ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

大泉洋

「ラストマン」〜最終回☆☆☆☆

 お父さん…!
我が子のために罪を被って黙って服役して。だったらそれを強いた男の方は、その辺をフォローしながら養育してあげなきゃでしょう〜。我が子同然に、じゃなくて!
心太朗的にも、警察関係ない家で
『きっと何か事情があったんだよ』
とふんわり慰められて育った方が遥かにマシだったのでは。もちろん真実と実兄にたどり着いたのは警察官になったからこそですけどね。

 というわけで、戸籍だけでもかなり明かされる真実。 皆実広見(福山雅治)の思い出の中の優しい母(相武紗季)と、心太朗(大泉洋)の亡母が同じ人なのでした!
 浮気じゃないのよ〜
無理に皆実誠(要潤)に嫁がされた母のお腹には、実は既に、恋人だった料理人鎌田(津田健次郎)の子が。しかも本妻が別に居て、鎌田の元に逃げて心太朗をもうけ、幸せに4人で暮らしていた時期もあったんだわ〜(皆実の食へのこだわりって、父が料理人な伏線だったのかな)

 そこから広見ごと連れ戻したくせに、実子でないと気づくや妻子殺害を企てる誠。クズすぎる。更に鎌田に罪を被せようとするのも非道なら、捜査の誤魔化しを警察関係者に持ちかけるのも極悪! こんなのの子じゃなくて良かったじゃないですか、皆実捜査官〜!
 しかし、出世のためなら汚い商売も見逃してきた護道清二(西将輝、後に寺尾聰)も流石に、殺人の隠蔽は出来ない…!と、灰皿を手にしてガツン!と。
殺すんかーい!
 確かに、ここで協力して一生脅されるよりは誠を始末して。まだ息のある息子と鎌田を助ける方がマシなのは分かりますけどねー。だったら、誠が鎌田のポケットにねじ込んだ宝飾品も出してあげてよ。 強盗殺人犯に仕立てたまま命だけ助けるって非道いわ〜 そして前述のように、心太朗も引き取っただけで配慮レス。ほんとこんなのの子じゃなくて、無実の鎌田の子でよかったじゃないですかシンディ〜(涙)

 再会した父は重病で、ほぼ意識のない状態ではありましたがそれでも。2人で会えてよかったです。

 ただ、何も知らなかったのにいきなり正義エリート道から蹴り出された護道家のご子息たちは可哀想ですが…うん、頑張って。

 ラストは感動の別れ……のはずが、今度は心太朗がアメリカに視察に行くからすぐ会える!
「聞いてないよ〜?」
と本人だけが知らないんだよね笑
FBI視察中の揉め事はもちろん、帰ってきてからの騒ぎもまた見たいぞー!

 終盤、ラストに意味なくいい声で語るお遊びも好きでした笑


「ラストマン」〜8 ☆☆☆☆

 グループ痴漢、親ガチャ、ギャラ飲み、インフルエンサー、アスリート盗撮、密造銃、送迎バス置き去り、ネットの犯罪者特定etc
 昨今の日本事情が出るわ出るわ…!

 そしてどれも被害者に寄り添いつつも犯罪者に厳しく!ストレスなく観ていられます。
 むしろ皆実(福山雅治)さん、久しぶりの日本で
「親ガチャ」
なんて特殊な言葉を聞き返しもせずに会話が続いちゃうとは詳しすぎる笑 ツイ廃だったりします⁉︎   途中で観なくなっちゃったうちの旦那はきっと、知らないですよ「親ガチャ」!

 そんなわけで国民的俳優(石黒賢)は不倫より殺人を選び、痴漢冤罪で婚約者を亡くした准教授(伊藤歩)が売るチカン撃退スタンプに針が仕込まれ(安全ピンで自衛宣言、バズったよね〜)、料理系インフルエンサー殺人では聞き込みついでに嬉々として食べて回る皆実の動画があちこちでアップされ、立てこもり犯(高嶋政宏)は脅されていて、後妻業疑惑の女(岡本多緒)に見惚れる皆実の離婚理由は、ワンナイトラブの即バレ? そしてバスジャック犯(京本大我)の犯行の動機は…?

 そんな数々の捜査で皆実を補佐し、スタイリッシュに指を鳴らされるたび周囲に
「ノッてるわけじゃ無いんですよ?」
と解説にもならないフォローをいれる心太朗(大泉洋)もといシンディ笑は、コミックリリーフに見えて犯罪者へのダメ出しは容赦なく、どんどん相棒らしく……なってきたたところで明かされる悲しい真実!

