ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

手塚理美

「しょうもない僕らの恋愛論」1☆☆☆

 眞島秀和に「親友でしょ⁉︎」と詰め寄る矢田亜希子、しんどい。
 男女の友情成立可否を40代で? それとも20年ぶりに会う人と燃え上がったりするのかと半ば諦めの境地で見ていたのですが、待ち合わせに女子高生が現れて恋バナ臭かま消えてからが俄然、面白かったです!

 それにしても、20年前好きだった人が実は自分を好いてくれていたのに、先月亡くなっている。それってどんな気分なんでしょう。

 若いつもりでも、もうおじさんかと老いを感じ始めている40代の筒見拓郎(眞島秀和)
 なのにSNSに懐かしい名の友達申請が来て、淡々とした日々が一変します。学生バンドで一緒だった谷村杏奈(中田青渚)、マルチか宗教の勧誘か?と悩みつつも待ち合わせ、現れたのは……瓜二つの娘くるみ(中田青渚二役、そりゃ似てる笑)

  ママが好きだった人に会いたかった、ですと?

 遺品のカセットテープに残る若い日のやり取りと拙い演奏。録音を止める直前の杏奈の
「好きなんだなあ」
と呟く声… なんとも甘酸っぱくノスタルジィ。しかもこちらは筒見脳内の思い出の映像も見えてますからね!
当時、最後の呟きは彼には聞こえてなかったのねえ……。

 いやしかし、録音だよ?
なんでデッキが遠いの。ギター弾いて歌う人の真ん前に置くでしょうが。もしくは人が寄って近くで弾くでしょうが!とツッコミはさておき。

 せっかく会っても、いえ会ったからこそ余計になんでこんな男?と納得がいかない様子のくるみ。弱そう!私でも倒せる!と幼馴染男子に愚痴る愚痴る笑
お母さんも大事な思い出を美しく脚色して語っていたのかも。

さてここからどんな話に?
 

「明日の約束」1 ☆☆☆

主人公日向(井上真央)はスクールカウンセラー。親子関係に問題ある生徒達を観つつ、自らも毒親育ち。

なるほど。「花燃ゆ」以来久しぶりの井上真央が、くたびれた顔をしているわけです。以前お世話になった心理療法士も、人間関係が上手くいかないので心理学を専攻して現職にと言っていたしw 親子関係に疑問を持つからこそ学んだことが仕事に生きるのかも。幸せいっぱいの人に相談するより親身な実ある返事が返ってきそうですよね。
しかし、我が家は末娘の誕生日、幸せにロウソク灯してインスタ映え写真撮ったりしてたところでTVつけたら同じような年の子が、自分の誕生日にも母は家に戻らずケーキを万引きし、挙げ句の果てにお前なんか産むんじゃなかったと罵られて喧嘩になるあたりでもう。見ていられなくて一旦消しましたよ……。

もう家を出る、お父さんと暮らす!と言ってみるものの鼻で笑う母親。ずっと一緒に暮らしたいと願ってた、離婚して出て行った父は、遺伝的に他人と初めて教えられ絶望する娘。
「お母さんを殺しちゃった……」
の電話で頭を抱えましたど、ただの怪我で済んで本当によかったです。
カウンセリング室から駆けつけた日向が、父にも母にも捨てられる、と怯える女生徒に示した助言。それは母親から自立すること。アドバイスするだけ、決めるのは本人というけれど、当事者の、しかも子供の頭には浮かばない知恵ってありますからね。
後日、叔父の世話になることが決まったと、高らかに宣言する彼女の顔は前を向いていました。今までへの礼、怪我への謝罪も忘れず、でももう一緒には住めない。多分ちょっと小言を言って元の生活に戻ろうと思っていただろう母の蝋梅にスッとしましたね。

もう一方の、男子生徒の事件はもっと面倒くさそうです。
息子の全てを牛耳る母(仲間由紀恵)は、不登校の家庭訪問に訪れた日向たちにソフトに非難を繰り返し全ての責任は学校にあると言い続け、不自然に笑顔の息子は母を見てからでないと何も返事をしない……いやこれ、親が悪いでしょw 仲間由紀恵が母親の、それも高校生の親だなんて驚きましたが、ありかも。ちょっとふっくらして松坂慶子みたいで。しかし毒親です。
そして家出、かつて通った小中学校、高校を順に訪れた生徒は束の間日向と言葉を交わすも、その夜に自殺。

