ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

岡田将生

映画「ラストマイル」☆☆☆☆

 荷物を開けるのが……怖い‼️

 いつの間にやら日本でも毎年恒例になったブラックフライデーセールの初日。配達された荷物が爆発する事件が連続!同じ物流倉庫から出荷されているのに、赴任したてのセンター長舟渡エレナ(満島ひかり)は不可能を主張。
 下請け配送のせいにしてみたり、株価優先で通報を遅らせたり。挙句とある社員(中村倫也)のデータを消したと気がついた部下(岡田将生)は、エレナこそが犯人かと疑い始め……。

 事件が二転三転する間、ずっと並行して描かれている配送のおっちゃん親子(火野正平、宇野祥平)と母子家庭(安藤玉恵)も見事に巻き込むクライマックスでほんと涙でましたわ!そして命令するだけだった管理職が全員(社長も!)ドライバーとして駆り出される2024年問題解決策にちょい受け。

 そもそも他人様に物を預けて希望の場所まで、いついつまでに届くと手放しの信頼で成り立つシステムがどうかしてしたのだと思えてくる映画でありました
今日も動いている物流に感謝を。そしてもっと労働者が稼げる世界であって欲しいです。

 アンナチュラルとMIU606とのコラボは薄味、生存確認くらいで邪魔をせずちょうど良かったです!

「錦糸町パラダイス 渋谷から一本」1☆

 平穏。

 若気の至りで不注意な事故にあった裕ちゃん(柄本時生)は車椅子生活に。  原因になった大助(賀来賢人)はそりゃ後ろめたくは思いつつ、今も親友でしかも一緒に清掃業を立ち上げて毎日一緒〜。
で、それが錦糸町なわけだ、うん。
 たらたらと描写される日常も芸達者揃いで飽きずに見ていられます。で、その周りの何かを嗅ぎ回る記者?に岡田将生。
これから何か起こりそう〜な下ごしらえの30分?さて続きを見ようかなどうかなー

竹本ピストルの力強い曲はいい感じ。
 


「ザ・トラベルナース」1☆

 思ってたのと違った……。

 てっきり、修学旅行やキャンプ、バスツアーなどに同行し、旅先での突然の不調や不安、持病のコントロールに付き合ってくれる元気で優しいフリーランス看護師さんのお話かと。
 それが蓋を開けたら『医師の指導なしに診断や手術もできる資格』とやらを持ってアメリカで活躍していた那須田(岡田将生)が日本の総合病院に赴任。やたら看護師が辞めていくその病院で、10人分の働きをするのか?ってお話でした。

「医龍」「ドクターX」的な名医ものの看護師アレンジなんですかね。ちなみに放射線技師アレンジだと「ラジエーションハウス」かな、居合わせる医師が無能になってしまいがちです。
 今作でも、那須田が緊急を主張する難手術より政治家が優先される……だけでなく、執刀医(柳葉敏郎)本人が手術室で昏倒!しつこい咳、病気だったんかーい!

 そこでNP=ナースプラクティショナーとして誇り高い主人公那須田歩(岡田将生)がパッと大活躍、かと思いきやもう1人いました。
いつ見ても掃除をしている九鬼(中井貴一)! その実態は伝説の清掃員…もとい看護師??

 意識高い那須田はどうも喧嘩腰で、せっかく見目麗しいのに摩擦を起こしがち。その点九鬼は、穏やかな物腰とここぞの鋭い一言でするするっと意見を通す様ですよ。……あれ、那須田要らなくない?

 看護師長に寺島しのぶ、外科医菜々緒を擁しますが見せ場あるのかな〜

「大豆田とわ子と三人の元夫」〜最終回 ☆☆☆☆

 すごい、何も変わらなかったw
いかにも最後の男に見えたオダジョーは四人めにならず、乗っ取られかけた会社は結局無事で。押しかけてくる元夫たち、生意気な娘、とわ子社長は今日も笑顔です。

 かごめ(市川実日子)の死から一年。
やっぱり漫画賞は受賞したんですねえ。ただそこにトロフィーがあるだけで何も語られはしないのですが。思い出を語りあいたい夫その1(松田龍平)と、避けるとわ子(松たか子)の仲はギクシャク。
 そこに現れた愚痴れる相手、朝の体操で出会って一日おしゃべりしちゃうようなゆるっとした男小鳥遊(オダギリジョー)が、まさか 会社を乗っ取りに現れるとは〜! 更には、そんなことがあった翌日でも公園で会えば変わらずに話しかけてくるとはw 仕事は仕事、っていうけど普通そこまで分けられませんよ!
 それでも訥々と語られる普通じゃない生い立ちと経歴では、このルックスにして女慣れしていなさも納得で。『社長の娘と結婚しなければならない』と口説き方を とわ子に学びながらも2人の距離が縮まっていく皮肉は浪漫ちっくで見応えがありましたわ。そして結局はとわ子にプロポーズ。
 でもシンガポールで暮らさないか、って。
小鳥遊が騙してはいなくとも、小鳥遊が騙されている可能性はありありで落ち着かずに見守っていたら、そうかーお別れかー。夫その3慎森(岡田将生)が泣いて諭さずとも、とわ子さんは、憧れの家を与えてもらって
『夢が叶った』
とは思わない人なんですよ。いいなあ。

