ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

生瀬勝久

「新宿野戦病院」〜最終回☆☆☆

 説教くさいんだもん。

 クドカンですから、あちこちクスリと笑えるしそうきたかーな仕掛けもあったり、見れば面白いんですけどね。
 例えば、危険な盛り場で目立つNPOを運営する舞ちゃん(高橋愛)の父親が実は、歌舞伎町の風俗王(松尾スズキ) ……そりゃ娘も事務所も無事だわ〜!で、いよいよまごころ病院が追い詰められた時に「使ってください」と父が回してくれる物件にベッドも風呂場もついてても大納得ですしね笑

 しかし。アメリカ育ちのヒロインヨウコ(小池栄子)が巻き舌の英語混じりで日本や日本人を批評したり逆に日本の皆保険制度を褒めたりするのは、もんげー尻の座りが悪かったですわ。それでまごころ病院院長(柄本明)の不義の娘だったとか分かったって〜嬉しくないわ〜。
挙句にやっとコロナが治ってきたところを再び席巻したのは……歌舞伎町ウイルス!新型コロナウイルスの蔓延やその対応について当時言いたかったんだろう文句がストレートに多かったよねええ。
 とはいえ、もう実際にずいぶんいる外国籍の人を、いないことにしてない作劇は評価されるべきかなあ。いるものはいるし犯罪も怪我もしてるんだもんなあ。トランスジェンダーの婦長さん(塚地武雅)を「なんと愉快な」とかホームページで紹介して怒られてるよりそっちの方がずっと攻めてたと思うよね。

 そんなこんな大騒ぎに紛れて段々に忘れてた、ヨウコ冒頭では無免許医だった問題もラストにはしっかり裁かれて、美容医で楽チンに儲ける気だったトオル(仲野太賀)も立派に成長し。今日も歌舞伎町は元気に猥雑です!押忍!

 良いんだけど、再放送してたとしてわざわざ見ないかなあ、どうかなあ

 たまたまだけど、関西では戸塚純貴主演「スーパーのカゴの中身が気になる私」が同時期放映。いつかハリウッド行くぜな、スーパーで働く役者のお話でしたから。ロス帰りで発症するホストくんを演じる戸塚純貴に、てっきり「新宿野戦病院」でなくそっちのドラマの録画再生してるかと思っちゃいましたよ?

「新宿野戦病院」1☆☆☆☆

 外国人!たちんぼ!美肌クリニック!
医療崩壊する夜の東京に現れた天才外科医……じゃなく、雑な軍医ヨウコ・ニシ・フリードマン(小池栄子)が命を救う?
日本の医師免許はなくても大丈夫なわけ?笑
救急医療の窮状を訴えるドラマも狂乱の歌舞伎町を描く犯罪ドラマもそれぞれ数あれど、クドカンならこうまとめちゃうのかーと感服です。

 ただ…小池栄子の英語が〜 日本人としてなら普通に上手いよ? でも日本語お上手ですねレベルのネイティブかってーと  いやでもそれ演じるご本人が1番辛いだろうし、英語上手いだけの女優に演じてほしいわけじゃないジレンマ!  のだめの竹中直人を思い出して耐えてます あの開き直りを思えば大概なんでもマシ!慣れるはず!

 えーっとそうだあらすじね。
新宿でずっと営業していた聖まごころ病院は医者不足。特に外科医がいない。3代目院長(柄本明)は手が震え、コンサルの弟(生瀬勝久)は潰して土地利用する儲けの資産に余念がない。ちなみにコンサル息子(仲野太賀)も医者だけど、美肌クリニックでボロ儲けが目標!
このままでは廃業やむなし……なある夜、泥酔運び込まれた筈の女ヨウコが治療を始め、アメリカ育ちの軍医と名乗る!

 そこにムハマドの難民申請だの発砲だのNPO法人だのとワイワイ。警官は濱田岳。

「ハヤブサ消防団」〜最終回☆☆☆

 いやあ面白かったです。
相次ぐ放火。ソーラーパネル会社の土地狙いか?と時事問題な謎解き要素で引っ張りつつ、本筋は全然そんなところじゃないの、さすが池井戸潤。

 主人公太郎(中村倫也)に急接近した美女立木彩(川口春奈)は、カルト教団アビゲイル騎士団に所属していた過去が。
 てのを、本人が語りだすと全然違って聞こえるんですよ。可哀想な彼女に、手を差し伸べてくれたのがその人たちだけだった的な?
オリジナルのドラマ脚本を、先輩作家の名で発表されてしまい飼い殺し。そこに教団宣伝ビデオとはいえ作品発表の場と、補償交渉の後ろ盾になってくれたのが彼らで…信者ってほどじゃなく聞こえたんだけどなー。実際は、ハヤブサ村を教団の聖地にしようとしていたのだし。
 太郎と抱き合いながら怪しく微笑んだ彼女が見ていたものは……太郎父が昔撮った写真。早逝し、アビゲイル騎士団で聖母に祭り上げられた人が飾られていたらそりゃ、仲間?とか運命?とかなりますよね彩さんにとっては。

