ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

永山絢斗

「リバーサルオーケストラ」〜最終回☆☆☆

 大団円!

 裏切り者が〜!
とミスリードな予告編の挙句に、実はそれが朝陽(田中圭)その人だったのは流石に、そりゃ団員一同びっくりするよと共感しながら見ちゃいましたねえ。
 玉響のため、と黙って指揮を降りていた朝陽。当日の会場でそんなこと知らされて、連れに戻る初音(門脇麦)
 そりゃ、コンマス初音さえいれば大丈夫とか言われても。そんなの嫌だーってなるのが初音じゃないですか笑 せめて前日行っておけよ〜。あ、大事なこと何も言わないのも普段通りの朝陽だった笑
 とにかく駆けつけ間に合って、見事な演奏に投票結果も万々歳。玉響の存続も朝陽父の市長の椅子も無事で、朝陽が移ると契約したはずの高階フィルもタイミングは朝陽が決めればいいそうで良かった良かった!お気楽ドラマでしたが、そういうところキチンとしてて助かります!

 目指したことが素敵に実現する、最終回らしい最終回でした。

 全てを片付けず、初音の妹奏奈(恒松祐里)とフルート君(坂東龍汰)が付き合ってはいないけど
「今のところは…ね?」
などと含みを残したところも優しい〜。ドラマ=密着取材は終わってもこの世界は続く感、玉響がこのままどこかでずっと活躍してくれていそうじゃないですか〜。
 
 なので初音と朝陽が別に結ばれもせず、微笑ましい2人のやり取りで終わったのも良かったです。ぐいぐい迫る初音、流しつつも受け入れている朝陽。これは押し切られる日も近そうですよね!

「リバーサルオーケストラ」〜8 ☆☆☆

 気軽に見てまーす

 送迎バスの運転手を買収してまでも、玉響を競合の土俵に上げたくない相手がいて。練習場所も老人の囲碁だか将棋クラブに取られて困った困った← 朝陽(田中圭)実家の造り酒屋が空き蔵を提供、むしろより良い環境で練習できちゃって良かったね?

 終始そんな感じで良い方に向かうので見ててハッピー。勿論、仲良し玉響の中でだって家族の無理解や貧困、劣等感に失恋と揉め事は起きるのですがむしろ同時には起きないからね!毎回何かしら解決されてやっぱりハッピーです。
 その分軽いっちゃ軽い。
妻(宮崎美子)の痴呆に振り回される穂刈さん(平田満)のお話は、目の前の夫スルーで常葉を夫扱いなど泣かされましたけど、施設に任せようと決めた途端にハイ入居。いやいや、そんな簡単に済めば世話ないやい! それでもね。
「何もできなかった」
と嘆く若いフルート君(坂東龍汰)が、出来ないなりに自分でも痴呆について調べようとしたように。調べてどうする?と突き放した常葉だって実家のバン運転して入居を手伝っていた様に。
誰かの困りごとに寄り添ってみる。必要な手が差し伸べられるように見守る。それだけでもいいよねと暖かい気持ちになりましたよ。

 そもそも、超天才で10代にして有名人だった初音(門脇麦)に、技術的問題や音楽性でだけ悩まれても困る笑 ブランクに悩み、コンマスの責任に戸惑いながらも団員の生活面の困りごとにも全力で突っ込んでいく初音は応援できます(^^)

 さて恋愛面は、フルート君の告白をキチンとお断りした初音。幼馴染の世界的ソリスト三島(永山絢斗)と熱愛報道されてしまうも、好きなのは朝陽さんです!とこれもキチンと言えましたよ。変に隠したり勘違いだのなくてスッキリ。さて、応じる朝陽はどうするのか?
って、最終的にはラブラブ一択でしょう?

 有名高階フィルが暗躍、裏切り者も出るって予告でましたけど、まあラストでは玉響方 勝つもんね?

 

「言霊荘」1 ☆

 口にしたどんな願いも叶ってしまう、不思議なアパート言霊荘。でもその代償は?

 前向きViewTuberのヒロイン言葉(西海七瀬)は日頃から、出来る!なれる!望めば叶う!とポジティヴ発言を心がけていたら、ほら! 大人気格安物件の空きが出たと連絡がありましたよ。 
 そして引っ越し。前からの友人作詞家紗香(三吉彩香)も含め、先住者との歓迎会をしていたら、TVには紗香の詩を歌う歌手桐島蓮(猪塚健太)が。すごいね、と褒め讃えても浮かない顔の紗香が
「違う世界に消えちゃえばいいのに」 
とつぶやいた途端、苦しみ倒れる桐島(いやカメラ、苦悶を追わずに画面外そうよw)が亡くなる。
 自分の言葉のせい、と悩む紗香に漬け込みお札を売りつける男零至(永山絢斗)を締め上げ、宮司(斉藤由貴)を紹介させるがめちゃ高額。既に『約束を守れ』と紗香にしか聞こえない声が止まず、掴まれた指の痕まで浮かぶ怪異を放ってはおけず、かといって支払えず、宮司に教わった耳なし芳一方式のお祓いを紗香に試みる言葉と零至。言いつけ通り夜明けまでお経を唱え続けるはずが、夜が明けた!と光に騙されカーテンを開けてしまい…。

 死ねばいいのに。
とも言わず、別の世界に…程度って随分優しいじゃないですか。女遊びも激しかったなら、その時間にどこかで「死ね!」とズバッと呪ってた女もいそうw  しかし跳ね返りは、言霊荘でつぶやいた紗香のところへ。管理人室の風呂に潜む何かが、本人も覚えていない「約束」とやらをしたそうで、なんでしょうね。

 格安物件、という割に間取りも建材もおしゃれで住人の職業も医師に秘書にフリーアナとキラキラ。とはいえオートロックもなく、紗香と亡き歌手との関係も知って、金持っていそうだなとつけこむ零士が入れるぐらいなので、セキュリティがない分が安いのでしょうか。管理人も姿を見せないし(それとも、相次ぐ変死で安いのかw) 

 騙しに来たくせに巻き込まれ、お経まで読んでる永山絢斗は愉快ですが。目当ての猪塚健太くんは死んじゃったしなー(あの歌、即興じゃなくちゃんとオリジナルソング作られたんですってよw) 住人が巻き込まれていったからなんだって感じで、来週も見るのかは不明です。怪異は「准教授・高槻彰良の推察」から高槻先生を呼べば無料ですよー。 

「俺の家の話」〜最終回 ☆☆☆☆☆

 こんなの泣くでしょう!! もう、まんまと泣かされましたよ!!

