ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

星野源

「MIU404」10,最終回☆☆☆☆☆

 わー騙された!すっかり騙された!!
ナニが起きたかと思った! でもやたら日付が映されるのはなんだろうと思ってた(娘の誕生日頃だしw)そういうことだったのかあああああ!!

 久住を探せ。
全ての痕跡を絶って、いきなり消えた久住(菅田将暉) 追う警察。
でも顔写真もなし本名不明じゃ、違う名乗りで携帯も変えられたらどうしようもないじゃないですか。伝手は成川(鈴鹿央士)が覚えていた「65」からの六郷wの工場と、『確かな情報』とやらをもらってアクセスを稼いでいたナウチューバーREC(渡邊圭祐)  RECの罠で久住をおびき出す……まで行かずとも、せめて騙されていると分からせたかったわけですが、敵は何枚も上手。カメラオフの筈が志摩(星野源)と伊吹(綾野剛)の同席も観られていたし、久住(仮名)の居場所を割り出したことも知られてしまう!(ビバ、出前太郎!)
逃げのびるために久住(仮名)が選んだ手段は……同時多発爆弾テロ!!! 各地から爆発の通報が寄せられ、SNSにも書き込まれ、ニュースでは速報が流れ、久住を追うよりも爆撃された病院に向かう機捜任務を優先した404。
 でもそれは、フェイクだったorz

 もうね、そこは仕方が無いじゃない?
ちょっとしたキー操作でそこまでの仕掛けが起きてしまうなんて。「お前らのせいで」と久住はうそぶいたけれど、それが無くともそのうち勝手なタイミングで発動し、RECは煙幕に利用されたんでしょうね。別名義の人脈やパスポート等々の様に。
でも警察や救急が混乱したせいで、亡くなった胎児もいれば(この件辛い……)ドーナツEP運搬車に轢かれた陣馬さん(橋本じゅん)は手当が遅れて意識不明に。メロンパン号はすっかりテロ車両と拡散されてお蔵入りに。そして何より、404の絆にヒビが入ってしまいましたよorz
久住を追わずに病院に行こうと決めたのは志摩だった。
その他、伊吹を責めて切り捨てるような言葉を志摩が吐きましたが、ち、違うから!伊吹が盗聴(コラw)を止めた後からが神髄で、伊吹大絶賛、真っ直ぐな相棒を巻き込みたくないだけなのに。というか、伊吹がガマさん(小日向文世)の

『刑事だった自分を捨てても』

発言をなぞったのと同様に、志摩も警察には出来ない方法で久住をあぶりだそうとしている。互いに相手に黙って、同じことをしようとしているんですよ?気付いてよー!

 挙げ句、久住=トラッシュの潜伏先に単独で先着する伊吹orz 腹の探り合い、欺しあいの様な会話で何を分かり合うわけでもなく、煽られた挙げ句にやっぱり罠にかかる伊吹と、助けに来た筈がやっぱりややこしいことになる志摩orz 銃なんて向けちゃダメだってば。そして自分も銃を向けられているのに、意地を張っちゃダメだってば……! 以前なら死ぬのも怖くなかっただろうに、今はそうじゃないでしょう、トラッシュは死なずにきちんと捕まって欲しいし、伊吹や志摩にも傷ついて欲しくない。なのに、なのに! 

死なないでーーーーー!
 え、オリンピック開催?

 もうこんな記事、ドラマを見ずに読んでいる人はいないでしょうから書くけど(まかり間違って未見ならここから読まないで本編を観てください)


 息絶える志摩も、正義を手放してトラッシュ久住を撃ち殺す伊吹も、バッドトリップの産物でしたわorz  そうだったそうだった、2人とも薬物吸って昏倒していたのだし。そこで武装解除もせずに銃持たせたまま放っておく間抜けじゃないでしょ久住は!!!……でも、両手両足拘束したら、近くに携帯置いたままでもいいやーと目を離す程には暢気でしたけどね!(2人を起こしたのが、陣馬さん覚醒報告だったミラクルに乾杯!!!)
 無事に洋上に逃げ出して、船に救助されたのか泳ぎきったのか……いくら近海とはいえ着衣で命がけ(まず、靴は脱ぐべし^^;;;;;) そこからの九重くん(岡田健史)も加わった追いかけっこはまさに手に汗握りました。伊吹が走る!跳ぶ!志摩は自転車だ!!メロンパン号にも行く手を阻まれ、追い詰められた久住は。
 いやー死に逃げも覚悟したorz 多分本人、昔の志摩と一緒でそれでも構わなかったのでしょうが。死にきれないなら今度は、警察に暴行された被害者だと訴える方向に!とことんクズ!……しかし目撃者になってくれるはずの友人達は、久住自身がばらまいたドーナツEPでラリラリで、証言できる状態じゃありませんでしたw なんて皮肉な地獄。

 さて久住(仮名)は誰だったのか。
天王寺育ち、貧しくて母と死別? いやいや、相手によりなんとでも自称して取り入っていたヤツでした。システム開発に関わった云々のエトリ情報も伝聞な上に、本当に久住のことだった確証もなく、本人はただ黙秘。貧しければ世間を恨み云々、恵まれていたのなら愛情不足で歪んだ等々と、とかく世間が型にはめて消費しがちな『物語』の提供を、一切拒み続け名無しのままで……。薬物製造の証拠はあるとして、エトリ殺害は立件できるのでしょうか。できたとしても、死刑や一生檻の中にいるには不足なような。いつかまた娑婆に解き放たれるのでしょうか、身元不明のまま?
(とりあえず、安いサイドストーリー『久住の過去!』なんて配信されるよりは不明で良し。限定しない方が視聴者それぞれで身近に受け止められるでしょうし、いつか判明するのならUDIラボ絡みであって欲しいよw)

 ああ、メロンパン号テロ犯説の拡散を、これまでに接触したたくさんの人たちが否定してくれたエピソード。素晴らしかったです。世間は時に美しくもある。久住もそれを知れたら良かったのに。

 ラストはマスクで機捜任務中の志摩と伊吹。
ああ、このオリンピックが中止になった2020年の夏に、確かに2人は居るんだ。そんな喜びを、邪魔な筈のマスクが噛みしめさせてくれました。 
機捜404フォーエバー! 

ちなみに放映前に菅田将暉Boxのミスド食べてましたw 最終回放映日に菅田将暉がドーナツEPならぬミスタードーナツの宣伝を始め、GoTo強盗!の放映日がまさにGoToトラベル。新型コロナウィルスで放映日がずれた故のそんなミラクルも楽しみましたよ!!
異動になっちゃった桔梗さんとの恋は……生きてるチャンスを、いつか活かせるといいね志摩!

「MIU404」~9 ☆☆☆☆

「間に合った……!!」
そう絞り出した伊吹を、ハムちゃんごと抱きしめる志摩。もちろんBGMに「感電」もう胸熱×胸熱でしたね!

