ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

平泉成

「進め!青函連絡船」☆☆☆

青森発地域ドラマ。

停泊する元青函連絡船、八甲田丸。カッコイイ~!でも今はプロペラを外し、もちろん燃料も入ってなくて動かせないんですね。乗客用の座席も外され、展示博物館の状態なんだとか。

主人公の徹(吉田栄作)は、かつてその連絡船名物だった「海峡ラーメン」を今も食べさせる店の店主。名物を途絶えさせまい、と店じまいする店主に頼み込んで後を継いだものの、今はやる気をなくしてオーナーのテル(木野花)に怒られっぱなし。ど田舎八甲田山の麓の店は閑古鳥が鳴いています。

でもその八甲田丸を、1日だけ運行当時に復元しようというイベントが!
最初は「なんで?」と言ってたお役所の人たちも、次第にスポンサー探しを手伝う人手が増え……という場面は胸熱なのですが。実はそのイベント、詐欺w どーしてw 連絡船復元の夢を掲げる市役所職員(水崎綾女)が主人公でも、全然イケたでしょうに! NHKらしからぬフザケタ感じ、地元の人気劇団の方が脚本なんだそうです(^^;;;;)

さておき仕切っているのはトレジャーハンター明(大西信満)、幼馴染のゆみ(田畑智子)から、施設の老人源太郎(平泉成)が伝説の「津軽海峡の宝」のありかを知っていると聞いて手に入れようとするのですが、急激にボケてしまい(^^;;;) ゆみの色仕掛けも効かず。
記憶を戻すため、在りし日のままに連絡船を復元し、人も集めて賑わせ、徹の「海峡ラーメン」も食べさせて記憶が戻ったところで、お宝のありかを聞きだせたらトンズラ、という手の込んだ算段なのですw

当日は見事な賑わいで、小学生団体やら、制服の元JR職員さんやら地元のじいちゃんばあちゃんやらがわいわい。なんたって「津軽海峡冬景色」を石川さゆりが歌う、とポスター貼られているからなのですが、来るわけない!

そこで明とゆみが見守る中、徹の「海峡ラーメン」を食べた源太郎さん……。
偽物だ!と叫ぶなりしゃっきり立ち上がり、徹のラーメンの味を直したのでした! そう、彼こそは伝説のラーメン職人!眺めていた紙は宝の地図じゃなくレシピ。うわごとで語った「黄金」は、黄金に輝くラーメンスープのことだったんですってよ〜(^^;;;;) えーっと。

源太郎に教えを請い、正しいレシピと新たな気持ちで「本物」の海峡ラーメンを作りだした徹の前に、昔の想い人、いえいえ当時の彼女にそっくりな女性が現れます。隣のお母さんがきっと当時の彼女。
「一緒にラーメン屋やろう!」
と言っていたのに徹が東京に就職して、別れてしまった人ですね。
『津軽海峡の海の幸、ワカメとかホタテとか……イカとか』
『イルカ?』
『イルカじゃなくて、イカ』
そんな何十年も前の、思い出の会話を再現して微笑みあうふたり。いつか店にも食べに来て、ときちんと言えた喜びを噛みしめる徹なのでした(大昔、徹が告白しそびれた現場録画を、今も再生しては騒いでるテルさん。彼女が来店したらきっと大喜びで撮影してくれますよ~)

そして石川さゆりはw 覚悟を決めて歌い出す偽物のゆみに、罵声が飛ぶかと思いきや、優しいお客さんは大合唱! 明も詐欺で追われるでもなく、イベントは普通に喜ばれて大盛況で終わる様です。もうトレジャーハンターやめて、この成功を売りにイベンターで生きていけるのではw
甲板で潮風に吹かれてふたりで食べる冷凍みかんは修学旅行の味。大団円の青森なのでした。

映画「COACH 40歳のフィギュアスケーター」☆

オリンピック代表選考に必殺技w 本格派スケーターが主役なのに、なぜこうなったー?

