ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

渡辺いっけい

「笑うマトリョーシカ」〜最終回☆☆☆

 みくびられるのが嫌だっただけ!でも権力の魔力には気づいちゃったんだね清家一郎(櫻井翔)さん…!

 いやはや、秘書鈴木(玉山鉄二)の企みを丁寧に暴いていく物語かと思っていましたらそれどころじゃない。大学時代の彼女(田辺桃子)も、私なら清家を上手くこう使うわと脚本まで書いて傀儡にする気満満でしたが、美貌の母浩子(高岡早紀)だって息子を言いなりのいい子ちゃんに育てただけじゃなく、政治家にするための策略で教師も鈴木も色仕掛けで操って……え、待って、演説の天才だった政治家の父和田島(加藤雅也)からして、愛人浩子の意見をそのまんま言ってたの?裏から国を操るみたいなのそりゃ楽しすぎるわ…。
(ちなみに櫻井翔と高岡早紀、実年齢10歳ほど差で親子って〜な配役ですが、世紀の美魔女なので若すぎてオッケー!)

 そんなこんなを地道な記者魂で調べ上げていく道上女史(水川あさみ)頼もしい!
 それをコナンみたいに全員揃えて「さて」となったら、失踪してた大学時代の彼女までそこに!整形してお手伝いさんとして浩子の再婚宅に潜り込み清家に情報を送ってたとかびっくりでしてよ〜!てっきり消されてたのかと笑

 しかしその時点で鈴木が秘書官をクビになっていた様に、母も議員になった清家に絶縁され、元カノも結婚を迫るも捨てられて。清家を利用しようと群がった人々を利用し返して捨てる清家!
 無能じゃここまで来られないものね、能力はあるのよ清家。そこに思想や志向がないだけで!

 「僕のブレーンになって下さい」
と、まさかの身内に迎えられちゃう道上は、官房長官になった清家にしばらくは案外楽しく知恵を提供してしまうわけですが……さすがに袂を分つて、調べたあれこれを暴露本に書いたけど清家は押しも押されぬ官房長官のまま、今日も空虚な言葉を紡ぐのでしょう。

 ああでも鈴木は、父が有罪だったから自分は政治家になれない…と諦めて清家をかついで来たけれど、もうスキャンダルとして明らかになったそれを自己紹介にしての出馬!頑張れ鈴木、日本の政治を変えてくれ!
あれ、主人公鈴木だったっけかな……笑

 

「笑うマトリョーシカ」1、2☆☆☆

 アイドルをこう使うのかと。ハマりすぎて怖いわ。

 爽やかな弁舌と笑顔で人気をさらい、42歳の若さで新内閣の厚生労働大臣となった清家一郎(櫻井翔) 完璧すぎる、とまで言われる清家はその実、秘書官鈴木(玉山鉄二)のシナリオ通りに語り、振る舞っていることを世間は知らない。
 その清家の自伝を手に母校を取材する社会部新聞記者道上香苗(水川あさみ)は、当時から清家と懇意にしながら書かれていない同級生の存在に気づく。清家を生徒会長にしたというその同級生こそが、秘書官の鈴木だった。
奇しくも同日
「実はな、今調べていることがあって」
と、途切れた電話の向こうで事故死していた父はその鈴木への取材でそこにいた。なのに「道上」を知らないと逃げる鈴木と、密着取材を受け入れる清家。 
完璧な受け答えの中、戸惑うと鈴木に目を向ける清家に気がついた香苗は、匿名で送りつけられた清家学生時代の論文から、清家は鈴木の傀儡なのではと導き出す。そして、香苗に助けを求めているのでは?

 香苗父とほぼ同じ状況での清家恩師の事故死も、鈴木の仕組んだことなのか? 鈴木が、BG株事件関連で自死した宇野の遺児なこととの関連は?

 凄惨な事件が絡むのに、清家一郎のはにかむアイドルスマイルがチラチラと全体の印象を甘くする不思議 笑  元アイドルを政界に担ぎ出す時も、どうせならこのぐらいがっつり操ってボロ出さない様にしてほしいぞ!