 伊吹(綾野剛)が志摩(星野源)を闇からすくい上げた6話。
でも以後、それが尾を引いたのは
「俺が眼を離したから」
「それは俺が電話をしたから」
と盗聴器問題であったり、『相棒殺し』への反論だったりと、改めて感謝を述べるような繊細なことでなくw 反面、立ち回りの共闘などバディみは増し増しで嬉しくなっちゃいましたよね。
7話、逃げ続けた10余年を服役にあてていたらとっくに新しい人生を踏み出せた、という逃亡犯の吐露に、視聴者は隠れ続けるハムちゃん(黒川智花)の無念や、3話以降逃亡中の未成年成川(鈴鹿央士)を重ねたり。そして8話、猟奇連続殺人と、伊吹の恩師ガマさん(小日向文世)と。次は伊吹のターンとは予想できたものの、過去のやらかしでも、志摩のような後悔ですらなく、まさかのガマさんが(直近の一件だけとはいえ)犯人だったとはorz
 何が出来たのかな、と泣きじゃくる伊吹。
伊吹がもっと無能なら、聞き込みはガマさんに及ばず。志摩ももっと無能なら、騙されたままだったでしょうにね。気付いてしまったら、見過ごせない。悲しく辛いエピソードでした。

 そんなこんなを!たくさんの点を、どんどんとつなげて線にしていっての9話!
沈む伊吹を、今度は自分から盛り上げ励まし、共に前に進もうとする志摩がいるんですよ!

 久住(菅田将暉)に拾われていた成川がいっちょまえな顔で裏社会に足突っ込んでしまっていて。『女詐欺師』を探して賞金ゲット!と、何も知らずにハムちゃんを追い詰めていく。
『孫を探しています』
と、善意に偽装しネットに拡散されてしまう写真。接触してからも、
『不登校で』
『住むところも、未成年は契約が』
と、家出人としては決して嘘じゃない哀れげな相談で気を引いて、善意のハムちゃんをおびき出そうとする卑劣。それでいて、探されている女の命の危険は想像も出来ない無邪気さorz
挙げ句、
『狭くて暗くて冷たいところ』
にハムちゃんと一緒に堕とされてしまう成川なのでしたが。
そもそも、出歩けないハムちゃんが成川と出会えた理由がエトリ証言が疑われ警察に再度呼ばれたからなのだから。とっととエトリを捕まえられないことに端を発し、元から全て警察のせいだろうがよーorz
 とはいえその警察にだって、全力で誰かを救おうとしている人たちがいる。

 ハムちゃんの危機に野獣と化した伊吹と、冷静に監禁場所を探った桔梗(麻生久美子)と志摩に、以前成川にした対応を猛省する九重(岡田健史)も加わった必死の捜査で……見事!無事に!井戸の底の二人を発見!!!

「間に合った!」

それは実際に死に瀕した二人だけでなく、今度こそ救いたかった機捜メンや成川家も含めいろんな人のためになったんです(><)
そして本名不詳実存不明のエトリも、ついに逮捕され……。

 た、と思ったら爆破かい!

 気さくな大阪弁で家出少年を取り込み、使えなくなると切り捨てる久住。クズを見捨てるからクズミ、とうそぶく顔のいつになく不細工なこと。演技力で美しさって消せるんですね。そしてまさかのエトリ殺害。そんな大それた悪人だったのね?

 そういえばUDIラボまで出て「アンナチュラル」世界と更につながり、連続殺人犯はまだ野放し。ナウチューバーがどうしてたっけ、とこの先の展開も気になりすぎる今作。やっとこれ書けたから、さあ今から10話観るぞー。怖いけど観るぞー。

「MIU404」2~6 ☆☆☆☆☆

 救われた。

 初回からずっと面白いんですよね。まさかのメロンパン販売車で街を流す機動捜査隊、かけっこ勝負、制服でレジ打ちしつつコンビニ強盗警戒。そんなクスッと笑える要素を随所に入れつつも虐待や共依存、学生の薬物に性犯罪、女性差別、家出、賭博、搾取、外国人労働者と、重苦しい深刻なテーマに果敢に挑戦し続ける良ドラマ。その事件事件の合間にも、チラチラと顔を見せる隊員たちの生活と過去の影。
面白すぎて、逆に見守るだけになるかなーと思っていたのですが、志摩の相棒殺しがついに伊吹の耳に入って迎えた6話。いやもう、この回のためにいままでの話が在ったのかと膝を叩いて立ち上がるほどの(比喩ですw)衝撃でしたので駄文をぽちぽちと。

 まずはまさかの
「よ、相棒殺し☆」!!!
いくら野生のバカ伊吹(綾野剛)でも、本人にこんなことorz
さすがに本当に志摩(星野源)の相棒が死んでいることも、そもそも当時捜査一課だったことすら知らなかった情弱伊吹くんですよ。とはいえ、知った以上は周囲が止めてもぐいぐいと教えろと迫ります。
相棒だから。
その聞き方に工夫が無い、とつっぱねる志摩w またぞろ掛け合い漫才の結果
出来るもんならな
と、伊吹の調査を容認しつつ、志摩は知っている筈です。志摩自身ですらもう信じられない自分を、伊吹は疑いもせずに助けようと駆けつけることを。

 さて九重(岡田健史)も巻き込んだ調査で分かったことは、6年前香坂刑事(村上虹郎)が自宅マンション前路上で死亡。第1発見者は志摩。駆けつけた機捜は陣馬(橋本じゅん)と桔梗(麻生久美子) 脱げた靴の片方と香坂は呑まない酒のボトルが屋上に。自殺か他殺か事故か。
軽率な輩(酒向芳)は前日の言い争いだけで『殺してもおかしくない』と証言、昵懇の機捜と証拠隠滅したと志摩を疑うのですが。実際は、対等の言い争いでなく、香坂は叱られていたのでしたよ。証拠の捏造! 家宅捜索で毒物がみつかるならきっかけが嘘でも、と熱弁を振るっているところへの真犯人逮捕の報。それも別人のorz
 犯人を装う女(北浦愛)に単独で接触し、からかわれ、女の犯行と信じた。可哀想ではありますが、動機が正義ならねつ造が許されるわけじゃなし。懲戒免職だってあり得る中、志摩は「進退は自分で決めろ」と言い、香坂は辞表を書いた。それだけ。それだけだったんですよ。
ただ翌朝の香坂死亡で、辞表もねつ造も公表されることはなくなり、当然前日の争いの真意も知られることなく『相棒殺し』の噂だけが広がってしまいました。志摩は志摩で、それだけ 以上が出来なかった自分を悔い、慰めていれば、呼ばれた屋上に行っていれば、と責め続け、悪評を受け入れてしまった……。そんな悲しい自己否定にはもう、泣くしかないじゃないですか。 
 悔やみ続けた6年。
なのに2話、逃亡殺人犯(松下洸平)に伊吹がかけた言葉「殺したら取り返しがつかない」を、どんな想いで聞いたのか。そして3話、伊吹をけなす九重(岡田健史)にどんな思いで、あいつは自分が出来ないことをする、と告げたのか。4話「撃ってみろ」とヤクザの銃口を頭に押しつけて煽るほどの自暴自棄とは……。なのに今、伊吹がよこすくだらない電話に、非番でも必ず応えるのは相棒のSOSを逃さないため。 辛い。

