ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

武田鉄矢

「グッド・ワイフ」1 ☆☆☆☆

まだまだ弁護士ドラマに新しい切り口ってあるんですね。

ヒロイン蓮見杏子(常盤貴子)は長らくの専業主婦から、弁護士業に復帰。といっても本採用でなく、若者と一つの椅子を競うことに。しかも、復帰の理由は検察庁で特捜部長だった旦那(唐沢寿明)の逮捕。収賄は否認、不倫は認めて謝罪というスキャンダルが連日ワイドショーを賑わせ、法廷に出てもそこをつつかれ……。引け目を感じる杏子に上司(賀来千香子)は、むしろ利用しろとアドバイスをするのでした。

今回の担当は、スーパーの駐車場で娘が車から消えた、という実際にあった事件を彷彿する内容。ただしドラマ内では、人気キャスター日下部(武田鉄矢)が『母親が殺して偽装』と断定、世間から責められた母親が自殺。遺された夫が日下部を訴え、すると日下部が訴訟返しと泥沼になるのですが……。

杏子の不名誉な知名度を、どう使うのかと思いきや情報戦でしたw 
日下部の情報源が、警察でなく市民からで事実確認もしていないのかも。その確認に病院の清掃係を何人も取材し、『あの男の妻』と打ち明けて個別のネタを混ぜます。そりゃ、ワイドショーが好きでネタ投稿する人物なら食いついちゃうでしょう。そして放送内容で情報提供者を特定w 弁護士なのに身を削ってますよ~(^^;;;;) そこを、採用の競争相手(北村匠海)はズルいと言いたげですが、それぞれの立場も能力のうち。プラスかマイナスかは採用側が決めることですもんね。

日下部を名誉毀損で訴えても勝てない、『表現の自由』であらそうべきという事務所判断を渋る夫にも、『確実に金をとって娘さん捜索費にあてましょう』と、実利でアドバイスできるのも同じ親としてならでは。最初はひ弱かった弁護の声も、どんどんハリが出て弁護士らしくなってきました!

そして、引き分けになった一審判決はともかく。娘さんが連れ去られて元気でいたと、駆け寄って父娘抱き合う場面では涙が出ましたわ。生きてて良かった……!でもきっとママを探すんだろうと思うと、もうorz キャスターはもうこれで失脚だわ、ざまあ見ろ~

これから様々な事件を横軸に、旦那の収賄問題がどうのこうのなるわけでしょう。旦那も喰えないやつの様で、いろいろ裏がありそうです。
フィギュアスケートの村上佳菜子も出演と聞いてますます楽しみ。

「刑事ゼロ」1 ☆☆

ザ・記憶喪失の刑事!
20年分の刑事の記憶が失われ、中身は交番のおまわりさんのまま事件捜査をすることに。バレたらクビ?
と、いうだけで十分コントしてるのに、京都府警ものですよ。香道に不倫に見立て殺人ですよ、濃いわ~。その分逆に、微妙だわ~(^^;;;;)

病院で目覚めたら老けていて、人間関係も不明で困惑する時矢(沢村一樹)巡査、もとい警部補。
そこで周囲に話を合わせ、記憶喪失と悟られずに切り抜ける彼の適応力はナイスですが。おかげで退院するや殺人現場で、気持ち悪くなったりw 新相棒の刑事佐相(瀧本美織)に聞こうにも、『テストですか?』『時矢警部補らしからぬ』と警戒され。更には、現場でふと漏らしたひと言
「同じ匂いがする……」
を深読みされて『連続殺人事件』の捜査陣が敷かれてしまう大騒ぎw ただ同じ匂いがしただけなのにー。でもそのうち本当に、ふたつの殺人に関連が見えてきて、3人目4人目と殺人が続き……。

捜査のイロハを忘れ、落ち着きなくあちこちいじり
「弁護士と奥さん、デキてる?」
とかご遺族の前で口に出しちゃうとんでも警部補を沢村一樹が愛嬌たっぷりに演じています(^^) 受ける瀧本美織の堅苦しさもナイスコンビ。 そのまんま、普通の事件を時矢の常識はずれな何かで解決するシリーズで十分面白かったと思うんですよ。で、さすが時矢さんだと、記憶喪失がばれそうでばれずに4話ぐらいまで行くかなーっと。ところが、あっさり1話で佐相にバレた理由が……文章!時矢の手帳に
『記憶喪失になった』
って!書きますか普通? ひねりゼロ! 
かと思うと事件が凝りすぎで、遺体のそばに謎の記号。香道w いくら雅な京都でも、関係者めちゃ限られるのに犯人無茶して……と呆れていたらナルホド、むしろ自己主張。自分が書いた素晴らしい小説の通りに殺人実行してやるぜ!だったんですねえ……。そりゃ自分の境遇を源氏物語になぞらえたりと、凝りに凝ってるわけが分かりましたが。
そこを、きっちり解説してくる時矢警部補、え、その立板に水の源氏解説、20年前にもう出来てましたか? (それとタイトルにかっこう~托卵で有名~が入った小説、いつの間に読んだんでしょうw)

