ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

工藤阿須加

「無能の鷹」1〜3 ☆☆+☆

 この手のバカドラマはサクッと30分でいいのに。
 ……と、少々飽きながら見た1話で切ろうかと思っていたのですが。2話からはキャラ紹介が終わってテンポアップしたのか、こちらが慣れたのか笑 案外楽しく見ちゃってます。

 で、肝はヒロインが無能。一点突破!

 そのルックス、その立ち居振る舞い。どう見ても有能な上司なのに、実は無能な鷹野ツメ子(菜々緒)は新入社員!
 鷹野をてっきり先輩と思い就活時に憧れていた鶸田(塩野瑛久)は、営業プレゼンが弱気な自分も、出来る仕事がなく社内で動画見てるだけの鷹野の現状も嫌すぎて……。ある日、ダメ元で同期2人で営業に出かけてみると。なんと!
 適当な談笑も、何か高尚な暗示があると思われるほど有能に見える鷹野が安心感を相手先に与え、「私より有能」と彼女が紹介すれば鶸田の話も聞いてもらえて契約ゲット⁈
 その後も、自分の無能をまるで気にしてない鋼メンタル鷹野の行動で、社内外が何かと上手くいってしまうのでした〜笑


 とにかく鷹野が有能そう。
って、女優菜々緒が今までの秘書刑事忍者弁護士暗殺者と数々のキャリアで築いてきた有能感に乗っかってるわけで、キリッとアップで微笑むだけでそりゃデキる女漂いますよ〜。それが実は、ダブルクリックも出来ない笑 菜々緒はそれで良いんですか⁉︎

 そして物語中では、何もできず1日暇でも気にしないヒロインはどうでもよくて。 それを根気よく褒め続け教え続ける教育係鳩山(井浦新)が健気なんです。マウスを「そのカメムシみたいなの」と言い換えるレベルよ?途中で流石に「バカッ」と言いかけただろう「バッ」で口を塞いで悶絶してからの
「バ……バッチグー!」
はもう泣けます笑 ほんとこの優しい人が報われてほしい。 弱気な一般人で振り回される鶸田くんも、華奢で猫背な塩野ナイス配役。
と、3人出てくれば気がつくでしょう。雉谷(工藤阿須加)朱雀(高橋克実)鴫石(安藤玉恵)と、社内の命名全て鳥なんです。朱雀カッコいい笑

「春の呪い」〜最終回 ☆

 う、うん。最後まで見ました。
 家に縛られやりたいことも希望もないエリート会社員冬吾(工藤阿須加)が、母の決めた婚約者春(桜田ひより)の死をきっかけに、密かに好意を抱いていたその姉夏美(高橋ひかる)と行動するようになり、家から離れ自由に生きる道を選ぶことになる…。
 と冬吾を中心に見ていれば満足な実写化でした。工藤阿須加では原作より年齢はかなり上がったものの、覇気のない持ち味が親の言いなりで生きてきた男にはぴったりかと。交通事故も、押されてもいないのに轢かれてたしw
 春ちゃんもいたいけ可愛かったですね!
でも実は、自分の死後を思い悩むドロドロした気持ちも抱いていて。特に大好きな冬吾が、家同士の取り決めで婚約しただけに、相手を姉に切り替えてしまうのではないか、それぐらいなら姉を道売れにとまでの苦悩をブログに綴っていたのでした。

 記名はないけれど、通院日や検査日の一致からもう絶対に春のブログ!
と、断言できるほど春の診察には何をおいても必ず付き添って記録して励ましていた姉の異常な愛情をもっときちんと描いておいてほしかったんですけどねえ。
『恋人も作らず、進学も就職も妹の為に選んだ』
とは、するっと冬吾の口から語られるだけ。せっかくの連ドラ、それを印象付けるような交際お断り場面を入れても良かったのになあ…。 繰り返される幼い日の約束
「ずっと一緒に住もうね!」 
これ自体は誰でも通る道だから。それを大人になっても本気で願っていて妹しか好きじゃなくてこれ性的にもやばいのではと本人も思っていて……なのに、妹の婚約者とお付き合いしているところでの罪悪感じゃないですかああああ! その前に、春のことを知りたすぎて、生前デートした場所に連れて行ってくれと頼むトンチキが挟まるわけですが。 ヒロイン夏美が普通に可愛らしく、原作の自転車ヒョイっと担ぐようなガサツ感もないので 益々単にデートでしたわ。 
 原作小西明日翔の真骨頂は、気迫、激情。
「辛い時ほどよく笑う」
ようなギリギリの心理状態の人を演じさせるには、若い女優さんの演技力というよりは撮り方や演出が淡々としすぎていたんじゃないかなあと。

 春がいないなら死にたい夏美、君が死んだら僕も死ぬ、と冬吾。それは春が悲しむから困る……という妙な三竦みでいるうちに夏美は、春を理由にせずとも冬吾の無事を祈るようになってしまうのですよね。
 ラストはそれぞれに家を出て、冬吾は家と母親(高島礼子)から、夏美は父親と春から、解き放たれて生きてみるのでした。

