高家の実家、相羽村。どんな素朴な村かと思いきや幼馴染が平岡裕太と石橋杏奈!美レベル高くてびっくりですw
そんなわけで最終章の大事件は、エボラ出血熱!
相羽村に建設予定のBSL4副所長を打診された紐倉、建設誘致に不正を嗅ぎ取った牧村、単に帰省した高家。とそれぞれの理由で、メンバーが相羽村に勢ぞろいしたところでの第一患者発生。見る間に広がる被害に、高家は医師として、あのエボラだと気付いた紐倉は研究に残り、牧村は「君にしかできないこと」の為に外へ(吐血患者と同じ場所にいた牧村、既に村を出ちゃいかんかったと思うんだけどw)
高家の亡き親友が秘密裏に研究していたアレ、感染力を増した困った米軍製エボラちゃんを、当時の上司福山(時任三郎)は案の定日本に持ち込んでいたし。その福山が旗を振るBSL4研究機関(=エボラウィルスを扱える)の建設予定地周りで患者が出るとは狙い澄ましたテロなのかと思いきや、持ち出した福山息子(磯村勇斗)たちが建設反対派と組んで何をしたかったのか、良く分かりません~『科学者は自由でいるべきだ!』と言われても、設備も資金も必要ですもの。あんな山小屋で、ワクチンがすぐ出来ると思ってた?
挙句ウィルスをばらまいて、犠牲は仕方ない!って、自分も危険な状態で言うかw
「目の前の命を犠牲にする者に、未来は救えない」
と切り捨てる天才紐倉はカッコよかったですけどね。さて封鎖でしか対応できず、何百人も治療法なく死んで、それで世論はBSL4施設を必要と思うようになった? 相羽村以外でまた作る? それとも危険だから要らないと? 今回の建設が不正摘発で中止でも、続く問題があるはずです。 それに、ウィルスの由来はどう報道されたんでしょう。美園(石橋杏奈)の帝王切開オペを延々テレビ会議でする時間で、その議論できたと思うのに、残念でした(半年にも及ぶ封鎖中、高家の手にあまる専門オペがそれ一件って高家が凄いのか相羽村民が頑健?……いや、弱い人は皆死んじゃったのかな…)
そしてついに高家にまで感染! 天才紐倉といえど、ワクチン未完成で打つ手なし。
いまわのきわで『20年後』の話をし、シンクロしてるふたりは胸熱でしたが、高家まで「助手で」って? この手のドラマに珍しく本当に死にそうなのに、つっこませるなよー!そして牧村も、いくら友人が危篤でも幼い娘さんの片親なのに来ないでー! ……と悶えていたら、成る程!高家自身がその答え、罹患して死なない初の患者になったのでした。ああ良かった~(そして、せっかく開発した最強兵器のワクチンをあっさり開発されちゃった米軍的には大損で、ザマアミロ~w)
そもそも、高家の実家周辺に患者が少ないとか。
てっきり高家母(宮崎美子)特製の漬物の酵母菌乳酸菌ってことかと思ってましたら、ガチ寄生虫orz ご近所中で寄生されてますか、それがいいんですか、伝統農法=肥やしってことじゃないと思うんだけどな。そりゃエボラと寄生虫なら、死なずに寄生虫飼ってる方がマシですが、うーん
最終回は終盤に流れたオープニング、やっぱり見惚れました。何度見ても素敵です。
その後牧村は外務省に、高家は国境なき医師団に、紐倉はやっとパスポートを手に入れて…と、三者三様に日本を飛び出して終わりつつ何故か高家の周りをうろつく紐倉w
「どんだけ俺のこと好きなんだ!」
と、先回りしてくれてありがとうw 20年後も一緒にいていいからね。原作はまだ続く様ですし、またSPでも是非やってください!
石橋杏奈
始まりのキワモノ感に比べたら、ものっすごくちゃんと終わりました。最初から、奇抜な設定ながら筋は通っていたので納得ではありますが、深刻な話になってしまったのは寂しいかも。もっと嘘だろーって笑って終わりたかったです(^^;;;;)
そんなわけで、ケムさんの正体は!
コースターに残された RAINBOW の文字。
得意の人間データベース技を封じられリストラの危機に怯えていた細面さん(野間口徹)でしたが、その分かえって推理や取り調べに覚醒して刑事らしくなってw ケムさんが残した手がかりRAINBOWに、次々あがる被害者の頭文字を当てはめて盛り上げてたんですけど! 残念! 単に『虹が見える丘公園』を示すヒントでしたよw
虹が見える!と素敵な名前で売り出した住宅地。そこに幸せに居を構えた一家の、幼い子供が不審な病死をとげる。
実は化学工場跡だったその造成地、基準値以上の有害物質が原因か…と思われたのに、突然病院は意見をひるがえし分譲元を訴えた両親は敗訴。
その、幼い子供の父がケムさんで。
後を追った妻の分も復讐を誓って事件を追っているのです。煙鴉の数々の侵入先は、どこもその事件の関係者。目当ては金品じゃなく、事件に関する情報だったので気づかなかったり言えなかったりしていたのでしょう。
皇子山さんの亡き妹は、その病院の勤務医。カルテ改ざんに関わったのを苦に、自殺。一緒にいたのを見た、爪の間からケムさんのDNAがetcは、助けたようとしたんですよね。出来たら証言してほしかっただろうし。そして班目に関わったのも、組織を変えるには若手から。事件隠蔽に動いた警察を、内部から変えたかったケムさんの、息子さんと同じ年頃の班目は、希望だったんでしょう…うう、そんなの泣けるじゃないですか。皇子山に妹殺しを疑われ、恨まれても弁明しなかったのも、自分を憎んで生きる方が皇子山くんが楽だからだなんて、推理by班目ながら確かに思ってそうでこれまた目頭が。
そして皇子山に……でなく班目に撃たれた煙鴉が逮捕され、警視総監や総理大臣を含む全ての証拠が鯨岡係長(稲森いずみ)に渡り。握りつぶすかと思いきや……実は彼女も関係者(ケムさんの妻の親友!) 13係のメンバーは、無能に見えてその実、決して買収されたりしない集団。腐敗を暴くための人選だったのでした! なるほどw
全てが明るみに出て関係者は失脚し、一命を取りとめた煙鴉は収監される前に姿を消して、空には虹。
事件を通じて13係はみな成長し、チームワークも覚えて。一件落着なんですけどね。ケムさんの家族は戻ってこないし、もうあのバーで班目くんと呑むこともないと思うと寂しいじゃないですか。消えたケムさんが、家族の後を追うんじゃないかなんて考え出すと心配になるし(^^;;;;)
どうせなら、もっと何年か後。班目の窮地を救いに現れるケムさんとの再会が見たかったです~。