 一緒に育った弟子の寿限無(桐谷健太)は、実は親父の隠し子で兄弟!ハワイアンセンターへの「家族旅行」も実は昔の女たちを訪ねる旅w  なんだ色ボケ人間国宝寿三郎(西田敏行)ったら元気じゃん、と呆れている間にも、認知症は無情にも進んでいく。女に自らあげていた能の小道具を「盗まれた」と言い出すなんて。
 例によって、深刻な話を当事者は真面目に話しているのにどこか可笑しいし、それで笑っているとまたズドンと落ち込まされるでしょう?毎回感情が忙しくて、とても面白いのに疲れていると見られないドラマでしたよ…。

 実父寿一(長瀬智也)と養父2人分の「僕のお父さん」作文を書く息子も、その発達障害も、それだけで別ドラマを構えてもいい様な話なのに贅沢にも「俺の家の話」の一コマ。

 そして最終回直前になってもヘルパーさくら(戸田恵梨香)と寿一の仲ははっきりしないし、老人ホームのジュジュもとい寿三郎にも言えないし。プロレスと能の二足の草鞋は片がつかないし。どうなるんじゃこりゃ。
 ……とここで、寿一の逆縁はネタバレで知ってしまってから最終回見たんですよー。なのに、1番危なそうな試合はサラッと過ぎていたじゃないですか。てことは、道成寺の鐘的な危険が能の舞台で?それとも突然の交通事故?? なんて思ってたら。それどころでは。


 実は、年末の引退試合の事故で寿一は亡くなっていたのに。葬式も済んでいるのに。認知症の進んだジュジュはそれを忘れるどころか、目の前に寿一がいる様に会話し続けていたというのですよ。そして、同じく納得できずにいる亡霊寿一の側から私たちは、能の稽古を続け、朝ごはん食べて親父さんと語らう様子をずっと見せられていたんだと……もう家族地獄やんorz

 更に辛いし凄いのは、『寿一は死んだ』と言われてもまだ、父寿三郎には寿一が見え続け語り合い続けていることでしたね。
演目『隅田川』
生き別れている間に我が子は死んだと知らされ、認められない母の狂乱を演じる舞台の上で。謡いを務めながら寿三郎もまた、鮮明な寿一の亡霊、いや妄想と言葉を交わし、過ぎし日を悔い、今まで一度も言えなかった言葉をついに告げてしまいます。褒め言葉を。
もう涙、涙なんですよ。
でもその合間にも絶え間なく襲いかかるおふざけ💦 挙動不審なジュジュに「寿一さんが見えているのかも」と、しんみりするさくらを制する舞(江口のりこ)
「セックスシンスじゃあるまいし!」
逆、逆💦 
親父さんの『俺のせいだ』も、小さなコトなんですよ…。ラッキーが続きすぎた日の最後に、そんなの食べたら死ぬ!と譲った大きな数の子。あれを俺が食べていれば…って、関係ないよ!事故と数の子は!でも何か、何かと因果を探してしまう気持ちも分かって、ねえ。

 親父さんのために葬儀屋と打ち合わせていたまんまセットされた、寿一の葬式。戒名も長州力(本人)さんが考案済み(ハワイアンセンターで、一緒に舞台に立った潤沢からも花が!)
 ドラマ初回、久々の対面が危篤の父で取り乱していた寿一が、当時冷静だった弟妹よりも更に平然と葬式の準備をする様になっていたのにね。と思えば、おやおや、たった一年しか経ってないのね?
 舞や踊介(永山絢斗)、寿限無にしてみたら、本当に嵐の様に現れて全てを引っ掻き回して去っていったブリザードだったんだ、寿一は。でもそのおかげで、みんな言いたいこと言って少しスッキリして新しい居場所を見つけたんですね。

 ああ、また最初から見直したいぞ「俺の家の話」!!素晴らしかったです。

 エピローグ、寿一の息子が能を続けていつかは宗家を継ぐのはそれで良し。その前に寿限無が宗家も良し。分家(ムロツヨシ)に担がれた踊介が継いじゃう線はありえないから〜。でもだからって、さくらさんが踊介と結婚したのだけは、ちょうど良さがちょっと分からない💦 寿一と一緒に、納得いかないぞ!でも、愛や恋でなく、寿一やジュジュと縁を保っておくためと思うと最良の選択なのかも。金はあるし!

 そんな中、本筋に全く関係ない寿一の元嫁(平岩紙)の一言、再婚した旦那が一年育休取って私が毎日働いて「なんで旦那が褒められるねん」にもとても惹かれたのでいつかそんなジェンダー問題も書いてくださいクドカン様。

「俺の家の話」1 ☆☆☆☆

 やだ面白い。
どこをとっても深刻な筈で、介護に相続、家業後継者にセカンドキャリアに学習障害にと身につまされる話題ばかりなのに、辛くない。クドカン……恐ろしい子!!

 人間国宝能楽師観世寿三郎(西田敏行)の長男、寿一(長瀬智也)は宗家を継がずに……なんとプロレスラーにorz 『ブリザード寿』としてそこそこに活躍したものの、そろそろ現役は辛い年齢。そこに父危篤の知らせ!
祖父寿三郎とは初対面の息子を連れ駆けつけたものの、連絡したつもりもない妹の舞(江口のりこ)弟踊介(永山絢斗)には邪魔扱いをされ話題は相続に。実は2年前から脳梗塞で要介護だった父を世話してきていた弟妹は淡々としたもので、寝耳に水の寿一だけが動揺、意識のない父の枕元で
「継いでやるよ!」
と啖呵を切ってプロレス引退を決めたのですが。
なんと意識を取り戻した父は大勢の関係者を集め、余命半年~1年なことと……ヘルパーのさくらちゃん(戸田恵梨香)と結婚し全ての財産を譲る!と発表したのでした!
「継がせていただきます、だろ??」
と、録画されていた宣言だけは握られて、後継者は未定。相続ゼロで、父のOMT(おむつ替えw)と風呂担当で、能の稽古だけは30年ぶりにすることになる寿一、どうなる?
しかもさくらちゃんは後妻業の女??

