ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

役所広司

「VIVANT」〜最終回☆☆☆

 観てました。

 あの弱腰乃木さん(堺雅人)が「別班」、殺人も辞さないと分かった回では、うん知ってた、となりましたよね笑
その後繰り返される監視カメラに残る映像などでの、実は公安野崎(阿部寛)と同時に発砲してただの、あわわわ顔からの観られてないとキリッだのが多すぎて段々笑いどころに笑

 アメリカの兵学校首席卒業で出身高校も海外。いやその前に『日本人の子供が物乞いをしていて保護』⁉︎(流石にそれはニュースでは⁉︎)
 と、乃木の来歴は想像を超えたチートの羅列。かの陸軍中野学校的面接を見事突破しての別班登用なのでした。……その昔亀梨和也が潜入スパイを演じる映画「ジョーカーゲーム」に、有能云々よりその美貌目立ちすぎだろ!と叫んだものですので、その点では乃木は後輩黒須(松坂桃李)より、確かに向いて…うーん。
 女医さん柚木(二階堂ふみ)との不慣れなキスでは、初めてだったと泣き崩れるんですよ。どんだけ国だけを愛してきたんですか〜ハニトラ対策とか教わらなかったんですか!

しかしてその真の出自は、世界的テロ組織テントの首謀者ペキ(役所広司)の実子でした、どーん!

 日本素晴らしい、と語るペキ。日本の公安世界一、な乃木。似たもの親子で辟易で、実はペキには裏があってホッとしたり。あれが心底本気なら乃木くんやばいよ。君の苦難の人生、日本国のせいじゃないですか。 

 そうだ二重人格!
導入のフックだっただけで、別になくても結果変わらなかった設定でなんなのー! 周囲の人に豹変を怪しまれるでもなく、飼い慣らしてるならそれはもうただのイマジナリーフレンド。

 ともあれ日本に帰り、家族を手に入れた乃木の明日はどっちだ?
ジャミーンが柚木の元カレの子だと妬くどころか、ペキとの縁もあってむしろ嬉しそうだし、なんならドラム(富安ドラム)の同居も、野崎も居候でも喜びそうですよね。

 そしてテント解体後のバルカ共和国では。
ペキ亡きこれからは弟ノコル(二宮和也)が遺志をつぎ国を守るのだ。腹心の部下だったおじさんたちもペキに殉じてしまったから、ノコルたった1人で…あ、黒須が居るか!

 途中参入しにくいドラマだったのに熱狂的に受け入れられたようで、続編ができるらしい?
その際は是非、チンギスさんも再登場希望です!
 

「いだてん」~ 10 ☆☆☆☆

 毎回、楽しく見ています。低視聴率なんのその。
だいたい今まで、クドカンの描く話がすんなり高視聴率だった試しがあるでしょうか。伝説の「あまちゃん」は15分と短くて込みいらせにくかっただけで……あれだって相当ややこしい展開でしたよ。でも「あまちゃん」のイメージが強いのか、うちの旦那はこの「いだてん」も『朝ドラ向きだった』と見るたびに言うのですが。そうかなあ。

 とはいえ私も当初は、ふんふんと話を追うだけで特にどこが好きってわけでもなく。『嘉納治五郎が主人公なの?』と聞いてくる主人に生返事していましたっけ。2話で盛り上がって感想書きましたが、その後しばらく淡々と鑑賞。
 うひゃーっと思ったのはあの、両国の花火の回ですかね(遅w)
 師範学校と芝浜をぐるぐる走り鍛錬する四三(中村勘九郎)と、落語家に弟子入りといいつつ人力車の用事しかいいつけられない孝蔵(森山未來)この、まだ出会ってもいない似ても似つかない二人が、花火を背景に交差する。広い東京で、全然違うことをして生きていて、更にまた当分お互いを知りもしないけれど、毎日同じ道を走っていたんだー!
うひゃー!です。
 2話以降、話は四三と志ん生の生まれ育ちに巻き戻り、熊本と東京を行ったり来たり。1話で描かれた場面を別視点で描き直すデジャヴュが時々あって、これって武将もの見てる時の『あ、史実のアレ』感に似てる~と思ったりしましたが。そこに更に、後の孝蔵=志ん生(ビートたけし)が語る現代もとい前回東京オリンピック直前の東京も加わって、別に混乱はしないけれども
『なんでこれ見せられてるの?』
とはずっと思っていた、その回答が来た時のカタルシスな、うひゃーですねえ。