 なんだかんだ、消防団にも信者がいたり。思いがけないところに他所から来た、聖母さまの生い立ちを知る親類がいたりしつつ。
 最後にはちゃんと、太郎の作家らしい筋道立てた説得が届いて、彩は、新聖母にならずに教団の罪を告発するのでした。良かった。亡くなった人たちもこれで安らかに眠れることでしょう。
 笑ったのは、追い詰められた教団幹部が暴れた時に、集まってきた猟銃の数! 日頃から猟に出てる村人相手に、都会者がかなうわけないぞー。

 撃たれた太郎は、きっと渦中の人として話題にもなり。事件を扱った作品も耳目を集め売れたようですね。収監された彩の帰りを待ちつつ執筆と消防団の日々。
 騎士団の生き残りがひっそりと信者を増やしている描写もありつつ…。

 編集の人(山本耕史)に裏がなくて良かった…!あれだけ急にハヤブサ贔屓になり、彩の過去を教えてきたりして、何か企まれていたら太郎がきっと立ち直れない。ただの素直すぎる人でした笑

 
 

「ハヤブサ消防団」1☆☆

 「ばらかもん」に続き、これも田舎でクリエータ再生?と思いきや、不穏です。池井戸潤原作。

 新人賞以来、鳴かず飛ばずのミステリ作家三馬太郎(中村倫也)
相続を機に訪れた、父の実家を気に入った太郎は、ど田舎ハヤブサ地区に引っ越すのですが……。

 幼い頃にちょっと来ただけの太郎を、覚えている人たちが親しげで疎外感なし。かといってありがち自治消防団も無理強いされず。自らの希望で加入すれば大歓迎。豊かな自然に囲まれて釣りに畑に。新連載の原稿も好感触で、ああなんていい場所に越してきたのか……!
 でも不審な放火が続き、滝壺に死体も浮かびましたよ?
きっと放火魔、と疑われている強面(一ノ瀬ワタル)が野菜の育て方を教えてくれて。ニコッと笑った横顔が生前最後の接触って辛すぎ……。

 何があるのかハヤブサ地区に。
気さくな消防団に、満島真之介生瀬勝久橋本じゅん梶原善。実は裏がある役でも全然いける布陣です! ソーラー発電営業の古川雄大も怪しいし、なんなら担当編集山本耕史すら怪しい笑

 謎の美少女には川口春奈。
いや鄙には稀な……って彼女、五島列島出身でしたっけ。なぜ「ばらかもん」じゃなくこっちに笑

「リバーサルオーケストラ」〜最終回☆☆☆

 大団円!

 裏切り者が〜!
とミスリードな予告編の挙句に、実はそれが朝陽(田中圭)その人だったのは流石に、そりゃ団員一同びっくりするよと共感しながら見ちゃいましたねえ。
 玉響のため、と黙って指揮を降りていた朝陽。当日の会場でそんなこと知らされて、連れに戻る初音(門脇麦)
 そりゃ、コンマス初音さえいれば大丈夫とか言われても。そんなの嫌だーってなるのが初音じゃないですか笑 せめて前日行っておけよ〜。あ、大事なこと何も言わないのも普段通りの朝陽だった笑
 とにかく駆けつけ間に合って、見事な演奏に投票結果も万々歳。玉響の存続も朝陽父の市長の椅子も無事で、朝陽が移ると契約したはずの高階フィルもタイミングは朝陽が決めればいいそうで良かった良かった!お気楽ドラマでしたが、そういうところキチンとしてて助かります!

 目指したことが素敵に実現する、最終回らしい最終回でした。

 全てを片付けず、初音の妹奏奈(恒松祐里)とフルート君(坂東龍汰)が付き合ってはいないけど
「今のところは…ね?」
などと含みを残したところも優しい〜。ドラマ=密着取材は終わってもこの世界は続く感、玉響がこのままどこかでずっと活躍してくれていそうじゃないですか〜。
 
 なので初音と朝陽が別に結ばれもせず、微笑ましい2人のやり取りで終わったのも良かったです。ぐいぐい迫る初音、流しつつも受け入れている朝陽。これは押し切られる日も近そうですよね!

