京都弁w
ピンクの囚人服に限りなく低い塀が売り、という先進的な刑務所にやってきた元芸妓、琴音(剛力彩芽)の罪状は……
「殺人どす」
新人はドベ、と呼ばれ雑用や汚れ仕事を押し付けられるだけでなく執拗ないじめを受ける。その全てを無表情に受け流し、食事に乗ったゴキブリも平気で食べてしまう琴音だが、何かと親切にしてくれる食い逃げ犯奈津(安達祐実)にだけは、殊勝な言葉で礼を述べるのだった……「なーんてね」
そっからはずっと琴音のターンでしたw
ゴキブリやポケットに入れられた写真、等々の揉め事のどれもこれもが奈津の仕掛けによるもの、実は凄腕のスリだろう、とドスの効いた京都弁で看破。身のこなし、食事、花の植え方と育ちも良い、なのに罪状が食い逃げとは、望んで刑務所に収容されたに違いない。待ってる家族なんていない、旦那への手紙は嘘、と次々と奈津の化けの皮を剥いで行きます。その間、回想される琴音の悲しい生い立ちと辛い現実……でも、貧しく両親もはなからいなかったという琴音に言わせれば、家族なんてシステムは古いんだそうで、かといって罪を犯した奈津だけが悪いと責めるわけでもなく
「罪は、犯させた方が悪いんやで」
とうそぶく琴音の言葉は、所内の情報屋として立ち回る奈津にどう響いたのでしょう。
その他もに同室の女囚が、エロ女(平岩紙)整形サイボーグ(橋本マナミ)元ヤン(トリンドル玲奈)詐欺罪(山口紗弥加)ボケ老人(木野花)と賑やかに揃っていますが、以降毎回こうやって論破されていくのでは。エロ女は『本当はもてない』と予告で言われてましたしw 多分老老介護で旦那を殺したボケさんも、本当はボケてないってー。 琴音自身も、実は殺人は冤罪。なのにしていない罪を認めてまで収監されたのは真実を知る為……だそうで、刑務所内で会いたい人でもいるのでしょうか。
イロモノ度100パーセント、半笑いで見始めたのですが案外きちんと楽しめてしまいました。
安達祐実のセーラー服にも驚きましたが、普通に似合っていてさらに驚愕(^^;;;) 韓流スターの引退コンサートにいく為に脱獄しようとした野獣姐御(靜ちゃん)もいい味だしてましたよ!初回のみのゲストなのかな、また出て欲しいです。
橋本マナミ
山形発地域ドラマ。
誰もが知る名作「泣いた赤鬼」と主人公の学生時代をリンクさせて描く再会と再生。
田園の美しさ、人々の暮らしの豊かさの描写の中に、さりげなく名産のぶどうデラウェアやワイン、更に貴腐ワインを作る苦労も織り込み「飲んでみたいなあ」と思わせるとはニクい脚本です。トンネルを抜けると広がる不思議空間も、採石所かなあと調べたらなるほど、高畠石が有名なんですね。実際コンサートや芋煮会wに使われているそうで、ドラマ内でもトランペットの練習にワイン蔵にと印象的な場所。作者浜田廣介の記念館と合わせて『瓜破石庭公園』是非訪れてみたくなります。そしてお土産は貴腐ワインw
作中イベントで出版されていた中学生作の「続・泣いた赤鬼」も購入できたら完璧ですね
<物語>
東京の出版社で働く主人公辻村莉子(村川絵梨)は、故郷の高畠町に呼ばれ町おこしイベントに協力することに。地元の名士浜田広介作「泣いた赤おに」の続編を募集、絵本を出版しようというのだ。
しかしすっかり東京弁で喋るようになった莉子は、熱心な担当者にも同級生の集いにも心開かず、特に「変わり者」と評される夏目(木南晴夏)の話題になると表情を硬くする。
その昔、いじめから助けてくれた夏目を裏切り、自分は元通りの女子グループに戻れた代わり彼女は学校に来なくなってしまったのだ。今はひとり家業を継いだ彼女と「泣いた赤鬼」の青おにを重ね、自分のせいで夢を諦め不幸に暮らしているのかと、後ろめたく思う莉子。また出版も当初の理想では売れないと、公募作品でなく有名作家を強引に登用するのだが……。
思い出の場所で再会した夏目は目を輝かせてワイン造りを語る。