 ところがまだ、先があったんです!ギャフン!
現場の屋上から見えるマンションに、伊吹は垂れ幕をみつけます。事故当日の深夜、侵入事件の通報者は誰だったのか。警察に残る通報の記録。志摩を待つ屋上から、香坂が通報。更に駆けつけようとして脚を滑らせての、転落だったんですね。絶望の末の自殺なんかじゃなかった、彼は最期まで刑事だったんですよ……!
垂れ幕の主は妊婦さん。結婚&引っ越しが決まったから、と命の恩人を探すことにしたそうで、野生のバカがこのタイミングで知りたがったからこそ起きたミラクル!!!生命線の長い、殺しても死なないいい相棒が来ましたね(しかし事件後も住み続けるとは、鬼メンタル^^;;;;)

 ……これだけで終われたら幸せなのに。
母子家庭桔梗(麻生久美子)家にかくまわれている羽野麦、もといハムちゃん(黒川智花) 水道工事ひとつにも非番の志摩が立ち会うほど、付け狙うヤクザを警戒していたはずなのに……。まんまと盗聴器を取り付けられてましたよ!ああ、香坂のことで気がそれていた間に。 ハムちゃんが危ない(><) そして無事解決しても、住み込みベビーシッターがいなくなったら桔梗家は立ちゆくのかもちょっと心配(^^;;;;) 志摩はパパになれるのかw
 そうそう、4機捜に伊吹が来たのは『突然一人増えて』バディが足りなくなったから。 それって九重に何が起きたのか。 伊吹は伊吹で、酷いやらかしで僻地に飛ばされていたはず。そして5話の元警察恩師(小日向文世)が伊吹に言った「人を信じすぎる」の真意は。 各員それぞれ人生がありますよ……。

 3話でちらっと出た菅田将暉、来週やっと再登場。薬物事件とどうつながるの?? 2話も松下洸平と、かくまった夫婦との交流は優しく美しくも、やはりいびつで恐ろしく。3話の部活ができない子供達は不憫で。4話の逃げる女(ミムラ:美村理恵)もめちゃ良くて、空港バスが郵便車に追い抜かれていくとき震えたし、5話の留学生マイちゃん(フォンチー)も熱演。やっぱり一話ずつ書けたら良かったのですが、一週間はあまりに早く過ぎるのです。
 同脚本家のドラマ「アンナチュラル」世界とのつながりや、主題歌「感電」の良さも言わずもがな……。

「MIU404」1 ☆☆☆

 まずはオーソドックスなバディもの感。

 班ごとにめぐる24時間勤務。二人組の車で街を流し、有事の際には真っ先に現場に駆けつけ手がかりを集め、捜査や逮捕は他に譲る部署、それが機動捜査隊、略して機捜。について、SPドラマシリーズ「機動捜査隊216」(弊レビューこちら)のファンにはお馴染みでも、連ドラの警察ものでは目新しいところなのでしょうか。 
かの名作「アンナチュラル」(1話弊レビューこちら)の脚本&スタッフで主題歌も同じく米津玄師の触れ込みでしたが、まずは脚本よりも俳優の魅力で見通した初回1時間。終盤に流れてきた主題歌「感電」も、まだ感極まるような使われ方ではないですよねー。

 3班で3日に1度だった24時間勤務を、4日に1度と働き方改革するべく新設された4班。そこに呼ばれたのが、元捜査一課で何かやらかした志摩(星野源)巡査部長と、もっと何かやらかして田舎に飛ばされていた伊吹(綾野剛)巡査部長、若きエリートで真面目なのにやはり左遷くさい九重(岡田健史)警部補と、ベテラン(橋本じゅん)警部補の4人。特に伊吹がめちゃくちゃで、後ろからあおってきた市民に嫌がらせはする仕返はする、喧嘩も吹っかけるw 傷害事件の聞き込みではメモを取らない! 見越した志摩は伊吹の服に録音機を忍ばせて対応、
「人の記憶はゆがむ」
と、ただきちんとするためのメモでないことも説明できる、出来る男です。何で花形捜査一課から外されましたかね。
でも伊吹もそれなりに情熱を持った正義漢、悪者は撃ちたい派なだけでw 老女行方不明の入電に、自分が事故に巻き込んだ人だと気づいたのも、みつけるまで諦めないのも伊吹の方。初めは、引き継ぐだけで捜査しない機捜がつまらない、やり甲斐がないとぼやいていた伊吹でしたが、24時間勤務の終わりにはいい笑顔で、いい職場だと得心した様ですよ。
「何か起きる前に、止めることが出来る!」
確かに刑事ものでは珍しいことかも。
上司桔梗(麻生久美子)警視に伊吹の評価を問われた志摩が、思い浮かべるのがその笑顔。1話でのとりあえず保留から、理解しあい尊重しあう相棒へと絆を深めていくのでしょうか。ふふふ。

 傷害事件の被害者が朝のあおり運転の男で、防犯カメラで加害者を追えば老女も探せる展開になったのはあまりにドラマ的展開ですが、面白いからいいですw 劇中であおり運転の厳罰化が語られ、実際の施行は6月末から。当初の予定ではちょっと先取りの脚本が、結果ギリギリで放映w 声取り直しにならなくて良かったですね~。
 しかし機捜、隊で自炊して一緒に食事。一緒に仮眠!←これは216にはなくてびっくりしましたよw そして志摩も伊吹もラフな私服(夏ドラマには暑そうw)ですが、制服に準じる格好しなくていいのかな。銃は持たないの?? とにかく足が速い設定の伊吹。横転した車から降り立った足元が、駅伝やマラソンでよくみるあの靴で笑っちゃいました。
そう横転、勤務1日目にして一台廃車。予算的に後がないそうですw 今時珍しくカーアクション激しい連ドラになるのか、後がないからもうやらないのか、どっちかな? あとそうだ、志摩の目のふちがずっと赤いw

映画「引越し大名!」☆☆☆

 いやあ楽しい。なんとミュージカル部分もw

 引越しって、単身でしても面倒なのに、あの規模のお城が丸っと移動するなら一大事って誰でも分かるじゃないですか。そこをうまくエンタメにしてくれていました。

 姫路藩に降ってわいた、国替えのお沙汰。しかも減封。藩主松平直矩(及川光博)が、江戸でやらかしたせい……かどうかはさておき、2ヶ月後には城の中身も上下の藩士と家族も連れ、日田(大分)へ行かなくては。藩の財政は逼迫中なのに金がかかる事業です。しかも、失敗したら切腹ものという、誰もが避けたい『引越し奉行』に、なんと書庫番ひきこもりの春之介(星野源)が選ばれてしまった……!
本の虫らしく武芸書の知恵を活かしたり、亡き前任引越し奉行の娘於蘭(高畑充希)や、幼馴染の源右衛門(高橋一生)勘定頭中西(濱田岳)に助けられつつ、命を狙われたりしつつ、日田を目指します!

