ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

竜星涼

「ライオンのおやつ」1 ☆☆☆

 もう治療の方法がない、と宣告をされた雫(土村芳)は、疎遠だった親戚に最後に会いにいき、余命は告げずに離島のホスピスに旅立つのだった。

「だったら治療なんてしなけりゃ良かった」
と、自室で泣いて暴れる下りは胸に迫りました。ですよね、お金も時間もかけて苦しい思いをして、治らなかったなんて……。

「お父さん」
と呼ぶ人に会いにいき、妻にも中学生の娘にも歓迎はされているものの不思議な他人行儀。
家を建てて以来、ずっと使われていない雫の部屋があるというこの家は……?そうか、両親を亡くしたあと引き取ってくれた叔父=お父さんだったのね。お互いに遠慮があって、癌のことも余命のことも告げずにただ楽しい時間を過ごして帰ろうとする雫。そして、あの部屋はもう娘ちゃんが使って、なんていう29歳は、 そりゃあ結婚するんだと思われてしまいます。優しいから悲しい。

 連絡船で渡った島には、白髪混じりの長い長い髪をおさげにしてメイドスタイルの丁寧なご婦人、自称マドンナ(鈴木京香)がお出迎え。雫の服や持ち物の風合いもどれも素敵なのですが、辿り着いたホスピスも、迎えの車から調度品から壁紙、ベッドやカーテンのファブリックに至るまでまあお洒落で目がくらみます。こ、こんなコテージで何週間か過ごしたい……。
 投書箱にはおやつの希望を入れて。
今週のチョココロネをリクエストしたのは先週亡くなった人。連れてきた犬六花を、そのまま飼ってくれるホスピスに感謝を。そして、六花はきっと大好きだった私のベッドにこれからも来てしまいでしょうからごめんなさい、と次に入居する人への謝罪を。……って、それ雫さんだよおおおおお
 部屋に入るなり白いむくむくの犬が戯れてきて、一緒に散歩もして、途中で行方不明になったけど親切な農夫さん太陽地(タヒチ 竜星涼)の畑で見つかって
「飼い主さんとよくここに来てたから」
と言われてた、その飼い主さんてほんの先週お隠れに? そして当然それは雫たちの未来でもあるでしょう。 

 美しい自然と、優しい人々と、おしゃれにも程がある空間と、すぐそこに見え隠れする死。
もう何かと感情が追いついて行きません。
気さくなタヒチくんに『元気なら恋しちゃったかも』と浮かれる雫さんで、別にそれを誰が咎めるわけでもありませんが……タヒチさんの方は、この施設に次々と来る人の共通点を知っているの?知ってて、お酒に誘ったり朗らかに声をかけたりできてるの? そこも分からない…。みなさん普通のおつきあいを望むのだとしても、次々と知り合っては亡くなって行かれたら心がもたないわ……。 

「レンアイ漫画家」1 ✖️

 つ……つまらないorz
 not for meレベルではないでしょう!少女漫画家をメインに据えながら、リスペクトも綿密な取材も感じられないorz   激痩せ鈴木亮平、真剣に役作りしたでしょうに不憫です。

 葬儀屋に勤めるアイコ(吉岡里帆)
初恋の人刈部純(白石隼也)の葬儀でも泣いちゃダメ!と健気に働いていたのに、絡んできた遺族に怪我をさせてクビに……。
そこに舞い込んできた怪しい仕事は
「恋をしろ」
って、はあ??  しかも依頼主はくだんの怪しい遺族。亡き純の兄だという清一郎(鈴木亮平)は、実は人気少女漫画家刈部マリアで、人気作「銀河天使」令和編の為、リアルな恋を観察したいのだとか。報酬は100万円??

 いやいやいや、誰がこれでいいと思ったのか知りたいほど全部ダメでしょう…
 なんでも命令形な清一郎もクズなら、それをアイコに強要するお供の向後(片岡愛之助)は何?で、嫌だと言いながら結局引き受けるアイコもアイコだわ。
 で、その依頼も、仕込み恋愛でリアルを知ろうとする矛盾w 丸の内OLの恋愛が知りたいなら、丸の内OLを呼べや! てか、自分で恋すれば?
 過去に宇宙に駆け回るという「銀河天使」、そう、少女漫画って案外、現実離れした壮大な作品も多いんですよ。そこは取り入れたのに、空想の翼を広げさせずに卑近にリアルにこだわらせるのも意味不明なら、今頃そんな取材してて間に合うのかと。
 アシスタントもパソコンも使わず、ソロ執筆で連載11年! ぎっくり腰発症で仕方なくとはいえ、ろくにトーンも貼らずに仕上げた原稿で良いんですか…。「先生は原稿を私にしか触らせない」と自慢していた向後(片岡愛之助)は秘書でなく担当編集者でしたけどw  それを1話にしてアイコに触らせた、なんてことで絆を表現されましても!出来るのは消しゴムかけぐらいでしょ?それだって、インクの乾き具合や方向など、注意する要素は山ほどあるのに…  漫画に興味ないアイコにさせるなら、いっそ引き取った甥レン君にも手伝わせろや。
 そう、男の一人暮らしに小学生を引き取っておいて「役に立て」も意味不明。葬式に沢山いた親族、何してるの。

 ここまで書いて、原作漫画があると知って仰天! 一巻の無料部分を読んで、イライラ部分がことごとく改変部でホッとしましたよ!

