思われたところでの、佐藤登場は凄かったですねえ。なにしろ全裸、もといw 『亜人遺体をバラバラにしたら、一番大きな断片の場所で全身が復活する』という特徴を活用し、ビル内に大きめの断片=手首を持ち込ませて、佐藤自身は自ら破砕機に入るんですよ。気軽に、ニコニコと。そんなことのために機械貸したつもりなかっただろう作業員さん(今野浩喜)が可哀想です。そしてビルでは佐藤爆誕!全裸でw
形勢は一気に逆転、追い詰められた圭あわやなところで、特殊部隊が到着し二人まとめて凍らせて。←そのまま凍らせておけばいいのに。粉々に砕いて掃除機で回収、なんてするから……。佐藤との戦いの最中、切断され隅に飛んでいた片腕から圭が再生。全裸でw
そしていきなりビルのガラス破って飛び降りて逃走という、いや全裸で?オフィス街のど真ん中で全裸で? と余計な気持ちのままクレジットを見守ることになるエンドでありました。更に、佐藤の帽子を拾い上げる手。後からどうとでもとれるカットもあって、続編に色気満々か。
グロさでは双璧「東京喰種トーキョーグール」は続編決定、こちらはどうでしょう。そこまでヒットしなかったかな。

綾野剛のキャスティング、最初は若すぎる、堺雅人で是非、と思ってたのですがw アクション場面の満足度と、佐藤健と共に披露してくれた肉体美に、なるほどこれは適役だったかと。YouTuberが亜人事件を解説してたり、避難を促したりするカットも今時で楽しかったです。


「コウノドリ(2)~最終回 ☆☆☆☆

実家を継ぐことにした四宮先生、スキルアップを目指して出る白川先生、皆それぞれ散っていく。

初回の離島医がまた来て、こうのどり先生もペルソナを出るのか? と思わせておいての
『ここで皆を待ってる』
と。そう告げた瞬間、スタッフの皆がこうのどり先生の家族に、ペルソナが家になったんですね。天涯孤独の彼にとって、それって素敵なことなのでしょう。……ますます結婚が遠ざかる気がしますが。もししても、部長のように家でお客さんになってしまう悲しい未来もセットな気がしますが(^^;;;)

シリーズ2作目も磐石に深イイ出産あるあるの連続でした。前半にイイ話、後半に死産や障害など辛い話をもってきた構成も新規視聴者を引き込むのには賢いやりかただったのでは。

『オランダへようこそ』の詩、初めて知りました。出産準備を旅行計画に例え、障害児を持つことを、イタリアに行く予定だったのに突然勝手にオランダ旅行になっていた様なもの、だと優しく諭すのです。うわあもう20年ばかりオランダにいますよ私。
でも確かにそこは、真っ暗でも危険でもなく、違うだけで案外幸せで、まあ時々イタリアらしきところにも寄れたりしてます、うん。大丈夫大丈夫。
ただし思春期青年期になってからまたひと山あるのでねえ……。可愛い幼稚園児のお母さんが妊婦や新生児期のお母さんに語る障害児育て体験談は、微笑ましくありつつも複雑な笑みがこみ上げてしまいますが。その頃になれば、健常に生まれたってつまずきもあり、どの子育てにも悩みがあるって分かってきているでしょうね。ホホホホホ。

最終回、あのインティライミが(放映当時、ネットでダメ夫の代名詞にさえなった)ちゃんと子供抱いてて奥さんが笑ってる、そんなちょっとした光景でもホッとしましたよ。

すべてのお母さんがよく眠れて食事が美味しくてちょっとはゆっくりお風呂に入れて、すべての赤ちゃんが幸せに生まれて元気にすくすく育ちます様に! 旦那はまああれだ、頑張れ。
 

「コウノドリ(2)」~4 ☆☆☆☆

『ちゃんと』産む、ってなんなんでしょうね。
どう産もうが、そこまでの日数お腹の中で身を削って育んできたのは間違いないのにね。最後の瞬間に死ぬ思いしないと愛が育たないとか言うやつ、いなくなりませんよね。無痛分娩はダメ、帝王切開はダメってさ、バカなの? 自分は辛かったのにずるーい的な僻み根性でしょうか。そのうちに妊婦本人も
『ずるしてるみたいだから』
普通に産みたいと、心臓悪い(川栄李奈)のに言い出したり(^^;;;)  4話では、長女を叱ってしまう理由を帝王切開に求めて、次は普通分娩と決心する母(安めぐみ)がペルソナに。
『今度は下から産むの』
とママ友に告げる時の誇らしげなこと、家でもご機嫌、どうしてなんでしょう。

痛みなら、余分に切って入院も伸びる帝王切開の方が大変なのでは。そして消耗しきった母よりそりゃ元気な方が可愛がれるでしょうから、痛みを麻酔でコントロールする無痛分娩が最強なのでは(でも長子で経験者の実母曰く、無痛分娩の麻酔が激痛だったそうで想像と違ったとw 下二人の普通分娩の方が楽だったそうなのでほんとお産はいろいろw)