くせになるまったり感w
4話がスリ(熱湯と氷の自主練w 体育会系w)なるほどコミケ系は現金持ってて狙い目なんですねえ。5話は空き巣が殺人か? 逆に、独居老人の殺人後=無人、を狙って侵入。これもなるほど~。
5話では、監視対処のベテラン空き巣も老人。脚も悪く、何で生計を立てているのか……って、年金?と一瞬思いましたが、若い頃から犯罪者じゃ、掛け金払ってませんよねえ(^^;;;;)
うっかり茶飲み友達になっちゃって、部屋で歓待される班目の懐に入りっぷりが、もう才能です。
さてジャーナリスト西野を名乗る煙鴉を疑って、どんどんその正体に迫る皇子山さんですが、酔った班目が全肯定、「そうでーす、この人が煙鴉で~す」的に軽く認めたもんだから、恥ずかしいこと言った空気になってましたよw そして6話では尾行して、ケムさんが行くところ行くところ独居老人が殺されていて、ますます疑いを深めるのですが……。え、煙鴉って匂いしか残さないんでしょ、殺しはしなくない?結局警察無線を傍受して、皇子山を振り回していたのかと思われますが。 その皇子山が捜査一課を外されてまで煙鴉にこだわる理由は「大事な人を殺されたから」えええー。 ケムさんもケムさんで、これ以上追ってくると「殺すぞ」って、えええ。顔は怖くても、殺さなくない?
『刑事を捜査するのは、エリートの仕事☆』
と、言いくるめられて皇子山を探る班目の様に、実はケムさんもエリート刑事で三課を内偵かっと思ってましたよ。偏見をなくせ、色眼鏡を外してよく見ろ、現場にあたれ、と班目の地力を高く評価して鍛えている様に、皇子山だっていろいろケムさんに教えられているじゃないですか。ケムさんが犯罪者なら、敵である警察側に塩を送りまくりですよねえ。まあ自分の都合で目障りな犯罪者を排除しているともとれますが。
……そんな間に挟まるお笑い13係の時間が、もっと面白かったらなあ。
皇子山が脚フェチで、三課でもストッキングが盗まれた!皇子山の仕業だ!ってさ。それも若い娘のを狙うのが当然で、江口のりこのは要らない共通認識ってさ、面白くないです。しかもオチは掃除に使った後自分で捨てたの忘れてた、ってドジっ子通り越して記憶障害でしょ、酷すぎる orz とはいえ、それぞれ元の部署から吹き溜まり13係に来た曰くがあるわけで、美希も楽団から外されてきたのこういうところだよって話なのでしょうか(^^;;;)
次回、その美希ちゃんがフューチャーですって。さて。
2話はえっと笹野高史のノビ(家人が寝静まった頃忍び込む)でした。侵入しやすいように避けたプランターで、狙われた家に目星をつけた班目お手柄。でも見なくても全然今回分かりますよね、よく言えばまだ新規視聴ウェルカムですが連ドラな甲斐があまりないかも〜。
そして3話は金塊の窃盗で幕開き。
それを追うのかと思いきや、『こんな難しい事件は、君たちには無理!』と、もっと簡単な自転車泥棒を捕まえろ、と言い出す係長。異動にあたって精鋭部隊と言われていた13係なのに、実のところは『せいせい部隊』いなくなったらせいせいするね~という邪魔者を集めた部署だったんだとか(^^;;;)
昔気質の勝手田(丸山智己)と組まされた班目は、お茶くみ机掃除に現場百遍、と古臭い教えに辟易。特に『察しろ』が意味不明、無駄と酒場で愚痴れば、煙鴉にまで
『察する能力は取り調べに役に立つ』
と助言されてしまうのですが。じゃあ、今回の事件はその察しが……関係なかったですねw いやゲーセンで会った青年(寛一郎)と仲を深めるのに、上司の愚痴が効いたからいいのかなw じゃあ、と誘われたのがなんと金塊強盗。潜入捜査と相成りました。 煙鴉もあたりをつけてそのゲーセンを勧めたとはいえ、班目の引きの良さと好かれっぷりは天賦の才ですよね。とっさに偽名を名乗る機転も効いて有能でしたw
そして金庫破りに参加して。仲間割れの余波で金庫に閉じ込められてしまう班目と田中青年。酸素は4時間しか保たず、解錠できる人材は遠隔地に。ここで音楽隊から来たかわい子美希ちゃんが
『絶対音感ありますから!』
とまず金庫開けに挑戦で、それじゃ皇子山に連れてこられた犯罪記者=煙鴉の手際が際立たないというか。何層もある鍵を、美希に続いて開けても『記者さんも絶対音感あるんですね~』で終わっちゃうじゃないですかw(そして実際問題、鍵開けに音感関係ある??)まあ結局は課長がヘリ飛ばして関係者を連れてきました……って、よく経費でましたね(^^;;;;)
そんなこととは知らない中のふたりは。特に田中青年は、自分が死んで悲しむ人もいないと諦観。刑事だと言いそこなった班目は、意識薄れるまでそれにつきあって語り合うのですが……、助けが来たら分かってしまうよね。班目には探してくれる人が、居場所があって、青年と同じなんかじゃなかったってことが。その裏切りの穴埋めにできるのは、彼の犯罪を重くしない証言だけ。
『犯罪者の気持ちなんか、なんで察してやらなきゃならないの』
と言ってた若造班目くんが、彼らも同じ人間だとやっと理解できた瞬間なのでした。
うーん、つまらなくはないけど急に組織的犯罪になっちゃってなあ。その金塊狙いの資金を集める、オレオレ詐欺電話に誘われるんじゃだめでしたかね(^^;;;)
皇子山と組んだ美希ちゃんは、連日デートコース連れまわされ部屋にも誘われてるのに、華麗にスルーです! でもその部屋に唸ってるのが、煙鴉の調査資料。疑ってる記者さんの写真も追加されていましたよ。
もう刑事ものはいいかなと、見ないつもりでいた私のバカバカ!斬新で面白いです。
まずは主人公班目(中島健人)がまったくやる気なしw
スリ逮捕より映画の予約が大事。定時に帰れる交番勤務で十分で、刑事にはなりたくないんですってw 実は有能で、初対面の紳士(遠藤憲一)が怪盗煙鴉(けむりからす)だとすぐに見抜くのですが、やっぱり逮捕に興味ありませんw
なにしろ殺人=花形捜査一課と違って、空き巣=三課は現行犯逮捕が基本。証拠固めも何日も監視を続けたりと地味で大変で『現場の残り香と同じ香りがした』なんて勘だけじゃ逮捕令状も出なくて、面倒なんですと。あまりの欲のなさに、逆に気になって仕方ない煙鴉。なんと空き巣のプロとして、別の空き巣逮捕に協力すると言い出しましたよ!