 最終回もいつもの様にバタバタと事が起きたかと思えばしんみりと語り合い。とにかくお母さんは、悩んだこともあったけれどそこまで不幸でもなく、家族のことは愛していたよってことで大丈夫ですかね。確かに私も今、そんな感じだわw
『家族を捨ててでも一緒にいたい』
と、書いた手紙を亡母が投函せずにいた相手が、まさかの女性w
そこで「恋人だったの?」と聞ける唄ちゃん(豊嶋花)は今時の子w  相手も苦笑しつつ否定はしないのがまた今時で。 でもさ、主婦が現場から逃げ出して女友達と暮らしたいって、そこに性愛はなくても成立すると思うぞ。少なくとも、自立している女友達との同居は家事半分こじゃん。 夜のおしゃべりとか、スイーツ分けっことか、噂話とか、うわあもう楽しいことばっかり☆

 一方で、不利なジェンダーと戦うのが馬鹿らしいと女医志望を辞めちゃった唄ちゃん。医者の妻になれば早いと玉の輿に目をつけた相手が……とんでもない奴だったよなあ。なんだよ16歳の今から、人を顎で使っておいて『いい奥さんになる練習』って。それは奴隷になる練習だ。
「落ちてしまえ!」
と とわ子と一緒に捨て台詞w   受験に。気が早いけど、国試にもね。
結局は唄ちゃん、また思い直して医者を目ざすそうで(あいつとは別れたのね)良かった良かった。

 1話だか2話だかの詐欺船長(斎藤工)が再登場でw 
また四人めか?と現れた同級生(竹財輝之助) もこの流れだとパイロット詐欺みたいでしたけど、今度は口説かれもせずw 

 そうだ、第一話から変わったことがありましたよ! 
慎森がお土産を買ってきた〜!!  夫三人お揃いのシャツw  なんだそのセンスw  
慎森は会社で雑談もできるようになったそうですよ! それこそ何があったんだ慎森!
夫その2(角田晃広)の器は小さいままだし、夫その1の色気はダダ漏れなままなのにw
あ、でも避けていたその1とは歩み寄り かごめの思い出話ができる様にまでなりましたっけ。そして夢想するのは、別れずに2人で唄を育てていた世界線。それだけは、他の2人とは考えないことだもの、元夫その1はやはり特別なのかな

 元夫三人で とわ子の家に上がり込んで酒飲んでw
「大豆田とわ子は最高!」って。

なんなんだこいつら、と思いながらもやっぱり私たちも思わずにはいられませんよね
「大豆田とわ子は最高!」 

「大豆田とわ子と三人の元夫」〜6☆☆☆☆

 ええ?親友さんかごめ(市川実日子)死亡?いつの間に??

 5話でなにか見落としたのかとラスト見直しましたけどそんなこともなく。プロポーズの答えと契約を天秤にかけるとんでも社長の車に乗ったまま連絡が取れなくなった とわ子さん(松たか子)……。決裂した交渉後、約束通りかごめ(市川実日子)を訪ねてみたら倒れていたと、そういうことでしょうか。
元夫シーズン1田中(松田龍平)といたところにかかってきた電話、助けを求めていたのなら取り損ねたの辛いわ……。それきっかけで、彼が結婚前も最中も今も、好きなのはかごめだったと分かってしまったのも辛かったところにダメージ倍増です。

 毎回とても楽しく見つつも、あらすじなんてあってなきが如くに自由な大豆田劇場。毎回パパッと名場面をまず見せて『では詳しくご説明を…』となる構成、必要十分でめっちゃ上手いと思ってます。
 6話で大部分を占めたのは、地獄の餃子パーティー!元夫三人がそれぞれにくっつきかけていた女性といつもの店で勢揃い。そこを元義父大豆田氏(岩松了)に呼び出され、とわ子宅で餃子を作りながらの会話は
『こーんな酷い男がいて』✖️3
     ←絶対オレじゃん✖️3
そこに家主とわ子も、送り届けたはずの娘(豊嶋花)もいない異常事態が何故かさて置かれ、擁護し、とぼけ、謝る男たち💦  しかし途中から褒めが始まり「私だけが知ってるステキな顔」披露に。じゃあ怒ラレ終了? よーし口説くぞと散っていく元夫達(角田晃広、岡田将生)でしたが、違うんですってよ。そんな大事な秘密をご開帳するのは、もうコイツとは無いなと思った時なんですってよ〜??えええ、そんなの難しすぎるよ。