 例えばレンが清一郎に引き取られるのも原作では純の遺言。アイコは食事も与えられていないレンが心配で清一郎と関わり続け、交換条件があの変な仕事!恋なら「自分でしろ」も原作アイコは自分で言ってる!…けど、みるから無理そうだったしw
「銀河天使」が有名だとアイコが知るのも電車の吊り広告。ドラマの、知らないなんて?な嫌味は言われてなかったぞ!
 原稿の手伝いも!消しゴムかけたらぐしゃっとしてましたよ!でしょ?素人あるあるよ!その上での、自分以外に…だったらまだわかる!
 昨今、人気漫画のドラマ化といえば脚本の代わりに原作コピー貼ってありそうな「そのまんま」が多いのに。こんな改悪で世に出されてファンも作者もかわいそう…。

 唯一、弟の死顔をスケッチしながら泣いていたのは、プロならではかもと思ったのですが(実父の葬式で踊った舞踏家を知っているので)そこは無かったw

 さてドラマ1話では、男だと内緒で顔出しNGの刈部マリア先生を出版社パーティーに呼ぶ話も。こりゃ、アイコが代役するんでしょうねえ。でももう見ないかなあ。
あ、アイコが仕事で引っ掛けたリーマンに竜星涼でした。

「テセウスの船」1、2☆

 平成元年がこんな色褪せた過去扱いにorz

 そして雪深い山村なのに、子供野放しすぎ。大人も山狩りならもっと厚着しよう、とか。証拠品触るなよ、とか。言いたいことは山ほどある上に
「僕、未来から来たんです」
「そうかー、だと思った☆」

と、1番困るだろう部分がスルーもスルーされて頭が痛いのですが、そもそものタイムスリップにも伝承も意思も何も絡まずラッキーだけで始まってるので、もう何を言っても。そして、何よりの衝撃が、古色蒼然な平成元年描写…TV分厚いしカタカタ打ってる画面のドット荒いし←しかもあれ多分、パソコンじゃなくワープロでネット繋がってなくて、まだスマホはおろか携帯電話も普及してなくて、と当時を思い出すと確かにあんな古さだったことに凹んでますorz

 田村心(しん 竹内涼真)の父親は、犯罪史に残る大量殺人鬼佐野文吾(鈴木亮平)
逮捕後に生まれた心は父親を知らず、マスコミに追われ笑顔も泣き顔も許されなかった一家は、父はいないものとして暮らしてきた。

愛する妻由紀(上野樹里)と共に第一子誕生を心待ちにする心は、妻が父親の事件を調べて主張する冤罪の可能性に耳を塞ぐが、妻の死を機に事件と向き合う決意をする。
佐野が21人を毒殺したという、音臼村は既に廃村。現場となった小学校の慰霊碑に花を手向けていると、突然の霧に包まれて…。

 雪の中、倒れている子供を助けて運び込んだ診療所で、自分が「平成元年」に居ると気づいた心。そして助けたのはなんと、幼き日の姉、鈴。診療所に駆け込んで来て礼を言う駐在が…父?
衝撃に声を荒げてしまい、名乗りもせずに立ち去る心だったが、姉鈴の頬に見慣れていた凍傷痕が、自分の早期救出で遺らなかったことから『過去を変えられる可能性』に思い至るのだった。

 心が、心の中でもずっと父親を「佐野」と呼んでいる距離感が悲しいですよね。
そしてねえ…刑事ドラマなど見ずに育ったんでしょうねえ。平成元年早々の音臼村で起きた数々の事件を未然に防ごうと頑張るも、ピンボケ。なんで倉庫に入ってパラコート瓶を素手で触るのさorz  そもそも、青酸カリもパラコートも同列に「毒物」認識ですが、厳重管理されている筈の青酸カリと、除草剤のパラコートとは手に入りやすさが違うんだから。被害者宅から持ち出して捨てたって、どこそこにほったらかしてあるのよ。守るなら、家にいるように仕向けるか、ずっと見張ってるかでしょうに~。

 第一の被害者、千夏ちゃんはあえなく殺されorz
まずは佐野の疑いは心に向きます。そりゃそうだ。それでも鈴を助けた恩人として佐野家に滞在することになり。雪崩から工場長を救い、熊に襲われた少女と文吾を救い、
「未来から来た」
ことも打ち明けて、これから起きるだろう老人(仲本工事)の焼死を共に防ごうとするのですが、知りすぎているせいで逆に、翌日起きる予定の事件は無対策に。なぜか火事は起きずに少女と鈴がいなくなったことで、文吾の信頼が揺らいでしまいます。隠し事は、そりゃしてるから。君が殺人鬼にされるって言えないでいるのよ(これも悪手で、とっとと記事を全部見せて白状しちゃえ、としか思えません。というか、過去と起きる事件が変わっても、記事が消えたり変わったりしないってことは。ここで何を変えても、心がいた未来の家族は、あのまんまというタイプのタイムスリップなんですかねー。その辺は区別していないんですかねー)

 心が小学校の代用教員になれたのも、なんだかなー。
地域住民がボランティアでする放課後先生ならともかく。身分証明書も卒業証書も用意できない人が担任?? あの当時は、来るべき生徒減少に備えて正式採用をめっちゃ控えていて、代用教員のなり手は(私含め)うなってましたから。いくら山梨で山奥でも、そこまで適当なことはorz しかも、先生なら少女連れ出しも容易だろうと、警察に疑われる原因にまでなるorz  「誰か」が描いた絵を手掛かりに、監禁場所を割り出しても容疑が益々深まるばかりですよ。

 それでも、家族に絶望していた心が事件前の両親と触れ合って考えを変えていく様子は素敵です。頼もしく信頼できて何より家族想いの父文吾。明るく美しく、やはり家族が一番大切な母和子(榮倉奈々) 愛し合い信頼し合う夫婦。可愛い兄妹。そこに混じって、5人で手を繋ぐ。子供の頃のできなかったことを今体験する幸せ。
この父が犯人のはずがないし、この母が父を信じられないはずがないでしょう!
 でもまだ母の「父親はいないと思って」が引っかかる心は、友達の話としてそれを、若い和子に問いかけます。すると返ってきたのは非難でなく、思いがけない肯定。子供達に良かれと思えば、内心夫に謝りながらそのぐらい言える、と。

マスコミに追われ笑顔を無くしていた和子の中にも、同じ気持ちが潜んでいるのかもと希望を抱かせてくれる答えでしたよね。

 しかしこのままでは、心が犯人にされてしまうでしょw
最初に怪しかった、小学生と遊ぶ翼(竜星涼)が毒を煽って自殺。次に怪しいのはユースケサンタマリア刑事ですよねー。

 心は令和の時代に、母を亡くした我が子未来(みく)の元に戻れるのか?その世界の文吾はどうなっているのか?辻褄は合うのか?  