侵入の形跡も証拠もない、ただ現場に残るのは香りだけ…とポエムに表現される煙鴉ですが、分類は空き巣w まあ地味ですわね。でも殺人より身近なのは確か。 一方の班目も、面倒や嫌だけど上司に怒られ殴られ、無駄な作業を強要されるのはもっと嫌。煙鴉が揃えた資料と入れ知恵で、簡単に犯人逮捕できるならそれでいいし、協力する煙鴉の方にもメリット=邪魔な同業ライバルの排除、があるというまさにwinwinです。
そんなわけで、言われるままに建物から出てきた伝説の空き巣瀬戸(高橋克実)を逮捕しますが、三課も証拠固めに監視を始めたばかり。まさかの自白でもなきゃ罪に問えないと、逮捕して怒られる始末です(^^;;;;) それでも、拘留期間ぎりぎりに取り調べを許された班目。某所待機の煙鴉に中継し指示を受けながら、煙鴉由来の監視データをつきつけます。
最初は若造がと馬鹿にされ、数々のデータも「だからなんだ」扱い。侵入の手口、窓ガラスに小さな穴を正確にあける「つっつき」実演も鼻であしらわれるだけなのですが。
『瀬戸のプライドをつけ』
と指示する煙鴉を取り巻く刑事たち……。『煙鴉、逮捕!』の連絡にほくそ笑み、戸惑う瀬戸をほったらかす班目は、なんとこれは煙鴉を油断させ逮捕するための仕掛けと言い放つのです。えええ、そういう方向に有能だったけ?バーで愚痴ってたのも、油断させて声を掛けやすくするため?最初からずっと、録音してました?
そして、もう帰っていいし、なんなら瀬戸の犯行も全部煙鴉がやったことにしとくから~と言われた瀬戸は、俺だ俺だ、俺がこうやったんだと自白&穴あけ実演をしてくれちゃうのでした。はい、証拠確保~w
なるほどそういうことw
瀬戸を警察のマークより以前から尾行し、犯行前後の動向を記録しながらも通報もしてない煙鴉の不審行動は、犯罪系ライターの取材って上には説明した様ですよ(^^;;;) せっかく怪盗煙鴉を本当に逮捕してるのに、何も知らない刑事たちは捜査協力にお礼言って解放しちゃってるじゃないですか~ あ~あw
さーてそれで正式に三課13係に配属になった班目、吹奏楽隊だった美女(石橋杏奈)も来たし、煙鴉逮捕に燃える皇子山(中村倫也)刑事もいるし、いろんな窃盗事件を捜査するんでしょう。煙鴉はどう絡み続けるのか?楽しみです。
結婚式に呪いの祝電w あの夫婦の未来に心配しかないです(^^;;;)
パワハラ星名は出向元に戻されて謹慎→退社。母親の訃報にも連絡つかない状態……なのを心配するところまでは分かるけど。せっかく軌道にのってる仕事を抜けて、思い出の場所を捜索に行ってしまうのは何故なの今日子! 吉崎さんが「結婚する」と嘘までついて、星名を今日子から遠ざけておこうとした努力も水の泡ですよね(逆に執着が増す可能性もあったかと思いますけども)
そして星名を見つけたのが、大学の『あの部室』で。窓には目張り、練炭が燃える七輪が3台。こんなところで自殺されたら学生さんに迷惑だからー!
ついに父親殺しを打ち明ける星名。そうかー、回想では平然と見えますが、その後大学で泣いたんですね。そして今日子に
『俺のためだけに生きろ』
と縋った。同じことをまたねだる星名ですが、さすがに今日子も、もう即うなづく小娘じゃない。星名のために生きも死にもしない、でも助けにきたんだよ……などとグダグダなだめているうちに、酸欠で倒れてしまう二人。危機一髪、吉崎さんとバーテン(どの面下げてこいつw)が駆けつけましたが……これ心中にも見えますからね。 自分が助けたと言わないでほしい、と女性陣に後を頼んだ吉崎さん。その真意は本当に八木が言う様に
「それは、言うてくれ いう意味やろ」
なのか、今度こそ愛想が尽きたのかw ほんともう、可哀想だから縁切れてあげてほしいと思うのに。
1年後、ドラマ化も好評の『俺に届け 響け!』が大きな賞を受賞したパーティの帰り。
心に棲みついた、忘れられない人がいる……と歌い出す鈴木先生から、ふと目を逸らした吉崎がみつけた片方だけのハイヒールw 拾うともう一足w その先には漫画と一緒に転がる今日子が、いたーw どうしてまた出会っちゃうかな そして結婚までこぎつけちゃうのかなあ(^^;;;)
式場で、あの大物狙い飯田が鈴木先生にアタック始めたのはちょっと愉快。鈴木先生の可愛さを好きになれるならwin-winなんですけど! そして八木も堀田もいい人みつけたらいいんじゃないの? 例の今日子母も、一応式にはきたんじゃない。
ただ、届いた花に添えられたメッセージ「キョドコのくせに」が不気味な上に、明らかに新婦今日子、星名に気持ちが行っちゃってますからー!お願いだから、きちんと失踪したままでいてください。
飯田の逆襲、きたー!!!