 ほ〜らそんな関係だったじゃん!
というか皆実はもちろん全て知った上で、両親を殺した男の息子である心太朗をバディとして指名していたわけで。
 恨んでいないどころか、同じ事件で人生が狂った同志。同じく警察に関わっていて嬉しそうだった、と元妻デボラさん(木村多江) に聞かされる心太朗の心中たるや! そして心太朗の将棋が弱いことすら「こんな真っ直ぐな将棋を教える人が?」と、父が犯人像とくい違うと分析されましては。

 さて父親は誰の何をかばっているのか。 真実が明かされたら困るのは……護道家ですよねえ?

「ラストマン 全盲の捜査官」1、2☆☆☆

 なんちゅーミスリード!

 盲目のFBI捜査官皆実広見に福山雅治。
それだけでも既にお腹いっぱいですが、物語のキモはどちらかというとバディ護道心太朗(大泉洋)ですね。
 エリート護道一族なのに違法な暴力も囮捜査もどんとこいなノンキャリで、皆実のお供=謹慎中なはずだった刑事心太朗。そのうち実は養子だの、実の父(津田健次郎)は殺人犯だのと外聞の悪い身の上がリークされますが、そんなことよりも本人自らの回想が被害者殺してるんですけど⁇  その上で、今回も10年前のあの事件も犯人は心太朗ではと皆実から声高に疑われれば……まだ序盤すぎて絶対違うとは思ってもハラハラしますって〜。

 案の定、シンディもとい心太朗は囮。真犯人に誘拐されたところに皆実が登場し発砲です!見えてないのに⁉︎
 人一倍、正義の側でありたい心太朗。なのに、優しい父が殺人犯だったならまさかいつか自分も……と抱いてしまう不安が、妄想の殺人を見せてしまう様ですよ。不憫…。
 でもこれからは、日本の法律から自由な皆実を利用しガンガン捜査する宣言!ドラマ的には心太朗父は冤罪が判明するんじゃないのかな?  …その事件てのが皆実家に関わっていたりもしそうですよね。

 ところで皆実の外出や発砲は、リモートやAIで様々に支援されていて興味深いです。て、言ってたら旦那にドラマだよ?とバカにされましたが、どれもそんな無理な技術ではないよねえ。音の反響で物の位置を捉えるエコロケーションも訓練ドキュメンタリーを観たことがあります。その音源として皆実は指を鳴らしたり拍手したりと挙動がスタイリッシュ過ぎるだけ笑(実際は舌打ちでした。本来は両手塞がってても、長時間でも出来なきゃ困るものね)
 爆弾魔を追う時も、盲人なら警戒されないと抱きついて発信機を仕込んだり、実家に上がり込んだりとウィークポイント白杖をむしろ有効活用する皆実、いい根性でいいキャラです。
ちなみにラストマンとは、全てを終わらせる男ということなのだとか?

 心太朗の養父、元警視庁長官護道清二に寺尾聰。その実子、心太朗の養兄で警視庁次長京吾に上川隆也。京吾の子護道泉(永瀬廉)も捜査一課で、その上司佐久良(吉田羊)は心太朗の元カノですってよ! あと操作支援分析センターとやらから引き抜かれて皆実を技術的に支援する分析官に今田美桜。
 

「ハケンの品格(2)」~最終回 ☆☆

 うーん取って付けたようなオチ。
だって今までに出てきた数々の資格が技術、あの『夢』に必要でしたか??

 冷凍倉庫に閉じ込められたり、プレゼンをしても語尾はアテレコだったり(社の方針は社員しか口にできないからw)食堂のカレーを作ったり、シュレッダー後の書類を修復したり。例によって偏屈に大活躍の大前春子(篠原涼子) そんな中、AI分析に従ってリストラをもくろむ本社。 里中(小泉孝太郎)たちが企画する『ニューコンビニfor働くお母さん』にも、Aiがあれこれ口を出してくる。自分がリストラ候補と知った社員が不満で荒れる中、里中はなんと独立宣言。退社して、自分がオープンする店にリストラ社員を受け入れると言い出すのですが……。

 里中が大前春子にプロポーズ?
と、思わせてただの事業パートナー希望だったのはさすがにあざとすぎるわあ。東海林(大泉洋)が横取りにうろたえるのも、今更なあ……(いや何歳になっても恋愛してていいので、するならちゃんと本気で好きで取り合えばいいと思うの。プロポーズに聞こえちゃった??とか誤魔化さずに~)