 そんな間にも大豆田とわ子は別の修羅場にいたはずなのですが、そこは前述のように大胆カットで。だって元夫たちは居合わせていないことだから?
 かろうじて呼ばれた田中だけが嵐の去った病院に駆けつけます。謎の買い物←してあげるはずだったパーカーの紐直し用の道具を手に(うちはヘアピンでしてますが。以前ホテルのフロントで「無い」と言われました。ストローとホチキスはなるほど汎用性高そうです)

 さて次回は随分時間が経って、心の傷も癒えた頃?? オダジョーと出逢います??
とわ子が発送した、かごめの遺作の評価も出てくるのかな。高くても低くても悲しい…

「大豆田とわ子と三人の元夫」1 ☆☆☆

 過剰なナレーション(伊藤沙莉)が愉快!
語り口が楽しくて、ずーーーっと見ていられるけれども、要約するとタイトル通りの一行になってしまいますw
そして、2度と会いたく無かった元夫を訪ね歩く理由が「パスワード」!これは切実!




 離婚してもまだトワ子に未練たらたらの三人の夫は、順に松田龍平、東京03角田晃広、岡田将生。
それぞれに良いとこも分かるものの、もう嫌なのもよくわかるw  そしてまだ見ぬ4人めに期待し続けているという、懲りない女とわ子!
さてこれは、4人めが本当に現れるまでの話?それとも顔を合わせてしまった三人の元夫が、仲良くなっていく話?? それとも、そんな枠決めをしてはいけないのかな。

 とわ子のファッションが素敵です。

「書けない!」〜8 ☆☆☆

 毎週、無茶な要求に苦しむ主人公を楽しくみています(こう書くと私もヒドい奴に💦)

 主演俳優(岡田将生)が捻挫、プロレスラーとのバトルシーンを口喧嘩にしろって??
 私なら…と、妻奈美(吉瀬美智子)が出した案、過去の負け試合を並べ立てトラウマを刺激するのも良さげでしたが、夫圭佑(生田斗真)はラップバトルを思いつきます!ストーカー生徒もついでに更生!説教臭く無くていいと話題を呼んで視聴率爆上がりですってw
 なんじゃそれ!吸血鬼が!ラップ?
とはいえ実際の演技は出ないので、人気だったのね、へええっと想像するしかないのもいいところですw

 奥さんが才能豊かな売れっ子作家で、名案なんてどんどん浮かんじゃう! そこは変えないまま、でも旦那さんだって案外デキる男なのかも、と思えてきて双方応援できます。
 しかし、段々夫を褒める余裕を無くし、ライバル心の芽生えに焦る妻! 私も脚本家志望なんですぅと若いカウンセラーにチヤホヤされて鼻の下を伸ばす夫! 両親忙殺の中『本当の父』をSNSで探しだす娘…。
全部、主人公が専業主夫のままなら起きなかったことで、流れが自然で上手いんですよねえ…。冒頭には無駄でウザかった家庭教師(菊池風磨)も、脚本の口述筆記を担当し、『本当の父』面会にも付き添わされと吉丸親子に大きく関わり、大人でも子供でもある大学生ポジションが生きてます。
奥さんの両親が、奈美のご飯は、子供たちの世話はどうなるの?と、最初は圭佑の仕事に理解ゼロw 男女逆だと当たり前の光景で辛かったのですが、連ドラを毎週みんなで見る様になって変わってきて見やすくなりました💦

 唯一、旦那が幻覚に苦しんで飛び込んだメンタルクリニックに妻も通い始めちゃうあたりは。街に一軒の診療所か、とツッコミましたけどw   クリニック医師が夫の名をを知っている=TVの力って凄い!と、妻の危機感を煽ったのはナイスでしたよ。実はしょっちゅう来て妄想語るからなのにねえw

さて、カウンセラー嬢にいい顔したくて、ドラマに同名キャラ一条桜子を出したものの、悪女にしろと指示されるわ。最終回前だけもっと実績ある作家が急に任されるわ。
お仕事だけでも問題は次々起こるのに、家庭の危機まで受け止め切れるのか圭佑?? 
 奥さんが同じ吸血鬼を題材に、もっと高尚な設定で小説書いていて内緒にしてますけど。それ知って、圭佑はショック受けるのかな?むしろ、え、そう、ふーんと流されることで奥さんの方がダメージ喰らうんじゃ無いのかなw 

