ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

安藤玉恵

「無能の鷹」1〜3 ☆☆+☆

 この手のバカドラマはサクッと30分でいいのに。
 ……と、少々飽きながら見た1話で切ろうかと思っていたのですが。2話からはキャラ紹介が終わってテンポアップしたのか、こちらが慣れたのか笑 案外楽しく見ちゃってます。

 で、肝はヒロインが無能。一点突破!

 そのルックス、その立ち居振る舞い。どう見ても有能な上司なのに、実は無能な鷹野ツメ子(菜々緒)は新入社員!
 鷹野をてっきり先輩と思い就活時に憧れていた鶸田(塩野瑛久)は、営業プレゼンが弱気な自分も、出来る仕事がなく社内で動画見てるだけの鷹野の現状も嫌すぎて……。ある日、ダメ元で同期2人で営業に出かけてみると。なんと!
 適当な談笑も、何か高尚な暗示があると思われるほど有能に見える鷹野が安心感を相手先に与え、「私より有能」と彼女が紹介すれば鶸田の話も聞いてもらえて契約ゲット⁈
 その後も、自分の無能をまるで気にしてない鋼メンタル鷹野の行動で、社内外が何かと上手くいってしまうのでした〜笑


 とにかく鷹野が有能そう。
って、女優菜々緒が今までの秘書刑事忍者弁護士暗殺者と数々のキャリアで築いてきた有能感に乗っかってるわけで、キリッとアップで微笑むだけでそりゃデキる女漂いますよ〜。それが実は、ダブルクリックも出来ない笑 菜々緒はそれで良いんですか⁉︎

 そして物語中では、何もできず1日暇でも気にしないヒロインはどうでもよくて。 それを根気よく褒め続け教え続ける教育係鳩山(井浦新)が健気なんです。マウスを「そのカメムシみたいなの」と言い換えるレベルよ?途中で流石に「バカッ」と言いかけただろう「バッ」で口を塞いで悶絶してからの
「バ……バッチグー!」
はもう泣けます笑 ほんとこの優しい人が報われてほしい。 弱気な一般人で振り回される鶸田くんも、華奢で猫背な塩野ナイス配役。
と、3人出てくれば気がつくでしょう。雉谷(工藤阿須加)朱雀(高橋克実)鴫石(安藤玉恵)と、社内の命名全て鳥なんです。朱雀カッコいい笑

映画「ラストマイル」☆☆☆☆

 荷物を開けるのが……怖い‼️

 いつの間にやら日本でも毎年恒例になったブラックフライデーセールの初日。配達された荷物が爆発する事件が連続!同じ物流倉庫から出荷されているのに、赴任したてのセンター長舟渡エレナ(満島ひかり)は不可能を主張。
 下請け配送のせいにしてみたり、株価優先で通報を遅らせたり。挙句とある社員(中村倫也)のデータを消したと気がついた部下(岡田将生)は、エレナこそが犯人かと疑い始め……。

 事件が二転三転する間、ずっと並行して描かれている配送のおっちゃん親子(火野正平、宇野祥平)と母子家庭(安藤玉恵)も見事に巻き込むクライマックスでほんと涙でましたわ!そして命令するだけだった管理職が全員(社長も!)ドライバーとして駆り出される2024年問題解決策にちょい受け。

 そもそも他人様に物を預けて希望の場所まで、いついつまでに届くと手放しの信頼で成り立つシステムがどうかしてしたのだと思えてくる映画でありました
今日も動いている物流に感謝を。そしてもっと労働者が稼げる世界であって欲しいです。

 アンナチュラルとMIU606とのコラボは薄味、生存確認くらいで邪魔をせずちょうど良かったです!

「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」1〜☆☆☆

 よ、よくぞこれをドラマに。

 下町阿佐ヶ谷にぼんやりと暮らす、売れない女芸人コンビ「阿佐ヶ谷姉妹」
 ピンクの時代遅れコスチュームで歌ネタをハモるおかっぱ眼鏡のおばさん2人が、実在すると知らなくてもなんとなく見れて、大丈夫かこの2人、いやだめかもと応援したくなります。
 知っていれば知ってたで、こんなところから荒れたんだねえと感無量です。

 心配性の姉キャラエリコさんを木村多江、天然失礼妹キャラみほさんを安藤玉恵にした、キャスティングが見事。馴染んでる〜あの2人にしかみえない〜
 しかし、4人でしっかり並ぶ宣伝スチールでは木村多江はもちろんのこと、普段は美人女優扱いされない安藤玉恵だって小顔でめっちゃスタイル抜群なのでした。女優さんってスゴイ。

「今ここにある危機とぼくの好感度について」1☆☆☆☆

 大学教員の旦那、大絶賛!
というか、旦那の日々の愚痴がそのまま詰まっているのに、同時にエンタメだなんて。この先が楽しみです。

 意味のあることを何も言わない。
それをポリシーにアナウンサーをしてきた神崎真(松坂桃李)だが、流石にキャリアの先行きが不安になったところへ、母校帝都大学から広報に呼ばれ嬉々として転職をする。
 さて初仕事は、なんと元カノ絡み……って、どの??