今の調子だと謎解きは期待出来ないし、SFマインドもゼロでしょーもないんですけどねえ。しばらく様子見ます。


「同期のサクラ」最終回 ☆☆

 大団円。正直見届けるだけの最終回でしたねえ。

 副社長に出世していた元上司黒川(椎名桔平)に招かれて、古巣花村建設に。それも副社長づきで物申す権限を持って返り咲いたサクラ(高畑充希)は、思う存分例のスーーーーーッを披露しては、ガンガン納期を無視して徹夜を強要、良いものを作ろうの名目のもと、同僚を追い詰めていくのでした。うひゃー。

 あのスーーーーッへの対応が、愛情に裏打ちされた納得からでなく、ただただ服従で行われるのって確かに怖いです。理想を実現するためには権力が要る。でも権力を行使する側には、寛容さと妥協もまた必要なんだと良くわかる一幕でした。

で、黒川のサクラ大抜擢の理由が、まさか亡き娘に重ねていたとは。えええ、同じ歳で誕生日が一緒だから何? 個室でこっそりならまだしも、大勢がいるエントランスでそんな職権乱用な採用理由を堂々と語られましても。 トドメの「サクラ」と部下を名前呼び、気持ち悪いですorz  これで退職のサクラより、残る社員さんのメンタルケアが必要な事案かと…(もっと腹黒い理由、トカゲの尻尾切り役に据えたのかと思ってました。だって採用時に推したと言うだけで、昏睡前の退職の時はほぼ何もしてくれなかったじゃないですか~) 


 そんなわけで、自分を取り戻したサクラがリストラ候補すみれさん(相武紗季)の代わりに辞めて、夫蓮太郎くんは安心して転職。百合(橋本愛)と葵(新田真剣佑)は女性応援とリーダーを目指しながら一緒に子育て、菊夫(竜星涼)は懲りずにプロポーズするも断られwサクラの再就職もゆるっと決まって。11年前、入社式で出会ったあの日には思いもしなかった夢を語りながら、それぞれの道を歩いていくのでした。

めでたしめでたし。


 毎度、なんでいきなりプロポーズなの…?前半で菊夫と葵がサクラに惚れるのは共感できたのに、その後の交際抜き結婚話は違和感でしたねえ。断られ前提の同期ギャグなのか←滑ってるけど。 また、ワンオペ育児に疲れた百合を差し置いて葵が抱いたら赤ん坊泣き止むところはイラッ。2人で子育てって、収入以外で役に立ちそうになく、折に触れ百合がキレまくる未来しか見えない。
 そして、いくら同期推しドラマだからって、みんな同期以外の交友関係なさすぎなのも気になりましたよ。いつまでも夢を語りあう「夢があります!」宣言は素敵なファンタジーでしたけどねえ。


 旦那が、これは1~3月や4~6月に放映するべき内容だと。言いたいことはわかりますが、学期末や年度始めって若い人たち忙しいから。むしろ今頃の方が進路を考えるきっかけになるのでは。隣の旦那さんが桜の影響で建設業界に入ったように、このドラマで建設を目指した人がいるかも(みて辞めた人もいるかもですがw)

「同期のサクラ」~9 ☆☆☆

 あら、終わらなかった。

 毎話、見舞い人の思い出話で綴られていくサクラ(高畑充希)の社会人生活。先輩(相武紗季)は、娘との絆よりむしろ蓮太郎(岡山天音)と再婚した点でサクラに人生救われてるw などと楽しみながらも、ずーっと昏睡の理由を待っているようなものでした。なるほどお隣のボクを事故から救ったんですね…、それはサクラらしい。
でもその前の、魂が抜けた鬱状態のサクラを
「そんなのサクラじゃない」
と周囲が言い続けるのは、ちょっと待ってやめてあげて、と見ているの辛かったですよ。君たちの思う通りでいなくちゃいけないの?

 故郷の島に橋をかける。
実現しかけた積年の夢を、手抜き工事を告発し自ら潰してしまったサクラ。しかもその説明会の間に自宅で倒れた祖父が亡くなり…。心の柱を一気に二本も失ったら、そりゃ腑抜けにもなりますよ…。 欠勤が続き、このままではクビだと焦る周囲の気持ちも分かるんですけどね、もう花村建設で働く意味ないですもんねえ? しかも仕送りが手付かずで戻って来て、金はある!

 同期の仲間がそれぞれ、自分の危機を救われた思い出を胸にサクラを励まそうとする様子がたまりませんでしたよ。建物を見せても設計図を渡しても、写真も撮らず意見も湧かない、大好きだったラーメンも一口で終わり、プロポーズには自虐で爆笑、夢なんかどうでもいい……orz  しかもそのサクラが、よれよれで髪ボサボサ。ダサいながらも身繕いはピシッとしていた子がorz(百合の出産が、その失意を慰めあったはずみの葵の子でびっくり。謎の「実は百合は葵が好き」煽り、このためだったのか!)
 ついに引き払って島へ帰ると決めた矢先に、天国から届いたファックス←と、思わせて入り口ドアからw 手書きの文字が、次々とドアの隙間から差し込まれるの、手動で笑っちゃうけれど感動的でした。でも、それを見て外に出た結果があの不幸な事故と昏睡なのよね…(しかも、現場から動いて家に戻ったせいだよねorz)

 さてそこから目をさましたら、もう万々歳で終わりかと思っていたのにな。
 無職のリハビリ生活。それでも皆見舞いに来てくれて何かと相談もされ。サクラも助言する気満々で伝える言葉を考えていたのに、サクラ家鍋パーティには次々と欠席連絡。みんな目標に向かって着実に進んでいて、悩みにもサクラ抜きで答えを出しているじゃありませんか。わー辛い。

 やっと決まりかけた再就職は、花村建設が邪魔をしてくる?? 元同期とも仲違い? どうなるの最終回!
でもきっといい感じに終わるんだと信じてますよ! そうだ、お隣りのすぐ仕事辞める旦那。サクラに聞いてきっと建設系に応募したでしょ、それが天職だったりしたらいいね!

