ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

烏丸せつこ

「名もなき毒」8.9 ☆☆☆☆

第2部になってからがめちゃ面白くて、地味に地味にぐっと来てます。


クビになったゲンダさん(江口のりこ)の逆恨み、怖いー(><)

ついに両親まで来て、過去にやらかした彼女の悪行を包み隠さずご開帳。実兄の披露宴でいきなり、ずっといやらしいことをされていたとぶちまけて破談とかorz 今までの詐称や狂いっぷりから、嘘に決まってるとガクブルしていたのに、ぽそっと編集長がこぼす

「本当にそうだったのかも」

がまた怖いんです(><) 彼女の不安定さがそれで説明出来るのかも…って、一瞬でも納得してしまいそうな説得力ですが、もし濡れ衣ならたまらないですよねこれ。


…という、主人公杉村の事件と平行して起きている毒殺事件。

相談と称して毒殺遺族JKと杉村が知り合うなんて、ゲンダに「援助交際!」と言わせたい為ですかwと思ってたら、前回今回での睡眠薬混入事件でドッキリさせる効果もありましたねw 見てる方も毒殺かと思うけど、帰ってきた事務のムロツヨシも死んでるかもと思う状況(睡眠薬でも死ぬ可能性あったけど)


大企業トップの娘婿を小泉孝太郎が好演。

嫁に釘さされてもやっぱり他人事にクビをつっこみ続ける杉村が本当にお人好しで、イライラしつつも心配。恵まれた立場のせいで逆に社内で肩身が狭かったり、羨まれたり恨まれたり、苦労が絶えませんよね。

お嬢様育ちの奥さん、妬み嫉みの存在は理解していても、時にやっぱり

「2千万円ぽっちで?」

とか言うもんだから、溝を感じる婿がカワイイw


実は娘(杉咲花)が殺したかも…と裏読みしてましたが、そこまで鬼畜じゃないのかな。今回一端、愛人(烏丸せつこ)が犯人だったねで終了しましたが、予告を見るとまたひっくり返りそうな。

そうそう、映画「樹海のふたり」でエロエロだった烏丸せつこさんが愛人で生々しい配役ですw

 

映画「樹海のふたり」 ☆☆+☆+☆

ただ死にたいなら家で死ねばいい。

なのに樹海に来る人は、迷って声をかけて欲しがっているはず。


……と、観光ルートを外れ彷徨う人を追っては取材し、TV番組を作るフリーランスのディレクター阿部(堤下敦)と竹内(板倉俊之)。富士山のふもとに広がる樹海を、歩き回り死体をみつけ、遺書や大金をみつけ、死にたい人をみつけ、時には罵られ、時には感謝され。彼らの人生だって決して順風満帆ではないのに、なぜ樹海に通い取材を続け、人を救い続けるのか。

前半にはひたすら取材の様子が綴られますが、移り変わる季節とともに親の介護や障害児の世話、生活費の工面といった家族の問題が露呈し、彼らの迷いも描かれます。


特に竹内は、3人も子供が居るのに何週間も泊まり込みで仕事って妻に育児丸投げ(><)

「大切な時にはいつもいない」

なんて妻(遠藤久美子)に揶揄される様に、その昔帰宅したらガスの元栓が開いていて一家心中直前だったことまであって、仕事優先の日々は逃げかもしれないのですが……。


自殺者探しが、ただの取材から次第に人助けに変わって行くのとシンクロする様に、竹内の自閉症の長男は樹海の絵を描く様になり、家庭に笑顔が増えていきます。いかにも恐ろしいイメージの樹海も実は、恵みのわき水もあるただの森なんですね。終演には、心に温かいものが満ちてきていました。

助けようとした相手(きたろう)に騙されても、相手を赦す竹内の
「人を騙してでも生きようとしている。生きる事は真実だよ」
という言葉が耳に残っています。


ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にてスカパー!映画チャンネル賞受賞。


と、ここまで頑張って普通の感想を書いてみましたが、そもそもインパルスのファンで主演:インパルスだからこの映画を観た私。ファンの欲目を引いたらどんなものなのか、友人に勧めてもいいものなのか、さっぱり判断できませんがどうなんでしょう。