 しかし、夜の待ち合わせで当面の宿泊先を心配しながら終わる原作と、明るい光に包まれて終わるドラマ。それだけでも印象違いますが。ドラマでは手を繋いで歩く2人を、ニコニコと春も見守っていているんですよ。完全に許された感。そんなあ。
 春が生きていたら決して喜ばない選択をした自分たち。ふりかえっても呪う春がいないということは、春が死んでしまったと認めることでもあるジレンマ。そんな決して抜けない棘を抱えながらも、騒がしく逞しく生きていこうとする夏美が好きだったのですが…。 原作知らずに見た方が楽しめたかもしれませんが、その場合最後まで見るほど惹かれたかよくわかりません…。 

「春の呪い」1☆☆

 あまりの違いに原作を読み直してしまいましたよ。どうしてこうなった??

 最近の漫画ドラマ化は、台本に原作のページそのまま貼った様な作品が多いので油断してました。全2巻の短さでそれはむりですね。

 姉妹母の葬式で始まり、妹春(桜田ひより)の葬式で終わる第1話。
春の死後から始まる原作には無かった場面や回想を先に描いたいわば0話(原作母は死別でなく家出、再婚後に生まれた弟もいます)悪い改変では無いのかも。縁戚婚を望む親戚柊家が、まだ小学生だろう姉妹の品定めをその葬式でしていて腹黒さが際立ちます。高島礼子がまるでクルエラデビルw
 で、親が命じるまま高校生の春と交際を始める柊冬吾に工藤阿須加。年齢離れすぎとはいえ、表情の読めないイケメン枠、まあ確かに。

 じゃあ何に憤っているのかと言えば……姉夏美(高橋ひかる)の春への執着が、お母さん亡くなり父は再婚で、寂しかったからに見えてしまうところ? いや原作だって始まりはそうじゃ無いとは言い切れないですが。
友達も作らず男女交際もせず、生活の全てが妹。むしろ性愛すら妹に向いているのかと自分でも戸惑うほどの異常な妹愛……は、1話にありましたっけ?? 婚約反対もデート監視も、冬吾狙いに思われているなど。

 また、春の死で一番の衝撃は、決して起き上がって姉の手を掴む春じゃないはず!だってまだ、そこまでの背徳は起こってない。
『冬吾と夏美の交際』
これよ? 春が死んだなら君と、としれっと申し込んでくる冬吾と、それを受けてしまう夏美こそが1話の締めであるべきでしょう??
まさか、2話の締めはそこ?

 あと、夏美はもっと逞しくてガサツでお願いしたいです。それもこれからなの??

そして細かいですがプリペイドカード。原作と金額が違う…じゃなくてw セルフのパン屋で売上No.1とは一体? 映える職種に変えるのはいいけど、辻褄はきちんとして欲しかったです

 

「モコミ 彼女ちょっとヘンだけど」1 ☆☆

 モコミの兄はもこみちかと思ったら違ったw

 物の声が聞こえるモコミ(小柴風花)
それを口に出しては揉め、小学校から不登校のまま育ったモコミも今は工場の検品バイトに能力を活かしている。しかし、工場の窓が汚れて『泣いている』のが気になるモコミは、自分で拭こうとして怪我。
翌日から欠勤のモコミを気に病む母(富田靖子)だが、原因は工場側や怪我でなく
『余計なことをするな』

という母の責め、ひいてはずーーーっと昔にも『物がそう言った』と説明するモコミを信じない母の姿勢なのだが。
「私は嘘つきじゃない」
と、やっと振り絞ったモコミの訴えはもちろん何も通じずに、20才の誕生会の夜は過ぎていく……。

 父(田辺誠一)も何か大事なことを言おう言おうとしているのに、母は口を封じっぱなしw 花屋の兄(工藤阿須加)もやっぱり母に押され気味。でも、突然やってきた母方の祖父(橋爪功)が同居すると言い出すと、母だけがキャンキャン絶縁を叫ぶのに他の家族はウェルカムなんですよ。不思議な力関係ですw
検品のバイトは天職で、お仕事続いて欲しいですね。モコミのぽわんとした幼さも含め「過保護のカホコ」(弊レビューこちら)を思い出します。 あの無自覚に支配的な母から、独立する物語なのでしょう。
 地味ファンタジーなのに配役豪華ですね。 

「連続殺人鬼カエル男」1 ☆

 このミス大賞受賞作のドラマ化第4弾。
このタイトルで深夜ドラマなら、どれだけグログロかと思いきや。意外に抑えた描写で普通の刑事ものですね。


 ボロアパートで吊るされていた死体に添えられた、ふざけた犯行声明。

「きょう カエルをつかまえたよ
 みのむしにしてみよう」


 刑事の古手川(工藤阿須加)と渡瀬(鶴見辰吾)は、被害者(財田ありさ)の恋人(落合モトキ)に事情聴取。現場に戻ってきた恋人を若い古手川は疑うが、ベテラン渡瀬は自分で手がかりを探しただけとかばう。愛した女を、裸で吊るして晒せるヤツはそうはいない、と。
 犯罪精神医学者御前崎(嶋田久作)は、犯行を誇示する犯人の幼児性を指摘する。そして幼児は、飽きるか叱られるかするまで、気に入った遊びを決して止めようとはしないもの。では犯行は続くのか。