ヒロイン美和(西田美和)はプロフィギュアスケーター。後進の指導もしつつ、アイスショー出演も続けている現役です。
ある日、リンクで保護された迷子はその昔結婚も考えた元カレ(金子昇)の娘。スケートに興味がある様だからお前が教えて、と電話で言われたまま迎えに来る途中で男は事故で死亡。母親や親族とは連絡がつかないと何故かヒロインが面倒をみることに。そして、その娘が「なんで?」「なんで?」と無邪気に聞いてくるうちのひとつ
「オリンピック出ないの?なんで?」
が何故か心にひっかかり、美和は40歳にしてオリンピックシーズンの競技に復帰を決心するのです!謎の破天荒コーチ(平泉成)の協力もあり、空手の技を活かした必殺回転ジャンプで全日本選手権優勝を目指すのだー!

いやもう、どうしましょう。

ヒロインを演じる西田美和さんは実際にプロフィギュアスケーター。本田望結主演のドラマ「スケート靴の約束」(弊レビューこちら)で振り付けを担当した方で、子供スケータの指導場面はご本業。アイスショー場面も本当にご出演の本物のプリンスアイスワールドより。映画開始13分目から荒川静香もがっつり滑ってくれます。オリンピック女子代表枠「1」(ここに一番、違和感を覚えましたね。平昌もソチもその前のバンクーバー、トリノも「3」です)を争うライバルにも村主千春(村主章枝の妹)、解説は佐野稔氏!落ち込むヒロインを氷上で慰める安藤美姫! 
スケートの場面は素晴らしいんですよ。なのにどうして、最後に空手をアレンジした大技ジャンプさえ決めれば勝てる……って、バカな少年漫画風になっちゃうのだorz それも、開脚で飛び上がってから捻って回るって……旋風脚? 

その他にも、やたら切り替わるカメラ。やたら英語のナレーション。いくら元カレがTV出演する有名人だったからって子供の保護先をマスコミが連日報道w ありえないw またその子役が唾を吐くような山猿演出でねえ……普通に可愛くしてあげたらいいのに。最有力候補の時東ぁみ選手が失明寸前って設定も、何。
『何歳になっても、挑戦はできる』
というテーマは素敵ですけど。そもそも、幼いヒロインに『メスは子供産め』と呪いをかけた父のせいで、若かりし選手時代にオリンピック選考会を棄権して悔いを残したのに。その亡き父に捧げる曲を選ぶのも、まだ呪いが解けていなさげで怖いです。
見る前に心配だった、ヒロインの演技力はまったく危なげなく無問題でした。空手レッスン場面でもさすがの体幹力!その分、他のトンデモばかりが目立つったらありません。ちなみに安藤美姫の役は「謎のスケーター」w 慰めに来た安藤美姫本人でいいじゃないですかw

元々は「役者ダマしい」でみた金子昇出演作をチェック、アマゾンプライムで無料で観たからいいんですけど。
なんでこうなった。

<後日追記>
衝撃で辛口なことばかり並べましたが、ちょっと考え直しました。
フィギュアスケートのファンだけを相手にしていたら、広がらないのかも。これからもルールや競技レベルは変わっていくでしょう。空手でも家庭問題でも少年漫画でもアニメでも、ガンガン取り入れて間口は広い方がやっぱり良いのかも。そして奇想天外な作品ができても、案外現実はそれを超え、開脚で3回転する日が……それはこなくてもいいかw

欧米ではティーン向けのスケート映画がいくつもあります(ex「アイスプリンセス」弊レビューこちら)日本でもそのうち「スケート靴の約束」みたいな映画が本格的に作られたら素敵。そう思っていた方が夢が広がりますよね〜 。小芝風花コーチや選手役の本田望結?
友情出演:羽生結弦だったら、もう謎のスケーター役でいいですw

