ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

田村正和

「古畑任三郎ファイナル ラストダンス」☆☆☆

 田村正和追悼再放送。
こんな悲しい気持ちで「古畑任三郎」を見る日が来ようとは…。

そして15年前のTVは3夜連続古畑任三郎スペシャルなんてお祭りが出来たんだと思うと隔世の感です。犯人役が藤原竜也、イチロー(当時の弊レビューこちら) ときて、最後になる松嶋菜々子が今作。
 松嶋菜々子、綺麗!今もこの15年前と遜色ないのですから女優さんて流石です。
双子の姉妹を一人二役。地味で引きこもりで僻みがちな姉のノーメイク時、こんな松嶋菜々子初めて見たけどイイね!と引き込まれました。 そう、どうやら私これ初見??今更すぎてびっくりなんですけど!

 売れっ子脚本家加賀美京は、双子姉妹もみじとかえで(松嶋菜々子)が共有するペンネーム。
実は古畑任三郎(田村正和)も、加賀美脚本の刑事ドラマ「鬼刑事ブルガリ三四郎」のアドバイザをしていて打ち上げに呼ばれ、構成&渉外担当の華やかなかえでに密着ダンスに誘われてデレデレ。しかしその間も実作担当の姉もみじは徹夜で脚本を仕上げていたのでした。

 翌日、古畑と待ち合わせている かえでに『入れ替わり』の悪戯を持ちかけた もみじは、自分に扮したかえでを殺し、妹のふりで古畑の前に現れるのですが……。

 例によって、会って2秒。ブルガリ三四郎コスの真っ黄色コートをスルーした時点で実はもう疑われてましたよね。新ドラマの制作発表でも『恒例のアレ』を求められて立ち往生。そんな簡単に入れ替われる訳は無かったのでした。
たとえ何日か切り抜けたとしても、「その人」になるって、らしく振る舞うだけじゃ無い。それぞれの相手と築いてきた関係や距離感が問題でしょうにね。
 それでも、独り立ちしたかった。出来ると思った。それ自体は悪いことじゃないし。「好きにすれば」と口では認めつつ、服や化粧にケチをつけ、打ち合わせや宣伝を姉には無理無理と言い募った妹だって、1人は不安だったんでしょうよ。そこで『お姉ちゃんが居なきゃ困る』と言えていたら。殺してしまう前に、2人でもう少し、話し合えていたら良かったのにねえ。

 しかし爆竹は鳴り、遺体は発見されて。
 今泉くん(西村まさ彦)臨場! 若い!髪、黒い!おでこツヤツヤ!
共同ペンネームと知らず、今死んでた加賀美京子を呼ぶ西園寺くん(石井正則)に動揺し、現れた かえで(を装うもみじ)に怯える様子がキュートです☆
今泉くんは「白い巨塔」推しw 「鬼刑事ブルガリ三四郎」ごときは一晩で書けるとクサし、脇役ダメ刑事鶴田もバカにしてたのに、古畑さん監修→自分がモデル?と気づいて、文句を言いに来るのもラブリー☆  その時のドア音で、人形が落ちてヒントに。ほら役に立ってるんですよ(銃声でなくとも人形は動くとも示しましたけど)
あ、マンションの裏口目指してダッシュもありました!
「アイツは怪しい!」
と勘でもみじを疑う今泉、ロジカルに彼女には不可能だと主張する西園寺。その横でもの思う古畑さんは既に、どう入れ替わりを認めさせるかを考えていたのかも。
(トリックの穴をつつくと、大概の犯人は必死で抗弁してきますよね。今回も、姉は自殺だと言い張る犯人さんでしたが。あのかえでさんが殺したのなら、自説はともかく相手の他殺説を立て&侵入者がいたなんて怖い…としなだれかかるぐらいはしそうです)

 締めはしっとりと、ラストダンスで。




「おやじの背中」1 ☆

キモ(><)


田村正和と松たか子、どう見ても年の離れ過ぎた恋人同士です。

でもそれならご勝手にどうぞなのですが、あれで本当の父娘なんだとしたら果てしなく気持ちが悪いのは私が亡くなった妻/母の立場で見てしまうからでしょうか。それとも自分の父より夫の方がだんぜん好きで、父と毎日会ったり談笑したりしたくもないからでしょうかw すまん父。でもそれが自然でしょ?


