不老不死の矛盾。今回も面白かったです。
原作との大きな違いは、不老不死研究団体の代表瀬見(観月ありさ)を紐倉の恩師にしたこと&早老症の妹(松本若菜)がいたことです。
大学生紐倉可愛いじゃん、はさておき(^^)
瀬見の若さが実年齢標準との比較だけでなく、教授と生徒だった10余年前当時と変わらない、いやむしろ若くなっている……と、財団が勧める治療の効果を実感させることに。しかもイケメンで珍名で懐いてた教え子を覚えていないことは、記憶障害の伏線になりましたよね。あれだけ愛した妹のことまで、忘れかけている? そこに、謎治療の真実が隠されていたわけですが。
団体に潜りこむため、二人で一晩ででっち上げた論文の名義はドクター高倉w さすがに瀬見に向かって名乗れなかった紐倉は、助手山田の偽名で顔も隠して潜入して家探しに励むわけですが(ここも原作だと高家が紐倉博士を名乗らされて、紐倉は助手の高家にと入れ替わるんですよねー) 助手の不埒がバレて、拉致される紐倉博士、もとい高家(^^;;;;;) なんだかんだで情報を集め救出に駆けつけた紐倉は財団の隠れ家に火を放ち、瀬見の『テロメア治療』の真実が、ただの違法な輸血。若者のタンパク質注入によるものだと看破します。それでもまだ紐倉を思いださない瀬見先生の物忘れは、その輸血でヤコブ病ウィルスのせいだったのですね……。
「死にたくない」
と言い続ける瀬見に、死ななくなった種は変化への適応を失い滅びるのみと紐倉。でも先生はそんなこと勿論知っていた筈なんですから。
「そんなこともわからなくなっちゃったの?」
といつになく優しい問いかけが悲しいです。
ところで、ちょうど不足していた輸血用にと2Lも血液抜かれ瀕死の高家さん……。紐倉に背負われ救出されて、救急車に乗せられていましたが、治療に抜かれた血を戻せないものなんでしょうか? あの2Lがどうなるのか、捨てられちゃうのか鑑識行きなのか、気になりました(^^;;;;;)
火災に見せかけたのは、発煙筒。違法血液を斡旋してたブローカーを、警察が逮捕しようとするも紐倉のリークで逃走、泳がせておいて利用するのね。そんな喰えない紐倉が……米軍と揉めてクビになっていた?義手になったのもその時でしょうか。義手の技術者が訪れて次回に続いて楽しみですね。