ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

石原さとみ

「destiny」1〜8☆☆

 石原さとみ鑑賞ドラマ!
流石に30代で大学生はどうよ笑 の前評判で敬遠しちゃってた令和のオレンジデイズ。怖いもの見たさで覗いてみたら……やだ、ダサ眼鏡の大学生石原さとみが可愛い〜! むしろイケてる設定の学友の方が仕上がってる分ふけ…まあそこは、過去を別人が演じるより分かりやすいのでキニシナイ!

 長野県信濃大学法学部の仲良し5人組、真樹(亀梨和也)奏(石原さとみ)祐希(矢本悠馬)カオリ(田中みな実)知美(宮澤エマ)  
友情は生涯続くかに思えたが、卒業を前に知美は自動車事故で死亡、同乗者真樹は密かに交際していた奏を置いて失踪する。最後に見た真樹は
「俺が殺した」
と言った……?

 で、17年が経過。検事になり医者の恋人(安藤政信)と暮らす奏の前に、今更何も変わらない真樹が現れて物語が動き出すわけですね。
 「俺が殺した」=「殺したようなものだ」なのはサスペンスドラマ序盤あるある笑 それでも事故当時の話をキッカケに、やはり検事だった奏父(佐々木蔵之介)の失脚と自死に真樹父(仲村トオル)が深く関わっていた件が白日の下に晒されるのでした〜。

 とはいえ、実は重病で余命僅かな真樹(主治医は奏の恋人)と奏の逃避行やら、それで婚約解消やらと恋愛事情も忙しいので過去の大事件はサクサク糸口が出てきます。
 奏、実家で父の遺品をちょっと開けたらボイスレコーダー発見!マジックで黒々と書かれた日付も父死亡日にズッポリ!再生すれば「◯◯汚職事件の記録である」と念押し! もっとこう…隠してて欲しかったかな……
 それで言ったら、同窓と判明してもなお真樹の取り調べは奏が担当なのどうかと思うし。
「お前が奏の父親を殺した!」
と、当の奏他、法曹関係者通るロビーで実父の胸ぐら掴んで騒ぐ真樹もどうかしてますよねえ。「アンチ・ヒーロー」でなら狙いがあっての行動になりますが、このドラマそうじゃないからなあ… 放火犯さんさん、顔くらい隠しましょうよ笑

 8話で最終章の始まり。
汚職事件と真樹父のつながりを暴いて、でも病に倒れる真樹を看取って大団円なのか? まだきっと驚かせてくると期待する旦那は、ここで過去優秀だった知美の出番だ!とか、奏母(石田ひかり)がきっと夫の仇を討とうとする、と予言してきますが、さて笑

 あ、毎回最後にかかる主題歌が、オペラを無理に和訳したかのような大仰さで耳について、でもその違和感が癖になるいい感じです。椎名林檎でしたね!

 
 

「恋はDEEPに」1☆☆

 波打ち際からあれだけの距離、意識のない男性と機材を運んで息も乱さずとは。
隠し撮りのそこを見たい!キスだか人工呼吸だかよりも!!

 海をこよなく愛する海洋学者の海音(みお 石原さとみ)を、悩ませていた「夢」は、蓮田コーポレーションが企画する開発計画の予知?
そこの御曹司蓮田倫太郎(綾野剛)に
「海が好きなんですね?」
と初対面で話しかけた海音だったが、キツく否定され、以後も開発計画に絡み対立するばかり。
しかし、ダイビング中に溺れた倫太郎を、海音は不思議な能力で察知して助け、口づけをして立ち去るのだった……。

 海の生き物と会話が出来て、開発絶対反対で、あと3ヶ月しかここに居られないという海音は何者なのか??

 って、人魚姫なの?
映画「スプラッシュ!」大好きですし、人魚なのは大歓迎。ウミガメをおじさん、ウマヅラハギをおばさんと擬人化して語り、ヤドカリにマジ説教をする海音が、ただの変な人なより海の世界からちょっと来ているだけの人な方が、いっそ見やすいかもしれません。
 でもだったら、あのがっつりメイクと都会でも違和感のないファッションは一体?? 叔父姪と称す庇護主、鴨居教授(橋本じゅん)がそこまで指導を??
 生き物との交信も、魚が無音テレパシーなら海音も声出す必要ないのにとか。「クビ」なんて人間社会の仕組みをなぜ魚が、とか。海底で溺れてるのを岸の蟹がなぜ、とか。変なところが気になってばかりで、肝心の恋の始まりにはちっとも集中できませんでした💦
 環境を大事に、海をきれいに。
そのメッセージは大切で素晴らしいのに、極端すぎる変な人の主張にされて、どうでも良くなっちゃうのなら困ります。

 倫太郎の兄に大谷亮平、広報部に藤森慎吾。
鴨居研究室のもう1人の女子に今田美桜。
 
 

映画「決算!忠臣蔵」☆☆☆

 討ち入りしない忠臣蔵!

 大ヒットした「殿!利息でござる」「超高速!参勤交代」に連なる金勘定時代劇。それも誰もが知るあの忠臣蔵ですからね!討ち入りするか、しないのか…って、したよね!と分かっているからこそ残高が心配になる仕組みですw
 出演はお馴染みの、また濱田岳、また阿部サダヲ、また西村まさ彦……なのは、西村さんお目当てなので勘弁してもらうとして。安定感ある面子に、岡村隆史など吉本芸人が華を添えています。

 冒頭から、お役目の火消し鍛錬に励む浅野内匠頭(阿部サダヲ)……は例の『松の廊下の刃傷沙汰』で早々に退場。切腹、お家お取り潰しです。
 腕に覚えのある侍は、籠城だ仇討ちだと吠えますが、そんなことをしたら罪人です。一方で同じ武士でも事務方たちは、忙しく家財や武具を売り払う算段。きちんと城を開け渡せば、割賦金が支払われるのですよ。それも1人頭200万円(お馴染み.かけ蕎麦一杯16文が480円換算!)と心動く額!
 そんなわけで家老大石内蔵助(堤真一)は、籠城を却下! 自身は裕福で割賦金を辞退して京都近くに越したそうですが、お家再興を目指し仇討ちにも未練ある武芸派と、岡村隆史や濱田岳ら事務方との間に立たされて困惑は続きます。

