埼玉発地域ドラマ。
「越谷には何もない!」と嘆いていたヒロインが、最後には「何もないけど、あるんです」と自信たっぷりに我が街を推すようになる。セオリー通りの展開とはいえ、楽しい1時間でした。
雑貨屋を営む祖母(竹下景子)と二人暮らしのヒロイン加奈子(佐久間由衣)は、母の離婚で9歳から越谷住まい。職場の住宅展示場では「のどかで便利で住みやすい街」とセールストークを繰り返すものの、都会と比べたメリットは……安いことぐらい?
日光街道沿いの実家は蔵付きで大きいけれど住みづらく、なんとトイレは外! そんなある日、物音がする蔵で鉢合わせたのは……泥棒?いいえ、ご先祖の伝蔵さん(佐藤二朗)だったのです!幽霊かーいw
もうそこからは佐藤二朗が大活躍で飽きませんね。
なんと祖母も子供の頃から見えていて、馴染みだという伝助さん。お殿様から預かった櫛を失くしてお手打ちにあい、幽霊になって蔵で櫛を探し続けているという悲しい来歴の割にご陽気で、参覲交代で越谷が栄えた仕組みを紙芝居(祖母作?)で説明してくれたり、蔵を離れてお出かけも出来ちゃいます。
伝助さんに今の越谷を見せようと回る、レイクタウンのショッピングモール、カフェ、高層マンション。家康御殿跡ほか史跡、イチゴ狩りw
初めは、蔵を売り飛ばしてのカフェ改造狙い。伝助さんに引越しを承諾させようと連れまわしていたのですが、後半祖母の余命がわずかとわかってからは、伝助さんを連れてのおばあちゃんが行きたいところツアーに(涙) 地域発ドラマの影の見どころ、名所名産紹介がどストレートに盛り込まれておりました!
食事は取らない伝助さんですが、仏壇に供える高杯に乗せると味はわかるんだとかw スタバの抹茶パフェ的なものに感激して叫びます。
「越谷、サイコー!」
って甘味が1番でいいんですかw レイクタウン前でヨットにも乗っちゃいますよ、幽霊がちゃんとライフジャケット着込んでw
市内ツアーの足は、加奈子の幼馴染でタクシー運転手の三ノ宮くん(飯島寛騎)
見えない伝蔵を紹介されて怖がりはするものの、空間に語りかける加奈子や祖母を全く否定しない優しい人です。彼も史跡に同じ名字があったりと、ご先祖様をなんとなく受け入れる土壌があるものなのかも。それに……大好きだから! って、あの古い家が?それとも加奈子が?w
いわくの櫛も見つかって、さあ伝助さんも成仏ですかね。
祖母亡き後も、ご近所さんがたむろして店番してくれて雑貨屋は続いていきます。「なんで越谷?」と詰問してきた若夫婦(今野浩喜&吉澤ひとみ)もどうやら市民に加わる予定。何もない街越谷に、新しい歴史を加えるのは貴方!だそうで、見たら住みたくなる……かもw
☆加奈子のコートが可愛かった……! グレイ地に白い鳥と黄色の。 haupiaとsanpoコラボ、カモメと松ぼっくりのコートだそうですよ。再注文あるみたい、欲しい(><)
竹下景子
当時はまだ若くて美人でスタイル抜群で……って、小鍋屋の女将のことかと思ったら課長、自分の昔話だったのねw
小鍋屋の食い逃げ男が、強盗殺人の容疑者に。
そっちを追求してたらなんと、小鍋屋女将の殺人事件が怪しくなる証言が……。結局、妊娠中の友人の罪をかぶって服役していたんですね。
真実を優先してたら、子どもは獄中誕生という十字架を背負うことになった筈。
「そんな警察なんて要らない」
と言われても…(><)
気前良く罪をかぶった女将より、かぶせてしまったお友達の方が後ろ暗く辛い想いをしたのではと思うのですが。子どもの方は実にいい子に育っていて、それが救いです。
思えば1話もそんな、警察不信の話でしたっけ。
錦織課長の特別課は、そんな特別な事件をこそ担当する為に出来たんだそうで、この自主的冤罪事件も錦織預かりに。「時期が来るまで」という表現に、将来なにかありそうな。そしてパート2が絶対ありそうなw
それまで痩せられませんよ、石ちゃん!
「自宅から空き地まで、あの坂を使わずにいける近道がありました」
トリック台無しじゃん!!(笑)
でも先週の目玉は、パパとうぬぼれの立場入れ替え!だったからいいかー。プロポーズ、パパだけでなくうぬぼれまで立候補でメチャ笑いましたって。
そして今週はうぬぼれママが登場!迫力ママゴンな竹下景子は、まるで「ゲゲゲの女房」のイカルさんですよー(笑)
ずっと犯人は美人だったのに、まさかの地味女に惚れるうぬぼれ!ここにきて、ヒロインに光浦靖子を持ってくるキャスティングの素晴らしさ!図書館司書の職も絶妙!(図書館の本、あれはもう返してもらっても廃棄するレベルですよね。あ、返却に行かなきゃ)
よーく見れば整ったお顔立ちなのに、よく見なきゃダメな段階で既に、とは教授~。いっそもっと不細工なら覚えてはいたんでしょうねえ
プロポーズ前に既にふられて「僕を?」と驚くところはまさに「うぬぼれ」発揮でした。
で、サダメくんは新作を撮影中。トランクに入ってエンマ坂を運ばれて……って、もう先週の事件がドラマ化?どんだけ書くの速いんですかお父さん!!
またも薬味を理由に失踪するリエも不穏。
残すところあと2週ですってよ!!
唄うよ!ロン毛だよ!なんだよ魚って!!
とりあえず人物紹介編となる一週目。
ナレーションは吾輩=夏目漱石なものの、主人公は可愛いミドリ(斉藤由貴)ちゃん。美声。老け込み具合もご愛敬です。だってご主人がミッチーだよ?ヒロインまで年齢不詳美女じゃ、ホームドラマになんないよ。
姑と嫁は仲良し、夫婦仲もヨシ、子供もヨシ。家族円満。
ただし夫が夢追い人に。
・・・それですら結局は協力するんだから。深刻なケンカは出てきそうにありません。
だよねー。
これから、「夏目漱石が乗り移る」なんてとっぴょーしもないことを言うんだから、他はせめて円満穏便にしておかないとねー。
昔の記憶をなくして、乗り移られちゃ(「ボクの魔法使い」思い出すよね)っってからがきっと真骨頂。楽しみです。
<2週>
今日も明日も〜家庭内デート♪
気がつくと口ずさんじゃってますよ。もう楽しい楽しい。
渾名付けたり、ご近所や学校と揉めたり、でも母性本能だけは蘇ったり(ミッチーだけは嫌いだったり・笑)。そして喫茶ジャンバルジャンで唄うと元に戻ったり!
粗筋を見てない人に語るのは例によって難しいというか気恥ずかしいというか、とんでもない展開のくせにテンポよく楽しくてイイお話しまで入ってたりするんですよ?。
夜の連ドラ:クドカンを知らなかった層にまで、アピールしてるんじゃないでしょうか?
モンナシーヌの唄まで耳について離れないよ。
えーっとでも、「漱石が乗り移って事件を解決」って聞いてたんだけど?そこはまだ先なのかな。
そういう意味では昼ドラって、30分枠内の展開は早くても人物紹介や全体の中での起承転結はゆっくりできるのかしら?