 ラスト、廃車工場で車ごと潰されてしまった遺体が第2の被害者なのでしょう。
古手川の古傷とやらはどう関わってくるのかな(正月spドラマ「教場」に続く工藤阿須加主演。刑事になれて良かったねw 古傷って、林遣都の手錠でつけられたアレかw)

「教場」前後編 ☆☆☆

 白髪に義眼の、慇懃無礼な木村拓哉。
…いいじゃないですか! 陽気で気さくなアウトローよりも、こういう偏屈で端正で苦しんでいる役の時の方が好きなんですよねえ。「華麗なる一族」とか「武士の一分」とか。

 各組に担当教官の名を冠し、○○教場と呼ばれるのだという警察学校。
厳しいスケジュールや規律に慣れてきた頃にやってきた臨時教官風間公親(木村拓哉)は、初日から全員の顔と名前を把握。神業のような注意力で事件事故を察知する反面、不適格者に次々と
「退校届」
を突きつけていく。果たしてその真意とは。

 事件起こりすぎ!犯罪者いすぎ!
元教師や元会社員元ボクサーと経歴も様々で皆成人。それでも全員警察官になりに来ているはずなのに、どうして同期に脅迫状を送り続ける奴や、密造銃を持ち込む奴(たった三ヶ月家に置いておけないのw)、密売人や金でテスト問題買う奴までいるのよ!殺人未遂も2件!!風間教場だけですか、これ?  問題児が多いので風間を呼んだというわけでもないよねw
 事前に察知しつつも、泳がせて回避策しか取らない風間。ex洗剤を水と入れ替えておく、教官預かりのスマホを渡し助けを呼べるようにしておく…。そりゃ何もしないうちには逮捕できませんが(^^;;;;;)

 ここはどんな場所だ、と聞かれた生徒は
「不適格者を篩(ふるい)にかける場所」
と答えますが、むしろ風間は篩の目から落とされそうな生徒を救おうとしていると視聴者にはすぐ分かりますからねえ。辞めたくない、と食い下がれば味方になってもくれる。大ごとになる前に渡す退校届けは、何かあれば俺に言えというサインですよね。
(放映時期の近い「3年A組」と比べる意見を見かけましたが、アピール先がマスコミや世間ではないところなど「女王の教室」の方が似ていますかね)

 職務質問や取り調べ、家宅捜査の授業で犯人役を演じる教官たち(筧利夫、和田正人)がチンピラ演技上手すぎるところや、「いい警官わるい警官」といった伝統手法がスマホで撮られると問題になる現代ではアレンジが必要なことなど、警察学校そのものも興味深かったです。

 生徒役では、村井良大がどんな役か楽しみに見たのですが終始コミックリリーフ。と見せかけて同期に毒を盛るようなこともなくw  ちょっと残念ながら、石山(村井良大)が登場する度ホッとしましたわ。
可哀想大賞はやはり、平田(林遣都)に無理心中されかけた宮坂(工藤阿須加)でしょう。いくら薬品を水に取り替えておいたからって、それを知らない宮原は毒ガス発生の恐怖で泣き叫んでるのに放置orz 密造銃でも脅されて。でも、平田に憎まれたのは間違った善意のせい、銃だって隠されてるのに無邪気に発見と、自業自得ではあります(^^;;;;) そこから寝込まず辞めないタフさこそが適性だったりしてw  
となると、沙織(葵わかな)の方が可哀想ですね。親友と慕った楠本しのぶ(大島優子)が脅迫状の送り主!誤認でひき逃げ犯と決めつけられて身に覚えなし。普段が仲良かっただけに、分かった時は恐怖でしょう…。仕返しの結果、殺しかけての退校。人生変わっちゃったじゃないですか。その気になればお互い訴訟案件。新しい職場に謝りに来られて、追い返さずに談笑してあげてて心広すぎです(^^;;;;)

 前編の事件がそれなので、後編でスポットが当たる菱沼羽津希(川口春奈)と枝元佑奈(富田望生)の美女と野獣?コンビのバランスが崩れだした時には、またどんな恐ろしいことになるかとハラハラしましたが…。家庭の事情で退校やむない枝元が、能力はあるのに努力しない縁故菱沼にキツく当たったのは本気になって欲しかったから。といういいお話に。また、風間教官の過去を調べては警察批判を繰り返す都築(味方良平)にも、都築父の事業失敗まで持ち出した風見が泣くまで追い詰めた結果、警察は何もしてくれなかったという恨み節からの
「だから自分は、弱い人に寄り添える警察官になりたい…!」
という本音を引き出す場面も感動的で、そうだ本来これを期待してドラマ見たのよねと我に返りました。おそらく短編をつなげた結果なのでしょうが、二日連続放映で昨日と今日の事件レベルが違いすぎですw