「シッコウ 犬と私と執行官」1 、2☆☆☆☆

 執行官。
「差し押さえ」をする人たちが、なんと出来高払いで独立採算! そして荒事なだけに100%男性。それっておじさまパラダイスなのかジェンダーバイアス満載のクソ公務員なのか笑
 とにかく織田裕二が正義の人な構図は守りつつ、巻き込まれヒロイン伊藤沙莉の立場から珍しい人たちを見守るお仕事ドラマが成立していて楽しいです。犬の存在感もバッチリ笑

 動物と触れ合える仕事に!と事務から転職し、引越しまでしたヒロインひかり(伊藤沙莉)
ところが新居にはお隣さんを付け狙うストーカーが……と思ったら、それが執行官。お隣さん(中村俊介、妻鳥居みゆき)家の鍵を勝手に開け!留守宅に押し入り!(実は居留守w) 家具にペタペタと差押えの札を貼る! 人としてどうかしてる! でも、令状がでても家賃滞納をやめず引っ越しもしないお隣さんも、いやいやお隣さんが、いけないのですよ〜。
 更に職場のお洒落ペットサロンにも現れて、差し押さえ笑 払うわよ!と叫んでた社長(板谷由夏)は夜逃げ。哀れ無職になったひかりは特技犬たらしを見込まれ、執行官小原(織田裕二)の犬担当補助官のバイトに〜
 そう、現場の犬に数多吠えられ噛まれてきた小原にとって、犬がすぐなつき抑えていられるひかりは貴重な人材だったのです!(ペット禁止物件で犬飼うのも「そんな人」描写で、それ故にひかるの犬好きが見出されるの、よく出来てますね)

 2話では、金はあるのに小銭数えさせて支払いを渋るYouTuberから取り立て! 少しでも引き伸ばし訴えてきた元相棒に会いたかった…という真意でラスト泣かせつつ、相手の態度にイラつく男どもを前向きに抑えるひかりちゃんはやっぱり現場に必要な人!  残金367万円を、1枚ずつヒラヒラ撒いて拾わせるって流石に酷いのに、殴ったらやっぱり負けな令和ですからね。

 そしてまた、ひかりが働く保護犬シェルターに執行⁉︎ ひかりちゃんの執行運が凄すぎる笑

 他執行官に、渡辺いっけい勝村政信。鍵開け六角精児、立会人モロ師岡。執行事務員に中島健人。

「今ここにある危機とぼくの好感度について」1☆☆☆☆

 大学教員の旦那、大絶賛!
というか、旦那の日々の愚痴がそのまま詰まっているのに、同時にエンタメだなんて。この先が楽しみです。

 意味のあることを何も言わない。
それをポリシーにアナウンサーをしてきた神崎真(松坂桃李)だが、流石にキャリアの先行きが不安になったところへ、母校帝都大学から広報に呼ばれ嬉々として転職をする。
 さて初仕事は、なんと元カノ絡み……って、どの??

 ノーベル賞の可能性もあるスター教授岸谷(辰巳拓郎)の、データ改竄不正を訴えてきたポスドク木嶋みのり(鈴木杏)。交際のきっかけも終わり方も思い出せないまま、とりあえず偶然を装って近づく真。どう説得すれば、部下のミスで教授は知らなかった、と証言を変えてくれるのか……。

 イケメンを自覚している真がなんともしたたか。被災地に行っても、引退を祝われても
「なんでしょう……」
「言葉がありません」etc
バカなのか?とイラつきながら見ていましたが、なんと戦略!絶対絶対、炎上しない様にわざとだったんですよ。且つ、そこに伝えたい意思はない。
元カノ説得ミッションだって、正義の告発を封じることへの葛藤がゼロで怖いくらいです。

 彼女がどんな想いで、どれだけの準備をして、告発に及んだかを想像もせずに、上に言われるまま良さげな就職先を斡旋、激怒させてしまいます(^^;;)
 その時の啖呵録音を上に聞かせたのも、本当にただただ『言われた通り伝えたんですけどぉ』と、保身のため。なので、何故それを聞いた総長三芳(松重豊)が号泣し、秘書(安藤玉恵)までが涙ぐむのか、真は本当にわからないのでした。総長だって元々は研究者。結果を出さないと予算が得られない理不尽さ、不自由さに苦しんだ日々は他人事ではなかったのでしょう……。
(この『研究ってやってもやっても結果が出るとは限らないのに、それだと予算来ない』件はもっと広まって欲しいですorz)

 結局、不正疑惑を隠蔽せず公表した大学側。次はどんな事件が…と、次々と何が起きるのかと思いきや。次回もポスドク嬢は登場で、更に改竄事件を深掘りする様です。それも良し。

 大学の会議が地獄でしたよね。正論を吐く教授、それを呪う事務方、早く終わって欲しくて無反応な周囲の職員…w
 あと個人的びっくりは、国公立大学の学費!今って各校で違うの?? 独立採算性にしたからか!
 あ、ハライチの岩井が真と後輩の教員役で出演してます(^^)

