裕福そうな戸建ての実家。でも両親(尾美としのり、熊谷真実)は天才肌で手のかかる兄(浜中文一)しか見ておらず、それは30歳を越した今もそう。
そこで、自分だけを見てる有紗(小野花梨)にグッときちゃうのは分かる、分かるんだけどそれは一生ちゃんと続く気持ちなの?
なんだかんだ同棲が始まり、キス止まりからちゃんと身体の関係のある「恋人」になっても、岡村にとっての有紗は守るべき弱い者で、家事だって何もしなくても良くて、いるだけで良くて…素敵なフレーズでもあるけど全く対等じゃないよね。
知的障害があること。処女じゃなかったこと。どちらもサラッと受け入れた岡村さんは柔軟ですが、障害については何が困ることか「可愛い」だけで済まないことなのか、分かってないだけなのでは。
「支え合うべき」
と母(若村麻由美)に言われて有紗がしてみたのは、先輩のやらかしを自分がしたことにして庇うこと。うーん、うーん、支えるってそういうことかなあ?と頭を抱える岡村さん、違うよねえ。
応援したいのに、次から次へとちょっと無理めな出来事が襲ってくるんですよ。
アイドル志願の友ちゃん(高山璃子)が暴れ出すところもキツかったわ…
いかにも騙されていそうな撮影会。
連れ込まれそうだったけどああ助かった〜な展開なのに
「アイドルにしてあげる」
を疑わない友ちゃんからしたら、救いに来た両親が邪魔なのよ…。友ちゃんの方が重度、私はああならないと言う有紗だって、ご両親がGPSまで駆使して何を守っているのかはピンと来てないじゃないですか(不同意な性体験がかなりあるのに!)
親に紹介できるのか。
普通のカップルでも多少腰が引ける場面で、即
「私に障害があるから!」
と握り拳打ちつけて泣かれちゃうの、可愛いと思えるのは今だけなのでは…?