ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

成海璃子

「全領域異常解決室」1〜最終回☆☆☆☆

 神々、生まれは選べないわけ?貧しい家庭率が高すぎるのでは。それとも八百万いたら何%はそうなるものなのか。

 てなわけで綿々と神々が転生しまくっている世界線の日本の物語! 豊玉毘売命がお興玉神の元カノだったり天宇受売命の夫が猿田毘古命だったりで、えーっと、ちょっと感想書くのにも神の名称をきちんと調べるのが面倒でほったらかしになりましたが、毎週面白かったです。
 音楽がいいんですよ、クラップが軽快なのに不吉な不思議さ、耳に残ります。

 物語も独特で、特に導入と構成が抜群。
 全領域異常解決室=超常現象を担当する警察組織、略して「全決」に突然異動されてきたヒロインが、わからないなりに超常現象に馴染んで行く成長譚…かと思いきや。
むしろ全決の正式回答は毎回フツーに常識的⁈  なのに絶対、何か異常で。 そのうち、実はあの人もこの人も 神 だっただけでなく、ヒロインだって元々は 神 で、全決の室長で!
思い返せば微妙な出迎えだった1話は、記憶をなくしたヒロインが昔からの仲間のもとに
「初めまして」
とやってきた切ない場面だったことが後々分かってくるのですよ。なんて事でしょう。

 さてそこに、人を乗っ取り 神を殺す=事戸を渡す 悪神ヒルコは誰なんだな戦いが激化していき 全ての神々が消えるのかという瀬戸際に現れたのは、人魚の肉を食った役小角〜!
 このノリで、原作のないオリジナルドラマなのが信じられません。というか神話もじりってオタクの大好物。これドラマよりも漫画やアニメでした方が人気出たのでは。

 てなわけで、ヒロイン雨野小夢に広瀬アリス。全決の興玉さんで天岩戸別神だったのが藤原竜也。神様です、と言われて信じないけど仕事はする荒波刑事にユースケサンタマリア。失った人が色々切ない。柿澤勇人も印象的でした。

 
 

「スナックキズツキ」2 ☆☆☆

 キズツキ、なのに看板はキツツキなんだw

 ちょこっと傷ついた人が、吸い寄せられる不思議なスナック「キズツキ」
原田知世がスナックのママで、癒してくれるとのあらすじにハイハイ癒し癒しと半笑いで見たのですが、いい意味で裏切られましたわ。お客さんを「あんた」とか呼んじゃうw  突然のロールピアノが2台登場で、連弾? いいえオリジナルソング弾き語りw   そしてママの歌につられてお客の安達さん(平岩紙)も、今日あったちょっと嫌なこと。私だけが損してる?というモヤモヤを思いっきり弾き語りしてしまうのですw

 ひとつひとつは小さなイラッ。
惣菜屋のパートで。もっと大きな身を入れろと詰め直しさせる客。唐揚げ300gの注文で、304gでもダメできっちりを要求するくせに調節していると遅いと文句言う客。でももっと腹立つのは、いつも前日にシフト交換を言い出して、こっちの歯医者の予約より子供のお気持ちが大事な同僚! ←しかもあとでやっぱり無しでとか言ってくる!もう歯医者はキャンセルしちゃったよ? 残りのおかず山分けも、相手に気を遣って好きなものが取れない。パン屋でもいつも、人気パンの最後の一個を譲ってしまう。バスでは隣の男(塚地武雅)が足を広げていて狭い……。
 いやそこはビシッと断れ?と画面にツッコミ入れたくなる箇所もありますがw  言えないんだよねー。そして自分が気を回しているのと同じぐらい、相手だって気を遣ってくれたらいいのにそうじゃないって悲しいもんね。「損してる」メーターが振り切れる……。

 と、裏路地の「キズツキ」に気づいて吸い寄せられてしまう仕掛けですかw
しかしなんとこの店「お酒がない」んです!スナックなのに? カフェ「キズツキ」にしておけばいいのになんでスナックにした?
しかしまあ、真っ直ぐ家に帰りたくなかっただけの安達さんは、まあいっかとラッシー注文して落ち着いて。トウコママ(原田知世)が勝手に救ったミネストローネなど勧められて温まって。 で、弾き語りなどしてw ほっこりして帰るのねー。まんまと行ってみたくなってます。
 ただ、おいくら?
手作りラッシーと、注文してないミネストローネと、ロールピアノ使用の2時間ぐらいでおいくら?? 1000円……ってこともないか、2000円?  他の客来てないし、一日2000円で店大丈夫なの??  配達のおっさん(浜野謙太)じゃありませんが、そこは心配w  しかもお帰りに持たせてくれた手書きのカードには、この先お店がある限りラッシーは無料、ですってよ?? えーしょっちゅう来ちゃうよw
 そしてちょっとだけいいこと、パン屋でまたラス1を取り損ねていたら2個取れた人がわけてくれましたよw  そうそれ、最後の一個が邪魔されずに取れるのもいいけれど、人の優しさに触れられたらもっと嬉しいよね!