今日子がマンションから出てきたときにはまだ未練たらたらだったのに。殺人で服役した人と知っても星名母に会い、星名が整形だと知ってもなお「前の顔も好き」などと危険なワードで迫ってたのに。
「あなたの全てを受け入れる」
と更なる地雷を踏み抜いて、かつての今日子と同じ、顔の横にハサミぶっ刺しの刑にorz
……でも実はここで、入れていたんですよね録音機のスイッチを!
自分から仕事の話をふって「どうでもいい」と星名に言わせ、「愛してくれていたのでは」で「言ったろ、愛のないセックスほど興奮するって」の応答を引き出すとはとんだ策士です。整形の話題で部屋にあげさせたのも、初めからこの録音が狙い? それとも、もし受け入れてくれるのなら見逃して愛し合うつもりも少しは……いや、怪文書出回った時点でもう出世もないし、復讐一択かな。強いなあ。
星名のセクハラパワハラを告発した怪文書のため、開かれた査問委員会にてその録音を暴露する飯田さん……。近づいたのは自分からだよね、とちょっと思いますけどw 今日子も、録画録音する知恵があったらね、社内で首絞められたり脅されたりしてたのを堂々と責められたのに! 調査側から下着で歩いた件を尋ねられると、なんと星名の命令を否定する今日子。ええええ?
『自分が断ればよかったので』
じゃないよ、そもそもしちゃダメな命令なんだってば。 自罰的な今日子としては、星名の罪をあげつらうより過去の自分を罰したかったのかもしれませんが……、星名をかばったようにみえてしまうのにね。
星名にきっちり別れたいと言えた。
親にも『嫌だった』と伝えてきた。
本人にとっては大きなことを続けて成し遂げ、ついでに星名が切ったネックレスも修理され、晴れ晴れと吉崎に会いにくる今日子。褒めてもらえると思ったんでしょうけど……。吉崎はもう別れを決意していましたよ。
元からかなり無理めの案件w 不安定だわ過去はあるわ、それでも付き合おうって言ってるのに嘘をつく、元カレをかばう。嫉妬で狂いそう、なんて吐露する吉崎さんは可愛かったけど、これじゃ『君は俺のことなど好きじゃないんだ』と、まあ思うよねえ。
来週が最後のようでどうなるんでしょう。
両親に否定され、無視されて育った今日子。実は不義の子で、殴られ続けて育ち幼くして整形を強要された星名。可哀そう勝負なら実は星名の勝ちで、刃物で脅しても辱めてもついてくる今日子は逸材だったのに。その今日子を優しく愛せずにいたぶってしまうところが闇なんでしょうねえ。
なんだかんだ吉崎とくっつき直すのなら、もうそれは吉崎さんお可哀そうにとなるし。恋愛的にうっとりできる展開は本当になくてむしろサスペンスでしたよねえ。 もう今日子を道連れに死のうとする星名ともみ合って、星名だけ落ちたらいいのかな。
えーっと鈴木先生が幸せになれますように!
ついに今日子がネジネジを外したー!!!
ら、普通だw 常に首回りがネジネジしているヒロイン、思ったより目立ってたんですねえ。
吉崎と無事つきあい始めるも、成川女史との浮気を疑ったり、過去のストリップ映像を吉崎に見られちゃったりと星名が仕掛けるあれこれにまんまと動揺しまくりの今日子。もう絶対嫌われるー!!って、まあ今日子じゃなくてもそう思うけどね。ところが見事にいい人な吉崎さんは逃げたり別れたりせず、星名の根城のバーに乗り込んで叩きつけたのは誓約書なのです!問題の動画を消去し、二度と今日子につきまとわないこと。そうきたかー!大人だー!
そしてついに、ネジネジを外した吉崎の求めに応じ二人は結ばれ!翌日から今日子は首元すっきりで出社するのでしたー。うわ、恥ずかしいw
星名が危険、と認識したデザイナー達からもサポートされ、星名が仕掛ける嫌がらせ人事にもちゃんと反抗できて、今日子も段々しっかりしてきたんですけどねえ。どうして
「じゃあ最後に1日つきあって」
に応じてしまうんでしょう。嫌ですって言えよ。無理にキスされた野球場で突き飛ばして帰れよ、吉崎に迎えにきてもらって帰れよー!そんなだからつけ込まれるし、飯田さんが壊れるし、吉崎とニアミス鈴木さんに目撃され、果ては密会映像が吉崎に届いちゃうんじゃないですか(もう星名が画策すらせずに、悪い方に転がってて頭いたいですw)
星名の母親が人殺しだとかいうのは、暴力をふるってた父親じゃなくて、ずっと母の浮気相手だった星名の遺伝上の父親が死んだんですねえ……えーと刺したの母なの?星名なの? そしてもう関わらないと手紙をよこす母と、もう離れたいと宣言する今日子を重ねて逃がしたくない様ですよ。飯田さんならすがってきてるんだから
「本気で逃げたいのなら、俺を殺せ」
と嘯く星名。できるならとっくにしてる、じゃなくてさ、せめて二人っきりになるなというのに。
今日子を1日振り回すも、肉体関係は拒否されて惨めに泣く星名。うっかり可哀想になっちゃうじゃないですか。それも今日子が煮え切らないからじゃん!
メデタイことは、鈴木さんの漫画がドラマ化!