 ところで今の若い人は♪貴様と俺とは~♪の方の「同期の桜」を知らなそうですw


「同期のサクラ」~5 ☆☆☆

 はい同期ひと巡り!
毎回、見舞客が昏睡中のサクラ(高畑充希)を前に自分との思い出を語り出す形式で2年目3年目と来て、ついに5話5年目です。

 2年目で営業菊夫(竜星涼)が過労で倒れ、3年目で広報美女百合(橋本愛)が結婚退職しかけ、4年目で設計士蓮太郎(岡山天音)が引きこもり、5年目は社長を目指す男葵(新田真剣佑)がただのコネ入社と判明と、それぞれの危機を迎え人事部サクラの知るところとなり、どう見てもサクラ1人しか心配していないのに
「同期のみんなも心配しています!」
と全員集ってグダグダになっては、サクラの熱い説得や暴言や逆ギレで気を取り直して、仕事頑張る!というお決まりの流れ。でもだからこそ毎回、どんなサクラの言葉が、もう無理、と思いつめた心に別の風を吹かせて喝を入れてくれるのか、楽しみなんですよ。
5話、何を言われても黙り込む葵に
「黙ってるあんたなんて、なーんも価値がない」
って、酷すぎて笑うけど、そこから貴方の言葉は人を動かせる、の褒めにつながっていきましたよね!
(ただ百合だけは、送別会後の破談&復職って面倒すぎで悲惨。結婚はその程度の縁だったにしろ、後釜人事取り消しや保険年金雇用の書類手続きを考えても、決心はもう少し前にしてあげて欲しかったです。いいけどさ)

 そうそう、菊夫と百合だけでなく葵までそれでサクラに惚れちゃったんですけど!
酔って記憶をなくしたサクラに、昨日のキスも?とからかう葵w びっくりするとしゃっくり始めるサクラ、可愛いよねー! でもそれって脅かして止められないよw

 さて5話で葵を援護する中、葵の父兄とはいえ高級官僚さま2人を怒らせてしまったサクラ。以前も社史編纂室に飛ばされて嬉々として働いた様ですが、今度の左遷は関連会社出向と重めです。ええ、戻って来られるの? そして次回の見舞い客は人事の先輩(相武紗季) このまま、人事部長(椎名桔平)や社長(西岡徳馬)まで説教かましてくれるのかな。
 その間に思い出の中でスカイツリーはどんどん建ち、震災があり、サクラ故郷の島への橋建設はストップと、現在にどんどん近づいて。さてどんな事故で昏睡にまで至ってしまったのか。

そしてサクラはどう目覚めるのか。完成した橋を、目覚めて見て欲しいよね!

「同期のサクラ」1 ☆☆☆

 主人公の北野サクラ(高畑充希)は、建築オタクの田舎者。
「故郷に橋を!」
という夢を背負って、離島からゼネコン花村建設に入社。土木課配属志望。あまりに真っ直ぐな情熱に同期を巻き込んで煙たがられながらも、どうやらその後は好かれていく様ですよ。

同期入社に月村百合(橋本愛)広報部志望、土井蓮太郎(岡山天音)は設計部志望、清水菊夫(竜星涼)は営業部志望。自信家木島葵(新田真剣佑)は都市開発部から社長を目指してます!

 もうお家芸、高畑充希演じる新たなピュア奇人です!
まずは「10年後」である現在、仲間たちは出世したり子育てしてたりする一方で、サクラは昏睡状態だと示されて過去に戻ります。すると、通行の邪魔を注意したり、利便性を譲らないという同期たちの姿勢が、当時のサクラの日常だったことがわかるんですよー! 影響を受けたのね。

 出会いは入社式。正直すぎるサクラは、なんと社長(西岡徳馬)にダメ出しw でもほめ言葉も真正面から最大限、いい子なんですけどね(^^;;;)  何に対しても全力で挑み、新人研修のグループ課題も、細部にこだわりすぎて進まない終わらないorz
「島に橋があれば、両親は死ななかった」
などというシリアスなサクラの動機に気圧されて、橋の模型製作に協力していた同期たちでしたが、何度もほぼ出来上がったところで騒ぎ出されてうんざり。発表前夜にまで
「耐荷重が!」
と、むしろ一番先に気づけってことでやり直しを提案されて、ついに百合(橋本愛)がブチ切れます。でも結局は発表の場で審査員(椎名桔平)にそこを突かれ、サクラが1人で作り直した模型のおかげでなんとか評価を下げずに済んだ一同は『仲間じゃない』などと言い放ったことを後悔するのでした。

 うーん。有言実行は確かに偉い。でも徹夜続きの研修ってどうよ。それもクライアントがいるわけでもない配属前の社内コンペ。むしろ睡眠時間も考慮して作業スケジュールを組むことも仕事のうちと教えたいところなので、あまりサクラの努力一途を持ち上げたくない。サクラの現在の昏睡は過労で倒れたのか、とツッコミ入れたくなってしまうので。コンペ1位は別の班というオチにホッとしましたが。

 とりあえずは、見ごたえあるドラマになってます。お仕事ものにファンタジーのスパイスをふりかけた感じかな。
皆が希望通りに配属される中、1人保留になったサクラは? 面接でもやらかしただろうサクラを、採用に推した人事部長黒川(椎名桔平)の真意は?
最後ではサクラ目覚めるんだろうと信じて観ます(^^)