 弟は弁護士妹は塾講師、弟子から宗家養子になっていた幼馴染み寿限無(桐谷健太)、と普通よりお堅めか和装の家族の中に、長髪でリングウェアのままの寿一が浮く浮くw 相続の話に『冷たい』とか『今はオヤジを応援』とかぬるいこと言ってるのも浮きまくりです。しかも途中で前髪ぱっつん金太郎みたいになっちゃってw 最終的に短髪になってホッとしましたよ。

 幼少時神童と呼ばれ、怒られもせず、ただただ継ぐのはお前と育てられた寿一。傍目からは恵まれた環境なのにねえ。飛び込んだプロレス界では贔屓も特別扱いもされず、実力のまま評価されるのが心地良かったというのだから人間て贅沢です。しかも何故プロレスって、お弟子さんを通じてしか会話の無かった父と、唯一膝の上に乗せられての思い出がプロレスTV観戦だったからorz やだもう、お父さん大好きだったんじゃないですかー! 宗家を継ぐなら、自他共に『こいつはスゴい!』と思える何か、チャンピオンベルト的な証が必要だと思ったというのもむしろ、家業リスペクトだったのかも?(実父に褒めて欲しかったのに東大合格をスルーされ、結果歌舞伎役者になった香川照之を思い出したりw)
 そうそう、父親は「タイガー&ドラゴン」(弊レビューこちら)でも長瀬の師匠だった西田敏行氏! 最近は健康が優れない筈が、そこを逆手にとっての要介護老人役ってドラマ「共演NG」のとんでも演出を地で行きましたね(^^;;;;) そして、1人『羽衣』を謡い始めたら、家族全員それに続いて唱和w そりゃそう仕込まれてたらそうなりますけども。余所から来た嫁(?)さくらはびっくりで、何の呪いの儀式かとってなるのも酷いけど分かるw
 お能の関係者、舞台の場面などにきっと出演もしててドラマもご覧でしょう、どう受け止めていらっしゃるのかなw

 そうだ寿一の、学習障害の息子。
他動だというけれど、寿一の試合の間はちゃんと客席にいたじゃんね。でも危篤の病室で『これ誰?なんで寝てるの??』だったり、要介護認定のテストに割り込んでじいちゃんに勝って喜んじゃうの、小学校高学年ですることじゃないのも同意。あれ微笑ましいのは低学年ですよねえ。さてこの子が爺ちゃんのボケやリハビリにいい影響を及ぼすのかな。それとも、能にめちゃ才能を見せて将来の道を能楽界に見いだすとか??

 感染対策は必要な世界線。プロレスの応援はサイレントw ハグもなしw 長州力始め、プロレススターが登場するのも好きな人にはたまらんでしょうねえ。
俳優陣めちゃ豪華ですが、デカいマスクで9割は顔みせません。逆に豪華な面子じゃなきゃ誰が誰だかかも。 江口のりこの夫役はロバート秋山でしたw ラーメン屋のラッパー! 任せて下さいっと言う割に、介護スケジュール立てるとどの日も無理なのもあるあるかも……。

 いやーとにかく面白かった……。

「トップナイフ 天才外科医の条件」1 ☆☆

 最後のダンスは、そりゃ天海祐希なんだから上手くていいけれど「じゃあ踊ってくるわ」と、ドラマのキャラのまま群舞させるのは違うのでは(^^;;;;)

 外科医の中でも脳外科医は特別。だって脳は傷つけたら再生しないから。
そんな強烈な自負で東都総合病院脳外科を率い「女帝」と異名をとる深山瑶子(天海祐希)だったが、昼行灯の上司(三浦友和)は
「脳も脳外科医も、変化が必要☆」
と、勝手に3人もの助っ人を呼び寄せていたのでした。

 「3分で」「5分で死ぬよ」の連発です。
さっきまで歩いていた人の手足がみるみる麻痺し、悠長に検査なんかしてたら呼吸が止まって死ぬ、勘でもなんでも手術を始める、それが脳外科の世界なんだそうですよ。判断が遅い人、後からくよくよ悩む人は向いていませんね…。ましてバカは邪魔。
というわけで助っ人も、既に世界に名高い名医黒岩(椎名桔平)、三度の飯よりオペが好き西都(永山絢斗)はともかく、天狗なだけの新米小机(広瀬アリス)は何もさせてもらえませんw
なのに急患は来る、元気な人が急変する、入院患者の手術も「この先生はイヤ」「やっぱり手術がイヤ」と予定通りには進みませんorz

 そんな騒ぎの中、ほぼ見ていただけなのに「疲れましたね!」と堂々と言える小机、ブレイブハート(^^;;;;;) そして、ありがちですがこの経験ゼロ腕前もゼロの小机が成長していくだけでなく、手練れ達も小机から学ぶことがある様ですよ。

 今回は、病室の写真。
脳腫瘍オペを前に集う、仲良さげな家族なのに飾っているのは入院してからの写真ばかりだと指摘する小机。
「普通、元気な時のを飾りませんか?」
そこからなんと、ご主人はDV野郎と判明!でも倒れてから別人の様に優しい。脳腫瘍を取って元に戻るぐらいなら、手術をして欲しくない…と泣く奥さんなのですが、そこは誰も予測できないところ。むしろ脳腫瘍のせいで暴君になった線を推す深山ですが、ただ1つ確実なことは
「手術しないと、死にますよ」

 そして深山&西都のオペで出てきたのは腫瘍ではなく、卵?? 寄生虫が中枢神経に入り込んでいたそうですよ~えんがちょ~ しかも『成長する腫瘍のせいで長年粗暴だった』説も無効じゃないですか! そこを「脳のことは誰にもわからない」の決め台詞でイイ話に持っていくスタイルな模様です(^^;;;;;)

 その間に、黒岩&小机も目の前でどんどん麻痺していくバイカーお姉さんを緊急オペ。 黒岩は脳腫瘍執刀をご家族に断られて帰る間際に診察室に寄った。バイカーさんは「帰っていい」と小机に言われても、すぐには立ち去らなかった。その小さなラッキーの掛け算で命が救われたんですね。

 来週もこんな感じで、秒を争う複数オペが同時進行し、ポンコツ小机は「殺す!」と深山に怒られても聞き流しw そのうち小机の言葉が何かのきっかけになったりしながらハートフルに、家族や脳外科医が救われたりするのでしょう。
夜な夜なうなされる黒岩と深山は癒されるのか。それとも小机もうなされてこそ一人前の脳外科医なのか?