 

「タリオ 復讐代行の2人」1 ☆☆

 どうしちゃったのNHK
コメディにしてはダメな事件ってあるでしょうに。

 やり手にはほど遠い、若き弁護士白沢真実(浜辺美波)
ひょんなことから、成敗するはずの詐欺師黒岩(岡田将生)に言いくるめられ復讐代行業に手を染めて、相手の罠で事務所はクビ、弁護士資格まで失ってしまう??これは本腰をいれて代行業をするしかないのかー?
そして失踪した父(遠藤憲一)の居場所は。詐称で父を巻き込んだ詐欺師に復讐は出来るのか?

 この本筋は愉快になりそうなのになあ。何故そこに強姦を絡めてしまったのか。しかも思い切り実際の事件を思わせて不愉快です。更に、証拠映像を披露するのが結婚披露宴て。共犯者でもなかった相手の女性には、晴れ舞台を踏みにじられる謂われはないでしょうに。被害者と新婦でターゲット財津(三浦涼介)を挟んでビンタの応酬って、面白くもないしすっきりもしませんよ。クスリ呑まされて強姦されて、告発したら金で偽証を集めて嘘つき呼ばわりされた屈辱と恨みが、ビンタで済むわけあるかいな(あの男狙ってるのーと、事前に本当に言っていたとしたって、不同意なら強姦なんだってば)
ナレーションで『次々と被害者が名乗り出て、犯人は何年も実刑に』も取ってつけた様でしたよね……今までもみ消してきた親に見放されたのかな。

 更に、財津の協力者だった男(本田大輔)を寝返らせたのが、黒岩が授けた秘策。 財津を裏切ったら倒産→家族で文無し。でも本当に嫌われての離婚で慰謝料だったら妻子に贈与できる……。いやそりゃそうかもしれませんけども、後日奥様に黒沢が説明して仲直りさせるオプションは無し?本気か演技か他人からどう見分けるのか謎ですし。財津の言いなりだった理由もまた家族を想ってだったのに、やっぱりすっきりしませんよ……orz

 そして三浦涼介は、悪役御曹司なのに美しすぎて気が散りましたw 

「昭和元禄落語心中」~最終回 ☆☆☆☆

いやあ後半も、たまらなく良かったですね。

人気も出て、真打になろうってところで刺青がスキャンダルになってしまう与太郎(竜星涼)
妊娠した、産む、誰の子かは言わない、と言い張る小夏(成海璃子)

若い二人が騒がしく、夫婦になるのならないのと騒いでいる横で、淡々と落語と共に老いている八雲。折に触れみよ吉の、助六の姿が見え、話しかけているんですよ。幽霊…というよりもっと身近な分身のような何か。
そんな八雲が抱えてきた嘘が、出産で小夏の記憶が蘇ったことで明らかになります。両親が落ちた時、小夏はただ通りかかったのではなくむしろ小夏のせいであの悲劇が起きた(まあ、最初にみよ吉が刃物出したんだけども)……実写で見ると、あの八雲の細腕にぶらさがる人数がまた増えて、とんでもないのですがそれはさておき。

それでもみよ吉は命の瀬戸際で『自分はいいからこの子だけは』と、小夏の無事を願った。奇しくも同じ言葉で小夏も、生まれてくる我が子の無事を願った。愛されていた、とやっと思えた小夏はどんなに救われたことでしょう。そして小夏の幸せは、八雲の心をも癒した筈。

枯れてもなお『今が一番お美しい』と言わしめてしまう魔老人、8代目八雲w 小夏の子の父は…八雲なのでしょうねえ。それでも、添い寝で落語を聞かせたりする小夏との距離はまるで親子の様で。何も知らない助六も松田さんも含めてまるきり家族で。この家族の歴史を語るのに、高校時代荒れたという小夏や子供を身ごもるまでもきっちり描くやりかたもあったでしょうに。そこはさらっと秘したところがまた興味をひいてやまないのかも。


いつも置いていかれる、と泣いていた人が、最後はついにあちらに旅立ち、若返り、脚も治って!3人揃って家族の落語を見守る大団円に、ただただ泣けました。


岡田将生の熱演を、自然なメイク技術が見事に支えていましたね。しかし信之助くんとの入浴場面では、まったく肩を出さなかった八雲師匠w 子供が10数えるんじゃあるまいしw きっと首までしかメイクなかったんでしょうね…w