「都立水商! 令和」1 ☆☆

 おバカドラマw 嫌いじゃないw

 彼女のためにも就職、それも「先生」と言われる立場にならなくては、と焦った石綿(竜星涼)は、「絶対採用!』の謳い文句で都立高の教職に応募。しかし都立水商は、水商売要員を育てる学校だったのでした~!いやいやいや、税金で(^^;;;;)
なんと着任後にその実態を知ることになる石綿氏(ぼんやりしすぎだぞ)、各科の実習授業を見学してびっくり。キャバクラ科ホスト科マネージャー科はまだしも、フーゾク科w 
出落ちな実習場面でもうお腹いっぱいですよねー。しかも2006年にもスペシャルがあり、これ2度目のドラマ化なんですよ。このご時世にコンプライアンスは大丈夫なのかと。

 街でもバカにされ、軽く扱われている水校生。どうせ底辺と、学ぶ気のない生徒も。それを励まそうと
「水商売 なんか しなくてもいい」
卒業後は他のことをしたっていいんだ、と力説する石綿でしたが、本気でキャバ嬢を目指す希海(恒松祐里)には怒られてしまったり。

 さてこれから、水商売の奥深さを知った主人公がいろいろ目覚めていく物語、なのでしょうかw 何に目覚めちゃうのやらw それ以前に石綿君の恋人(堀田茜)が、「我が大海原家は代々~」と父親(村田雄浩)が蘊蓄をたれて彼氏の職業を問題にする程の名家だという割に、結婚前から同棲などしている不思議。もちろん水商の実態など知ったら大変でしょうねえ〜

「昭和元禄落語心中」~最終回 ☆☆☆☆

いやあ後半も、たまらなく良かったですね。

人気も出て、真打になろうってところで刺青がスキャンダルになってしまう与太郎(竜星涼)
妊娠した、産む、誰の子かは言わない、と言い張る小夏(成海璃子)

若い二人が騒がしく、夫婦になるのならないのと騒いでいる横で、淡々と落語と共に老いている八雲。折に触れみよ吉の、助六の姿が見え、話しかけているんですよ。幽霊…というよりもっと身近な分身のような何か。
そんな八雲が抱えてきた嘘が、出産で小夏の記憶が蘇ったことで明らかになります。両親が落ちた時、小夏はただ通りかかったのではなくむしろ小夏のせいであの悲劇が起きた(まあ、最初にみよ吉が刃物出したんだけども)……実写で見ると、あの八雲の細腕にぶらさがる人数がまた増えて、とんでもないのですがそれはさておき。

それでもみよ吉は命の瀬戸際で『自分はいいからこの子だけは』と、小夏の無事を願った。奇しくも同じ言葉で小夏も、生まれてくる我が子の無事を願った。愛されていた、とやっと思えた小夏はどんなに救われたことでしょう。そして小夏の幸せは、八雲の心をも癒した筈。

枯れてもなお『今が一番お美しい』と言わしめてしまう魔老人、8代目八雲w 小夏の子の父は…八雲なのでしょうねえ。それでも、添い寝で落語を聞かせたりする小夏との距離はまるで親子の様で。何も知らない助六も松田さんも含めてまるきり家族で。この家族の歴史を語るのに、高校時代荒れたという小夏や子供を身ごもるまでもきっちり描くやりかたもあったでしょうに。そこはさらっと秘したところがまた興味をひいてやまないのかも。


いつも置いていかれる、と泣いていた人が、最後はついにあちらに旅立ち、若返り、脚も治って!3人揃って家族の落語を見守る大団円に、ただただ泣けました。


岡田将生の熱演を、自然なメイク技術が見事に支えていましたね。しかし信之助くんとの入浴場面では、まったく肩を出さなかった八雲師匠w 子供が10数えるんじゃあるまいしw きっと首までしかメイクなかったんでしょうね…w

「昭和元禄落語心中」1 ☆☆☆

うわー、岡田将生頑張ったね。
人気マンガの実写化。アニメもずっと見ていましたので、人物や筋は了解済み。むしろ年齢を演じ分け落語が出来なくちゃならない主人公八雲を、声優ならともかくイケメン俳優で出来るのかという心配が大半だったわけですが、杞憂でした。女の役の声色とか色っぽいじゃないですか。

ムショ帰りの弟子入り志願与太郎(竜星涼)を、毒吐きつつ受け入れる落語家八雲(岡田将生)
背中に刺青と過去を背負いながらも、次第に落語家らしくなっていく与太郎に周囲は『助六に似ている』と噂。早逝した落語家助六(山崎育三郎)の遺児小夏(成海璃子)は、八雲に育てられながらも『父さんを殺したのはお前だ』と八雲を恨み、助六の落語を追い続けていた。
そんな2人に八雲が、ついに助六の死の真相を語り始める……。

運転手の篠井英介が禿げ上がってて笑わせてもらいましたw 岡田将生はほどよい老けメイクで気難しい慇懃無礼ジジイをきちんと演じていたと思います(それでも声若いし、薄着になると姿勢が良くて体つきも若いんですけどねえ) 役柄と違和感があるのは、小夏かな……成海璃子の硬さがなあ。父の落語を完コピしている、という大事な場面で録音の声とタイミングずれていたのも残念←これは、あれでOK出してしまう演出の問題かと。
さて、どうやら原作やアニメと同じ構成で、次回からは延々昔話が続きます。それこそ現代パートを忘れるぐらい延々と。もしかしたら、その実年齢相応の八雲を演じる方が、恋や嫉妬や助六との掛け合いやらと振り幅も必要で大変なのかもしれません。本格的に登場の育三郎氏の落語も気になるところですが……。
楽しみになってきました(^^)