 芸達者ぞろいで見れば面白いでしょうが、現時点で続きが気になる謎がないかな(^^;;;;)

「みをつくし料理帖 スペシャル」☆☆☆☆

「いけねぇ、こいつはいけねぇよぉ!」
 と、つる屋の店主(小日向文世)もまた騒ぐw みんな大好きNHK「みをつくし料理帖」が前後編で帰ってきました!原作6巻「心星ひとつ」を中心に、その前後も含んで翻案。

 降って湧いた小松原さま(森山未來)との結婚を踏まえ、澪(黒木華)に武家行儀見習いの話が持ち上がります。 でも澪は、小松原の気持ちがわからないままご母堂(富司純子)や妹君早帆(佐藤めぐみ)さまの意向で進む縁談に戸惑い悩むばかり。やっとのことで本人の口から
「俺の女房殿ににならぬか」
と聞かされる場面はもうこちらも胸熱ですねえ。そして喜びのあまり言葉が詰まる澪に「さっさと答えんだよお!」となだれ込んでくる一同には微笑ましいやら(^^)  その報せに、お祝いを言いにきて雨の中傘を忘れて帰るほど動揺している源斎先生(永山絢斗)が哀れです(^^;;;;)

 でも幸せと引き換えに、弁当で保っていた野江ちゃん(成海璃子)との縁も切らなくちゃなりません。武芸や和歌に勤しむ代わり料理をしない、出来ない生活になって果たして本望なのか。自分の料理を喜んでくれた人たちの笑顔が浮かんでは消え…。
結局、これだけは譲れない生きる標=心星、に従って、辛いながらも料理人の道を選ぶ澪。「もやは迷うな。道は、1つきりだ」と受け入れてくれる小松原さま。いつもの呼び名「下がり眉」でなく、やっと「澪」と呼んでくれたのがこんな別れの時だなんてorz  そしてなんと、やはり出世に有利な縁組がしたいと触れ周り、悪役になって破談にしてくれるのです…。早穂さまに謝られ、兄を詰られても、違う、自分のわがままだったとも言えない澪は苦しむばかり。そして嫁取りの日にも、節分の豆にまた澪を想う小松原さま。辛すぎですorz

 そんな傷心の中、遊郭での花見の宴を頼まれた澪は、女の料理だ、格が低いだと登龍楼にケチつけられながらも見事な仕事をやり遂げます。あさひ太夫、もとい野江とも襖越しながら言葉を交わし、励まし合い。いつか野江の身請けはできるんでしょうか。雲外蒼天の身ならばこそ、雲を摑むような夢を…!

 75分✖️2、通常放送なら5回分と思えば短くはなかったのですが、2週で見るには駆け足に感じました。ワンクールで見たかったような、それでは澪の苦しみが長引いて余計に不憫なような。そして癒しの小松原さまが出ないこの先、ますます辛い展開で不憫極まるのですが、そこを乗り越えてこその旭日昇天。するならきちんと最後まで描いてくださいね!


 ところで序盤、戸惑う澪が自分は若くも美しくもないので嫁に望まれる気がしないと吐露。そんなことないよ澪坊~可愛いよ!と心の中で声をかけつつ、民放版が続いていたらそれ北川景子が、と当惑。北川景子は何も悪くないけどw やはり配役は大事で、ああ、あさひ太夫を北川景子で見たかったー。

「初めて恋をした日に読む話」1 ☆

ショック、深キョンが可愛くない(><)

東大受験に失敗し親に見放され、以来ずっと出来損ない扱い。
……って、何年前よ!
東大にさえ受かればチャラと、恋もせず遊ばず頑張ってきたせいで同世代の知る楽しみを知らない……って、だからそれも何年前よ!

ヒロイン春見順子32才、「めざせ東大!」の紙を母がむしり取った、壁のセロテープ痕も以後14年ずっとそのまま。本棚にはまだ東大の赤本、ってもうホラーの域だなとドン引きしていたら、職業は塾講師でした。じゃあギリ赤本は仕事用かもしれません(^^:::::) でも当然、東大を目指すような生徒は任されず、今担当の生徒からもチェンジ希望ばかり。婚活も失敗。人生なにもうまくいかないと愚痴ってばかり。

やだーめんどくさい女。そりゃ麒麟川島にもふられるわ。


なのにこれから、従兄弟(永山絢斗)と髪の毛ピンクの高2匡平(横浜流星)と、その担任山下(中村倫也)に惚れられるのね?


街中で顔見知った匡平が塾に現れ、父親にクズだ出来損ないだと罵られる様子に、順子が激昂
「こんなやつの言うことなんか、聞かなくていい」
と啖呵を切る場面は、止めようとする塾長(生瀬勝久)の好演もあってナイスでしたけども。クビがほぼ決まってて言うんじゃ、無くすものありませんよねえ。塾のために人生捧げてる様な人がキレてこそのインパクトじゃないのかな……。そして「東大目指す」と言いだした匡平なんですが……中卒程度も怪しい学力でかw

このドラマ、東大東大とうるさいけど上げたいのか落としたいのか。
婚活相手も、エリート従兄弟も「東大出の僕」と会話に自ら織り込んでくるスタイルw バカっぽいw
順子がしつこく東大出を褒めるならまだ分かりますけど。本人はそこまで出身校を美点にしないものじゃないかな、だって入学したらまわり全員東大生だよ。会社だって、商社なら東大どころかハーバード、ケンブリッジもいるでしょうにw