 しかしそこで時間は巻き戻り。
おや次は、バスで足広げてたおっさんが来るんですかキズツキに。そういえば、今回癒された安達さんだって、冒頭では通販の商品にめっちゃクレーム入れてましたもんね。そしてその電話を受けていたオペレータ(成海璃子)がどうやら1話のキズツキの客で、世間はぐるぐると回っている様ですよ。

 隣の困った人にちょっと優しくなれるかなw 次回が楽しみです。 

「女の戦争 バチェラー殺人事件」1 ☆☆

 こ、これは視聴者を振り落とす設定w 

 TVの企画で集められた美女たちが、御曹司の愛をめぐって競い合う!毎回の企画勝者とデートした上で脱落者を選び、最後に残った1人と……結婚!
 自然に自然にと演出するドラマとは真逆の、作り込まれた世界でスケジュールに従って結婚相手を絞り込んで行く、見せ物としての恋愛劇「バチェラー」!  これが若い女の子に人気で、去年一昨年に娘もどハマり。元々は外国のリアリティショーでしたが、日本版も作られ出場者の本音やセルフプロデュースっぷりが支持を集めているんですよ。むしろ、結婚よりステップアップを求めて出場していたり。
何じゃそりゃと思ってましたけどね、これが結構ハマるんですよー(男女逆の「バチェロレッテ」を見ました☆)

 と、ここまでは「バチェラー」の説明でして、これは類似番組を舞台に起きた殺人事件をめぐるドラマですw  普段「バチェラー」を好む、でも連続ドラマは見ない層を取り込みたいんでしょうねえ。そう上手く行きますかねえ。

<ものがたり>
 挙式直前、花婿が殺された!
被害者鳴戸哲也(古川雄大)は鳴戸ホテルグループの新社長。テレビ東洋の恋愛バラエティ「ゲットザバチェラー」に出演し一躍有名人になっていた彼を、一体誰が??
 画面は三ヶ月前、番組第一話の撮影前に巻き戻る。


 ……ってことは、出場者の女性が選ばれず恨んでいるのか。それはミスリードで仕事上のトラブルか、昔の女か、撮影スタッフか?

 女性陣には、黒髪和服美女(成海璃子)長身セレブ美女(真飛聖)アイドルグループ出身ゆるふわ嫌味美女(寺本莉緒)世話焼き看護師(北原里英)可愛い(トリンドル玲奈)他
と、各種取り揃えられてございます。え、役名を書く気なかったけど一応公式確認してたら、須崎利子=成海璃子、遠藤星=真飛聖 と、全員下の名前は役名と芸名を揃えて一体感を出そうとしてるんですね〜
(ちなみにトリンドルちゃんの肩書きに悩みましたが、役名は海外ルーツになっていない上に整形疑惑、本当に「可愛い」が最大の特徴でしたよw)
 全員で争いバチバチ…というよりは、元アイドルが1人で嫌味三昧、空気を悪くしている上で衣装に剃刀が仕込まれ、斧にオイルが塗られと参加者に悪意が向けられます(そんなんスタッフの方が怪しいのではw)

 元々の「バチェラー」は、実際の人間と感情が絡むものだけにSNSを含めたリアルタイム視聴が至高。撮影と放送にタイムラグがある場合、結果を言えない参加者がSNSにあげたポエムからファンは色々推理したり、応援メッセージを送ったりするわけですよ。
そんな楽しみがドラマでは薄い部分をどうするのかなー。

 現状では争われる若社長が、父親の言いなりで宣伝のために番組参加。本人のモチベーションとしては愛した人を亡くした傷心から立ち直るため……と、健気なばかりで覇気がないですよね。実は彼なりに腹黒く何か企んでいるぐらいの引きが欲しかったですが、さて。


 ところで、ひっそり目立たない勢の中に葵わかなも。
男子が思い描く和服美人ってむしろこういう大人しい系らしいのですが、実際に着物で自己主張してくるのは気が強くて、薪割りでも「えええい!」と大声で気合入れてくる成海璃子w   和服好きあるあるで笑いましたw

「みをつくし料理帖 スペシャル」☆☆☆☆

「いけねぇ、こいつはいけねぇよぉ!」
 と、つる屋の店主(小日向文世)もまた騒ぐw みんな大好きNHK「みをつくし料理帖」が前後編で帰ってきました!原作6巻「心星ひとつ」を中心に、その前後も含んで翻案。

 降って湧いた小松原さま(森山未來)との結婚を踏まえ、澪(黒木華)に武家行儀見習いの話が持ち上がります。 でも澪は、小松原の気持ちがわからないままご母堂(富司純子)や妹君早帆(佐藤めぐみ)さまの意向で進む縁談に戸惑い悩むばかり。やっとのことで本人の口から
「俺の女房殿ににならぬか」
と聞かされる場面はもうこちらも胸熱ですねえ。そして喜びのあまり言葉が詰まる澪に「さっさと答えんだよお!」となだれ込んでくる一同には微笑ましいやら(^^)  その報せに、お祝いを言いにきて雨の中傘を忘れて帰るほど動揺している源斎先生(永山絢斗)が哀れです(^^;;;;)

 でも幸せと引き換えに、弁当で保っていた野江ちゃん(成海璃子)との縁も切らなくちゃなりません。武芸や和歌に勤しむ代わり料理をしない、出来ない生活になって果たして本望なのか。自分の料理を喜んでくれた人たちの笑顔が浮かんでは消え…。
結局、これだけは譲れない生きる標=心星、に従って、辛いながらも料理人の道を選ぶ澪。「もやは迷うな。道は、1つきりだ」と受け入れてくれる小松原さま。いつもの呼び名「下がり眉」でなく、やっと「澪」と呼んでくれたのがこんな別れの時だなんてorz  そしてなんと、やはり出世に有利な縁組がしたいと触れ周り、悪役になって破談にしてくれるのです…。早穂さまに謝られ、兄を詰られても、違う、自分のわがままだったとも言えない澪は苦しむばかり。そして嫁取りの日にも、節分の豆にまた澪を想う小松原さま。辛すぎですorz

 そんな傷心の中、遊郭での花見の宴を頼まれた澪は、女の料理だ、格が低いだと登龍楼にケチつけられながらも見事な仕事をやり遂げます。あさひ太夫、もとい野江とも襖越しながら言葉を交わし、励まし合い。いつか野江の身請けはできるんでしょうか。雲外蒼天の身ならばこそ、雲を摑むような夢を…!