「昭和元禄落語心中」~6 ☆☆☆☆

独り遺された菊比古の、八雲襲名まで。切ない。

アニメ版で筋を知っているもので、どうしても後回しに。その分今日まとめて観たら、まあ止まらない訳ですよ。役者も落語も言うことなし。何も知らずにこれを観てどっぷりハマりたかったですね。
互いに自分にはない部分に惹かれ羨み焦がれ合う、菊比古と初太郎/助六。筋だけ知ってる友人が『面白いって聞くけど、なんかBL臭くて』というのですが、それの何がいけないのかと(ちなみに彼女、がっつりBLなら読むくせにw)

八雲襲名の夢かなわず破門された助六。菊比古が捨てたみよ吉といい仲になるも、二人の共通点ってひたすら『菊比古が好き』ってところで(^^;;;;) そこに子供が生まれても、ゆがんだままでまともな家庭は築けてなくてねえ。これが菊比古そっくりの男の子でも生まれていたらまた違ったのかしら……その場合は助六が病んだかもw
そんなわけで、四国。
とにかく助六を連れ戻したかった菊比古。 みよ吉に出て行かれてごみ溜め住まいの助六をみつけ、尻叩いて掃除させ働かせ、借金も肩代わりしてやって。さあ東京に戻ろうって段になっても……まだ助六はみよ吉に、菊比古の逗留を内緒にしているんですよね。菊比古に会いにじゃなく、ちゃんと働き始めた自分のところに戻ってきて欲しかったんでしょうねえ。しかしそうとは知らない菊比古は、助六に晴れ舞台を用意してしまいましたよ。
大きな旅館で催される二人会。ちらしで、嘘を知るみよ吉。
ここでトリをまかされた助六の『芝浜』がもう……! いっぱいの客の前でまた落語ができた、それこそが『夢』で。これが人生最後の落語になってしまうことを知って観ているとたまらないです。「また、夢になっちまう」と酒を口にしないオチ。せっかく我慢したのに、また落語家として生きる日々は助六の指の間から逃げていくだなんて……。
どうせ小夏も母は嫌いとなついてないわけで、みよ吉待たずに東京に行っていれば。二人会など催さなければ。窓辺に座らなければ。宿のメンテナンスがしっかりしていれば……orz

そして起きた不幸な事故で、二人は落ちて行ったのに。幸運にも自分は生き残ったのに。それを『また、捨てられた』としか思えない菊比古。
八雲を継ぎ、小夏を引き取るも何一つ嬉しくなんかなくてもう落語と共に死ぬしか道はないと思いつめて生きていくんですね……。与太郎と会うまでは。

ほんとこの構成、ここまでの思い出語りが長いので、与太郎誰だっけってなるんですよー。

子役時代の初太郎もすごかったけど、小夏ちゃんもほんとに上手。うどん屋で小銭稼いでいた一席もちゃんと助六流の落語! そして両親が亡くなった元凶、と八雲を睨みつけ『いつか殺してやる』だから出て行か無い、と凄む迫力よ(鼻水も熱演w)これが次回は育って成海璃子になっているかと思うと、ちょっと残念なり。


「昭和元禄落語心中」1 ☆☆☆

うわー、岡田将生頑張ったね。
人気マンガの実写化。アニメもずっと見ていましたので、人物や筋は了解済み。むしろ年齢を演じ分け落語が出来なくちゃならない主人公八雲を、声優ならともかくイケメン俳優で出来るのかという心配が大半だったわけですが、杞憂でした。女の役の声色とか色っぽいじゃないですか。

ムショ帰りの弟子入り志願与太郎(竜星涼)を、毒吐きつつ受け入れる落語家八雲(岡田将生)
背中に刺青と過去を背負いながらも、次第に落語家らしくなっていく与太郎に周囲は『助六に似ている』と噂。早逝した落語家助六(山崎育三郎)の遺児小夏(成海璃子)は、八雲に育てられながらも『父さんを殺したのはお前だ』と八雲を恨み、助六の落語を追い続けていた。
そんな2人に八雲が、ついに助六の死の真相を語り始める……。

運転手の篠井英介が禿げ上がってて笑わせてもらいましたw 岡田将生はほどよい老けメイクで気難しい慇懃無礼ジジイをきちんと演じていたと思います(それでも声若いし、薄着になると姿勢が良くて体つきも若いんですけどねえ) 役柄と違和感があるのは、小夏かな……成海璃子の硬さがなあ。父の落語を完コピしている、という大事な場面で録音の声とタイミングずれていたのも残念←これは、あれでOK出してしまう演出の問題かと。
さて、どうやら原作やアニメと同じ構成で、次回からは延々昔話が続きます。それこそ現代パートを忘れるぐらい延々と。もしかしたら、その実年齢相応の八雲を演じる方が、恋や嫉妬や助六との掛け合いやらと振り幅も必要で大変なのかもしれません。本格的に登場の育三郎氏の落語も気になるところですが……。
楽しみになってきました(^^)