 その頃には、田舎者四三を私がすっかり好きになっていて。対する、全てを兼ね備えた東京帝大生イケメンなんて天敵かと警戒していたのですが、意外や自分から手を差し伸べてくれる優しいヤツだったんですよ。 『金持ち喧嘩せず』を地でいくような三島弥彦(生田斗真)が気軽に招いてくる家は大豪邸で、四三の度肝を抜いてくれます(^^;;;;)

 世界新記録を出しても、渡航滞在費はない、洋食も知らない、オリンピックが分からない金栗四三。対して、その洋食をおかかえシェフが作るのが日常で金に困らず、趣味がキャメラで英会話も得意、この時代にピアノも弾けちゃう三島弥彦。父は警視総監、兄が日銀総裁(^^;;;;;) でもその名家は、駆けっこなどにうつつを抜かさずに就職をしろと、三男の日本代表を誇ってくれません。厳しいけれど熱い金栗兄(中村獅童)が、四三のためにと金策に走り回るあの暑っ苦しい家族愛を弥彦は知らずに育ったのだと思えば、いくら大金持ちで杉咲花がメイドでお世話してくれようとも、やっぱり四三の方が恵まれて育ったような気がしてきますよね。
(それだけに、猛母涙の見送りは感動でした!)

 そしてシベリア鉄道を経て、ストックホルムへ!
 慣れない食事と、狭い列車内と、同室でいちゃつくコーチひょう(竹野内豊)&妻安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)w 出汁なし味噌スープw 憔悴していく四三に比べ、西洋のレディを口説いたりしていつも通りに見えた弥彦だったのですが。ストックホルムにきてしばらくしたら、白夜に耐えられなかったのは意外や弥彦の方でした。
優勝候補の金栗には取材殺到、英語もできないくせに案外人気者で(^^;;;) 自分は記録平凡で矮小な東洋人。周囲は集団なのに、自分だけ独り。
『便器が、高い!』
確かにw アメリカいく度に思いますよw しかも男子は、朝顔に爪先立ち!それは屈辱でしょうけど、泣くほどw 自国では常に上から世話を焼いていた三島なだけに、より自尊心が傷ついたのでしょう。英語が出来て、悪口が分かるうえに通訳要らずでいつも独りなのも、良くなかったですよねえ……。そして今度は四三が、逆に三島を励まし救う。もうなんですかこのゆっくりと描かれていく強い絆は! 半裸で抱き合わなくたって、もう十分萌えるでしょうが!

 そして『眠れない』とキレる弥彦のために、静かにしてと頼みにいったはずが、日本の歌をと囃されてまさかの国歌斉唱w 斉唱なのにハモってますよ、金栗氏w 
予期せぬ短調の、乗れない調べに当惑の群衆を割って『ブラボー!』と上機嫌で現れたのは、やっっっっっっと合流できた嘉納治五郎氏(役所広司)そこまで一日千秋の想いで待ちわびていた人だったのに、そんな笑顔で
「何か変わったことは?」
なんてきかれても、温度差ありすぎて言えませんでしょう。三島氏に泣いて死にたいと言われてました、だなんてw この辺の、辛いんだけど笑っちゃうけど痛々しくてやっぱり可笑しいところ、もう堪りませんでしたわ。結核のひょうコーチが体調を崩しっぱなしで、愛妻安仁子も弱るかと思いきや日に日にイラついて乱暴になるのも予想外で、笑っていいのやた(^^;;;)

ここで、足袋屋ピエール瀧がまさかのヘロイン使用で逮捕ですよ。
すると配信ストップで出演場面全カット。なんでも自粛はどうかと思いますが現状では仕方がないわけで。他国の選手から四三の足袋が(指二本なの?も含めw)注目を浴びた流れでの、手紙で足袋注文場面も。駆け込んできた車屋が、落語家孝蔵に着物を贈りたいと注文、四三と孝蔵の接点が生まれたかという場面も勿論カット。何してくれるの…と頭抱えましたが、全部撮り直して再編集だとか。
いつか、別人になった播磨屋登場場面ではきっと笑わせてくれるでしょう。

というわけで、これから訪れる金栗四三の大波乱と苦悩も……(あの分かれ道が伏線ですよねえ)なにがしか辛くても笑えるようになるんだろうなと唱えながら見続けます。楽しみ……です。
振るえ〜!! 