「居酒屋兆治」☆☆☆

 兆治といえば村田……って、まさにそれ由来の店名でしたw
高倉健で映画化、渡辺謙で連ドラになったという原作を令和にspドラマでリバイバルです。

 小さな居酒屋を営む伝吉(遠藤憲一)は、無口で無骨ながら屋号の「兆治」呼びで常連に愛されて、そこそこの賑わい。まさにコの字の良い店です。
ある日、ふいに現れた昔の女さよ(井川遙)が
「あなたのせいだからね」
と思わせぶりな言葉を残してまた消えて。警察に捜されているというさよは、何をしたのか。何が伝吉のせいなのか。

 うーん、妖精のようなさよが美しすぎて、しばらくは伝吉の幻覚か霊だったかと思ってしまいましたよ。だって30年前の女が、井川遙~?? 後に、ヤンキーの小娘だったさよに別世界を夢みせてくれたのがノンプロ投手でプロ入り確実!と人気だった当時の伝吉だと語られるので、伝吉30才そこそこの頃と思えば……うーん犯罪(実年齢15歳差なのでw) しかし伝吉は肩を壊し夢破れ、一方的に別れを告げて。 以後、会社勤めに励むもリストラ役に病み退職、支えてくれた今の奥さん(真矢ミキ)と開いたのが居酒屋兆治なんですってよ。なのにやだ、奥さんが可哀想~と浮気に気をもむまでもなく、さよは姿を消したままですw
 クビになっても家族に言えない常連さん(手塚まこと)が、朝から家をでて居場所がなくてずーっと草野球を見ている横に黙って伝吉が寄りそったり。幼なじみ(渡辺いっけい)の妻の急死で葬式に駆けつけたりと、淡々と日常が続きます。

 ところで「兆治」は区画整理で移転が必須。じゃあ、と物件をすすめてくるのが、困った常連河原(西村まさ彦)です。
店が好きで通うんでしょうに料理にケチつける、他の常連と喧嘩。小物なのに居丈高な様子を西村さんが好演です(インタビュー記事こちら 撮影用の料理がちゃんと美味しかったそうですよw)

くだんの物件、実は伝吉がもつ焼きを習った師匠店が近いのです。はっきりそう言ってくれずに恥をかかせた、と河原は怒りますけどね、腰が重い段階で察して。 なんと河原は、伝吉に捨てられたさよに今の夫との仲を取りもったそうで、悪態つきながらも人の役には立ちたいタチなのかも。なのに思うほど感謝されずに苛立つのでしょうか。
 怒る河原に、気が済むなら殴れと自らけしかける伝吉でしたが、まさか本当にしたたか殴った挙げ句に要らないことをいうとは。つい、手がでた一発は思いもかけない重傷を負わせてしまい……。

 逮捕された伝吉に、さよのことばかり聞き込む警察。なんと自宅に火をつけて失踪しているのだとか。後に遺体が発見されて。余命わずかと分かって自棄になったのかなんだったのか。探しに来た夫(正名僕蔵)が言うように、ずっと伝吉を思い続けていたのだか。悲しい女の最期でした。

 淡々といい話ではあるのですが、さよの境遇があまりに昭和。これを現代にリメイクしておいて、伝吉に語らせないのはずるいですよねw ときめいたのか、迷惑なのか。こんな人が来たと嫁にも言わないわけ! 訪れる女の方も、病で老け込んだりせず美しいままなのが全くファンタジー。 中年男に『俺だって30年前のあいつが今も惚れ続けてるかも、いやきっとそうだ』と夢をみさせるお話なんでしょうねえ……。

「崖っぷちホテル」~最終回 ☆☆

懸賞に、そんな伏線がw

はい、宇海と佐那ちゃんは子供の頃このホテルで仲良く遊びました~。知ってた~(その宿泊を懸賞で当てて以来の懸賞好きだったのかw)
「ここを夢の場所にしたい」
そんな佐那ちゃんの言葉が嬉しくて、自分もホテルマンになった!
……のだそうですが、それを最終回の台詞だけで流すとはもったいないorz

二人の思い出はタイトルバックの映像だけ。その時渡した思い出の石とか、二人で埋めた何かとか、沙那も思い出して何か気持ちが動くような仕掛け(伏線ともいうw)があっても良かったのになー。
イケメンに目もくれず、仕事一筋なのも佐那ちゃんいいところではありますが、一緒に見た思い出の花火、宇海は花火師の資格まで取って再現を目指してたのに、沙那ちゃんは『そういえば見たなー』程度うっすらのままなのが悲しいの(^^;;;;)

謎の制服嫌いの原因でもなくw もっと言えば年齢の合う同性な沙那兄とはなぜ遊んでないの。

さておき、雨の花火大会も無事に?終え、TV取材も好意的に放映されて、集客上々インヴルサ。人生の目標をなくしそうなので別の崖っぷちホテルに移りたい、と宇海くん。寂しいけどね。いいんじゃないかな。
(といいつつ、大事な初恋を思い出してももらえない失意がちょっとぐらいあれば深イイのになー。口にする以上の心情はないからな、このドラマ ^^;;;;;)

送別会は、イイ感じに湿っぽく盛り上がりました!