 ノーベル賞の可能性もあるスター教授岸谷(辰巳拓郎)の、データ改竄不正を訴えてきたポスドク木嶋みのり(鈴木杏)。交際のきっかけも終わり方も思い出せないまま、とりあえず偶然を装って近づく真。どう説得すれば、部下のミスで教授は知らなかった、と証言を変えてくれるのか……。

 イケメンを自覚している真がなんともしたたか。被災地に行っても、引退を祝われても
「なんでしょう……」
「言葉がありません」etc
バカなのか?とイラつきながら見ていましたが、なんと戦略!絶対絶対、炎上しない様にわざとだったんですよ。且つ、そこに伝えたい意思はない。
元カノ説得ミッションだって、正義の告発を封じることへの葛藤がゼロで怖いくらいです。

 彼女がどんな想いで、どれだけの準備をして、告発に及んだかを想像もせずに、上に言われるまま良さげな就職先を斡旋、激怒させてしまいます(^^;;)
 その時の啖呵録音を上に聞かせたのも、本当にただただ『言われた通り伝えたんですけどぉ』と、保身のため。なので、何故それを聞いた総長三芳(松重豊)が号泣し、秘書(安藤玉恵)までが涙ぐむのか、真は本当にわからないのでした。総長だって元々は研究者。結果を出さないと予算が得られない理不尽さ、不自由さに苦しんだ日々は他人事ではなかったのでしょう……。
(この『研究ってやってもやっても結果が出るとは限らないのに、それだと予算来ない』件はもっと広まって欲しいですorz)

 結局、不正疑惑を隠蔽せず公表した大学側。次はどんな事件が…と、次々と何が起きるのかと思いきや。次回もポスドク嬢は登場で、更に改竄事件を深掘りする様です。それも良し。

 大学の会議が地獄でしたよね。正論を吐く教授、それを呪う事務方、早く終わって欲しくて無反応な周囲の職員…w
 あと個人的びっくりは、国公立大学の学費!今って各校で違うの?? 独立採算性にしたからか!
 あ、ハライチの岩井が真と後輩の教員役で出演してます(^^)

「君と世界が終わる日に」1 ☆

 王道ゾンビもの。

 今夜帰ったら……。
とプロポーズフラグをたてたまま、トンネル崩落事故でひとり閉じ込められてしまう主人公響(竹内涼真)
奇跡的に脱出するも、たった4日で街は無人に成り果てていたのでした。
 職場にたどり着けば、社長が隅でお食事中。社員をorz
血まみれでよろめき歩き人肉を漁る、いわゆるゾンビから逃げ惑ううち生存者と合流し、老若男女助け合って避難所である響の出身高校を目指すことになります。
 定番の流れ。なのに誰もあれをゾンビと呼ばないことが不思議です。
『病気なんですか?』
じゃないよw むしろ、噛まれてたらああなる、と響の傷を気にする根拠が「映画で観た」なのかもしれない程、ゾンビじゃないですか……。

 さておき、響が初殺人もとい初ゾンビ退治を体験しながら、たどり着いた避難所は無人で荒れ放題。恋人来美(くるみ 中条あやみ)の持ち物も床に。もう死んでいると言われても来美の無事を信じたい響は、二人の思い出の場所、校内の弓道場へ向かうのでした。
この時点で、トンネル脱出時の街と同様に避難所は無人無ゾンビ。都合がいいな、おい。実は講堂にびっしり全ゾンビ集まっていた様に、ある程度コントロールする方法があるということなんでしょうか。  

 走って追いかけてくるゾンビ群を、腕に覚えの和弓で次々と打ち抜きみんなを助ける響!頼もしい!
 皆がギスギスしたら缶詰料理で和ませ。階上で閉じ込められればカーテンを裂いて窓から逃げる機転。その下にもゾンビが集結するピンチは、救急車内の輸血パックを投げて、更にそれを射貫いてゾンビを遠ざける柔軟な発想と天才的射力! そして絶え間なく『諦めちゃだめだ!』と皆を鼓舞する、まさしくヒーローです。
襲い来るゾンビの中には、偵察に行ったまま戻らなかった宅配さん(鈴之介)も……。怯んだものの、女児を守って決意の矢を放つ響。はい、良かった助けられました~。

 そして助けを呼ぶ来美の無線を受信!生きていた……!