 なにしろもう給金はなし。
浅野内匠頭未亡人(石原さとみ)の個人財産である持参金の流用と、事務方が苦心して取っておいた『いざというとき』金しか無いのに。みんなすぐ、江戸まで行って帰るし(路銀✖️人数)江戸滞在組は家賃も食費も高いし(✖️人数)え、集まれる大きな家を買った?  その上に内匠頭の葬式と墓の支払いもあってケチる訳にもいかず…と、大金だった資金もあっという間に半分以下に!
 なんだかんだ、ついに討ち入りが決断されても、じゃあ全員で装束を揃えましょう!と言われたら!赤字! 鉢巻?松明?それ全員分必要ですか?? 笑
この頃には予算を気にするようになった内蔵助の、必死の説得で衣装は手持ちのアレに!!  夜中に目立つ白でも、火消しの赤でもなく、見慣れたあの黒で揃えたのには、そんな理由があったんですねえええ。この先一生、忠臣蔵を見かけるたびに、この妻夫木聡の持ち物会議と予算の件は思い出すのだと思いますw  必見w

 そして大笑いしつつも、この後は確か全員…と不安になる頃には、ぽーんと場所も時間も飛んで、煙にまかれたまま楽しい気分で終わってしまいます。その辺、湿っぽい場面を極小にした脚本の勝利ですよね。
 後始末に奔走することになった上、金は使い込まれて戻らない浅野未亡人がプンスカ。貴女はもっと怒っていいでしょうw

  西村さんの役所は、仇討ち派。子沢山大石家にまた子供ができて、ただの里帰り出産なのに
『大石様は、覚悟の離縁をなさった!』
と勘違い。仇討ち必至と吹聴して困らせます💦
でも結果本当に討ち入って、あの奥様(竹内結子)や息子(鈴木福)とはもう会えなかったのかしら。
そしてもう竹内結子はいないのね、と違うところでもおセンチになりました。嗚呼。

「アンサングシンデレラ 病院薬剤師の処方箋」1,2 ☆☆

 ペロ、これはロペラミド(薬名)
ってw 名探偵コナンくんじゃあるまいし。報告をうけた医師(田中圭)が、ヒロインの味覚を鵜呑みにせずちゃんと裏付けを要求してホッとしましたw

 てなわけで、ヒロイン葵みどり(石原さとみ)は総合病院勤務の薬剤師。
外来患者が待つ大量の処方をこなしつつ、入院患者に服薬指導。までは想像がついたのですが、マトリ=麻薬取締捜査官がモルヒネ等医療用麻薬の保管を確認にくるとは知りませんでしたし。更には意識がない患者の常用薬を推測するのまで薬剤師の仕事で(違)、入院患者の自宅で家捜しまでして内緒の服薬を突き止めるのも薬剤師の仕事だとは(大違)

 そもそもの、骨折で入院時に服薬を知らせない患者(小林隆)も悪いのでトイレで内緒で呑んで意識不明になったって、その後の治療が効果出ずに亡くなったって病院の落ち度にはならないかと。でも内緒の理由が『娘に骨肉腫と知られたくない』なんですよ。
その他にだって、罹病を知られたくない人は多いでしょう。『どんなご関係』か知らない相手と入院患者が言い争っている現場で、持病や治療中の病気でお薬呑まれていませんかーとか聞いたことも失敗じゃありませんかね。結局その点には最後まで特に反省無く、つきとめた通院中の病院では本人の同意無く娘さん(大後寿々花)が抗がん剤治療の現状を聞くという恐ろしいまでのプライバシー侵害w 「娘です」の一言で通るの? 小学校以来別居で、結婚式への招待を父が固辞する複雑な家庭にクビをツッコんで、これが他のミステリ-だったら殺人やら戸籍のっとりにつながりかねない危うさではないですか。それを『もっと病気と向き合って』で美談にされましても。 不安。

 そして医師や、効率を求める上との対立。
特に医師の『医者以外はひっこんでろ』論は、今までの看護婦の扱いと同じじゃないですか。で、このドラマでの看護師はどうしてるってモブorz もっと協力しあったり、しませんか。もっといえば調理師や清掃&修理担当者も受付や出納係も、医師看護師薬剤師と一丸となって病院が回っていくんだぞー的なドラマになりませんかねえ(漫画「ラディカルホスピタル」の実写ドラマ化希望!)

 さておき、マトリ対応にクビがかかる薬剤部部長(真矢ミキ)はおいといて。もっと近い、葵が暴走すると直に負担が増える刈谷主任(桜井ユキ)は、コストも引き合いに理詰めで葵を責めます。自宅まで走って、他の病院に照会して薬を確かめ、一人救っても保険点数アレコレで報酬たった3500円。その間薬の処方が遅れ、将来的に薬剤部が外注になる、と。ああこれ「フラジャイル」の病理部でも言ってたやつ~orz
とはいいつつもナイスコンビ、新薬の「味」を必ず確認する葵に、悩めるお母さんの幼児服薬指導をまかせるなど、認めてもいるんですね(と、知ってるなら初回から幼児の薬に一言添えんかい!遅い!とも思いましたが。それじゃ保険点数にならないからなの?)
そして服薬指導しながら今度は、薬剤師側のプライバシーをがっつり語る葵orz それ要らない派なので辛いです。 


 で、苦みをコーティングした薬をオレンジジュースに溶かしちゃ駄目。チョコアイスに混ぜる。と裏技紹介。これは悩めるお母さんにお役立ちでいいですね。

でも一方で、混ぜてから残されると規定量服薬できないのが気になります。粉薬は水2,3滴で練って赤ちゃんの口に突っ込んで水のませてごっくん、で3人育てましたが今はそれしないのかな。ジュースやアイスは、薬飲んだ後の口直しで良くない?? これって孫の時に言ったら嫁に嫌われるヤツかな?まだいないけどw