 ところで校内で密造銃が見つかり、風間が作成者南原(井之脇海)に銃口を向ける場面。扱いが正しくないとミリオタに批判されてましたけどw
射撃経験者として、それはおもちゃ、と南原が言い逃れた経緯があるそこよりも、最終的に風見が銃口をそらして発砲したら、的の中央に当たる演出の方が「分かってない」と思いましたよ。それ凄くないから。南原も言ってるじゃないですか、銃はそれぞれ癖があると。なのに試射もなしノールックでぶっ放して、幾つもある的のどれかに偶然当たったからって、それ腕前と何も関係ないです(試合でも隣の的に当てちゃう奴いるけど、中央に当たろうがゼロ点ですからw)
 しかも結果として、素人の作った銃を試し打ちしてあげちゃったorz  少なくとも一回、暴発せずに発射できる銃を作った経歴で闇職人になれちゃうぞ…。

  風間が義眼になった事件は、都築が調べた新聞記事がちらっと映るだけ。原作がまだあるなら連ドラ化あるかもしれませんね。

「ニッポンノワール 刑事Yの反乱」1 ☆

 これが探偵ドラマでなく刑事ものだとは。
署内で殴り合い大会、収めるために天井に向けて銃ぶっ放す公安と、みんな一斉に劇画にでもかぶれたかの様です。ワルぶる以前の問題でこんな警察嫌だーあーあーあー。

 主人公遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると、隣に女の死体。
ここしばらくの記憶が怪しい清春ですが、その死体が上司碓氷薫(広末涼子)なことはフラッシュバック。慌てて足跡を消すやらガムテープで微物を拾うやらと現場を乱し、馴染みの工場に逃げ込みます。着衣・靴をまるっと手下の元ヤンに焼却させて全着替え&手荒に口止めしたところで、遺体発見の呼び出し連絡が。そう、こいつは刑事なのでした。
 さっきまで証拠隠滅を図っていた現場で、捜査のふりを始める清春刑事。
しかし、昨日の無断欠勤や、日頃の碓氷との関係と言う覚えていない事実から容疑者候補に入れられ、碓氷の遺児の世話も押し付けられ、どんどん面倒なことになっていきます。

 主人公清春がすぐ殴る蹴る、手柄の横取り当たり前の嫌な奴なんです。自身も不幸な生い立ちらしいのに子供にすら優しくなくて、本人も認めている様に、覚えてないんだから本当に清春が殺したのかもって、酷い(^^;;;;;)

  で、母の死にも泣かない遺児(田野井健)が、普段からどうせ1人で留守番だったからと健気にも自宅に戻ると荒らされまくり。現場に残る吸殻を調べて清春のDNAが出たら、犯人決定だな~と公安刑事才門(井浦新)に煽られますが、それを署内の灰皿から盗んでそこに置いたのは……同僚名越(工藤阿須加が無理してる感)じゃん!←こいつも普段からキチガイで、どう採用試験受かったのだか。
 遺児の希望で遺体発見現場を見に行くと、銃撃される清春と遺児。
てっきり犯人の口封じかと思うじゃないですか。それがキチガイ同僚で、大好きだった上司を殺したのが清春だ!と吹き込まれての犯行ですってよorz とりあえずは、そう言った理事官本城(篠井英介)が怪しいってことですけども。銃撃もさることながら、現場の天窓突き破って突入って、尋常じゃない現場破壊(^^;;;;;) もうメチャクチャですがなorz

 ただ、それまで淡々としていた遺児が、銃を拾って清春に突きつけ
「あなたがお母さんを殺したんですか!」
と詰問した挙句に号泣するという…感情の解放が出来たことだけは、良かったのかも。いやでも第二の清春として成長しちゃうかもと思うとやはりダメかな(^^;;;;;;;)

 碓氷刑事を殺したのは誰なのか。10億円強奪事件の現金はどこにあるのか。 事件の顛末はちょっと気になりますが、見ているの辛いです。まあノアールと銘打って、こういうことしたくてやってるわけなので、見たい人だけ見たらいいんですよね。場面場面の見栄えで言えば、黒を基調にかっこいいです。
ただ、始末書どうするんだよとか、引き取る親戚がいないなら子供は施設預かりか、せめて家族持ちに任せてよ等々と、瑣末が気になるだけで。あんな暴力男社会警察で、女性が出世なんかするもんかワールド。


「みかづき」~最終回 ☆☆

「満ちたい、満ちたい、と満月になろうとする」
そうか、学校が太陽なら塾は月、と序盤で例えていましたが。その月の中でも、塾を大きくし学校設立を目指しと、常に上に向けて手を伸ばしていた千明は実は『みかづき』だったんですね(大の文部省嫌い、長女ふき子の実父がその文部省役人らしいのには笑いましたw 私怨w)