娘の恋人、と勘違いしたバカリズムに会いにいき、娘の好物や趣味を得々と語る父。哀れです。

つきあい初めの恋人なら知らない事もたくさんあって、でもそれを一つずつ発見するのが嬉しかったり、初めての食べ物を勧められて好物になったり、そんな2人だけの歴史をこれから作るのがいいんですよー。s


脚本の流れやドラマとしてどうなのかなら、悪くはないでしょう、ベテラン揃いですし。

でも気持ち悪いんです。これを『そうだ、そうだ』とか『こんな風に娘と過ごしたいなあ』と思ってみるのはどんな人たちなんでしょう…。せめてもう10年若い女優さん俳優さんでしてくれたら、この奇妙な蜜月の期間がそれだけ短くて済んだということでまだキモさ半減なのですがねえ。


ラスト、娘が普通に恋をしてひと安心です(殴られ損のバカリズム可哀想w)

「そうか、もう君はいないのか」 ☆☆☆

年相応の田村正和。
妻が死ぬ話だとCMで分かっていて、わざわざ泣きたくないから見たくなかったのに(><)家族が観てるTVでチラチラ出て来る過去は楽しげで、そちらに引き込まれて結局最後まで観ちゃいました。(「筆で食べていく」笑 お馬鹿キャラだったのねお母さん)

若い頃の回想が、終戦やもう夫婦だった時代を先に見せておいて、子供に話す形でなれそめの出会いにまた戻るのも意外性があって良かったです。
そして別れと、運命の再会。
平行して妻の死と、それを受け入れるまでの葛藤が描かれ、タイトルにもなった
「そうか、もう君はいないのか」
のつぶやきのあと、ダンスホールでのプロポーズの思い出で締めて終わるのは、悲しくも華やかで素敵でした。まるで”いつまでも幸せに”暮らした「シンデレラ」の最後を見せてもらった感じ。
喪主が葬式に出たくないだとかは、いい年して恥ずかしい親ですけどねー。ねじはずれるほど愛されていたかと妻側から思えば悪くないかも。(セカチュー系駄目男の元祖だったのか城山三郎…)

そういえば、いわゆる心停止である「死亡」は描いていませんでしたね。
それよりも、定番の笑い話=思い出を分かち合う相手がいない。妻が弁当を買って電車に乗り遅れた、それがどこの駅だったのかがもう分からないことがとても悲しかったです。

若い頃が中村勘太郎というのも、恋愛ものでは手つかずの新鮮さがありました。真面目でお堅いのかと思ったら、結構大胆!(前田愛との熱愛報道も、良いタイミングだったかなー 笑)長澤まさみ→富司純子は…まあいいか。
だいたい「古畑任三郎」以外の田村正和は、すぐ若い女に惚れられていてどうかと思ってました。今回みたいに相応の年齢のお相手で愛妻家って良いじゃないですか。こういう田村正和ならもっともっと観たいです。
ああでも悲しいお話は観たくないのー(><)

「古畑中学生」 ☆☆?

向島さん!!
こ、こんな昔からつきあいがあって尚かつ、名前覚えてもらえてないって可哀想すぎるー(><)

録画は裏の相棒spの方を選んで、まあ見なくていいやーと思っていたのですが家族がTVつけたもので後半だけなんとなく視聴。で、ワトソン役?なイガグリくんが ”向島くん”と呼ばれていて吹き出しちゃったよ。
どうやらシリーズは続くと小耳にはさみましたけど。こんな風に回想形式で毎回行くんでしょうか。まあ、若き日の古畑くんが、特にしゃべり方を真似するわけでもなく、特に鼻につくこともなかったのが分かっただけでも収穫かな。

なんかフツーに子供2人殺す計画を、しかも本人目の前でしてる犯人達、心がないよね。怖かったです。
そして、Lや犬の映画ではまだ小さかった福田まゆこがいきなり成長しててびっくり(^^;;;)

