ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

春の呪い

「春の呪い」〜最終回 ☆

 う、うん。最後まで見ました。
 家に縛られやりたいことも希望もないエリート会社員冬吾(工藤阿須加)が、母の決めた婚約者春(桜田ひより)の死をきっかけに、密かに好意を抱いていたその姉夏美(高橋ひかる)と行動するようになり、家から離れ自由に生きる道を選ぶことになる…。
 と冬吾を中心に見ていれば満足な実写化でした。工藤阿須加では原作より年齢はかなり上がったものの、覇気のない持ち味が親の言いなりで生きてきた男にはぴったりかと。交通事故も、押されてもいないのに轢かれてたしw
 春ちゃんもいたいけ可愛かったですね!
でも実は、自分の死後を思い悩むドロドロした気持ちも抱いていて。特に大好きな冬吾が、家同士の取り決めで婚約しただけに、相手を姉に切り替えてしまうのではないか、それぐらいなら姉を道売れにとまでの苦悩をブログに綴っていたのでした。

 記名はないけれど、通院日や検査日の一致からもう絶対に春のブログ!
と、断言できるほど春の診察には何をおいても必ず付き添って記録して励ましていた姉の異常な愛情をもっときちんと描いておいてほしかったんですけどねえ。
『恋人も作らず、進学も就職も妹の為に選んだ』
とは、するっと冬吾の口から語られるだけ。せっかくの連ドラ、それを印象付けるような交際お断り場面を入れても良かったのになあ…。 繰り返される幼い日の約束
「ずっと一緒に住もうね!」 
これ自体は誰でも通る道だから。それを大人になっても本気で願っていて妹しか好きじゃなくてこれ性的にもやばいのではと本人も思っていて……なのに、妹の婚約者とお付き合いしているところでの罪悪感じゃないですかああああ! その前に、春のことを知りたすぎて、生前デートした場所に連れて行ってくれと頼むトンチキが挟まるわけですが。 ヒロイン夏美が普通に可愛らしく、原作の自転車ヒョイっと担ぐようなガサツ感もないので 益々単にデートでしたわ。 
 原作小西明日翔の真骨頂は、気迫、激情。
「辛い時ほどよく笑う」
ようなギリギリの心理状態の人を演じさせるには、若い女優さんの演技力というよりは撮り方や演出が淡々としすぎていたんじゃないかなあと。

 春がいないなら死にたい夏美、君が死んだら僕も死ぬ、と冬吾。それは春が悲しむから困る……という妙な三竦みでいるうちに夏美は、春を理由にせずとも冬吾の無事を祈るようになってしまうのですよね。
 ラストはそれぞれに家を出て、冬吾は家と母親(高島礼子)から、夏美は父親と春から、解き放たれて生きてみるのでした。

 しかし、夜の待ち合わせで当面の宿泊先を心配しながら終わる原作と、明るい光に包まれて終わるドラマ。それだけでも印象違いますが。ドラマでは手を繋いで歩く2人を、ニコニコと春も見守っていているんですよ。完全に許された感。そんなあ。
 春が生きていたら決して喜ばない選択をした自分たち。ふりかえっても呪う春がいないということは、春が死んでしまったと認めることでもあるジレンマ。そんな決して抜けない棘を抱えながらも、騒がしく逞しく生きていこうとする夏美が好きだったのですが…。 原作知らずに見た方が楽しめたかもしれませんが、その場合最後まで見るほど惹かれたかよくわかりません…。 

「春の呪い」1☆☆

 あまりの違いに原作を読み直してしまいましたよ。どうしてこうなった??

 最近の漫画ドラマ化は、台本に原作のページそのまま貼った様な作品が多いので油断してました。全2巻の短さでそれはむりですね。

 姉妹母の葬式で始まり、妹春(桜田ひより)の葬式で終わる第1話。
春の死後から始まる原作には無かった場面や回想を先に描いたいわば0話(原作母は死別でなく家出、再婚後に生まれた弟もいます)悪い改変では無いのかも。縁戚婚を望む親戚柊家が、まだ小学生だろう姉妹の品定めをその葬式でしていて腹黒さが際立ちます。高島礼子がまるでクルエラデビルw
 で、親が命じるまま高校生の春と交際を始める柊冬吾に工藤阿須加。年齢離れすぎとはいえ、表情の読めないイケメン枠、まあ確かに。

 じゃあ何に憤っているのかと言えば……姉夏美(高橋ひかる)の春への執着が、お母さん亡くなり父は再婚で、寂しかったからに見えてしまうところ? いや原作だって始まりはそうじゃ無いとは言い切れないですが。
友達も作らず男女交際もせず、生活の全てが妹。むしろ性愛すら妹に向いているのかと自分でも戸惑うほどの異常な妹愛……は、1話にありましたっけ?? 婚約反対もデート監視も、冬吾狙いに思われているなど。

 また、春の死で一番の衝撃は、決して起き上がって姉の手を掴む春じゃないはず!だってまだ、そこまでの背徳は起こってない。
『冬吾と夏美の交際』
これよ? 春が死んだなら君と、としれっと申し込んでくる冬吾と、それを受けてしまう夏美こそが1話の締めであるべきでしょう??
まさか、2話の締めはそこ?

 あと、夏美はもっと逞しくてガサツでお願いしたいです。それもこれからなの??

そして細かいですがプリペイドカード。原作と金額が違う…じゃなくてw セルフのパン屋で売上No.1とは一体? 映える職種に変えるのはいいけど、辻褄はきちんとして欲しかったです

 
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