「リバーサルオーケストラ」〜8 ☆☆☆

 気軽に見てまーす

 送迎バスの運転手を買収してまでも、玉響を競合の土俵に上げたくない相手がいて。練習場所も老人の囲碁だか将棋クラブに取られて困った困った← 朝陽(田中圭)実家の造り酒屋が空き蔵を提供、むしろより良い環境で練習できちゃって良かったね?

 終始そんな感じで良い方に向かうので見ててハッピー。勿論、仲良し玉響の中でだって家族の無理解や貧困、劣等感に失恋と揉め事は起きるのですがむしろ同時には起きないからね!毎回何かしら解決されてやっぱりハッピーです。
 その分軽いっちゃ軽い。
妻(宮崎美子)の痴呆に振り回される穂刈さん(平田満)のお話は、目の前の夫スルーで常葉を夫扱いなど泣かされましたけど、施設に任せようと決めた途端にハイ入居。いやいや、そんな簡単に済めば世話ないやい! それでもね。
「何もできなかった」
と嘆く若いフルート君(坂東龍汰)が、出来ないなりに自分でも痴呆について調べようとしたように。調べてどうする?と突き放した常葉だって実家のバン運転して入居を手伝っていた様に。
誰かの困りごとに寄り添ってみる。必要な手が差し伸べられるように見守る。それだけでもいいよねと暖かい気持ちになりましたよ。

 そもそも、超天才で10代にして有名人だった初音(門脇麦)に、技術的問題や音楽性でだけ悩まれても困る笑 ブランクに悩み、コンマスの責任に戸惑いながらも団員の生活面の困りごとにも全力で突っ込んでいく初音は応援できます(^^)

 さて恋愛面は、フルート君の告白をキチンとお断りした初音。幼馴染の世界的ソリスト三島(永山絢斗)と熱愛報道されてしまうも、好きなのは朝陽さんです!とこれもキチンと言えましたよ。変に隠したり勘違いだのなくてスッキリ。さて、応じる朝陽はどうするのか?
って、最終的にはラブラブ一択でしょう?

 有名高階フィルが暗躍、裏切り者も出るって予告でましたけど、まあラストでは玉響方 勝つもんね?

 

「リバーサルオーケストラ」1☆☆

 「たった4ヶ月じゃない♪」
はい、分かりやすく連ドラタイマー発動です笑

 ハハキトクの報に騙され、帰国したらボロボロの市民楽団を任されてしまう国際的指揮者、常盤朝陽(田中圭)
 4月にオープンする新設ホール2000席を満杯にできなければ、西さいたま市を音楽の街に♪と掲げて血税を注いできた父、常盤市長(生瀬勝久)は辞職することに? それを救えるだろう唯一の鍵が、谷岡初音(門脇麦)
 天賦の才で幼少期からコンクールを総なめにしていたのに、この10年表舞台から姿を消していた初音は奇しくも西さいたま市在住。それどころか、音楽は詳しくありませんと言いながら市役所の広報課で地味に働いていたのでした〜!
 ストーカーな朝陽の説得からは逃げられても、勤続4年目の市役所職員として、市長の呼び出し&広報課オーケストラ担当への辞令は断れない!
 仕方なくボロボロオーケストラの練習に立ち会った初音は、思いの外悪くない音色につい誘われ弾き始めるのでした。笑顔で!

 いちおうはプロな玉響=児玉交響楽団の演奏が、素人にも分かりやすく酷いw そして、初音が加わると途端に揃って上手くなるのね?そういうものなんですかねえ。
 でもとにかく、有名指揮者の朝陽だけでなく、「あの」谷岡初音復活!と銘打てば2000席くらいすぐ埋まりそうです。……その場合も、初音に支払うのは広報担当の月給だけ? どーんと演奏代もあげてほしいものですが、そこにも公務員副業禁止規定って適用かしら。
というか、演奏活動を辞めてすぐ進学し公務員採用試験に受かった初音の学力とその後目立たずにいられた常識力凄いよね! 世間知らずに育っていそうなものですのに(「のだめ」とはそこからして違いすぎるから笑)

 で、その活動停止のきっかけになったのが家族愛。小さな妹が緊急搬送されたショックで演奏を放棄して舞台から逃走したそうですが……。もう大学生になった妹奏奈(恒松祐里)と大喧嘩、悲劇のヒロイン気取りかよ、気遣われる方だってキツイ、我慢せずに好きなことをしてと泣かれては、もう弾くしかないじゃないですか〜。
合奏、楽しかったんだし!