でも制作サイド要望のキャラ変更に怒る鈴木先生。今日子の発案で吉崎が「新進女優売り出しは、ドラマオリジナルキャラで」と提案できての和解は、良かったですよねえ。主演女優も意中の人で、喜ぶ鈴木先生の可愛いことw そして成川先生はぼくに惚れてる、と確信する鈴木先生も可愛いw 鈴木先生はホントにこのドラマの癒しです(^^)
そして、あの程度の鎖切れに2週間も必要って一体。
ついに!星名と今日子の関係に周囲が気づき出した。そのきっかけが、罵詈雑言浴びせてた八木ってのがいいですね。
「担当漫画家の、一番の味方でいたい」
という吉崎に感銘を受け、デザイナー八木の為に東奔西走しコンペでも八木を全力でフォローする今日子。それでも飯田が出してきた生地は更に安価で素材も上質。もう星名に脅されていたように外される、両チーム飯田が担当になるんだと諦めかけた今日子を、こいつとしか組まない!と守ってくれたのはなんと八木でした。ううう。それに、親戚の工場で余ってた生地で新製品コストダウンじゃ、大ヒットしても頭打ちなのは確かにw
4話は星名の暴力もない比較的穏やかな回でした。
ショーで脱いだのに無視されてる今日子は必死でお仕事。星名の気をひく為……から、次第に純粋に仕事に熱中してしまうあたり、やっぱりランジェリー好きなのねえ。そして、怒涛の連絡ラッシュが来なくなった吉崎は、かえって今日子が気になるし、裸足で走り去って置いてったハイヒールもあるし、元カノとのキスも弁明したいし←これもう、今日子が好きってことじゃんね
今度は吉崎主導で距離が近づく二人。ああ、微笑ましい……と見ていたら、発動する星名の罠w
『いい人吉崎さん』の正体を暴いてやる、んだそうですよ。そう言って脅すと、今日子が必死に止めるのもまた、星名を煽りますよね。そして絞めた首の跡に、八木が気づく!(そっかー、ランジェリー試着中でねじねじマフラーが無かったからw)
八木も、下着姿の部下と男性上司を二人きりにして部屋出ちゃダメだと思うんですけどね。まあ戻ったらいちゃいちゃしてたならともかく、赤くなってる首と否定する今日子の挙動不審はさすがに違和感でしょう。瀬戸朝香にリサーチの結果、トラウマ先輩が実は星名では……となりますが、同窓なだけでは『まさか』ですよねえ。
でも星名の友人たちまで今日子に辛くあたるのをみたら、まさかが『もしや』に格上げされるのでは。
別の場面でとうとう登場した姉は、端正な弟に似ても似つかないだらしない風貌で、金の無心。整形にあてこすり。母はムショ帰り、暴力を振るってた父を殺したのかな。星名は星名で、ぶっ殺す、と姉を脅す殺伐さで『素敵な星名さん』の裏の顔が見えるところですが……。そっちは星名も必死で隠すでしょう?
星名企画のBBQ。そこに星名が呼んだ友達=今日子の先輩たちは、オシャレなんですけどね。
編集部や下着チームの面々が動きやすい格好で炊事する中、汚せない白いコートの女はキョド子キョド子と今日子の悪口ばかり。止めもせず否定もしない星名。どっかに消えてるバーテン(←昔のストリップ映像で今日子脅し中) ほら感じ悪い。あー、八木がいたらボロクソ喧嘩売ってくれたでしょうに。
そしてまんまとショックを受けて倒れた今日子は、探しにきた吉崎に介抱されるも
「先に帰ります」
とメールだけして、山奥のバーベキュー場から姿を消してしまうのでした。
うん、普通ならほっといてさっさと帰る。吉崎も、もう少し前なら帰ったかも。でもすでに『よくわかんないけどほっとけない』沼に陥っているので星名に止められても探すし、みつけた今日子に嫌がられても「好き」と泣かれてももう、困惑しつつも抱きしめてキスですよ。全力で寄りかかる女と、助けてやりたい男とが、危険に共依存。
星名も、吉崎の止め方を間違えましたよね。『手に負えない女』なのはとっくに承知、俺の女だとでも言えば良かったかな。それとも吉崎の行動は想定内で、嫌がらせにはまだ先があるとか?
出向で来た人が、星名に企画を盗まれて恨んでいるのに何故か低姿勢な謎。こっぴどく脅しでもしたのでしょうか……。そっち方向でも次回もめそうでワクワクです。
ところで鈴木先生、初回の合コン以来、今日子と話したことないんですって。そ、そういえば。
なのに吉崎からアレコレ聞いて想像は膨らむばかり、寝坊したBBQにも頑張って来たのにやっぱりすれ違いw 和むわ可哀想だわ。バーテンがファンですとデビュー作を挙げた時にも感涙してて可愛かった先生、お近付きになる材料だったことは知らないままだけれど、やはり可哀想。 ラストまでに、鈴木先生には是非いいことが起きてほしいです。
キョド子、ナイスバディ!
星名の罠にみすみす飛び込み、同僚の前に下着姿を晒す今日子。でもそもそも、会社が仕切ってるただのファッションショーな上に、着てるの自分チームのデザインですらない。いち社員が脱いでも受注できるわけでもなんでも。星名が命令したと知らない同僚たちには訳わからない行動ですよね。しっかしその今日子の下着姿がスタイル良すぎて!堂々と歩きさえすれば、おや日本人のモデルもいたのねレベルでしたよ!……ガクガクブルブルの末に転びましたけどね。
それをショーの司会も社員も傍観、みかねた吉崎が乱入フォローする羽目になるという星名にとっては面白くない形でお楽しみの終わりでした(その後の社員が、ひそひそはするけど『前から変人だったよね』とスルー気味なのが優しいんだか酷いんだかw)
学生時代にだって、脱いでも星名の心は手に入らなかったのに。なんでまた繰り返すかなあ。ライバル飯田女史と張り合ってるのかなあ。彼女も彼女で、星名が泊まっていったと今日子に嘘をつき、星名は今日子にみせつけるために彼女に部屋の鍵を渡すのですが。深入りすると危険なのにね……。
プロジェクトの方は、着心地だナチュラルだのお題目から離れ『男が抱きたい下着』がいいと言い出す今日子。え、あ、うん、斬新かな。でも買いにくいよそれ。アダルトショップに並べるんでもなかったら(^^;;;)
そしていつの間にか、今日子からの連絡を心待ちにしてしまっている吉崎。逆転現象が起こってるぞー。
なのに元カノ(中村アン)との路上チューを今日子に見られてしまって、来週に続く!