 75分✖️2、通常放送なら5回分と思えば短くはなかったのですが、2週で見るには駆け足に感じました。ワンクールで見たかったような、それでは澪の苦しみが長引いて余計に不憫なような。そして癒しの小松原さまが出ないこの先、ますます辛い展開で不憫極まるのですが、そこを乗り越えてこその旭日昇天。するならきちんと最後まで描いてくださいね!


 ところで序盤、戸惑う澪が自分は若くも美しくもないので嫁に望まれる気がしないと吐露。そんなことないよ澪坊~可愛いよ!と心の中で声をかけつつ、民放版が続いていたらそれ北川景子が、と当惑。北川景子は何も悪くないけどw やはり配役は大事で、ああ、あさひ太夫を北川景子で見たかったー。

「フルーツ宅配便」2、3 ☆☆☆

興味津々。性風俗店が舞台なのに、物語は女性に寄り添っていてエロ控えめ、見やすいです。
働くフルーツちゃんたちにもそれぞれの事情があって、稼いで整形したかったり子持ちだったり騙されて借金背負っていたり。咲田は、戸惑い心配するだけで、何もできません。ちょっと優しくしたら手作りクッキーもってこられたりして、嬢=商品とは恋愛禁止だとミスジに怒られてますよw 惚れさせて仕事増やすって管理術もあるそうですがw 向いてないでしょw

それにしても、いつもの定食屋、客層悪い~!
もも(成海璃子)ちゃんが母親と食事してるのに、源氏名で話しかけてくる常連客orz 「また指名するねー」じゃねーよ! バレたら困るかもって気を使いましょうよ。
4話では更に極悪、食事しながらデリヘル嬢を襲う相談してる奴らが。AV嬢雇うより安く済む上に、リアルな映像が撮れるぞって……それ犯罪。おりしも新井浩文の強制性交罪騒ぎが重なって、胸が痛みます。あちらは風俗よりマッサージ寄りだそうですが、相手の領域に誘い込まれるリスクは同じですよねえ。
みかん(徳永えり)さんの場合、到着したらカメラを構えた客と、奥に男がもう一人。携帯を取り上げられて追い詰められます。でもラッキーだったのは、定食屋で相談を聞いていたマサカネ(荒川良々)が送迎だったこと。車の特徴でそいつらかもと気づいて、みかんさんを助けに来てくれるのです!うわあ、強い!おにぎり食べてばかりのピンボケが、事務所に居る理由はこれだったのねー。警察でなくミスジが駆けつけ、悪い奴らはぼっこぼこに。裏で悪事を働こうって奴は、裏社会なりに裁かれても文句言えないのだ。スッとしましたわー。ざまあみろ。

それでも負けずにみかんさん、この仕事で息子育てているのにね。デリヘル嬢だからってだけで引越しを断られるの、酷いわ。周囲には、事故物件だったーと自分から断った様に言ってみたり。10歳の息子は察してか「本当は引越ししたくなかった」と笑って、ダンボールに詰め終わっていた荷物を元に戻すのよ……切ないです!
 
地元の旧友と呑んで、仕事を「フルーツの宅配…」と誤魔化す咲田w その後、街で見かけた咲田が美女といるのを、彼女かーと羨む男友達(前野朋哉)でしたが、車がバン、女性は助手席でなく後部座席に……という様子に何か気づいた様子の女友達(仲里依紗)です。自分も同業だと、ね(^^;;;;)


「昭和元禄落語心中」~最終回 ☆☆☆☆

いやあ後半も、たまらなく良かったですね。

人気も出て、真打になろうってところで刺青がスキャンダルになってしまう与太郎(竜星涼)
妊娠した、産む、誰の子かは言わない、と言い張る小夏(成海璃子)

若い二人が騒がしく、夫婦になるのならないのと騒いでいる横で、淡々と落語と共に老いている八雲。折に触れみよ吉の、助六の姿が見え、話しかけているんですよ。幽霊…というよりもっと身近な分身のような何か。
そんな八雲が抱えてきた嘘が、出産で小夏の記憶が蘇ったことで明らかになります。両親が落ちた時、小夏はただ通りかかったのではなくむしろ小夏のせいであの悲劇が起きた(まあ、最初にみよ吉が刃物出したんだけども)……実写で見ると、あの八雲の細腕にぶらさがる人数がまた増えて、とんでもないのですがそれはさておき。

それでもみよ吉は命の瀬戸際で『自分はいいからこの子だけは』と、小夏の無事を願った。奇しくも同じ言葉で小夏も、生まれてくる我が子の無事を願った。愛されていた、とやっと思えた小夏はどんなに救われたことでしょう。そして小夏の幸せは、八雲の心をも癒した筈。

