ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

深田恭子

「ルパンの娘(2)」~最終回 ☆☆☆☆

 映画になっちゃうのか~w 楽しみでっす。

 美雲(橋本環奈)が和馬(瀬戸康史)に惚れちゃって、そこからLの一族生存がばれて。忘却剤の効果も切れて。なんだかんだハラハラさせつつ、華(深田恭子)と和馬の愛は揺るぐわけもなく、じぃじ(渡部達郎)達はしっかり泥棒しつつも美雲対策も同時にしていたりして、上手いですよね~。また杏ちゃん(小畑乃々)の件も。真っ直ぐに育ち、学芸会のLの一族役すら
「泥棒なんかイヤ」
と泣く子なのも皮肉なら、それでいて盗みの素質ありまくりと分かったのも皮肉~
「Lの呼吸、1の型」
でしたっけ?? 流行の鬼滅の刃にがっつり乗りつつ、無意識にひったくりから盗品を取り返す……鮮やかな手腕を見せてくれましたよ!(また、ミュージカル場面のリフトでは、持ち上げられても揺るがない体幹の強さを披露。さすがですねえ) 一旦は、泥棒一家を離れ桜庭家に預けられましたけど。その間に華が作った杏のL装束は可愛いピンク。あくまで学芸会のためでしたけどね。華の、和馬の危機にはしっかりそれ着て、駆けつけてくれたじゃないですか!
よ、待ってました!

 その危機というのが、Lの一族の命も狙えば、Lの仕業にみせかけて殺人も辞さないシリアス系。しかもそこにはなんと!華も知らない、消えたLの一族『玲』が関わっている上に、美雲が本来恨むべきは、その三雲玲だというんですよ……?? その辺は映画でするのね!(しかし、祖父が美雲に残した書き置きに『令和の』ってありましたけど?? 予言?作品世界が未来?)

 最終回で円城寺父(市村正親)が登場!
華と息子輝(大貫勇輔)の結婚を急かしに来日で、遂には華を賭けてグレース王妃の指輪を奪い合うという泥棒マッチが開催されて(^^;;;;;;) またも華麗に人感センサーを避け銃弾を踊り避ける円城寺さんを堪能しましたけれどね、勝負は、愛する華の笑顔のためにわざと円城寺が負けてくれちゃったんですよ。いつの危機にも駆けつけてくれた円城寺さん いっそ渉(栗原類)と美雲を奪い合えばと思ったりしていましたが、そんなことにならないぐらい、いまだ華を愛していたんですねえ。

なんと悦子(小沢真珠)を巡っても以前同じことが起きたそうで……それもまた円城寺の血でしょうか。

 装束姿で一族が集う場面! 杏ちゃん込みの回も感激でしたけど、円城寺家登場も素敵でしたよねー。  父子デュエットは、ゴージャスの限り♪ 
こんな名場面、映画にとっておかなくて大丈夫でした?

 初回から、ずーっとずーっと隣がうるさかった安アパートw 華と和馬が引っ越した後に美雲と執事サルヒコ(我修院達也)が入居しちゃうのも愉快でしたけど、その隣人夫婦を事件に巻き込み目撃者に仕立てる尊の作戦も痛快でしたよねー。前作で警察を追われた先輩(加藤諒)の使い方といい、細部への気配りに感心しきりでした。
映画化でも、いろいろ細かいところに期待してしまいますね(^^) そして唄って踊って(円城寺さんw)盗んで、キュンキュン&大笑いさせて欲しいです〜

「ルパンの娘(2)」~5 ☆☆☆☆

 なんじゃこりゃ(褒めてますw)

 毎回濃い~面白さで文句なし!
2話で生まれた杏ちゃんは、家族ミュージカルの間にめきめき成長。「お宝」と聞くと興奮してた胎児も、泥棒は悪いこと!としっかり分かる立派な小学生に成長しました~。だからもう泥棒なんて止めよう!と言い続けつつ、その両親が準備した豪邸に住み続ける華(^^;;;;;) 杏ちゃんが狙われるわ和馬(瀬戸康史)を助けなきゃだわで、なし崩しにL一族に復帰しては9年前と変わらない体術と美曲線を披露しています~。
 そして5話ではなんと、華(深田恭子)とお祖母ちゃん(どんぐり)が入れ替わりw
どうせ何でもありの物語、そうなったら笑えるでしょ、な思いつきでも全然構わないのですが案外しっかりお話に必要でまた笑えます。

 前作、あのマタンゴ共和国乗っ取りで逮捕されていた女盗賊(田中みな実)が脱獄。復讐を企んでいるので、面が割れている華とパパは不参加で対抗するには……家族の中身を入れ替えるしかない!って発想が無茶ですがw 開発者のお兄ちゃんの方は、和馬くんと入れ替わる気満々w 恋する彼女(橋本環奈)が和馬の部下なことも既に把握済みですね。妄想入れ替わり画面では、あの和馬くんが面と向かって『きれいな顔で、ご飯3杯イケる』とか失言しててヒドいw
そして勿論!!華とお祖母ちゃんの入れ替わりも、ドイヒーw
でもちゃんとお互いに似てますよw せかせか前屈みで動き回る華w しっとりゆっくり喋るお祖母ちゃんw(どんぐりさん、あの声じゃない喋りも出来るんじゃないですか!) 入れ替わったまま2人で学校で面談w 入れ替わったままさらわれた華と和馬のラブシーンw 中身のお祖母ちゃんは和馬との接吻未遂にキュン死寸前でしたけど、観てるこっちは笑い死にそうでしたよ~ 深きょんといえば美貌と美ボディが代名詞ですが、こういう器用さも兼ね備えている大コメディエンヌだと思い知る名演技でした(そういえば映画「ヤッターマン」のドロンジョさまも深キョンでしたっけ)

さらわれた華と同じ場所に、和馬も捕らえられたと知ったLママ(小沢真珠)
「どんだけさらわれたら気が済むのよ~!」
いや、今回は2人を揃えて『1人だけ助かる罠』で愛を試すのが、脱獄の目的なんでw その犯人が、獄中で観て愛に泣いたのが例のLの一族再現ドラマw 華役が吉田沙保里さんなアレ! 正体が和馬にバレての涙の別れ場面まであったとは、どんだけ撮影したんですかw また出てきますかw
そして現れる円城寺(大貫勇輔)さ~ん! 世界は突然「ラ・ラ・ランド」なミュージカルに変貌でした☆ プロレスラー2人も全然踊ってないのに存在感で参加w 凄いやw

と笑わせつつも、対毒ガスマスクを拒む華(中身お祖母ちゃん)に装着を懇願、最後は一緒に死のうと涙にくれる和馬に泣かされ。地雷にやられたLママに愛を叫ぶLパパ(渡部篤郎)に泣かされ。
でもやっぱり、何故か華と和馬のペアダンスな戦いになって大笑いなのでした。ほんと何これw
ちゃんとお約束、Lママとおばあちゃんの入れ替わりもありましたよ~(Lパパと誰も入れ替わらなかったのは寂しかったかな!)