「闇の伴走者 編集長の条件」最終回 ☆☆

最終回は本当に二転三転。

社長が醍醐に言うことにゃ、覚えのない画稿転売で責められて憤り、南部の進退に関わらず契約社員も全員クビと言い渡してしまったと。

それが自殺の原因とする醍醐さん。下山事件の総裁自殺説を借りて納得するのなら、部下にも上司にも裏切られた時、絶望で人は死ねる、のだそうですよ。

でも『敬礼のポーズで落ちていった』という、目撃証言で納得はひっくり返ります。ええ、それって「パシリ刑事(ポリス)」の決めポーズじゃないの。てことは、南部お得意『決めポーズで揶揄』する相手だった担当編集者がそこに居たはず!更にその人は、バイトくんを突き落とした『靴に減り癖のある男』で……。
「平気で契約社員をクビにする南部が許せなかった」
と泣き崩れる、その某氏ですが……。あああ、南部氏のひねくれ具合が分かっていなかったんですねえ。実は「社員の幸せこそが編集長の仕事」と語る人なんですよ。
なのに「全員クビだ」なんて嘘、ワルぶっただけなんですよお……。

リサーチ依頼としてはここで一件落着。
水野さんは依頼主のプロダクションに報告して〆。醍醐さんは編集長の座を後進に譲り、南部氏が発見した青年誌バカ売れノウハウは社長ではなく、わざと契約社員の皆にだけ教えて想起社を去ることになりました。あの転売野郎も、別の会社で漫画編集としてやり直すそうですよ。頑張れ。
そうそう「水色」は、やっぱり青+白でしたねw ブルーカラー向けエログロバイオレンスが主流だった青年誌に、ホワイトカラーを取り込む知性物語性を加えると。更に時々読む派を取り込める様に読み切りを、とか。現実にはそこにネット配信が加わってあれこれあるのでしょうが、原作刊行時には卓見だったのでしょう。

と、落ち着きかけたところで出てくる、南部氏の電話帳。そういえば2件、確認漏れがあったっけなとケーキ屋だというその1件にかけてみる醍醐さん。また、留守電メッセージを残したもう一件からは水野嬢に返信が。総合すると、なんと!
縁のあったKiwi社に漫画誌創刊を頼み込み、クビになる部下達を呼び寄せる腹積りだったんですよー!ケーキはその祝いのために発注済み。ただ日付だけ、後日連絡する予定で……亡くなってしまっていた。
kiwi社長はその南部氏の死をニュースで知ったそうで、なのに無駄になった立派なオフィスを何日遊ばせておいたことに?と思いながら見ていたのですが……。上で『犯人は自首したのかな』と書こうと考えていて、やっと思い至りました。南部氏転落死のニュースでなくて、改めて殺人として報道された、そのニュースを見たのでしょう。
親会社との調整云々で、創刊決定は亡くなった二日前だったとか。kiwi社長はずっと、連絡取れないなと思いながらも依頼通りにオフィスの準備を進めていたのでしょうねえ……。

水野と醍醐に呼ばれ、ピカピカのオフィスや「水色」のケーキ(熱いメッセージつき)を見て涙にくれる編集達。ホワイトボードには、編集員候補として自分たちの名前。まさかここまで、自分たちを想ってくれていたなんて。なのに調査では南部の悪口言って。南部にも『来るかどうかは分からない。俺、嫌われてるから』と思われてもいたなんて。
しかも全面ガラス張り最上階、見晴らし最高のお洒落オフォス!受付にpepperくん!
南部さんが生きてたら、皆ここで正社員として働いてたかもと思うと、犯人が何重にも恨めしくなること請け合いですw(え、これ見にきただけですよね? まさか「ブレイブ」捨ててきました? そこ、あまりはっきり描かれていない様な)

「闇の伴走者 編集長の条件」2、3☆☆☆

うわー紙芝居!それも漫画に入りますか。
『白土三平』の名は読めるし貸本屋はぎり使ったことありますけど、移動紙芝居はさすがに世代じゃないです。紙芝居の版元が貸本屋になり、出版社になって今に至るんですねえ(^^;;;)

そんな漫画のルーツを紐解きながら、現役青年誌も描くこのドラマ。
1話で連載陣をボロクソけなした醍醐の修正指示を、こわごわ伝える編集者たちですが……。漫画家さん案外OK。冒頭に前回の説明コマを入れろ等、具体例は納得なのかも。

大御所には、主人公と警視総監が飲み友達になる新展開☆を提案、釣りバカ日誌か~い!でも『先週のモブキャラが、1話の警視総監に似てる』と、熟読した上のアイディア出されたら、大先生ノリノリで了解ですよ。
そしてできあがった新刊「ブレイブ」は、見違えた、面白いと社内でも評判に!これで売り上げも上がるといいですね~。

