なんだかんだで大団円。
人間全滅をもくろむ百鬼(藤本隆宏)、まずは邪魔な一馬(岡田健史)を片付ける作戦でしたが、覚醒した天邪鬼(本郷奏多)と一馬の共闘に敗れます。はいはい。想定と逆の太刀筋で斬ったあたりはさすが天邪鬼でしたけど、そこまでのやりとりが『天邪鬼は逆を言う設定』を忘れていた様で残念でしたよ。「やめてください!」な場面なら「もっとやれ~」でしょ! (それで観てる子供が混乱しない様な積み重ねが、足りなかったよね) どうして一馬がそんなに邪魔なのかも、人ともののけを繋ぐ存在で特別、とふわっと和尚に解説されるばかりで消化不良。ただ見えて仲がいいなら雛ちゃん(平尾菜々花)だってそうだもん。

 そうそう、兄一之進(高田翔)はやはり養子。実子の一馬を差し置いて家督を継ぐわけには……と婿に行こうとしたゴタゴタで物の怪に襲われますが、そこで必死に一之進を助けた猫又(森川葵)はなんと。当時新海家で可愛がられた猫のたまだったのニャン。一馬幼少時の蔵の怪異は、やはり天邪鬼。家の井戸で河童(青山美郷)にも遭遇していたり、幼い頃からずっと一緒だったのか、と得心した一馬。もう会えない彼らを思い、一心不乱に書き上げた一冊が、そう
「大江戸もののけ物語」
なのでした。どっとはらい。

 一馬との縁談をお断りして消えたおようちゃん(山田杏奈)ですが、一馬は想いを諦めず。結局また天邪鬼たちも戻ってきてor見えるようになって世界はまた元通り。それって百鬼も戻ってきそうですけれど、まあいいか。

子供達は妖怪と荒俣宏先生に出会い、私は岡田健史を覚え酒向芳を認識したドラマでした!
(筆で書かれた「大江戸もののけ物語」、最後の2行だけ字が乱れていて微笑ましいw 岡田氏が自分で書き加えたんでしょうねえ……)