 そして最終回。里中が辞めた分、クビにならずにすんだ社員もいて。逆にAIの指示で社長(伊東四朗)がスゲ変わるのは皮肉でしたかね。
めでたくオープンした里中の新コンビニ(まるで森の一軒家みたいに見えますが、ワーキングマザーのための店な筈なんで街中の筈!)では、例のカレーも大前春子押し押しの鰺フライも並び、ハケン女子が正社員に&コネ入社新人くんは念願のハケン社員になって働いています。って、ダイバーシティね。はいはい。
そこに、アポもなく現れる演歌歌手。どう見ても大前春子ですが、違う芸名で。でも「お前!」と東海林が怒鳴れば「大前です!」とつい言い返すw そして鰺フライの唄を熱唱してエンディング~♪

 篠原涼子が唄うところを久しぶりに観たのはちょっとお得感ありましたけども。逆にこの演歌歌手で、ああパート3はもうないなと思いましたよ。
冒頭にも書いたように、そうか船舶もロシア語も、電ノコもマグロ解体や大型免許も要る要る~と思わせてくれる職業でないと、大前春子がナニをしたかったのかさっぱり分からなくなっちゃうじゃないですか。それじゃただの二時間ドラマ「百の資格を持つ女(弊レビューこちら)」シリーズ……orz  

「ハケンの品格(2)」1 ☆☆

 あの大前春子が帰ってきた、……13年の時を経て!
そんなにも経ったのに、日本の労働環境って変わらないどころか悪くなっている様でげんなりです。

 13年ですよ、13年。一昔+α。更にコロナで+2ヶ月。

役者さん達は日々の鍛錬でキープされていて、篠原涼子、小泉孝太郎、大泉洋と3人揃っても驚きの老けた感無しでしたが(まあそれぞれには絶え間なく見てますからね)、くるくるパーマ感だけは無くなってましたねー。更に他人様を身体的特徴で呼ばわることへの忌避感も、時代的に強まっていると思うのですが「くるくるパーマ」呼びは続けるんでしょうか。

 さておき里中(小泉孝太郎)は課長に出世し、東海林(大泉洋)は旭川支社長補佐になっている某社は業績右肩下がり。起死回生のプロジェクトに必要だかなんだかで、スーパー派遣を要請されてひっぱりだされたのが…………かの、大前春子(篠原涼子)
残業、いたしません。
雑談、いたしません。
でもドクターXと違うのは、お茶くみも業務命令ならしてくれて美味!更には必要とあらばロシア語通訳、クルーズ船の運転と別料金発生してもいい特殊能力まで、時間内ならしてくれることなんですよー(そこを見込んでのお時給は、おいくらなのか ^^;;;;)
 てなわけで、春子をしらない部長(塚地武雅)に邪魔にされながらもロシア企業との折衝に同席。そもそも13年前にハル子の活躍で結ばれた契約が終わりそうだったのを、春子独断の機転でもてなし、予定になかった干物の七輪焼きであちら感激。干物の契約相成りました、めでたしめでたし、って。えー。どんだけ無策な会社なの。

 そんな合間にも、若い派遣たちは契約延長のためにセクハラに耐えていて。
義憤にかられた新人派遣(山本舞香)が、先輩(吉谷彩子)の被害を訴えてみるも匿名調査にはならず。セクハラ正社員(松尾諭)は知らぬ存ぜぬで逃げ、逆に派遣嬢が人事部からつるし上げ。ハニートラップ疑いの理由が、

翌日笑顔だった←セクハラされて笑える筈がない。
相手に事後に親しげなメール←セクハラされてるのに、云々。
あまりにも伊藤詩織さんのレイプ告発事件もとい山口敬之レイプ不起訴事件をなぞっていて不愉快でしたねえ。もちろん、ドラマ上の正義は被害者側にある演出。軟禁され責められる派遣嬢たちを、駆けつけた大前春子がさっそうと(チェーンソーでドア破ってw)助け出し
『どんなに嫌でも笑って出勤するのがハケン』
と大見得切ってくれるんですけどね。対象セクハラ事由が違いすぎて矮小化されている気が……。そこを脇におければ、嫌なものでも嫌といえない弱い立場の非正規雇用者を代弁する、すっきり案件でしたかねえ。