そんな中、綿貫の担当作だけは修正でなく不掲載。作家の罵倒にただ耐える綿貫……このストレスが殺人に?
社史を調べれば、実は関東オール社(画稿の流出元)社長も綿貫姓であの顔w 縁故入社綿貫、系列社長の孫だったんですね。 そして、闇ブローカーを呼び出せば、ピシッと綿貫本人が、現れた~!
どこまで怪しいの。
と、思ったらあっさり吐きました(^^;;;;) 
なにしろ社長の孫で倉庫はフリーパス。未返却原稿が売れる!とサイドビジネスwを思いつきました。っておい!せめて複製にしましょうよ orz 死んだ南部は、自分が買うからもう売るなと諌めていたそうで、もちろん殺人は否定。じゃあ一体誰が。なんで?
(綿貫の言い分をうのみ。警察ならダメでしょうけど、ほら、調査員だから)

そこで、あの『鉄道の絵』は紙芝居の原稿……と醍醐が気づいたのを受け、当時を知る人に話を聞きに行く水野とバイトくん。
下山事件や津山三十人殺しのような、実在のヤバい事件を題材にする作家がいたと、名前を聞いて帰るのですが。バイトくんは階段を突き落とされ、水野のマンションには「手を引け」とメモが。
そしてまたあの靴。誰なの、なんで?

しかし、憧れの編集員になれたのに。無能故に暇すぎた綿貫。サイドビジネスの必要もなく、漫画愛を撒き散らす南部や醍醐は、近くにいても遠い人なんでしょうねえ。同様に、漫画家と編集者は永遠に友にはなれず、正社員と契約社員も分かり合えない。そんな様々な対立がとぐろを巻く漫画の世界です。
さて、社長は本当に何も知らなかったのか(元編集長で経理のあの人なら、綿貫の側に立ち、専務や社長も知ってるぞと言いくるめることができたかも)

紙芝居の原稿は分厚くて、木枠にすれて角が丸くなるとは豆知識w
今作、芸人の使い所もナイスで、妙に馴れ馴れしい古本屋店主(三四郎 小宮)といい、古い写真に「あ」と思える特徴ある容貌の綿貫(今野浩喜)といい、イケメンじゃなくていい役ってありますよね。

水野嬢、相変わらず漫画に興味なくて可笑しいです。 手塚治虫「寄子」の話題に
「ああ……読んだかも」
「その返事は、読んでないな!」バレバレですw
「ONE PIECE」もまとめ買いで読み始めたようですが、まだ1巻の10pめぐらいw

そうそう、調査先の古本屋で、サインを求められる水野。てっきり誰か漫画家さんに、とかと思ったら『美人まんが探偵』として人気って!
「調査員です!」
と、いつものお返事でしたけど、サインはしたんだw この事件も解決したら、さらに人気になっちゃいますね!


「闇の伴走者 編集長の条件」1☆☆☆☆

漫画にまつわるサスペンスドラマ、待望の第二弾!美女と野獣コンビ再び!

またも見つかる、故阿島先生の画稿。しかし寄贈主南部(岩松了)は転落死。
画稿の発見経緯や転落理由の調査を依頼された水野(松下奈緒)と、南部の後釜として雑誌「ブレイブ」の編集長を務めることになった醍醐(古田新太)は再び相見えるのだった。
南部がみつけた「水色」とは? 消される、と語っていた真意は?

いやあ嬉しいシリーズ続行です。
前作以来、没交渉だったらしい二人。だからダメなんだ、と会うなりポンポンと暴言吐く醍醐に、のらりくらり笑顔の水野w いいコンビです。そして今回、なんと醍醐(古田新太)は編集長に! 連載漫画にダメを出しつつ担当編集たちを呑みに誘う様子に、醍醐なりにタチの向かない編集長業を頑張っている様子がみえて新鮮です。取材費の領収書確認も編集長の仕事なのね。


そして事件性なしの転落死とされた南部が、生前「消されるかもしれない」と語っていたと聞きつけますが……その原因が、青年誌ヒットの法則を見つけてしまった、とかなんとか。え、知りたい! でも「水色」のキーワードからは何もわかりません。
現連載をいくつも終わらせて、サラリーマンものを複数始めようとしていたことと関連が?