 最後、全て和馬1人のお手柄になるのもお約束w 部下がますます惚れ直してますが、そんな和馬が杏のパパだともバレてまた一波乱ありますねえ。ワクワク。 お兄ちゃんの恋もどうにか実って欲しいんですけどねえ。4話だっけか、デート相手も泥棒だった!っていい相手かと思ったのになあw

 ところで、寝起き和馬をリピート再生しています(><) 私も華と入れ替わったら拒めないわ~w
田中みな実MCバラエティ「あざとくて何が悪いの?」毎週みてますので、瀬戸康史もゲストで是非!

「ルパンの娘(2)」2 ☆☆☆☆

 やりたい放題w(褒めてます)

 妊娠しながらも和馬(瀬戸康史)の元を去った華(深田恭子) あっという間にお腹は大きくなり、華父(渡部熱郎)は子供用品を……買ってきます!
「か……買ったのぉぉぉぉぉ??」
と、この世の終わりの様に叫ぶ華母(小沢真珠)最高w 働いていた頃の貯金もある、お腹の子は泥棒にはしたくない、と気張る華ですが『お宝』と聞くと胎動が激しくなるあたり、お腹の子は祖父母似みたいw

 なんだかんだ和馬が 捕まり癖 を発揮。後方支援の筈だった華が駆けつけて
「悔い改めな!」ズバッ シュタッ
を臨月で披露!そんな激しい動き、ひねりも加えて無理無理~と思ってたら案の定破水ですよ(^^;;;) このまま分娩で、妊婦姿の華はこの回であっさり見納め……なのはいいんですけども。まさかの円城寺(大貫勇輔)オンステージw イエスキリストを産んだ聖母マリアの様に馬小屋で出産に挑む華と、テントウムシに導かれその小屋を目指す和馬……だけでいいのに何故か、どこからともなく現れた円城寺さんは雨に打たれながら半裸で踊り狂い唄うんですよ!!!! 
祈りを捧げているんでしょう、うん。でもお湯でも沸かしたほうがなんぼか役に立つでしょうに(^^;;;;) 
 そんなツッコミ待ちながらも、その場に助産師がちゃんといる気配り脚本! 前作終盤でお世話になったバーのママ(遠野なぎこ)と妊婦健診で再会。バーの赤字埋めに、実は持ってた助産師の資格を活かして働いてたそうですよ。更にはその資金繰りで、融資詐欺:ただしピチピチJKJD専門!にアタックって、そこはギャルに負けてないママなので違和感ないw またそんな騒ぎの中、いつも後方支援の兄ちゃん(栗原類)はどうしたかって。出会い系アプリで
『スナフキン大好き☆』
と書いてる可愛い子=おとり捜査の探偵(橋本環奈)に釣られ、スナフキンスタイルで出かけたまま待ちぼうけ。そのまま誘拐犯について行った探偵ちゃんが、助けてくれた和馬に恋をしたとも知らずに……ってここ、痴情がもつれますか?? お兄ちゃんの恋もうまくいってくれるといいなあ。

 その他、待ち合わせの公園がスナフキンだらけだったりw 華とママさんが再会した検診で、L夫婦も誘拐犯と接触&発信器つけていたり。そうそう、それで盗んだ秘宝ジャンヌダルクのマントとやらが、結局嬰児のおくるみに使われちゃったりw 例の再現ドラマは人気シリーズで絶賛放映中、子供にも「悔い改めな!」が流行ってたりと、いつもながら細部まで気の利いた脚本で、ホント悪ふざけはこうやって欲しいお手本の様です。ただ華の赤ちゃん、エコー装置(悪徳産婦人科から盗んだw)で観たときは
「男の子やな!」
いって言われてたのに、生まれたら女の子になってたよ? 素人判断で見間違えたってことでしょうか。

 めでたく出産に立ち会えた和馬くん。予告では、桜庭両親も孫可愛さで2人の結婚を認めちゃう様ですね(^^)

「ルパンの娘(2)」1☆☆☆☆

 パワーアップして帰ってきました!大満足。

 前作の最後、死んだことにして和馬(瀬戸康史)の実家に転がり込んだLの一族。そのまんま桜庭家に居候を続けていたんですねえ、なのに態度はデカい!調度がしょぼいとケチをつける!食材等ご近所の金持ちから盗みまくり! やりたい放題のくせに、お宝を盗んでいないだけでものすごーく我慢しているつもりの彼ら、特にL母(小沢真珠)の
『我慢できな〜い』
に、ついコロナ禍の自粛生活を重ねて共感しそうになりますけど、いやいや、自宅を盗品だらけにされている桜庭夫婦はストレスMAXで寝込んでますから!
 せめてふたりきりの場所、と思っても今の和馬は、壁の薄いボロアパートに華をかくまうぐらいしか(前作で買ってたニセ戸籍バレたんでしたっけ?) からの~ L父が夢のような新居をプレゼントしてくれたかと思ったら、やっぱり当たり前のように全員出入りするんかい(^^;;;;)  そして団らんで観ているTVが
『実録!Lの一族の生涯!!』
な再現ドラマ。それぞれ微妙に外している割に遠くないのは、監視カメラ映像でも参考にされたのでしょうか。どんぐり爺もといばあちゃんはいつもの「定吉~」だし、栗原類がマッチョでハーレムw 大オチは華!妙に強いと思ったらなんと霊長類最強!吉田沙保里があの赤いベルベットスーツでばったばったと警察をなぎ倒しているのでした(^^;;;;;;) もう大受け~な反面、吉田氏にとっては時代劇ゲストで妙なだじゃれを言わされるよりは本職に近いともいえる役どころ。レスペクトも感じられるおふざけ、最高でしたね!