 正直、このテイストなら生きてるだろうなあと。
最後は指輪を渡してプロポーズで大団円、でしょう?? いいじゃないですか。 

 崩落からの自力脱出が既にツッコミどころですが、そもそもゾンビがいる世界。弓道の矢が頭蓋骨貫通しようが、百発百中だろうがそういうもの。と唱えながら観ていたんですよ。
しかしラストでずっこけましたorz
『絶対諦めない男』響が、粘って粘って来美を口説き落とした高校時代のエピソードが、何時間も何時間も、もう辞めたら?と呆れられながらも射続けて、ついに、とうとう!連続で!
 的 に 当 たっ た
だけだったんですよ。はあ? 

確かに弓道ってそうらしいですが、それではゾンビ退治時の命中率と矛盾しますw 女児越しにゾンビを射た場面、これで「俺を信じろ」とか良く言えたもんです。
 信じれば出来る!のなら、いっそミラクルに継ぎ矢(的中した矢に、次の矢が刺さってまるで一本になる)でもさせたら派手でイイじゃないですか! なのに、何故ここだけ地味リアルですか。いやーもう本当にがっかりです。

 こういうこと書くと『嫌なら観るな』勢が湧く昨今ですが、違うでしょ。ゾンビドラマに『ゾンビなんかいない』と文句つけるなら、そりゃ観るなですけども。ゾンビをやっつける主人公カッコいい~と、素直に思える様にちゃんと作ってくれ、と言ってるんです。

アーチェリーなら威力も命中率も高校部活にも十分なところを、わざわざ弓道にしたんでしょうにねえ(弓道着がカッコいいからかしらw ライフル射撃だと「アイアムアヒーロー」ですし)

 一行の内訳は警察官(大谷亮平)と、響の同窓生でもあるその部下等々力(笠松将)、老小説家(笹野高史)、引っ越し屋(マキタスポーツ)と部下ユン(キム・ジェヒョン)、介護士の母(安藤玉恵)とその娘、女子大生(飯豊まりえ)
 警察官ふたりは拳銃を所持。そこに響の弓。寡黙なユンも、実は拳法の使い手と実は戦闘力が高い一行でした。でも等々力は響を『裏切り者』と誹り、遺恨がありそうです。また小説家は噛まれたのを隠してる?? 封鎖地区に安全な場所は、救助は、来美を助けには行けるのか?
 ゾンビを見守る、怪しい研究者(滝藤賢一)は何者?

 主人は日曜の夜にゾンビドラマ斬新と喜んでいるので、観ますけど。もうツッコまないで済むといいなあ……。

「リカ」~4 ☆☆

 第一部、完!

 もう病院関係者死にすぎだし、この世界に警察には鑑識部門が存在していなさそうな死因のスルー具合ですけども、リカ(高岡早紀)が
「28歳です」
と言い切るたびに、もう細かいことがどうでもよくなりますねw

 そんなわけで、意識不明だった看護師長(池谷のぶえ)のみならず、副師長(安藤玉恵)もリカに殺されましたよー。
「責任を取って、師長を殺して私も死にます」
との遺書により、師長の呼吸器を外して自殺したことになりました。いやいや、誰でも飲む詰所のコーヒーに睡眠薬混入なのに、それも副師長がと断定する警察w  監視カメラぐらいチェックしてよ。

 更にはリカにオペミス(捏造)を指摘された大矢先生(小池徹平)、誘惑に負けてうっかり違法オペ。 2人の秘密☆ができて舞い上がるリカですが、証拠の血まみれ鉗子をジップロックして持ち歩くの、脅迫だから!
その合間にも院長(西岡徳馬)に取り入り、大矢先生との交際は院長公認にw  しかし、否定する大矢先生のリカ告発に逆上し「クビだ~」と言い出した途端に院長も哀れリカの犠牲になったのでした。ほら大矢先生の言う通り、人殺しだったじゃーん。

 さあ次に危ないのは婚約者嬢(山谷花純)!
リカが殺人までする女と分かっているなら、実家に隠れる彼女をきちんと送り届ければ良かったのにね…。案の定行方不明になりましたが、実行犯は別の人。なんとリカは医師(西村直人)の娘さんをまず誘拐し、安否と引き換えに大矢の婚約者を狙わせていましたよ。って何故そこで言いなりに。警察連絡一択では(^^;;;;;;;)

 なんだかんだ死んだ大矢、婚約者と医師親子の4遺体を燃やして(すると死因が焼死にw 監察医仕事してw)消えたリカ。
次は誰が惚れられるのー!