学校に連絡が入ったところで終わりでしたけど、あの親が全部学校のせいにしてくるのは想像に難くないです。日向が責められて、元から非協力的な先生方にも睨まれて八方塞がりな様子が目に見えるようです。ああああ。しかも家に帰れば実母(手塚理美)が、慰めてくれるどころか暴言を吐くんでしょ、辛いわ。

タイトル「明日の約束」は、学童期の日向に母が渡したノートから。
「ママは日向が大好きです」
と書いてはあるものの、どうやらその愛は交換条件つきで
「ママが選んでない子と遊ばない」
「ママをイライラさせない」

等、今日は悪い子だった明日にはいい子になれ、要はこっちの思った通りに動け、という命令書でした。わかりやすい虐待よりなおタチが悪いのかも……。

生徒たちを自由へと導きながら、日向自らも母から解き放たれるのか? 重苦しいけれど見応えはありそうです。

「世界の中心で、愛をさけぶ」10、最終話 ☆☆☆☆

 「がんばって」

 アキの絵本。ああ・・・コレをきちんと受け取っていたら。灰をまけていたら。葬儀に参列できていたら。死に目に立ち会えたら。 こんなにも長く現実から目を背け続けることもなかったのかもしれないのに。
 でも、浮上しつつあるその時にアキのお父さんにきちんと会えて「もう充分だ」と言ってもらえたことはとても大事だったかも。・・・自分でも薄れつつある娘の記憶を、抱いてくれた人がいたことを知ったお父さんにとっても。

 いやー、泣いちゃいました。
 死ぬのは分かっているので気が進まなくてビデオ溜めていて。でも結局この見方は正解だったようです。最後、幸せそうに生活する朔やその後のみんなの姿や・・・・一番幸せだった時のアキと朔を見て終わりに出来たので。  ああ、思い出すと鼻水が。

 実は、恋物語、として見るには気持ちが寄り添えません。
あまりに完璧なアキ。取り乱したのなんてホンの一瞬。先生に、友人に、お別れの言葉を残して笑って死んでいくなんて!旅支度の為に朔が忍び込んだアキの部屋の、なんと整然と整っていることか!
 空港でだって、『あー、車椅子が借りられるのに朔』とイライラ見ていましたが、あそこまで体力消耗しちゃったのが「朔に迷惑かけられない」からって この重病人が、気遣いしすぎでしょ!!

 それでも、2人をとりまく両親同士のやりとりなどに泣けちゃうんですよ。

 結婚衣装の写真を、アキの祖父母も欲しいという。
そうだよね、朔に大好きなおじいちゃんがいたように、アキにだって親戚がいて、可愛がられて育っているんです。朔だってアキを愛しているだろうけど、それとは違う愛がもっと長く続いてきた愛があちらこちらにあるんです。
 人が死ぬと、周りの人間は哀しい。恋人や友人だけじゃなく親や親戚も哀しい。
 このあったりまえのコト、でも原作ではポッカリ欠けていコトがきちんと描かれていて、ぐっとドラマに集中できました。

 そりゃ主人公は朔で、彼が廃人から回復していくのは嬉しかったのですが、やっぱりどんなに泣いても悲惨でも「自分のために泣いているだけ」という朔パパの言葉は的を射ていると思ってしまいます。
 きみは東京に逃げたじゃない。
 でも、アキの御両親は、娘が好きだったクリームコロッケを、その娘が居なくなっても2人きりで食べ続け、カーテンも家具もそのままに娘の居なくなった家に住み続けていたのよ。

 ・・・これってババ臭い見方なのかしら・・・。

 話数を確認するために公式サイトを覗いてビックリ。
来週またスペシャルがあるんですって?えええ〜、そういうのは要らないよ。先週泣いた自分がハズカシくなっちゃうじゃない。

「世界の中心で、愛をさけぶ」8 ☆☆☆

 やったー!プロポーズだ〜!!過去も現在も。

・・・あ、現在は「一緒に家族写真」なだけ?
でも、そういう意味もありだよね??
男女の性愛よりも「家族」に比重の大きい結婚というものも、あるのかなとフレームの中の3人をみていて思いました。
『幸せにしてあげる、幸せにしてくれる誰かと一緒』なことで、生きていける。

 冒頭、しれっと『死のうとした』と彼女に告げる現在の朔。
そんなのも含めて、今回初めて現在の朔の描写をいいと思いました。もっと見ていたいなって。・・・やっと、トンネルを抜けてきたからかな。

 全てを諦め始めた恋人達と、再生を始めた17年後の朔と。
先週も書いたけど、過去と現在が差し引き釣り合っていてなんとかつらくなく見られるンだと思うので、構成に万歳!