「小さな巨人」1 ☆☆☆

捜査一課長って……偉いんですよね。分かってはいても『課長』だと思うとw

ささいな職質でエリート街道から所轄に転落した主人公、香坂真一郎(長谷川博巳)は、つい先日まで自分もしていた捜査一課の所轄差別に阻まれながらも、持ち前の優秀な頭脳と正義感と……渡部(安田顕)ら所轄刑事の助力とで、事件を解決に導く!……というお話のようですが、さて最後は捜査一課に戻るのが上がりなのかどうか。なにしろ
『名前さえ書けば、捜査一課に戻してやる』
と、捜査一課長(香川照之)自らが太鼓判を押した昇進試験をばっくれて現場に戻ってきてしまいましたよ。いわく、どうせ戻す気なんかなかっただろう、ということでもありますが……。縄張りや昇進に命かけてるスーツ族ばかりの中で、
「あなたが嬉しいなら、それでいいよ」
と、気軽に言ってくれる妻美沙(市川実日子)の存在が大きかったですね。警察捜査組織のトップ、捜査一課長になると都心の一戸建て支給、捜査一課選りすぐりが専属運転手兼秘書として365日つき高級車で送迎、等々が約束され(セキュリティーの関係でしょうけど)生涯の手当が保証されるって本当ですか!それを狙って亭主の尻を叩く妻は多いでしょうけど、美沙はこだわっていない模様。だいたい捜査中の香坂の俺様っぷりから、帰宅後もどれだけ偉そうかと思いきや、扱い軽い軽いw え、帰ったの?泊まり込みって言ってたジャーンぐらいなw 暖かい家庭でホッとしますw この奥さんが待っててくれるなら戦える。

ところで事件は桂三枝社長の誘拐なのですが。
捜査一課に無視されるなら所轄にしか出来ないことを、と幼稚園児にまで聞き込みをして誘拐場所を特定できた香坂、執念のお手柄。ライバル山田(岡田将生)の顔色が変わります。
そもそも、香坂が職質したのがその社長のバカ息子(加藤晴彦) 恋人が飛び降り自殺をしたばかりで女連れか、と飲酒運転を見逃せなかったわけですが。自殺に納得いかないと聞いたのは、張り込み中だった所轄の渡部から。捜査一課はバカ息子の狂言誘拐を疑いますが、ずーーーーーっと張り込みしていた渡部がそれはないと断言。結局誘拐犯は死んだ女性の父親でしたしね。どうやら彼女が開発したシステムを、バカ息子が盗んだ疑い……といろいろ絡み、長く接していた渡部なら父親を説得して自首させられると香坂は主張しますが、そんな不確実なことはさせてもらえない組織なのです。

刑事を守る法律はない、そうで。公務員は簡単にクビにはできないはずですが、そういう守るじゃない模様。さて、一課長は否定する「刑事の勘」を発揮し、エリート集団に対抗していけるのか香坂!

と、面白いのですが初回拡大、2話も拡大放映は大迷惑です。録画は重なる、観る時間も大変、なのに中身薄くなるのにー。 

「ゆとりですがなにか」~最終回

新製品「ゆとりの民」を居酒屋『とりの民』で独占販売ってw そうきたかー!
あんなにゆとりゆとりゆとりと繰り返されてきた間、一度として「ゆとりと鳥って似てるー」なんて思いませんでしたからねwやられたw

さてマリッジブルーの茜ちゃん。
いつもと違う茜の様子と、披露宴に招待したのに欠席の上司から『答え』に辿り着いちゃう坂間くん。挙式直前にw なんでこういう時だけ聡いかなw 朝から不自然にランチの話してた時にむしろ気づけー.。屋外で、酒蔵で、叫ぶ叫ぶ。アパート暮らしの頃じゃなくて良かったのかも(^^;;;)
困って友人山路に相談に行った茜ちゃん、「私を殴れ!」と言い張ったくせに本当にグーパン入れられたら怒るw いや、確かに言ったけど、そこはお約束の「歯を食いしばれ!」等の気合入れがあるものと思ってたのにスッとw 挙式二日前の花嫁にグーパンw
結局当日の花婿は、古式ゆかしい道行から紋付袴で走って逃げる!何やってんだよー!