 そんな中、和馬が担当している事件の黒幕を突き止めちゃっているLの一族情報網。教えてあげたら和馬が出世☆と華以外は盛り上がっていますが、そうは簡単にいきません。華のために警察を辞めようとしている和馬。それを華に告げ、別れてくれと頭を下げる桜庭夫婦。板挟みで辛い華……。
 と、例によって捕らえられてしまう和馬くんw ちゃんと自力で真実にたどり着く優秀さなのに、単独で問い詰めに行くおバカさんだからですよね。そう、父を殺した賊に争って刺された、と証言した息子(坂口涼太郎)こそ、ジャーン その賊『泥棒アベンジャーズ』を指揮して盗品を売りさばいている元締めだったのでした! 例によって華が華麗に助け、それ以外の一家は華麗に盗み、新開発のクスリで華麗に記憶を消された和馬はお手柄だと褒められて。でも現場に落ちている華の衣装の羽根飾り……。
 それ以後華は、Lの一族に匿われ、和馬の前から姿を消すのでした。お腹の子と共に……ジャジャーンorz (壁は薄くてもふたりきりのアパート借りた甲斐はあったのね)

 そこに新キャラ、ホームズの娘? 無茶な京都弁の橋本環奈がこの先絡みます。祖父の変死を、ずっと追っていたLの一族の仕業と思い込んでいるのでややこしそう。でも絶対毎回楽しませてくれるよね?期待を裏切らない続編になりそうでワクワクです!

 今回も華の殺陣が凄かったー!坂口涼太郎くんも快楽殺人犯を熱演!そうだ円城寺(大貫勇輔)くんのミュージカルも健在でした。益々ワクワク。

「ルパンの娘」~最終回 ☆☆☆☆

 お兄ちゃん(栗原類)がしゃべった!
たったそれだけのことが嬉しいw 最後までずっと楽しい、普通はうざいドラマキャラCMまで楽しめてしまう稀有な連ドラでした!

 一度は別れた華(深田恭子)と和馬(瀬戸康史)
それぞれ別の相手と幸せになろうとするも……、それで終わるはずがないでしょ!
 華の祖父巌(麿赤兒)死亡疑惑から、語られる祖父母の馴れ初め。でもロケットの中の写真には……和馬? そう、祖母マツ(どんぐり)がまずお付き合いしていたのは、和馬と瓜二つの祖父和一(藤岡弘)とで、巌と和一は親友同士だったんですねえ。回想される青春時代は和一:瀬戸康史と巌:柄本時生に、ええええ深田恭子! 深キョンが老けてどんぐりさんになっちゃう、それってただの笑いどころかと思っていたのに。辛い過去に絡む整形でしたよー!
 暴漢に襲われて顔に傷を負ったマツ。整形までして顔を変えたのは、暴漢を追い続ける巌が、自分を見る度に辛い思いをしないように。Lの一族と知って去った和一とでなく、スリの修行までしてくれた巌と結ばれたことは悔やんでいないけれど。それでも、和一との再会で
「こんな顔になってしもてん!」
と告げ、巌と3人で泣き笑いの場面はもう。もらい泣きです。
え、お爺ちゃん死んだんじゃ無いのかって、そんなわけないでしょうよ!

 マツを襲った暴漢巻英輔は、その後出世してなんと元警視総監! 何かとLの一族事件に関わる和馬を孫娘エミリ(岸井ゆきの)に探らせ、同じく孫の巻栄一(加藤諒)には巌殺害を命じ…。エミリとの結婚式からさらわれて真実を知った和馬は、悪事告発の一計を案じるのでしたー。
 と、分かるのは後からなのでw
さらった花婿和馬を簡単に返しちゃったうえ、タワーマンションに踏み込んできた黒幕巻&手下どもに簡単に制圧されて殺されそうなLの一族! しかもママ(小沢真珠)は簡単に命乞い始めて巻の靴も舐めんばかりの勢い(^^:::::)  どれも自然に悪事自慢をさせるための仕込みで、パパ(渡部篤郎)の解説をアシストにペラペラ語る巻の姿が、花婿誘拐の取材に集まったマスコミに向け生中継byてんとう虫s されているとは! ママはあれで通常運転、もとい名演技でわかりませんでしたわーw
 なのに、その間に今度は栄一に殺されかけてる和くんを、駆けつけた華がまた救出。長い長いラブシーンの後、またマンションに一人駆けもどる華。……その度にハイヒールで走るんですよ、大変w その割に物語が移動でダレないのは流石でした。
 

 L一族ピンチ!には仮面ライダーよろしくw和一が大登場。前述の通り泣かせてくれます。そして和くんの元に走る華には、円成寺(大貫勇輔)が現れてサポート。歌いながら、踊りながらのバトルがカッコいいー!ドラマ中最強は円成寺ですよねえ。しかも今回は倒される敵が「なんだこいつ」「なぜ歌う」と、円成寺の歌にコーラスで参加w 1話からコツコツ挟んできたミュージカルが、ここまで笑いどころになって、しかも頼もしく思えるとはw
 そして救出された和くんと華の長い長いラブシーンは、高跳びのために華をまつ家族にバッチリ見守られw  胸キュンの祖父母&両親がイチャつき始める中で引きこもり兄ちゃんだけが
「オレ、キスシタコトナイ」
笑えるけど悲しい~!続編があるのなら、兄ちゃんの恋物語を是非! 円成寺くんもまた歌って踊って登場してね! 警察一家から前科者一家になってしまったエミリや栄一にもどうにか幸せになってもらいたいです。

 てな訳で、世間的にはタワーマンションから謎の飛行体で逃亡、爆散死亡したLの一族ですが、勿論フェイク。和馬の家に全員居候で楽しく暮らしているのでした~w
 ビバ、Lの一族!
そして定吉ってなんだーw お爺ちゃんの名前が定吉かと何度も間違えるw 