 ただし、やはり帰国中の天才バイオリニスト三島彰一郎(永山絢斗)とも因縁がありそう。市長の政敵(津田健次郎)は、もっと有名なオーケストラに新設ホールこけらおとしを任せようと画策してたりとまだまだ揉め事はスタンバイ!
 いい音聞きながら安心して楽しめそうですね。
 

「未来への10カウント」1☆☆☆

 「今日、なんなら今すぐ死んでもいい」
と嘯くしょぼくれた木村拓哉はかなり好き。

 かつて高校ボクシングで国体優勝をはじめ四冠を総なめしたという桐沢祥吾(木村拓哉)だがその後全く競技を離れている。しかし恩師(柄本明)に呼ばれて渋々、ボクシング部の臨時コーチに。
 母校も今や進学校。廃部寸前の上に生徒には覇気がない…はずが。自主練しか出来ずにいた部長(髙橋海人)は、たった2分の祥吾とのスパーリングに「やっとボクシングが出来た」と咽び泣く。
 それを見た入部希望者も来て、キラキラした若者の情熱が、祥吾を絶望から救うのか?

 今回は暗く世を拗ねた木村拓哉。48歳にして店長でもオーナーでもなくピザ屋アルバイト。絡む輩には脚なんか狙わずに頭殴って殺せと迫るヤバい奴でした。奥さん(波瑠)を亡くしているせい??
 しかしバイト故にシフトのやりくりでコーチも可w むしろ時給2500円のコーチ謝礼ってピザ屋よりいいのでは。

 シャドウ、スパーリングと用語が出るたび、ボクシング部新米顧問(満島ひかり)が「何?何?」と聞いてくるのは視聴者に親切か。
校長(内田有紀)が元マネージャーで祥吾と昔馴染みなのはラブもあるのかな。

 部員を揃えて廃部をふせぐイベントは一話にして終了、さてこの先は試合成績とか、受験に影響するかとか? ボディパンチで肋骨にヒビを校長に内緒……でも保険を使って診療受けちゃ親が知って騒ぐよー??

 まずは2話に期待です。

 
 

「アンラッキーガール!」1☆☆

 おや、思ってたよりちゃんと面白い笑

 福良幸(福原遥)という最高の名を持ちながら、波瀾万丈とんでもアンラッキーな毎日を送る幸。
 今日も朝から本棚は倒れ画鋲を踏み、転べばゴミに突っ込み、割引券の店は無期休業。その後も勤め先(宝くじ売り場!)が燃え、ひったくりにあい……と、延々とんでもないのに何故か穏やかに微笑んでいる彼女は。不幸が通常運転w  いや、自分の不安の代わりに誰かは幸せになっているかもと信じて生きています(また実際、派手にゴミに突っ込んだ彼女を見て足を止めた子供は車に轢かれなかったわけで)

 他にもいた不幸な人達、仕事が決まらない女(高梨臨)&彼氏の銀行強盗を止めたい女(若月佑美)とたまたま一緒になった喫茶店で、他人の不幸を面白がる弁護士(生瀬勝久)に趣味で占われ、勿論ど凄い不幸な結果を叩き出す幸w
 その後も、燃える宝くじ売り場で街角で、何かと出会ってしまう女たち。じゃあ夕飯を一緒にと集まれば、そこに潜んでいたのはナイフを持った銀行強盗…ってどんな確率や!!そして不幸が伝染ったかの如く、やられてしまう強盗氏……。
横のカバンには一億円!ねえこれ、もらっても良くない?ダメダメ! …ってその後どうしたんでしょう!はっきりとは描かれず、幸の元に警察が来て次週に続く!
(まあ、ネコババがバレない強運はないだろうし、通報したんでしょうけどー)

 淡々としたバカリズムのナレーションも良いです。オープニングにも居るので今後出演するのかな。得ることは何もなさそうですが、見てる間楽しいよ。それもまたドラマの良さですよねー。遥ちゃん可愛いぞ。
 砂糖と片栗粉を間違えてコーヒーが餡状にw 可愛いw
あ、でもヤカンのお湯をそのまま流しに注ぎ始めた時には驚きましたけど(排水溝が痛むので、熱湯は蛇口から水を出しながら流しましょう。てか、調味粉ぶちまけたらもうラーメンは食べないの?? 開けちゃったのに?)  そこで、玉子パックを熱で縮めて捨てるライフハックに気づいた幸。そう、小さな幸せを拾っていくの、いいね!