そこは時矢に全部言わせずに、捜査陣に誰か京都通、古典通を置いて、解説はそちらにしてもらう方が自然かと思いましたがどうでしょう。佐相が「あさきゆめみし」ファンだっていいし、若菜、柏木、薫ときたら高校生でも「源氏物語」だなってぐらい分かりそうなものでしょうに。源氏香の一覧表見てまで「これなんですか?」っていい年して古典知識ゼロかーい!

結局、連続殺人の間に死亡した息子(救急車呼べば助かったんじゃ……)の遺志を継ぎ、事件を完遂させて死のう、とする母を時矢が止めて

『息子さんが幸せだった時を、あなたが覚えていてあげないと』

と説得する場面はなかなかぐっときました(しかし、諸悪の根源の実父/夫もまだ生きてましたよね? 連続殺人で常々思うのですが、一番殺したい奴は最初にしておかないと……ほらこういうことに)

クールで敏腕な旧・時矢では、できなかった熱い抱擁に救われる犯人の母。ならば新・時矢にも活躍の余地があるのではと思い直した佐相刑事、時矢が書いた辞表を破り捨てますw 上に報告なんて以ての外、だって知ってて黙認した以上、私も共犯ですもんね?ってw こういう時だけ可愛い!

さて秘密を共有したふたり、周囲をいつまで騙し続けられるのでしょう~。
時矢の叔父の武田鉄矢医師いわく、脳が『忘れたふり』をしてるだけ。それが証拠に、知らないはずのスマホも使えてた、と言うのには納得です。原因は、刑事でいたくない程のストレス。冒頭の、屋上から落とされたアレですよねえ。またそいつと対決して、記憶を取り戻してラストでしょうか。
初回拡大版に珍しく、ちゃんと2時間にした甲斐のある展開でしたが最初から長いと見るの辛いです。そしてまた2話が拡大版、うーん。

「リバース」~最終回 ☆☆

記者から語られた『真相』
ああ確かにそんなニュースあったあった。血痕を消していなければ、広沢の血じゃないことや第三者の存在が当時発覚していたのかも。でもやっぱり知らずにとはいえ深瀬がしたことが消えるわけでもなく。

わざわざ訪れ、10年前の隠し事を詫びる深瀬たちに激昂する広沢母。
一緒にみていた娘は『なんなの』と呆れていましたが、いやいや怒るでしょう我が子のことだもの。本当なら10年前に表に出すはずだった怒り、本当なら10年かけてもう静まるころだった怒りに今からまた向き合っていかなくてはいけないのかと思うと本当に罪なことをしたものです。じゃあ黙っていた方が良かったのかと言われるとそれもまた違うというか。知りたくはあったけれど本当に知りたかったのはそれじゃないというか。
そもそも重篤なアレルギーは公言しておくべき。そこに戻ってきてしまうんですけどねえ……。

それより深瀬と美穂子の再会が、美談の様に描かれているけれど無理ではないかと思ってしまったり。飲酒高校生はちょっと心入れかえた様だけど親父は多分腐ったままなのでガツンとなにか起きて欲しかったなとか。左遷商社マン谷原だけは、パワハラが表に出て戻れる目ができたようでしたが……。それよりなにより、美穂子の店の客に窪田正孝がいたことが、どうせなにかとコラボだろうけど気になって仕方がなかったよとか。
しょっちゅう気の散る、蛇足な感のある最終回で少し残念でした。 謎解きものの宿命かしらん。 
(どうやら原作は前回までで終わりな模様。さすがイヤミスの女王、一番いやなところで終わりでしたねw)
 


「リバース」9 ☆☆☆

「広沢を殺したのは僕だった」

ゼミ仲間でただ一人酒を飲まず、でも免許も持たず、戻らぬ広沢を探しに出ても雪の中行き倒れて何一つ見聞きせず。これでもか、というほど徹底的に非がなかった主人公深瀬。でも知らずに、むしろ良かれと、してはいけないことをやらかしていたのでした。