「永遠のニシパ」☆☆

 松潤が主人公でアイヌ役かと思いきや、蝦夷と呼ばれた当時の北海道を歩き、膨大な記録を残した松浦武四郎の役でしたよ。

 幕末、露西亜から蝦夷を守るべく調査が必要と信じた松浦武四郎(松本潤)は、商人一行の手代に扮してまで関所を超え、歩数から測量して地図を作り、風景を描き、アイヌ語の地名を書き留めてまわりました。途中、アイヌ差別に触れるも流されず、誠実に接する武四郎は案内人ウテルク(木村彰吾)の信頼を得ることに。怪我をしたウテルクを、親族が住むコタン(アイヌ集落)に連れて行った武四郎は、女ばかり多い不自然に気づきます。
男は人足に連れて行かれ戻ってこない。女は手篭めにされる、と恨みを語るウテルクの妹リセ(深田恭子)も武四郎とは心を通わせていくのですが。永遠にはコタンに住めない武四郎と、生まれた地を離れないリセと。結ばれることのないふたり……。

 そして江戸に戻った武四郎は調査の詳細を出版します。
幕府にも認められ、今度は調査団を率いる役人として蝦夷地を再訪。その間にもアイヌは殺され続け、再会したリセは武四郎を、和人を罵倒するのですが、結局は武四郎を守って矢に倒れ
「ニシパ(大切な人)」

と呼びながら、彼の腕の中で絶命するのでした(涙)
 武四郎を狙ったのは松前藩。
商人と組んでアイヌを搾取している、と書物で公然と糾弾されては面目が立たず。家老佐島勘解由(西村まさ彦)の命令で、江戸で蝦夷でと命を狙われます。新政府になり武四郎が出世すると、殺しは諦めたものの手を回しアイヌを守る法律制定は無視され続けます。大久保利通(江口洋介)……始めはとても話のわかるやつだったのにorz
おかげで、せっかく名付けた「北加伊道」に戻れず職を辞しますが、江戸で育てあげた市助=リセの息子イチニカが、彼の代わりにアイヌとの架け橋になるべく旅立っていくのでした。

 現地ロケでみせる自然は雄大で圧巻。一方でアイヌについては、食い足りませんでしたねえ。言葉の違いだけでなく考え方がすれ違うディスコミュニケーションは描かれていたものの、衣装や踊りの付け焼刃感ぬぐえず。差別の悲劇も、2時間にも満たないドラマでは消化不良でした。せっかくなのだからもっと長いシリーズで見せて欲しいですよね(「ゴールデンカムイ」ばりにとまでいかずとも……土地の生き物との関わりを、信仰を、豊かな食生活を見せて欲しかったです)
そんな中でも、いつもと違う化粧で別人のようでも、深キョンは綺麗でしたわ……(本当は口の周りに、既婚者の黒い刺青があるはずなのかな)
アイヌの血を引くという宇梶剛士も、リセの義父で登場でした。


「ルパンの娘」~5 ☆☆☆☆

 泣かないで、和くん!
 毎回面白くて仕方ない、ルパンの娘。泥棒一家と警察一家のおつきあいの中、虚々実々なりに時に本当のことを告げる割合がスリリングです。

 例えば警察一家両親の馴れ初めは、現場検証の刑事と新人鑑識。検体をとりあげようと伸ばした手と手が、重なってキュンw
って、手袋してるのに!
とツッコミ入れてたら、なんと泥棒一家の両親の馴れ初めも同じく「職場」で「新米と」w 新人泥棒のママが宝石を盗ろうと伸ばした手に、それを盗ろうとしたパパの手が……
だから手袋(^^;;;;;)
泥棒なことが外に内緒なのはともかく、和くん一家が警察なことも泥棒両親には内緒で、おばあちゃんの協力を得て華は必死に隠し続けているわけですが。さすがに父(渡部篤郎)は気づいているんじゃないのかな。

 さて毎回、盗むのは悪い奴らから。義賊なLの一族です。
今回は、色気で男をおびき寄せ誘拐、マタンゴ共和国とやらの採掘場に送り込んでいた女盗賊(田中みな実)とその宝石がターゲットでっす。うっかり眠らされてしまったパパと、これまたハニートラップで警察手帳盗られた先輩(加藤諒)の代わりに女盗賊と交渉し捕まった和くんを助けに向かう女達!でもアジトには鉄壁な守りが……と、そこに出てくるのはいつも歌って踊ってるあの円成寺(大貫勇輔)くん!
前半で、子供の水鉄砲を華麗に踊りながら避け続ける場面の過剰さに笑いころげましたけど、ここでそれが「あいつなら!」となる伏線だったとは! そして見事に華麗なダンスで、死の警報システムをくぐり抜けてくれましたよ! おバカドラマにだって、否おバカドラマだからこそ、核になる大嘘設定以外でのこういう矛盾のなさって大切です。

 で、華たちが忍び込んだころにはメカテントウムシで自力脱出し、宝石を盗んでいたパパさん。杖を駆使した殺陣がかっちょいい!外の鉄壁警備を抜けるのが面倒だから、色仕掛けにのって内部に運ばせる計画通りですってよ。 そして手に入れた『ロミオとジュリエット』永遠の愛を象徴する宝石を、華への結婚祝いにするんですって、妻にでなく(僕たちの愛は、これがなくっても永遠だから☆ ってやかましいわw)
しかし華が救出に向かった和くんは、いままでのあれこれから既にLの一族=華が自分を助けにくるとほぼ確信。ついに現れた泥棒装束の華に
「来てほしくなかった」

と手放しで泣き濡れるのでした。うううう、みだれ髪と相まって、泣き顔も可愛すぎです。
和くんが目指す出世を助け、ひいては華との結婚を認めてもらおうとあれこれ、華とおばあちゃんが画策した結果、確かにやたらLの一族事件に和くんが関わっていましたからね。それを『自分の周りでばかり…』と冷静に分析できる和くん、おバカドラマの相手役としてはめちゃ有能です。可愛い上に有能、身内から何度も「つまらない男」扱いされている意味がわかりません(^^;;;;;;)

 さて、走り去った華はどうするの?世間から一旦姿を消すのでしょうか。
和くんの見合い相手だった警視総監令嬢(岸井ゆきの)も、一度は「お友達」になったものの、ふたりが破局したならまた、恋愛戦線に復帰するのでは?(中の人、「まんぷく」で瀬戸康史と夫婦役でしたし!)
楽しすぎて文句なさすぎて、感想書きにくいです!