 前任引越し奉行の覚書に曰く、まずは歌w エロのどかな引越し唄(野村萬斎監修!)で体を鍛え結束を固め、労働の苦労を和らげる、と。なるほどです。
 そして断捨離!「半分捨てろ」とは酷なw お偉いさん宅にもチームで押しかけて捨てる!売る!それでも足りない人足を……雇うのは最小限に、変装してでも侍自ら運んで欲しい、と頭を下げる春之介。侍の沽券が大事なのですねえ……。なのに、そのプライド高い侍に更に、帰農案をもちかけるとは!
 独り者を中心に、農民になって姫路に残って欲しい。いつか石高が戻ったら、絶対に呼び寄せる…! いつかっていつだよ!って怒るのも当然ですが、春乃介の真摯な説得を、最後には皆受け入れてくれるのでした。商人(岡山天音)からの借金も、藩にでなく春之介に貸す、と言わしめる信頼度です。そもそも於蘭も、春之介だったから父の引越し覚書を貸す気持ちになったのですし……意外だった抜擢人事、大成功なのでした。

 と、引越し準備を進めつつ於蘭への恋心も育む春之介。初心で可愛いぞ(><)
 その裏で、次席家老藤原修蔵(西村まさ彦)は何やら手引きをしていて……引越し行列に斬りかかるクセ者たち!しかし、ほぼ侍が運んでますからね!応戦されて、こんなはずじゃ~と狼狽える様子、笑えるw 更には脳筋源右衛門の見せ場で大立ち回り! 正直、高橋一生なら春之介の役も演れたかというマッチョ度不足ですが。大槍担いでニッコニコの立ち回りは見ごたえありました!

 そして一行は無事に日田に……ついてからも、また国替え更に国替え。本当に『終わった』と言えるのは……、節約のため姫路に置き去りにせざるを得なかった仲間を、また侍として呼べる日。ただのリストラじゃない、藩ごと丸っと大家族のような心配りに、笑って泣ける物語なのでした。

 劇場の年齢層高かったせいか、スマホの光漏れなど皆無。時代劇ギャグで笑えるいいお客さんでした(^^) でもトイレ離席は多すぎw そして戻ってくるw あと10分だったら後ろで立って見てようよorz

「コウノドリ(2)~最終回 ☆☆☆☆

実家を継ぐことにした四宮先生、スキルアップを目指して出る白川先生、皆それぞれ散っていく。

初回の離島医がまた来て、こうのどり先生もペルソナを出るのか? と思わせておいての
『ここで皆を待ってる』
と。そう告げた瞬間、スタッフの皆がこうのどり先生の家族に、ペルソナが家になったんですね。天涯孤独の彼にとって、それって素敵なことなのでしょう。……ますます結婚が遠ざかる気がしますが。もししても、部長のように家でお客さんになってしまう悲しい未来もセットな気がしますが(^^;;;)

シリーズ2作目も磐石に深イイ出産あるあるの連続でした。前半にイイ話、後半に死産や障害など辛い話をもってきた構成も新規視聴者を引き込むのには賢いやりかただったのでは。

『オランダへようこそ』の詩、初めて知りました。出産準備を旅行計画に例え、障害児を持つことを、イタリアに行く予定だったのに突然勝手にオランダ旅行になっていた様なもの、だと優しく諭すのです。うわあもう20年ばかりオランダにいますよ私。
でも確かにそこは、真っ暗でも危険でもなく、違うだけで案外幸せで、まあ時々イタリアらしきところにも寄れたりしてます、うん。大丈夫大丈夫。
ただし思春期青年期になってからまたひと山あるのでねえ……。可愛い幼稚園児のお母さんが妊婦や新生児期のお母さんに語る障害児育て体験談は、微笑ましくありつつも複雑な笑みがこみ上げてしまいますが。その頃になれば、健常に生まれたってつまずきもあり、どの子育てにも悩みがあるって分かってきているでしょうね。ホホホホホ。

最終回、あのインティライミが(放映当時、ネットでダメ夫の代名詞にさえなった)ちゃんと子供抱いてて奥さんが笑ってる、そんなちょっとした光景でもホッとしましたよ。

すべてのお母さんがよく眠れて食事が美味しくてちょっとはゆっくりお風呂に入れて、すべての赤ちゃんが幸せに生まれて元気にすくすく育ちます様に! 旦那はまああれだ、頑張れ。
 

「コウノドリ(2)」~4 ☆☆☆☆

『ちゃんと』産む、ってなんなんでしょうね。
どう産もうが、そこまでの日数お腹の中で身を削って育んできたのは間違いないのにね。最後の瞬間に死ぬ思いしないと愛が育たないとか言うやつ、いなくなりませんよね。無痛分娩はダメ、帝王切開はダメってさ、バカなの? 自分は辛かったのにずるーい的な僻み根性でしょうか。そのうちに妊婦本人も
『ずるしてるみたいだから』
普通に産みたいと、心臓悪い(川栄李奈)のに言い出したり(^^;;;)  4話では、長女を叱ってしまう理由を帝王切開に求めて、次は普通分娩と決心する母(安めぐみ)がペルソナに。
『今度は下から産むの』
とママ友に告げる時の誇らしげなこと、家でもご機嫌、どうしてなんでしょう。

痛みなら、余分に切って入院も伸びる帝王切開の方が大変なのでは。そして消耗しきった母よりそりゃ元気な方が可愛がれるでしょうから、痛みを麻酔でコントロールする無痛分娩が最強なのでは(でも長子で経験者の実母曰く、無痛分娩の麻酔が激痛だったそうで想像と違ったとw 下二人の普通分娩の方が楽だったそうなのでほんとお産はいろいろw)

そして旦那はバカばっかりで、産気づいてる嫁を担ぎこみながら、何時に生まれますかと聞くやつw 10分後か2日後かわからないのがお産でしょうが!飲み会の予定なんか知るかー! 二人目なのにバカ過ぎると呆れましたが……そうか。一人目が帝王切開でスケジュール通りに生まれてるとこうなるのね。その前も、娘が登園前にぐずる日常を初めて知った挙句に、臨月の妻に苦言を呈すクズっぷり。口を出さずに手を出せ手を。
結局は帝王切開に切り換えることになったものの、産みの苦しみを目の当たりにしてこのバカ旦那(前野朋哉)が生まれ変わったのなら、奥さん(安めぐみ)も陣痛をギリギリまで耐えてみせた甲斐があったというものでしょう。