そんな騒ぎと、まだ終わってなかった性教育授業の悶々が並行して描かれていて童貞も苦労しています。前回逮捕され妻子が失踪中のまりぶもね。

一人きりで三々九度の杯をうける茜ちゃん。
でもその頃、浮気相手の上司を殴ってけじめつけてきたまーちんもまた、一人で牛丼屋で冷酒頼んで三々九度を……(槇村さとるの漫画「愛のアランフェス」で、別々の会場でペアスケートのプログラムをぴったり同時に滑るヒロインとその恋人を思い出しましたw 古w) そしてそこにいたのは消えたまりぶ妻だったー!居たー!

花婿が逃げた披露宴、こんな屈辱はないと怒る花嫁父ですがその原因はあんたの娘の浮気なんだよお。ちょうど別れてた時期とはいえ、酔うと娘さんダメダメなんですよお。でもその辺の事情を知る山路も、引きずってこられた新郎まーちんも、そんな風には新婦を責めない優しい世界。涙ながらに愛を誓い、白無垢で畳を這い(貞子か!)、抱擁からの接吻でした。御幸せにー!!

そんなめちゃくちゃな宴の間にも、性教育の授業は続いていきます。
思春期を迎え、体はこう変化していく。じゃあ心はいつ大人になるんだろう。29歳の山路先生、泣いて殴って童貞でw 童貞じゃないお友達だって更に迷惑かけて大騒ぎでw 自分が10歳の時に思い描いていたより、多分ずっとダメなまま。ちゃんとしようとしたって、大人だって、間違えちゃうんだよね。だから
「他人の間違いを、許せる大人になって下さい」
素晴らしい授業でした。

そして「とりの民」で専属契約酒「ゆとりの民」を飲みながら盛り上がるいつもの面々w
婚姻届に必要なふたりの証人。まーちんと茜のにはまりぶと山路が。まりぶの届にはまーちんと山路が書いたんでしょうね。
「結婚記念日まで一緒だなんて、これはもう」
と浮かれるまりぶ。傍目にはしっかりお友達なのに、こうやって確認して否定されるところまでがお約束ですw 結婚も大学入学もおめでとう!ついに行かれる大学に行くことになったか。

数々の名場面だけでなく、残留許可を聞いたまりぶ妻の「ニホンチョロいな!」、まーちん母が茜にこっそり指輪を渡す時の「みどりさんには内緒よ」(って絶対みどりさん聞こえてた!)等々と、記憶に残りすぎの最終回でした。

また40歳に、50歳になった時に迷い間違える山路にまりぶに正和に会いたいですよ!オープニングを決めた感覚ピエロは是非大物になって主題歌歌っててください
さあ『あんたの正義はいったいなんだ』?


「ゆとりですがなにか」~7 ☆☆☆☆

やったー!ついに山岸が痛い目みたぞ! 
パワハラ訴訟こそ示談で終わったものの、あっちが営業で主人公坂間は現場のまま。更に下の新人も入って、自然と山岸も先輩ぶって仕事できるみたいになったままで、もやっとしてたんですよ。それがついに食中毒事件のあおりで降格店長。最初の坂間と同じ扱いになって使えなさ爆発の上にこっちはエリアマネージャーだ、やーいやーい。
でも茜ちゃんはそうくるのかー。休憩しちゃうのかー。
童貞くんと旅行のときも据え膳だったしw 酔うとウェルカムなのね。押しの弱い坂間と付き合い始めたのも、そうかこんな風に酒の勢いで……と思ったり思わなかったりw だって正和も気弱なばっかりじゃないものね。結納の品には負けず流されず、ビシッと断る姿はまるで別人。もっと時々これを発動させたら人生違うでしょうにねええ。

そんなわけで、ずっとみてました。ゆとり青年の遅い青春期。酒蔵見学の時がお友達感ピークで楽しそうで幸せで、あまり書く事なくてw
一人「友達じゃない」と言われてたまりぶが受験生&妻子持ち&レンタルおやじの息子というドラマの仕掛けを一手に引き受け、ゆとりちゃんにも手を出しw 山路先生は実習生(吉岡里帆)の彼氏に怒鳴り込まれつつ茜ちゃんと友情を育み、何も知らない坂間は何もできなくていいと思われながらあがきまくり、でもやっぱり書く事なくて。
興味深くみ続けてはいるもののずーっとヒリヒリ痛くて辛いんですよねえ。
クドカンドラマでよく薬師丸ひろ子だったり森下愛子だったりする様な癒しの女性キャラもいなければ酒井若菜みたいな『可愛い女』もいない。 坂間家のお母さんは未亡人なりたて且つ影薄いし、兄嫁じゃ青木さやかw そうだ電車事故死青年の母がいましたが……そこの下りになるたび違和感で。私も22才社会人の母親ですがね。電車に飛び込まれてすぐに、訪ねてきた若者にご飯食べさせて話を聞いてあげられる気がしませんよorz