で、その従兄弟雅志がちらちら「つきあってやってもいい」と匂わせるのを快活にスルーする順子! これが承知の上なら技ありですが、鈍感なだけorz ここまで脈無いなら諦めるか、プロポーズで白黒つければいいのにw

と文句つけつつ、深キョンが輝いていればそれだけでもいいのに。キャラ設定も冴えなければ、服ももっさりしたリボンタイやら、美曲線を覆い隠すようなものばかりですよ。この先、人生の目標をみつけて輝き出したらスタイリングも変わるんでしょうか。 いやそしたら、男子学生の指導なんて気が散って仕方ないですよねw

もう2話は見なくていいかなー

「みをつくし料理帖」~最終回 ☆☆☆☆

え、小松原さま突然饒舌、しかもどうでもいい夢の話(^^;;;) そんな軽口を遮って
「半年ぶりに会って、いうことがそれですか」
と咎める澪w 自分は心配のしすぎで気が散って、指に大けがまでしたのに。とだけ書くと澪がわがまますぎますが。切腹したかもとまで思っていたんですから、安心で泣きそうなのを強い口調でごまかしたのよね。いつになくきつい澪に、しかも本名を言い当てられてさすがに言葉を無くす『時圭の間の小野寺』さま。
下手な言い訳や慰めでなく、いつもの調子で煙に巻きなんとなく励まして去っていくのでした……。
て、え、それだけ?
 

一方の源斉先生。
本当は小松原さまの正体も、御膳奉行は複数人いて切腹は別の人なことも知っていて、それを教えれば澪が喜ぶとわかっていたのに言えなかったんですよね……。妬かずに告げていれば澪が怪我することもなかったわけで。手当をしつつ
「私は卑怯者だ」
と正直に吐露する先生ですのに、なんで?どうして?と笑顔の澪ちゃん。それって想われている自覚も予測もゼロ、いっそ嫌われてるより辛いかもしれませんよ……orz

と、一気に明らかになった恋バナはさておき料理番付勝負です。
つる家と登龍楼とで、鰆料理で一騎打ち。揚げようか煮ようかと思案試行錯誤の上、澪がたどり着いたのは……昆布締め。確かにこれは美味。主人が富山の出で私も作る様になりましたが、たかが昆布に挟むだけでこんなに!となりますからねえ。昆布に馴染みのなかった江戸の人には衝撃の美味だったでしょうねえ。対する登龍楼のからすみなんて高価な珍味、戦う土俵が違いすぎてもう。本来対決するなら、売値の縛りも欲しいところですよね。

4話でのつけ火に負けず、移転して2階席もある少し大きな店になった つる家。
5話「ひとくち宝珠」では菓子作りを命じられて悩む小野寺が主役で、本来の侍の生活が伺えて楽しく、しかも土用の「う尽くし」料理に悩む澪を見て炒り豆(=澪に似た素朴) の菓子にしよう!と思い至るなど二人の絆が嬉しい回。かと思うと6話では佐兵衛失踪の事情を知る料理人富三が登場。せっかく種吉が買い戻した、ご寮さんの珊瑚の簪は富三の吉原通いの銭の工面にとまた消えてしまうのでした……。その富三を又次がボッコボコにする場面では、思わずもっとやっちまえと思ったものですがw 殺しちゃダメだと止める澪。若旦那が人を殺めていなかったと分かっただけでも、と。
そして7話で関西の食材鱧が登場。 
鱧を知らない料理人が噛まれたり毒のある血を目に入れたりと、大騒ぎな中助っ人に呼ばれた澪が見事に調理、「女の料理人なんて」と軽んじる吉原のタヌキをぎゃふんと言わせてやりますよ。

という具合に悩んだり騙されたりしながらも、天満一兆庵の再建とあさひ太夫との再会を胸に、料理人としての腕を磨き続ける澪なのでしが……。
全然終わってなーい!
小野寺との相思相愛&源斉先生の片思いをほのめかしただけで、その先のあれもこれもありゃしない。再会した若旦那は船の上、つる屋の場所を伝えただけで精一杯、なんの話も出来ていませんよ。ましてあさひ太夫とのあれもこれも……。
もう絶対続きがあるはず、あるべき!とは思うのですが、特になんのアナウンスもなく終わってしまったので不安です。でも続くと、あんなこんな悲しいことも起きてしまうのでこのままの方が幸せなような。

DVD発売を知り、そういえば感想が途中までだったなとこれを書いてみましたw
 


「居酒屋ふじ」1 ☆☆

深夜の飲み屋ドラマ。
「深夜食堂」「ワカコ酒」路線かと思いきや大森南朋や篠原涼子が本人役で登場するメタドラマでしたよ。なのに、主人公西尾(永山絢斗)は本人でなく売れない俳優役なんだ。

どこも満席で腐ってた夜、SNSのお勧めで行ってみた食べログにもない店「ふじ」 サイン色紙が壁から天井からぎっしり貼られた店内で、初対面からぐいぐい来るアナログな常連たち。応援してくれたオーディションに落ち、もう行けないと思ったのに常連に引きずり込まれて
「ほら、あんたの席」
そう言ってもらったことが、どこにも居場所のない彼には嬉しかった。

……うんうん。このいい話だけで、メタはなくていいのでは。

でも、忍び込んだ篠原涼子が店内で何を探しているのかは、知らない誰かが探してるより確かに気になるかも。何だろう、アイドル歌手だだった頃の色紙を捨てたいとか、プレミアがつく何かがあるとか? え、実在の店なんですか? え、これからまだ水川あさみや椎名桔平が本人役で??
今は亡き店主の逸話が鉄拳アニメなのも見所です。

ところで死体役から抜け出したい西尾くんですが、足しか映らない警察官役より死体の方がちょっと大きな役だと思うの。常連の大きなおばさん(平田敦子)なんて、ちゃんと2時間ドラマの最初の死体だってわかってくれたじゃないですかw (そして某ドラマの撮影風景では、屋上の死体横で立ったままポットから茶を注ぐメガネの刑事さんとw エアフォースジャケットの誰かさんがw 「相棒」のイメージっていまだ右京&亀山なのね……)

「みをつくし料理帖」~4 ☆☆☆☆

出ました、雲外蒼天!旭日昇天!