 業務以外は、会話無用。たまに口をひらいても切り口上の大前春子。懐かしい~となるよりも、ええ?ここまでイヤなやつだったっけ?と驚きが先に立ちましたが、忘れてるだけなのかなあ。おそらく役者さんは前作見返して同じように演じているんでしょうからねえ。そして夜。 再会を祝して里中(と、東海林がw)花見に誘っても、お断り。ですよね。しかし「花見」だったことに、ああ4月放映のつもりで撮影してたよねーとまたため息なのでした。

 さてこれからどんな事件があるのでしょうか。前作では、事件より東海林の春子ラブを楽しんでいたんでしたっけ。

「ノーサイドゲーム」3 ☆☆

 ボランティアで地域貢献、ファンクラブも作って観客増えたぞー!
……って、当たり前すぎてorz 今年できた新チームじゃないのに、去年一昨年、その前は何してたのかとw また、今回一度来てくれた人がその後また来るのかも別の話では……。

 しかもそのボランティアを、GMが言い出して選手が嫌がるんですねー。
終盤のGM説教演説に我が家では、お前がスポーツを語るなともう夫が文句たらたらでした(^^;;;;) 
今までは池井戸ドラマを楽しんできた旦那だったので、最初はてっきり、ラグビーが嫌いなのかとw だって無理めの目標にむかって一念発起、多分達成しちゃうぞーっていつもの池井戸潤ですよね。でも文句をよく聞くと、確かに違いますねえ。そもそも自慢の技術があって、会社一丸となってそれを押していく「陸王」「下町ロケット」と比べたら、新天地の主人公君嶋には技術も信念もないじゃないか、と。確かに。 じゃあ監督や選手とGMで『強いアストロズ』を作るにしても、こはぜ屋に、佃製作所に任せたら大丈夫!というコアが君嶋にはありません。
 やはりラグビーが好きで好きでたまらない人を主人公に据えるべきだったのかも。それじゃ視聴者おいてきぼりになる……。という懸念もわかります。でも「下町ロケット」でバルブシステムやトランスミッションを誰もが分かって見てましたか?なんか知らないけど、一生懸命作ってるから頑張れ!でしたよね。「陸王」もしかり。だったら、ラグビー馬鹿が主人公でもいけましたよ。今の「いだてん」、水泳しか頭にない阿部サダヲが首相や世間を巻き込んでいくように、そんなに君が好きなアストロズを一緒に日本一にしよう!と人の輪が広がっていくような話だって、良かったんじゃないですかねえ。

 昨今、大学スポーツには『地域に貢献しろ』と国から指令と予算が来ているとか。大学ラグビー監督で、それを体験してきたはずの柴門は、ボランティアをさせたいのかそれより練習をさせたいのか、なぜ監督の意見が練習計画に出てこないの!(それに、常に全員でいかずともw 5、6人でローテ組んだら負担も軽いだろうに)
 ついでに君嶋息子の件。
子供がラグビーを始めたいと言って、最初にすることってラグビーボールを買い与えることですか? 近所で習えそうなところを探すんじゃないですか……。それで無いとして、次が素人の君嶋と原っぱでタックルしあうことなの? 選手の練習を見学でもさせて、どこでいつ始めたのか聞く方が役に立ちそうなのに←これ、興味持った子供のラグビー開始に直結しますよね(近所の公立中学、ラグビー部あってもサッカー部ないw そんな地域差で驚かれるのも楽しそう)

 つまらなくないんだけど、面白くもなく。変なツッコミどころが多くてお茶の間が激論になってしまって疲れます。
あとせっかくの米津の主題歌が目立たなくてもったいなーい。 

「ノーサイドゲーム」2 ☆☆

「ため息つくくらいだったら、呼吸しないでくれる」
奥さん(松たか子)が怖いよぉ……(^^;;;;;;)

 相変わらずラグビーには全く興味ないのに、GMとして監督は決めなきゃならない君嶋(大泉洋)『監督って、要るの?』と言い出して呆れられてますが
「監督を、会社にとっての社長だと思ってみてください」
この例えひとつで秒で「要るね!」には、視聴者にわかりやすいとか以前に、軽くムカつくわw 更に監督の業績はピンとこなくても、経営者の良し悪しには一家言ある君嶋。なんでも一度負けたら次も負け、負けグセってあるそうで、監督も優勝経験がある者を選ぶべき、と。えーっと、その理論だと1勝目はどこからやってくるのかw そして現在負けポジションの君嶋本人はもう負け続けってことかと思うんですけど~ まあいいか。