「いだてん」1、2 ☆☆☆☆

ひ、ひ、ふー と出産の呼吸法をヒントに、長距離走の呼吸法を編み出す金栗四三w 論理的なのか無茶なのか、笑ったーw

さて前回の東京オリンピックを誘致から描いた大河ドラマです。
それだけでも楽しみなのに、脚本家がクドカンですと~?もう絶対面白いじゃないですか。そして第1話は案の定面白かったのですが。なんか普通だわ~と。

そして2話。
1話の最後に、歌舞伎の隈取り(帽子の赤が雨で流れただけってw)で現れた優勝ランナー金栗四三(中村勘九郎)の生まれ育ちを順に追いながら、混ぜ込んでくる小ネタの数々
重曹水……
『嘉納治五郎に抱いてもらったから元気』(実は夏目漱石に……)
そして、ひひふーw
 体を鍛えたのは冷水浴、全裸で! 
村医者の娘(綾瀬はるか)は妙に未来の妻を代弁w 

もう突っ込むのに忙しいほどで、これこれ、勝手ながら待ってたのはきっとこの感じです。大真面目だから面白いんですよね、なので同じ時代にお江戸でお育ちになったシティーボーイ志ん生(ビートたけし)の破天荒な若年期(森山未來)はむしろ引きました(ほぼ実話だとか ^^;;;;)

1話を楽しみきれなかったのも、嘉納治五郎(のオリンピック招致活動の紹介で忙しかったからですかねえ……。それとも、体育教師の旦那がスポーツと体育の違いをずっと横で説いてくれてたからかもでしょうか。嘉納治五郎の紹介に
『スポーツの父』
とつくと、もう「それは違う」と。学生時代の体育史でも
『体育の父』
として習ったと。つまり体育とスポーツの違いとは云々、セリフ聞こえないよ(^^;;;;;)

うん、だから私も、ドラマへのツッコミはTVの前で言わずにここで書くことにしたんでしたっけ。初心に立ち返りましたねえ。
さておき、1話で意外だったのは当時の体育関係者はむしろ、日本人を守る為過酷すぎる競争は避けるべきという立場をとっていたこと。脱水症状でふらふらの選手を、救命よりまずゴールさせようとするなどと言語道断ですって。えええ、昨今はまさにそれを指導者や開催者がしがちで非難されているじゃないですか。更には『勝てるのか?』より
「楽しいのか?楽しくないのか?」
大事なのは楽しむこと、と歌うように応える嘉納治五郎先生。参加することに意義がある、オリンピックを楽しむ、黎明期にそう思っていた人たちがいたんじゃないですか。いいねいいね。

スポーツを愛し、スポーツに愛された男(満島真之介)……って、サンシャイン池崎か!
「T・N・G!」と大騒ぎのばんから天狗にも笑いましたw そうか、当時、体力も時間もあり最新のニュースに触れて野球して酒飲んで暴れてる野郎どもって大学生なのねw 武井壮も天狗党の一員に。結構セリフもありました、頑張れ!

「陸王」~最終回 ☆☆☆

ボトルを、差し出した~!

毛塚vs茂木、因縁の対決をこれだけ盛り上げてくれるとは(><)
初登場からずっと、言い返しもしない茂木にこれでもかという憎まれ口を叩き続けてきた毛塚(佐野岳)、いっそ気持ちイイほどのヒールでしたよね。なのに、毛塚が水分補給のボトルを落としたとみるや、自分のを差し出しちゃうんだ茂木。なんていい人なの。
実際のマラソンでも、実業団ごとに集団で走り協力しあって回したり、オリンピックだったら自国同士で渡したりは見た事ありますけど。世界選手権出場を争う同士でそんなことはなかなかないのでは。そしてたっぷり戸惑った後、悔しげに受け取る毛塚。その後も最後の最後まで争った挙句に勝利をもぎとった茂木を、真っ向から褒め称えます。
やだー、裏表ないだけの正直くんだったんじゃないのよ(><)

