敵を赦しすぎw 佃さんいい人すぎるでしょう~とツッコミながらも、お正月らしいふわっといいお話でした。合間に無人トラクターの宣伝いれてくるKubota大勝利。ところで、濡れた稲を刈って大丈夫なんですか?機械の中にくっつきそう~。
そんなわけで、発売したのにさっぱり売れない帝国重工のなんとかクロウ。一方、受注に生産が追いつかないウハウハ下町連合ダーウィン。
そこで帝国的場は、下請け業者にダーウィンに関わらない様に指示を……って、大手のくせにケツの穴の小さいこと。ギアゴースト訴訟で逮捕されてたヘビ野郎ことピーター弁護士がダーウィン側についてマスコミに流され、悪の帝国重工はイメージダウンもいいところです。責任をとって的場は退職、ちょっとザマーミロと思ってしまいましたわw
しかしダーウィンには予想通りの不具合禍。
問題は使い方でもプログラムでもなく、部品だと分かっても、もう開発し直している時間がない。佃の特許を使わなくては直せない!
え、報告を無視しつづけた開発主任、ただ辞めて終わり? 突然危機を知らされて、仲間の社長たちに罵倒され、消費者から苦情殺到で佃に頭下げて怒られてるギアゴースト社長(島津を追い出した自業自得とはいえ)に謝りもせず?せめて、佃に頭さげるのぐらい一緒に行かせたかったですよ。でもそこで、佃がホイホイ特許使用を許すのもそりゃ違うw
なので、いつになく佃が拒否の姿勢でホッとしました(^^;;;;)
そこに襲い来る台風!
新潟県燕市は進路外の筈が、じっちゃんの勘で借り入れを早める殿村家。気が早いとあざ笑う、いつもの農業法人野郎(岡田浩暉) なのに!なのにこいつ、台風が進路を変えて翌朝には燕市直撃、となったらトラクター貸してくれと頭下げて来るんですよ~!!ど、どのツラ下げて(^^;;;;)
『共済に入ってるんだから全滅しても保証金出ますよ~』
と余裕で笑う若手の方が筋は通ってるじゃないですか。しかしね。同じ米を作る人間として激昂した殿村は、若手をどつき倒して追い返しw 米を守りたいとなりふり構わない奴の方を受け入れるのでした。
それでも、殿村家を優先してたら刈入れが終わらない。そこで活躍するのが、帝国重工が用意した刈入れキャラバン!大型トレーラーに何台もランドクロウを積み込んで到着で~す!本当は熊谷だっけか直撃予定の埼玉の契約農家を手伝いに来ていたのですが、佃の要請と財前の独断で本社に帰らず新潟までやってきたのでした~。って、え、埼玉から何時間で着く計算?ガソリンは?
現場は、農地のGPSデータを登録してないってことがまず問題で、それはダーウィン用データを急遽コンバートできたのですが。お茶の間的には運用経費が気になって仕方がなかったです。積み込まれて連れてこられちゃった社員の残業代も含まれますよねー! まあ農家さんが支払うのはレンタル代だけでいいのかな?
助けてくれてありがとう、なーに仲間じゃないか、とお決まりのやり取りしているところに、財前さんがスタイリッシュに請求書を差し出してくれたら面白かったのに。
しかし、迷走台風の接近を報じる現場のTVが、悪天候の真夜中にも無人機が収穫を急いでいる……とランドクロウの活躍を報じてくれていましたからね!この大宣伝を費用換算したらお釣りがくる……と、思いきや。そこからマスコミの反応は描かれず、懲罰委員会にかけられる財前さん。えー。ダーウィン陣営を助けるなんて背徳行為だそうですよ、ああここにもケツの穴の小さい奴がorz
でも藤間社長はできた人なので、ちゃんと財前さんを救ってくれて、佃がやっぱり助けたいと言い出したダーウィンへの特許利用の許可もオッケー出たのでした。
帝国重工は、心を作っているんですと。そうこなくっちゃ!ノービスオブリージュですよね。
そうそう、さんざ嫌がらせしてきた農業法人勢を助ける殿村を見て、ダーウィンへ技術提供するなら辞めると言ってた若いの(竹内涼真)が心揺れたようですが、佃社長の血もやっぱり騒いだのでした。引いては、高額なダーウィンを購入済みの全国の農家を助けること、日本の農業を助けることでもあるんですからね!あー、今日も佃はお人好しです!