 

「漂着者」1 ☆☆☆

 斎藤工、全裸! で始まり。 生死不明で次週に続く。
もちろん主人公が死ぬわけありませんけども。一体どうなっちゃうの?とまんまと興味を惹かれています。

 海岸で遊ぶ女子高生3人が、全裸の男(斎藤工)を発見!
髭も髪も伸び放題で倒れていた男が目覚めるまでの動画は、イケメン度も相まって大バズり。記憶がない、という男にヘミングウェイ(仮) と名付けたJKたちは、素性探しに協力の名目でその後も動画を配信するも、親族などは名乗り出ない。
 そのうち、治療の一環で描き散らかしてる絵が、失踪幼女発見地を予知したと騒がれ始める。JKや医者相手にはまさか予知なんて、と言うヘミングウェイだが、取材にきた記者(白石麻衣)や刑事(生瀬勝久、戸塚純貴) にはカバンの中のガラス片や、背広の下のコーヒーのシミをズバリ当ててみせる。手品のタネはあるのか。それとも超能力?
 夜、ヘミングウェイを見て怯えながら手で『鳥』を作った入院患者は首を吊り(90%自殺?)、退院後の面倒を見ると現れた慈善団体の男(野間口徹)もその『鳥』を。
 では行こう、と言いながら高層階の窓から平然と落ちてみせるヘミングウェイ。どう生き延びるのか。団体との関係、近隣の連続幼女失踪との関連は? 

 興味津々です。

「コタローは一人暮らし」1☆☆

 安アパートに越してきたコタロー5才。
「つまらぬものだが」
と、サムライ言葉?で挨拶の箱ティッシュを配る行き届いた幼児は、本当に一人暮らし?

 漫画家の端くれで常に在宅の狩野進(横山裕)は、隣の部屋のコタロー(川原瑛都)がつい心配になり銭湯についていくなどしている間に、反対側のお隣さん美月(山本舞香)と初顔合わせをするなど。
 コタローのおかげで違う世界が広がっていく??

 酔って寝ていた美月が泣いていたと気づき、冷やさねば!と、冷えた飲み物を買いに走るコタロー。何この気の効き具合!
「大人が泣くのをたくさん見てきた」
……それはお母さんのこと?
かと思えば、お殿様がヒーローなアニメ「とのさまん」に夢中な一面も。でもそれも、強くなってお母さんを守りたかったの??やだ、泣かせる

 階下のヤーさんに生瀬勝久、漫画の担当さんに大倉孝二、弁護士に光石研、大家夫婦がイッセー尾形の二役と脇も豪華です。
 子役コタローくんも充分上手でほっぺ可愛いかったです。さて、見届けるのかどうかは、他との兼ね合いかな?

「MIU404」10,最終回☆☆☆☆☆

 わー騙された!すっかり騙された!!
ナニが起きたかと思った! でもやたら日付が映されるのはなんだろうと思ってた(娘の誕生日頃だしw)そういうことだったのかあああああ!!

 久住を探せ。
全ての痕跡を絶って、いきなり消えた久住(菅田将暉) 追う警察。
でも顔写真もなし本名不明じゃ、違う名乗りで携帯も変えられたらどうしようもないじゃないですか。伝手は成川(鈴鹿央士)が覚えていた「65」からの六郷wの工場と、『確かな情報』とやらをもらってアクセスを稼いでいたナウチューバーREC(渡邊圭祐)  RECの罠で久住をおびき出す……まで行かずとも、せめて騙されていると分からせたかったわけですが、敵は何枚も上手。カメラオフの筈が志摩(星野源)と伊吹(綾野剛)の同席も観られていたし、久住(仮名)の居場所を割り出したことも知られてしまう!(ビバ、出前太郎!)
逃げのびるために久住(仮名)が選んだ手段は……同時多発爆弾テロ!!! 各地から爆発の通報が寄せられ、SNSにも書き込まれ、ニュースでは速報が流れ、久住を追うよりも爆撃された病院に向かう機捜任務を優先した404。
 でもそれは、フェイクだったorz

 もうね、そこは仕方が無いじゃない?
ちょっとしたキー操作でそこまでの仕掛けが起きてしまうなんて。「お前らのせいで」と久住はうそぶいたけれど、それが無くともそのうち勝手なタイミングで発動し、RECは煙幕に利用されたんでしょうね。別名義の人脈やパスポート等々の様に。
でも警察や救急が混乱したせいで、亡くなった胎児もいれば(この件辛い……)ドーナツEP運搬車に轢かれた陣馬さん(橋本じゅん)は手当が遅れて意識不明に。メロンパン号はすっかりテロ車両と拡散されてお蔵入りに。そして何より、404の絆にヒビが入ってしまいましたよorz
久住を追わずに病院に行こうと決めたのは志摩だった。
その他、伊吹を責めて切り捨てるような言葉を志摩が吐きましたが、ち、違うから!伊吹が盗聴(コラw)を止めた後からが神髄で、伊吹大絶賛、真っ直ぐな相棒を巻き込みたくないだけなのに。というか、伊吹がガマさん(小日向文世)の

『刑事だった自分を捨てても』

発言をなぞったのと同様に、志摩も警察には出来ない方法で久住をあぶりだそうとしている。互いに相手に黙って、同じことをしようとしているんですよ?気付いてよー!