宇海まさか逃げたんじゃ……との誤解、罵倒から始まって、宇海と出会い自分がどう変わったか、どんなに宇海の笑顔に励まされ感謝しているかを一人ずつ語る語る……出るに出られない着ぐるみ宇海&聞こえてますよーと言えない佐那も含め、各キャラの見せ場です! 渡辺いっけいも鈴木浩介もさすがの芸達者、よ、日本一!

そして最後仕方なく出てきた宇海のいうことにゃ、
『お客様より、皆さんの方を好きになってしまいました!』

のでホテルマン失格、もうここには居られないんだそうです。そ、それじゃ誰も結婚できないし、宇海さんに永住の地はないじゃないですか~!名言ぽいけどヤバい奴ですよこれw
(しかも、次に行くホテルのダメスタッフはインヴルサ勢といちいちそっくりw ←楽しい小ネタですが、宇海が何を求めて別天地に行くのかがぶれたのでは。別の回でしてほしかったです)

ともあれ、そんな宇海を快く送り出したインヴルサは立派に経営し、次の崖っぷちホテルの指導もうまくいっているようでしたよ。宇海がまた訪ねてくる続編はfuluで、ですってよ!見たいような、欲しかったのはそれじゃない様なw
最後まで不思議ちゃんだった宇海:岩田剛典。無事初主演完了。上手い起用だったと思います。いつかもっと感情のある普通の役どころで見られるかなw

「崖っぷちホテル」5〜8

王女7人お泊まりです!

毎回やたら大騒ぎしては、ど真ん中に収まるほのぼのドラマ「崖っぷちホテル」w 良かったねーと終わって特に感想ないのが常ですが今回は書きたい!
七輪は上から吹くんじゃない!(下の方に小窓がありますw)
そして、テーブルに置いた七輪の上に更に鍋を乗せては、着席したら料理が見えませんよねえ……。テーブルを下げるか、七輪も背丈半分の横長タイプをチョイスして欲しかったです。……旦那が七輪マニアで我が家では日用品なもので、まあ気になる気になるw ←そこかい!

特別な日に、特定の部屋での天体ショーが思い出に……というのは夕陽と月で2度やりましたから。今回のマラヒナ国王王妃の「忘れられないディナー」もその系統か?と思いきや。別にどこででも食べられるものでしたよーw これはあれかな、国王だけに。
『カニはインヴルサに限る』
って、目黒のさんまパロディだったのかなw

結婚式準備、の回は依頼が二転三転。ついにはキャンセルで、宣伝動画だけ完成してめでたしって、宇海の陰謀じゃないか説は確かにw 今回の停電だって、宇海の演出説も……。本人は笑顔で即否定ですけどね!
失踪兄(佐藤隆太)は、筆頭株主になっていきなりの帰還。全スタッフ配置換えを指示。でもそれ宇海にもされましたっけw おかげで誰も動じず、いっけい元副支配人がいなくても誰も気にせずw 兄のインヴルサ売却案に対抗し、沙那ちゃんがついに弱音を封印(元副支配人の暗躍で過半数株を手にして)自分こそが総支配人だと宣言するのでした。じゃーん。

と、幸運にもスタッフのスキルも士気も高まったところで迎えた国賓接待(^^;;;;)
不仲な姉に胸を痛める王女に自らの兄妹ゲンカを 語る総支配人。他人なら二度と会わない、でも兄妹だから。次に会ったら抱きしめるつもり、と。その会話あっての

「私が、王になります」
ですよねー。じゃーん。

日本語喋れる王女たち(王妃が日本人:ジャガー横田w)なのでクレームがただのワガママに見えがちですが、そういえば初来日。異国で心細いせいだったんだーと気づくや一致団結で対応するところも、ホテルマンらしくなっていて良かったですよね(^^) そして大問題「忘れられないディナー」は、天才パティシエ☆が食べてもらいたいものを作って結果オーライにw 次はこの王女たちの子が来て「アレ」を食べさせろって言うのかもしれませんねw