吾郎(高橋一生)と千明(永作博美)、二人で立ち上げた八千代塾。
経営のために受験対策塾に成り果て一度は吾郎が出て行っても、そのうち用務員室での無料の補習が始まるところは、初心を忘れぬ二人。孫の一郎(工藤阿須加)もやっぱり同志(岡本玲)をみつけ、ボランティアの宿題お兄さんから私塾だかNGOだかに広がろうとしている様子で、繋がるものがあるんですねえ。次女蘭(大政絢)の塾のスキャンダルで、私塾設立は頓挫したのが残念(しかし蘭の塾、講師全員20代w 長く勤められないのも問題ですが、生徒と講師の恋愛をどう防ぐのかとw)いったいどんな学校をつくろうとしていたのでしょうか……。学校嫌いで海外に飛び出した3女菜々美(桜井日奈子)も馴染めるような、自由な学校があったら良かったんでしょうにね。

吾郎の本、教育論はついに読まなかった千明。でも久しぶりに筆をとった吾郎が綴ったのは千明へのラブレター、もとい自分たちの半生記。題して「みかづき」 もう少し長生きして、千明にこそ読んで欲しかったでしょうにね。ひとり月を見上げ回想する吾郎さんが切ないのでした。

しかし老けメイクが……orz
最終話まで見てもやっぱり、初回で愕然とした不自然な老けメイクで我に返ってしまいましたよ。もったいなかったです。

「みかづき」2 ☆☆

合併して大きな塾に。

千明さんはまず、策を考える人なのね。
長女の様子がおかしい、もっと家族の時間が欲しい。そこで誰に相談するでなく
『よし、合併して授業をまかせて、自分は裏方になろう!』
がピコーンときたら猪突猛進w そういえば吾郎を引き込む時にも勧誘は後回し、とりあえず学校に怪文書を送って吾郎を追い出させてからの接近でしたっけ(^^;;;) ほんとヤバい奴ですぞ。

でも合併して生徒数も増えたら、受講料が安くなる。小規模を好んでいた吾郎も、そんな生徒側の利便から、合併やむなしとなりましたし。一応は結果オーライ。
何事にも理が先に立つ、可愛げがないと言われがちな千明さんのことも、その不器用さを吾郎さんは可愛い☆と愛でているんですから、割れ鍋に綴じ蓋なのでした。義理の仲の長女相手に、惚気てましたよね。
授業の間我慢していたトイレに、終わるなり駆け込むのが可愛い。朝からガリ版刷って手が汚れてて可愛い。う、うん。

ところで長女(黒川芽以)も、もう大学を卒業間近。大きくなったら塾を手伝う!という子供の頃の約束を、母は信じきって計画をたてていましたが、さすがにもう違う想いを抱いていましたよ。あの強烈なお母さんと同じ職場になんていられない、分かりますよ~。
母が反対勢力「太陽」と目す公立学校に勤務し、更に目の敵にする文部省勤務の彼氏(須賀健太)と結婚したいと。うわー。
「忙しい」「邪魔」と、話し合いにすらならない千明と、娘、吾郎との溝は埋まるのでしょうか。え、壇蜜と浮気?うわー。

一方の現代パート、弁当屋のお兄ちゃんは算数を教えてあげて「先生」と呼ばれて有頂天。無料で教われるとあって近所の子が集まってきます。これってもう、塾じゃない?

両方の時代で語られる生徒の気持ち
「勉強がわかるって、面白い」

これには幸せな気持ちになります。勉強って本来はさせられるものじゃない。ああ楽しい、もっと知りたいって勝手に深まっていくものですよね。その知識欲を削がずに育ててあげて欲しいです。

「家売るオンナの逆襲」4 ☆☆

いやいや、運転資金w

娘夫婦が頼りないから、物件は自分が決める。
と、不動産屋に乗り込んできた老夫婦。3千万円をほいっと頭金にくれてやるっていうんだからお金持ちなんでしょう。でもそれ、娘のためになると思えない……と微妙な気持ちで見ていたら、出てきた娘があーぱーに描かれていてがっかりしました(^^;;;;)

俺が金払うんだから、俺が気に入った家に住め、既婚の娘にそれはオカシイでしょお父さん(佐野史郎) でも娘(北原里英)も自立しているとは言いがたく、3千万円はもらって当たり前。その上で広尾だっけどこだっけ、狭くても間取り悪くても オシャレな一等地で、何十年ローンになるのか無茶な買い物しようとしかしていないなんてさ。
そしてテーコー不動産の新人鍵村(草川拓弥)も、やる気ない敬語使えない=今時の若者、というレッテルで描写されるばかり。いつか『やりたいこと』を仕事にしたい、と言うだけで、何がしたいかは決まってない、というダメダメでいい勝負なのですが、その鍵村と若夫婦が出会ったらマリアージュ☆たちまち家が売れてしまうという、ミラクルでしたよ。もっとも、金を出す親世代からは猛烈クレームでご破算になりましたけどねw ああ嫌だ。

そこで三軒屋がおすすめするのは、1階が喫茶店な物件、7千万円。
娘夫婦に援助予定だった3千万円に、今の家を売った額を足して住み替えましょう!自分たちで稼いだお金を自分たちのために使いましょう! ですってよ。それはナイスです☆ でもあの怒りんぼなオヤジが客商売できますか……。奥さんは料理上手でしたけど、それだけでリタイア夫婦の喫茶店経営だなんて、そう上手くいくものでもないような。冒頭で書いた運転資金分、あっという間に使い切って老後に困ることになりませんように(^^;;;;)  ←その時は、またサンチーがこの物件を誰か喫茶店したい人に売ってくれるかな?