 現在空いてる中で、優勝経験監督は紫門(大谷亮平)ただ一人。
 アストロズとは揉めた経緯があって剣もほろろでしたが、そこは君嶋が大学同期の絆で再アタック。いつも最前列でガリガリ勉強していた君嶋を、意外や紫門も覚えていて(ラグビーヘイト含むw)お互いぶっちゃけあって監督就任が決まるのでした。あ、その前に『メンバー全員に受け入れられること』という条件がありましたが、そこは当然クリアで盛り上げポイントでしょう〜。紫門からのアクションってなんだろう、感動的なスピーチとか?と思いきや、なんと一人一人違う内容で美点改善点を語りかけるお手紙×26でしたよ!字がきれい。こんなの、惚れてまうやろ~!もとい新監督は紫門さんで決定やろ~!
 しかし後の予算問題で、外国人選手二人を切って一億円を浮かすことに。
ここでもまた悩み続けた挙句に「会社の予算だと思ったら」ならスパッと決断w 
 しかし外国人選手だって、紫門のお手紙もらってやる気出ただろうに、切られるの辛いよねえ……。あれ待って、お手紙何語? てかあの話し合いに外国人選手いたっけ? プロ契約だからいいの? いやメンバー全員といったら含まれるよね。 ……そんなしょうもない理由で、録画見直してみたらやっぱり、どの会議には彼らいませんでしたよ。それどころか練習試合にも、胴上げにも! 監督決まってリーグ戦始まるまでは、チーム作り流動的ということで里帰りでもしてる慣例なんでしょうかw なんにせよ、心情的にも切りやすくて良かったですね。

 予算委員会でつつかれながらも、ラグビー好きの社長に助けられて終了。
そういえば社長、紫門が去年までいた城南大学で3連覇させながらも予算は自由にできず、自ら企業スポンサーを見つける苦労をし、結果大学(OB会)側に疎まれて追い出された……てな情報も、掴んでいたくせに君嶋に教えるのは予算で揉めてからw その方がドラマ的には盛り上がるとはいえ、情報はもっと早く!「GMは君嶋くんなんだから」で終わるなら、もう最初っから報告だけにさせて下さいよ。

 次回、また何か大変なことが起きるそうですが何かな。あんまり心配じゃないなw

「ノーサイド・ゲーム」1 ☆☆☆

 また池井戸潤か!と主人が騒いでおりましたが、面白さレベル保障付きなのだから仕方がない。「下町ロケット」「陸王」と、丸見えの成功ゴールに向けて王道展開をひた走り、でもいつもちゃんと盛り上がる。それって案外簡単じゃないですよね……。

 そんなわけで、今回の素材はラグビー。
興味ゼロの自社ラグビー部ゼネラルマネージャ(GM)にされた主人公君嶋(大泉洋) 14億円の経費は無駄にしか見えず、本社に戻りたい下心もあって廃部案を出してみたり。なのに思うようにならない鬱屈と自己嫌悪を、受け止めてくれたのもまたラグビーだったりして。 実際はラグビー部社員たちも優勝なんて本気で目指していなかったのを焚きつけて、
『目指すは優勝だ!』
と宣言しての、初回終わりです。おおお。ドラマが終わる秋にはちょうど日本開催W杯!このドラマ見てたら2倍は楽しめますよね~。

 元々たくましくはない大泉洋、マッチョに囲まれると情けなく、家でも奥さん(松たか子)にけちょんけちょん言われてw でも、理屈捏ね出したら絶対勝つ感じが分析のプロにぴったりですよ。経営戦略では君嶋の案が採用されて、いわばライバル滝川(上川隆也)に勝ったのに、報復人事は想定外で呆然とするあたり正義感でもありますよね。

 突然、ラグビーがしたいと言い出した君嶋息子。
それきっかけで、GMがラグビーに興味持ち出したかの様に練習に参加する流れ (ユニフォームのシャツをズボンにインw)も笑える&練習が覗けてうまい展開だなと思いましたけど。その先、実はイジメにあっていたと分かった後がまた流石でしたよ。

ラグビーは暴力じゃない、ノーサイド=試合が終わったら互いに称え合うスポーツなんだぞと説く君嶋、自分だって一度は滝川をぶっ飛ばしたいと思っただろうに、教育的ないい親父ですしラグビーのイメージアップにもいいじゃないですか。 ラグビーが野蛮で嫌、と言ってる奥さんの方が、むしろやり返す気満々でしたよw 理不尽な暴力に出会った息子さんは、やり返したいんじゃなく、ただ強くなりたいと思ったんですよね。
 そうそう、社長は大のラグビー好き。誰もが左遷と捉えた人事が、案外社長にはそうじゃない線もあるのかも(それでも、コスト削減では株主アピールにまず真っ先に切られるのが企業スポーツw 経営から見たスポーツの描き方は、我が家のアスリート旦那もきっと興味深々ですね) 今は、社内食堂のランチ値上がりより関心持たれていないアストロズ。強くなっていったら人気も出ますよね。

 これからまず、監督選考。候補の大谷亮平とは因縁が? 楽しみです。

「チャンネルはそのまま!」~最終回 ☆☆☆☆

 え、5話でもう最終回??