そういえば、社長交代で先細りが予定された帝国重工ロケット部門でしたが、的場退職で藤間が続投。ドラマのラストはロケット打ち上げで締めくくられました(^^) この調子でまた続編があったりするのかもしれませんねえ。留学して学んだ娘さんの知識や人脈が佃のバルブシステムに生かされたり?
その頃には無人トラクターが当たり前の時代になっていたりするんでしょうか。
帝国重工キャラバン隊、モニターがずらっと並ぶ指揮車に乗った財前さん。特撮ヒーローの長官みw もしくはパトレイバー世界のレイバー系列でしょうかね。 刈り取った米がいっぱいになると、自動で米を下ろしにやってくる無人機可愛かったです(^^) なのに袋詰めして運ぶのはやっぱりまだ人力w
神田正輝
うわー、新春spに続いたw
毎回、財前さん(吉川晃司)のキュッとウエスト絞ったスーツ姿のために見ているようなものでした。よ、スタイリッシュ! そのままボーリングもしちゃうとは!(って、面白い場面ではありましたけど、時間延長回でされてもね。そこカットすれば、通常枠でいけたのでは)
そしてついに明かされた軽部(徳重聡)ノー残業の秘密!
なんだ…、定時で一時外出するだけで、戻ってたじゃん!めちゃ残業してるじゃん!これと鉢合わせしてないってことは、みんな言うほど残業してないのかも。理由は、難病の娘さんの病院送迎云々。え、子持ちなんだ←まずそこからw でも、それを内緒にした上で、納期直前に『さあ定時だ帰るぞ!』と大声でアピールする意味がわからない(^^;;;;) 単に性格悪い? そして『黙ってろって言われてるけど』と事情を伝えたのは安田顕なのに……いつの間にか了解事項の様に、軽部自ら「よーし、残業するか!」で笑いをとりに!えええ。
そんなわけで、楽しく見てはいましたが時々もやもや。今や悪役のギアゴーストや帝国側が、うちの方が優れていると改良を怠る様子はそりゃいけませんが、対する佃の泥臭い努力の象徴がひたすら『残業』なのは今時どうかと。ターゲットが老人層だと働き方改革よりその方が受けがいいんでしょうねえ。
それから悪役の分かりやすさw
人目もはばからず難癖つけネチネチ嫌味いう奴があっちにもこっちにも登場、腹がたつより笑えてきます。農業法人といい、帝国重工の製造部長(福澤朗)といいw
特に製造部長は。うちのマシンは問題ない!と豪語したくせに、社長が現れた途端に『こりゃヤバい』の顔w(本業役者じゃないことを思うと、超名演ですが。演出的に分かりやすすぎてw)挙句「もし、我が社の製品に不具合があったら……」と保険をかけて叱責されてw 問題はありそう、でもわからない、なら大人しくしてればいいのに何故マウントをとりに行くのか(^^;;;;) 最終回では更に、ダーウィン新発売に合わせて納期を早めるため、佃を切って全部自社部品で行こうとする的場取締役(神田正輝)に、大丈夫ですと安請け合いw
これまた藤間社長(杉良太郎)のツルの一声で、外部機関に調査を委託。帝国重工と佃の部品を比べてもらうと
『御社の設計は古いので、最新技術を教わりましょう。佃製作所とかに』
と判定されちゃうw よく言えば自社のブランドと技術者を信頼しているわけですから、段々可哀想になってきちゃいましたよ。
対するギアゴーストは、いまやマスコミの寵児。ダーウィン新発売に向けて農家から注文殺到。でもその裏で、開発主任(高橋努)は不具合報告を『使い方が悪い』とほったらかし。お正月の特別篇ではきっと、発売早々に不具合連発でザマーミロな展開なのでしょう。
いまや佃に勤務の天才島津(イモトアヤコ)なら、ちょっとの異音も聞き逃さず、何度でも点検を繰り返し、強度不足を発見するんですよ。そして打開策をみつけだすのは、めっちゃ残業する楽しい仲間たち!う、うん、主人公サイドですからね!絶え間なく改良をする努力と向上心も『天才』のうちということでしょうか……
(この辺、原作ではいろいろ違うらしくてw 「陸王」でも無給で残業に改変されていたりするし、この枠本当に残業至上……)
あとあんまりだと思ったのが、的場取締役の噂話。子供時代から、一番以外は許さない父との確執でこんな性格に……ってw もっと近しい家族や上司筋に語られるならまだしも、帝国重工に勤める佃の娘が話題にするぐらい、部下にトラウマ周知されているだなんてorz まさか朝礼で自分から語ってたんでしょうかw
さてさて、コタツに入ってみかん食べながら見る新春特番が楽しみです!