第一王女に恋しちゃうフロント(くっきー)ったら、あの顔でピアノも弾けて案外上品という、イケメンには絶対不可能なインパクトでおいしい役ですよねえ。 天才パティシエ☆に押され気味なギャンブル狂シェフ(中村倫也)も、朝ドラで演じてるふにゃっと優しい正人くんとは全然違う顔でいい感じです。


てなわけで、順調にいいホテルになってきたインヴルサ。最後はどうなるんでしょう。
提供文字のうしろに毎回流れる、ホテルで遊ぶ男の子と女の子。あれ宇海と沙那ちゃんですよねえ、普通に考えて。子供の頃に滞在した楽しい思い出が彼をホテル業に向かわせた的な思い出話には、いつなるのかと。そして宇海は去るのか残るのか??

さてさて。

「そろばん侍 風の市兵衛」1~3 ☆☆

元々は武士の出ながら、今は渡り用人(いわば派遣会計士w)の唐木市兵衛(向井理)が主人公。

1~3話では当主が心中をした高松家に遣わされ、すらすらと資産管理を明らかにしてきます。問題は、使途不明の借金50両。普通に考えれば心中相手の女に貢いだのでしょうが、調べるほどに怪しい事ばかり。家が取り潰しにならないのも妙なこと……と思っていたら、暴漢に連れて行かれた先は筆頭目付片岡信正(筒井道隆)の屋敷。
なんと信正は唐木の実兄で22年ぶりの再会だし、事件はまさかの阿片がらみで目付も隠密裏に調べていたとは!現代物刑事ドラマもかくやな展開にびっくりです。

天狗の子、と謳われたほど幼くして優秀すぎた市兵衛は、家督を継ぐ兄の邪魔にならないように父の死後すぐ遁走していたのでした。兄に密偵を頼まれるも、やはりお断り。権力とは距離を置きたい様です。
算盤だけでなく剣の腕も立つ市兵衛。侍が算盤とは軟弱、と初めは見下していた高松家嫡男頼之(鈴木福)ですが、すぐに見直されて頼られ、遂には父の敵(鶴見辰吾)を討つ手伝いまで!

初めて人を狙って剣を振るったのだろう頼之の決意と衝撃も存分に伝わってきた上に、市兵衛のサポートが的確でさりげなく、本人は一人で打ち取ったと思っていそうで素晴らしいです。

さて心中は偽装で借用書も偽物。高松家の面子も財政も立て直す道筋がつきました。
去る渡り用人唐木と、見送る高松家一同を、突風がなぶっていたのは撮影日の天候のいたずらでしょうけどドラマチックでしたねw

冷静沈着な唐木に向井理の配役が良いです。算盤を弾く唐木の指がきれい(^^) 未亡人としてしっかり唐木と距離を置く奥方(村川絵梨)も、算盤に夢中になって顔が近くてドギマギ…ですよね!鈴木福くんがいい感じに頼りない少年から、しっかりと後継の顔になっていきました。

口入れ屋の渡辺いっけい、奉行所同心原田泰造は引き続き出演でしょう。暗い話を明るく盛り上げてくれます。そうそう、敵方の中国武術家清に山本千尋。武術太極拳の腕前を存分に発揮してくれますよー。そこも楽しみ。

「崖っぷちホテル」~4 ☆☆

手取りいくらなんでしょう……。
不払いの描写はないから、とりあえずまだお給料、払えてるのよね?

名ホテルから宇海がやってきて、まずは客室の水栓交換。掃除の徹底。ふむふむ。
宿泊を断っている間のスイーツフェアで、亡父との思い出のケーキに涙ぐむJKがいたりして。いい話路線、悪くないです。でも顧客名簿へのフェアのお知らせでそんなに連日人が来るなら、崖っぷちといってもまだ大丈夫なような。

あ、今までの副支配人とシェフを降格したので復帰をかけて「お客様満足度勝負!」もしましたよね。
スイート泊で特別なおもてなしvsシェフとフルコースを作ろう。 結局はお子様の希望で「パパを元気にする料理」になっちゃって、スイートのお客さまもそれ食べて元気に。ええ話やー(^^) 
そして勝負ではないけど、ベッドメイクを教える企画に応募してきた熱血お嬢さんは……なんと4話で入社希望だし。近所に建つはずの競合ホテルを、一声でやめさせるほどの実力者だったし。 いやあ、人の縁って大事ですねえ。
……って、そこで働くつもりだった人が、このホテルの経理、掃除、フロントの3人以外にもたくさんいるはずだったと思うのですが(^^;;;) その他にも企画や工事や宣伝で動く大勢の仕事を「パパやめて!」でコロッと中止ってすごい話でびっくりw