「リカ」1 ☆☆☆

「雨宮リカ、28才です」
 高岡早紀(46)が言い放つ、この自己紹介だけで十分怖いw 
ゴージャス自室はガラス瓶だらけ。花が入ったハーバリウムのみならず、メガネやイヤフォンなど小物入りの瓶は、ターゲットの私物? ある意味、派手な怖がらせで目玉や指が並んでるよりありそうで地味に怖いかもですorz

 外科医大矢(小池徹平)に一方的に惚れた看護師リカ(高岡早紀)自称28才。
元々は、街中での救命救急に居合わせてサポート。立ち去り際の礼を「運命のプロポーズ」と思い込んだ彼女が、勤務先の花山医院に転職してきてグイグイ迫るわけですが。言葉通りにリカを28才だと受け止めて「年齢にしては大人っぽい」とか言ってる大矢先生……天然なのか目が悪いのか、それともあれは、同時に入って担当看護師になった素朴なお嬢さん(藤本沙紀)を称してるミスリードなのかな、年齢違うけど。リカは「どちらかというと美人」じゃなく「美人!」だもんね(^^;;;;;)
 なんにせよ、早々に大矢の叔父にあたる花山院長(西岡徳馬)にすり寄り「こんな人を嫁にどうだ」と言わせちゃう凄腕のリカさん。大矢本人にも
「結婚しましょうよ!」
と、直球で持ちかけますが。呑気な先生、あくまで一般論で受けとって
「今はまだ無理だな~」
と、脳裏には恋人(山谷花純)を思い描きながらのゆる否定。
「え〜、私28才までに結婚するって決めてたのに」
とまた怖いこと言ってるリカさんの夢を壊さずに話が続いてしまいます。アンジャッシュのコントかなw

 そして、大矢が担当の老人患者を殺すリカ。 だって先生が徹夜続きで体を壊してしまう!(結婚にも支障が、ね)
自分が交代後にボヤが起きるよう工作し、騒ぎの間に人工呼吸器を外す。アリバイを気にする理性はまだあるようです(監視カメラとかないのかな) でも看護師長(池谷のぶえ)から疑われ、次は師長を階段から突き落とす。丁度緩んでいた手すりが外れ……いやこれ「監察医朝顔」だったら、手すりの掌紋がないとか判明しちゃうやつw それに、ボヤに使ったタバコは若い看護師森田(立花絵理)のもの。一緒に休憩してたその子に疑われたら、今度はその子も殺すんでしょうか?
 もちろん先生の彼女も危ない(><)

 私物を盗んでは「落ちてました☆」と渡したり、大矢に近づく邪魔が入るとあからさまに舌打ちしてるぐらいは可愛いもので、笑っていられたのですが。初回からバリバリ人が死んでびっくり。続きも目が離せない展開になりそうです!

「腐女子、うっかりゲイに告る」4~最終回 ☆☆☆

 うわーアウティングorz

 いろいろ辛くて後回しにしていましたが、他が最終回を迎え時間もできたので録画消化。
紗絵とは性行為こそ不発でも、段々と本当に好きかもと思えてきたりして。幸せ……ってところから急転直下の、紗絵にゲイばれ&学校でもバレて日常がハラスメントにorz そこからまさかの自殺騒ぎだったし、逆に嬉しいまさかは、純が変態だキモいと級友が騒ぐ中、親友亮平の態度が変わらなかったこと(さすがに股間揉みは自粛w)と、紗絵が意地でもカノジョであり続けたこと! そして責めずに、ただ知ろうとするお母さん。周囲に恵まれましたね。