「Heaven? ご苦楽レストラン」~最終回 ☆☆

 そこで舘ひろしか! ←正直存在を忘れてたw

 毎週楽しく見てました。無茶振りオーナー(石原さとみ)が可愛くも厚かましく、振り回される従業員が可哀想。特に有能な伊達くん(福士蒼汰)が。でも伊達母(財前直見)が登場したらオーナーそっくりでw こき使われる運命なのかと笑いつつ更に不憫にw
 って、原作も読んでたはずなのにさっぱり覚えてませんでしたね。毎回楽しめて、特に何か書くほどのことも不満もないドラマ。群像劇でもあるので、変に仕掛けや伏線張りまくってごちゃごちゃするより、このぐらいシンプルな話の方が見やすいよね。それでいて、伊達父が『最初からずっと一緒にいました』となった時には、ちょっと背中や手だけでも映ってないか思わず見返したものねw そこも原作通りなんだから、本当にこのドラマの面白さって原作通りなのでしょう。

 人里離れた立地で墓地の横でも、牡丹が綺麗だから……もといオーナーの自宅マンションから近いからw ここがいい!と始めたレストラン「ロワン・ディシー」 チラシを配っては客層が悪くなったり、現代風にSNS人気を狙ってみたり、従業員は集客に苦労してましたけど。いつの間にか往年の名女優や漫画家がお忍びで常連になっていたのは、その隠れ家感がきっと良かったんでしょうねえ。

 てなわけで、適当なリクルートで寄せ集まった面々が、対オーナーで結束を深めていきw 店も軌道にのり。

でもオーナーは、作家と判明したからってなーんにも変わらず!とにかくワガママで、自分が飲み食いしたい欲が優先でw 他人の指図は正しくても聞く耳もたない!という困ったちゃんなのは徹頭徹尾同じ。なので最終回、
「オーナーも、負けるんですね」
の一言で、乗り気でハンコ押すはずだった移転契約を『これは断る!』と思えるしw かといって、代案の『和菓子カフェに変身☆』では、酒飲んで肉くいたいオーナーが我慢できないのも見えてたしw

 結局、やっぱり店を売り払って出て行く…と決めたところでの落雷、店舗炎上。なんと悪運の強い、となりながらも契約書を自ら破り捨て、何千万円かをチャラにして去っていくんだからカッコイイよね~(でも、もらっておけばよかった~って後で絶対騒いでるはずw)

 そしてオーナーを失った愉快な面々は、両親がジンバブエに去った伊達くんの実家でレストランを始め……別の場所に移り、更に別の場所に移り……その間に資格爺さん(岸部一徳)は、ソムリエ試験に合格したんでしょうかw 店長(勝村政信)と伊達くんも? シェフ(段田安則)の塩の量はw そしてあの公私に境のないアーパー川合くん(志尊淳)は成長したのかな。 そしてついに、新しい「ロワン・ディシー」にオーナーが訪れてくれたらしいラスト。伊達くんは福士蒼汰から舘ひろしに成長していたのでした~w

「チャンネルはそのまま!」からの流れで楽しんだ「Heaven?」、次は「おたんこナース」もドラマ化?その勢いで「動物のお医者さん」もまた忠実に作り直してくれないかな(他になかったかと調べて、案外寡作だったと知りました。調べ物が多いからかな……。

「Heaven? ご苦楽レストラン」1 ☆☆☆

 冷えピタを何枚貼っても体温は下がりませんよ、シェフ……。

 辺鄙な場所にフレンチレストランを、単なる趣味で始めた適当オーナー仮名子(石原さとみ)に振りまわされる従業員達の苦楽あれこれw いやあ、石原さとみは可愛いんだけどとんでもない。早々に
「あの人に期待するのはやめよう……<諦観>」
と、全員の意見が一致するわがまま勝手さを、見事に体現していますw 

 片っ端から声を掛けたスタッフが、やっとなんとか揃ったのがオープニングパーティ4日前。そこから日程変更するでなく、元美容師(志尊淳)元牛丼店店長(勝村政信)といった新人をフレンチレストラン店員に仕込むのは経験3年の伊賀くん(福士蒼汰) 食材の手配から原価計算、保健所のトイレチェックまでスタッフに丸投げで、オーナーは仕上がりを褒めるだけw
 そう、誰かを責めるわけじゃないのよねー。むしろ基本ニコニコと、より適当な方向に納得力を発揮w パーティ当日誰も来なくても、失敗じゃない。だって私たち(たち?)一生懸命準備したもの!来ないのは客が悪い! え、えーっと。うん、貴女がそれでいいのなら。レストランドラマ数あれど、ここまで『完璧じゃなくたっていい!』と言われて納得できるのも珍しいw 『あのオーナーの友達なら、不出来も楽しんでくれる筈』と伊賀くん。確かに!

 なにしろ、誰もこなかった原因もオーナーの招待状作成ミスw 4/31って存在しない~w 慌てて電話しまくれば、あの人里はなれた場所に友達が集まるんだからオーナーも人望はなかなかのものですよ! そしてとんでもない空調トラブルでお開きになっても、みんな笑顔!それもすごいことかもw

 ロワン・ディシー=この世の果て、という立地に合いすぎる名のフレンチレストラン。美味しい料理で、がぶがぶ酒飲める店になるそうですよ(でもトイレは隣の葬儀場で借りるw)
次回もどんなトラブルが起こり、どんな無茶理論をオーナーがぶちかますのか、楽しみです。そして冒頭で優雅に紅茶飲んでた舘ひろしは、誰でしょう。出資者なのかな?(原作読んでたはずなのに、何も覚えてない……w)

「高嶺の花」~最終回 ☆☆☆

全ての黒幕、悪の帝王のようだったお家元。どんな裏切りで地位も権威も失ってボロボロになるのかと思いきや優しい結末。愛娘には去られたけれど、妻の愛と弟子は変わらず支えてくれるんですと。まあ、いっか。