「ルパンの娘」1 ☆☆☆

 やだ何これ、面白いw
ありえない設定に普通になぜか馴染むのが深田恭子……。

 というわけで、彼氏桜庭和馬(瀬戸康史)の家族が代々オール警察関係者と知ってビビる三雲華(深田恭子)の家族は『Lの一族』……代々泥棒一家だったという、ロミオとジュリエットですねえ。しかも、昇進して華との結婚を家族に認めさせたい和馬が目指すのが『Lの一族逮捕!』だというねじれがナイスアクセントです。

 くねくねと盗賊衣装で踊る三雲家をバックに、007ばりのポーズを和馬がとりまくるオープニングも爆笑で、いいぞもっとやれー!(しかし、盗賊衣装がベロア製ジャージみたいで安そうなのはなぜ! 微物検査的にも繊維落としそうw)ウルトラマンみたいなBGMも好き。


 図書館勤めの華と『公務員』和馬がどう恋仲にと思いきや、目があった次の瞬間はもう抱きあって口付けという、これまた速攻ファンタジーw こりゃ、和馬の職業など知る隙もなくて当然。むしろそこから結婚話まで半年、よく我慢したものです(^^:::::)

和馬に送られて華が帰宅する、中流家庭の一軒家……を入り口に、すごいギミックで内部はタワーマンションにつながっているんですよw ただ金持ちじゃない、この荒唐無稽が楽しいです。

 和馬と華で指輪を見に行けば、美魔女の三雲母(小沢真珠)と遭遇。盗みの下見~。三雲父(渡部篤郎)も加わって4人で行った高級寿司屋も、支払いはやっぱり他人の財布でしてるのに、全く気付かずニコニコしている和馬、その後も宝石窃盗団に拉致されて、宝石が欲しい三雲一家&仕方なく加わった華に助けられたのですが、勿論気づいていませんw さて、今後も泥棒中に接近遭遇しては気付かない~を繰り返すのでしょうか?
 この路線だと、家族公認で華に惚れてる許嫁などいそうと思っていたら。ミュージカルなイケメン幼馴染はハモりたいだけで恋心全くなさそうですねw あとタワマンに引きこもってる華の兄に栗原類。鍵師の祖母(どんぐり)は「カメラを止めるな!」のあの人だわ。 

 三雲家でただ一人、盗みを嫌ってまっとうに働きたい華が、実は最も才能に溢れているそうで皮肉ですねえ。そんな華を仕込んだ祖父(麿赤兒)が
「盗むことで何かを変えられる」
と繰り返していた、その真意は? お気軽に見えて、盗むついでにヤクザの銃密輸を摘発した両親も含め、ただ盗むのでなく義賊、なのかな?
和馬の先輩の加藤諒もいい感じです。和馬側の両親はまだ、華を拒んでいるだけで影が薄いのですが。アポなしで三雲家訪問しちゃう(しかも犬連れw)非常識なので、これからやらかすのかな? 

「初めて恋をした日に読む話」1 ☆

ショック、深キョンが可愛くない(><)

東大受験に失敗し親に見放され、以来ずっと出来損ない扱い。
……って、何年前よ!
東大にさえ受かればチャラと、恋もせず遊ばず頑張ってきたせいで同世代の知る楽しみを知らない……って、だからそれも何年前よ!

ヒロイン春見順子32才、「めざせ東大!」の紙を母がむしり取った、壁のセロテープ痕も以後14年ずっとそのまま。本棚にはまだ東大の赤本、ってもうホラーの域だなとドン引きしていたら、職業は塾講師でした。じゃあギリ赤本は仕事用かもしれません(^^:::::) でも当然、東大を目指すような生徒は任されず、今担当の生徒からもチェンジ希望ばかり。婚活も失敗。人生なにもうまくいかないと愚痴ってばかり。

やだーめんどくさい女。そりゃ麒麟川島にもふられるわ。


なのにこれから、従兄弟(永山絢斗)と髪の毛ピンクの高2匡平(横浜流星)と、その担任山下(中村倫也)に惚れられるのね?


街中で顔見知った匡平が塾に現れ、父親にクズだ出来損ないだと罵られる様子に、順子が激昂
「こんなやつの言うことなんか、聞かなくていい」
と啖呵を切る場面は、止めようとする塾長(生瀬勝久)の好演もあってナイスでしたけども。クビがほぼ決まってて言うんじゃ、無くすものありませんよねえ。塾のために人生捧げてる様な人がキレてこそのインパクトじゃないのかな……。そして「東大目指す」と言いだした匡平なんですが……中卒程度も怪しい学力でかw

このドラマ、東大東大とうるさいけど上げたいのか落としたいのか。
婚活相手も、エリート従兄弟も「東大出の僕」と会話に自ら織り込んでくるスタイルw バカっぽいw
順子がしつこく東大出を褒めるならまだ分かりますけど。本人はそこまで出身校を美点にしないものじゃないかな、だって入学したらまわり全員東大生だよ。会社だって、商社なら東大どころかハーバード、ケンブリッジもいるでしょうにw

で、その従兄弟雅志がちらちら「つきあってやってもいい」と匂わせるのを快活にスルーする順子! これが承知の上なら技ありですが、鈍感なだけorz ここまで脈無いなら諦めるか、プロポーズで白黒つければいいのにw

と文句つけつつ、深キョンが輝いていればそれだけでもいいのに。キャラ設定も冴えなければ、服ももっさりしたリボンタイやら、美曲線を覆い隠すようなものばかりですよ。この先、人生の目標をみつけて輝き出したらスタイリングも変わるんでしょうか。 いやそしたら、男子学生の指導なんて気が散って仕方ないですよねw

もう2話は見なくていいかなー

「隣の家族は青く見える」~最終回☆☆☆☆

野間口徹=イケメン説!