サブタイトルが酷いなあ。「歓迎会で大バトル、恋愛ターミネーター×方言萌え女」?
方言萌え女ってなんですか。本人にはコンプレックスの東北弁を、褒めることで星名が飯田嬢に取り入ったのに。歓迎会でも別にバトってないでしょ。人目を引きたいにしろ、そこじゃない感。
さておき、今日もキョド子は悲惨ですw
新プロジェクト企画は、チーフの八木(紗理奈)からボロクソなダメ出し百連発、関西弁がキッツイ。そこにつけ込み優しく抱きしめてくる星名ですが、目撃者に見せるためだったり、更にバカにする布石だったり。
「もう星名さんを卒業します!」
と本人に宣言、食事の誘いもきっぱり断るって今日子には大きな一歩でしたが、イラつく星名は逃すまいと網を広げ……今日子のライバル飯田(石橋杏奈) を口説くのね。怖い怖い。
そこを見抜いた漫画家スズキの人間観察、流石!
取材で会ったニコニコしたイケメンは信用できない、しちゃいけない、笑顔で人を陥れる奴だ、と。その台詞の間、ずっと自分を慰めるかのように不自然に顔を触っているムロツヨシの演技も印象的でしたよね。 また、漫画キャラの性格付け案に『日に何十件もメール』と今日子とのエピソードを出してくる吉崎さん、受け入れてきてるー?
吉崎に近づきたい、好かれたいと考えすぎた挙句に「好きです!」とド直球になるばかりの今日子w それでもついに吉崎から連絡が。取材ですけど。
なのに。
企画も上向き、この後は焦がれた吉崎との待ち合わせ。なのに社の飲み会から出て行かれない今日子。他の女性と近づく星名を目の当たりにすると『それは私の位置』という想いが消せずに追いすがってしまうorz
直前の、実家からの電話がいけなかったですよね。
従姉妹の結婚式に呼ばれていない自分、取り繕う妹の後ろに聞こえる『あんなの一族の恥、居ないことにする』と母の声。不安定な心が求めるのは、学生時代何度も何度も星名に泣きつき、慰めてもらったあの安らぎ。
……その先に待っているのは、またサンドバッグになる日々なのに。
今日子に当てつけるため誘われてる飯田さんが不憫です。そしてまんまと追いかけてる今日子も不憫。そしてドタキャンされた吉崎も不憫……なのかな?
さんざん待たせておいて「もう会えません」と今日子。
それでも帰り道に行き合うでしょと思いきや、待ち合わせのファミレスにぐしょ濡れだだ泣きで幽霊のように現れて謝罪、土砂降りの中靴を残して裸足で走って消えるんですよ……うわあ……。
「星名さんから離れられない、離れたくない」
という今日子の言葉は聞こえたのやら、聞こえたからって恋人でもないのに意味あるのやら。一方的に好きだ好きだとがぶり寄られ、また一方的に泣きながら去っていかれて、マジ近づかないほうがいい地雷女なんですけど。
面倒見のいい吉崎は、関わっていっちゃうんだろうなあ。
作家の夢を諦め、成功した元カノに会えずにいる吉崎。
実は父に暴力をふるわれて育ち、整形をひた隠しにしているらしい星名。
それぞれ傷はあっても、平気な顔を繕って暮らしている彼らからしたら、負け組でーすキョド子でーすと、弱み丸出しで生きているスズキや今日子たちってほんと甘えていて羨ましいんでしょう。
次回予告では下着のファッションショー。なぜかまた今日子が脱いでます、どうせ星名の口車にのせられたのね……。
イライラハラハラしつつも目が離せません。これで会社の場面だけで続くんだったら本当に見ていられないですよね。吉崎やスズキでホッとさせ、同時に心理描写の説明もしてるとは、ナイス人物配置です。
ナイスエンターテイメント!楽しめました。
告白手記を上梓した殺人犯が藤原竜也というキャスティングがもう素晴らしいです。アシンメトリーな髪型もナイス!冷めた語り口といいカメラ目線の表紙や取材のポージングといい、まあ胡散臭い。
そして因縁のある刑事役に伊藤英明。ここもまた絵に描いたようなアニキでたまりません。大型犬のような新人時代と、顔と心に傷のある現在の両方を堪能できて自然と応援したくなります。
物語の方は、神戸の大震災から22年。
時効を撤廃する法律の施行にかからない、最後にして最大の連続殺人事件が時効を迎えた日。なんと犯人が名乗りをあげ、記者会見にて華々しく告白本の発売を宣言します!以後またたくまにマスコミの寵児となった犯人曽根崎(藤原竜也)は、若者にソネさまとまで呼ばれ人気で本はバカ売れ、握手会を開けば長蛇の列。
苦々しくそれを見守る遺族たち……。
なにしろ、5回の殺人どれもがわざわざ被害者と近親者を間近に縛り付け、死亡するまでを見届けさせるという残虐なものなのに、曽根崎はそれを得々と語るわけですよ。まして刑事の牧村(伊藤英明)は、一度は犯人を追い詰め、傷を負わせた報復に自室を爆破され目の前で上司を亡くしている。同居の妹(石橋杏奈)も以来失踪。問い詰めたいことが山ほどあるだろうに、パフォーマンスで訪問され取材陣の前で握手なんて求められてもねえ。殴りかかって取り押さえられる場面では、いいから一発殴らせてやってと思ってしまいますよね。
そのうち、我こそが真犯人と動画を送る奴が現れ、対決を仕組んだニュース番組に呼ばれた曽根崎と牧村は……。
と、書けるのはここまでですか。
証拠と言われるスナッフ動画は涙なしには観られません。かといって涙にくれていたら大事な何かを見落としてしまいますよ!