 挙げ句、久住=トラッシュの潜伏先に単独で先着する伊吹orz 腹の探り合い、欺しあいの様な会話で何を分かり合うわけでもなく、煽られた挙げ句にやっぱり罠にかかる伊吹と、助けに来た筈がやっぱりややこしいことになる志摩orz 銃なんて向けちゃダメだってば。そして自分も銃を向けられているのに、意地を張っちゃダメだってば……! 以前なら死ぬのも怖くなかっただろうに、今はそうじゃないでしょう、トラッシュは死なずにきちんと捕まって欲しいし、伊吹や志摩にも傷ついて欲しくない。なのに、なのに! 

死なないでーーーーー!
 え、オリンピック開催?

 もうこんな記事、ドラマを見ずに読んでいる人はいないでしょうから書くけど(まかり間違って未見ならここから読まないで本編を観てください)


 息絶える志摩も、正義を手放してトラッシュ久住を撃ち殺す伊吹も、バッドトリップの産物でしたわorz  そうだったそうだった、2人とも薬物吸って昏倒していたのだし。そこで武装解除もせずに銃持たせたまま放っておく間抜けじゃないでしょ久住は!!!……でも、両手両足拘束したら、近くに携帯置いたままでもいいやーと目を離す程には暢気でしたけどね!(2人を起こしたのが、陣馬さん覚醒報告だったミラクルに乾杯!!!)
 無事に洋上に逃げ出して、船に救助されたのか泳ぎきったのか……いくら近海とはいえ着衣で命がけ(まず、靴は脱ぐべし^^;;;;;) そこからの九重くん(岡田健史)も加わった追いかけっこはまさに手に汗握りました。伊吹が走る!跳ぶ!志摩は自転車だ!!メロンパン号にも行く手を阻まれ、追い詰められた久住は。
 いやー死に逃げも覚悟したorz 多分本人、昔の志摩と一緒でそれでも構わなかったのでしょうが。死にきれないなら今度は、警察に暴行された被害者だと訴える方向に!とことんクズ!……しかし目撃者になってくれるはずの友人達は、久住自身がばらまいたドーナツEPでラリラリで、証言できる状態じゃありませんでしたw なんて皮肉な地獄。

 さて久住(仮名)は誰だったのか。
天王寺育ち、貧しくて母と死別? いやいや、相手によりなんとでも自称して取り入っていたヤツでした。システム開発に関わった云々のエトリ情報も伝聞な上に、本当に久住のことだった確証もなく、本人はただ黙秘。貧しければ世間を恨み云々、恵まれていたのなら愛情不足で歪んだ等々と、とかく世間が型にはめて消費しがちな『物語』の提供を、一切拒み続け名無しのままで……。薬物製造の証拠はあるとして、エトリ殺害は立件できるのでしょうか。できたとしても、死刑や一生檻の中にいるには不足なような。いつかまた娑婆に解き放たれるのでしょうか、身元不明のまま?
(とりあえず、安いサイドストーリー『久住の過去!』なんて配信されるよりは不明で良し。限定しない方が視聴者それぞれで身近に受け止められるでしょうし、いつか判明するのならUDIラボ絡みであって欲しいよw)

 ああ、メロンパン号テロ犯説の拡散を、これまでに接触したたくさんの人たちが否定してくれたエピソード。素晴らしかったです。世間は時に美しくもある。久住もそれを知れたら良かったのに。

 ラストはマスクで機捜任務中の志摩と伊吹。
ああ、このオリンピックが中止になった2020年の夏に、確かに2人は居るんだ。そんな喜びを、邪魔な筈のマスクが噛みしめさせてくれました。 
機捜404フォーエバー! 

ちなみに放映前に菅田将暉Boxのミスド食べてましたw 最終回放映日に菅田将暉がドーナツEPならぬミスタードーナツの宣伝を始め、GoTo強盗!の放映日がまさにGoToトラベル。新型コロナウィルスで放映日がずれた故のそんなミラクルも楽しみましたよ!!
異動になっちゃった桔梗さんとの恋は……生きてるチャンスを、いつか活かせるといいね志摩!