もちろんその前の、アトランティスRー2を履く茂木だけど応援しよう!という こはぜ屋も粋ですし。それをこっそり伝えちゃうシューフィッターさんも、感激にむせぶ茂木も感動的でね。そしたら結局、履くでしょう陸王を。
買収騒動も(松岡修造、演技上手いのね)息子の就職も、どれも収まるところにきれいに収まって、ほんと何一つ意外なことはない予定調和な成功神話なのですが、音楽も含め毎回盛り上がって楽しかったです。

正月に埼玉に帰省、清酒「陸王」私も呑んできました~。「陸王饅頭」は予約で1/15まで完売状態だそうで拝めず。高校陸上部同窓会に参加してきた旦那、ロケの後ろに後輩の学生さんやランナー仲間が結構参加していたと聞いて盛り上がってきたそうです。ほうほう、このストレッチをしてる子も宴席にいましたか。
で、竹内涼真は!竹内涼真の素顔とかは!! せめて和田正人は!

「陸王」5 ☆☆☆

足軽大将w 名前がいいよねw

足袋の技術をつぎこんでランニングシューズ陸王を作るも、資金難に苦しんでいた こはぜ屋でしたが、逆転の発想! 陸王で使う素材シルクレイを主力の地下足袋にも使い(特許利用契約に上乗せ?)ちょっとお高いけど軽くて丈夫なニュー地下足袋『足軽大将』を発売したところがバカ売れですってよ。次々舞い込む追加注文、関東の郊外型ホームセンター列挙で、旦那が昔バイトしてたところも出て懐かしくて笑ってしまいました(^^)

でもねえ、社員平均年齢が高すぎる こはぜ屋。大量注文は老体に鞭打つわけでおばあちゃん社員が入院に……。シルクレイ担当顧問は怪しいやつらにボコられて骨折入院。靴底が作れないじゃないですかー!

そんなダブル危機に、目覚めるのは後継者たち。必要とされる嬉しさにミシンのお嬢さんが立ち、シルクレイの機械の方は、ほらほら、ずっとサポートしていた大地くんが、今まで断られていた設計図を、ついに見せてもらえるまでの信頼を勝ち取って無事、地下足袋用シルクレイぐらいなら作れるようになりましたよー!
それでもまだ、大手なんとかサラダの面接に向けて出発する大地でしたが。
欠陥品がみつかって納品がピンチだと、機械の動かし方を電話で聞かれちゃあ、戻ってくるしかないでしょう。ただの手伝いでなく、一人で機械を動かせる立場になったからこその決断ですね。

そしてもう一人、もっと気持ちに正直になっちゃったのが意外や、銀行の人でしたw
融資依頼の条件、大量納品を見届けに来たといいつつも、どうせ無理でしょな態度。さーてここから、こはぜ屋の部活動みたいな熱気にあてられて、ダンボールでも運び出すのかと思いきやもっと上をいく こはぜ屋ファンに大変身!いつか「陸王」が出たら買います、と。インドア派じゃなかったんですか!
もちろん業務でも、今まで却下する側だった融資を積極応援。満額出せなかったと謝罪までしてくれて、有望な織物ベンチャーも紹介してくれました。業務を数字だけで見ていたら分からない、品質への老舗の矜持がまた一人銀行マンを動かしたんですね。

そして布部分も新素材でばっちり軽く仕上がった「陸王」決定版!
対するアトランティスはプレゼント攻撃に加え、こはぜ屋の苦しい経営まで茂木にチクリってまでピンクの靴を履け履け行って来ますけどね、いやもう、絶対陸王を履くからw 分かってますからw

しかしニューイヤー駅伝当日、バスを降りた茂木選手の足にはR-2が!
……って、陸上してた旦那がもう勝ち誇った様に、本番用を移動中に履くもんか~アップまでR−2で、ジャージ脱いでから履き替えて本番は陸王で走るんだよ! とご高説。 その直後、控え室前の屋外で履き替え始めた茂木にはがっくりきてましたがw ドラマ的には、こはぜ屋の面々が感涙にむせぶ流れですからね。見せ場優先で、陸上的リアリティは後回しになったかな。まあとにかく、陸王で走ってくれるんですって!