原作ファンでドキドキ展開を待つ楽しみはないものの、それを補って余りある映像の納得感! もうずっと
「いけねえ、こいつぁいけねえよぉ」
とつる屋の旦那みたいに騒ぎながら観ておりました。

2話、上方との出汁の違いを悟り「合わせ出汁」を作り出す。それを生かした「とろとろ茶碗蒸し」はまた大人気に。
3話、江戸料理番付に載り、登龍楼に茶碗蒸しを真似をされ、めげずに「三つ葉づくし」を考案するも、なんと真似の先出しをされ。
4話、密偵は下働きのふきちゃんと分かるも、責めるべきは登龍楼の主、采女宗馬(松尾スズキ)しかしつる屋に火を放たれ……。

このあらすじの間にも、水害で孤児になった澪が拾われた件やら、色々。30分とは思えない濃さで進行、大満足です。

特に好きなのは2話での、ご寮さんの簪大活躍。
サンゴの見事な一つ玉でひと財産、亡き旦那さんに贈られたといつもご寮さんの御髪を飾る簪でしたが、江戸一番の味を知りなさいと登龍楼へと向かわせる日には、澪の髪に「お守り」と挿してくれるんです。粗末な身なりで、汁物をひと椀だけ……という澪を訝しむ登龍楼の下女も簪に目を留め、それなりの部屋に通してくれます。そして味わった別格のカツオ出汁を元に苦労する澪のために、どん、と材料のカツオ節と昆布を仕入れて来たご寮さんの頭にはもう簪は無くて……。
それだけ高価なものを、澪のためなら手放せる。澪も母のように慕って、茶碗蒸しの具にはご寮さんの身体にいいものばかり。もう雇い主と使用人を超えた家族のような絆が自然に描かれているじゃないですか。
「料理は、料理人の器量次第」
このご寮さんの決め台詞が、常に澪の道をまっとうに定めてくれます。

ふらっと夜に訪れる浪人小松原とは、「下がり眉」と馬鹿にされながらも何か心が通い
「俺は好きだぞ」
と褒めているのが料理のことと知りつつも、どぎまぎ。忘れ物の手ぬぐいをそっと胸に抱いたりする澪。対しての小松原も縁談を迫る妹(佐藤めぐみ)に女性の好みをきかれ
「素朴で、誰からも好かれ求められる」
とちょうど食べていた豆のことのように語りますが……それ澪のことですよねえ??きゃー! 
源斉先生だって、医食同源の蘊蓄で献立づくりにヒントをくれるし、ご寮さん診てくれ、つる屋にもせっせと通ってくれていますけど、今のところただのお医者さんですねえ。

そうそう又次。吉原の料理人で、とある花魁に故郷の味をと、夜中に現れては上方出身と噂の澪の料理をお持ち帰り。準備をしながら澪が語る昔話を花魁も聞いたことでしょう。
つけ火でつる屋が焼け落ち、気落ちする澪の元に現れ弁当を所望した又次は、簡単な蕗ご飯にぎりの代金に小判を差し出します。何か作る気概が残っているなら渡して、という花魁の心意気。そして添えられた『雲外蒼天』の文字! そう、花魁あさひ太夫こそ、思い出の幼馴染野江ちゃんだったのです!じゃーん!
ちなみに当時占い師が吉相『旭日昇天』だと騒いだのが野江で、澪の『雲外蒼天』は苦労に負けるな、と励まされる程の波乱万丈の相。これからまだまだ降りかかる災難に立ち向かう澪を、応援しつづける気は満々なのですが……。

4話の最後にやっと野江ちゃんの顔が出て、すみません貧相でびっくり。

これが当世人気の美貌の花魁……成海璃子には申し訳ないけどしっくりこなくて呆然、残念すぎます。見とれるほど美しくあって欲しかったのにorz 源斉先生ラブのお嬢さん美緒役で出てきて澪をライバル視「私の方がきれいなのに!」と騒いでくれるならぴったりなんですけど……(全8話、どこまで描くのやら。美緒ちゃんは出てこないのかも)

「みをつくし料理帖」1 ☆☆☆☆

「見事な下がり眉だな!」
そう、そうです! これぞお澪坊(黒木華)ですよ!
「こんなにも作り手の顔立ちと同じ料理を食うのは、初めてだ」と言うその心は、なんと「面白い」なのですから。民放での2度のspドラマだって悪くはなかったですけどね、主演北川景子は美しすぎてなんか違ったので……。周囲の笑顔にますます垂れる、黒木華の澪の下がり眉に今回大満足です。

江戸まではるばる来た『天満一兆庵』主人夫婦と使用人の澪だったが、頼りの息子は謎の失踪。失意のあまり倒れ亡くなった主人嘉兵衛の代わりに、ご寮さん(大店の奥様:安田成美)を支え長屋で暮らすこととなった澪は、生来の気働きを気に入られ「つる屋」で働くことに。
ですよね、生い茂る草で隠れ苔むしてぼろぼろのお稲荷様をせっせと綺麗にする働き者の澪を見ていたら、事情があるなら力になってやりたいと思うでしょう!しかも実は料理もできる、大阪の名店『天満一兆庵』育ちですからね。 腰を痛めた店主種市の代わりに板場を預かり、「つる屋」は蕎麦屋から飯屋になったのです。
今は江戸の好みを知らずに、ありえない料理を作ってしまう澪なのですが……。 食べてさえもらえれば美味しいはず、の心意気とちょっとしたヒントから、「はてなの飯」と謎を仕掛けての味見が当たり、あっと言う間につる屋はガラガラから満員に!
さてここから、お江戸の料理番付でしのぎを削るようになり、一兆庵の再建を願い、幼馴染との再会を誓う大きな大きな夢に向かう澪の明日はどっちだ!

