シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎
なぜか満島ひかりが颯爽と明智小五郎を演じるものの、筋立ては小説の朗読によって進んで行く不思議な30分、全3編。舞台劇の様ですね。見逃した第一回の<D坂の殺人事件>も見てみたいものです。癖になりますW


<心理試験>

殺人者となる大学生に菅田将暉。小金貸しの老婆(嶋田久作!)を殺して金を奪い、警察による心理試験(うそ発見器)を切り抜けるために『嘘をつかない』ことが合理的と決め込むが、逆に完璧すぎる結果が明智小五郎(満島ひかり)の目にとまることに。 完全犯罪の目論見を邪魔された犯人も当然ショックでしょうが、大事な心理試験の弱点をつかれ&有能なら日常会話で十分同じことができると半笑いで宣告された判事(田中要次)にも同じくらいの破壊力だったかと。 
大学生が皆腹巻きしているのですが、あれは当時流行っていたのか日常着なのか。菅田将暉なら腹巻きさえスタイリッシュw


<屋根裏の散歩者>

篠原信一!主人公郷田が柔道の篠原信一!
刺激を求め、変装して街をうろつく(女装含むw)ことにも飽きてしまった郷田の発見した遊びは屋根裏探索。そのうち、部屋の住人を節穴から殺せると思い立った郷田は毒殺を実行に移し、誰にも分かるまいという自信のあまり、知人明智小五郎(満島ひかり)を現場に案内してしまうのでした。あーあ。
突飛な配役にまず仰天しましたが、郷田にはセリフが全くありませんでしたので無問題w 天井裏での身悶えなど、怪異な容貌(失礼;;)を活かしたナイスな演技でした。小柄な明智小五郎との対比もばっちり。長々と推理を喋りながら、当たり前の様に郷田に乗っかってもびくともしないのはメダリストさすがですw そして肩車されながら腹筋運動を披露する明智も鍛えてますね。
明智が現れると窓の外に飛ぶ血しぶき。ラストの鼻血も愉快でした。