西村雅彦と妻夫木聡が……兄弟?!

甥っ子なんだろうとしばらく思ってました。美容院してる長女の息子なんだろうと。だって20才違うよねえ。そういう兄弟もいてもいいけれどもさ。

そんなわけで、田舎から様子を見にやってきた両親(橋爪功、吉行和子)をめぐる兄妹のあれこれです。
上京した両親をもてなしたい気持ちはあるものの、特に用事無し期限無し、お膳立てしないとべったり家に居る客人をもてあます実子たち。わかるw 特に偏屈ものの老父が苦手なところもw

でもファンタジーなのが、出来過ぎの嫁!
物語で嫁と言えば、義父義母を目の敵にするものですが、長男(西村雅彦)の妻(夏川 結衣)は終始いい嫁、歓待モードです。

同様に 次男(妻夫木聡)のカノジョ(蒼井優)もイイ子で、一度会っただけの母が倒れれば病院に駆けつけ、田舎の葬式にも何泊も居残り、婚約もまだなのにびっくりの嫁級の働き。もちろん喜ばれて形見わけをしてくれましたが、別れたらどうするんだろうと要らぬ心配をしてしまいますw

あの小津映画「東京物語」を山田洋次がリメイクだとか。
 元作の頃にはあんな嫁もこんなカノジョも普通だったんでしょうかねえ。でも実娘は夫に愚痴めいたことを言いたい放題なのだから、そもそも用件以外の会話の場面がほぼなかった長男夫婦はそうとう我慢していると思っていいのかなどうかなw
リメイクらしく震災も話題に取り入れ……ボランティアで出会ったとか浮いた感じ。映画の普遍性を奪うつけたしではと思います。

特に事件らしい事件もない映画。
芸達者が揃っていて、魅せるけれどもじゃあ何が心に残ったのかというとよくわかりません\。
ラスト、ご近所の家族が犬の世話も洗濯もしてくれて老父の一人暮らしは大丈夫な様子。遠くの実子より近くの他人ってことかしらw