結婚式で誓わずにぷーさんを置き去りにして、2部開幕。

そのぷーさんは本屋で話の合いそうな地味美女千秋(香里奈)と知り合うし。ももだって、ぷーさんに未練たらたらながらも京都華道家の御曹司(大貫勇輔)を紹介されて、釣り合ってるし。その横で龍一も、妹ななを大事に思い始めた様子。後は母を抱くのを止めて内緒に出来たらなんとかなるでしょと思いきやそうもいかず。
なんと龍一、わざと母とベッドイン中に ななを招き入れましたよ! 全てお家元の計画通り。そうやって ななを傷つけ、心に闇を抱くことで華道家として成長させようと、龍一と取引したんですってよ。ついでに慰めてやることで、裏切った母よりも自分を頼るようになるという一石二鳥。で、龍一が得るものといえば家元の座。月島流じゃなく、京都なんとか流のね。ももと知り合った御曹司は腹違いの兄で、庶子の龍一は後継争いに政治力で負けたと思い込んでいるのですが……。後々再対決の機会を得るもぼろ負け。浮世離れした自信家の兄は、実はきちんと才もあったのでした。むしろ自信そのものが、芸術家を支える才能のうちと嘯く兄w

そんなこんな名言も吐く御曹司が、『もう一人の自分』が戻ってこないと焦るももに、じゃあ自分と寝たらいいと提案するので少なくとも彼の中では本気なのかと思いきや、話を合わせてみただけってw 自分とももの間に子供が出来たらいいと言われたからさーって、避妊もする気なかったってことですよオソロシイ。救いに駆けつけた騎士ぷーさんの「もうひとりの自分=イマジナリーフレンド」説が妥当なら、成長したももにまたそれが見えることは二度とないのだし。未だ見えている御曹司も、そしてお家元も子供か!子供なのか!! それで権力あったらやりたい放題にもなるわと納得でした。
そうそう、なながビッチももの危機に駆け込んできた時も。自転車旅少年がSOS送ってきた時も、ぷーさんを乗せて車をぶっとばしてくれた姉御肌な千秋さん。なんと、ぷーさんを諦めきれないももが送り込んだハニートラップだったのでしたw こちらだって代々医者で名家な高嶺の花なのに、安い服と安い車で偽装までしてぷーさんに近づいて。そのうち誘惑にのったら、ホラ男なんてそんなものよと嗤って捨てる!という計画の筈が、ももは報告に反応しすぎだしw 千秋は千秋で、ぷーさんに本気で惚れそう。何この、本音の癒し系貧乏男の人気!
じゃあ、ももが実は母と運転手との不義の子、というのもその線で運転手にほだされたのかと思いきや……そっちは、愛したのは家元だけなんですってよ!何それ~。もも母の才能と人気を妬んで、結婚後は華道をやめさせたような小さな男なのに、家元ったら脚本家に大事にされすぎでは。

さておき、顔は生き写しだったという亡き母の、華道を初めて意識したもも。双子の婆曰く「私がお花」とよく口にしていたそうで……。凡人には何のことやらでも、芸術家にはピンとくるのでしょうねえ。以来ももは、甘ったるい口上で愛を説きピンクの夢を見るようなスイーツ華道を開眼w 親子連れや老人に公園で講義するより、インスタ映え向きな気がしますが、とにかく月島流を捨て自転車屋を花だらけにして独立です。
「風間 ももにございます!」
妹の方は、華道を捨てた龍一を追って牧場に。うん、どっちもお幸せに!
そして自転車少年は、少し痩せて帰ってきて。町の人に迎えられ、揉めてた級友にも笑顔で挨拶できて。イルカさんも存命。泣きながら迎える母に「もう、大丈夫」と告げるのです。左側から←w  惚れてた女の子にじゃなくお母さんになのねー。

ともすれば浮いていた自転車ひとり旅でしたが、大人の惚れた腫れた部分が特殊すぎてネジ外れていたのでw 彼が走り続けて帰ってきてくれて本当に良かったです!
そういえば少年が荒れたきっかけが、イケてる連中に恋心を暴かれてだったのに。大人のパリピ軍は性懲りも無くプロポーズを内緒で生中継。ハニートラップも聞かせてたり。これってちょっとしたイタズラ心で済ませてはいけない無礼で、ぷーさん怒るべき。ああでもそれなら、あれもこれも許しちゃだめだったし、もう(^^;;;;)

「高嶺の花」6 ☆☆☆

自分を踏み台に高みに昇ろうとするももを、見送るぷーさんの笑顔orz


「もうひとりの自分が見えない」

と嘆くもも。芸術家としてはどうしても必要な視点だそうなのですがね。自分の傷を誰かに負わせさえすれば、『罪悪感』と共にそれが戻って来るとなぜか信じ込んでいて、その為にぷーさんとの入籍を急ぎ、元夫をかくまい、ぶち壊すだけのために披露宴を準備するだなんてどうかしてます。察知したななは、ぷーさんにそっと知らせに行くのですが……。そりゃいいじゃんw てな反応で、別の意味でとりつくしまがありません。ももにそれが必要なのなら、そうすればいいって、どうしたらそんな仏の境地に(^^;;;)

またぞろ亡き母(十朱幸代)の昔語りいわく、求婚を断られたぷー父は笑っていたそうですよ。でもそれ、披露宴から消えるのとは段違いでしょ?ぷーさんはもう、母の教えは忘れた方がいいと思うんだけどな。


そしてお家元の『世継ぎはももに』が大嘘で、龍一とお家元はぐるだったんですよー。

ももが妻と運転手の不義の子とだとはそういえば言ってましたけど。それでも、ももの才を押す態度だったのは、ななにそれを打ち破らせて本当の強い家元に仕立てる為、つまり咬ませ犬だったんとはねえ。しかも妻が必死で組織した家元なな派の師範は排除とか。そうさせるために龍一は、奥さん抱いてるんですけど、それも容認なんでしょか(^^;;;;;;;;)