で、フルコース用の山菜をロビーでぶちまけた時にも。消えたすっぽん(すぽ太郎w)がいる、と庭からキッチンに急いだ時にも。あれっと思ったのですが、このホテルのキッチンに搬入口はないのでしょうか? ゴミは裏から出しますよねえ。畑仕事後の汚れた格好で大丈夫な裏口が普通あるでしょう。どうしても、他の客とぶつからせる必要があるならせめてテラス席で、庭からテラスをぬけて厨房に行けばよかったんじゃないかなーと思うのですが。

さておき、大筋は楽しく呑気に見ています。
「王様のレストラン」に似てるとぷーぷー言われてるみたいですが、語りで始まりもせず名言もないのに、そんなに似てるかな。厨房を含むシステムの、人物配置が似るのは当たり前w むしろあれを目指して似てると言われるなら上出来では。私は「高原へいらっしゃい!」を思い出していますが、あれよりは運営ましですよねw
渡辺いっけいの憎まれ役は安心して見ていられるし、りょうのツンデレ、空気が読めないシェフ、顔が怖いフロントに英語がダメなベルボーイって、びっくり人間大集合をちゃんと動かしていますよね。あと経理に料理人、掃除がふたり。そんな人数でよくホテルを動かしているし、ホテルが人気ないのならよく給料払えているものです。

なにかと皆を招集し、気に触ることを笑顔で言える宇海。転職を考える人には送別パーティーを!
概ね言いなりな総支配人ですが、やっぱり「行かないでください!」って言いたかった。
そう、宇海が笑顔で言い聞かせているように、決めるのはあくまで総支配人なんですよ。おどおどしてるけど、すっぽんがいなくなったことにはちゃんと気づいてましたよね。そんな彼女の理想が形になりますように。で、銀行の融資を持ち逃げしたダメ兄貴はそのうち出てくるんでしょうかw キックバックを着服してるいっけいさんも、ちゃんとバレて謝れますように(^^;;;)

「役者ダマしい 女将に愛の告白」5 ☆☆

今回役者いっけい氏は、ギャップ萌を狙う作戦に。さあ演技派の腕の見せ所?

うわさの美人女将(菊川怜)に会いにきた、という今夜のお客(渡辺いっけい)
でも美人に偏見あり、とややこしい人でチクチクと嫌味が混じります。なんとその元凶は、学生時代のフォークダンス!

憧れの美人さんとフォークダンスで手がつなげる……と思ったところで、彼女の手はすっと上がって
「気分が悪いので保健室に行きまーす」
それが心の傷に、という人にまた女将も
「お客さんが本当に、気持ち悪かったんでしょうね」
って、違うでしょw 普通はそこ、ただ具合が悪かっただけでお客さんのせいじゃないですよ、でしょw
あまりの直球に、逆に、そんなこと言ってくれた人は初めてだ……と運命を感じ出すお客様ですが、自分の心に正直な女将は、気持ち悪いから無理、なんですってよw ヒドイw

途中、美人は毎朝鏡を見るのか?なんて導入から、お互いを鏡に見つめっての変顔合戦。女将と客のやりとりが多い、フォークダンスなど動きもある、なかなか楽しい回でした。
「気持ち悪い」といいつつ、菊川怜の採点85点て、最高得点じゃないんですかー?

しかし建築家という設定に「私も建築科卒なんですー」と女将の目がきらりん☆ そうでした、そうでした。知らずにインテリにしたかっただけのいっけい氏、専門用語が出たらどうしようと焦ったそうです。惜しいツッコミどころを逃しましたねえ。

また、ワインがいいなあと、無茶振りをしたらありますありますと出てきた赤ワイン。しかも普通は肉なのに、今夜の料理に合うんです、とは。マジかw この辺の消えものの打ち合わせがどうなってるのかも気になるところです


「崖っぷちホテル」1 ☆☆

フロント(野性爆弾くっきー)の顔がすごいw

看板だけ立派な傾きかけのホテルに、やってきた不思議な男。
プライドだけ高い、やる気のない従業員が彼に影響されて変わっていくよ~。
……という、よくあるお話ですが、そのテンプレ故に普通にこなせば面白くなるはず。