 亮平と紗絵が連れ立って純との思い出の場所を巡り、病院にも連れ立って見舞いに行く場面は本当に、友達っていいなーと胸熱でしたよね。そして、このまま転校してしまいそうな純に『終業式だけは来て』と頼む理由も、紗絵が絵画コンクールで入賞し表彰されるから。うん、行けるかも。友達の為なら。さてその壇上の表彰で、紗絵がとんでもないスピーチを始めちゃうのは、ドラマの伝統手法として覚悟してましたけどねえ。紗絵ちゃん……やりすぎよ。
 もっと別方向、BL=ボーイズラブが好き、でも素敵なファンタジーとしか思わず身近に実在した同性愛者を傷つけた。そんな不明を恥じる告白で啓蒙なのかと思いきや、ただただ赤裸々な暴露! 自分のBL好きはいいのよ叫んでも。亮平だって、飛び降りる純を止めようと自分の恥ずかしい話したもんね。しかし……『勃たなかった』のは純くん側の超個人情報!SEXって、そんな数々の秘密を共有するってことなのに。それを勝手に全校にお知らせは違うでしょ……。同じように、純がゲイなことだって、本人から言うか、せめて言っていいのか許可とって欲しかったです。アイコンタクトでもいいから。
まあ本人、驚いただけで怒ってませんでしたけどねえ……。

 そしてネット友の遺志を叶えたり、紗絵の入賞作を見に行ったりと穏やかな時間を共有する二人。海で、
『私たち、別れよう』
と今更なことを、紗絵が言い出してw これで私がフったんだからね、の念押しに微笑む純。いい場面でした。そういえば紗絵がBL萌えしている少年漫画を、亮平と純が普通に愛読していたの、なんか笑えました。入院土産がBL本で、しかも一緒に読もうとするのもw いい子なんだよね、腐萌え優先でおかしなことになるけれど。その腐萌え故に近づき、こうして絆が育まれたんだからもうチャラですかね。
『僕と奥さんが溺れていたら』
と純に問われ、結局は奥さんを助けると答えて別れた彼氏も。結婚した経緯は似た様なもので(腐女子じゃないけど!)やはり奥さんとの間には絆があるのでしょう……。

 その後、大阪で大学生になって自己紹介に挑む純。カミングアウト、するにしろしないにしろ幸せに生きてほしいものです。

「腐女子、うっかりゲイに告る」2、3☆☆

 胸が痛い。
母に孫を見せたいとか『普通』になりたいとか願う高校生男子。ネット友は「じゃあ『普通』って何」と思考実験をかましてきますが、今そういう冷静な茶々は役に立つのかなあ……。

 と、いうわけで『普通になりたい』という普通じゃない欲望に負け、男女交際を始めることになった純ですorz
男3女3の遊園地行きがすでにクラスメートの罠で、紗枝が観覧車で告白するってみんな知って応援してる蟻地獄。その上、発案者の幼馴染男子は実は紗枝が好きなのにってさー。受けても断っても彼を傷つけるんじゃないですか。

 とりあえず、一緒にテスト勉強コースから始めるふたり。うん、楽しそうですよ。変にやるのやらないの周囲も囃し立てずに、ただお友達でいられればいいのにね(しかし囃すのは非モテ男子で、遊園地をセッティングしてくるイケメン友はプライバシーつついたりしないというこの落差も辛いw)

 肉まんで女体トレーニング 予告編では笑ったのですが、ドラマ上では痛々しく見ていられない場面でした。何より辛いのは
「好きだよ」
の連呼です。それ、言わなくていいのに。彼女のため自分のため、盛り上げようとしてるんでしょうけど、嘘の上塗り……。それとも、いままでそう言われながらされてきたので単にそういうものだと思ってるのか(^^;;;;)

 そこで思い出してしまうお相手(谷原章介)がクズなんですよ。愛人である純に家族旅行の予定をペラペラと……。しかもそこ、二人で行こうって言ってた場所ですかorz そして不倫のくせに「彼女ができたから分かれて」と言われて押し倒す。何もかも自分勝手で、いいのは顔と声ぐらい、始末に負えません。

同時期に幸せゲイカップルドラマ「きのう何食べた?」が放映中なだけに、純くんだって相手が違えば幸せになれるのにと思えるじゃないですか。とっととクズ大人と分かれて、良い伴侶に巡り合って欲しいです。
 次回予告も不穏……。 

「腐女子、うっかりゲイに告る」1 ☆☆

 軽いタイトルに反する生々しさに、当惑(^^;;;)
なにしろ冒頭からがっつり性行為ですよ。ビジホで男同士ですよ。高校生の主人公純(金子大地)を、初体験から仕込んだらしい年上のパートナー(谷原章介)は既婚者orz そんなゲイライフを、もちろん周囲には内緒で暮らしている純がクラスの女子紗枝(藤野涼子)のBL本購入現場に遭遇!内緒にして~と頼むその本(BL=ボーイズラブかどうかより、そもそもエロ本なのが問題じゃないんかい)をパラパラと見てつぶやいた
「ファンタジーだな……」
は、実体験に基づく当事者の感想w しかしBLをバカにしたと受け取った紗枝はその後も純に絡み、ゲイが汚い普通じゃないという純の自虐を、真顔で諌めてくれます。BLに夢見る故とはいえ、同性愛者の側に立った発言の連発。それなのに、もしや理解者にと抱きかけた淡い期待は、一番残酷な言葉で打ち砕かれるのです。おずおずと問う、もしも。クラスに同性愛者がいたら……
「ゲイなんて、現実にそうそういないし」
いるんだよ目の前に! そんな迂闊な紗枝は、わざわざこのドラマ見ている私たち視聴者の写し鏡なわけで。