枯れてもなお『今が一番お美しい』と言わしめてしまう魔老人、8代目八雲w 小夏の子の父は…八雲なのでしょうねえ。それでも、添い寝で落語を聞かせたりする小夏との距離はまるで親子の様で。何も知らない助六も松田さんも含めてまるきり家族で。この家族の歴史を語るのに、高校時代荒れたという小夏や子供を身ごもるまでもきっちり描くやりかたもあったでしょうに。そこはさらっと秘したところがまた興味をひいてやまないのかも。


いつも置いていかれる、と泣いていた人が、最後はついにあちらに旅立ち、若返り、脚も治って!3人揃って家族の落語を見守る大団円に、ただただ泣けました。


岡田将生の熱演を、自然なメイク技術が見事に支えていましたね。しかし信之助くんとの入浴場面では、まったく肩を出さなかった八雲師匠w 子供が10数えるんじゃあるまいしw きっと首までしかメイクなかったんでしょうね…w

「昭和元禄落語心中」1 ☆☆☆

うわー、岡田将生頑張ったね。
人気マンガの実写化。アニメもずっと見ていましたので、人物や筋は了解済み。むしろ年齢を演じ分け落語が出来なくちゃならない主人公八雲を、声優ならともかくイケメン俳優で出来るのかという心配が大半だったわけですが、杞憂でした。女の役の声色とか色っぽいじゃないですか。

ムショ帰りの弟子入り志願与太郎(竜星涼)を、毒吐きつつ受け入れる落語家八雲(岡田将生)
背中に刺青と過去を背負いながらも、次第に落語家らしくなっていく与太郎に周囲は『助六に似ている』と噂。早逝した落語家助六(山崎育三郎)の遺児小夏(成海璃子)は、八雲に育てられながらも『父さんを殺したのはお前だ』と八雲を恨み、助六の落語を追い続けていた。
そんな2人に八雲が、ついに助六の死の真相を語り始める……。

運転手の篠井英介が禿げ上がってて笑わせてもらいましたw 岡田将生はほどよい老けメイクで気難しい慇懃無礼ジジイをきちんと演じていたと思います(それでも声若いし、薄着になると姿勢が良くて体つきも若いんですけどねえ) 役柄と違和感があるのは、小夏かな……成海璃子の硬さがなあ。父の落語を完コピしている、という大事な場面で録音の声とタイミングずれていたのも残念←これは、あれでOK出してしまう演出の問題かと。
さて、どうやら原作やアニメと同じ構成で、次回からは延々昔話が続きます。それこそ現代パートを忘れるぐらい延々と。もしかしたら、その実年齢相応の八雲を演じる方が、恋や嫉妬や助六との掛け合いやらと振り幅も必要で大変なのかもしれません。本格的に登場の育三郎氏の落語も気になるところですが……。
楽しみになってきました(^^)


「ワンダーウォール」 ☆☆☆

京都発地域ドラマ。
とはいっても、観光客を呼ぶ京都らしさなどどこにもない、ヒリヒリと痛い青い物語でした。

ここに住みたい
と、寮で志望校を決めるなんてことがあるんですね。築100年を超えるオンボロもボロボロの近衛寮。もうどっからどう見ても京都大学の吉田寮ですw そして本家同様に、取り壊したい大学側と、補強で乗り切りたい学生側とが延々と折衝を続けているという図式。
自治を標榜し、なんでも話し合いで決める寮生たち。学校側とも延々と話し合い、良い返事をもらったと思えば撤回され、詰め寄れば責任者が倒れ。それでも、話し合いとは真摯に行われるものでその先には相互理解があると思っていた学生側はやはり無邪気だったのでしょう。時間も予算も有限なのですよ……。

学生の要望を受け取る、学生課。ある日そこに文字通り壁が築かれ、職員とのやりとりはガラスの壁越しに行われるように。そして、寮生の要望を受け流していたいつもの事務員さん(山村紅葉)ではなく、美女(成海璃子)が現れて応対します。すると言葉につまり、無言で立ち去る代表三船(中崎敏)動揺する生徒群の中、志村(岡山天音)だけが気づくのです。恋が始まった!……のではないことにw

廃寮の危機感に焦れ、寮の活動に不満爆発のマサラ(三村和敬)が1回生。記録係のキューピー(須藤蓮)が3回三船志村が4回? 学年が違ってもタメ口なので混乱します。しかしその、年齢や学年で上下を決めない『敬語禁止』が寮のモットーなんだとか。廃墟寸前の寮のボロボロ具合、その中でのやりたい放題には本当に驚かされます。き、汚い……。女生徒もいるとかマジか。私も寮暮らしはしましたが、さすがに個室に鍵はあったし、共有スペースにこたつも万年床もありませんでしたわ~。積んだままの本が旧字体、さすが築100年(^^;;;)いつからあるのw ゴキブリどころかネズミもいそうですよ。