実際、ふらっと来た若造(岩田剛典)、怪しすぎですよねw 1泊22万円也のスイート宿泊って、支払いを心配しても無理ないかも。
靴磨け、雑誌20冊買ってきて、プールに入りたい、と矢継ぎ早に繰り出されるオーダーも、特に4月に水遊びの要望は無茶です。それを断れない新米総支配人(戸田恵梨香)は気弱でダメダメ。でもだからって、総支配人の提案を総無視、彼女が泊めた客もどうせクレーマーって扱いの古参従業員もどうかしてます。
自然と、ダメでも頑張る総支配人を応援したくなるじゃないですか。
そして一人でやりとげたプール掃除のおかげで、『5年に一度、この日に泊まる笹川様(松原智恵子)』は、『プールの反射でスイート全体がキラキラと輝く』という、プロポーズの日の思い出と共に亡き夫を偲び、感謝の言葉を残してくれるんですよ!ああ、がっかりされないでよかった。

いつも夫婦で来てたのに、今年は孫娘となのをスルーで挨拶する副支配人(渡辺いっけい) 前はラム肉をローズマリー抜きで、と分かってたのにローズマリー利かせて出すシェフ(中村倫也)とか。既にやらかしていてハラハラしましたもんねえ。
バー責任者(りょう)は呑んだくれ、ベルボーイ(チャド・マレーン)は英語ができずw 掃除係(西尾まり)はトイレットペーパーをぱくる。君ら、プール掃除手伝う暇あるじゃん。


そして業界雑誌に若造の記事をみつけ、色めき立つ古参従業員。なんと大ホテルの副支配人でした~!


このポジション、「王様のレストラン」なら松本幸四郎「dinner」なら江口洋介と、ベテランは風来坊なもの。なのに立派な勤務先がある若造、宇海くん。そんな人に

「貴方と働きたい!」

と望むならね、総支配人。普通は貴方が大ホテルに修行に行くんですよー! なのに宇海くんたら電話一本、大ホテルをやめて、このダメダメ「崖っぷちホテル」に来てくれるんですって!うっひゃー!


なにやら少年時代、ここにきた思い出があるようです。

記憶の中の可愛らしい少女。それって総支配人佐那ちゃんなのかなあ(^^)


「向いてないのかも……」

と思わず漏らす佐那に、ふーん辞めるんだ、辞めないんなら何それ、と笑顔のまま正論で問い詰めて、絶対に辞めないけど自信がないだけー!という本音を引き出す宇海。その調子で他の奴らもぐいぐいしごいてくださいませ。


「潜入捜査アイドル 刑事ダンス」1 ☆☆☆

大好物、バカドラマw

<刑事ダンス>と書いて<デカダンス>、<散・炎・時>と書いて<チェンジ>!
まさかの冒頭から渡辺いっけいが変な演歌熱唱ですw 曲も千本桜さながらに、小林幸子かという大物演歌歌手(渡辺いっけい)が歌う<散・炎・時>の画面が衝撃で、癖になります。
で、そのネット歌番組が脅迫されたための潜入捜査。てっきり捜査一課の落ちこぼれあたりが変装かと思うじゃないですか。ところがこの世界、警察組織に特殊芸能課が存在するんですw 全編解説しっぱなしのナレーション氏曰く『芸能人の犯罪は影響力が大きいから』だそうで、元子役(森永悠希)にネット民にバカにモテ男にと、若手刑事が 主人公だけでなくユニット組めるほどいるんですよ。
主人公辰屋すみれ(中村蒼)はダサい正義厨ね。知らないカップルの痴話喧嘩に口出して殴られ、忍者装束のダンサーが刀を取り出したと取り押さえて怒られる間抜けっぷりなのですが。一目見た顔は忘れない特技を持ち、その性格や感情を見抜く能力も人一倍……という設定(今のところセリフでの説明に頼りすぎかなー)で、 なんとか事件の黒幕をズバリ指摘。お手柄で1話終了です。

犯人確保のパフォーマンスダンス?が気にいられてデビューしちゃうのかな。ユニット名「デカダンス」は、誰かと問われ「刑事(デカ)だ!」と口走っちゃったのをごまかしての、とっさの命名なんですよw このバカバカしさ嫌いじゃないわー。中村蒼も「せいせいするほど愛してる」の関西弁男よりよっぽど活き活きとしてましたよね。
さてこれから芸能界の黒幕だの巨悪を暴いたり犯罪を摘発したりと大活躍するんでしょうか? 楽屋泥棒や寸借詐欺など小さな事件をこそっと解決の方が笑えそうかなあ。
芸人「バカよあなたは」ファラオがラップで登場したものお得感ありました。