「勘違いしちゃいけない。彼女が好きなものはBLであって、僕ではない」
孤独を悟った純の、自省の言葉が胸に刺さりました。これが原題なんだそうで、このままでも良かったのに。BL、が分かりにくいと判断されたのかな。

 しかし純的には、開きかけた心の扉が閉じたものの、客観的には急接近して1回デート。可能性ゼロとは知らず、次回は紗枝から告白しちゃう模様です。さあふるのか、カムアウトか、それともつきあってみちゃうのか?どれを選んでも双方傷つく気しかしなくて楽しみに見る感じではないかもー。
 腐女子の描き方がエグいのも辛いです。
紗枝ちゃん、中学でどん引きされたのはBLのせいじゃないよ。キスシーンなんて、たとえ男女のでも教室で昼間っから描くもんじゃないのよ……。そしてネット仲間はやたら年上。チェックシャツ&バンダナ&ウエストポーチ的なオタク記号服でもゴスロリでもなく普通に身綺麗にしてて彼氏もいて、なのに絶望的に常識がないの。生身の人間を目の前にしてカップリング妄想を口走り、その後も同じ空間にいる彼氏と純を置き去り……。たまらなく気持ち悪く、でもなんか身につまされてしまいました。 彼氏、せめて自分たちをおかずの妄想ぐらい、口に出すのは止めさせないのかい、それでいいの?

「透明なゆりかご」1 ☆☆☆

原作既読。
看護科高校生アオイが、産婦人科でバイトし様々な人生の岐路に立ち会うのみならず、堕胎後の元胎児の処理までしちゃうという大変なお話で、ソース作者の実体験だとか(^^;;;)

原作のあのざっつい絵柄は、逆に作品をファンタジーにしていて細かいことは気にならないんですよね。実写ドラマになったらいろいろ印象違いましたw イケメン院長(瀬戸康史)が、妊婦の股間に頭突っ込んで処置って、産婦人科で何もおかしいことじゃないんですが。スタッフ大勢の大病院と違って、個人病院は生活感があるせいなのかも。
そして本職ナースでも神経やられる堕胎の補佐を、初日から引き受けちゃうアオイ。元胎児を凝視はするものの、泣きも失神もせず、専用ケースに液体と充填した後は『案外きれい』と陽にすかして鑑賞する肝の据わりっぷり。これが、初日から遅刻した理由『つい蝉を見てた』と相まって、原作者自身が公言している発達障害を裏付けるのかもしれませんが……。職場としては当たり引いたのではw
それ以外では、妊婦の体調も気遣えるし、「男の子が欲しかった」と言っていたから、と元胎児のラベルに「男」と書いてみたり。優しい子です。

未受診妊婦(安藤玉恵)が、不倫の子を出産。
直後に逃げたかと思ったら、不倫相手を連れてきて大騒ぎ。結局男には逃げられて、知らない、興味ないと世話も授乳もせずに赤ん坊はほったらかしに。ミルク係だったアオイは「(どうでも)いい」という母親の返事を誤解し、赤ん坊を連れてくるのですが……。不細工、と顔でもつつこうとした指をきゅうっと握られて、母性が芽生えていく。本当はそれ、ただの反射で誰でもなんでも掴むってだけ、とアオイも知っていたのに
『こんな私でも必要なの』
と喜んでるお母さんを前に、反射ですとか言わずに黙っていられたじゃないですか。満点です。

昨日は二人、今日は三人と堕胎後の元胎児を連日引き受けていく業者。日本人の死因のトップは、堕胎だよと嘯くイケメン医師。そ、そうなんですか?
そして笑顔で退院したものの、一ヶ月検診に来なかった母子。
授乳中の事故で死亡……という報道が本当なのか、故意にどうにかしちゃったのか。それは病院では知る由もないことですよね。それでも毎日生まれてくる、命ってなんだろうと海を見つめるアオイに届く答えはあるのか。