しかし曽根崎何歳なのか。
藤原竜也が童顔なので、見た目より年上のはず上のはずと唱えながら見ましたけども。40歳だとしたって事件当時18歳。藤原実年齢の35歳なら13歳の犯行ですよ!少年法が心配になるし、間近で犯人を見た遺族の誰も子供みたいだったとは言ってないはずですが……犯人しか知り得ないことをじっとりと語る曽根崎に、誰もそんな異論は唱えないのでした。そこだけは、別の大人びた役者さんでしていればと思ってしまいますが原作だという韓国映画でも犯人はツルッとした若者(それこそ美しさでモテモテになるそう)なのでこれでいいのでしょう。
遺族の書店員夏帆ちゃん印象的。
「お父さんのこと3頁しか書いてなかった!」
と売り物の本にナイフをぐさー。読まずにはいられないけれど読めば腹が立つ、そんな矛盾した気持ちを好演していました。あと仲村トオルのニュースキャスターも磐石。
ラスト、クレジット出始めて少ししてからまた、大事な場面があります。蛇足かもしれないけれど、やはりあって欲しかった場面でした。実は劇場の隣席が、遅れてきてマクド開いて食べ出すわ携帯鳴るわ光るわ大迷惑野郎で、クレジット始まるなりゴミ投げて(本当にポイポイと投げたorz)出て行ったのでその場面見ていないんです。ざまあみろ!
<↓女子トイレのポスターw 怖いでしょw↓>
フジテレビヤングシナリオ大賞。
ア、アナログ……!
今どき若手の売れっ子作家がすべて手書きで、スクリーントーンも手で貼ってるとか。作中でもフォロー入るとはいえびっくりですよ。アシストに入るオヤジ作家も驚けよってぐらい。NHK「漫勉」見ましょうよ! 更には原稿をお届けの途中で雨が降って、うっかり濡らしちゃったよーってorz 安全でない場所で生原稿広げるなんて新米編集者ならともかく自分も漫画描く人間のすることじゃないし、バイク便ぐらい頼めってんです。
ピンチのためにピンチ作っちゃだめですよー!
それでも、持たせたのはフェイクの原稿だった……なんて強がって独りで原稿を書き直す売れっ子作家の意地と、翌朝にそれを知って駆けつけるオヤジ作家の心意気とで終盤いい感じに盛り上がったかとは思います。BGMはエレカシなんですから、やっぱり走ってもらわなくちゃ!
<物語> ーーーーーーー
元・売れっ子漫画家にしの西男(エレファントカシマシ宮本浩次)は、長いスランプで連載どころかしばらくペンを握っておらず、TVに呼ばれればヘタウマ呼ばわりに激昂する始末。離婚でたまに会う娘(小野花梨)にもいい顔したいが懐は苦しい。そこに編集内村(小山恵介)からきた仕事が、気難しい売れっ子作家墨田スミロウのアシスタント。普段はすべて独りで仕上げるが、TVドラマ化の影響で今月だけ間に合いそうにないから……と、1ヶ月限定で30万円!
墨田センセイのゴージャスな仕事場には、かわいこちゃんが。センセイの娘か、はたまた恋人か?とニヤつくも、なんとその娘こそが『極道ドクター』を描く墨田スミロウ本人(石橋杏奈)だった! しかも毒舌w
自信満々の背景とモブをゴミ以下と貶された虎太郎(西男の本名)は、積まれた入門書を手本にひたすら絵を勉強する傍ら、罵詈雑言に耐えながら料理ゴミ出し運転手と月給分の雑用をこなすことに。
取材、脚本チェック、スピンオフ執筆と多忙を極めるセンセイの、今月号の原稿は無事に上がるのか? おばあちゃん子だったと吐露するセンセイ、大事な祖母の手術に立ち会い、無事に来月からのドラマを見てもらうことはできるのかー?
ーーーーーーー
不器用で偉そうで、頭をかきむしって苦しむ姿が似合う、でもちゃんと頑張れるかわいいオヤジな主人公、誰この俳優さんと思っていたらエレファントカシマシ宮本浩次さんだったんですねー。この配役には好感もてました。また、冒頭でにしの西男としてTV出演した時の番組名『真夜中のヒーロー』もちゃんとエレカシの曲名だったと知って細かいこだわりにクスクス。
『極道ドクター』の作者墨田スミロウが女性、というのもベタですけどw
だったら世間にも内緒でいいのに。早熟の美少女作家として有名で、虎太郎だけがそれを知らないって設定はどうなんですか。生着替えでパンツ見えちゃった~☆のためには必須ですか、そうですかw でも、仕事場の合鍵を渡す編集さんは「手を出すなよ」女性なんだから……と釘をさし、言われた虎太郎は「手を出すなよ」=殴るなよの意で聞くという言葉遊びは自然でうまかったです。
男女だけれどプロフェッショナル二人。
売れっ子センセイの上手さと頑張りは歴然ですが、売れない虎太郎のことも『墨田スミロウが漫画家を志したきっかけは、にしの西男』とバラしてくすぐり、喧嘩では『こんな下手くそが漫画家なら自分もできると思った』と罵らせて落とし、でも後には『絵の上手さでは太刀打ちできない何かがある』と持ち上げさせ、一筋縄ではいかない認め合いがいいですね。そして、スランプの遠因だった娘さんの似顔絵も、ちゃんと最後に見れますよー。確かにへた……ですが、娘さん本人が喜んでくれてるなら良かったじゃないですか!