でもそれぞれの理由で寮に惹かれ、集まってきている生徒たちはもちまえの小賢しさで自分たちの城を守りたいのです。
なのに代打の美女をきっかけに、『いつかラスボスと対決だと思っていたのに、最前列の小物が入れ替わるだけと気づいてしまった』という志村。その美女が、突然寮に現れたと思ったら、なんと三船姉だったそうですよ。美女の胸、でなく名札を見ていた志村だけは気づいてましたけど。そしてなんと卒業生。大学院まで行きながら、学問は諦めて派遣で事務員ですか……。そして裏事情を告げることには、寮の建替理由は安全などではなく跡地利用で。補助金を目当てに講義棟が建つことがほぼ決定、なんだそうですよ。結局金なのかー!
酔いつぶれたマサラは、寮を守れと誰かれ絞めあげては騒ぎ
『ここが無くなったら、行くところがない』
と泣くのですが……。金も力もない若造たちに、一体なにができるでしょう。
本の山が崩れて現れたのは、床の間と掛け軸。まさかのドレッド(若葉竜也)が慣れた手つきで茶をたてて、せめてもの一服です。全国から集まったか、京都弁など誰も話さない学生たちが見せた、京都らしさったらこの暁の茶事ぐらいだったでしょうか。

えええ、そのまま解決ゼロで終わっちゃいましたよ!
近衛寮はそれぞれの心の中に息づいて、9月には解体されて永遠にさようならですか。ラストシーンのごった煮楽団、三味線とトランペットとほうきとチリトリが合奏しカエルが合いの手を入れる楽しいイベントは一体なんだったのでしょうw いつもの地域発ドラマらしさはゼロでしたが、引き込まれて緊張感に息を飲みました。脚本は朝ドラ「カーネーション」の人だったとか、なるほど。
彼らのその後が見たいです。

「目玉焼きの黄身いつつぶす?」1 ☆

主人公(青柳翔)がサイテーです。


恋人(成海璃子)の目玉焼きの食べ方が、自分と違う。

そんなの家ごとに人ごとにいろいろあって、味付けだってソースだ醤油だケチャップだと好きにしたらいいじゃないですか。なのにこいつときたら、どれにするのと各種並べてくれた彼女の気遣いにこともあろうに

『この調味料の数が、男性遍歴かも』

だとぉ? でもまだ心の中で納めてるうちはましです。最後まできれーいに丸く残した黄身を、つまみ上げてぱくっと口に入れ幸せそう~な彼女に向かって

「バカか?」

って。何それ、こっちがハァ?だわ。 つけあわせと黄身が絡まる美味より、皿が汚れない方をとって何が悪いの。美味<皿。皿洗うわけでもないくせに!


結果、彼女は消えてしまったそうで見てるこっちは快哉フゥ~!


これで終わりかと思いきや、今度はカレーで続きます。

半分がけだとモーゼがどうこうって。昔よく行った喫茶店が、ゼリー型でライスの外輪山を作って真ん中にルー注いでくれてましたよ。全がけより可愛いと思うの。

それはともかく、意味不明なのがそこで彼女を呼び出して(来るんだ)カレー作らせて! 自分は食べてきたから要らないと宣言!(さすがに菩薩の彼女もムッ) 彼女の食べ方をじーっと眺めて文句をつけます。


もう何こいつ、殴っていいですか。こんなにも主人公が嫌なドラマ初めてです。せめて自分で作ってから呼ぶか、店でおごれって。なぜ作らせる。そして文句を言う。

食べ方をぐだぐだ言う系はwowow「お先にどうぞ」を思い出しましたが、あれは相手の小うるさいこだわりに濱田岳演じる主人公が合わせてくれるので、面倒くさくてもまあ腹は立たなかったかな。食べない料理作らせてないし←我ながらここも地雷な様子。


「みをつくし料理帖」~最終回 ☆☆☆☆

え、小松原さま突然饒舌、しかもどうでもいい夢の話(^^;;;) そんな軽口を遮って
「半年ぶりに会って、いうことがそれですか」
と咎める澪w 自分は心配のしすぎで気が散って、指に大けがまでしたのに。とだけ書くと澪がわがまますぎますが。切腹したかもとまで思っていたんですから、安心で泣きそうなのを強い口調でごまかしたのよね。いつになくきつい澪に、しかも本名を言い当てられてさすがに言葉を無くす『時圭の間の小野寺』さま。
下手な言い訳や慰めでなく、いつもの調子で煙に巻きなんとなく励まして去っていくのでした……。
て、え、それだけ?
 

一方の源斉先生。
本当は小松原さまの正体も、御膳奉行は複数人いて切腹は別の人なことも知っていて、それを教えれば澪が喜ぶとわかっていたのに言えなかったんですよね……。妬かずに告げていれば澪が怪我することもなかったわけで。手当をしつつ
「私は卑怯者だ」
と正直に吐露する先生ですのに、なんで?どうして?と笑顔の澪ちゃん。それって想われている自覚も予測もゼロ、いっそ嫌われてるより辛いかもしれませんよ……orz

と、一気に明らかになった恋バナはさておき料理番付勝負です。
つる家と登龍楼とで、鰆料理で一騎打ち。揚げようか煮ようかと思案試行錯誤の上、澪がたどり着いたのは……昆布締め。確かにこれは美味。主人が富山の出で私も作る様になりましたが、たかが昆布に挟むだけでこんなに!となりますからねえ。昆布に馴染みのなかった江戸の人には衝撃の美味だったでしょうねえ。対する登龍楼のからすみなんて高価な珍味、戦う土俵が違いすぎてもう。本来対決するなら、売値の縛りも欲しいところですよね。