警察に出頭した美穂子。
「もう会いたくありません」
と拒まれた深瀬でしたが、仲間の後押しでなんとか再会、話し合ううち互いに笑顔が戻ります。美穂子の字で新しい行が追加されていく広沢ノート。
「広沢由樹はカモミールティーが苦手」
「広沢由樹は蕎麦が食べられない」 
……久しぶりにキャッキャうふふだった場面がここから、雲行きが怪しくなっていきます。

みんなが名産の蕎麦食ってる時に、別行動でカツカレー食べてた広沢。
我儘と陰口もあったけど、そんなフリーダムで気ままなところも眩しかった……という深瀬視点に惑わされていましたが、なんと理由は蕎麦アレルギー!
なんで内緒にしちゃったんでしょう……。公言したら、皆が名産を食べづらくなると思ったのかも、とは深瀬の推測。でもこれから何日か共に自炊するというのに危険な。そしてせめて、深瀬がアルコールアレルギーを力説した時に自分のことにもちらっと触れていたらこんなことにならなかったでしょうに。
楽しかったゼミ旅行ドライブ、売店で試食して買い物。何度も何度も繰り替えされた場面。
「俺が行くよ」
口論を遮るように、立ち上がった広沢のためにコーヒーをいれて持たせた深瀬。これもお馴染みの場面。いつもの広沢の好み通りに、蜂蜜をいれたコーヒー。ただし売店で買ったばかりのその蜂蜜は……。美穂子と出会ったいつもの店で、今日出された蜂蜜と同じ変わった風味で……
蕎麦の蜂蜜だった。

もう、美穂子が蕎麦アレルギーを言い出した時に変な声出ましたよ(^^;;;) 蕎麦蜂蜜、見たことあります。ヒントは全部一話から投げ出してあったのに、繋がらないものですねえ。今にして思えば深瀬のあまりに守られた立ち位置は怪しすぎですが、免許なしも行倒れも、鈍臭いあの深瀬ならと思わされてしまったキャラ設定の巧みさに唸りました。
誰が犯人なら一番驚くかじゃなくて、誰が犯人なら一番イヤかが肝なのが湊かなえだとはわかってたのに! 美穂子ならイヤだな、広沢生きてたらイヤだなあ、じゃないですよ、何がイヤって、大好きな人を自分で知らぬ間に殺していたら一番イヤですよぉぉぉぉぉorz
これが更に勘違い、とひっくり返る余地ってまだあるんでしょうか(^^;;;) 


他にも、家の車で学友が事故ったと聞いた村井父が『火をつけろ』と即答したとか、記者を刺した男は秘書に金をもらってたとか、代議士って怖いねえ~な展開も多々あったのですが、ラストの衝撃に全部持っていかれました。予告では実家の映像、深瀬が謝罪に行くのでしょうか。辛いですね。
あの性根の腐ったサッカー部部長にも、ぎっちり改心してもらいたいものですが、さて。

「リバース」〜7 ☆☆☆

そう来たかー。
広沢がつきあっていた『カワちゃん』こと川辺さんは、美穂子だった!

いや正直、誰に裏切られたら一番イヤかを考えたら彼女はずっと怪しいポジションでしたけども、独身で隠キャの深瀬だから簡単に騙されていそうと思っていたら。なんと村井とは選挙事務所ボランティアで、谷原とは野球チームのマスコットガールでと、むしろ深瀬より先に近づいていたんじゃないですか。怖い。
ただ妹ちゃんの回想で、恋人を語る時の広沢くんが幸せそうじゃなかった、のだそうですよ。同郷の友人がよくデートに付き合わされて3人で……と語ったことからも、実は世間が思うような恋人同士ではなかったのかも。
そして美穂子を襲った男が、全然告発文とは関係がなかったように、彼女も誰かに誘われてそうなっただけでまだまだ仕掛けがあるのかも。かも。かも。

『みんなの心に、それぞれの広沢がいる』

事件をきっかけに改めて調べていくと、深瀬が思っていた『誰にでも好かれる素敵な広沢』は確かに野球も上手くて人気者で地元でも慕われていた反面
『誰にでも優しく、それが相手を傷つける』
とちょっとつきあって別れた同級生に思われていたり。浅見も内心
『自分より、広沢のほうが家庭教師で結果を出していた』
と当時妬ましく思っていたり。必ずしも好かれてばかりいたわけじゃなかった。それでも、自分さえ我慢して丸く収まれば……と思いがちだったところは、確かに事故につながりましたよね。
別荘で宴会。皆アルコールが入った中、それでも駅まで運転して迎えに行くのなら、内定が決まっていない自分がいけばいい、と。
でもその後、連絡がつかなくなった間に何があったのか。
車が谷底に落ちた、その手前にあった血痕は本当に広沢のものだったのか。
谷原が捨てたという、キーホルダーの持ち主は。
走り去ったという赤いダウンの人物は本当に村井だったのか。
ずいぶん下流で見つかった広沢の遺体。本当にただ、流されたのか?