さあ次回は、陸王で走る茂木 vs R-2で走る毛塚。 アトランティスに吠え面かかせてやってー!

「陸王」~4 ☆☆☆

attachment00茂木が痛めてる半腱様筋の場所を調べてしまいましたよw 
腿の裏側の、奥の筋肉なんですね(そんな靴から遠いところの故障にも影響するとは)
そして毎年恒例、上尾シティマラソンに参加してきた旦那は、写真の清酒「陸王」でご満悦。

……と夫婦で「陸王」楽しんでいますが、ほんと感想は書くことありません。

だって起きてほしいことしか起きませんよね。

銀行が反対しても、どうせシューズは作るし。
底の新素材「シルクレイ」だって、結局こはぜ屋にオッケー出すでしょ。で、硬さの調節がどうのこうの試行錯誤してましたが、
「これでダメなら、もう諦めるしか……」
なんて誰かが言おうものなら、むしろもうすぐ完成と予告しているようなものです。ほら出来たw
アトランティス社のシューフィッターの不遇。こりゃ、辞職してこはぜ屋に来るでしょw で、茂木が陸王はくことになるでしょw

とことん予定調和で、いっそ清々しいほどです。
奇をてらう必要なんかないんです。目指したら叶う、まっとうに生きていたら報われる、そんなことの繰り返しで実に幸せにいい気持ちで見ていられるドラマです。おかげで旦那が居眠りしたり、私もタオルたたんだりしながら、ハイハイ履く履くとツッコミ入れたりしてしまいますがw それもまた良きかな。


そうそうサッカー蘊蓄漫画「フットボールネイション」11巻で、適当な上履きを履いて過ごす日本の学生時代が足に与える悪影響に言及しております。靴にうるさい欧米ではありえないそうな。学校が生徒のために陸王大量注文してくれているの、きっと足にいいですよね(^^)

「陸王」1 ☆☆☆

老舗足袋屋の再生。
超安定の池井戸潤原作、起きて欲しいことが全部起き予想外のことは何一つありませんがそれがいい。ウェルメイドな一作になるでしょう。

<<老舗「こはぜ屋」4代目社長宮沢(役所広司)は、先細りの業界で資金繰りに悩んでいた。
そこで五本指スポーツシューズと出会い、またマラソン観戦で人気選手茂木(竹内涼真)の故障危険を目の当たりにし、足袋のノウハウを生かした日本製のスポーツシューズ作りを思い立つ。取引銀行の担当坂本(風間俊介)の強い後押しもあり、試作はすすみ、是非茂木に使って欲しいと所属するダイワ食品を訪れる宮沢たちなのだが……>>

もうね、銀行員の坂本がなんでそこまでってほど「こはぜ屋」派なんですよ。銀行の経営からいったら上司の方針だって情はないけど間違っちゃいません。ドラマだからそりゃ、成功するだろうシューズ開発にお金だしてって気持ちでみちゃいますけど実際はなんの保証もない、なのに坂本は「こはぜ屋」のために上司にたてついて左遷まで。
ダイワ食品の陸上部コーチも、大阪弁の小藪は見事に小憎らしく選手の健康よりスポンサーのご機嫌取り一択。宮沢が持って行ったシューズをバカにし、ゴミ箱に入れるのも予想通りですw でももう一人のコーチは押しが弱いながらも選手思いだし、じっとシューズ見ていたし、きっとあの人が拾って届けて……違った、お掃除のおばさんだったー!なるほど、年齢が高い女性ほど「こはぜ屋」に価値を見出し、こんないいものが捨てられるわけがないと勝ち虫蜻蛉マーク入りの袋を救い出して届けてくれるんですね(^^)

元国体陸上選手、今は市民マラソンやトレイルランを楽しむ旦那このドラマを楽しみにしていました。途中語られるミッドフット着地についてもうんちくをいろいろ。アフリカの長距離選手に多くて土の上を裸足で走ると誰でもそう走るんだそうですよ。 
さて裸足テイストな「こはぜ屋」シューズを手に入れた茂木選手、見事ミッドフット着地にフォームを変えて表舞台に返り咲き雪辱を果たしてくれるのでしょうか ←多分そう! 
家業をバカにして就活に励む宮沢家長男(山崎賢人)もそんな茂木選手をみて、5代目として覚醒してくれるのでしょうか ←それもきっとそう!
そしたら左遷されてた坂本くんも、栄転で戻ってきたり……それは自信ないなw