しかも自閉症の子供はめちゃ身近で(トイレ流しまくりとか、あるあるw 黙って4万円分も流させてあげる親はそういないけどw)、その子が打ち込めるものをみつけられたことも、それが父親と共有できる体験だったことも、もう我がことの様に嬉しいのです。自閉症に特徴的なおうむ返しの会話にも、苦笑でなく可愛いなあ!と夫婦で顔を見合わせて、吹き出している様子が嬉しくてたまらないのです。
家族の場面を撮影中に板倉さんが、結婚したくなったというのも納得の家族っぷりw 

(自閉症に「回復」という言葉を使っている部分はひっかかりますが、周囲も本人も困る問題行動が減って行くことそのものを指していると思っておきます)


更には、一緒に居る時はそっけないくせに

「お前でなきゃダメだ」

「ふたりで一人前だな」

と言わせる阿部と竹内の絆も、インパルス2人のファンとしてはもう嬉しくて、よくぞ共にキャスティングしてくれましたと感激ですよ。

そりゃ主演のふたりが瑛太と小栗旬だったらもっと話題にもなるし演技も安心できるだろうけど、この映画にはあのふたりで良かったですよねえ?
烏丸せつ子の胸元を覗き込んだり、なくしたテープを取り戻す阿部に(←特にこれは、それどころじゃないだろうという深刻な場面なだけに)クスッと笑えたのも本職で鍛えたお笑い力かと。あ、疾走する佐川男子な竹内もw


竹内が命を助けた高校生が、ラストシーンで画廊にいたのには、鑑賞2度目に気がつきました。また会ってくれたんですね、愛想悪いけどいい奴なんだわ竹内(そんなところにも、板倉俊之本人を重ねてファンとしては以下略)


密かな萌えポイントは竹内の結婚指輪w ぶかぶかで第2関節にひっかかってるのw

子どもたちに出迎えられての笑顔もいいんですよーん(堤下ファンは、もっと直接的なエロエロをお楽しみくださーい)


ちなみに見終わってパンフレットとCDを買っていたら、常連らしき紳士が売り場のお姉さんと雑談開始。

『お笑い芸人らしいのに、ちっともふざけてなくて、いい演技だったなあ』

ほ、本当ですかおじさま!台詞まわしが多少アレかとファンははらはらしてましたがオッケーでしたか? そして、そんなふたりの本業の『ふざけている時』も是非観ていただきたいのですが!!

(追記:ところで終盤、樹海を訪ねる竹内親子の白装束。私は巡礼を表現してるかなと思ってみていました。それとも浄化された存在になったとかw あれだけ脇の配役にこだわり、劇中のアウトサイダーアートにこだわって発注に満足できずご自分で描きあげる監督の作品で、なんとなく白着せてみましたってことはない筈)

最後に、ビニールテープの道しるべはお役立ちで膝をポンでした。リュックに下げて自動的にくるくる巻き出せる仕掛けがナイス。しかし途中で切れたのが分かったとき、どうして2人とも引っ張るんでしょうw そのままにして、切れたところまで戻るのが先でしょう、だから道に迷うんじゃないですかー。


映画「はさみhasami」☆☆☆

美容学校を舞台の、青春群像。


てことは若者の惚れた腫れたかなと思いつつ見たのですが、意外や教師にも随分スポットがあたる物語でした。

複雑な家庭、恋、不登校、実力不足。それぞれの生徒ももちろん悩むけど、教師だってどうにかしてやりたくて悩んでるんです。


技能を教える傍ら、授業態度を叱り挨拶をさせ、突然退学を言い出す生徒親子と面談し、親が奨学金を使い込んだ生徒が勉強を続けられる様に奔走する。

あれれ、高校や大学でより先生が熱心かもw

専門学校だけに生徒も先生も美容が好きという共通項があるからでしょうか。指導のゴールも美容師としての自立が大部分で分かり易いしね。

正直こちらおばさんなので、生徒のモラトリアムよりも先生の熱意に共感しながらみていました。


それでも無力感にとらわれる時はあるけど……。

今はうるさがられても、いつか分かってくれる時がある(><)なんて。あれあれ主人公ってこの先生だったんだ?とエンディングで少し驚いたりしながらも印象は爽やかでした。


ピース又吉が屈折したデザイナー役で出オチw
(追記:違った、綾野剛だったw 今なら声で分かるかもだけど、とにかくすみませんorz)
太っちょ優等生の娘も吉本芸人じゃなかったかな?いい味出してました。

でもお目当てはなんといっても窪田正孝くん。仲間とはふざけても挨拶は出来ない今時の若者が、少しずつ変わって行く様子を好演。赤ん坊を抱く場面のぎこちなさと優しい手に萌え~w

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