「アンナチュラル」9 ☆☆☆☆

おまえかぁぁぁ!
と、画面に向かって吠えそうになりましたw 心配してやった気持ちを、時間を、どうしてくれよう犯人め。そう思えばヒントはあちらにもこちらにもorz

そんなわけで「赤い金魚」の原因も判明した最終回直前。
なんと魚型が浮き出たゴムボールでした。えええ、たまたま魚型に見える何か、なんだろうとばかり。まさかのがっつり魚でしたよ、いいけど。それをくわえさせて毎度犯行に及んだのだろう、と。でも現在わかっているだけで3件の「赤い金魚」遺体の死因に共通点はなし。それを連続殺人とは言わないね、と警察は剣もほろろです。
それでも検証を続けるUDIで、「F」を探す六郎くんが挙動不審です。火事場隣宅でみつかった遺体の死因を、ボツリヌス菌だと言った六郎を嗤い
「『B』は、もうやった」
と怪しすぎる言葉を吐いたフリーライターにお勧めされたのが「F」 怖すぎでしょ、過去記事の、死因に書き添えた英訳「Beat」これが「もうやった」Bだとしたら。そして中堂の目に止まる「ピンクのカバ」それは亡き恋人夕希子の失われた第2作。なんでこれをお前が!ってなりますよね。

回想の中堂さんは今よりこざっぱりしていて、食事に通っていた店で夕希子(橋本真実)と出会います。社交的で明るい彼女と寡黙な中堂さんが、挨拶を交わすようになり、ピクニックデートなんかしちゃって!出版される絵本をじゃじゃーんと取り出す、そんな明るい彼女なのに物語の終わりは死んで花になる鳥。
「寂しい人生でも、最後ぐらい花になったっていいじゃない?」
だなんて、影のあるセリフでドキッとさせたかと思うと「幸せにしてくれる?」と更にど直球逆プロポーズでドキドキさせられて……。
次の場面では遺体袋の中の人。
そのまま何も言わずに解剖した、と何度も語られてきましたが今回は初めてその後、同僚が退出し一人に もとい二人きりになった解剖室で泣き崩れるところまでを描いていました。切開痕をテープで隠された恋人に触れて慟哭する姿を。

中堂さんが探した共通点は「赤い金魚」
ライターが嘯く共通点は「人生の転機」 転職、離婚、自立……。
そこで今回冒頭の場面と、靴の有無が視聴者には結びついてなるほど納得ですよねえ。靴を履いていなかった夕希子の遺体。なにも『部屋に上がりこむほどの仲』だから靴を脱ぐとは限らずに、「人生の転機」に引越しを考えて、不動産の内見をするんならナルホド、靴は脱ぐし知らない親父と二人きりにだってそりゃなるわけで……。あああ、だったら彼女は、結婚を考えたことで死ぬことになってしまったのでしょうか、それは気づかないで中堂さんorz 

結局死因はホルマリン注入。
解剖すると臓器はホルマリンに漬けるんですから、そりゃ普通の検査で出てきませんよね。死亡推定日時が動き、犯人が推測されるなり殺しに走る中堂w 追う六郎、通報するミコト、駆けつける警察。しかし時すでに遅く、証拠に火を放った犯人は……。

なんと自ら出頭して次回に続きますよおおお。犯人殺害は『殴ってでも止める』と宣言するミコトでしたが、殺さないまでもせめて一発殴らせてあげたいのですが、ダメでしょうか……。
ラボ内にリーク者がいると把握した所長。六郎とバレるのも時間の問題ですが、明るみに出ればラボの証拠能力も問われることになると。それも犯人を裁く過程で問題になるのでしょうか。
最終回もどこまで神がかるのか、楽しみですが終わってしまうのは嫌です。

そういえば、ミコトが一家心中の生き残りだった件はどこへ。最終回も関係ないまま終わりそうですよね。よし六郎とミコトの恋も含め、そっちはシーズン2で!


「アンナチュラル」6 ☆☆☆

 またも神回、もうこれが通常運転なの?
昏睡強姦は詩織さんもとい山口敬之事件を、集団なところは慶応等バカサークル不起訴を思い起こさせたところに、仮想通貨が絡み、締めは府中の飛行場、次々と実にタイムリー。
「合意のない性行為は、犯罪です」
よく言ったぞミコト!まったくもってその通りだよ!

てなわけで異性間交流会にお出かけの東海林嬢(市川実日子) なんと目覚めたらホテル、横には男の死体!ミコト(石原さとみ)に助けを求めてきます(検死官の友人、心強いw) 死因は意外や、窒息死。
死んだ男は泥酔連れ込みの常習ながら毎度『女から誘った』との証言で立件されずに被害者は泣き寝入りだったそうなのですが、その証人も同日に窒息死! 連続殺人の容疑者になってしまった東海林を、救えるのかミコト?真実はどっちだ?

 酔った方も悪い、露出が多いと東海林を皮肉る刑事たちに
『女性がどんな服装だろうが、酔っていようが、好きにしていい理由にはなりません』
ときっぱり言い放つミコトかっこいいよ!
UDIラボにまで本庁刑事が来ると知り『任意同行に応じたら、犯人にされる』と雲隠れをすすめる中堂(井浦新)実際に経験ある人の言葉はリアルですよねw 所長もごまかしに協力するのはラボのため!
一方でムーミンを餌に坂本臨床検査技師から連続殺人説を聞き出し、ジムでは心拍数など死亡時のモニターデータを閲覧と、今回も素人探偵にしちゃミコトたち大活躍で……とっとと警察の下部組織にしたいぐらいです。その合間にも、おおごとに巻き込んだ負い目も恥ずかしさもあってか
「バカにしてんでしょ」
とつっかかる東海林に、売り言葉買い言葉で
「友達じゃない」
なんて言ってしまうミコト。恋人と別れた理由も、心中事件のことも、話してないんですね。でもなんでもいえるのがイコール友達じゃないでしょう、しがらみなく楽しく過ごせる自分でいるために、言いたくないこと、というのもあるのでは。
そして別働隊、六郎(窪田正孝)情報はなんと。
強姦仲間は仮想通貨詐欺仲間でもあり、仲間割れをしたのじゃないか、と。残るひとりを助けなきゃと思いつつ、あんまりどいつも最低で足が止まるミコトたちなのですが、パイロットという仕事柄、客を巻き込む危険に思い当たっての猛ダッシュー!葬儀屋さん(流星涼)の車でかっとばせー!
この辺の、残るひとりをほって置きたい気持ち、そうもいかない正義感、実際ほっておけないタイムリミットの仕掛けも上手いですよねえ。そうそう、証人としても生きててくれなくちゃですし。 窒息死の仕掛けもなるほどでした。
大騒ぎで飛行機を止めて人命救助をしたあげく、毛利刑事(大倉孝二)がかっこよく見えちゃったり(普段イケメンじゃない前提w)、ただの同僚!と言い合いつつやっぱり笑いあっちゃったり。こちらは女同士の絆を深めて一件落着。真犯人(竹財輝之助)もしっかりつかまって良かったです。