茜も口を開けば喧嘩腰で好きになれないし、ゆとりも実習生も女の嫌なところ煮詰めた様な女たちで本当にイヤ。童貞のなにが悪いんでしょう、むしろ処女いないのか処女は!あと女は…、大悟くんのよろめき母だw なんなのこのドラマw

キャラとして好きなのはまりぶで、場を浚うしハッとさせる正論も吐いて楽しいのですが、人としてはサイテー野郎ですよね。 ほんとなんなの(^^;;;)

勿論それでも惹かれるものがあって見続けているのですが、とにかく久しぶりに記事書くほど嬉しかったのは山岸の失脚!そうそうずっとこれが見たかったんです。いつものジェットコースタークドカン式のように3話4話でひっくりかえらず焦らされましたw

さてここからまたなにが起こるのか。
永遠の受験生まりぶが植木屋に? 8話の録画みなきゃ。でもとりあえずここまでで書いておきます。

「ゆとりですがなにか?」1、2 ☆☆☆

『まりぶ』の娘が『せれぶ』www

それこそ本名が「ゆとり」な主人公妹ちゃんまでいて、最近の若造はまったくもう!と始まる今作なのですが、話の通じない部下に憤るのが中年でなくせいぜい先輩な若造、世に出て7年の29歳「ゆとり第一世代」なところがミソです。
上からは「ゆとりめ!」と一緒くたでも、小1と中1程年がはなれたら結構理解不能なわけで。先輩なりの愛情で指導をするのに堂々と遅刻、聞いてない、口答え、説教中のSNS更新w 女性の部だと泣く、告白してくる、なのに上司には迫られたと嘘をつく。何故だ!
やってらんないよーとぐったり疲れた彼らが求めた救いがなんと……
レンタルおじさんw
旦那が興味津々で『俺でも出来るかな』だってw 小遣い稼いでくださいよ。

そんなわけで、タブレット端末を振り回し海外リゾート巡りが趣味の<レンタルおじさん>吉田鋼太郎に2時間グチる主人公坂間(岡田将生)。次の予約は教員の山路(松坂桃李)
顔見知りになった2人はなんとなく会うようになり、一緒に客引きにカモられ、互いのダメ部下の改心を自慢しあったかと思ったら、LINEで「会社辞めまぁす」の挙句に電車に飛び込んだのかぁぁぁぁぁと、取り乱した坂間がまず電話をする相手は山路。
もう親友じゃないのこれw

居酒屋に出向で店長してる坂間が、頭があがらない怖い本社営業さん。2人で12万円ぼったくられた時にも颯爽と救いに来てくれて、実はその営業さん(安藤サクラ)と坂間は同期でつきあってる。でも社内恋愛ならではの面倒くささで揉めまくり。恋人すらこれで、職場で友情なんてそうそう育たないものですからね。まあ今の所、坂間が山路を振り回しているばかりですがw 
別の世界から「落ち着け」って言ってくれる友人って貴重なのかもと2話まで見てなんだか楽しくなってきました。

そこに、実はレンタルおじさんの息子だった客引きまりぶ(柳楽優弥)も同じ年で加わって、三つ巴になるのか?
「人の下で働けるか」と医者か弁護士目指して11浪のまりぶw
「行かれそうな大学」に進学して「入れそうな就職先」を受けた、まっとうな坂間と山路に衝撃を受けていましたが、それが自分もそうすればよかった!ではなくて、そんな進歩のなさに堪えられない!だったことにはこちらが衝撃w 
チャレンジし続ける、それもまた人生……w

坂間の指導をパワハラだ、と訴える部下山岸(太賀)
でも山岸くんはさ、電車に飛び込んだのが彼だと思い込んで泣いて取り乱してた坂間を見てないじゃない。挙句に人違いと言えないまま、本当の遺族の母と知り合って、本当に亡くなった別の会社の若い子にお線香あげに行ったりお夕飯ご馳走になりながら泣かれて
「その子(=山岸)も誰かの息子なんだから」
と優しくしてやってねと言ってもらってる、そんな巡り合いを知らないじゃない。
単に変な奴だーとモンスター扱いであげつらうのでなく、通じる言葉が見つかって分かり合える方向に向かえたらなと思います。

「思ってたのと違う」「行きたくない」
と、インターン始めたばかりでもう出社拒否しようとする妹ゆとりを堂々と叱りとばす坂間。その勢いがあったらきっと大丈夫だよね!
「絶対もとを取ってやる!」
というモチベーションがみみっちくはありますがw 大丈夫!

オープニングの演奏もカッコイイよね!
 

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