潰れかけの青年誌「ブレイブ」の、連載原稿がどれも古臭くて大受けなんですよ。なんとかポリス(「ドーベルマン刑事」の人だ、懐かしい)に、麺専門のうんちくグルメ「極メン!」、取材もしてない商社漫画w
このSNS時代、誰も本気で漫画から学ぼうなんてしないと醍醐が嘆きますが、時代が違えば大ヒット狙えた傑作ならともかく「ブレイブ」連載陣はむしろSNSでツッコミいれられてバズる向きの底辺誌だったのでは……w
若い編集者が石ノ森章太郎を知らず!
「仮面ライダーの人だぞ!」
と叱る醍醐ですが、平成ライダーには名前貸してるだけだしw せめて「サイボーグ009」の人では。そしてじゃすみん的におすすめは、時間を超えて巡り合ったり、滅びかけの世界で空に魚が飛んでいたり、沼にびっしり遺体が沈んでいたりする少女漫画風の作品の方なのですが……話が逸れました。

領収書整理から、何かを気づいて「自殺じゃない、殺されたんだ」と伝えてくる醍醐。え、気づいた醍醐も危なくない?
その領収書の主、綿貫(今野浩喜)は編集部内でも浮きまくりのダーク縁故採用。彼が突き落としてる画面で1話終わりましたけど、犯人確定? ミスリード?

あとは、貸本屋時代の古い古い画稿(1950年代、さすがに私だって生まれる前よ)を見せられて、即座に『当社の設立前だし、先生はうちで描いたことがない』と、保管庫探索を否定する社長(平泉成)を、妙に醍醐が見つめている演出が気になりました。詳しすぎるのかも。
編集長業で多忙な醍醐、フリー時代と違って聞き込みに同行できず、水野にはバイトの青年(白石隼也)がつけられてます。こいつも、何か知ってる? それとも南部の前に編集長でボロクソ言われたらしい堀尾(津田寛治)……疑いだしたらきりがありませんね。

冒頭の轢死と、それを描いたような画稿のつながりは? 水野の父の死にもささやかれたという「落とし屋」とは?
とにかく2話以降が楽しみすぎです。


「この声をきみに」~6 ☆☆☆☆

なにこれ、エロい(><)

具体的には肉体関係どころか、キスもなし。ただ性愛を想起させる短歌を交互に読みあっただけという、いい年してなーんにもなかった夜なのですが、妙にエロい。10代の恋愛でこんな描き方されたら笑っちゃうでしょうにねえ。いい年の男女だからこそ、部屋まで送って上がりこんでもガツガツ押し倒すわけじゃなく朗読になる。艶めいていく内容に、内心焦りながらも読み続ける。
もともと具合が悪いから送られてきた京子先生は、どうやらそのまま眠ってしまったのでしょう。寝ている病人をどうこうするほど下衆でなく、その間に逃げ帰るほど子供でもない穂積氏は溢れかえる本を片付けながら彼女の目覚めを待ち、もそもそとイケてない釈明を交わしてもまだもつれた気持ちは収まらず。
「もっと知りたいんだ、あなたのことを」
後日また話してのこれは、なにもう、愛の告白ですかorz 離婚が決まったばかりでもう。

一方で、教室の青年にもちかけられて朗読したのは親和数の話。もとい友人が恋人になる話。
数学好きの青年が友に『約数の和が互いに等しくなる、特別な数の組み合わせ』だと親和数を教え、古くはカップルが果物に親和数を刻んで贈りあったと語った時の友人は反応薄く編み物を続けていただけだったのだけれど、後日小物にその親和数を編み込んでプレゼントしてくれたのだとか……。
別に男女でもいい話が、なにゆえ男同士で語られるかというと実話だからで。それを選んだ彼もトランスジェンダーなのだと皆に告白。失恋しちゃった声優志望嬢以外には、さらっと受け入れられます。
以前はきっと皆目不明だったろう心の機微が、すんなり入ってくると驚く穂積氏。それは朗読を通じてあなたが変わったから、と指摘する京子先生です。