そう、娘がいたから小遣いを稼ぎたくてアシを引き受けたのだし。娘がいるオヤジだから、娘みたいな年齢のセンセイの体調を気にかけて世話をやき、全く異性を思わせない関係だったのだし。そして家族にこそ認められたい!という物語の落としどころとしても娘大活躍で、人物配置ミニマム大成功では。
アシスタント依頼の黒幕が、実は編集長(佐藤二朗)だったのもナイス。おばあちゃんの入院も、そのままお涙頂戴にも出来たのにあっさり肩すかしにしたところも好みです。
脚本小島総一郎氏、なんと26才!本当にヤング!これからのご活躍に期待します(^^)
「痛みは私だ!」
と全てを受け入れる生き方を切々と解く主人公為頼医師。
良い場面でしたが、一家惨殺だのストーカー殺人だのてんこ盛りだったドラマ全体からは浮いていたかも。惨殺や謎解きを喜ぶに人には為頼が示した人生の回答はどうでも良さそうですし、この回答が本当に心に響く人は出血大サービスの時点でチャンネル変えてるのではと思うとちょっと残念です。
また、そんな大正義な為頼先生側の人々がちょっと不思議でしたよね。刑事のくせに犯因症の早瀬……は、犯因症をわかりやすく描くために必要な配置でしょうからわかりますが。カウンセリングの女医さんをあんな犯罪を呼ぶ体質に描く必要はあったんでしょうか(^^;;;)
よかれと患者を励まして恨まれ刺され、元カレは立派なストーカーで殺し殺され。自宅で殺されかけたと思ったら、職場のロッカーから生腕が出てくるんですよ!!おかげで病院はしょっちゅう大騒ぎで、ラスボス白神院長の犯罪を知っていてかばった秘書より、何も知らず無関係の彼女の方がよっぽど事態をミスリードしてくれていました。
それでいて最後は院長とイバラが亡くなった場所に大きな花束を……放置w そもそも、さとみちゃんが摘んだ花を一輪、手向けた気持ちで十分だった場面に豪華な花束って台無し。そしてそれを祭壇に捧げるわけでもなく、事故現場にどさっと…後でちゃんと片付けてくださいよね…そうそう、為頼先生の家でくつろいでるのも変な人でした(^^;;;)
そんな女医さんに岡惚れの大阪弁刑事さんも、おもしろかったです。部下の早瀬に説教ばかり。でも内容は容疑者を殴るな担当の仕事をしろって、むしろ当然の内容ばかりなのに無視されてかわいそうでしたわ
殺人犯は無痛症患者。
実在する病気だというのに、痛みがなければ心もないかのような脚本演出は問題があったのでは。見続けていけば病気より育った環境や、処方されていた開発中の薬の方に問題があったことがわかってきますが、きちんと全部みてくれる視聴者ばかりではありませんから。同様に、禿頭設定は覚えやすい&キャッチーなだけで必要なかったんじゃないかと思ったりもしますが、演じた役者さんには罪ないわけで、熱演だった中村蒼くんご苦労様でした。
そして彼を利用したラスボス白神院長。実は悪い伊藤英明って既視感w 出てきた時から悪そうな気しかしませんでしたよ。
しかもこんな逞しいイケメンが医師で双子ってもう事件。その双子間で乗り換えるならまだしも、心優しい医師を振って生徒を虐める公立校教師と結婚って……教師がフェロモン出てるのか弟も実はクズだったのか(^^;;;) 殺された奥さんの方からも話を聞かないと片手落ちすぎてなんともねえ。
その過去話や心臓移植に新薬開発を抱える白神院長、しかも犯因症や病気が見える彼は十分主役を張ってドラマができたでしょうにねえ。同様にイバラも為頼もサトミも女医さんも…もう誰も彼もが主人公になれる波乱万丈な過去を抱えて一堂に会していてもうもったいないやら盛り込みすぎやら。
唯一シンプルに暮らしているのが和枝(浅田美代子)でした。為頼とこの義姉の間に男女の関係とかなくてよかった(^^;;;)
何かと駆け込む早瀬も、サトミちゃんと女医さんも、そしてもちろん為頼医院の患者さんたちも会うとホッとしただろう和枝さん。イバラも白神も、和枝さんの美味しいご飯食べさせてもらってたらもっと簡単に幸せに暮らせたのかもしれません。でも旅に出た為頼には、戻ってくるよりも他のくつろげる居場所を見つけて欲しい気がします。今度こそ事件には巻き込まれずに。
通りすがりの人の病名も妊娠も、そしてこれから犯罪を犯す昂りも、すべてお見通しのスーパードクター現る!
しかしそんな異能の為頼先生(西島秀俊)、何故かしょぼくれた町医者です。
駅前で包丁を手に暴れる犯人を、まだ何もしてないのに察知して通報するのは衝撃的でした。被害最小限で取り押さえた後は一番の重症者を的確にトリアージ。肺の傷も、超初期の妊娠も、まだ医者にかかってない持病もテキパキと伝えて注意を促すという大活躍です。 すごい設定だわー。しかし自分の腎盂腎炎は誰でも知りたいでしょうけど、超初期妊娠は嫌ですよね。刺されたのきっかけになんて知りたくないし、未婚か既婚か誰の子か、条件次第ではめでたくないですし(^^;;;)
で、そんな超人がいますよって話なら「ドクターコトー」「医龍」「Dr倫太郎」と各科まあ医者モノにはありがちな話なわけですが。このドラマがちょっと違うのは、そこに目をつけた刑事早瀬(伊藤淳史)がいたこと。
ただ自然死で処理された女性を、主人公にみせて判明したのは中毒症状(これは鑑識がわからなきゃダメなことだと思うけどなー!)、そしてあれよあれよと言う間に、女性の隣人の薬物合成、大量殺人目的と、事は大きくなりコンサート会場での犯人捜索に協力を申し出る為頼医師。見事犯人をみつけ、取り押さえますが……。実は先生が本当に気にしたのは、まるで犯人さながらの症状を呈する早瀬のことだった模様です。
為頼曰く、『犯因症』。
血管が浮き出て白目がなくなる異相……、気持ちわるーい(><)
悪を憎むあまり、ついやりすぎてしまうらしい早瀬。正義のためなら、犯罪者の側に簡単に一線踏み越えそうってこと?
もうこれだけで随分お腹いっぱいなんですが、他にも『犯因症』が見えるらしい医師(伊藤英明)やら、禿頭の中村蒼、一家殺人をしたと言い出す金髪の女子患者(石橋杏奈)と、まだまだ具沢山。為頼が大病院から町医者になっているあたりも亡妻にからんでなにかありそうで……満腹満足か胸焼けするのかw
しかし為頼、能力が高すぎて一目で見抜く故、ドクターショッピング患者には『きちんと診察しない』と不信感を持たれてしまうのも皮肉w
とりあえず来週も様子みます。
superflyの主題歌が印象的。