「手伝う」「僕イクメン」「他のお母さんはちゃんとやってる」
と地雷を踏みまくり、妻(メアリージュン)を自殺寸前まで追い込んだダメ夫(ナオト・インティライミ)も見ていて辛かったですわ。ツイッター上には #うちのインティライミ と各家のダメ夫紹介がバズって大笑い。
お手本になるような夫をもっと見てみたいもんですけど、良き夫は自然と妊婦を主役にお産をさせてくれるのか、目立ちませんねー。

2話では、子宮頸がん判明。
自然分娩まで待ったら母親の命が、でも治療を優先で早く出し過ぎると赤ちゃんの健康が危険にさらされる。折り合いには誰しも悩むところでしょう……。計画早産が結果オーライで本当に良かったです。現実には裏目に出る場合もあるでしょうから余計に。
医師ナース雑談に、子宮頸がんワクチン問題を入れてくるのもナイス啓蒙。しかし娘がちょうど全員推奨の学年で接種した経験から、するなら学校で一斉にして、接種後の体育や部活が強制休止でないと接種後安静の指示を守れませんよ。教師側が誰もしたことないので、インフル並みの軽い扱いをされちゃう。この辺は学園ドラマとかでやってもらわなくちゃかな。

そうそう、NICUに赤ちゃんを置いて旅行に行っていた夫婦。
危篤の連絡がとれず主治医はご立腹でしたし、妻木下優樹菜の配役がより無責任に見せてますけど(^^;;;) それこそ退院したら気軽に出かけられなくなりそうな難しい体調の赤ちゃん。何も海外に行ってたわけじゃなし、今の内にちょっと……と思ってもいいじゃないかと、ここは擁護派です。

合間にジュニアくん(宮沢氷魚)の成長だの、初代ジュニアくんは四宮先生だっただの。患者の鬱傾向を見逃して自殺されたコウノドリ先生の過去だの。人員補充に駆け回る部長(大森南朋)が、自分の家庭は健康は後回しで何か起きそうで怖いぞ、だの。 レギュラー陣のドラマも挟まれますがそれ以上にそれぞれのお産がドラマチックで目が離せませんです。
出演者に赤ちゃんの名前も出るんですよ、本物なのかー!

「コウノドリ(2)」1 ☆☆☆☆

「僕も手伝うよ!」
で、いいこと言ったつもりの新米パパに喝! 育児は母親がすることってスタンスじゃダメなんだよ。二人の子なのに。

命を描いてクオリティ盤石なシリーズの第二作。
冒頭、鴻鳥サクラ先生(綾野剛)は何故か離島に居て、離島の医療事情を描いたかと思ったら緊急ヘリ搬送、帝王切開と、矢継ぎ早に産声が響きます。メイン舞台のペルソナ総合医療センターでも、心臓に障害をもって生まれた子に不安を抱く母親や、両親が聴覚障害の場合の出産&育児と、もう畳み掛けるように大変な出産ばかり(^^;;;;)

ドラマだし、そもそもハイリスク出産をを引き受ける大病院での出来事なので緊迫した場面も多く、こんなの見たら若い女の子は妊娠が怖くなっちゃわないか心配にもなりますが、ドラマを想定して初産に挑んだら楽ちんでホッとするってこともあるのかもw 
とにかく妊婦さんに優しくなれそうですよね。 


松岡茉優、坂口健太郎と、シリーズ1の研修医が育って戦力になっているペルソナ医療センター。今は産科医になる気のないKYおぼっちゃま研修医がきましたが、終盤までには感化されて産科医を目指すようになるのかな。


どの赤ちゃんもみな愛しくて、赤ちゃん映るたびに可愛いねー小さいねー泣いてるねーと口にでちゃう。そしてどの先生も母子ともに健やかでいられるように頑張ってる。


そんなわけで産科医で覆面ピアニストとか施設育ちとかいうサクラ先生の設定は、前作で母も判明したわけでもう必要……ないんじゃ……。それとも今回は父が判明かな。母がピアニストだったし父は医者だったりしたらそのまますぎw

「逃げるは恥だが役に立つ」最終回 ☆☆☆☆

えー、沼田さんのライン相手はあの人だったんだ(><)そこだけひっかけでしたよねw

YURIさんになんでも相談し心の支えにしている様子の沼田さん。こりゃ恋愛を超えて人生の伴侶にという選択肢もありか……?てなわけで、百合ちゃんと沼田さんがそれぞれ想い人に連絡しようという時には、風見くんに送る百合ちゃんと、百合ちゃんに送る沼田さんてなことにすれちがったらどうしようーと気を揉んだのに。なーんだ、YURIさんは百合ちゃんじゃなくてw 百合ちゃんに憧れてハンドル名に使ってた、部下の男の子だったんだー。
それで「僕なんか会えないのに」等の謎発言も腑に落ちたどころか、当初からほかの男と違うと言っていた百合ちゃん鋭かったw 内緒だよ、とゲイと教えられた同僚がアメリカ育ちの娘というのも、理解ありそうで言いやすい相手で芸細かいです(しかしゲイアプリってw 今やなんでもあるのねアプリ……)

あとは、やっと会えた日野一家。奥様が乙葉ちゃんだったのは嬉しかったー!

と、本筋の平匡とみくりのことが後回しになっちゃってますけど、もうそこはするに決まってる仲直りなんですもん! 驚きは少なめですよね、素晴らしかったですけど!
結婚は雇用主vs従業員でなく、共同責任者であろうという落としどころは二人らしいし、真田丸パロディが可笑しくて悶絶w 
分担制にしたせいで余計、相手が出来てないとイラッとしたり自分ができないと後ろめたかったり嘘をつこうとしたりの揉め事は、どこの共働き夫婦も通った道でしょう。でもそこで、そのイライラをきちんと会議で報告できちゃう303カンパニーの素晴らしさに涙。これが出来ずに、我慢しすぎたりいきなり文句言う事になったりして喧嘩になるのよー。
そして自己嫌悪に閉じこもるみくりに、和解の手を差し伸べる平匡。それはずっとみくりが自分に示してきてくれた優しさ。そして「普通の夫婦」になれないことなんて、最初っから分かってたじゃないですか!って、ああ、いいなあこの連帯感。

でも胸キュン成分はまだまだ少なめで。キュンキュンのクライマックスは青空市場です。みくりお得意の『小賢しい私』を、平匡がなんですかそれ、小賢しいなんて思ってことがない、と。 元彼の暴言を全否定してくれた笑顔に、積年の呪いから解き放たれて思わず衆目の中抱きついてしまうみくりちゃんなのでありました。きゃ~(><)
そして百合ちゃんは年齢を苦にする呪いから。沼田さんも臆病の呪いから解き放たれ、素敵なカップルが揃ったこの日。もうこの神社、縁結びの神様ってことにしてもいいんじゃないかしらん。ご神体は特大のり煎餅ですね。