そんなこんなが、10年も経て明らかになるのでしょうか。
でも広沢の生まれ故郷を訪れればまだ、深瀬たちは『人殺し』のまま。決して事件は遠い遠い昔のことではないともいえますねえ。

一見おちゃらけて見える村井が、左遷されても辞めずにしがみついているのは……、広沢を犠牲にしてまで就職した会社だったから。酒を断った浅見だけが何かを諦めていたわけじゃなかった、そんな風に何度でも様々な角度から語られる
『見えている一面だけがその人の全てではない』
というモチーフの行き先が気になります。
一番まさかなのは、広沢がどこかで生きてることですが、さすがにそれはw 湊かなえなら、一番驚くことよりも一番イヤなことが起きるはずw

「リバース」1 ☆☆☆

だから何が起きたのー?

地味で気弱な深瀬(藤原竜也)は、就職もうまくいかず、友達もおらず……否たった一人だけいた親友を死なせてしまった、と後悔を抱えて生きている。 それでも常連の珈琲店で美穂子(戸田恵梨香)と知り合い、つきあい始め、初めての幸せを噛みしめている矢先にアパートの扉に貼られる紙にはデカデカと
「深瀬和久は人殺し」
心当たりがある深瀬はその紙を持って、同期も集う教授退官祝いに出席するのだが言い出せず……。
同じ頃、ゼミ仲間だった浅見(玉森裕太)村井(三浦貴大)谷原(市原隼人)たちに
「10年前のあの事件のことで」
と記者(武田鉄矢)がまとわりつく。

そんな1話で分かったのは、亡くなった広沢君が小池徹平でかわいいってことだけw 蜂蜜を入れて飲むコーヒー、自転車に二人乗り。うーんこれは、深瀬と広沢、二人まとめて可愛いぞ、なのに広沢だけがもういない。
10年前、大学4年生。彼らは何をしてしまったのか? 告発者は誰か? 償う術はあるのか?

教師になった浅見の勤務校で、運動部の集団飲酒を見つけてしまう深瀬。自分が告発したこととはいえ
「退学はかわいそう……」
と及び腰の深瀬と違い
『罪は罪』『ここでうやむやにしても絶対に将来悔やむ』
ときっぱり教師らしい指導を崩さない浅見なのですが……広沢の件をうやむやにしている君が言うのか、とどうしてもブーメランw いや、悔やんでいるからこそ、呑んでいないと嘘をつく生徒を見過ごせないのかな。
代議士の卵の村井や、その妹(門脇麦)と結婚している商社マン谷原は、記者にリークしたのは深瀬じゃないかと疑っています。あのおどおど君にそんな度胸や伝手がありますかw 藤原竜也なのにイケてない深瀬くんには驚きましたよね。
でも美穂子の職場にまで「人殺し」と手紙が届くに及んでは、いくら深瀬でも腹をくくって頼れる男に化けて……くれるのでしょうか。

ビラを貼って去る背中は若い男のものに見えましたけど、さて。

恋人になった美穂子ちゃんが広沢側の人間な可能性もあり、退官祝いで和かに話しかけてきた広沢母(片平なぎさ)の真意もこうなると疑わしく、なんだってありですよねえ。湊かなえのミステリーですから、面白くも後味悪いんだろうなあ。いろいろ楽しみです

(でもタイトルを見聞きするたび、嘔吐のイメージが浮かんで拭えません……orz) 


「トットてれび」1 ☆☆☆☆

黒柳徹子と昭和のTV。ダメ子ちゃんの天真爛漫奮闘記はNHKと相性バツグンです。朝ドラですればよかったのに!
レトロかわいい衣装も、親子でも丁寧な言葉遣いも心地よいですよね。