その昔、華道の勝負で納得のいかない負け方をしたらしい龍一。トラウマで活けられないのね。それをいつか ななが癒してくれたら。それも家元になれなかった ななが癒してくれたりしたら皮肉でいいんですが、さてどうでしょう。


披露宴に乱入し、ももを連れ去る元夫。でも触られたくもないぐらい、もう好きでもない男なのにね。『罪悪感』のために振り返り、ぷーさんの苦悶に歪んだ顔を目に焼き付けようとしたももは、意外な笑顔に驚いたまま去ることになりますが……果たしてそれで、ちゃんと悪いことしたつもりになれるんでしょうか(^^;;;;;;;)

第一章完、だそうで次は何年か後なのかな。はてさて一体。

「高嶺の花」4、5 ☆☆

えええ、より戻しちゃうの?抱かれちゃったの?

ついに結ばれた……というより「私が最初で最後の女」と、ももに喰われたプーさんw トントンと家族にも紹介されての結婚話。プーさんは養子にならず、ももは家元にはなりません、これで妹ななが家元候補になって丸く収まる……わけじゃないんですねえ。かえって、お家元の中で妹を鍛えて家元にする選択肢が全然ないってことが明らかになってしまっただけで(^^;;;)
自分の浮気&できちゃった婚が、お家元の策略と知って錯乱した元夫(いや、誘惑されても無視すりゃいいだけだったのに)は、お家元に重傷を負わせ逃走。父の入院で動揺するももは、亡き母が『家元を継ぐ子なのだから』と、自分の命を犠牲にしてまでももを産んだと知らされて、家元をもとい亡き母の遺志を継ぐ決心をしてしまうじゃないですか。おまけに『風呂場で転んだ』と世間体を優先したせいで元夫は逮捕もされず。やり直したい、とまたぞろ抱きしめられて……抱き返しちゃうのか、もも!

ここでまた、プーさん亡き母のウンチクが炸裂して気持ち悪いです。
朝から機嫌良すぎる女はろくなもんじゃないんですと。はあ。抱くの抱かれるのって、彼女いない歴年齢の自分の息子に聞かせるにはナマナマしくて、なんちゅーか。そして、糟糠の妻が妙にご機嫌なら、そりゃ隠し事でもあるかもしれませんが。付き合いたての彼氏の家に、朝ごはん作りにきた彼女が浮かれてるのはいいじゃないですかねえ。今回不幸にも的中の、要らない入れ知恵のせいでハイテンションのももちゃんに戸惑うプーさんなのでした。
二人して死んだ親に縛られすぎorz
浮気を全否定するプーさん、そこを好ましく思うもも。それだけで幸せになれるはずなのに

ところで龍一との恋に浮かれるなな、ぷーさんと龍一を並べて『勝った!』と思ったでしょうねw まさかの母と龍一が逢瀬を重ねていることに気づいていません。ニアミスで、プールに叩き落される戸田菜穂(^^;;;;) お笑い要員が似合わないだけに意表を突かれて笑ってしまいましたよ。ともあれ親子丼は続行のままお弟子さんを組織して、家元をななに継がせる裏工作が始まることになります。
龍一はどんな花を活けるのか?? ななの何気ない指摘、これ案外大きなことになるんじゃなのかな。華道で成り上がりたいというくせに、パフォーマンスのプロデュースばかりで自分で活けない男。その真意はいかに。

あ、自転車少年は高嶺の花を取ろうと転落、バンドウイルカに拾われましたw 

「高嶺の花」2、3 ☆☆☆

妹にも送迎爺さんをつけるべき。

もも の周りに渦巻く陰謀。
『妻を愛してない。裏で関係を続けたい』と吐露する元夫に絶望するももですが。彼を誘惑したのは……宇都宮(千葉雄大)が仕掛けたわけでもなく、デキ婚妻が師範代なことから同流派の偉い人の指示か。って、実の父絡みでしたよ!恋に浮かれたももが、結婚で華道を辞めるのがご不満でした! 非道い(^^;;;;;)

そして姉妹のどっちかと結婚を望む宇都宮は、前妻の子ももより、実娘ななを家元にしたい母を味方につけ(抱くんかーい)、ななと接触。

目の前でいきなり倒れる厨二攻撃に、騙され慣れないななちゃんは簡単にひっかかっちゃってますよ。自分を「美人」と評しつつも冷たくあしらい、好みは姉と言い続ける男。『だって家元と結婚する運命』と、小娘の好むワードをつぶやけば
『じゃあ私が家元になる』
と、まんまとその気になりましたよー! これで、母と宇都宮の狙いが超一致!そうなると、才気あふれる ももがますます邪魔でしょうねえ。

予想外にドロドロな家元継承騒動。
こりゃももでなくても、呑気で無害な男に癒されたい。『前の男を忘れたい』とつけこむ隙をちらつかせてもまだ、ガツガツこない不思議な直人。何かというと母の思い出になるのが難というか、母が息子に伝えた知恵が恋話ばかりで段々気持ち悪くなってきているので、時には馴れ初めだ他の男を思い出してるだじゃない思い出話をお願いしたいのです(^^;;;)

日本一周少年も、順調に人情に触れてほだされてきているようですよ。ももと少年、立ち直るのはどっちが先なのかな。
そしてつい、ブサカワ直人を演じる峯田和伸を調べてステージで脱ぎ癖があると知ってドン引きしています。忘れたい……(^^;;;;)

「高嶺の花」1 ☆☆☆

和服からずぶ濡れまで、これはいい石原さとみ。
凛としてガッツがありながら、気さく。おきゃん(死語w)で可愛いわ~。そして時に儚げです。

結婚式当日にドタキャンをくらった月島もも(石原さとみ)は、以後心を病んでストーキングを繰り返し警察沙汰に。華道の家元である父親(小日向文世)に、とりあえず誰かとつきあって逆に振ってやれ、とトンデモなアドバイスをされるほど心配されているわけですが。壊れた自転車の修理で街の自転車屋店長風間(峯田和伸)と知り合い、なんとなく何度も会ううちに……癒されている自分に気づくのでした。