そして平匡とみくりの妄想の未来は「東京フレンドパーク」仕様w 懐かしいw パジェロ!パジェロ!の頃ずっと見てたわー。
ダーツが示す将来が子沢山でも別離や逃亡、専業主夫でも。その度に話し合って、ハグしあって、解決しあったらいいんだねという素晴らしい未来を見せてもらいました。結婚指輪はめての挙式もしたのかな、その辺は春のスペシャルかなんかで見られたりするのでしょうかw

イチャイチャが楽しいだけでなく、女性の社会参加や年齢、結婚に対する考え方の提示も何気に素晴らしかったこの作品。脚本も演出も見事で、最初から見返したらまた何度でも発見がありそうです。「情熱大陸」など他番組の枠を借りての小ネタ、今期ドラマあちこちで見ましたけれど、ただクスっと笑わせただけでなかった点も「逃げ恥」が圧勝。

いいものを作ったらちゃんと人気が出て視聴率も出ましたよ!おまけに成婚率や出生率にも影響しそうですねw こんな風にまた練りに練った面白いドラマが続けてでてくれることを望みます。

DVD欲しいよーん(><)

「真田丸」~最終回 ☆☆☆☆

終わってしまいました。
久しぶりに一年間見通した大河ドラマ、あまり感想書いていなかったのはほぼ文句もなく楽しんでいたからですね。
普段ドラマを全く見ない歴史好きでもない友人が、浅間山噴火コントだけたまたま見て惹かれて以来見だしたそうで。大阪に来てくれたと思ったら目的地は九度山、上田城も訪ね真田関連の書籍を買い込むと、すっかりマニアと化していて真田丸パワーに恐れ入りましたよw 

私もまずは昌幸に魅せられ、秀吉に引っ張られ、三成を惜しみ、と時代時代の才能を愛でていて、そこに信繁が肩を並べたのは幸村と名乗って変装し大阪城に来たあたりからですかねw 堺雅人は好きですけど、信繁が超魅力的だとは……。でも静かに佇んで全てを見ていた人として、確かに主人公ではありました。

どのエピソードでも端の端まで登場人物をきっちり描いて見せ場があり、その人その人の筋が通っている。それが「黙れ小童!」を言われ続けた信幸から室賀息子への「黙れ小童!」返しであり、三十郎涙の「源次郎様ー!」であり、作兵衛の「すえ…」「梅…」であり。いざ腹を召す信繁が握る梅の六文銭であり。
本当に、なんで秀頼は真田を信じてとっとと出馬してくれなかったかなあ。どれもほぼ大蔵卿局のせいなんだから誰かキツく締めてれば、せめて堀が埋められたあたりでぐうの音も出ないぐらいに論破して泣かせておけばこんなことにはならなかったのにー。内通者も実は厨番のじいさんで、とおに死んだと言っていた妻子の死が秀吉に手篭めにされたからだったとはなんという親の因果が子に報い(><) 途中ほぼ勝ってたのに!家康走って逃げてたのに!
どんなに勢いよく見えても史実が向かう先は知っていますからね、もう。最終回は涙なしには見られませんでした。

ただし信繁のラストカットは笑顔で、最期の最期は描かれず。一方、平和な村で国の治め方を本多から学んでいる信幸の元に早馬。それは信繁死すの報なのでしょうけれど……そこでもまた、六文銭の紐が切れはすれ決定的な知らせは語られず。諸説ある中のどこぞへ生き延びた可能性も残しての終わりとは、憎いよ三谷幸喜!
更に更にナレーションが語るには、信幸が築くこの国からこそ江戸幕府を倒す男が生まれてくるわけで(うわー「新撰組!」まで思い出しちゃう)真田丸の航海はまだ続くのです。

そういえば映画「清洲会議」は映画館で見たのですが、特に響かず。歴史好きなんだね……とだけ思って帰ってきましたが。そんなに好きな題材を大河ではよくぞズバッと省いてくれたというか、映画で満足していたおかげでそれが出来たんだなというか。1話から最終回まで、実に過不足なく構成しきったものだと思います。それでも尚、軍師本多を演じたのが近藤正臣さんだったからこそ信幸が本多に教わる最後になったとの記事を先ほど読んだところで、書いていく間に変わる部分ってあるんですね。
元々、演者で変わる生き物である舞台が本領な三谷幸喜、長丁場で演者に影響を受ける大河ドラマの方が映画より向いているのかもしれません。

さて来年の大河、女城主景虎の柴咲コウをはさんで高橋一生と三浦春馬の三角関係的な予告に不安が募りますw それをするならいっそ江戸を舞台に「みをつくし料理帖」でも一年かけてやってくれたらいいのに。

「逃げるは恥だが役に立つ」9、10 ☆☆☆☆

違う違う、そうじゃない! 説明がちょっとかみ合わなかっただけなのに
「愛情の搾取!」
じゃないよ、みくりさーん(><)平匡さんも、契約結婚の説得なら金額のお得説明でいいけれど、入籍の提案を理詰めで押してもダメだってば。
さすが、ただ「好きです」が言えずにこじれまくっただけのことはある二人。せっっかく
「私ばっかり好きで……」
「僕も好きですよ?」
と間の抜けた展開でキュンキュンと好意を確かめ合った9話からの、幸せいっぱい急接近☆な10話だったというのに。ずっとラブラブしてからの急転直下がかなり悲しいです(><)

風見宅の掃除をやめる話も、嫉妬してしまって……と言われて嬉しげなみくりと、応じてくれてホッとする平匡さんと。一般に喧嘩腰になりがちな話題を、こんなにも平穏に交わしのろけエピソードみたいにしてしまえるってどんなに平和かと思います。それだけに、みくりさん、なんで自分から剣呑にするのじゃー
そもそも、リストラ候補にされた理由のひとつが、未入籍=扶養義務アンカウントなのに、それはまだ伝わってないよねえ。ただ節約しようとしただけみたいになって。ここも、ただ「好きだから」で済む話なのに。
入籍と金額は分けて相談を……いやそういう話じゃないのかな。うーんと。

必死に電話し、資料を漁っていた平匡さん。転職先探しかと思いきや、それはさておきデートの予習と店探しだった時にはほんと、和んだのになあ。みくりさんたら、商店街でボランティアさせられそうになった防衛機構がまだ働いちゃったか。それとも、いいレストランに、焼き鳥屋に行くような格好で連れて行かれて平静を欠いたか(これは女子には大事 ^^;;;)

もちろん来週はなんとか誤解も解け、二人に似合いな合理的な回答も出て、百合ちゃんと『年下の甥っ子』風見さんとの仲もどうにかなって、神社のマルシェも大成功で大団円ハッピーダンスで終わることでしょうけど! 沼田さんがカミナリ嫌いな伏線がそのまま一人暮らしだったらかわいそうだわーいい出会いを是非!
そうそう日野一家が初めて見られるのも期待w

しかし娘と一緒に見ているので平匡さんの初体験で失敗エピソードは居心地悪し(^^;;;) 娘が理解してるげで、また(^^;;;) でも走って逃げちゃダメだよね、は意見一致。女子はそんなに気にしてないよね。かわいいは無敵ですから!