小学校を退校になるトットちゃん(満島ひかり)は、現代の物差しではおそらく発達障害。でも裕福な家庭で鷹揚に育てられ、かなりいい年齢になっても「何か才能が有るはず」という幼い日の父の言葉を信じて何にでもチャレンジの日々です。そしてたまたま目について応募したNHK専属俳優募集に応募し……当選!
『あまりにも何もできなかったから』
と、後に選考理由を聞いてしまうし、エキストラの仕事は『普通に』『目立たずに』が出来ずリハーサル帰されてばかり(助監督?の濱田岳がキュート)
BGMも楽器生演奏なら、効果音もその場で鳴らしている時代。ラジオドラマで兵隊さんが倒れる音のために、投げ出されるサンドバッグ、それが死んだのか大丈夫かと心配で声を張り上げてしまうって、その尋常でない入り込みはもう才能ですが、その他大勢のエキストラには向いていませんよねえ。ダメだしばかりされさすがに自信をなくし、落ち込むのも無理ないです。
それでも人形劇のオーディションで<子供の声が出せる稀有な大人>として見出されたトットは、見事子猿ちゃんの役に選ばれ『そのままが』『個性がほしい』と言ってもらえて世界ががらっと変わるのでした!

来週からはお茶の間の人気者になっていく様子が描かれるのでしょうか。満島ひかりの安定感には安心しかありません。ドラマ創世記のごったごたも有名な失敗談の数々も、この先楽しみです。


「釣りバカ日誌」1 ☆☆☆

面白くないはずがない(><)
 

とにかく釣りバカ、ダメ社員。愛妻家。
そんな愛すべき浜ちゃんを描いて愉快じゃないわけないでしょう! 海、川、湖と自然の中でのんびり過ごし、お仕事場面も世辞や騙し合いとは無縁でお気楽、気軽に楽しめるドラマになりますよねえ。原作も結構好きだったので、若返らせてのリメイクには大賛成。楽しみにしてました。 
結果は……浜ちゃんが、濱田岳が可愛いよ(><) 

就活から描いたのでまだ独身、のちの奥さんとの恋愛ドラマまで見られちゃうとは思わぬご褒美です。ぜったいくっつくしw 出会いは最悪でも、料理上手を褒めちぎっての再会は悪い気しませんよね。そして番組内でレシピ紹介w これ今週作ってみるみるw 唯一の文句は、初回が2時間だったことです。知らずに見はじめてしまい、飽きはしませんでしたが寝るまでの予定が狂いましたよw 
期待以上に脚本がいいです。
のっけから就活面接も釣りバカの浜ちゃん、こりゃダメだ感満載。でも社長(西田敏行)の逆ギレで採用決定!そう、見所があるとかおばあちゃんの荷物持ったとかじゃなく、会議で意見の通らなかった社長の八つ当たりのおかげだったんですよーw 優等生な重役息子(駿河太郎)との対立が、この採用にも、後に浜ちゃんと出会うきっかけにも、更には休日の釣りの誘いにのった理由にもなるという筋の通りっぷり。いわばスーさんと釣りとのキューピッドは息子さんだったわけですが、この辺って原作通りなの? 
そしてもちろん、スーさんが自分が働く大会社鈴木建設の社長だとも、浜崎くんが自分のところの社員だとも互いに知らずに弟子と師匠になる二人。双方を知る係長(武田鉄矢)との釣り対決は、どっちが勝つかより気になるのは……ってなわけで、社長と新入社員だとやーっと判明しての1話終わりです! 
みちこさん(広瀬アリス)とのラブの方は、お母さん(榊原郁恵)へのプレゼント選びにつきあってもらうなど、休日に魚持って押しかける以上の仲にもなっていい感じ……かと思ったら支払えずにぶっ飛ばされての来週に続く! 
この先恋仲になったとして、まさか大人のギャグ「合体!」は画面に出すのでしょうかw 
そしてついでに気になることを書いておくと
☆就活で釣り具メーカーや釣り雑誌は受けなかったの?
☆落としたスーさんの財布は? 

羊羹の引換券を風に飛ばされたのがありえないと旦那が言ってましたが、いやいや20代の男子なんてああでしょう、机の上にそのまま置くよ。当の旦那だって、そこは危ないよ、失くすよ、落ちるよーと言っても、何度聞き流した挙句にやらかしたことかw 一発でさらっていった風がいい仕事しちゃっただけですからね。あんな、いーかーにーも何か風で飛ばされそう&カップルが待ち合わせしそう&大声あげて大丈夫なカフェを撮影場所に見つけてきたスタッフさんナイスです。

さーて来週の浜ちゃんは何を釣るんでしょうw

「ナサケの女」1☆☆☆

米倉涼子の<出来る女シリーズ>最新作。
今度は脱税取り締まりです。弁護士刑事と来て、今度はマルサですかー。「脱税する奴は日本の道を歩くな!」決め文句もバッチリ、こんな美人に叱って欲しい☆的な?
 

