生理が来て泣いて安堵する彼女と、そんな彼女をいたわる彼氏を暖かい気持ちで見守っていたのですが……ドラマはやはり最も厳しい道を主人公たちに求めるのですな……。
親も認める幼馴染カップル川上福(さち 桜田ひより)と月島宝(細田佳央太)は、この日にしよう、と2人で決めて初めての性交渉を交わす。その後も密やかに愛し合うある日、避妊具が破れていて。アフターピルをネットで一緒に調べ、1人で大丈夫と産婦人科に向かったものの逃げ出してしまったことを宝に言えない福は
くじ運が悪いんだから
こんなに普通なんだから
妊娠などという特別な事件が自分に起きるわけがない、と心配から目を背け続けるのですが。むしろ運が悪いから当たるのでは。
それにしても志田未来主演「14歳の母」での性交は男主導の一度の過ち&その後相手は逃げまくりだったことを思えば。今作での性交は両性合意で繰り返される、愛。避妊は試みられていたし、妊娠の不安を福だけに抱えさせたことを宝は情けなくさえ思っているわけで、時代の変遷を感じます。
しかし学生の妊娠に対する周囲や学校の対応はほとんど変わっていないのでは? 年に何人も妊娠する学校ですら皆退学と聞くのに、休学して産んで大学へなんて例ありますか?
CMなどで目に入っちゃう先の展開を見るに、やはり妊娠はしてる様で、産む産まないや両家のすれ違いの話になっていっちゃうのかなあ。
アフターピルへのフリーアクセスを求めて運動する!とか、女性側からの避妊の選択肢が少ないことや性教育の現状の話とかにはならないのかなあ