 やらかしまくりの新人ADを抱え、ウオッチ対象としてはメチャ面白い筈のホシTVですが視聴率は振るわない模様。
カレーだラーメン特集だ、報道&情報番組の融合だと、新企画を打ち出すも、その度にライバルひぐまTVに真似されて、でも向こうの方がキャストが豪華、日程もちょっと早めにするもんだから逆に真似っこ扱いにされてしまう~! でもその数々の危機を、救うのがバカ枠雪丸ちゃんなんだなあ。
デパ地下グルメで、紹介したい店がひぐまに買い占められてても雪丸には奥の手がある! ←自分のおやつを涙ながらに放出w 

 更にはあちこちで妙に心を許されていて、最終回の大ネタがまさにそれ、人気農業アドバイザー蒲原さん(大泉洋)はいつも雪丸に会いたがり、雪丸の局ならと山根の取材も受けるし、助成金使い込み疑惑で失踪後も、雪丸にだけは向こうから連絡をとってくるんですから。
 そして逮捕直前、隠れ家を取り囲む報道陣はスルーで雪丸一人だけ呼びこまれても、事件のことよりまずお握りをすすめて二人で銘柄当てw 「ふっくらこ」に「ほしのゆめ」に「ゆめぴりか」☆ これは粒が細い、これは冷めても美味しい…… せっかく持たされたカメラも床に転がされ、緊張感なさすぎ~ でもそんな雪丸だから会いたいし、話がしたいのでしょう。ズバリ事件の話ばかりして警戒させた山根(飯島寛騎)には、できない近づき方でした。

 そして訥々と語り始めた蒲原さん、否定していた使い込みの経緯をついに、明かします。貯金を切り崩しながらの零細活動にポンと億の助成金がもらえたことで、まずはじいちゃんにトラクターを買ってしまった。返さなければ、と思いつつ次は自分の高級時計や車に……、「誰だって」「つい」と自己弁護を挟みながら興奮していく様子が大泉洋の熱演で生々しかったですねえ……ダメだろ、と責めるのは簡単だけれど。ちょっと借りたくもなる、頑張ってきた自分へのご褒美気分になっちゃったのも分かるわ……。
それに活動自体は真っ当で、助けられた農家の人たちが笑顔になったのもまた、本当のことなんですよね。正しいことをした、親父を超えた、ヒーローになった、それなのに。
 もうどうすればいいのか分からない、と訴える蒲原に
「謝ればいいんじゃないですか」
と、あっさり勧める雪丸ですよ。悪いことをしたら、謝る。そして罪を償って戻って来れば、きっと待ってる人がいる。そう事も無げに言ってくれる明るい笑顔に
「ごめんなさい……!」
と、大の男が泣き崩れる様子はもう、こちらももらい泣きする名場面……そして全道を泣かせたことでしょう! 

 最初はただ、持たされただけの雪丸カメラ。ひどい構図を局の皆で笑い、続くオニギリ談義に『事件のことを聞けー!』と届かない野次を飛ばす社内でしたが。そのうち流石に視聴者にも生で見せるべき、いや放送事故になる、とすったもんだ。それでも結局は生中継にして、蒲原側の訴えを茶の間に届けたホシTV編成は大英断でした! いくらスペシャルドラマ「相方」wが高視聴率コンテンツでも、逮捕直前容疑者の激白には、かないませんでしょう~。そしていいドラマなら再放送で見てもいい、何度もまた流せるんだから! この生中継インタビューは、後に報道賞を受賞した様で大きな仕事になりました!