物語は、西伊豆署でバリバリ取り立てしてたヒロイン松平松子(米倉涼子)が大抜擢で本庁に栄転。大きな事件を扱う部署で、はみだしモノのままエリートさんの気がつかない真相に迫っていくという、まあ定石です。でもはまり役なので盤石。
勝村さんとか脇もいい味出してます。
武田鉄矢のオカマバーのママはズルイ(笑)昔ヤンキーの頃にそのママに世話になったらしくて、プライベートは当時の仲間に囲まれて「借金の取り立て屋」に就職したと説明しています。まあ嘘じゃない(笑)そんな今は更正して頑張ってる市民が、貯金の札に名前を書いていたりする、そこから億の脱税に気づくなんて泣けるじゃないですか。

タイトルは、税務署内で内偵部と強制調査実施部をそれぞれ「ナサケ」「ミ」と呼ぶ、その「ナサケ」からきているんですね。温情溢れる捜査って意味じゃないんだー。
何故か豪華なジュエリーは持ってるし、高級品の味も分かってる模様。着飾ってホストクラブに<個人的に>内偵にいったりして、上司命令じゃないなら払いはまさか自腹なんでしょうか(^^;;;;)その辺もおいおい分かるでしょう。
今は対立してる飯島直子とも、そのうちわかり合えることでしょう。
普段税金のことなんて、医療費還付申告でしか考えないサラリーマンとしては脱税騒ぎは他人ごと。いろんな業界を覗けて、ヒロインのコスプレも見れて、ドンドンヤレー!と気軽に楽しめそうです。

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「JIN 仁」8 ☆☆☆

今回もずるいぐらいに泣かせる話。

 

惚れた女はうわごとに他の男を呼び、大きな仕事は龍馬にとられる橘家のお兄ちゃん。腐りもしましょう。でも、出来ないことは出来ないと認める事も、その上で出来ることなら身を投げ出してでもしてしまうこともある意味でお兄ちゃんの才能なわけで。

駄目な自分を嘆く兄ちゃんに仁先生が、でも自分は命を助けられ居場所をもらったと遅すぎる感謝の言葉をかけるところではもう泣いてしまいましたわ。

 

そんなお兄ちゃんや龍馬や洪庵先生達が、つい助けたくなってしまう仁先生。先生ががもつ器は小さいかもしれないけれど「美しい」器なのかも、とヤマサのご当主さま。良いこといいます。

 

実際、お兄ちゃんが駆けだした時にはこのご当主に直談判に行くのかと思ったら、役者のところなんだものびっくりしましたよ。でも役者も結局、ペニシリンのためになら(馴染みの女郎の治療費には出さなかったくせに)ポンと払ってくれました。身体で払うって(^^;;;;)人前で侍に頭を下げさせる事だったのねー!!

「返さなくていい」

と大見得を切るところもさすが人気稼業の千両役者!イヨ、日本一!!(吉沢悠、きれいでした♪)

ところで中条流というと、水銀のませたりほおずきの茎をつっこんだり(痛)して堕胎するんですよね?くわばらくわばら
性病といい堕胎といい、ペニシリンが日常的に必要ならしい吉原ですが、そっちはもっと予防の啓蒙に力を入れて。大事な新薬を江戸全体の健康に役立てている話がみたいです。
 

実は今日お医者さんの奥さまとお茶しまして~、今ニューヨークで働く脳外科医の旦那様は毎週「JIN」を楽しく観ているんだそうですよ。あれこれ無茶してる江戸の手術も「ギリギリいける」んだとか(笑)自分なら……と思ってこのドラマを見ることが出来るって全然違う視点でわくわくしました。

私だったら……サキみたいに、吉原で働くから金を貸してくださいと頼んでも床掃除ぐらいが関の山かなー。幕末でなら私の英語でも通詞になれるかなー(むしろ筆で達筆の日本語が読めなさそう)

 

これでペニシリンの濃度も上がり(妊娠検査薬でお馴染みの原理ですね)、未来の医学は万歳かと思ったら暗い予告になってましたよ?何事??

おまけに例の胎児腫瘍や、忘れ駆けていた初回の謎の男をもう一度だったし。最終回は近くなって来ましたねー。

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「JIN 仁」7 ☆☆☆

結核にペニシリンは効かないのでした。
というか、労咳を見逃してしまった仁先生。外科医であって内科の見立ては苦手という事なのでしょうか(龍馬が斬られて死ぬのを心配する様に、緒方洪庵についてもう少し詳しかったら会うなり検診しちゃうよね)
種痘はあってもBCGはまだの時代。……そういえばアメリカ滞在中、結核菌保有者と見なされて抗結核剤の9ヶ月間毎日服用を命じられて参りました。確かに現代結核は不治の病ではありませんが洪庵先生。徹底抗戦のアメリカ式と、全員で弱く感染しておいてオッケーな日本式、その考え方の差はどこから来ているのでしょうね??

