ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

真矢ミキ

「アンサングシンデレラ 病院薬剤師の処方箋」1,2 ☆☆

 ペロ、これはロペラミド(薬名)
ってw 名探偵コナンくんじゃあるまいし。報告をうけた医師(田中圭)が、ヒロインの味覚を鵜呑みにせずちゃんと裏付けを要求してホッとしましたw

 てなわけで、ヒロイン葵みどり(石原さとみ)は総合病院勤務の薬剤師。
外来患者が待つ大量の処方をこなしつつ、入院患者に服薬指導。までは想像がついたのですが、マトリ=麻薬取締捜査官がモルヒネ等医療用麻薬の保管を確認にくるとは知りませんでしたし。更には意識がない患者の常用薬を推測するのまで薬剤師の仕事で(違)、入院患者の自宅で家捜しまでして内緒の服薬を突き止めるのも薬剤師の仕事だとは(大違)

 そもそもの、骨折で入院時に服薬を知らせない患者(小林隆)も悪いのでトイレで内緒で呑んで意識不明になったって、その後の治療が効果出ずに亡くなったって病院の落ち度にはならないかと。でも内緒の理由が『娘に骨肉腫と知られたくない』なんですよ。
その他にだって、罹病を知られたくない人は多いでしょう。『どんなご関係』か知らない相手と入院患者が言い争っている現場で、持病や治療中の病気でお薬呑まれていませんかーとか聞いたことも失敗じゃありませんかね。結局その点には最後まで特に反省無く、つきとめた通院中の病院では本人の同意無く娘さん(大後寿々花)が抗がん剤治療の現状を聞くという恐ろしいまでのプライバシー侵害w 「娘です」の一言で通るの? 小学校以来別居で、結婚式への招待を父が固辞する複雑な家庭にクビをツッコんで、これが他のミステリ-だったら殺人やら戸籍のっとりにつながりかねない危うさではないですか。それを『もっと病気と向き合って』で美談にされましても。 不安。

 そして医師や、効率を求める上との対立。
特に医師の『医者以外はひっこんでろ』論は、今までの看護婦の扱いと同じじゃないですか。で、このドラマでの看護師はどうしてるってモブorz もっと協力しあったり、しませんか。もっといえば調理師や清掃&修理担当者も受付や出納係も、医師看護師薬剤師と一丸となって病院が回っていくんだぞー的なドラマになりませんかねえ(漫画「ラディカルホスピタル」の実写ドラマ化希望!)

 さておき、マトリ対応にクビがかかる薬剤部部長(真矢ミキ)はおいといて。もっと近い、葵が暴走すると直に負担が増える刈谷主任(桜井ユキ)は、コストも引き合いに理詰めで葵を責めます。自宅まで走って、他の病院に照会して薬を確かめ、一人救っても保険点数アレコレで報酬たった3500円。その間薬の処方が遅れ、将来的に薬剤部が外注になる、と。ああこれ「フラジャイル」の病理部でも言ってたやつ~orz
とはいいつつもナイスコンビ、新薬の「味」を必ず確認する葵に、悩めるお母さんの幼児服薬指導をまかせるなど、認めてもいるんですね(と、知ってるなら初回から幼児の薬に一言添えんかい!遅い!とも思いましたが。それじゃ保険点数にならないからなの?)
そして服薬指導しながら今度は、薬剤師側のプライバシーをがっつり語る葵orz それ要らない派なので辛いです。 


 で、苦みをコーティングした薬をオレンジジュースに溶かしちゃ駄目。チョコアイスに混ぜる。と裏技紹介。これは悩めるお母さんにお役立ちでいいですね。

でも一方で、混ぜてから残されると規定量服薬できないのが気になります。粉薬は水2,3滴で練って赤ちゃんの口に突っ込んで水のませてごっくん、で3人育てましたが今はそれしないのかな。ジュースやアイスは、薬飲んだ後の口直しで良くない?? これって孫の時に言ったら嫁に嫌われるヤツかな?まだいないけどw