また、穂積父の入院先で行われたボランティア朗読会。
大事な大事な傘を雨でもささずに持ち歩く男をユーモラスに描いた絵本を朗読。穂積氏のようだ、とこれを渡す哲太さんたらなにげに失礼w そして先日喧嘩をした父のいる前でわざわざそれを読む息子。意固地さに父を思ったのかと思いきやなんと。最後に出てくる「妻」に、亡き母を思い出したんですと。そしてそれは父親もですって。先日の不機嫌のぶつけ合いはどこへやら。穏やかに、退院したら一緒に住もうと話し合う父と息子。朗読はこんな素敵な贈り物にもなるんですね。

次回は先生の衝撃の過去が語られるようですよ……。金持ち男と結婚したけど別れた、以上のことが何かあるんでしょうか。
あと佐久良先生の奥さんは、姿がないのに毎度消息が語られすぎでドキドキします。実は意識不明だったりしませんか(^^;;;)

「クロスロード」1 ☆☆

刑事物らしからぬ地味さが癖になりそうな渋ドラマです。

元本庁勤めのエリート刑事ながら、懲罰人事に甘んじ25年!の尾関(舘ひろし)
冒頭、通りがかりにストーカーを取り押さえたのに捜査に加わるわけでもなく、彼の仕事は被害者の見舞いで
『ご相談を受け、見張っていたのに、一瞬の隙をつかれ…』
と嘘をついて謝ってくること。署長賞ももらいましたが、小銭w 賞状だけもらうほうがマシですよねえ。
その後もやもめの義父(平泉成)を訪ね、男料理に茶飲み話と日常ばかりが淡々と描かれます。中福生署、町田南署……等々と、通勤2時間以上の遠隔地ばかり転々とさせられているのは公開肩たたきなんだとか。

管轄で白骨死体がみつかり、昔馴染みが本庁から捜査本部の指揮を取りに来ても、尾関は机と椅子を並べる係。挨拶どころか目も合わさず、まあ気まずいのだろうと思って見ていると本庁組曰く
「情報を漏らす様なやつとは口をきけない」
なるほどー、その辺でやらかして左遷なんですねえ。

一方、警察に白骨事件の取材にきた地元紙の記者板垣(神田正輝)が、”尾関”の名に激しく反応して振り返ります。確かにちょっと珍しい名前だし。案の定顔見知りだった2人の昔語りによれば、この記者が記事にしたせいで尾関が飛ばされた様ですねえ……奥さん同士まで仲良くしてた仲だったのに何があったのか。大手新聞から「たま多摩新聞」wに転職したのもその負い目からなんでしょうねえ。

そんな25年ぶりに交錯したオヤジ2人の人生が、互いをどう変えていくのか。15年前の白骨はどう関わってくるのか。

お目当の西村さんは、本庁からくるお偉いさん貝谷です。安心の捜査一課w


「曲げられない女」最終回☆☆☆

大団円!

胎児に向かって
「そんな子は必要ありません!」
と言い出したときにはドン引きでしたけど、ちゃんとそこは反省したし子供の方も聞き分けよく(?)陣痛が治まってちゃんと試験も受けられて……、でも合格じゃなかったところは一筋縄では行きませんでしたけど。

あちらもこちらも収まるところにきちんと収まる良い最終回でした。

赤ちゃんがもう可愛くて可愛くてー♪

もとい、中島先生のボケも、団らんの和に毎度入りづらい正登も、とにかく積み重ねてきたキャラが本当にきちんと活躍していたドラマでしたよね。

10年唐突に跳んだのも、まあ許せたわ。日記を盗み読んでた娘は、お母さんと違って要領よく育っていて父親の血を感じさせました(笑)サキも弁護士にもなれていて良かった良かった。その昔
「私の様に幸せになって」
と勝ち誇って去っていったセレブ婚の女は離婚の危機。ざまーみろではありますが、弁護士のサキとつきあえばそのうち、男次第の生き方から自立して行くんでしょう。