恨まれていると思い込み、いつまでも時を止めて昔のことばかり考えていたのは自分だったと泣く莉子に夏目は、それも必要な時間だったんだよと、ゆっくりと美味しさを増す貴腐ワインを差し出すのだった。
「辻村さんの時間は、止まっていたんじゃなくて、熟成してたんじゃないかな」
賑わうイベント当日、出版されたのは中学生が描いた公募作。東京へ戻る莉子は、旅人のために置かれた「休め石」に腰を下ろして喧嘩別れした恋人(真島秀和)に電話をかける。土産のワインを一緒に飲もうと。
そういえば、地元出身でもないのに妙に熱心な担当さん(中島歩)とは恋でも始まるかと思ったらサラッと別れましたねw
いじめてたことなんて忘れて夏目のワインを飲んでいる同級生(馬場園梓 他)にはちょっと腹たちましたけど、そんなものかも。かえって、ひとりそこにこだわっていた莉子が前を向けばすべて過去のことになるのかも。なにしろ夏目本人がもう歩き出しているのですから。
高校時代の夏目を演じた上白石萌歌も良かったです。
ヒロイン栗原の母が小林幸子。え。
娘に未亜と名付け、高校時代にNY旅行してティファニーを買い与えるエピソードから思い描いていた感じじゃないのですが……まだ見ぬ父が、草刈正雄みたいなダンディなのかしらん。
さて奥様に不倫がバレました。
「この、泥棒猫ッ!」
ってキッツい。一年半ぶりに目覚めた副社長夫人(木南晴夏)は、自分の不倫が原因で離婚が決まってたことなどすっかり忘れて旦那ラブです。いや海里も、誕生日なんて祝われてないで、妻署名済みの離婚届さっさと見せてやればいいのに(^^;;;) 日陰の身の栗原が、平気なふりしながらどんどん病んでいきますよ。
誕生日当日はさすがに本妻に譲り、翌日には会えるとゴージャスめの手料理やケーキを準備していたのにやっぱり来られないとLINEが来るやいなや、全てゴミ箱にダンク!怖、そしてもったいな!やけ食いで食べ尽くすならともかく、捨てるかー(と画面にツッコんでたら、気持ちはわかるよとその場面だけ見ていた息子に言われてしまいましたよ。母の女子力低すぎ)
しかも、不倫の会社バレでとっさに、ジミーチュウ宮沢と婚約してるんだからナイナイとか要らない主張をしたせいで、社内でそっちが噂になっちゃうわ祝われちゃうわ実母にまで結婚話がいっちゃわ。交際お断りをしたばかりの宮沢とまた顔を合わせちゃって、話を合わせてもらったばかりか母と会食までしてもらった大きな借りはどう返すんでしょう。
会う度ふざけ倒してる宮沢ですが、栗原のことは本気なんですと。……うん、知ってたw 今更、怪我した未亜につきそって大事な仕事をすっ飛ばしたなんて言われなくてもね。
『相手に脈がなしと分かってたら、本気じゃないふりしちゃうよ』
と語るトリンドルの恋模様と、宮沢のそれを重ねさせるため感が強かったですが、いやいやいや、幼馴染&同居人が好きな人と知っててとりあえず寝てる女と、普通にイーブンな恋敵関係を重ねられても。ドラマ脚色の3人同居のせいで、トリンドルが余計に酷い奴になってて可哀想ですね。 あれ、男側にもう一人居たよね、誰だっけw 未亜の元彼ストーカーも出張ってますが、それじゃなくて。
ああでも今や、その元彼よりタチ悪いのが海里の義姉、妻の姉(橋本マナミ)ですよね。
未亜を階段から突き落とし、不倫デート写真(ただ一緒に歩いてるだけw)を社長に叩きつけ、長い昏睡から覚めたばかりの妹を連れ出して不倫をみせつけ意識不明にさせる、その陰で妹名義で借金を重ねているとか。 妹も愛人も殺して自分が海里の妻になりたいのかな。でも残念、海里は色気のないタイプがお好みな様ですよ(^^;;;)
笑いのツボ、もといストレス対策エアギターとカラオケは相変わらず互いに知られず、別々です。いつか共に暮らせる日が来たら、一緒に出来るんだね。って、本当にそんなエンドだったら笑い死にしそう。
滝壺レストラン!