あちらもこちらも収まるところに収まって、大団円。これからの続く幸せが確信できる素敵な最終回でした(^^)
ずっと楽しく見ていたのですが、途中で書くことはあまりなくて。だって大器の浮気なんて絶対ミスリードだしw 逆に妊娠や受験や離婚やカミングアウトはどっちにどう転ぶか、何が幸せなのか、可能性がありすぎて着地点が見えずにはなんとも言いがたいものが。

大器と奈々は、体外受精にまでトライして一度は妊娠を喜んだものの、結局流産に……。
『大器を父親にしてあげたかった』
と想い悩んだ奈々は家を出るわ離婚を言い出すわ……orz  驚愕する大器。でも確かに、不妊治療前も、授からないなら夫婦で暮らそうとは言わず、そのうち出来ると楽観的だっただけでしたものね。やっと戻ってきた奈々に、それでも奈々と夫婦でいたいんだと言えて(知ってたけど!)、奈々は奈々で仕事で子供と関わっていきたいとキッズダイビングを企画。休日も子供のいるイベントを避けずに2人で楽しんで。

このまま可愛いラブラブ夫婦でいるも良し、案外そのうち自然に妊娠するかもしれませんよねー。めでたしめでたし。

同性カップルのところは、同僚女性のちょっかいにも負けず、実母の無理解は実の息子より朔ちゃんの愛嬌で切り抜けて。夫婦に準じる様な形で自治体にも届け出て認められましたよー。お母さんも祝ってくれるいい関係に。え、養子をとったら孫も出来るかも?

小6男子亮太をひきとったセレブカップルも、案外すぐにいい関係に。主に甘やかす実父はともかく、”成人の同居人としての責任”だけと言う ちひろも「うちの亮太」と庇って喧嘩をするぐらいにはちゃんと保護者じゃないですかw この、母親になる気がない距離が逆に良かったんでしょうね。

亮太の誕生日のエピソードが好きです。
サプライズでちひろが作った人生初ケーキを、なんと叩き落す亮太。 でもちひろは怒るより「どうして?」と、とっ捕まえて聞くのです。そして誕生日=実母の命日(亮司パパもこれは教えておこうよ……)、祝えないと知って謝るちひろに、高ぶった亮太が続けて吐露した子供らしい後悔
『自分が帰って来るなと言ったから、お母さんは死んだんだ』
を聞いた時には、きっぱり怒る!そんなわけない、我が子が寂しくて言った我儘を、母親がわからないわけがない!と、いつになく抱きしめてまで慰めてくれるんです。
……こうして書いてると泣けてきますけど初見時は、誤解もすれ違いもないスピーディな展開に圧倒されましたねw 毒親に育てられたというちひろ。きちんと親になる自信がないから子供いらない派でしたけど、この人間力なら大丈夫、立派にやっていけると思いますよ。

その初ケーキ、指導したのはインスタ命の深雪ママ。
子供のことで対立、気まずい深雪とちひろ。だからこそ仲直り☆という奈々の発想もナイスだし、深雪も得意なことを教えている余裕からか、自分の境遇を語っちゃったりします。受験に失敗して以来、家ではずっとダメ扱い。褒められたのは子供を産んだ時だけだったのでつい、皆にも出産を勧めてしまった、のだとか。
実家を訪ねた時も、上品で穏やかだけれど確かにダメ出しされてたしw 旦那の失職も言えてないしw 娘の受験に拘るのも、そのせいなのねーと深雪を見る目が変わりましたよね。そして
「そんな親、捨てちゃえば?」
という、実際に絶縁済みのちひろの言葉もまた、深雪の人生を見る目を変えたのかも。違う物差しがあるんだわ、と。
SNS絡みの浪費、受験や仕事に関する価値観の違い……等々と、野間口徹演じる旦那さん慎一郎とはすれ違ってばかりで離婚話も出ましたけど、最終的にはやり直すことに。そこには、受験一辺倒から娘の希望を聞くよう変わったことも大きいでしょうし……。いやはや、驚いたのはそこに愛があったことですよねー。てっきり、エリート商社マンで稼ぎがいいのが取り柄とばかり思われた慎一郎が、深雪には超イケメンだったとは。 松ケン真島秀和、平山浩行と体格にも恵まれた美男揃いの中で、野間口徹一人ごめんなさいガリ勉メガネ系だと思ってたのに。イケメンだったのかーそうかーw

亮太から言い出しての、亮司とちひろの結婚式を中庭で。手作りのヴェール、ブーケには中庭の花。深雪お手製のケーキに、神父役は慎一郎w 4軒仲良く勢揃いして、記念写真で締めくくり。どの家も幸せですね、めでたしめでたし。


「隣の家族は青く見える」5、6 ☆☆

大器が浮気?? 
赤フンドシで? と思うと笑ってしまいますw どうせ勘違いでしょうし。

5話は精子精子連呼、フンドシどーん。
義妹(伊藤沙莉)の出産に奈々ちゃんが立ち会い、義母にも奈々の不妊治療がこっそり告げられたり。業界カップル仲直りエッチの最中に小学生の息子が『来ちゃった』り、ダンスに夢中な娘をリストラ父がかばったり、ビラを撒いた女から「あなたは彼にふさわしくない」と釘をさされる朔……と新展開はありつつも種まきばかり。どれも6話で本格的にこじれだしました。

『まだ赤ちゃんなんか産みたくなかった!』
と切れる娘の頬を張り、謝りなさいと泣く母。「誰に?」ってそりゃそうだよね、義妹ちゃんは兄夫婦の事情を知らず。知ったって、そのうち出来るぐらいにしか若い子は思わないだろうし。それにしても、キレる原因が無責任に赤ん坊をほったらかしてじゃなく、根詰めて全力で子育てして追い詰められてなのが、泣けます。実家暮らしで人手ありまくりでも、ワンオペでも、それぞれに別の辛さがあるってことでしょう。
不妊治療で休みがちになった奈々に、やる気がないならやめてくれと社長。いつの間にか同僚がおめでたで人手不足。これは辛すぎます。

一方広場では、既婚者と事実婚者と同性愛者が語り合いw リベラルw
法で縛られる安心感の功罪ですって。確かにこの輪から逃げる深雪さんは、安心しきってますよねー、堂々と夫をないがしろにして平気。掃除洗濯や子供の世話で自信たっぷりなんでしょう。でも実は母としても娘の嘘を、ダンス好きを知らず。かくあるべし、と他人を説いてまわる自分が一番問題あって、友達もいなさそうで(SNSのために友達役を雇うとかorz)なんかもう。

ゲイを隠すのは親孝行という広瀬、息子の結婚をあきらめていない母。傷つく朔。
息子を甘やかし続ける亮司、扱いに困り呆れるちひろ。まだ亡き母を恋う息子。

まだまだ、それぞれの事情は外からはわからないままなのでした。
ところで独身の須賀健太が妊活事情に詳しすぎw なにが僕の婚活と一緒、ですかw 最後までこのまま解説役なのか、もしや何かあるのか?