江戸ではカツオは「目には青葉山ほととぎす初鰹」とうたわれる春の象徴。大阪では好まれる脂がのった秋の戻り鰹もここでは、猫も食べない『猫またぎ』と別名をとる野暮なのだとか。鰹と気付くと、皆口もつけずに出て行ってしまうとは、もったいない……。
常連の侍小松原(森山未來)を前に、その嫌われた鰹のしぐれ煮を出すの出さないので
「『あれ』を出せ」
「『あれ』だけはだめです~」
と揉める種市と澪に
「いいから、その『あれ』を食べさせろ!!!」
と小松原がキレる場面が愉快でした(^^)

しかし、種市だって猫またぎと知っていたはず。なぜ損を承知で止めなかったのか……といぶかしむ澪に、そりゃあ「盛大に恥をかかせたかったんだな」と返す小松原。澪はそれを口が悪い、ととりますが。その話にご寮さん芳が思い出す、亡き嘉兵衛の言葉がいいんです。
『才のある者には、盛大に恥をかかせろ』
凡人には手助けして失敗させないのが肝心だけれど、才人はしたい様にさせ失敗もした経験でまた育つ。人を使う側の心得に納得しつつ、澪が嘉兵衛も種市もそして暗に小松原も認める料理の才の持ち主だと、自然にわかる話運び。ナイスですね。

お稲荷様で知り合った医者の源斉(永山絢斗)も、うん、すきっ腹に美味しいご飯で、もう胃袋つかまれて惚れ始めてますよねw
一方、下がり眉と呼んでからかう小松原とでは、澪があまりに小娘なのですが……。
「料理の基本がなっていない」
と突き放され、この味の何がいけないの?どうしたらいい?と、悩みつつ進む料理の道は小松原の傍へと繋がっていくのかいないのか(><)

関西と関東に人生半分ずつ住んでる身としては、味の違い習慣の違いが見にしみて分かるのも味噌で、大好きな作品です。本当は朝の連ドラや大河みたいにゆっくり描いて欲しい話なのですが、さて今回はどこまでドラマ化するのでしょう。
まだ全然語られていない澪の出自や、稲荷の狐に似ているという幼馴染との因縁やらも含め、これから先が楽しみで仕方なくなる第1話でした!

そして物語が終わっての、澪の料理コーナーには驚きましたよ。

「はてなの飯」の作り方を教えてくれるのに、なぜ現代風のキッチンでw そこは「つる屋」の台所でいいじゃないですか。視聴者が参考にし易い配慮なのか笑いどころなのか一体(^^;;;)


「コールドケース ~真実の扉~」 ☆☆ 1~4

『鹿の目』を検索したせいで、原作の先の展開がうっかり目に入っちゃいましたよ(^^;;;)
銃砲店のカウンターにザラザラ掬うほど置いてあって、サービスでくれる『シカノメ』まるで飴ちゃんw どうやら剥製の目に嵌めるガラス細工で、きっと鹿は壁に飾る需要が多くて主流なんでしょう。我が家は日本語字幕つけながら見てるので「鹿の目」?ってなりましたけど、音だけじゃ聞き取れず流されそう。射撃歴あって銃砲店にも出入りしてた私ですら馴染みがないのに、日本版視聴者の何人があれだけで分かるんだか。てか日本の銃砲店には置いてないかもw フィラデルフィアが舞台の原作演出はどうあれ、日本版では『剥製の目』と言わせるなりして欲しかったですね。
でも逆にそこ以外、原作が外国物だという違和感は4話までみても特にありません。

アメリカ人気ドラマ「コールドケース」を吉田羊主演で日本を舞台に翻案。
未解決の殺人事件(=コールドケース)再捜査を命じられた石川百合刑事(吉田羊)は、捜査一課の同僚高木(永山絢斗)立川(滝藤賢一)金子(光石研)らと共に、忘れられていた真実に迫ります。
原作のヒロインがリリーだから、百合ねw
2話、シングルマザー役仲里依紗が激やせで誰かと思いましたが役には合ってました。上司三浦友和もいい味出してます。

当時自殺とされた遺体を、車が捨てていくのを見たと20年たって目撃者が申し出たり。森で白骨が次々とみつかったり。かと思うとつい先日の事件で、記憶を失くした母親と共に幼い娘を殺した犯人を追ったり…。
震災に絡み、なぜか遠隔地で殺された検事がしていたのが、男娼漁りじゃなく目撃者の男娼探しだったと妻の誤解を解けたケースはまだしも。娘を殺したのは侵入者でなくパニックと絶望に追い詰められた母だったとか、息子が自殺じゃないことを父は当時から実は知って黙していたとか、真実が分かったからといって虚しい気持ちばかりが続きます。このウェットさ、全然アメリカ発な気がしないのですが……、元々そんな原作だったから見込まれたのか、うまく翻案されているのか。
刑事の家庭が皆ボロボロなのは、激務&ストレスでどこでも一緒でしょうか。そして百合の生い立ちもなかなか悲惨なようで、それも刑事物にはありがちかな。

過去の事件を紐解くにあたって、その時代時代の歌が印象的に使われる(例えば4話では「桜」、ラジオや有線や犯人の鼻歌)のと、百合の聞き込み相手が時に当時の幼い/若い姿に入れ替わって返答したり、解決後には被害者が生前の姿で微笑んでいたりするのが毎回のお約束のようです。
永山絢斗くんは、以前映画でみた時よりも声が瑛太にますます似てきましたね 


「重版出来!」最終回 ☆☆☆☆

出た、重版出来ダンス!バージョンアップされてひねりが入ってるー(^^)

「ピーヴ遷移」の初単行本が、初版3,000部かと怒り出す編集長。よく見てくださいよ、50,000部ですと返す営業くん。
いやー美しきベタ展開ですねえ。
初版をそんなに刷っちゃったら、重版かけにくくなっちゃうよねとちょっと心配になりましたが、どーんと山積みになることで目を引いたり購買欲がある時期を逃さないというメリットもあるわけで(ドラマだしw)
そこに至るまで、作画に没頭し生活習慣をおろそかにする作者中田を心配するあまり、彼の一番嫌いな<支配>をしようとしてしまった…となるあたりが、有能新人こころ唯一のお仕事上の失敗でしょうかw 
帯に三蔵山先生コメント、表紙デザインを実力者に、サイン会も開催、そうやって皆が盛り立てて初めて漫画はファンの手に渡っていくのだと、ずーっと何話もかけて描いていたのがこのドラマだったのに
「そんなの要らない」
俺の実力を信じろ!と、最終回に来て全否定って画伯w  いくら中身勝負だからって、初単行本の表紙イラストは皆楽しみにしてるんだから書き下ろししてくださいよー(><) コラージュとかありえない…。