「リキッド ~鬼の酒 奇跡の蔵~」1 ☆☆☆

脱サラし、親が残した潰れかけの酒蔵を継いだ主人公(伊藤英明)。

『鬼』と異名をとる老杜氏(津川雅彦)を口説き落とし、大手蔵(渡辺いっけい)に嫌がらせを受けながらも働き手を公募。元ソムリエール元ホームレス元料理人元ひきこもりに加え、横領をしてきた元杜氏……鬼と蔵元と愉快な仲間たちが揃い、さあどんな酒造りが始まるのか。


と、軽い感じであらすじ書きましたが本編はコミカルなしですからねw
NHKらしい手堅い作り、舞台になる金沢ロケの絵も素晴らしくて見応えがあります。音楽も落ち着いていていいよね。全3話じゃもったいないと思う良いスタートです。わくわく。

唯一難があるとしたらタイトルかな。なんでこの和風ドラマの題がカタカナで「リキッド」w 「鬼の酒」でいいじゃないですかw

舞台「ハルナガニ」☆☆☆

木皿泉脚本。
コメディに始まり、無性に哀しくなり、不可思議なまま終わってしまいましたw 確かにこれは舞台じゃなきゃ許されないラストでしょう。


妻の死から1年。

いまだ嘆き悲しんでいる夫(渡辺いっけい)に、高校生の息子は呆れるばかり。


と、そこに「ただいまー」と普通に帰宅する奥さん(薬師丸ひろ子)は、旦那が死んで1年だと。えー。

じゃあここにいる父親は何?自分がおかしいの?

と混乱する息子を置き去りに、ひたすら明るく元気で、でも夫の死をそれなりに悼んでいる奥さん。


高価なバッグのバカ買いも、叱って欲しいんだと言われると可愛い奥さんです。でも旦那さんの方は、剥がした湿布を残して大事に持ち歩いて妻を偲んでいるんですが。この違いw

2人とも、息子にははっきりと見えていて触れて格闘もするのに、夫婦お互いには見えない模様。


しばらくすると男女の来客があり、おじさんには奥さん、若い女の子には旦那さんしか見えていない模様。

この辺までは捻れがおかしくて笑ってみていましたが、回想に入り愛や家族の歴史が語られる程に、どちらが死んだにしろ別離は哀しいし、誰に誰が見えているのか居ないのかどんどん曖昧になっていくし。

ラストは黙っておきますが、なるほど舞台。テレビドラマにするのだったら、もっとクリアな解決が求められること必至。


でも満足、楽しい時間でした。

客席にご年配夫婦らしきカップルが多かったのが印象深かったです。


残念だったのがパンフレット。

1000円も出して買うんですよ。読み応えがあって欲しいじゃないですか。各場面への個人的な解釈とか、せめてどの台詞が好きだとか聞きたいじゃないですか。それがなんと俳優さん達、まだ脚本を読まずにインタビューされているのです(><)

進行の都合でそうなるの、分かりますけどね。こんな内容なら買わなくて良かったわー。


「私の嫌いな探偵」1、2 ☆☆☆

メタメタどらまw


視聴者目線で、

「最初にちょっと出てきた有名な俳優が真犯人」

ってw 無名の役者が最後に長々と語ったら見てる人が飽きちゃうからね→じゃあ栗原ルイじゃん!ってそれ推理じゃないw

玉木に向かっては「ピアノ弾きそう、指揮しちゃいそう!」と露骨に「のだめカンタービレ」を示唆し、剛力彩芽も踊る踊る。プロペラダンスもしちゃうw


もう真面目に見る気はしませんが、不真面目に見る分にはそれなりに面白いかと。なにより、剛力彩芽は仏頂面で賢い役を演じるよりこういう元気で阿呆な役が似合いますよね。


そんなわけで、名探偵(玉木宏)が引っ越した「家賃一万円」の物件には、現場に連れて行け、じゃないと来月から30万円だ!と騒ぐミステリーマニアの大家(剛力彩芽)がセットについておりました。はい。


肝心でもなんでもない事件のトリックの方は、原作を読んでいたので分かりました。問題は、こんなオモシロ探偵がいたことは全く記憶になかったことです。烏賊川市、知ってる。トリック、覚えてる覚えてる。でもこんな大家も探偵も知らないなーw よほど原作で影が薄いか、同作者の関連書籍をくっつけてドラマ化しているのか、もうボケてきてるのか。むむむ。


とりあえず来週もみます。

ところで探偵はちっとも嫌われておりませんでしたよね。 


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