「隣の家族は青く見える」2~4 ☆☆☆

『木村さん』子宝で有名?知らなーい。

「みんな違って、みんないい」
と金子みすゞを呟きたくなってしまうこのドラマ。楽しくみているのですが、万人向きではないですかねえ。並んでみ始めた旦那、ドラマのおよそ半分を占める妊活出産問題に飽きちゃって……。でもそれだけならまだ大器と奈々夫婦のラブラブっぷりを楽しみに応援できるかもしれませんが、重ねてBLでは『役者さんも大変だね』と言いながらフェイドアウトでしたよ(^^;;;)
おまけにオバさんがヒスること。

敷地に同性カップルが住んでいようと大器夫婦は気にしない、むしろ愛妻との仲を大器が妬くからカミングアウトされたんだしw 業界夫婦も勿論気にしない、未入籍の自分たちとなんなら同じとまで言うのに、子持ち家庭の奥さん深雪だけがキャンキャンと
「子供がいないとわからないのよ」と奈々を傷つけ
「子供になんて言ったらいいのか」って、学校でLGBT教育するのにね
いわゆる世間代表、ご意見番を自認してうるさいです。

でも興味深いのは、非難されてる同性愛者の広瀬が深雪と価値観が同じで、我慢してひっそりと後ろめたく暮らさなくてはと思っているところ。なのにご近所づきあい必須な住宅を設計して住む屈折具合は、オープンが身上の恋人朔にも私たちにも理解できませんが、そのうちに深雪は違う生活スタイルに理解を、広瀬は自分らしくある生き方に自信を、つけていくのでしょう。
大体、広瀬が『嘘をついた』と非難していた深雪だって、旦那失職を隠してる。それを広瀬は知ってて黙ってるはずなんですから、誰にだって秘密はある、それでいいのに。

自分が他人にそこまで興味ないので、こうしろああしろ言いたがる人って、よく居るけど不思議です。また、妊娠中子育て中って指南ババアがあちこちにいて、顔見知りですらない人が靴下履けだの母乳にしろだの説教してくるんですよ。本当に!

なので大器の妹が愚痴る、帝王切開ダメ無痛分娩ダメ教の信者の旦那さんも、私は幸い未遭遇ですがいそうなの分かります。辛いほど愛情が湧く、楽するな、が教義なようですが、せっかく進歩した医療をなんだと。
そして妹の愚痴をハイハイと聞いていた大器が、出産を自然のままと言い張るバカ義弟と、妊娠も自然にと妻に言った自分を重ねて何か考え出す場面は(オモチャ素材も天然派だしね!)上手いなーと思ったのですが、どうでしょう。一方、奈々母が不妊治療に反対するのは、孫はみたくても我が子に辛い思いはしてほしくないからだとか。家族が反対なら、と諦めようとする奈々は寂しげで……。

とにかくまず、知るところから!と資料をまとめ、奈々母に渡しに走る大器。そんな風に、すべての不理解や摩擦が、LGBTへの偏見も、業界カップルが引き取るだろう前妻の子とのこれからのいさかいも、互いに知ろうとすることで溶けてなくなりますように。

大器の母も深雪と同じ方向で愛情溢れる、うるさめんどくさい人で、問題は山積みですが、素敵な夫大器と素敵な妻奈々がラブラブである限りすべて大丈夫な気がするんです。夫婦の危機!とか最後までなくてラブラブだといいなあ。

「隣の家族は青く見える」1 ☆☆☆

マツケンと深キョンのラブラブ夫婦。でも髪サラッサラの深キョンももう35才なのね。そして、うわー須賀健太が会社員!うわー!

結婚し、まずは貯金&避妊していた主人公夫婦。 憧れの家も買って子作り解禁、して1年3ヶ月たつも音沙汰なし。義妹(伊藤沙莉)の授かり婚をきっかけにクリニックを訪ねると
「検査をするまでもなく不妊です」
と衝撃の宣告を、にこやかにされてしまうのでした。
1年避妊せずにまだ妊娠しない、のが不妊の定義でしたっけ。その後の精液検査なども結構赤裸々に描写されてます(^^;;;) 二人とも機能的問題はなく、旦那の大器(松山ケンイチ)は安心しちゃいましたが、不安な妻奈々(深田恭子)の為に排卵日に合わせた行為&事後24時間以内の検査をしてみることに。でも早朝に目覚ましかけて「ハイ、今から!」と言われても、普段通りにセックスなんか出来やしませんよね(^^;;;;)  しかし可愛い奥さんは、レストランで泣いた赤ちゃんに大器が神対応をしたデートの思い出を語り

「この人と家庭を持ちたい、と思った」
なんて甘く囁いて『普段通り』にさせちゃうんですから、ごちそうさまで~す。

と、大器奈々夫婦だけ見ていたらラブラブ妊活コメディですかね。でも彼らの夢のマイホームはなんと、敷地内に4軒が、中央フリースペースを共有して建っているのでした。

子育てこそ至高!な専業主婦&会社員夫婦(真飛聖、野間口徹)と、子供の要らない業界人夫婦(高橋メアリージュン、平山浩行)欲しいけど出来ない大器夫婦、そして独身設計士(真島秀和)……はゲイで可愛い年下彼氏(北村匠海)が転がり込んできちゃってさあ大変って。あざといわー。何も共通点がないw 一生の買い物に他人が3組くっついてくる家なんて、住みたいですか?
例えば『大型犬が飼いたい』とかさ、ライフスタイルの違いに目を瞑ってでもこの物件じゃなきゃダメだった理由がまだわからなくて謎です。ドラマとしては、揉めたほうが盛り上がるのがわかりますけどね!