工事現場から出た白骨死体。
その身元をめぐって……ではなくて、単独強盗犯だったはずの男を殺して埋めたのは誰かを巡って、ゆっくりと進んだ物語でした。毎回毎回別の事件が絡み、暇な尾関が駆り出され、合間に遺族に合い……さて、すべての元凶『単独犯説』はいつ引っ込められるのかと思いきや管理官貝谷には貝谷の事情があって(西村さん素敵ー!)
結局、東北大震災で死亡した男が被疑者と断定もできない宙ぶらりんのままで人員縮小。それでも25年の時を経て、尾関と板垣がまたいっしょに酒を飲める日がやっと来たのでした。もう酒場の場面はマスターミッキーカーチスの独擅場w
タマ多摩新聞の板垣は、家族と揉めていましたがナンダカンダ仲直りじゃないですか。妻の白昼夢を見ている尾関の孤独が身にしみます。
あと今更出てきた、強盗事件の盗品ね。
亡き母が身につけていた品を、遺児の娘さんが手に取ることができて良かった……。あれ娘さんに返せたらいいのですが、質流れ即売会で3万円払って入手してる主婦が現在の持ち主ですからねえ。そちらに戻るんでしょうねえ。
(遺児千鶴を演じる大後美寿々は久しぶりに見ました。大学生なのかあ、貫禄w)
刑事物らしからぬ地味さが癖になりそうな渋ドラマです。
元本庁勤めのエリート刑事ながら、懲罰人事に甘んじ25年!の尾関(舘ひろし)
冒頭、通りがかりにストーカーを取り押さえたのに捜査に加わるわけでもなく、彼の仕事は被害者の見舞いで
『ご相談を受け、見張っていたのに、一瞬の隙をつかれ…』
と嘘をついて謝ってくること。署長賞ももらいましたが、小銭w 賞状だけもらうほうがマシですよねえ。
その後もやもめの義父(平泉成)を訪ね、男料理に茶飲み話と日常ばかりが淡々と描かれます。中福生署、町田南署……等々と、通勤2時間以上の遠隔地ばかり転々とさせられているのは公開肩たたきなんだとか。
管轄で白骨死体がみつかり、昔馴染みが本庁から捜査本部の指揮を取りに来ても、尾関は机と椅子を並べる係。挨拶どころか目も合わさず、まあ気まずいのだろうと思って見ていると本庁組曰く
「情報を漏らす様なやつとは口をきけない」
なるほどー、その辺でやらかして左遷なんですねえ。
一方、警察に白骨事件の取材にきた地元紙の記者板垣(神田正輝)が、”尾関”の名に激しく反応して振り返ります。確かにちょっと珍しい名前だし。案の定顔見知りだった2人の昔語りによれば、この記者が記事にしたせいで尾関が飛ばされた様ですねえ……奥さん同士まで仲良くしてた仲だったのに何があったのか。大手新聞から「たま多摩新聞」wに転職したのもその負い目からなんでしょうねえ。
そんな25年ぶりに交錯したオヤジ2人の人生が、互いをどう変えていくのか。15年前の白骨はどう関わってくるのか。
お目当の西村さんは、本庁からくるお偉いさん貝谷です。安心の捜査一課w