「古畑任三郎・フェアな殺人者」

 悪いのは向島兄さんな気がする。

 世界のイチローがドラマに出演し、けっこうフツーに演技しちゃってるだけでも驚きなのに。強肩・俊足を事件に盛り込み、トレーニング姿をみせ、打つイチロー走るイチローとサービス満点。おまけに事件も盛り上がると来ちゃ、いうことない一本でしたよー。楽しかったーあ!
 でも思いっきり三谷に騙されてる気がします。

 だって計画殺人ですよ?
フェアで兄想いな弟イチロー。すっごいイイヒトに描かれてましたけど、やっぱり殺してるじゃーん。SMAPの時といい、『脅迫』されてる『誰かのため』なら、殺しちゃってもOKならしい三谷幸喜の倫理観。
流れがいいので騙されちゃうけど、ホントに本当に『だったら殺していいのか?』と、胸に手をおいて考えてみるとそんな訳無いと思うんです。
 そもそもの脅迫が、たかが草野球っすよ??公表しちゃえよっ

 これが殺人だとか、輪姦でもしてるとかされてる(!)とかいう証拠写真ならそりゃ、必死で隠す意味もあるのですが・・・、だとしたら賢弟イチローに打ち明けたりもしないだろうなぁ。
 だいたい、 一千万円の恐喝……。
それを充分支払える弟に相談なんかしたら、普通はもう、代わりに払えと言っているようにしか聞こえませんよ?
 この辺、兄をレギュラーキャラ:イイヒト向島さんにしたが故に選択の幅が狭くなったけれど同時に、 弟にドロをかぶせたり(それこそsp1みたいに操ったり)しない!という視聴者の了解もとりつける、考えるほどにミラクルな設定でした。
 奥さんと別れたのも、そうか、これが原因だったのかーなんて深読み(笑)

 今泉くんにも見せ場が多かったですね♪
イチローにデコぱっちんしてもらったり、「デコさんへ」ってサインもらって大喜びだったり(実は向島さんが書いててがっかりだったり^^;;;) 挙げ句に、警視総監になるつもりだったっっていうんですから。ラブリー。

 最後に「繁」
これ本当に被害者の名前だったんですね。てっきり甥っ子の名前でサインをもらったんだと思ってましたよー。甥っ子甥っ子言ってたじゃないですか。それで、
「たしか繁とか」と言ったイチローの発言と男の名前との齟齬で、サインボールを証拠にオトすんだとばっかり。
 おじさん、大人げなかったぞ(><)

「夫婦。」1 ☆☆

 「3ヶ月後」に挙式。
そりゃ父親は寝耳に水だろうけど、出会って3ヶ月でも妊娠3ヶ月でもないんだから、普通でしょ普通!!

「誰だ、俺の娘とつきあってる男は!」
このネタで、いつまでもひっぱらずにあっさり告白してくれてひとまずホッとしました。相手は、会社をゆずってもいいかという腹心の部下(大森南朋)、いいじゃん。

 田村正和の扱いが、ちゃんと年寄りだったのにもホッとしました。
急ぐ女性とぶつかって転倒。これ、ちょっと前だったら気障に抱きかかえたりしたんじゃないですか??
 娘の結婚話も、現実の方でなく、『ある日こんな会話が』と自分で想定していた方を語りながら泣き出すところに大ウケ。年寄りがよくするって。

 ぶつかって知り合った女性が、昔好きだった女性に似てるとか奥さんはヤキモチやきますけどね。もうおじいちゃんじゃない。

 そんな風にまったりと、空回りする黒木瞳にも笑いながら見ていたので・・・・急に離婚話になったラストにびっくり。何ですかあれは。ひっかけ??

 加藤あいと塚本高史の姉弟が、よくみると黒木瞳とも似た顔立ちででドラマらしからぬ「家族」な感じを醸し出してくれてます。

 最終回は娘の挙式&弟くんの就職決定かなんかで、子供が巣立つ直前の夫婦の『雨降って地固まる』なドラマになると思ってたんですけど。さて?
最新コメント



   
   

ドラマのあらすじはこちらでね


にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

インパルス関連本

「蟻地獄」文庫

ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

「月の炎」絶賛発売中!

ちなみにじゃすみん「月の炎」評はこちら

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