「MIU404」1 ☆☆☆

 まずはオーソドックスなバディもの感。

 班ごとにめぐる24時間勤務。二人組の車で街を流し、有事の際には真っ先に現場に駆けつけ手がかりを集め、捜査や逮捕は他に譲る部署、それが機動捜査隊、略して機捜。について、SPドラマシリーズ「機動捜査隊216」(弊レビューこちら)のファンにはお馴染みでも、連ドラの警察ものでは目新しいところなのでしょうか。 
かの名作「アンナチュラル」(1話弊レビューこちら)の脚本&スタッフで主題歌も同じく米津玄師の触れ込みでしたが、まずは脚本よりも俳優の魅力で見通した初回1時間。終盤に流れてきた主題歌「感電」も、まだ感極まるような使われ方ではないですよねー。

 3班で3日に1度だった24時間勤務を、4日に1度と働き方改革するべく新設された4班。そこに呼ばれたのが、元捜査一課で何かやらかした志摩(星野源)巡査部長と、もっと何かやらかして田舎に飛ばされていた伊吹(綾野剛)巡査部長、若きエリートで真面目なのにやはり左遷くさい九重(岡田健史)警部補と、ベテラン(橋本じゅん)警部補の4人。特に伊吹がめちゃくちゃで、後ろからあおってきた市民に嫌がらせはする仕返はする、喧嘩も吹っかけるw 傷害事件の聞き込みではメモを取らない! 見越した志摩は伊吹の服に録音機を忍ばせて対応、
「人の記憶はゆがむ」
と、ただきちんとするためのメモでないことも説明できる、出来る男です。何で花形捜査一課から外されましたかね。
でも伊吹もそれなりに情熱を持った正義漢、悪者は撃ちたい派なだけでw 老女行方不明の入電に、自分が事故に巻き込んだ人だと気づいたのも、みつけるまで諦めないのも伊吹の方。初めは、引き継ぐだけで捜査しない機捜がつまらない、やり甲斐がないとぼやいていた伊吹でしたが、24時間勤務の終わりにはいい笑顔で、いい職場だと得心した様ですよ。
「何か起きる前に、止めることが出来る!」
確かに刑事ものでは珍しいことかも。
上司桔梗(麻生久美子)警視に伊吹の評価を問われた志摩が、思い浮かべるのがその笑顔。1話でのとりあえず保留から、理解しあい尊重しあう相棒へと絆を深めていくのでしょうか。ふふふ。

 傷害事件の被害者が朝のあおり運転の男で、防犯カメラで加害者を追えば老女も探せる展開になったのはあまりにドラマ的展開ですが、面白いからいいですw 劇中であおり運転の厳罰化が語られ、実際の施行は6月末から。当初の予定ではちょっと先取りの脚本が、結果ギリギリで放映w 声取り直しにならなくて良かったですね~。
 しかし機捜、隊で自炊して一緒に食事。一緒に仮眠!←これは216にはなくてびっくりしましたよw そして志摩も伊吹もラフな私服(夏ドラマには暑そうw)ですが、制服に準じる格好しなくていいのかな。銃は持たないの?? とにかく足が速い設定の伊吹。横転した車から降り立った足元が、駅伝やマラソンでよくみるあの靴で笑っちゃいました。
そう横転、勤務1日目にして一台廃車。予算的に後がないそうですw 今時珍しくカーアクション激しい連ドラになるのか、後がないからもうやらないのか、どっちかな? あとそうだ、志摩の目のふちがずっと赤いw

「あなたの番です」1 ☆

 こんなマンション住みたくないよー!

 新居に越してきた田中圭と原田知世の年の差カップル。いくら原田知世が少女のように可愛くてもラブラブでも、そりゃ、さすがに、年上だろうねとは思いますけども。揃いも揃って
「ご姉弟?」
とか、もっとはっきり年の差ありすぎーとか面と向かって言いすぎでしょう。民度低すぎw てか他人に興味ありすぎです。更にななめ上を行く横暴管理人(竹中直人)は、引越し早々ズカズカ入ってきてのペットなしチェック。
「子供のいない夫婦、猫飼いがちだから!」
うわあorz

 そして住民交流会とやらに顔を出せば、ギスギスの怒鳴りあい、居ない人が掃除当番に!でも、普段から住民のゴミ袋開けてる人だから、喜ぶかもよって(^^;;;;) も、もうやだー!それでもまだ視聴者を脅したりないのか
「あなた、私を殺したいですか?」
と原田知世に詰め寄り、『会って5秒で殺意を抱いた』という住民(片桐仁)と怒鳴りあう管理人w 日曜日の晩とは思えない殺伐っぷりですよ。

 誰だって、つかまりさえしなければ誰かを殺したいはずなんですってよ。いやいや、会いたくない人はいても、別にどっかで生きてて全然構わないですよ。殺したい人なんていないよーなんだこの決めつけ(^^;;;) そして、無理やり全員が『殺したい人』の名前を箱に入れた挙句に、交換殺人の幕が開けるのでした!


