いやはや、秘書鈴木(玉山鉄二)の企みを丁寧に暴いていく物語かと思っていましたらそれどころじゃない。大学時代の彼女(田辺桃子)も、私なら清家を上手くこう使うわと脚本まで書いて傀儡にする気満満でしたが、美貌の母浩子(高岡早紀)だって息子を言いなりのいい子ちゃんに育てただけじゃなく、政治家にするための策略で教師も鈴木も色仕掛けで操って……え、待って、演説の天才だった政治家の父和田島(加藤雅也)からして、愛人浩子の意見をそのまんま言ってたの?裏から国を操るみたいなのそりゃ楽しすぎるわ…。
(ちなみに櫻井翔と高岡早紀、実年齢10歳ほど差で親子って〜な配役ですが、世紀の美魔女なので若すぎてオッケー!)
そんなこんなを地道な記者魂で調べ上げていく道上女史(水川あさみ)頼もしい!
それをコナンみたいに全員揃えて「さて」となったら、失踪してた大学時代の彼女までそこに!整形してお手伝いさんとして浩子の再婚宅に潜り込み清家に情報を送ってたとかびっくりでしてよ〜!てっきり消されてたのかと笑
しかしその時点で鈴木が秘書官をクビになっていた様に、母も議員になった清家に絶縁され、元カノも結婚を迫るも捨てられて。清家を利用しようと群がった人々を利用し返して捨てる清家!
無能じゃここまで来られないものね、能力はあるのよ清家。そこに思想や志向がないだけで!
「僕のブレーンになって下さい」
と、まさかの身内に迎えられちゃう道上は、官房長官になった清家にしばらくは案外楽しく知恵を提供してしまうわけですが……さすがに袂を分つて、調べたあれこれを暴露本に書いたけど清家は押しも押されぬ官房長官のまま、今日も空虚な言葉を紡ぐのでしょう。
ああでも鈴木は、父が有罪だったから自分は政治家になれない…と諦めて清家をかついで来たけれど、もうスキャンダルとして明らかになったそれを自己紹介にしての出馬!頑張れ鈴木、日本の政治を変えてくれ!
あれ、主人公鈴木だったっけかな……笑