 それでもね。最後、ウェディングドレスのアキと朔ちゃんの写真で殴られたように泣いてしまいた。あれは反則だよー。

 それから、朔のために自分から別れたと母親と話すアキ。
「死」を知った年頃の小さい子は、「お母さん死んじゃうの?」「お婆ちゃん死んじゃいやよ」と勝手に泣くモノですが……それって自分は死なないつもりの涙なんだよね。なのに、まだこんなに若い、幼い娘が自分の死を意識して泣いている。母親はたまらないだろうと思うともう、泣けて泣けて。

「世界の中心で、愛をさけぶ」7 ☆☆☆

「ああ、死んでくれ」 ってお父さん(^^;;;)
「まだ死んでなかったのか」ってお父さん(><;;;)

 ウソがつけなくて要領の悪い朔に、本当の病名教えたの自分じゃないですか!!

 泣きたくてもすぐ泣けないアキと、影で泣いて泣いてついに笑えるようになっちゃうまで我慢するお母さんと。そっくりで、だからお互いに泥沼にはまっていく感じ。
 だからこそ、全然違う朔や、朔の家族に惹かれる様子も丁寧に描かれていて団らんに泣けました。
 朔のお母さん(大島さとこ)、怖いよ凄いよ素敵だよっ
(朔には「動物だ」なんて非道いこと言われてますけど)
 当時の白血病のイメージって即、死に至る病だったんだなって思い出しました。そして、普通なら隠すショックをあらわにして自分のために泣いてくれる人。この正直さが、おためごかしの笑顔よりも必要な時もあるのかなって。

「どうして笑えるんですか」
って、朔がアキの母に聞いたことを、白血病の青年にアキが訪ねる。
「失って初めて得るものがある」
と青年が答え、アキが朔に語り、17年後の朔が悟る。この辺も出来すぎながらやはり心を打たれました。

 バツのついた医学書。我が家にもあるわ。深刻な項目と、それはそれで病気だけど隣に比べればましだと思える項目、並んでいるんだよね。あいうえお順にして離して載せて欲しいとか、用途に従うと無茶なことを考えたりしたものです。

 もう何をどう頑張ってもアキは死ぬのですが。
そしてどん底に落ちていく朔を時系列を追って描くのではなく、落ちていく前に現代での赦し再生の兆しを見せてくれているので救われます。

(それにしても!エビの背わた取りもしたことない娘って、どうよ? この点でアキのお母さん大減点。完璧すぎて娘に手伝わせられない母??それともエビアレルギー?)

「世界の中心で、愛をさけぶ」5,6 ☆☆☆

 のんびりとハッピーだった無人島。
なんの野望も目標もない、でも結婚だけはする気満々の朔に
『アキが生きてたら、絶対捨てられてたよね・・・・』
などと笑って見ていられた先週は幸せでした。

 今週、残されたテープを聴きながら。
「こんな男(自分)にしか出会う機会がなかった」と、自虐で彼女の夭逝を嘆かれちゃツッコミ様がないですよ。

 白血病を「再生不良性貧血」と偽られたまま、夏休み終わっても入院のアキ。本人が例によって”頑張って”治ろうとしているから見ていて辛くて。
 そして御両親も不憫で。

「ボクに何か出来ることがあれば」という朔に、声を荒げるお母さん(手塚理美) 「何か」があるなら自分が真っ先にしている!!・・・・んだよね。
 そして、「君は悪くないけれど、だからこそ君を憎まないと立っていられない」などと淡々と非道いことをいうお父さん。アキの病名も即答だったしね!

 朔も自分を責めているけど、親にしたらそんなここ数ヶ月のことなんか へ でもなく、そんな身体に生んでしまっただの、あれこれ悩みぬくわけで、なのに当の娘は朔にばっかり会いたがる。
 そして、「あちらの御両親に申し訳ない」という朔の両親。
 この辺、当然で必然で、なのに原作には欠けていた親世代の視点で、とてもいい感じにドラマをふくらませてくれたと思います。うん。

 ロミジュリが相撲部ホモになっちゃったのはつまんなーいんですが、学芸会だからそんなものかしら。でも、それを病室で、しかも御両親居合わせるままアキに見せるのはたまりませんでした(^^;;;)新手の拷問かもっ  お父さん途中で席立っちゃうし(><;;;)
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