この、ザ・ダメ男として出てくる店長が絶妙なんです(><)

イケメン俳優が小汚くしているわけでなく本当にブサ系w でも穏やかで優しそう。ブサかわってやつですか。不登校児をまかされたり、母親を自宅で看取ったりという、その優しさがエピソードで重ねられ、ああいい奴なんだなと染みてきます。商店街おやじ連とヒロインが呑みながら、ついこぼした身の上を、風見が促したから自虐ネタで話して。予想した慰めでもドン引きでもなく、「いい女だな」と全肯定される驚き。その後酔いつぶれて、自転車屋の二階で目を覚まし、当然のように朝ごはん準備されてていただいてても、何かあっただろ感ゼロでw

破談のストレスで味覚嗅覚を失っていたというヒロインが、ただばくばくと朝ごはんを食べるそれだけで、この人となら幸せになれるんじゃないかなと、ふたりを応援する気持ちがむくむくと湧いてくるのでした。
そうだ、新進華道パフォーマーに黒い千葉雄大w
月島流のっとりを目論み、姉もも妹なな(芳根京子)のどっちかとの縁談を希望。こいつを相手に恋愛ゲームの筈が、いつの間にか本気になってた話ならよく観る気がするのですが。今作はブサかわで学歴も金も何もない風見をプッシュで来ましたよ。さあ、どう始まってどう邪魔されて、どんな強さで絆を保っていけるのかw 他の女を妊娠させて入籍後の挙式をドタキャンした元夫(三浦貴大)も、妊婦の現妻と上手くいっていなくて舞い戻ってきそう……? いろいろ楽しみです。

しかし、ドラマの始まりはストーキングから。
すぐ警察のお出ましで、ああ接近禁止令出てるんだな←繰り返してる とすぐ分かると思うんですが。旦那には意味不明だったみたいで、こっちが意味不明です。そのうち結婚式当日のドタキャンが描かれても、そんなに好きだって聞いてない、見合いかもしれないじゃん、ってw まあ愛し抜いてのストーキングか、ただドタキャンの理由を知りたかったのかはそりゃ早々には説明ありませんが。少なくとも、どうでもいい相手じゃなかったことぐらいさー。 この調子だと、味噌汁の椀を嗅ぎ、納豆を手にとって嗅ぎ、ああ嗅覚戻ったんだな、という表現も多分、台詞になってないから分かってないかとorz そもそも恋愛ドラマにたいして興味なくって熱心に見てないにしろ、そこは分かろうよーorz

一人で見ることになりそうです。寂しい。
あ、ももが「ゲームオブスローンズ」ハマってて笑いましたw 


「アンナチュラル」最終回 ☆☆☆☆

 もしも、高瀬(尾上寛之)が救助されずに火事で死んでいたら……。
最後のAsunderで殺された女性はまだ生きていて。26人分の証拠も焼かれずに。いろんなことがわかったかもしれない……し、逆に何一つ明るみに出ず、『赤い金魚』はただひっそりと永遠に失われたのかも。その皮肉にはしばし考え込んでしまいます。
ああでも、いましたね宍戸(北村有起哉)が!
取材を重ねた、最高のネタ元が世に知られずに死ぬだなんて。我慢できたわけがないからきっとあれこれ知らせてきたでしょう。自ら残りを仕上げすらしたかも。ああもう、高瀬はもちろん許せないけれど、連続殺人犯を泳がせたまま取材を続けた宍戸にもっと腹が立ってジタバタしましたよ。

 そんなわけで、高瀬が血まみれで自首。
しかし遺体遺棄や損壊は認めるのに、殺人だけは自分じゃないと言い張る。どの女性も突然勝手に死んだ、と。それを隠しました、防腐にホルマリン入れました、バラバラにしました……って! 殺人罪に問えないじゃないですか! 壁に貼ってた26の死因はじゃあ何かって、スピード出版された宍戸の手記(表紙が例のアルファベット表w)では、殺人はあくまで高瀬の『妄想』としてだけ語られるのです。
ホルマリン中毒死の女性は、倒れる前『食あたり』を訴えていたと高瀬。明らかに、六郎(窪田正孝)がリークしてしまったボツリヌス菌情報のせいなのですが……。裁判に備え、それを鑑定書から消せという検事(吹越満)の要請に応えられないミコト(石原さとみ)
そこでサクッとボツリヌス菌に触れない提出書類を準備してくれちゃう中堂(井浦新)は、でもどうせミコトはそれを使わない、嘘をつけないってわかっているわけで。いつもの葬儀屋(流星涼)に謎の依頼をして夜の街で追うものは……宍戸! 証拠を握っているにちがいない宍戸の口を割るために使うのは、体格を活かした暴力以外になんと注射器w シリーズ序盤の名もない毒や、東海林(市川実日子)の昏睡事件で語られてた『薬物の専門家ならこう殺す』がここに生きてくるとは……って、ダメー!
間一髪、現れたミコトと六郎が中堂を追うために電話した先が、正しく葬儀屋だったのも笑いましたよね。8年追った殺人鬼を目の前にした男が辞表を置いて消え、もう絶対ヒトを殺しかねない状況で『その後』の処理を考えて……
『私なら、木林さんに頼む!』
確かにw でも、宍戸の方が悔しいことに一枚上手で……証拠の魚ボールは失われてしまうのでしたが。

 なんと突破口は思わぬところから。
中堂を殺害犯と決めつけ、弁明も墓参りも拒んで「罪を認めて償え」と大書きした恨み状をずっと送りつけていた父親が、六郎経由でUDIラボにやってきます。中堂に謝りたいというのですが彼は出奔中。所長と東海林が応対します。日本の方がアメリカより安全だと思ったのに……ふんふん。夕希子さん、帰国子女だったんですねえ。お父様もすぐ帰国ですか。え、墓ってテネシー?土葬? 再解剖できる遺体が、ありましたよー!