そして娘夫婦に勧めるのは、身の丈にあった団地リノベーション物件。襖も畳もとっぱらってオシャレに改装済みで…1千5百万円、だっけかな? とりあえず、出世に興味ないこの夫婦でもほんわか払っていけそうな額でした。じゃあ契約を……と、なったら現れたのが留守堂さん。部屋番号345のゴロを指摘されて、嫁が発狂w じゃあ僕の物件を、と連れていかれたのが……830=や・ざ・わw 
エレベータなしで8階って、マジかw
そして夫婦の心をつかんだのは、何より部屋を埋め尽くしたエ~ちゃんグッズなんですよね。それを設置する手伝いは白洲美加がしたそうですが。いや白洲美加もよく、8階まで階段登りましたよね!そして、この団地にリノベーション済み空き物件があといくつあるんですか~。前日飲み屋でカクテル830で意気投合して矢沢好きを知ってから、の830推しですか? 夫の元カノみよこちゃんネタはいつw いやもう、謎だらけ。

サンチーが負けた。

シリーズ通じて初、三軒屋マチが家を売り損ねたわけですが……物件勝負でなく、飲み屋で会わなかったから、が理由では負けた気がしませんよねえ。

脇では、恋する足立の一喜一憂が可愛くて可哀想で。また留守堂も、恋する男の琴線に触れるような言葉ばかり足立に向けて発するのに、同じ口で『愛する人との勝負』とかって。

「それは、当然 女性ですよね」

と哀しく尋ねる足立にはあっさりと「そうだよ」

もうこれは三軒屋マチとは血縁関係だとかでなきゃ、許されませんよ。足立きゅんを泣かせないで!


「みかづき」1 ☆☆☆

コント以下の老けメイクには絶句。
そりゃヴァンパイア永作博美を老けさせるのは大変でしょうけど、だからってあれは。

気を取り直して、「学習塾」を作った男女のお話。

押しに弱くて、つい児童の母と関係をもっちゃう用務員さん吾郎に高橋一生。大正解でしょう!そして、家庭教師を営むシングルマザー大島千明(永作博美)は、教え方のうまい用務員さんがいると娘に聞いて、偵察に行き教育を語り合って意気投合するのです。もとい
「こんなの初めて!」
は一致したのですが、内容は
→論破にならず男性と語り合えるのは!(千明)
→男女の仲にならずに話だけだなんて!(吾郎)
と大違いw 吾郎さん、とんだジゴロで千明を怒らせてしまうんですよ。いやあ「破廉恥」とか久しぶりに聞いたわ~w

現代パートでは孫もいて、教育界レジェンド夫婦ですから。てっきり、教育者としての吾郎と千明が色恋抜きで手を組んで塾を軌道に乗せ、その後気持ちが芽生えると思い込んで見ていましたら、えええ!
宿無しになった吾郎を塾予定の空き家に連れ込んだ千明。押し倒してるじゃないですかー!吾郎が拒めないタチなの知っててそれ、今までの保護者と何が違うのか、場所が校内じゃないだけ(^^;;;;) しかも、破廉恥用務員だと匿名の手紙で、吾郎を学校から追い出させたの千明だと、吾郎もわかってるんですよ。
『学校が太陽だとしたら、塾は月』
と綺麗なこと言いつつ、一度寝たぐらいでもう塾経営パートナーは決まりねって顔してますけど。そこまで都合のいい吾郎さんじゃない……って、なるんかい、パートナーに!赤ん坊抱いてるの、それふたりの子なの?はあ〜。

高度経済成長の波に乗り、ふたりの塾も順風満帆、生徒でぎゅうぎゅう。次回はそこに『悪徳塾がぼったくり』と週刊誌が逆風記事を書いてきて、さあどうなるのか。

それと孫の一郎(工藤阿須加)、教育に興味はありつつ祖父母に気兼ねして弁当屋バイトでお茶を濁す現在でしたが。授業についていかれず、塾にも通えない低所得家庭の子供にボランティアで数学など教え出したところです。教える喜びを知って、さてこちらもどうなる。

「家売るオンナの逆襲」3 ☆

がっつりLGBTな回。いろいろやりすぎ感。

『会社から後をつけました』と、別邸に来る不動産屋、怖くないですか。取引相手は妻(佐藤仁美)で、旦那さん(池田鉄洋)は面識ないんですよ(^^;;;;) 不倫現場だとしても困るけど、今回は女装でくつろぐ隠れ家です。妻が教えたのかと揉める可能性~!そして新居プレゼン時の社員女装も、面白がるよりなんだかなーだったわけですが。娘さんにばらしてるのが一番ないわー。今時はそりゃLGBT対応教わりますけどさ。親がそうなのは、違う場合もあるじゃないですか。
それと、女装=同性愛者とも性自認が女性とも限りませんぞ。ストレス解消だったり、女が好きすぎで女装する場合もあったりするとか。つまり夫婦仲がどうなってるか知る由もないのに
『別々にパートナーが出来ても暮らせる』
のセールストークはおせっかい。逆に娘さんは、留学だ進学だで2、3年後には家を出るかもしれませんけどね!