仁が未来から来た、とお見通しだった緒方先生(武田鉄矢)
それがどんなに孤独な事かと涙まで流してくれたのには驚きでした。応える仁も流れる涙をぬぐいもせず、あれこれ溢れる男2人のやりとりにこちらももらい泣きでした(><)
何かと仁先生に便宜を図ってくれていた緒方先生。でも、その想いがここまでとは!老舗ヤマサの当主(石丸謙二郎)を口説き、ペニシリン量産のための施設と人手と資金を確保までしていてくれたなんて。
確かに、工程自体は医者見習いを拘束して従事させる事でもないわけですし。発酵を扱っていた職人達は作業にうってつけでしょう。これで手術もし放題ですよー。……と言うほど、定期的継続的に使ってましたっけ?吉原だけで??
ペニシリンは保存が利かないし。医療所の開設は逆に、どんどん作り出されていくペニシリンを無駄にしないように最善の策、だったりして。

今回も、仁が迷う度きりっと引き戻してくれていたのはサキでした。
汗をぬぐい一言かけるだけで。
「天は乗り越えられない試練は与えない」
という言葉を思い出させるだけで。不思議な娘です。
そのサキの想いを知ってか知らずか、仁先生は元の世界の恋人のことや、もしかして帰れるかもしれない事を考えずにいられないのだからつれない人です。そんな限られた時間だからこそか、もう他人の目ははばからず、並んで歩く事にした様です。幸せになって欲しいんだけどなー。

そうそう、謎の未来の10円玉は、丘にポロッと落ちていたそうです(笑)先生が元からもっていたんだと思ってましたよ。あの広い丘でどんだけの偶然ですか!でもそうなると、他にも江戸に来た人が居るということ……とか言っていたのに、最終的にはそれはどうでもいい!ということになってしまった様子。
謎はもっと後から明かされるのでしょう。そういえば忘れがちですが、例の胎児状腫瘍とか言うヤツもオープニング映像では存在感を増しつつあります。後4回や5回でそれもこれもカタがつくんでしょうか??
どうせ若い層に迎合しようというのなら、大河ドラマもヘンなテロップどころじゃなく、このぐらいの冒険をしてくれたらいいのにと思いつつ、来週がまた楽しみです。

「JIN 仁」6 ☆☆

ドレーン太い!!

家族が緊急手術&入院となったのが昨年8月。あれ以来やはり事あるごとに、生きてて良かったねー、死ぬところだったよねーと口にしてしまうわけで、それがもうこんな手術なんて見せられたら、お約束の様に毎回言ってます。この時代だったら死んでたねー。
で、ドレーンと言うのは腹から出ていたチューブの事です。そこから出て来る体液をみて、縫合後も中が膿んでないか出血がないか分かったり、逆に消毒液を入れることも開腹せずに出来て、まあなんて便利♪
でも、小指より細い管でも飛び出ていれば不快&痛いのに、まああんな太い管(^^;;;)その後の感染症も心配ですね。

そんなわけで、今回は南方先生を火種に勢力争いに揺れる医学書のお話。
立身出世に興味のない仁先生は、緒方洪庵をかばって自分が西洋医学所から消え去ることに。そこで、そこまで欲がないのは「仏様か死人」だと、胸ぐら掴んでなく龍馬が良かったですねー。確かに、この江戸に来たのが別の人なら、もっとガツガツと歴史に名を残そうとしたかもしれないし。金儲けだって望めば出来るでしょうに。
それでも、いざ斬りかかられたら、やはり懸命に逃げて震える仁先生。
自分は生きたかったのか、と独りごちていると
「当たり前でしょう!」
とサキに怒られます。大事な事は、いつもこの娘に怒られて悟っているのかも(笑)

逃げ込んだ神社の境内、実は恋人達で混雑していたのにも笑いました、あの緊迫した場面でまさかー(笑)

そして、仁を狙ったのは敵(?)方の漢方医ではなく、むしろ蘭方医じゃないかと示唆されて以下次回。
胃潰瘍だったお医者さんには悪いけど、いい台詞もたくさんあったけど、謎解きを考えるとつなぎで1回休みみたいな回でした。