そして手に入れた動かぬ証拠を、法廷で高瀬に突きつける証言台のミコト。
どうやらボールを口に押し込む折檻を、高瀬は幼少時に受けていたらしいのですが……「動機なんかどーだっていい」とミコトは吐き捨てます。遺体の歯の裏の高瀬のDNA、それが全て。その上で、いまだ母親に支配される子供のままな高瀬が可哀想でならない、と。 それを、若くて綺麗なミコトが見下ろしながらいうのが肝ですか、これw
罵倒なら受け流しただろう高瀬が、この憐憫には耐えられず「俺がやった、俺はちゃんと26人殺した!」と自慢で自爆する流れは、検事と事前に練り上げたものでしょうか。傍聴席とTVのこちらでガッツポーズがシンクロする場面でしたよね。やった、殺人で捌けた!

そして宍戸も無事、共犯で逮捕されて自らがスクープにw(こいつまた獄中手記で稼ぎそうで嫌だわ)

 遺品として渡そうとした「ピンクのカバ」の絵を、中堂に返しながらお父さんが語ります。新しい絵本は2匹一緒に旅をする話だった、と。娘さんの人生の旅は高瀬に絶たれてしまったけれど
「あなたは生きてください」
そこにかぶる主題歌Lemon♪ あああああ orz

坂本さんが戻り(中堂スナフキン説w)、六郎も新人医大生・として戻り、補助金も多分なんとかなって、UDIラボは今日も遺体を受け入れてのエンド。もう絶対に続編あるじゃないですか、出来るじゃないですか、待ってます!

「アンナチュラル」9 ☆☆☆☆

おまえかぁぁぁ!
と、画面に向かって吠えそうになりましたw 心配してやった気持ちを、時間を、どうしてくれよう犯人め。そう思えばヒントはあちらにもこちらにもorz

そんなわけで「赤い金魚」の原因も判明した最終回直前。
なんと魚型が浮き出たゴムボールでした。えええ、たまたま魚型に見える何か、なんだろうとばかり。まさかのがっつり魚でしたよ、いいけど。それをくわえさせて毎度犯行に及んだのだろう、と。でも現在わかっているだけで3件の「赤い金魚」遺体の死因に共通点はなし。それを連続殺人とは言わないね、と警察は剣もほろろです。
それでも検証を続けるUDIで、「F」を探す六郎くんが挙動不審です。火事場隣宅でみつかった遺体の死因を、ボツリヌス菌だと言った六郎を嗤い
「『B』は、もうやった」
と怪しすぎる言葉を吐いたフリーライターにお勧めされたのが「F」 怖すぎでしょ、過去記事の、死因に書き添えた英訳「Beat」これが「もうやった」Bだとしたら。そして中堂の目に止まる「ピンクのカバ」それは亡き恋人夕希子の失われた第2作。なんでこれをお前が!ってなりますよね。

回想の中堂さんは今よりこざっぱりしていて、食事に通っていた店で夕希子(橋本真実)と出会います。社交的で明るい彼女と寡黙な中堂さんが、挨拶を交わすようになり、ピクニックデートなんかしちゃって!出版される絵本をじゃじゃーんと取り出す、そんな明るい彼女なのに物語の終わりは死んで花になる鳥。
「寂しい人生でも、最後ぐらい花になったっていいじゃない?」
だなんて、影のあるセリフでドキッとさせたかと思うと「幸せにしてくれる?」と更にど直球逆プロポーズでドキドキさせられて……。
次の場面では遺体袋の中の人。
そのまま何も言わずに解剖した、と何度も語られてきましたが今回は初めてその後、同僚が退出し一人に もとい二人きりになった解剖室で泣き崩れるところまでを描いていました。切開痕をテープで隠された恋人に触れて慟哭する姿を。

中堂さんが探した共通点は「赤い金魚」
ライターが嘯く共通点は「人生の転機」 転職、離婚、自立……。
そこで今回冒頭の場面と、靴の有無が視聴者には結びついてなるほど納得ですよねえ。靴を履いていなかった夕希子の遺体。なにも『部屋に上がりこむほどの仲』だから靴を脱ぐとは限らずに、「人生の転機」に引越しを考えて、不動産の内見をするんならナルホド、靴は脱ぐし知らない親父と二人きりにだってそりゃなるわけで……。あああ、だったら彼女は、結婚を考えたことで死ぬことになってしまったのでしょうか、それは気づかないで中堂さんorz 

結局死因はホルマリン注入。
解剖すると臓器はホルマリンに漬けるんですから、そりゃ普通の検査で出てきませんよね。死亡推定日時が動き、犯人が推測されるなり殺しに走る中堂w 追う六郎、通報するミコト、駆けつける警察。しかし時すでに遅く、証拠に火を放った犯人は……。

なんと自ら出頭して次回に続きますよおおお。犯人殺害は『殴ってでも止める』と宣言するミコトでしたが、殺さないまでもせめて一発殴らせてあげたいのですが、ダメでしょうか……。
ラボ内にリーク者がいると把握した所長。六郎とバレるのも時間の問題ですが、明るみに出ればラボの証拠能力も問われることになると。それも犯人を裁く過程で問題になるのでしょうか。
最終回もどこまで神がかるのか、楽しみですが終わってしまうのは嫌です。

そういえば、ミコトが一家心中の生き残りだった件はどこへ。最終回も関係ないまま終わりそうですよね。よし六郎とミコトの恋も含め、そっちはシーズン2で!


「アンナチュラル」8 ☆☆☆☆

 守りたい、大事な場所があなたにはありますか。

六郎の父(伊武雅刀)登場。
医者一族に育ちながら、医療への情熱を見出せず寄り道を繰り替えす六郎(窪田正孝) そんな息子が歯がゆく、死体相手のUDIラボも辞めさせたい父。でも、幼き日の六郎の疑問に向き合えず、目標にもなりえなかった父親なんだけどなあ。居場所のない彼を「うちの六郎」と呼び「優秀」だと公言してくれるミコト(石原さとみ)を六郎が好きなのは……可愛いからだけじゃなく、心の支えなんだろうなあ。惚れてまうやろ~!