元相撲部屋を、外資系でパーティする奥さん&旦那着物好き、な家庭に売るのはいいし。アトリエのある家は体鍛えるのに良くて、旗竿地の一軒家は子供作らない=この先家具買い替えの搬入が少なそうなカップルに、なるほど向いてるかも、と家のマッチングはいいんですけどね。
あとゲイのお客様が、庭野を触ったり口説いたりとありがちな事をしなかったのはホッとしました。

でもレズビアンカップルは。家主がいるのにキス始めたのがマジないから。二人の仲を隠したくない、という主張ならキスでバレるのでなく堂々と
「恋人同士です」
と言いだして家主を騒がせてくださいませ。

そんなこんなな上に。もうはっきり留守堂にキュンキュンしている足立さんは……ついに「どうして、僕にこんなに優しくしてくれるんですか」と告白を誘う大発言をしたっていうのに!つらいお返事来ちゃいましたよ!
「三軒屋さんの気をひくためかな」
えー。足立かわいそう~。

「家売るオンナの逆襲」2 ☆☆

今日も三軒屋マチは家を売ります!
そっか、ネットカフェは宝の山。家を持たない人たちも、事情が変われば顧客になるのねえ。マチだけでなく留守堂もそこに目をつけていた!マジか。

庭野がどんな物件を見せても、なんだかんだと断る神子さま(泉ピン子)が口ずさむ不思議な曲は……某ネカフェのテーマソング。そう実は彼女は住処をなくして、ネットカフェ暮らしをしていたのでした! え、じゃあ庭野だまされた?と心配になりましたが、金持ちは金持ちなのね。
住み慣れたマンションが取り壊しになり、年齢を理由に引っ越し先を断られ続けるうちに『一人暮らし=孤独死』が怖くなってしまったと。情がわいた庭野が新たに医療サービス付きホームを紹介するけれど、看護師は幼児語で話しかけるわ、老人ばかりじゃ辛気くさいわで、結局ネカフェ暮らし、最高!
そりゃ確かにネカフェなら、いつでも誰か、それも若い人がいますよねえ。

でも諦めないのが、我らがサンチー!
突然、そのネカフェが倒産かと思いきや、なんとサンチーが買い取り済みで、潰す宣言w それが嫌なら、神子さまが買い上げて好きにお暮らしなさい、ってw 先週のユーチューバーに続いて今週も、人目に晒され応援されながらのお買い上げ決断。そんな追い詰めるような買わせ方ってどうなのよ。
その後のネカフェ「ばばあ」の混雑っぷりや、常連客同士が結婚してサンチーから家を買う様子も描いて、無事に成功例しているからいい様なものの……。

前シリーズで売った家、みんな住み続けているんでしょうか。断捨離男と片付けられない女の家は無事かな、お医者さんちの雑に接ぎ木した柿はw そういえば気になりますよ~。

それにしてもサンチー、変人すぎでは。
ホームレスだったトラウマで家に執着してしまう、と前シリーズで種明かしされ納得しましたが。その後結婚もしたのに、毎晩毎晩ネカフェ巡りよ? なのに、夕飯も朝ごはんも常にフルコースw そっち方面にも超人でしたよ。むしろ、ちゃっと適当に作る『ぺちゃっとした焼きそば』『お茶漬け』『コーンフレークと牛乳』的な手抜き料理の方がわからないのは、その特異な育ちのせい……との演出もあるんでしょうけども。「辛いわ〜」と愚痴りつつ、全部写真とってる課長ものろけてますけども。
尻さわらせろ親爺に「そんなに触りたいなら、どうぞ」はダメでしょ。そして、異性に欲情して鼻血……は、誰でもよく出さねーわ!漫画以外で見たことねーわ!

キャラ変といえば、足立もね。
あのクール王子だった足立さんが、留守堂さんにぽ~っとするだけならまだしも、鼻血orz 足立と留守堂が並ぶと、白洲美加が鼻血w いやあ笑わせに来るイモトアヤコは最高だし、留守堂の天然ぼけも楽しいんですけどね。足立と留守堂でのBLサービスショットはだけは、「おっさんずラブ」の影響で、後出ししてきた様に思えてなんか嫌ですよ。女には非道な足立でしたけど、ゲイを思わせる描写はむしろ避けてるかのようになかったのにな。

あ、マチがホームレスだった過去を知っていました留守堂。まさか当時から知り合いかな?