 それにしても、六郎くんたらやはり坊ちゃん。胡散臭い情報屋(北村有起哉)相手に、身分証明を晒す警戒心がゼロですよね。請われるままに学生証と免許証をドゾー。友達ヅラされながらもまんまと、親兄弟が医者なことから何から調べ上げられていて、お堅い商売なことを思えば脅迫されたも同然です。いつぞやのラボの脅迫状もこいつ!そしてもちろん、ミコトが生き残りなことも知っていて……。
物語はどこに向かっているのでしょう。

「アンナチュラル」4、5 ☆☆☆☆

 神回立て続けかよ!
切なすぎて書くのが辛いです。

 4話では、大黒柱の父親が過労死/病死/事故死のいずれなのかと、責任の所在を巡って醜く争う大人たちとそれに傷つく子供を描き、UDIラボの尽力で判明した真相が涙を誘いましたよ。
TVでも大人気「幸せのはちみつケーキ」は大売れで、工場はサービス残業に次ぐサービス残業。その上クソ社長のパーティに、突然ケーキを届けることになってお父さん(坪倉由幸)は余分に運転し、居眠りで事故った傷が後に死亡の引き金になってしまうのです。
届けたケーキは食べられもせず床に落ち、事故ったお父さんは道に横たわる。その空には花火。……残酷にも美しいだけでなく、お祭りで花火の日だったから怪我して帰宅した日が特定できたし、社長もバルコニーで花火観ながらパーティしてたわけです。また、事故の証拠を遺体に探していたミコトたちに『バイクになら跡が……』と閃かせてくれたのが六郎くん(窪田正孝) 彼がライダーなのは初回からミコト(石原さとみ)乗せて葬儀場までぶっ飛ばすなど何度も見てます。そういう随所に無駄のない脚本が素晴らしいです。
事故現場=傷のあるマンホール探しでも、市内に何千個と知って気が遠くなったところに工場の人達が現れたのも感動的でした。ついにクソ社長に反旗を翻し、命より大事なものなんてないって工場を休みにしたんですよ!(限界疲れてた人は帰って寝たよね?)亡父の仕事を恨んでいた息子が、そこで笑顔を取り戻すのも良かった良かった(ケーキ販売店のガラス割るのはダメだったし、工場長に謝ってもと思いましたが) 
そしてこの騒動を週刊誌の記事にする六郎くん。ああ、医学生なのに無知すぎるのって、休学中なのって、そういうことだったんですね。

 5話は、自殺か事故死か。……と、解剖依頼をしてきた男は遺体の夫でなく同姓の同居人でした(それは騙されるでしょ!)
さらに遺体は盗まれたもの! え、どうやって?
ただ連れて帰るなら、実家の棺桶開けてどう運ぼうが自由ですけど。UDIラボに持ち込んだ時は??遺体バッグなり棺桶なり、通常の作法で運んでないと不審でしょうに。ついでに目撃証言を偽造した犯人のも、被害者のふりして海に飛び込むって冬の海w 下手したら心臓麻痺だわ、海から上がって濡れたまま帰るところは誰にも見られちゃダメってスゴイ賭けだったのでは。
と、ツッコミどころを先に書きましたが、そんなのどうでもよくなる程物語にはぐいぐい引っ張られましたよ。
両親の同意がない解剖は違法で、執刀医ミコトは遺体損壊罪?
当然解剖は中止ですが、中堂(井浦新)はちゃっかりサンプルを検査に出してるし。警察に『閉じろ』と命じられ、切除していた肺は戻さずにただ閉じて『言われた通り』と涼しい顔ですw

しかも依頼してきた恋人鈴木(泉澤祐希)が訛りも可愛く実直そうで、例によって損得抜きで調査を始めるミコト達なのですが。今回は中堂も妙に協力的。ラボでできないからと、自宅まで提供して試薬も市販品での徹夜の作業が始まります。東海林と六郎も呼び出され、エプロン姿で出迎えたミコトに中堂との仲を誤解したり、違うと分かって六郎がホッとしたり。そんなほのぼので誤魔化されていますが、中堂がそんなイイ人でしたっけ。
恋人の他殺体を解剖した男。そして検死官だから気づいた些細な特徴『赤い金魚』を、未だ追い続けるためにUDIラボにいる男じゃないですか。

結局、次々と集まるデータからいち早く真相を見抜いた中堂は、鈴木さんに丸っとご報告。復讐をほのめかすのに止めもせず、ただ天を仰ぐのです(そこに雪!)
慌てて追ったミコト達が見たものは、私は悪くない、自慢するから、と叫ぶ女に馬乗りになり包丁を振り上げる鈴木さんで……。
ケーキ屋に石投げを見ていただけの4話と違って、今度ははっきり止めたんですけどね。ミコト達の叫びは鈴木さんの怒りを鎮めることは出来ず、刃は振り下ろされてしまうのでした(そこで我にかえるだろう、外して土でも刺したろう、と思うと裏切られるのがこのドラマ!)
土に滲む赤い血、舞い散る白い雪。……天候も撮影に味方した名場面でした。