普通と少し違う娘に、苦労していそうなアオイ母(酒井若菜)の様子も気がかりです。

「悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語」1~6 ☆☆☆

楽しく見ています。

やもめの碌太郎(ユースケサンタマリア)が、お母さんがほしい小五の娘えっちゃん(平尾菜々花)に振り回されながらも作詞家として頑張る話。
一曲当てたこともある作詞家碌さん大卒、時々米代に困るものの庭付き一戸建て暮らしで通いの婆やがいて、実家は経営者と、実質高等遊民ですw 悦子の先生とデートしたり、箱入りお嬢様(石田ニコル)に本気で惚れられたり、とかいいつつ芸者(安藤玉恵)の接吻跡つけて見合いに現れたりと女慣れも十分なわけでw 若いデパートガールの鏡子さん(門脇麦)とだってありですよね、うん。

レコード会社専属になり喜ぶ碌太郎ですが、悦子と考えた「パパママソング」は跡形もなく変えられて「チチハハソング」に! その上専属自体も私の縁故、と告げる見合い相手に不快をあらわにするのですが「愛している」からと力説を返されて頭を抱え……そこを女中にきてる鏡子さんも聞いているという地獄絵図w まだ全然色恋じゃない鏡子さんとの仲が始まらないじゃないですか(^^;;;)

「パパママソング」の方は、悦子の声をメモした作曲家夢月がどうにかしてくれそうなので、自然興味は恋愛の方に行きますよーん

でも一番楽しいのはやはり昭和の風物です。
子供の服は、デパートで布地を買って!別で仕立てに出す!
家出した悦子を探しまわって帰宅した碌太郎が、玄関でがっくり……となる前に映ったのは大きな石。……石? 本来は『悦子の靴がない=まだ帰ってない』を示す画面なのですが、マンションのバリアフリー玄関に慣れた目には石が目立ってw もう沓脱ぎ石なんて何年も見ていません、段差が大きな昔の玄関には補助に石が置いてあるものだったんですよ。
最後にどこで見たっけ?取り壊した富山のおばあちゃんの家にもあったっけ?懐かしさに思わず家族に録画を見せるも、旦那ですらまずは「石?」でしたからw そのうちこんなカットも入らなくなるんでしょうねえ。

ところで視聴の目当ては西村さん、改名して西村まさ彦さんですね。
鏡子の父親で、昔気質の指物職人。娘に縁談をもってきて手柄顔。横恋慕男が見合いに乱入すると、なぜか娘が悪者で「勘当だ!」と騒ぐ関白オヤジです。それでも、と縁談が続くと今度はニヤニヤ、後妻さんに「お前から言ってやれ」となんども言うくせに、その度「お前に惚れたんだって!」「守ってやろうと思ったんだって!」と結局全部言っちゃうお茶目さんw しかし後妻さん、自分はそんな自由恋愛じゃなかったから羨ましいわぁだそうですよ。それでもお相手がダンディ西村さんなら御の字じゃないですか(><) って、そういう話じゃないからw

石田ニコルのお嬢様を早見あかりだと思っていました。声も似てますよね……w

映画「僕だけがいない街」☆☆

えー、死んじゃうの??

<ネタバレしてます。 原作漫画未読、アニメ視聴済み>


不随意に、時間逆行現象に巻き込まれることがよくある主人公。<リバイバル>と密かに名付けたそれは、身の回りの不幸が修正されるまで繰り返されます。例えば交通事故の被害を最小限に抑え、幼女連れ去りを未然に防ぐなど。ところがある日<リバイバル>で食い止めた事件に関連し母が殺されることに。母が見た男は、主人公の同級生が殺された北海道児童連続殺人事件の真犯人だったのか? なんと小学生だった自分に<リバイバル>してしまった主人公は、無力な子供のまま被害女児を、ひいては母を救うことはできるのか?

アニメが好きだったので映画も気になって視聴。藤原竜也が妙な設定で苦しむ様子は鉄板で、安心してみていられますねw 北海道の冬の描写は実写でも見応えがあり、心配だった子役の演技も十分上手く、物語もちゃんと分かりやすくよくまとめたものです。
しかし……真犯人が判明して以降は、謎が噴出。