「コレが、コレなもんで!」
そっかー、璃子と藍田が最終的にはくっついたのねー(本物の妊婦女優を妊婦としてキャスティングするという点で、歴史に残ったドラマなのでは。よくぞ途中入院も激やせも激太りもせずやり遂げました!)10年経ったにしてはツルツルな「お姉ちゃん」2人に笑いつつ、この2人ならアリだと思ったり。

「シャッターが開く」時のサキの叫び声だけは最後まで不愉快で辛かったのですが、絞り出してこその本音だろうしなー。うちのリモコンの音量ボタンが効かない方が悪いのでしょう、うん。


あ、弁護士目指したバカ息子、10年後にはどうしてたっけ?

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「ヴォイス」3 ☆☆

うん、やしきたかじんだね!

やはり遺族が直接に事実を求めているのなら、学生が探偵でも見易いです。
今回は久保秋ちゃんの母親(片平なぎさ)の変死を調査。
解剖所見だってみられるし、当時のことを語るオヤジさん(平泉成)の口がどんなになめらかでも、遺族であるアキちゃん&そのお友達に話してるんだから納得です。
その上で、主人公の奇跡の洞察が炸裂しても納得納得!
……アルバムが出るまでは。

そうまでして泣かせたい?甲子園の敗戦投手インタビューじゃないんだから、泣くまで粘るの辞めようよー。
そりゃ15年前の軍手を保管してた工場なら、マニュアルに見えたアルバムを15年ほったらかしもアリかもしれませんが、それならそれで”そんな物が?”と驚いてくれなくちゃ。平然と
「後ろ姿の写真でも買うのはあの人だけ」
なんて解説されても。注文は子供がした筈でしょう?張り出してある学校行事に来てないんだから!!

ともあれ、15年待った証言も現れてクラッシュ症候群だった事実が判明しました。
捜査と涙で、主人公とアキの仲が縮まる……かな?
その間に、親友くんが父との対決を心に誓ったり。
不良とオタクくんが絆を更に深めつつ、法医学のなんたるかを教えられたり。沖縄料理屋も面白いよねー。

次回はまた身内もの。友人変死の謎を探るようです。それなら安心してみられそう……でもやっぱりどこかで過剰に泣かせが入るんだろうなあ……。

あ、そういえばタクシーの死体は??ネタフリに使っただけ??
そういう無神経さが嫌なんだってばー(><)

2話 1話 

「エラいところに嫁いでしまった!」4、5 ☆☆

 イソの馬鹿っ殺すッ(><)。

 のっけから不穏当発言ですが、いやもう。
怪我したから親に連絡、ぐらいまでは、笑って観てたけど 家にドウゾは!!!おいっ!!

 私も君子と同じ、散らかし放題なのに見栄っ張りですから、突然お招きするなんて憤死デス。花ぐらい飾らせてっ しかも、自分の親って辛い。歯に衣着せないから、揉めるときは他人より激しく揉めますよね。うう。

 そんなわけで、雲の向こうな出馬騒動の4話より、5話の方がリアルに気を揉みました。
よーく考えるとお姑さんはすっかりイソの同類、勝手にコトを進めてややこしくしてくれてますが…まぁ、悪い人じゃないしねぇ。こんな優しいお姑さんなら、いっそ同居して家事全般してもらって執筆活動に勤しんじゃどうだ?と他人事なので思ったりして(^^;;;)

 娘の仕事に興味ない、と思ってたのに実は、君子の仕事を切りぬいて持っていた父。イイ話じゃないですか(TT) 妙に執着してた豪華マンション暮らしも、貧困時代からの目標で心の支えだったと(君子の物真似つきで・笑)イソに語られるとなんだか納得しちゃいましたよ。

『聞いたら断るから、とにかく承諾してっ』
という謎の依頼は、バンジージャンプでしたね。
てっきり、マツケンサンバに潜入取材みたいな、親孝行に繋がる伏線かと思ったらそれはなし。チケット入手のコネ云々で実家が映るのも無理矢理な感じでしたけど、まぁいいか。
気楽に観てます。
時々話に出てくる、成績優秀→良妻賢母ならしい君子姉。そのうち登場するのでしょうか??
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