そして旦那はバカばっかりで、産気づいてる嫁を担ぎこみながら、何時に生まれますかと聞くやつw 10分後か2日後かわからないのがお産でしょうが!飲み会の予定なんか知るかー! 二人目なのにバカ過ぎると呆れましたが……そうか。一人目が帝王切開でスケジュール通りに生まれてるとこうなるのね。その前も、娘が登園前にぐずる日常を初めて知った挙句に、臨月の妻に苦言を呈すクズっぷり。口を出さずに手を出せ手を。
結局は帝王切開に切り換えることになったものの、産みの苦しみを目の当たりにしてこのバカ旦那(前野朋哉)が生まれ変わったのなら、奥さん(安めぐみ)も陣痛をギリギリまで耐えてみせた甲斐があったというものでしょう。

「手伝う」「僕イクメン」「他のお母さんはちゃんとやってる」
と地雷を踏みまくり、妻(メアリージュン)を自殺寸前まで追い込んだダメ夫(ナオト・インティライミ)も見ていて辛かったですわ。ツイッター上には #うちのインティライミ と各家のダメ夫紹介がバズって大笑い。
お手本になるような夫をもっと見てみたいもんですけど、良き夫は自然と妊婦を主役にお産をさせてくれるのか、目立ちませんねー。

2話では、子宮頸がん判明。
自然分娩まで待ったら母親の命が、でも治療を優先で早く出し過ぎると赤ちゃんの健康が危険にさらされる。折り合いには誰しも悩むところでしょう……。計画早産が結果オーライで本当に良かったです。現実には裏目に出る場合もあるでしょうから余計に。
医師ナース雑談に、子宮頸がんワクチン問題を入れてくるのもナイス啓蒙。しかし娘がちょうど全員推奨の学年で接種した経験から、するなら学校で一斉にして、接種後の体育や部活が強制休止でないと接種後安静の指示を守れませんよ。教師側が誰もしたことないので、インフル並みの軽い扱いをされちゃう。この辺は学園ドラマとかでやってもらわなくちゃかな。

そうそう、NICUに赤ちゃんを置いて旅行に行っていた夫婦。
危篤の連絡がとれず主治医はご立腹でしたし、妻木下優樹菜の配役がより無責任に見せてますけど(^^;;;) それこそ退院したら気軽に出かけられなくなりそうな難しい体調の赤ちゃん。何も海外に行ってたわけじゃなし、今の内にちょっと……と思ってもいいじゃないかと、ここは擁護派です。

合間にジュニアくん(宮沢氷魚)の成長だの、初代ジュニアくんは四宮先生だっただの。患者の鬱傾向を見逃して自殺されたコウノドリ先生の過去だの。人員補充に駆け回る部長(大森南朋)が、自分の家庭は健康は後回しで何か起きそうで怖いぞ、だの。 レギュラー陣のドラマも挟まれますがそれ以上にそれぞれのお産がドラマチックで目が離せませんです。
出演者に赤ちゃんの名前も出るんですよ、本物なのかー!

「コウノドリ(2)」1 ☆☆☆☆

「僕も手伝うよ!」
で、いいこと言ったつもりの新米パパに喝! 育児は母親がすることってスタンスじゃダメなんだよ。二人の子なのに。

命を描いてクオリティ盤石なシリーズの第二作。
冒頭、鴻鳥サクラ先生(綾野剛)は何故か離島に居て、離島の医療事情を描いたかと思ったら緊急ヘリ搬送、帝王切開と、矢継ぎ早に産声が響きます。メイン舞台のペルソナ総合医療センターでも、心臓に障害をもって生まれた子に不安を抱く母親や、両親が聴覚障害の場合の出産&育児と、もう畳み掛けるように大変な出産ばかり(^^;;;;)

ドラマだし、そもそもハイリスク出産をを引き受ける大病院での出来事なので緊迫した場面も多く、こんなの見たら若い女の子は妊娠が怖くなっちゃわないか心配にもなりますが、ドラマを想定して初産に挑んだら楽ちんでホッとするってこともあるのかもw 
とにかく妊婦さんに優しくなれそうですよね。 


松岡茉優、坂口健太郎と、シリーズ1の研修医が育って戦力になっているペルソナ医療センター。今は産科医になる気のないKYおぼっちゃま研修医がきましたが、終盤までには感化されて産科医を目指すようになるのかな。


どの赤ちゃんもみな愛しくて、赤ちゃん映るたびに可愛いねー小さいねー泣いてるねーと口にでちゃう。そしてどの先生も母子ともに健やかでいられるように頑張ってる。


そんなわけで産科医で覆面ピアニストとか施設育ちとかいうサクラ先生の設定は、前作で母も判明したわけでもう必要……ないんじゃ……。それとも今回は父が判明かな。母がピアニストだったし父は医者だったりしたらそのまますぎw

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