でも勿論、そんな行き違いも三蔵山先生に諭されて終了。神様のような人だわ。結局アシスタントも使えるようになるんかーい!
サイン会では、集まるファンを見てやっぱりサインに絵も添えて書くと言い出しましたよ(原稿用紙とは違う材質の色紙や単行本に一発勝負になるので、上手くても嫌がる作者は多いそう。上手いなりにこだわりも強いし)でも書くのはキャラじゃなくチビキャラピーヴ。大正解でしょw その辺こそ、どうしよう何かしたい、でも絵が下手だし時間かかるしと狼狽える中田くんに、編集が『ピーヴ描きましょうよ!』と提案してやるポイントだったのではw
表紙をキャラでなくピーヴにするのは、「寄生獣」の表紙が新一じゃなくパラサイト、進撃なら巨人側になっているようなものと思うとむしろ定番ですもんねえ。

そしてなんちゃら漫画大賞を、「ツノひめさま!」でなく同じヴァイブス誌から「ドラゴン急流」が受賞するのもベタなら、老先生の引退宣言、と思わせておいて新たな挑戦をぶちかますぜイエーイ!というのもこれまたベッタベタにお約束に盛り上がる展開で嬉しかったですよー。何しろ三蔵山先生、パソコン作画に投資したところなんですから!辞めませんよねえw
パーティ会場に酒もってくる沼田さんに泣けたし(結婚おめでとうございます!)、いちいち自作のワードで反応するイケメンにもメロンヌ黙れと笑えましたよねw
まあツノひめはまた来年再来年でも受賞したらよろしい。ということでw ドラゴンシリーズの方で受賞資料の用意をしていた五百旗頭の有能さもピッカピカに光ってました。

いままでとびとびで通りすがりに視聴していた娘、最終回だけ最初から最後まで見た挙句に一言
『え、最終回だったの?』
そうですよ、お手本のように伏線回収しまくり、広げた風呂敷きれいに畳まくりでしょう!…その分、地味&来週からでも続編始まりそうだったのも否めませんがw
パート2がもしあるのなら、中田さんとサッカー漫画の幸せ作者を歩み寄らせて。ヒロインモデルのJCとも接近かなw 営業さんとこころの関係も進展して欲しいです。東江さん再度連載なるか? それと、ずーっと絵だけだった「作曲家物語」も気になってます。

エンペラー誌との戦いを繰り広げながら、目指せ重版出来! あー楽しかった!


<追記>
初稿、中田の心変わりがなんとなくとか書いてましたよ。三蔵山先生の魂の説教がどこにとんだの、恥ずかしー(><)直してます。

「重版出来!」8、9  ☆☆☆☆

「生きてて良かった……生まれてきて良かった」
雑誌連載が決まって出てくるセリフがこれって。しかも報告して喜びを分かち合う家族もいない、中田の生きてきたこれまでを思うと怖すぎます。

幸せに育ち、いい人ばかりの幸せな物語を紡ぐいい人な作家。
生死ぎりぎりに育って、漫画に救いを求めるぎりぎりな作家。
空想世界に遊ぶ幸せを、それで大丈夫と肯定してくれる作家。
……そのどれもが作家本人にとって真実で、そのメッセージの受信アンテナを持つ読者にとっても真実で。身を削って描き続ける彼らの生殺与奪権を持ってしまう編集人は、謙虚であれと、五百旗頭さんをみていると思いますねえ……。
そんな理想の編集ばかりじゃないでしょうけど。

そんなわけで面白さの続く「重版出来!」、漫画で成功したい若者から、その成功で身を持ち崩した爺さんまで、相変わらず 業界周りいろんな人がでてきます。

漫画家だった父を嫌い、漫画を読んだこともなかった娘さんが、自分から棚の本を手に取る場面では涙がでました。こころがプレゼントした本が気に入ったんだね。思春期、そうやって世界が広がっていく出会いって宝物。
更には、出版社を訪れたその鮎ちゃんと中田との出会い
「印税は貯金するといいと思います」w なんちゅー魂の助言w
ピコーンと閃いて床でスケッチをしだす画伯!模索していたヒロインのモデルは鮎ちゃんで決まりでしたねえ。その昔は梨音を見た高畑にもそんなピコーンがあったのかもしれません(時期的にモデルじゃないにしろ、なんか似てるもん)別れちゃったけどねえ。 
自分の中から溢れ出た描きたいもので連載をとれた中田くんと違い、「ツノひめさま」は決して彼の描きたいものではなかったはずだったのに。引き抜きを誘われた他誌のためにネーム切ってもやっぱりツノひめネームになっちゃってるとかもうどれだけの虜に(^^;;;) その高畑さんと、いつか来る「ツノひめさま」最終回まで一緒に駆け抜けていこうと誓うこころちゃんだったのでしたー。
うわ、今回もこころ挫折知らずw 
周りの漫画家さんたちがさんざ悩んで苦しんでるから、主人公は元気やる気勇気で突っ走ってればいいのかなあ。あと何回あるんでしょうねえ。このまま最後までこころ無双でいっちゃうのかな?

中田は連載が取れたとはいえ、ゴールじゃなくただのスタートですもんね。
きちんと描いて、ちゃんと人気保って、きちんと終わらせて、次回作につなげてまたきちんと描いて、ちゃんと……とループしてこその漫画家。あんな不安定で大丈夫なのか中田画伯w でもどヘタからちょいヘタにと言われてたほど、画面に出てきた絵は綺麗になっててびっくりでしたよん。

五百旗頭さんの過去話でもあった今回。逆にいつにも増して穏やかだった五百旗頭さんが 、高畑さんの引き抜きに動揺したり、全力ダッシュで現れて愛の告白するところ可笑しかったです!

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