まず、アニメでは真犯人と対峙して以降何年もずっと昏睡、大人の体で目覚めるわけですが、今作の周囲の反応ではどうみてもちょっと事故った程度。冒頭のピザ配達時の事故後と全く同じ応対なのはオシャレですけどね、じゃあ中高と育つ間、真犯人が野放しだった件はどうなるんですか(^^;;;)
なのに突然ある人を特定して調査の依頼。優秀に育った旧友たちは、頭打ったのか大丈夫かとも言わずに協力し、サクッと真犯人の足取り判明w そして人目のない屋上での話し合いは、アニメと違ってなんの勝算もなく行われ、真っ向勝負で刺されw それでも警察きたので、少なくとも社会的地位にダメージは与えてやれたなと思っていたら次の場面は10年後で……墓前ですよ。えええええええええ、
死んじゃったの?
首を刺されたのが致命傷で?
そこがはっきり描かれていないので、またぞろ別件リバイバルで車に轢かれたりした可能性ゼロじゃありませんが、元々殺されているはずだった雛月が『ありがとう』と花を捧げているので、真犯人が主人公に邪魔された計画のことまでちゃんと明るみに出た様ではあります。……主人公の証言もなしに?うううモヤモヤする~。

ピザ屋の同僚だった女の子(有村架純)とも、リバイバル後は知らない人な応対されちゃっていましたけど、少なくとも雨宿りの河川敷で再会し、いい感じにおしゃべりして。生きてさえいれば、また仲良くなれたかもしれなかったのに……。 何故か、主人公(漫画家)の遺作を持ち歩き、1度だけ交わした言葉を胸に生きている描写が切なくもありもどかしくもあり。

「ラジカセ」 ☆☆

 三重発地域ドラマ。
昭和家電おたく有山(滝藤賢一)と寂しい少年将太との魂のふれあいを描きます。ゴミのような古い家電だって、求めている人がいる。人間にだって要らない人間なんていないよ、というストレートなメッセージは胸に響きました。

しかし伊賀市を舞台になぜ忍者でなくレトロ家電。
堅焼き食べるでなく、昭和の家電が残る田舎町ってだけでいいの?と思っていたら、なるほど伊賀の名所は伊賀上野城や忍者屋敷だけじゃなく『昭和ハウス』というレトロ家電を集めた博物館があるわけですね。その館長さんをモデルにしたと。ふむふむ。

有山の、レトロ家電にかける熱意と知識が半端じゃありません。
所蔵品をドラマ撮影に貸すこともあるのですが、設定年度が1年違えば機種が違うのに!と震えるw 演技や役者よりもちろん家電が大事ですw 
扇風機の羽が透明じゃなかった時代が、そういえばありましたねえ〜。TVのチャンネルを「回す」というのもアラフォー以上かなw 技術の進歩ってすごいや。そして録音機器も変貌を遂げ、いまやカセットデッキ、テープを見ても小学生は何をするものか分からないんですね……。 有山の倉庫に遊びで侵入した将太は、並んだテープを見てびっくり。別れた両親の名がかかれた謎のお宝と同じ!
有山は有山で、写真の将太の父……の足元にあるラジオがカッコイイ、持ってきてくれと大興奮。母(安藤玉恵)は捨てろという古ラジオでも有山には憧れの名品で、面倒なはずのチューニングにすら将太と父の懐かしい思い出が蘇るのでした。
そしてやっと聞けたテープには、幼い頃の母の声。いっぱいいっぱい可愛がるから!とまだ見ぬ当時は心に決めていたはずの息子を、新しい恋に生きる今は邪魔者扱いしてしまっていたけれど……テープの残りには将太から母への感謝のメッセージが入っていたのでした。こ、こんなの絶対泣くでしょ(><)そしてCDではできない芸当なんだな、これが!
壊れかけた親子の絆を、ゴミ寸前の家電が繋ぐのでした。使えるものは大事にしなくちゃですね。

言いたいことが言えずにクシャミが出てしまう、口下手(レトロ家電を語る時だけ別)で変わり者な男を滝藤が好演していました。

「女くどき飯(2)」1 ☆☆

なんとシーズン2!
でも前とまったく同じw あ、仕事ふってくる編集長(安藤玉恵)が占い効果で婚約、化粧もフェミニンになってたのが違いますか。その占いで30年に一度のモテ期だと言われたヒロイン(貫地谷しほり)が、多少焦ってきているのも違うのかな、でもどうせ毎回その気になっても、食われちゃいけないお仕事デートですからねえ。
昨今妙に増えた食事ものドラマ。でもこれが一番、食事がどうでもいい系ですよね。そして自分の懐痛んでないから、紹介される飯が高いw どうせ大阪からは行かれないからいいんですけど。

あ、私は爪がピカピカの男、気にしませんよ。体育会系でもピッチャーは爪きれい。美魔男弁護士(戸次重幸)、どっかで見たと思ったら「火村英生の推理」でマジシャンしてた人だー

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