「ハロー張りネズミ」1 ☆☆

原作懐かしい〜古すぎるでしょうw
でもその泥臭さが案外心地よいです。人情とお節介がモットーの探偵社は、まほろ駅ならぬ下赤塚駅前。かなり無茶な依頼も受けちゃいます。てなわけで、初回の依頼は深田恭子……と思わせておいての伊藤淳史。

『亡き娘に似た子を探して欲しい』という父親(伊藤淳史)
愛する妻子が事故にあい娘が即死して一ヶ月、昏睡から覚めた奥さんに娘は死んだと言えず、会いたがっているから……とは泣かせる話じゃないですか(><) それでも湿っぽくならないのは探偵二人、五郎(瑛太)とグレ(森田剛)の持ち味ですね。こんなの探偵の仕事じゃないとぼやきながらも頭をひねっての、子役オーディションは愉快でした。
そして公園で似た子をみつけるも、孤児で難しい育ちのその子には「早く死ねばいい」天国で会える、自分も死にたいと身も蓋もないことを言われてしまいます。でもそこは知性より人情な五郎さん。子供相手に土下座までして、危篤の奥さんの病室に『元気な我が子』を連れて行くのです。すると、もう目も耳も……と言われていたのに反応する奥さん。
「ママ、死なないで」
と、いつの間にか依頼人と一緒に泣き叫んでいる替え玉の娘。それが目の前の知らないおばさんにでなく、生きていて欲しかった自分の亡き母への言葉だったとしても……泣かされちゃいました(><)

その後、やもめになった依頼人がその子を正式に引き取った……という情報には、ちょっとそれ、どうなの、と戸惑いましたが。女傑所長(山口智子)に、缶チューハイに実は焼酎でなくウォッカが入ってるのを例に

「偽物でもいいの、酔えれば」

と締めくくられたら仕方がない。子を亡くした<親>と親を亡くした<子>が、死んでいくお母さんを騙した共犯者として一緒に暮らしていくのはwinwin、ですよね。親戚が騒いでも何をしてくれるわけでなし。 しかし同じバレエ教室にいれてるのは、周囲が混乱するでしょ(^^;;;;) 同様に、今までの家に住んで同じ小学校に通うのも、替え玉、偽物というより『幽霊』扱いになりそう。是非引っ越しはしてほしいですね。


次回からはいい女深キョンが登場!メロメロな探偵たち、どう転がされるのでしょう。楽しみ~。 

「下克上受験」1 ☆☆

原作をチラ見しちゃったら、娘さんが健気でホロリ。感想書きにくくなっちゃってましたけど、とりあえずは一話見た感想を。

*********
透明な天井、の主張に苦笑。
人種や性といった変えられないことでなく、学歴によって評価に差があるのは単に区別でしょ。ここまで明確な差に、ぶつかるまで気づかないのが逆にすごいよねw
なので、阿部サダヲは好きでもこの中卒仲間とつるんでクダ巻く父親は好きになれなかった一話。でも間違いっぱなしで気にもしない母(深田恭子)と違って、主人公信ちゃん(阿部サダヲ)はきちんと調べられる子。『誤認逮捕』が5人を逮捕じゃないって知ってるしw すぐに検索、正解を調べる習慣があり娘にもそれを教えてるなど学ぶ下地はある人なのかも。
一方で、エリート社長の家庭では同じ小五の娘が成績はいいけど、誰にもそれを見てもらえずに家政婦さんが作り置きしたご飯を一人で食べている……って、こりゃ先々
『エリート=冷たい=不合格』vs『貧乏=愛いっぱい=合格』
の短絡的な図式がくるの?

そんなわけで、信ちゃんは中卒の不動産屋。
人間学歴じゃねえよと、大卒の部下に仕事を教えるはずがタワーマンションを買いに来たお客様と部下は同窓生で盛り上がる。
「貴方はどこ大学のご出身?」
「中卒大学です!」
自虐ギャグは大滑り(^^;;;) 挙句に担当を部下くんに変えてくれろとクレームまで入り、駅前の賃貸営業に回る羽目に。それも大事なお仕事ですが、格落ち感は否めない上に赤ん坊を抱えた夫婦は
「私たち高卒同士だから、この子も大学なんか……」
そういえば信ちゃんの大工の父親も中卒、妻も中卒。親のひいき目には賢い小五の娘も、このまま中卒で、中卒の旦那が働かずに家の金を持ち出して、食うに困って万引きで捕まる未来がああああああああ!と悪夢に飛び起きる(^^;;;)  無料の全国模試や、塾のお試しテストを受けさせても当然芳しくなく、今から頑張れば東大だって行かれないのかと聞いて失笑されて逆ギレ。そんな子は頑張らずに100点ばっかりとってるのよ……。
でも娘本人もね、このままだと未来が限定されることに気づいてしまったのかも。『誤認逮捕』を5人と思ってる友達と離れて走り出し
「私、勉強する。中学、受験する!」
と宣言。じゃあ自分が教える、自分も一緒に勉強するんだと決心した信ちゃんと娘の二人三脚が始まろうとしているのでしたー。
うん、頑張れ。

いくつになっても学ぶ姿勢は尊いし、向上心は大事。しかし何もそれが中学受験である必要は全然ないと思うのですが。私立中学の学費を払えるのか君の稼ぎで。
学費だけが高いのでなく、そういう学校は平気で修学旅行が海外だったり、制服がやたら高額だったり、同級生の小遣いが万単位だったりするのよ。公立中学でいいじゃない……と一旦は思いましたが、いやいや小五で既に基礎が怪しい娘ちゃんは、今ここで盛大に詰め込みなおしておく必要は楽かにあるのかも。その結果を確認するための中学受験は、有効かな。
でも私立に行く必要はないと思うぞー。


*******
 

と、合格のその後を心配してもやもやしていたのですが、現実では父親がまとめた『親子で中学受験体験記』が売れて(こうしてドラマにもなりw)売り上げが学費になるようでめでたしめでたしw ドラマでは学費諸雑費問題はどうするんでしょう、触れないかもねw このドラマ見て、突然子供の尻を叩くフォロワーは印税は真似できませんから大変ですね。


2話と3話はまだ録画未視聴のまま。

これをプロ野球選手目指す話に置き換えたらさ、のちの名選手ならもうリトルリーグでエースだったり日本代表でハワイ遠征している小五の時点でキャッチボールもできてない奴に、パパも頑張るからお前も頑張れなんて酷だと思いませんか。それでもトライしないより、最低限キャッチボールができるようになれば世界は広がりますが。
深キョンは最高可愛いのだけれど、もう見ないかも……。


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