「逃げるは恥だが役に立つ」7、8 ☆☆☆☆

いやあもう、羽生結弦の「恋ダンス踊ってみた」ビデオで我が家のお茶の間騒然ですw あまりのキレキレっぷりにカナダで何してるのか、寂しいのかと心配になりますが、案外カナダに帯同のお母さんがドラマ逃げ恥にはまってるのかもですねw

旅行のキスの顛末から「末永く」のメールにニヤけ、ラブラブ度は増したものの、急接近に耐えられなかった平匡さんの拒絶に傷つくみくり。実家に逃げてしまったみくりを、追うのか平匡!

7話終わって、お互いもう恋心自覚しているのに上手くいかない二人に焦れました。
「まず『好き』って言わなきゃー」

とさんざ画面に向かって恋愛指南。
だってザ・ベストテン調にランキングつけられる程、自分で不安になる程、平匡さんを好きなのに、なんで「好き」をすっとばして「平匡さんとなら」そーいうことしてもいいですと実務面の相談的な発言なの!理屈っぽいみくりらしいと言えばそうですがw 応えて平匡さん、玄関で見送るみくりが可愛すぎて倒れるほど、火曜は帰宅してハグするまで死ねない!と心に思うほど好きなのにー。まあだからむしろ、さあどうぞと据え膳されても困ってしまったわけですね。
最初はみくりの言葉をセフレ的な関係発展と受け取っての「無理!」かと思っていたのですが、8話での告白を聞くだに未経験の不安とか、年下女性にリードされてる憤りとか、なんというか乙女の「まだダメ」系反応だった模様です。乙女なアラフォー男w 「世界一難しい恋」「デート 恋とはどんなものかしら」に続き、恋に疎い男が可愛く見えてきますねえ。

ともあれ、大胆なお誘いを断られちゃったみくり。その場で走って逃げ出すでなく、きちんと掃除して何日分もの食事用意して、アイロンかけて、完璧に準備をしてからの出発になるところが理性的で素晴らしいです。そして家出先の両親新居の近くでも、選挙に出るのはどうだろう……と、今後の生活をきちんと算段している様子も斜め上に好感度アップです。市会議員w 似合うw

一方の逃げられ男平匡は、事情を知る風見に対しても「君とは違う」と拒絶する一方なのですが……。
酔いつぶれた平匡を送る百合ちゃんの車の中、風見が語る昔話。曰く
『かっこいい風見くんと自分は釣りあわないから別れる』
と言われて戸惑ったって、まんま平匡がしていることじゃんw ほんとイケメンは助言もスマートにこなすのだわ。
断られる側の気持ちにやっと思い至った平匡さん、積まれたお食事タッパーを食べ尽くし、いざいかん、実家のみくりちゃんのもとへ!

……って、そこですれ違うのもまた二人らしくて可愛いのでした。
続きは順調な夫婦交際からですか? 

あ、ゆりちゃんの「私の分まで産んでくれてありがとう!」は独身のオタ友によく言われますw そして学生時代に出産済ませておけばよかった〜は、バリキャリの弟嫁の鉄板ネタw リアルw


「逃げるは恥だが役に立つ」6 ☆☆☆☆

神回。

実は珍しくリアルタイムで見ていたくせに、この一週間感想は手につかず後半リピートに勤しんでおりました。
「あと一駅……永遠に着かなければいいのに」
の心の声が重なっただけでも既にキュンキュン、満腹ごちそうさまだったというのに、まさかのそこからのキス~!それでも初見時はエンディング恋ダンスの間ずっと、妄想、どっちかの妄想!と心を落ち着かせようと努力していたのですが予告編でしっかり本当にキスしてたとわかったじゃないですか!うおおおおおorz
前回の、百合ちゃんを誤魔化そうと企む共同作業やら、ハグ協定もそりゃ萌えましたけれども。旅行に行って帰るまでの日常生活でない流れに加えての最後のキス。急転直下のキスが、伝説の生まれた瞬間を見ているのじゃないかと思うような衝撃でした、はい。

そんなわけで社員旅行。
百合ちゃんからのプレゼント新婚旅行を断るわけにもいかず、業務の一環ってことで!とへ理屈をつけて旅立つ二人。同室は仕方なくとも、ちゃんとシングルベッド二つに分けたし!必要装備もあれこれ、片や念のため勝負下着w 片や差し入れ安眠グッズ……ならぬまむしドリンクw に、自前の耳栓とアイマスクってことで。 たった一泊なにも起きないさと思いきや、百合ちゃんの思いやりでベッドはダブルに変更になってるわ、みくりの元カレは居るわ、まむし……もとい「ま、ムシ」は出るわw 波乱万丈なのでした!
棚の下に放り込まれた精力剤をみつけたら、きちんとつつんで男性の方に届ける仲居さんGJだw

しかしコミカルに事態が進むほど、沈んでいくみくりの気持ち。
契約結婚も、恋人提案も、ハグの取り決めも、どれもこれも自分からばかりの意見で何一つ求められない。今だって同じ布団で寝て、万が一に備えて勝負下着でいたのに虚しい……って!それは君が契約夫に「好きです」ときちんと告げないからでしょうに!

例えば<女の敵>風見にすら「優しいんですね」と本質を見抜くみくり。自分を見る平匡にも同様に、数々の提案の底に眠る好意を自明の理として受け取ってもらいたいのかもしれませんけれども。それは、ないw 彼は、女性が自分を好きになることなど絶対ないと思い込んでいる人種なのは、みくりだって分かってるはずじゃないですか。気軽に女性に手を出さない人が、好きになりそうな同居人に粗相をしないように頑張っているというのに、手を出さないと悲しまれるなんてこの矛盾。
さらに困ったことに、言われなきゃ分からない平匡さんは、隣に座るみくりの悲しみにてんで気づかず、旅行の幸せをかみしめているんですから。自尊感情だけでなく、満足のレベルも低いw

なーのーに!
そんな男がうっかりはずみで、手を握ったのみならずキスまでした!!その心境やいかに!そして、その後の二人やいかに!!

