タイトル長すぎ。また池井戸潤原作の、女子がかんばる金融ものかと思ったら違いました(^^;;;;)
よろず保守的なよつば銀行。
外部アピールなだけの初の女性登用人事は、むしろ厄介な女を失敗させて、頭取(古谷一行)の失脚に利用しようともくろむ副頭取(柳葉敏郎)とその一派(わーい、悪い林泰文だ) そこで業績不振の大東支店に抜擢された女性営業課長は……おっとり美人の原島浩美(真木よう子)
初出行は、表のシャッターからお客さんと一緒にw それ本部ならともかく支店では1時間遅刻ですから! と、指摘されても皮肉言われても、微笑み絶やさずスルーの原島浩美。皆が次々と手柄を報告する会議でも平然と
「何も、成果はありません」
それでいて、従来顧客より利益率のいい新規開拓に力入れるべしと発言。さすが『空気が読めない』と、敵陣営からも認定されている女ですw いや確実な方から…と説く営業陣には
「勇者じゃありませんねえ」
じゃあお前やれと当然言われ、できなきゃ逆立ちで一周してやるという割に別に策はないらしいんですよー。
トップ営業加東(丸山隆平)が2年も断られ続けている紳和商事。そこに付き添って訪問すれば、社長室の壺と絵画に気をとられて怒られる始末。美術に造詣の深い副社長(平岡祐太)には気に入られ、社長宅コレクションや美術展に招かれるという営業一筋では得られない縁は築いていますが。ワンマン社長な父に意見もできない御曹司副社長と仲良くなっても、契約してもらえません。恋人なのかと、社長夫人が喜ぶぐらい(^^;;;;)
財団を設立し、代々の美術品所蔵を社長個人から移譲して節税対策&経営に向いてない副社長は美術館の館長に……と提案するも、社長も言うようにありきたりですよね。本人達だってそれぐらい考えたことがあるでしょう。でもやっぱり息子に社長譲りたい、なのに息子に才能もやる気もなーいと長年悶々としてるのに図星さされてもね。
行き詰まった浩美が目にしたのはインバウンドの波。そういえば紳和商事も、中国の会社と提携するところだったなあ。と、急ぎ調査し契約ぎりぎりに判明したのは、提携相手の目的が業務内容でなかったこと。契約現場になだれ込んできた浩美が言うことには、ホテルを建てたいのでは?今、本社が建っている土地に!がーん!
おかしな提携は延期、いえ破談に。そして「本当に、会社を家族と思っているのなら…」の指摘にも得心し、次期社長を身内以外から選ぶとついに決意。副社長はめでたく美術館の館長になるでしょう。その新規財団と取引するのは、もちろんよつば銀行に! え、会社全体の取引銀行も、なんとよつばに鞍替えですよー!
創業以来絶対にここ、と取引してた銀行は? 何にもしてないのに、寝耳に水の取引停止。まあこの場合、紳和商事の危機を探知しなかった責任があるっちゃありますが、そちらの銀行にしたら誰かの首がとびかねない大失態ですよねえ~ちょっと可哀想(^^;;;;)
さておき、実力を示した浩美。
逆立ち代わりの「ご褒美」に、それまで営業が各自秘匿していた顧客情報を共有して下さい!とぶちあげます。真っ先に広げた浩美のノートには、界隈の個人商店の情報がぎっしり。商品の価格帯から行列の人数まで。のんびり散策とみえて、実は取引の手がかりを探していたんですねえ←これは当たり前すぎw 新営業課長が、昼からただ散歩してると思う方がどうかしてるw
これが杏の「花咲舞が黙ってない」だったら、もっと喧嘩腰で親からは結婚まだかと急かされてる感じ? そもそも閑職だし。
こちら陰謀絡みとはいえ栄転で、一人暮らしの浩美さんには急かす親も今の所なし。玉の輿の誘いにも「仕事が恋人」と言い切って万事にこやかに、穏やかに解決していきますねえ。その割に過去には、社内の不正を告発する芯の強さがある様です。加東はこの先、相棒になるんでしょうか。
普段はいいんですよね~おっとりで口数も少ないので。見せ場の説得場面になると、低音の長台詞がつたなくてハラハラ見守ることに(^^;;;;;) それを画面に引き込まれると称すのか、大根見てらんねーとTV消すのかが分かれ道かもしれません。美人でナイスバディなだけにモデルあがりかと思っちゃいますが、実は無名塾出身。むしろ演技派って評価ならしいのですよねえ。あれもリアルな表現なんでしょうか。うーむ。
大東支店、営業に森永悠希。チャラ彦の「トクサツガガガ」と違い、弱気で営業成績低め。こちらも浩美のサポートで変身あるか?喫茶店店長の片桐はいりもインパクト強かったですw