4話でのつけ火に負けず、移転して2階席もある少し大きな店になった つる家。
5話「ひとくち宝珠」では菓子作りを命じられて悩む小野寺が主役で、本来の侍の生活が伺えて楽しく、しかも土用の「う尽くし」料理に悩む澪を見て炒り豆(=澪に似た素朴) の菓子にしよう!と思い至るなど二人の絆が嬉しい回。かと思うと6話では佐兵衛失踪の事情を知る料理人富三が登場。せっかく種吉が買い戻した、ご寮さんの珊瑚の簪は富三の吉原通いの銭の工面にとまた消えてしまうのでした……。その富三を又次がボッコボコにする場面では、思わずもっとやっちまえと思ったものですがw 殺しちゃダメだと止める澪。若旦那が人を殺めていなかったと分かっただけでも、と。
そして7話で関西の食材鱧が登場。 
鱧を知らない料理人が噛まれたり毒のある血を目に入れたりと、大騒ぎな中助っ人に呼ばれた澪が見事に調理、「女の料理人なんて」と軽んじる吉原のタヌキをぎゃふんと言わせてやりますよ。

という具合に悩んだり騙されたりしながらも、天満一兆庵の再建とあさひ太夫との再会を胸に、料理人としての腕を磨き続ける澪なのでしが……。
全然終わってなーい!
小野寺との相思相愛&源斉先生の片思いをほのめかしただけで、その先のあれもこれもありゃしない。再会した若旦那は船の上、つる屋の場所を伝えただけで精一杯、なんの話も出来ていませんよ。ましてあさひ太夫とのあれもこれも……。
もう絶対続きがあるはず、あるべき!とは思うのですが、特になんのアナウンスもなく終わってしまったので不安です。でも続くと、あんなこんな悲しいことも起きてしまうのでこのままの方が幸せなような。

DVD発売を知り、そういえば感想が途中までだったなとこれを書いてみましたw
 


「みをつくし料理帖」~4 ☆☆☆☆

出ました、雲外蒼天!旭日昇天!

原作ファンでドキドキ展開を待つ楽しみはないものの、それを補って余りある映像の納得感! もうずっと
「いけねえ、こいつぁいけねえよぉ」
とつる屋の旦那みたいに騒ぎながら観ておりました。

2話、上方との出汁の違いを悟り「合わせ出汁」を作り出す。それを生かした「とろとろ茶碗蒸し」はまた大人気に。
3話、江戸料理番付に載り、登龍楼に茶碗蒸しを真似をされ、めげずに「三つ葉づくし」を考案するも、なんと真似の先出しをされ。
4話、密偵は下働きのふきちゃんと分かるも、責めるべきは登龍楼の主、采女宗馬(松尾スズキ)しかしつる屋に火を放たれ……。

このあらすじの間にも、水害で孤児になった澪が拾われた件やら、色々。30分とは思えない濃さで進行、大満足です。

特に好きなのは2話での、ご寮さんの簪大活躍。
サンゴの見事な一つ玉でひと財産、亡き旦那さんに贈られたといつもご寮さんの御髪を飾る簪でしたが、江戸一番の味を知りなさいと登龍楼へと向かわせる日には、澪の髪に「お守り」と挿してくれるんです。粗末な身なりで、汁物をひと椀だけ……という澪を訝しむ登龍楼の下女も簪に目を留め、それなりの部屋に通してくれます。そして味わった別格のカツオ出汁を元に苦労する澪のために、どん、と材料のカツオ節と昆布を仕入れて来たご寮さんの頭にはもう簪は無くて……。
それだけ高価なものを、澪のためなら手放せる。澪も母のように慕って、茶碗蒸しの具にはご寮さんの身体にいいものばかり。もう雇い主と使用人を超えた家族のような絆が自然に描かれているじゃないですか。
「料理は、料理人の器量次第」
このご寮さんの決め台詞が、常に澪の道をまっとうに定めてくれます。

ふらっと夜に訪れる浪人小松原とは、「下がり眉」と馬鹿にされながらも何か心が通い
「俺は好きだぞ」
と褒めているのが料理のことと知りつつも、どぎまぎ。忘れ物の手ぬぐいをそっと胸に抱いたりする澪。対しての小松原も縁談を迫る妹(佐藤めぐみ)に女性の好みをきかれ
「素朴で、誰からも好かれ求められる」
とちょうど食べていた豆のことのように語りますが……それ澪のことですよねえ??きゃー! 
源斉先生だって、医食同源の蘊蓄で献立づくりにヒントをくれるし、ご寮さん診てくれ、つる屋にもせっせと通ってくれていますけど、今のところただのお医者さんですねえ。

そうそう又次。吉原の料理人で、とある花魁に故郷の味をと、夜中に現れては上方出身と噂の澪の料理をお持ち帰り。準備をしながら澪が語る昔話を花魁も聞いたことでしょう。
つけ火でつる屋が焼け落ち、気落ちする澪の元に現れ弁当を所望した又次は、簡単な蕗ご飯にぎりの代金に小判を差し出します。何か作る気概が残っているなら渡して、という花魁の心意気。そして添えられた『雲外蒼天』の文字! そう、花魁あさひ太夫こそ、思い出の幼馴染野江ちゃんだったのです!じゃーん!
ちなみに当時占い師が吉相『旭日昇天』だと騒いだのが野江で、澪の『雲外蒼天』は苦労に負けるな、と励まされる程の波乱万丈の相。これからまだまだ降りかかる災難に立ち向かう澪を、応援しつづける気は満々なのですが……。