 そして火事場から焼死体が10体!
うち1体にだけに、生前の傷と緊縛の跡が見つかり、すわ殺人!隠蔽のための放火かとザワザワ。また判明した身元が、前科はあるわ強面だわ、いかにもトラブルを招きそうなの、ずるいですよねえ~。駆けつけたご両親にまで、他人様に迷惑をかけ続けて死んだと嘆かれてしまうとは。
しかし我らがUDIラボのめげない面々は、現場の手すりに血痕をみつけだし頭部の傷は殴打でなくバックドラフトによる事故の可能性を。そして意識不明の生存者にもあった縄目との合致から、その前科者がしていたことを突き止めるのです。救命搬送、必死に皆を救おうとしていたのだと。
もうこれ書いていてまた泣きそう。
勘当された前科者が、常連になっていた雑居ビルの店々。彼にも家族のような仲間がいたこと、その家族を守ろうとしたことがきちんと判明し、ご両親に知ってもらえて本当に良かったです。しかも縄の使い方は、消防士だった父親が教えたのよー(TT)

 また、ラボに置き去りの骨壷にも様々な背景が。
2話の冷凍遺体、ダイイングメッセージを遺した彼女はいまだ身元不明。かと思うと、行き倒れて半年後の身元照会に、骨なんて女房じゃないと愛妻の死を認めない男(ミッキーカーチス)も。ゴミの分別で言い争った妻が、戻らなくなってから家はゴミ屋敷だなんてね。
「バチがあたった」
という男を強く否定する所長(松重豊) 良い人も、悪い人もただ死んで、生きている人はたまたま生きているのだと、日常的に死にたちあっている人に言われると腑に落ちます。震災の現場にもいたのね所長……。

検死への想いを新たにした六郎。寄稿していた雑誌社との縁を切り、父にも勘当されて戻ってきた彼にラボメンバーが当たり前のようにかける
「おかえり」
ああ、ここが六郎の家。六郎が帰ってくる場所なんだと、泣き笑いの六郎くんと共に胸が熱くなりましたよ。

……しかし、快く六郎を送り出した編集長(池田鉄洋)はUDIラボスキャンダルの告発を準備していたし。例の情報屋(北村有起哉)が『六郎に』と預けたまま彼の手に渡らなかった封筒には……『ピンクのカバ』の絵。それって、中堂の亡き恋人の次回作??そして現れる赤い金魚!
ああもう最終回になっちゃうんですか。見たいような見たくないようなですよ。

今回大量の焼死体発生に、ヘルプできた坂本検査技師(飯尾和樹)が仕返しのようにクソ連発で挨拶してくるの、笑えました。仕事でラボに現れてたミコト養母(薬師丸ひろ子)が、刑事さん葬儀屋さんと周辺の独身男性を大調査してミコトに怒られる場面も、緩急あって大好きなのよねえ。

「アンナチュラル」7 ☆☆☆☆

 また神回か。ただしUDIラボが奇跡的にヒマな日でしたけど。

 高校生が画面の向こうで、遺体の死因を当てろと迫る。
そんな予告編だけでは、まぁたサイコパスかよと鼻白むような事件にみえますが「アンナチュラル」は違いましたよ!そもそも今回、相手の正体はわかってるし。

離島での検死の補助に、とネット越しでの検死マニュアルを所長(松重豊)が配り中堂(井浦新)がゴミ箱に捨てる、ある日のUDIラボ(^^;;;;)
塾講師の弟から、生徒が検死に興味あると紹介された高校生白井くん(望月歩)に電話をしたミコト(石原さとみ)は、
『人を殺した、死因を当てろ』
と挑まれるのです。いや、画像加工で顔を隠しても絶対白井くんでしょw 画面奥で死んでる子だって、すぐに誰だか分かるはず。生配信中らしく「M先生」と呼びかけられたって、ミコトも「Sくん」なんて応じてやらずに「白井くん」とズバリ呼んだっていいのに。そもそも答えてやる義理もないのに。まさかの挑発に乗ったミコトは、こんな仕掛けをしてまで彼が『言わせたいこと』を探るのです。

まずはイタズラだろうと鑑識もよこさない警察に先んじて、移動暗室とルミノール液で学内の血痕をみつけ。生徒に聞き込み。朗読される小説のトリック、白い粉、窓、排水溝。動画視聴者数により開示されるヒントは 背中の傷、腹の鬱血点、治りきらない痣の痕。前夜待ち合わせに現れなかった白井くん。


 さっくり言っちゃうと自殺でした。
白井くんが刺し殺したのでなく、いじめていたナイフの持ち主が殺したわけでもなく。ふざけて計画していた通り、いじめ犯に疑いがかかる様に自殺をした。運悪く彼らが万引きでアリバイのある日に。でもそれだけじゃないと、ミコトは私見を続けます。
「法医学的には自殺、でも私の見解は いじめによる殺人」
動画配信は遺書だ、と自死しようとする白井くんに語り続けるのです。そいつらは転校し名前を変え悪びれもせず生きていくだろう、死んじゃダメだと。血痕をたどったラボメンバーも乱入し、少年の手から刃を受け取るのは、中堂。

生き残ってしまった少年に、同じく生き残ってしまった二人が必死に伸ばした言葉が、手が、届いたことが感激でした。


 解剖台で寝泊まりし、ラボから一歩も出ない様だった中堂がミコトに巻き込まれて動きだし、海に、大学病院に、犯人探しに。坂本さん(飯尾和樹)にも謝ったしねー、あの無愛想さが、「クソが!」の罵倒が、ギャグになる日が来るとはw
そしてついに「三澄先生」に”赤い金魚”を見せ、捜査協力をする様にまで!

中堂の恋人は本当に、連続殺人の被害者なのか? 新たな被害者は?

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