 その前に任されてたバイオリンのスタジオ生演奏も、やっぱりバカだけどいい仕事してましたよね(放送前に、その番組で司会をする同僚にまで「見てね!」メールw なんなら渦中の蒲原にまで「みてね!」ってw)
奏者オリジナル曲をちゃんと聞き込んで覚えてカット割り。その秘訣は……勝手に歌詞をつけちゃうことw それも頑張る自分を讃える歌w おかげで現場は大盛り上がり、感きわまる撮影スタッフ(東京03!)は演奏にというか歌詞にのせられた感もありますがw 奏者も手応えに喜んでいましたから、事務的にこなすよりGJでしたよね〜

 もっともっと雪丸のおバカな活躍を見ていたい~!そして芳根京子の印象が大きく変わりましたよ~、案外似合ったおバカ役をまた見たいです!!  続編を希望します(^^)

「チャンネルはそのまま!」2、3 ☆☆☆

 北海道ローカルTV局を舞台に、おばかな新人リポータがおばかなりに成長していく様子を描いた人気コミックのドラマ化です。
ヒロイン雪丸を芳根京子が演じると聞いて、朝ドラの清楚イメージがあってびっくりしたのですが。なんとハマり役。口を引き結んだ表情など、時折びっくりするほど雪丸です!しかも声質が穏やかなので、叫んでも暴れてもうるさくない。叫びがちな雪丸にナイス配役でした。
 字幕がうるさいけど。

 実は2話視聴後、画面に字が多すぎるだろう~という文句だけの感想を一旦書いたのですが。原作通りといえば原作通りなので、寝かせてましたw 
例えば北上くん(永田拓郎)が登場すれば、『編成部1年目 北上隼人』と紹介テロップ。その後ベテラン扱いされる度、画面を埋め尽くす縦書きの

『いや今 1年目なんです。』

『←老けて見えますけど。』

我が家は更に、難聴の主人のために日本語字幕出しながら見てますのでねー。もう場所がなくて、顔の上に字幕出ちゃってますw ドラマ化したんだから、この『いや今 一年目なんです。』は北上くんが喋る演出にしてもいいはず。心の声でもいいはず。でもやっぱり、原作通りにするとああなるでしょうよねえ。


 そんなわけで、野球延長。ニュース番組をずらすか、そのまま放映か。ずらせば、雪丸初取材のコーナーがお蔵入りに……と胸を痛めつつ。その雪丸すら涙した勝者の校歌とヒーローインタビューは全道視聴者が見たいはず!と判断する、編成というお仕事がよく分かる回でした(お蔵入りに気づいた雪丸は騒いでましたけどw)

 3話では更に広げて、CMをとってくる営業服部(島太星)と、その稼ぎを使うばかりと非難される報道山根(飯島寛騎)の対立。スポンサー企業に傷がつくニュースでは、看板をどーんと映さないとか3回も名前言わないとか(他局では2回だったそうw)配慮しろ、とか出来ない、とか言い争いになる青い同期会です(^^)そこに笑顔で割って入れる無遠慮雪丸の存在、マジ潤滑油ですよ~。あと、放送事故がないか映像をずっと見守る部署マスターにいる橘(瀧原光)の紹介も。そこにも入りこみ、ティータイムにちゃっかり居る雪丸、和みますわあ。

 でも自分の仕事はもちろんポンコツw ヘリ空撮で噛みまくり、もうカメラマンさんが喋っちゃえばいいのにw それか音は後入れでw フェアの生取材、スポンサー企業のホタテ長靴(ホタテの貝殻砕いて滑り止め!いいね!)を写すはずが、迷子に気をとられる雪丸……orz 社長さんが怒らない人だったから救われたものの。がっかりさせちゃったじゃないですか。


 次回は、大泉洋がスキャンダルか。そう、北海道俳優の大泉洋がもちろん出ています。取材のアポに「水曜、どうでしょう」だなんて愉快w ほかの若い俳優さんたちも、これを書くために調べていたら北海道出身多いですねえ(^^)

映画「鋼の錬金術師」☆☆

 実写化ワースト何位と取りざたされましたが、そんな酷くはないですよ。コスプレ具合はOK、つまらなくもない。原作好きですが、怒りがわく様な改変もないし。ただコレジャナイ感が拭えないだけ(^^;;;)

 優しいお母さんが死んじゃった、という子供時代で物語は幕を開けます。まあ時系列通りで妥当ですが「亜人」のいきなりクライマックスで押すパターンが意外に良かった後なもので、ちょっと心配に。そして禁断の人体錬成からのタイトル後、育ったエド(山田涼介)があの赤い衣装に金髪でヨーロッパな街を走り回り壊しまくるアクションに入ると……。ああ、ここから始めちゃ、もっと無理wと悟りましたよ。ええ。賢者の石だ、国家錬金術師だの用語や錬成される怪物よりも、巻き添えで壊れる屋台が新品セットなことのダメージが果てしないのですw それらしい衣装のモブもアトラクションのキャスト感。でもここで外国の人並べても、主要人物が「テルマエロマエ」以上に浮くでしょうし、ねえ。
てか、アルが鎧着てるわけじゃなく空っぽなことは内緒なの?終盤で中にウィンリーを隠して驚かせたいの?
「アルを元の身体に」
とエドが主張し続ける根本、アルがどれだけ人間が遠くなってるかが初見では分かりにくそうなのですが。まあ原作知らずに見る人もそういないってことでしょうか。