4話の最後にやっと野江ちゃんの顔が出て、すみません貧相でびっくり。

これが当世人気の美貌の花魁……成海璃子には申し訳ないけどしっくりこなくて呆然、残念すぎます。見とれるほど美しくあって欲しかったのにorz 源斉先生ラブのお嬢さん美緒役で出てきて澪をライバル視「私の方がきれいなのに!」と騒いでくれるならぴったりなんですけど……(全8話、どこまで描くのやら。美緒ちゃんは出てこないのかも)

「黒い十人の女」1 ☆☆☆

成海璃子ちゃんが、不倫をする年齢にねえ……。

口説かれて付き合ったオジさん、風(船越栄一郎)が、既婚者と知ってショックながらも別れられない久未(成海璃子)
妻らしき女(水野美紀)に呼び出され、半泣きで謝罪するも微妙な反応。なんと女は妻でなく<愛人>だった!カフェオレぶっかけあってるところに通りかかるもうひとりの女(佐藤仁美) なんとそいつも<愛人>で更にぶっかけ出すが、久未が<愛人>なことには平然。だって9人目だもん、今更ねえ。
そして仲良くなろう!と家に招いてくる最初の愛人に、呆然とする久未だったが……。

行くんだw
クロゼットから佐藤仁美と一緒にごそごそ出てきたところで声出して笑ったわ。しかも何時間も(^^;;;) 愛人同士交流してるのが既に変なのに、そこに風さんが来たからって隠れる意味がわかんないよねw
あとカフェオレぶっかけあってるテーブルに、普通にオーダーもってくる店員も笑いましたけど、それがグツグツのオニオングラタンで
「やばい!」
となる璃子ちゃんにも爆笑でした。あれこれコントです 。かけ方に遠慮がある璃子ちゃんと、躊躇なく顔にバシャ手馴れてる佐藤仁美と、キャリアの差も見応えありましたね。

そもそも10股モテ男、風が船越栄一郎ってところでもう半笑い。超金持ちでプレゼント攻撃でも、絶倫なわけでも、イケメンでもないおじさんで、当の愛人達まで別れない理由は不明
「いっそ死んでくれないかなあ」
って、これが連ドラの鍵になるのでしょうか。

ラインの使い方がナイスでしたね。
他にも途中、パペット使っての『不倫講座』も面白い絵面でした。
しかし不倫の発生が、女の性格とタイミングって説明は無しですよ。口説いてる男は、自分が既婚者って初めから知ってるじゃん! お前が口説かなきゃいいんだよ!
この男に都合よすぎる不倫理論と、妻じゃないと分かって揉める時の口汚さだけはバカリズムが浮いて見えてきて興ざめで、今後の課題じゃないかと思いますが……。
とりあえず続きがどうなって、冒頭の倉庫で女に囲まれて風死亡になるのやら。妻は誰なのやら。気軽に楽しみです。

「永遠のぼくら Sea side blue」 ☆☆

絵に描いたような、もとい写真のようなw青春群像。

若者が集ったらそりゃ恋でしょう愛でしょう揉めるでしょう!進路や生い立ちに悩み、不倫あり自殺未遂あり、殴り合いもw
その一方で舞台は海と水族館、ロマンチックです。珊瑚の産卵で生命の神秘に触れ、離れ小島にふたりきりで暴風雨、一緒に毛布にくるまってドキドキ(><) うひー  
嵐の中、一晩連絡がつかない状況で船を出せと迫るのが親でも指導教官でもなく友人でw 翌朝いちばんに駆けつけるのも親でなく元カノw 安否確認の前に恋のさやあてですからねえ 本当に若者だけターゲットに作ってるんですねえ。

そんなわけで、大学生のヒロインあおいは可愛い可愛い有村架純ちゃん。いやあ可愛い。
憧れの院生航汰さんに窪田正孝。いやあ爽やか。
てか若造扱いが多い窪田正孝が、ここでは皆より『大人』です  うわあ、いつの間にそんなことに(><) でも、家庭の事情に絶望してすがってくる夢花(成海璃子)を丸ごと受け入れるほどの度量はまだなくて……いやいや、結婚でもするならともかく、寄りかかられてオッケーな20代前半男子なんていないでしょう~
それでも惹かれあう航汰とあおいを中心に、元カノ(成海璃子)幼馴染(山崎賢人)メガネちゃんともう一人ときて……賑やかしの矢本悠馬がいいよねえ。「天体観測」の山崎樹範ポジションと思えばこの先絶え間なく連ドラ脇で見かけることになるでしょう。

出会って皆で仲良くなって、でも惚れたはれたで壊れて
「もうあの頃には戻れない」
なんてね。あるある。
でも、そもそもの発端、子供のための海の生き物ワークブック作りを中心にまた仲直りするんですよ。そこもあるある。ただ、突然学生を辞めて故郷に戻る航汰だけがそこにおらず……。

最後は採用面接をブッチして空港です。お父さんのコネなのにorz  搭乗前の航汰を引き止めて、公衆の面前でチューです。うひー
なんてロマンチック。
でも悪いけど、おばちゃんこの2人絶対うまくいかないと思うわ。

『ワクワクすること』を大事に
君の明日を決めるのは、君だよ

完成したワークブックに航汰が記した「あとがき」です。 これを読んで心がザワついたあおいは、よりワクワクする方、コネの大手就職より大学院での海の研究を選びました。偉いねえ……って、えええええ そこはコネも海も捨てて嫁になるワクワクじゃなきゃ、航汰といるの無理じゃない?