「家売るオンナの逆襲」1 ☆☆☆

帰ってきました、三軒屋マチ(北川景子)

狭い家なら狭小住宅マニアに売る。 離婚して賃貸借りる、旦那のイビキが嫌~と言う専業主婦には寝室に間仕切りがある家を売る。懐かしの水族館デートをでっちあげ、旦那さんはあなたのそのズボラで癒されているんですと納得させてまで、売る!いや~今回も笑いましたw 紐を引っ張るとカゴに服がスルスルと入る仕掛け、あれを応用したら小遣い稼げそうなのに!自分のためにしか出来ないんでしょうねえw

前シリーズとの変化といえば、屋代課長(仲村トオル)とサンチーこと三軒屋が夫婦なことと、寿退社した白洲美加(イモトアヤコ)は離婚! ライバルにフリー不動産屋の留守堂(松田翔太)が登場しますが、クールな見かけの割にドジっ子でw 趣味のフェンシング(!)で足立(千葉雄大)チーフとお近づきに!オンナにいっさいなびかなかった足立をうっとりさせておりますよ(^^;;;;;;)
庭野(工藤阿須加)はといえば、相も変わらずサンチーの犬! いえ『三軒屋チルドレン』なんですってw でもあの売り方は学んだって真似できなくない?

そんなわけで、テーコー不動産に家を買いに来たYouTuberにく丸(加藤諒)に、足立はセキュリティばっちりのタワマンを勧めるも、内見の間に住民に
『隣がにく丸とか嫌~』
等とSNSにつぶやかれてチェンジ(^^;;;)
サンチーは街中の一軒家を売ろうとしますが、通りすがりの留守堂にすすめられ『おばあちゃん家みたい』な田舎の家を即買いするにく丸さん。でも刺激のなさに逆にいらつき、サンチーが暮らす一軒家、それも壁をとっぱらい丸見えの24時間生配信に乱入w あなたの人生にはこの刺激が必要だ!と丸見えハウスを、キャッシュ1億円でお買い上げになるのでした~。うわw まあお金あるんだし。丸見えハウスと田舎、両方を行き来して暮らしたらちょうどいいのかもしれません。知らんけどw
シングルマザーで金欠の白洲美加、テーコー不動産でバイトに誘われても憎っくきサンチーの部下には戻らんと息巻いていたのに。ちょっとサンチーから電話で脅されたらもう、壁は壊すわイモムシミミズは食わされるわ、24時間生配信ハウスで昼寝もできちゃう馴染みっぷりでこき使われてましたよ。ちょろすぎでしょ(^^;;;;)

夫婦とはいえ「課長」「三軒屋さん」と呼び合う屋代課長とマチw 売り上げでも尻に敷かれて、態度も冷たくて。でも
「課長の元しか帰るところはありません」
と言い切る妻ですから。最終回までにちょっとはラブラブしたところ見られるのでしょうか? 足立王子と留守堂の仲は?白洲と宅間は復縁するのか(どうでもいいw)

世相を切り取りつつも気軽に楽しいドラマですよね。目を見開いて鼻をふくらませても、北川景子は美しい…。


「未解決の女」~最終回 ☆

尻すぼみでした。残念。

最後、真犯人を逮捕できずに「いつかは捕まえる」宣言。強敵を据えて続編ありますか的な終わりになりましたが……全然そんな器じゃないじゃーん。


現場に残された英字カード、姿を消した社長令嬢(谷村美月)

この時点で既に、連れ去られたのならカードの残し方が変。その後、走る車の窓から別のカードをパラパラと……って、それ、殺人犯に連れ回されてる状況ですることじゃないでしょう~。


結局、連れ去られたのでなく『父(石黒賢)を脅迫する昔の仲間を、もう一人の仲間に殺させた』むしろ主犯。なんなら大元の3億円強奪事件だって計画したのは当時中学生の彼女だったと妄想捜査隊は言い出すわけでw その上、強奪事件の被害者を「念のため」あらかじめ洗脳しておいて利用したとか、本当なら超悪女。ドラマだからそれはいいんですけど~。

だったら尚更、きれいにタイヤにカード並べて『これ並べ直したらHELP RISKになるね』なんて仕掛けちゃだめだったでしょうがー。その後のカードもabduction!そもそも拾われない可能性もあるのに、警察がアナグラム解いてくれると期待してるのかバカにしてるのか。てか、これ撒けるならメモに『助けて、さらわれてます」って書いて落とせるって話でして。

「文字の神様が降りてきた!」

を共有、ライバルを賢く描こうとしたのでしょうが。 結果、目立ちたがりのバカにしちゃいましたよねー。


その前の同窓会殺人も、わざわざ公開掲示板で暗号連絡しあう不倫夫婦めんどくさくて。読み解いて咄嗟になりすます妻の暗号力にもびっくり。


百人一首といい、無理と言ったらどれも無理のある事件w 序盤は無理をねじ伏せる鈴木京香と波瑠の魅力で見ていたわけですがねー。終盤は「だんだん気があう」以上の変化もなく。盛り上げるには、ベタでも魔女がやっと外に出るのは相棒を助けるため、ぐらいの事件が欲しかったですよね。

ああ、辞書が弾を止めて命拾い、はベタでしたw

そこで泣いてた同僚工藤阿須加刑事との進展……も、沢村一樹の復活も、続編につなげるには薄すぎてねえ。もっと面白くなると思ったのになあ。

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