ただひとつ、試作シューズ開発で高齢パートさん達が残業に次ぐ残業。それだけでも酷いのに、残業代出てないですって?鬼か! なにその滅私奉公賛美は! そこは当然の権利である残業代支払いのお願い&お断りの了承じゃなくて、ボーナス出してくれたらもっと頑張れるなあ~にならなかったんでしょうかね(原作では残業代支払われてるらしいので改悪が残念です)

「おやじの背中」2 ☆☆

「あなたは病名はないけど病気です。私にも感染ってます」
いやいや病名あります。これは共依存でしょう…逃げてー(><)


今回はかけあいの面白さに目が離せませんでした、でもキモイ。

前回の田村正和と松たか子だって今回の役所広司と満島ひかりだって、脚本演出の意図通りに狙って夫婦っぽかったり支配しすぎたりしてるわけで、なにもプライベートでもそうだろうとか言ってるわけじゃないです。さすがの演技力です。でもだからって気持ち悪さが減るわけじゃないでしょう、気持ち悪いんですよー

隣にいる旦那は普通に見ているのでモヤモヤw むしろ理想的だったらどうしよう〜娘が産まれたとたんに『嫁にやらん』とか言ってたしw

ボクシングに賭ける親子鷹。

『誠』と男名前をつけられ、デートも合コンも父にぶっ潰され、可愛いブラは川に捨てられ(不法投棄だし…)母は出て行き、オリンピック選考会を目前にひたすらこんにゃくだけでがんばる娘27才……の目の前で、もっと若い娘といちゃいちゃしてた父!

実はデートして焼き肉食べてパンケーキ食べた、再婚したいと聞かされた娘のキレることったらw 
自分には許さなかった可愛いブラ女を選ぶのかー!
 

選手とトレーナーな時には敬語と決めているのか、激怒してるのに口調は丁寧ながら、糾弾の内容は主に食べ物でそのうちブラの話だしもうコントですよねw カニパンw
でも 灰皿を振り上げて拳を潰そうとする姿に『結婚しない!』とついに父がいい、満足げに笑う娘はホント怖かったです。
てっきり『ボクシング辞めてもいい』とか、そんな言葉が来ると思ってたのに結婚?自分の拳=人生の目標と取引する対価が父の結婚?何それ?何この父娘?


結局ロンドン五輪に行かれずに選手を辞めて1年半、明日は結婚式という夜に決別の殴り合いを始める父と娘。

うわー。
母は何してるの、クロスワード投げ捨ててリングに乱入するなら今よ! 


邪魔扱いされ、腑に落ちない顔でジムを出て行った婚約者。翌日の誠はきっと顔が腫れるか痣あるかしてますよねー、その状態で披露宴したのか、はたまた破談になったのか(><)


満島ひかりは好演で、彼女の独白はいつまででも聞いていられそうでした。でもだからといってラスト、また2人で身体を鍛える様子をみせられても良かったねとはとても思えませんですorz 

そういえば母がいない話ばかりですよね、そういう決まりでしたっけ?母がいると父と娘は描けませんか?
女性脚本家の物語がどれだけテイストが違うのか、そこが楽しみになってきました。

映画「ローレライ」  ☆☆

 ちょっと待ってよ、「生きろっ」って言うならこんなところで放り出さずに!!

 そんなわけで、「ローレライ」見てきました♪
妻夫木くん主演というだけで誘われたら、SFだったんですね? それもちょっとレトロな(^^;;;)
 潜水艦の中、エンジンに酒しぶき浴びせる機関長だのエリの高い黒いマントだの見せられて、原作松本零士かと思いましたよー(違)
 その他、思い出すのが漫画「沈黙の艦隊」。

 時は第二次世界大戦終戦間近。
 広島、長崎に原爆が落とされる中、祖国を救おうと孤軍奮闘する日本海軍潜水艦「伊507」号(独逸製)には、とんでもない秘密兵器が搭載されていた・・・・。


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