家業を継ぐために田舎に帰る男。
OLになるだろうあおいにも「嫉妬してしまうから」と黙って去ろうとした航汰なのに、大学院生になられてつきあえる? 遠距離が問題なんじゃなくて!自分は諦めた研究の話なんて聞けないよ。 それでも何年か遠距離で続いたとして、卒業後は? 航汰の実家近くで研究職? そんな口があるなら航汰が就職したでしょ!


幼馴染もねー。あおいが好きで好きで、好きすぎるから別の男と幸せになってくれていい、という困った人でしたけどね。じゃあ、あおいの幸せは航汰>就職なの? そんな運命の大恋愛してたっけ? 

例えば航汰フライト情報を知ってて黙っていて、まさか面談を蹴っておいかけると思わずに直前にポロっと漏らしてしまう……ならまだしも。面談会場で会うなり「いまなら間に合うよ」ってそそのかすのはどうしてー?

と、おばさん視聴者がどれだけぐちぐち言おうが、ターゲットは若者なので親世代の理屈は耳を素通りなのです。
若いってまぶしいw

海洋実習、懐かしいです。生物専攻だったので行きましたよ。甘酸っぱい思い出がいろいろ蘇りましたw ハンドブックも興味津々でスロー再生、良い出来でした。
(東出くんが居なくていい程度のチョロリ特別出演w 何も彼の展覧会で自分たちの写真をみつけなくても、自分のカメラのメモリーをふと見ても良かったじゃないw)


「小暮写真館」最終回 ☆☆☆

あのマンションのバルコニーにいつもいる子は、虐待で閉め出されているんじゃないの?通報してー


ずっと「心霊写真探偵」(といいつつ、念写や合成w)だったのに、今回は写真も無しで、あれれ? 誰かからの依頼でなく、花ちゃんの秘密が明かされる回でした。

ピカちゃんが風子の死は自分のせい……と思い込んでしまったように、花ちゃんもそれを自分のせいだと思う理由があったのね。

でも小さかったし、寝ちゃっていたし。

幼くして亡くなった風子ちゃんは可哀想だけれどピカちゃんや花ちゃんのせいじゃないよ(><)ましてお母さんのせいでも、もちろんありませんよ。

ピカちゃんには、花ちゃんが「ピカのせいじゃない」とはっきり言ってあげられて良かった。花ちゃんには……頼めば成海璃子ちゃんがそう言ってくれただろうけど。もうその言葉でホッと出来る程子どもじゃないので。花ちゃんが区切りを付けるためには、あのとき言えなかった言葉をちゃんと伝えなきゃいけなかったのです。


「孫を返せ」だの「母親失格」だのとお母さんを責めたキチガイな親戚たちは不愉快の極みで、今回花ちゃんがはっきりと非難を申し立てられてスカッとしましたです。お母さんお父さんにも聞かせてあげたかったですよ!!


成人付き添い人としてそれを見届けた順子さん(成海璃子)。自分も家族とケリをつけてくる…と逆方向の電車に。

愛されて育った花ちゃんと、殺伐と育った彼女と。つきあっても上手くいかないよねーぐらいに思ってみていたのですが、こうもきっぱり去っていかれると何やら残念なような。そして時折電車を映した写真の便りが届いて無事を知るなんて、淋しいけれど粋ですね。


去り際、持たされたカメラの中には彼女の笑顔。彼女の持った方には花ちゃんの笑顔が。これも若かったら真似したいおまじないですが……何か念写でもするのかとハラハラしたのは内緒ですw

「小暮写真館」2 ☆☆☆

面倒くさいぞ翔くん!小学生のくせに。


今回の心霊写真は……心霊?? どっからどう見てもイラストで、気味悪がる様なものじゃないよね。実際、翔くんが家庭で合成したものなんだし。謝りに回るようなものでも……。

解せないのはその動機で、暴君の父に振り回される母が可哀想だぁ?

あのカモメのイラストが映画「カモメの名前」を観るきっかけになるとは思えないし、観たとして母が問題に気付くのか?

仕掛けが回りくどくて面倒くさーい(><)

まだ小さい小学生だからこその、ささやかな抵抗ですか?「成績はトップクラス」「翔くんのすることには全て意味がある」という証言で補強してはいますが…
学校に行かないことで母親は更に父に責められ更に悩んでもいただろうと思うと、気の使い方が間違っている感じ。我が子にこんな心配のされかたをしたらと思うといやだなあw


さておき、亡き小暮さんの娘さんを花ちゃん&ピカで訪ねて小暮さんの半生を聞き、交流する場面は素晴らしく。

小暮さんを兵隊から遠ざけたという師匠の話を聞いて

「殺さなきゃいけないって恐怖は無い。弟子の心を守ったんじゃん」

と、ズバリ本質をついてくる順子ちゃんも素晴らしかったです。


そうそう、前回「走る電車を正面から見たい」と轢かれかけた順子ちゃんに、クモテツ同好会情報で『安全に正面から電車を観られる場所』を教えてあげるのも良かったです。翔くんのいるフリースクールともクモテツでつながるしで、便利だよクモテツ!

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