 幸い、刺した鈴木さんが素人(中堂評)で急所を知らず、ミコトの処置もあってか犯人は一命を取り留めましたが。中堂は恨む相手を知れた鈴木さんが羨ましく、逮捕で人生を狂わせたとしても「本望だろう」と嘯くのです。

そんな中堂にラボを辞めろと迫るミコト。
辞めないのならば、過去の事件について教えろと涙をこらえながらも毅然と、もう解決してしまいましょうと提案されて中堂は乗るのか。
六郎の記事も、そろそろ誰にしか書けないのかわかるでしょうね。
来週が、その先が楽しみで期待は高まりますが、見るのが怖くもあります。

「こえ恋」最終回 ☆☆☆

外した、松原くんが紙袋外した~(クララが立った調でw)

なんと最終回は松原くん側からのナレーションで始まります。初めての電話でゆいこが恋に落ちたように、松原くんだってゆいこの声に胸トキめかせていたんですねー。

甘酸っぱい青春ドラマを最後まで見届けてキュンキュンですよ。ちょっと肌とか若返ったかもw
この話の良いところって、皆きちんと話をしているところかと改めて思いました。
顔が見えないだけに、相手の声や仕草から想いを読み取ろうとする<分かろう>だけでなく、<伝えたい>もしっかり描いていて、凡百の恋愛ドラマが安易な盛り上げに使う悪手
『強がって誤解される』
『勘違いのまますれ違い』
てなことがありませんでしたよね。

会長とゆいこ、松原くんと幼馴染嬢の2組が外で出会っても『あの二人はつきあってるんだ、もうダメだ』とか『やきもち妬かせてやれ』的な逆ギレもなく、単に合流してまた2組に別れてw 会長はちゃんとゆいこに告白してお断りの返事を爽やかに受け、松原くんも静かに他の人(ゆいこ)への想いを告げて無問題。この、まずちゃんと話してみる手順を省いて揉めてるドラマ多すぎですよね。

さてその松原くんの「大事な話」から一度は逃げたゆいこでしたけど、翌日には(授業休んでw)再度屋上でお話し合いにトライなのです。きちんと素顔で……と紙袋に伸びる松原くんの震える手を、そっと包み込むゆいこの手。
「私の 好き に紙袋は関係無い」
今じゃなくていい。でもいつかそれを取るとき、横にいられたらな…… だなんて、可愛いぞー!!!!

そしてニコニコとお付き合い、朝待ち合わせて、昼メロンパン買って、夕方一緒に帰る日々の幸せの中、やっぱり不安になっていく松原くんの背中を押すのは、ライバルだった生徒会長じゃないですか。漢だね!
曰く『お前の気持ちは体に出てる』とw 
外したら周りの人間はどう変わるのか、と考えて、なにも変わらないかと思えたとき……ついに彼と世界を隔てていた紙袋は役目を終えるのです。顔は映らないけど!
その辺りはずーーーーーっとゆいこの表情のどアップです。驚きを抑えたり、見つめあってることに照れたりする松原視点のゆいこちゃんがまあ可愛くて可愛くて、この幸せ者~な松原くんがどんな顔なのかはこちらの想像にまかされての終わりで文句ありませんでした。

机の上にピシッと積まれていた未使用紙袋のストック、もう要らないんですねえ……w

ラブラブ松原&ゆいこの横で、親友同士もいい感じになりそうで良かった良かった。第二ボタンを請われて(学ランだと心臓に近いから第2ボタンなのにブレザーでもそれ言うんだw) 上着ごとあげちゃう生徒会長も、幸せになってほしいです。


ちなみにエンディングに松原くんのボディ役名が初めて出ました。永井響、顔の映らない理不尽な主役を難しいのに好演していたと思います。いつか別のドラマで、覚えのある背中に出会えるのかもしれません!


「こえ恋」10、11 ☆☆☆

えええ、小学校から被ってたんですか(^^;;;)

てことで転校生だった幼馴染の美女も素顔を知らず。むしろ見せてくれないの嘘つきーと罵倒して別れた過去があったのでした。うわ、酷い(^^;;;)
でも『自分のタイミングで』と、松原くん自らゆいこに語った被り初めはむしろ、辛いから紙袋に隠れた様なイメージとは逆でしたねえ。父の死で笑顔を忘れ表情をなくした辛さを、笑顔の紙袋で隠し&級友に面白がってもらうことでまぎらせて救われた、と。
ここで励まそうとポロっと口から出た「好き」に動揺したゆいこちゃん、駆け去ってしまいます。そんなぁ、ついに裸の自分を打ち明けた松原くん、最後まで聞いてあげたらきっと恋の告白だったでしょうに。
はっきりくっきり告白して振られた生徒会長みたいに、思いっきり気持ちを伝えさせてあげて欲しかったですよー!

そんなこんな、いわばメインディッシュにたどり着くまでも、恋の渦はめぐりまくりです。

会長が好きすぎるあまり、会長の恋を応援する副会長。それを見抜いてる同僚くんだって、ずっと彼女もみてるってことでしょう~
「会長が笑顔でいてくれれば……」
「吉岡さんが笑顔でいてくれれば」
一方通行なシンクロが切なくて頭ポンポンです(><)

たかがクラス会のゲームだって、好きな人がいれば心乱れるわけで。
『失恋した人~』で◯に行くお友達と、その娘に失恋しちゃってるメロンパンくんとかとか。ゆいこも伝言ゲームでは取り乱し(あれ、松原からゆいこに『話せてなくて寂しい』って言うように、偽伝言流してるよね??)『好きな人がいる、か×か~」でも右往左往する様子はもう、娘心に戻ってドキドキしちゃいましたよー。

嫉妬も邪魔ももうないはず、あとは届くはずの真っ直ぐな想いを伝え合うだけの最終回ですよね?ね?
そして紙袋はどうなるのか?

かぶったままか、後ろ姿か、外して机におきざられた紙袋で終わるのか……?下世話なことも気にしつつw最終回が楽しみです!

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