今週の逃げ恥が楽しみで仕方がありませんよ。ダンス練習しながら、一緒に見ようと約束した娘の帰りを待っていますw この楽しみを損なわない展開が続きますように(><)紅白に出場して踊ってくれないかなー

そしてあの羽生結弦も口ずさみながら踊っている恋ダンス、星野源も古田新太もお手のもの、一番下手なの風見さんですよねw

「逃げるは恥だが役に立つ」3、4 ☆☆☆☆

惚れてまうやろ~!! 平匡さんにもね。

こと恋愛に関しての自己評価が高くないと、みくりに分析される平匡さん。35年間彼女ナシだもんねえ……。おかげでみくりを異性として意識した途端、ヤキモチが卑屈に爆発w 風見と仲いいのは不愉快、でも怒るでも当たり散らすでなく黙し『2LDKに引っ越し!』=個室で距離を置く!となるややこしさがたまりません。 それを拒絶と受け取って傷つくみくり。違うのにー。これがチャラ男なら
『君を好きになっちゃったみたいだ』
のひと言で済むのにね。でもそれを言えない平匡だからこその雇用主。みくりもぽろっと
「平匡さんが一番好きですけどね」
と言っちゃうわけで。これ↑を聞いた時の平匡の顔w そして更に
「恋人になりませんか?」
と理詰めで迫られた時の反応w フリーズw 立ち上がるw 部屋に一度逃げるw 出てきてまた確認ww 何この動揺する可愛い生き物はw

なにしろ契約結婚がデーマのドラマ。周囲に見せるためイチャつきながらも、相手の気持ちがわからない……となるとばかり。そして契約を見破られても、誤魔化しての挙動不審やら覗かれてドタバタで笑わせてくるとばかり思っていたのですが、そんな演技すら出来ない二人。どんだけ真面目ですかw
むしろ互いへの好意が空回ってギクシャク。じゃあ喧嘩コースかと思いきや、理性的なのでそれもなく。なんと
<恋人になろうと努力>
を始めるそうですよー! 新機軸!
好きだから、じゃないのね。 現状、他の人を恋人にするより、相手は平匡な方が自然で好都合だから、ときましたね。さすが『小賢しい』と元カレにフラれた女みくりw 1話からずーっと可愛かったと同時に、ずーっとそういうキャラだったので、衝撃発言もすんなり聞けましたよ。
もうやだ面白いw 予告のぎこちないハグ練習が、どんな場面になるのか今から楽しみです。

でも、怪しい二人を『ゲイとレズの偽装結婚』つまりは仲間だと誤解、ついでに平匡は風見を好きなのね~と誤解して生暖かく見守ってくれてるゲイの沼田さんは……突然夫婦らしくなられたらどう反応するんでしょうねw
イケメン風見だって。契約結婚を理想的ともちあげてるのに、二人が名実ともに恋人夫婦になったらどう反応するのやら。そして家政婦みくりのシェアは?

そうだ虫歯治療。
シェア提案自体にはむかついてたみくりなのに、副業をうけいれた背景に医療費支払いがあったのは、自然で上手い流れでしたよね。本当の夫婦ならともかくも、雇用するされる関係であの高額は払ってもらうわけにいきませんもの、稼がねば~。

おばさん……もといゆりちゃんは古風だそうだから、風見宅での週1家政婦も人妻が不品行だと言い出しそう。イケメンを警戒中ですし。でもほだされてそのうち恋に落ちるのか?それとも、案外意見の合う沼田と?? どっちと暮らし始めても応援できそうですw

とにかく、登場人物に嫌いな人がいません。どの場面でも楽しめます。ああ楽しい。


「逃げるは恥だが役に立つ」1、2 ☆☆☆☆

惚れてまうやろー!!

ニコニコ可愛いガッキーが、家でお掃除!連絡メモに添えられた「お仕事お疲れさまでした」の可愛い文字。こんな娘が家で待ってるなら飛んで帰るよね、おばさんの目からみても理想の新妻です(><)
そんな彼女が恋人もなく『契約結婚』だとはなんの妄想かって話ですが、いやもう、こんないい子が新卒時院卒時とツーチャンス就活全敗だったことがそもそもアリエナイので、妄想どんとこい。
対する雇用主星野源もまた、不器用メガネ男子で可愛いったら。
どーせ、契約から始まっても最後には本当に恋して終わるんでしょ。そうに決まってるでしょ。ああ楽しい。思わずうちも網戸洗いましたよ。

そんなわけで、ヒロインみくり(新垣結衣)は元契約社員。しっかり働いていたのに契約を切られ(院卒で時給が高いのか?)、無職となったみくりに父がすすめたのが津崎平匡(星野源)宅での清掃バイト。
表情を変えず、無駄口をたたかず、指示は的確な津崎と、掃除上手で気配りも出来るみくりは互いに好印象。当面の仕事が決まって喜ぶみくりだったが、両親の突然の田舎暮らし決定→引越しで、住居とフルタイムの職が必要になりバイトでは続けられない。残念がる津崎にみくりは
「ではいっそ、結婚しては」
と契約結婚(寝室別w)を提案してしまう。うひー。いくら友達とそんな話したばっかりだったからってね。しかし、冗談です〜と流された話をきちんと検討、後日詳細な契約書を作成提示してくる津崎w 互いに変に真面目で、統計好きも似ていて、案外ナイスカップルじゃないですか。
てか、無意識にしろ津崎側からは嫁にする気充分ですよね! ただの同居家政婦が欲しいんじゃない。 みくりだから雇うんであって、雇用契約にすれば、行き場がなく自信もなくしつつある彼女を大手を振って助けてあげられるってだけの話ではないかと……。
さらに彼が提案した『事実婚』入籍はなし、は現実的に受け入れ易いです。さすがに戸籍をいじるのは、とならないし。

周囲には事情を伏せたため、仲良い振りをして両家顔合わせだ、挙式はするかしないか、同僚を家でおもてなしだと、ドタバタ。

みくり実家側では、アラフォー処女のややこしい叔母(石田ゆり子)が。津崎の会社では同僚3羽ガラス、愛妻家(藤井隆)ゲイ(古田新太)&結婚しない男がいい味で引っ掻き回してくれます。 お姉さんのお相手もこの同僚、実質二択からみつかるのかも……。

さて、初めての共同作業をいくつも乗り越え、偽物夫婦の絆はどう強まっていくのかー? 

天海祐希と沢村一樹でも似たようなドラマありましたが、似て非なるのはこちらの初々しさ。なにしろ知り合って1ヶ月2ヶ月。一緒に居てのぎこちなさがたまらなく、呼び方の相談ひとつも可愛らしく笑いを誘います。

同僚の急な宿泊でバタバタ、寝具が交換されて。彼に包まれて居る様、隣に寝ている様…とみくりが平匡の匂いを受け入れているって、もう本能レベルで好きじゃんとツッコミ。翌日、自分のベッドに残るみくりの甘い残り香に悶える平匡は、まあなんだ、頑張れ。

話題のエンディングのダンス、なるほど可愛いですね☆
情熱大陸やオブジェクション!のパロティは、この先も続くんでしょうか。ない方が素直に見られる気がします。


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