「居酒屋兆治」☆☆☆

 兆治といえば村田……って、まさにそれ由来の店名でしたw
高倉健で映画化、渡辺謙で連ドラになったという原作を令和にspドラマでリバイバルです。

 小さな居酒屋を営む伝吉(遠藤憲一)は、無口で無骨ながら屋号の「兆治」呼びで常連に愛されて、そこそこの賑わい。まさにコの字の良い店です。
ある日、ふいに現れた昔の女さよ(井川遙)が
「あなたのせいだからね」
と思わせぶりな言葉を残してまた消えて。警察に捜されているというさよは、何をしたのか。何が伝吉のせいなのか。

 うーん、妖精のようなさよが美しすぎて、しばらくは伝吉の幻覚か霊だったかと思ってしまいましたよ。だって30年前の女が、井川遙~?? 後に、ヤンキーの小娘だったさよに別世界を夢みせてくれたのがノンプロ投手でプロ入り確実!と人気だった当時の伝吉だと語られるので、伝吉30才そこそこの頃と思えば……うーん犯罪(実年齢15歳差なのでw) しかし伝吉は肩を壊し夢破れ、一方的に別れを告げて。 以後、会社勤めに励むもリストラ役に病み退職、支えてくれた今の奥さん(真矢ミキ)と開いたのが居酒屋兆治なんですってよ。なのにやだ、奥さんが可哀想~と浮気に気をもむまでもなく、さよは姿を消したままですw
 クビになっても家族に言えない常連さん(手塚まこと)が、朝から家をでて居場所がなくてずーっと草野球を見ている横に黙って伝吉が寄りそったり。幼なじみ(渡辺いっけい)の妻の急死で葬式に駆けつけたりと、淡々と日常が続きます。

 ところで「兆治」は区画整理で移転が必須。じゃあ、と物件をすすめてくるのが、困った常連河原(西村まさ彦)です。
店が好きで通うんでしょうに料理にケチつける、他の常連と喧嘩。小物なのに居丈高な様子を西村さんが好演です(インタビュー記事こちら 撮影用の料理がちゃんと美味しかったそうですよw)

くだんの物件、実は伝吉がもつ焼きを習った師匠店が近いのです。はっきりそう言ってくれずに恥をかかせた、と河原は怒りますけどね、腰が重い段階で察して。 なんと河原は、伝吉に捨てられたさよに今の夫との仲を取りもったそうで、悪態つきながらも人の役には立ちたいタチなのかも。なのに思うほど感謝されずに苛立つのでしょうか。
 怒る河原に、気が済むなら殴れと自らけしかける伝吉でしたが、まさか本当にしたたか殴った挙げ句に要らないことをいうとは。つい、手がでた一発は思いもかけない重傷を負わせてしまい……。

 逮捕された伝吉に、さよのことばかり聞き込む警察。なんと自宅に火をつけて失踪しているのだとか。後に遺体が発見されて。余命わずかと分かって自棄になったのかなんだったのか。探しに来た夫(正名僕蔵)が言うように、ずっと伝吉を思い続けていたのだか。悲しい女の最期でした。

 淡々といい話ではあるのですが、さよの境遇があまりに昭和。これを現代にリメイクしておいて、伝吉に語らせないのはずるいですよねw ときめいたのか、迷惑なのか。こんな人が来たと嫁にも言わないわけ! 訪れる女の方も、病で老け込んだりせず美しいままなのが全くファンタジー。 中年男に『俺だって30年前のあいつが今も惚れ続けてるかも、いやきっとそうだ』と夢をみさせるお話なんでしょうねえ……。

最新コメント



   
   

ドラマのあらすじはこちらでね


にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

インパルス関連本

「蟻地獄」文庫

ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

「月の炎」絶賛発売中!

ちなみにじゃすみん「月の炎」評はこちら

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