 ミステリーマニアな翔太(田中圭)と菜奈(原田知世)の夫婦。正確には婚姻届に記入だけしてまだ未提出w 観察眼とマニアな知識で、犯人に迫るのか?いや警察がお仕事してくださいよ。
部屋に持ち主不明の鍵が。管理人さんが落としたのかな? もう帰っちゃったみたいだよと電話をすると、窓の外で着信音。この時点では「覗きか?」と思いつつも、やけにオドロオドロしいBGM。はい、カーテンを開けたら管理人さんが逆さ吊りでしたよ~(この時点では生きてたのにねえ) 
すごい、死なれても全く可哀想だと思えない。その点は竹中直人GJですが、ドラマ的には毎回「こいつが死ねや~」と思いつつ殺人犯かと疑いをかけていたかったので退場が残念です。

 田中圭がバカ可愛い、というだけで見続けていられるでしょうか。「俺、成長したい!」と言われても、アラサーでまだこんな感じなら15年たって50才になってもやっぱりバカなのでは。妻がそれでいいなら全然いいけどね(^^;;;;;)

「ベトナムのひかり ボクが無償医療を始めた理由」☆☆☆

感動の実話。

高難度手術を得意とする若き眼科医羽鳥(濱田岳)は、是非一度ベトナムに来て欲しいと請われ、3ヶ月の予定でボランティア診療に赴く。と、そこには重症の貧しい患者たち。診察費がなく、ぎりぎりまで我慢しやっと受診し、治る見込みがあっても高額の手術代を聞くと諦めて帰ってしまったり。
また英語の通じないスタッフたちは、そんな患者さんたちがどれだけ待っていても決して急がず、時間になるときっちり帰る。準備や手際の悪さを怒ると、激昂。日本語が少しデキる、という看護師がみかねて、ベトナム人は他人の前で怒られるのをとても嫌い、対面を重んじること。家族が大切で、すぐ帰るのも家族のため、と文化の違いを説明してくれます。なので
「まず、褒めてください」
という彼女に「ありがとう」や「上手だね」のベトナム語を習い、早速使いだす羽鳥(^^) そして距離が縮まってきた皆に頼みます。
『待っている患者も、家族のように思ってくれないか』 と。

あれもこれも足りない中の、苦肉の治療を『ベトナム人で人体実験か』と告発されたりもしましたが、最終的には和解。だってそうですよ、賃金もらわないボランティア、足りない精密機器も中古とはいえ、日本で調達し私財はたいて持ってきてくれるんですよ。そんな医者他にいますか。そんな人が患者さんの為にならないことなんかしますか。
そのうち、貧しい患者さんの手術代まで自分が払うとか言い出して、もうどれだけベトナムに貢いだら気がすむのかと逆に心配になってくるほどです(^^;;;;;;;) 奥さん(国仲涼子)に約束していた新居も、頭金が機材に化けてパーです。もちろん予定の3ヶ月が過ぎてもボランティアは終わらず、日本でフリー眼科医として稼いではベトナムに戻る生活になりました。
地方を回る診察ツアーも始め、手術代が払えないと帰ってしまった少女と再会もします。症状が進んでしまった彼女の手術(支払い羽鳥)は難航し、停電にも負けず(悪天候の日に手術して無駄に盛り上げちゃダメだよー)無事に成功。
どれだけの目に光を戻してきたのでしょう。今日も羽鳥氏はきっとベトナムで、治療にあたっているのです。

実は羽鳥氏の亡き父(生瀬勝久)も救済活動に熱心で、家族を置いて出かける背中に子供ながらに罵声を浴びせた記憶もあるのに……「大人になったらわかる」と言い置かれた、その通りになってしまうんですから不思議です。そして離婚にもならず、別居状態で氏を支える奥さんも理解ありすぎですよ~。ベトナムの医療費問題が変わらない限り、個人の資産を持ち出してもなにも変わらないと思われるのですが(^^;;;) それでも動かずにはいられないんですね。そこに患者さんがいる限り。

最新コメント



   
   

ドラマのあらすじはこちらでね


にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

インパルス関連本

「蟻地獄」文庫

ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

「月の炎」絶賛発売中!

ちなみにじゃすみん「月の炎」評はこちら

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