そうそう、お兄ちゃんは例の娘に会いに吉原に通っちゃってましたよ!
で、彼女の目をそのうち仁先生が治しますか??
平成22年の硬貨??
まだまだ仕掛けがありそうで楽しみです。

「リミット 刑事の現場2」最終回 ☆☆☆☆

人を愛して、泣く方がいい。最後に愛が勝つ。
心底熱い刑事ドラマでありました。

にしても、名古屋は廃ビル多すぎです。
この前男の子が監禁されたのが、犯人が育った家。だったら元暮らしていた部屋、梅木の恋人トモヨ(灯世)が殺された部屋は当然捜索対象でしょう!!屋上に追い詰めた頃にパトカー到着って遅すぎますって。

そして大立ち回りの末の告白合戦、管内に丸聞こえです。
ナイフを握る加藤をマリアが止め、銃を突きつける梅木を加藤が止め、その度に犯人黒川(ARATA)が反撃しやしないか冷や冷やしましたが、黒川は殺してもらって本望ですものね。目を閉じてじっと死を待っているのに頭上を「愛」が飛び交い、生かされた黒川の心境はいかばかりだったのか。

まさか加藤は死ななくても、梅木が殺すかも、道連れで心中かも、マリアのおなかの赤ちゃんだってこんなことではどうなるか、という心配もあったのでとにかく誰も死ななくて胸をなで下ろし、辞表が受理されて驚いたものの、それしかないかもと思ったり。
後半は文字通り、手に汗握りながら見ていました。

この期に及んで、黒川にまで「自分もああなったかも」と共感する加藤には驚きました。もう一度いいますが、そう思う君なんだからこそ絶対殺人者にはならないって!!
加藤とマリアの子が暮らしていく未来には、”もう1人の俺たち”はいないことを切に望みます。
そのためにも、マリアがひき逃げ犯を赦したこと。相手だって人生が狂って辛かったのだと視点を変えられたことはよい光でした。
そして”2人で不幸に”なるために結婚するのだとか。縁起でもないけれどいい言葉でした!

梅木さんにだって、幸せが訪れるかもしれない芽を残しつつエンド。
影の薄かったエリート君も、影が薄かったからこそのフォローがありました。未来の所長さん?

どうか未来が愛に溢れて幸せでありますように!

(……シリーズ3が観たいような、また転勤してやり直しではギャグになってしまうような)

「リミット 刑事の現場2」4 ☆☆☆

語り合う仇敵2人、嬉しそうですよー(^^;;;;;)
「誰よりも俺のこと分かってくれてるのはアンタ」
確かにそういう見方もあるかも。

出所した梅木の仇は、その足で両親を殺して昔の恋人の子供を誘拐・監禁し、ついにはマリアにも魔の手が迫る……!!
どんだけ偶然?とも思ったのですが、そういえばお墓同士が近くて梅木とマリアが出会う場面が前にもありましたっけ。黒川(ARATA)も、自分が殺した女の墓参りなんて殊勝なことをしたんですね。

虐待されイジメられて育った不幸な男。
……ここに来て、梅木の仇がそんな風に分かり易く”違う”人に造形されていたのには少しがっかりです。1話の無差別殺人にしろ、2話の自治会長さん3話の弁護士にしろ、一見普通に思える人の、端からは計り知れないゆがみがずっと描かれてきたのに最後に来てトーンが激変では。

それでも、亡き恋人を忘れられないマリアの心情が、この事件で変わるのかもと思ったりでハラハラ&ワクワクです。
”お前みたいのに限って、いつか非道いことをする”
と梅木の言っていた予言(?)はどうなるんでしょう。それとも、マリアの愛をぎりぎり信じ切れなかったところがそれに当たるんでしょうか??

時々メチャクチャなことさえしなければ、梅木&加藤チームは検挙率も抜群、超優秀なはずなんですから、そこもきっちり報われて終わって欲しいのですが。無理ですかねー。
イチゴ牛乳の姐御、今週も素敵でした!

「リミット 刑事の現場2」3 ☆☆☆

鍋が赤味噌で名古屋コーチンですよ!さすが(笑)

それにしても加藤くん、可哀想すぎます。
傷ついた人を、そのままで受け入れて愛そうとしているのに。
普通なら、褒められこそすれ罵倒されることじゃないですよねー。

愛している人の幸せを願う、相手の嫌がることをしない。
それだって当然のことに思えるのに
「そんなの愛じゃない」
と、梅木が、ストーカーが難癖をつけるつける(><)
お前ら関係ないだろう!!
……と、鼻で笑ってやり過ごせたらいいのに。真面目な加藤くんは言われるまま悩んでしまうのでした。
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