景観が素晴らしいからこそ、そこを伐採してレストラン建設だなんて莫迦かと胸を痛めておりましたら、ま、まさかの露天w 森に直接テーブルと椅子置いてます!
えーっとこの店、モデル店が実在するのかなw
食材置き場は、厨房は、上水やガスや排水は、店員の着替えは、トイレは、雨の日は、あれやこれや、マジですかー!
そもそも根元を踏まれる天然林はいい迷惑でしょうし、料理を運ぶ足元は悪いし(運び手は老人だってのにw)、虫が来るし、葉も落ちるし!! イベントで何日かならともかく、あれってシェフ(梅沢富美男)個人の店が開店してるんですよね? 画面では見て美しくても実際は問題が山積みでしょ~!!
そして1話に引き続き不満なのは、ドラマ的見せ場のために客をえらく待たせる事です。
米がこない。
開店初日、もう客も並んでオープン予定時間直前に気にする事ですかそれw
計量して研いで炊く時間を考えてませんよね(研いだ水を滝壺や森に垂れ流さない良心があれば、研ぐのは別の場所でする筈だし。炊飯器もガス釜も森じゃ使えないし!) 結局、神楽米を諦めて村産の小麦粉でパスタを作ってしのいで、メインは山菜。それはいいんですけど。裏工作した市長も、美人秘書(橋本マナミ)も、ほくそ笑むのは前夜に!届かないって困るのも前夜か早朝に済ませておいてくださいよー(…あ、パスタ森のテントで茹でてたっけ。まさか塩入り熱湯の茹で水を滝壺や森の木の根に……うわー環境破壊やめてーorz)
と、例によって気になって仕方ない些末を傍におけば。村役場の兄さん(浜野謙太)の恋話は面白かったですw やーいふられてやんの!
邪魔してたスカイランタンも自分の手柄の様に話して、美人フードライターさん(ホラン千秋)をアテンドしてデレデレ(^^;;;) 普通はここで、レストランも僕の企画と言い出した嘘をばれない様にと四苦八苦がお約束ですが、なんと浅井から『彼が責任者です!』と大嘘をプッシュw(にこやかに意地悪してる様にしか見えなくてまた可笑しいw) 当の美人に疑われつつも気を引きたくて、本当に彼がレストランのために働き出し、やりとげた自信も得ていくの素敵でした。滝壺のディナーで告白の場面なんて、みんな遠くから祈ってあげてましたよね!!
……でもまさか、交際でなく結婚を申し込むなんてw あれで既に付き合ってるつもりだったなんてw 莫迦ですねえ。でも気分はもう仲間です。ランタンの時にも、こんな巻き込みエピソードが欲しかったんですけどねえ。
パスタをこねて、茹でる、マニュアル通りの作業なら得意よ!とお役所3人娘(?)が立ち上がるところも愉快で、やっぱり思いましたランタンの時にもこんな(以下略)だって、妨害するだけして謝ってもいなくて実際の働きもほぼ描写されなくて、翌日には自分たちも頑張ったとか言ってるの、本当に気になったんですもの!
で、怒涛のパスタ作りを手伝った後、キュートなソムリエ服に着替えて、森の凸凹を料理運んで、山菜ソムリエとして解説しまくりのおばあちゃんたち元気です。時給いくらか知りませんが、せめて運ぶのは若い衆にさせて。ソムリエさんたちは座らせてあげないと倒れちゃいますよ(><)
一人一台ミニカーって何w
『助けて』と浅見さんからメール!
さては敵エスパーに誘拐されたのかと東京の定時制高校に潜入したエスパー軍団(定時制だからマスターも入学可w)
まあ連ドラと同じっちゃ同じなんですけど。
生徒たちはそもそもキャバ嬢だったりで下着/ボディコンスケスケ谷間見せ。制服チームだって大開脚でパンツ見えまくり。もうちょっとチラッと見えるのがいいんじゃないのかな、どうでもいいけどw
なんでこんなものわざわざ見てるんだろうと、情けなくなること間違い無しの出来です。映画化も楽しみですねえ、映画館に行く勇気ちょっとないけどw
相変わらず曲はかっこよく(エンディングのひゅーいさん?笑ったw)敵教師役はナイス胡散臭い片桐仁。変な小物は私物でしょうか、展覧会で見たようなものがアレコレ気になりましたw