復讐譚。嫌な話。
執拗な嫌がらせで相手を追い詰める菅野美穂がヒロインです。乳飲み子の孫や妊婦の妻を人質に、これを守りたかったらお前が死ね、と。
どうやら彼女の過去、冤罪で服役したことに関わった男たちの様ですが……事情も分からず、のっけから死なれても&殺されてもすっきりしません。「死に値する」と彼女が断罪する度に『えー?』と思ってしまう。『眼には眼を、歯には歯を』と説くハンムラビ法典、あれってそれ以上のことはしてはいけないという戒めの面もあるそうじゃないですか。ヒロインも命を取られたわけじゃないのであって、もう一歩手前でどうにかならないのかと。
しかも犬は可愛がっていて、実は悪い人間じゃないんだよ、アピールがちょっといやです。「心がない」と宣伝しているなら、小動物ぐらい蹴り殺してみろ!←苦情が殺到するでしょうねえ(^^;;;;)
で、たまたま知り合った玉木宏刑事が、これまた無理な連想で彼女の過去を知る。彼自身も辛い過去があり……云々。
2人で真犯人捜しでもするのでしょうか。
ヒロインの犯行を疑いもしなかった母は痴呆、不仲とされた姉(誤解の匂いがする)は事件後自殺、無実を証明して謝らせる相手も、無実を喜んでくれる人もいなくてどうするんでしょう。
小者記者の役を唐沢さんが嬉々として熱演。