  そんなこんなで街の人相手にアルが錬金術を説明する形で基本設定をお披露目。軍隊パートでは焔の錬金術師ロイ・マスタング(ディーン・フジオカ)やヒューズ(佐藤隆太)と、カタカナ名前の日本人がどんどん出てきて不安になりかけますが、スタイルのいい俳優さんたちが軍服をカッコよく着こなしてくれてると、まあいいかって気に。そこからの『人語を解するキメラ』パートでは、タッカー(大泉洋)が人畜無害とマッドサイエンティストの両極を好演してくれます。ああ、こういう映画に欠かせない國村隼も申し分ないドクターマルコーでしたw
人外ホムンクルスが登場すれば、半裸エンヴィー(本郷奏多)の年齢不詳な腕の細さに驚き、ラスト(松雪泰子)の谷間は惜しげなく、グラトニー(内山信二)の再現率に笑い。謎を解いて駆けつけた場所には、捕虜を材料に作られた大量の賢者の石が眠り、死なない兵士が生み出されていく……。 この辺はもう、軍事力絡んだら定番の企みでしょ。ただ、糸を引いた将軍(小日向文世)が、その怪物兵士が自分に従うと信じてた訳を知りたかったですよね。「パパだよー」と丸腰で近づいて食われてるの間抜けでしたw
そしてついにアルの身体を取り戻すべく、『真理の扉』と対決するエドでしたが。賢者の石を使えずに戻り、アル本人も『他の人の命と引き換えに戻るより今のままでいい』と。うーん。戻さないのは別にいいんですけどね。もう石になっちゃってる捕虜たちが生き返るわけでもないのにと思ってしまったり。いっそオリジナルで、キメラにされちゃった犬とあの娘を元に戻してあげちゃっても良かったんじゃないでしょうかね。ダメですかね。

 そしてラストはお約束の、続編につながるカットw
そりゃこの先まだ壮大な続きがあるし、アルも人間に戻してあげたいけど、無理でしょうねえ。 せめて妄想キャスティングでも考えたら、アームストロング兄は鈴木亮平かw 隣国の王子は綾野剛でw てか、西村雅彦がモデルと公言されてたヨキを、西村まさ彦氏で見たかったですよ!
あと、ロイの発火技が火炎放射器みたいになっててw それだけは違うはずw


映画「東京喰種トーキョーグール」☆☆☆

悪趣味で、満足。

流血や死体描写は納得づくで鑑賞の、原作既読派です。それより喰種(グール)になった窪田正孝が食事が出来ず、でも飢えてあれこれ口に入れては吐き散らす場面の方が、すると分かって見ていても辛かったですね。なにしろ死体は作り物でしょうが、吐かれるハンバーグやサンドイッチ、牛乳、野菜は本物ですもんねえ……。
戦闘場面も、決め技は生身よりCG触手(赫子かぐね)がお仕事するのでむしろガチバンシリーズより動かないぐらい。飢餓や狂気は熱演ですが、ただ窪田正孝を鑑賞したい向きにはお勧めできないかもです。作者が推しただけあって、はまり役で素敵なんですけどねえ。血まみれですからねえ。そして人肉を囓る清水富美加には、これで出家しちゃったのねえと複雑な気持ちに。

というわけで主人公金木(窪田正孝)は読書好きの非モテ大学生。
憧れのお姉さまリゼ(蒼井優)にやっと声をかけ、初デートにこぎつけた……と思ったら、彼女の正体は喰種。抱擁から肩を食いちぎられ、逃げ惑う金木を笑顔で狩る彼女の、背から生えた触手に貫かれた刹那。リゼは落ちてきた鉄骨の下敷きになり死亡。病院で目覚めた金木には、損傷した部位の代わりにそのリゼの内臓が移植されたというのでした……!
その後、人間の食べ物を口にしても吐き、目が赤く光り、段々と喰種になっていく金木は、喰種対策局の捜査官たちに追われる身に。金木の他にも、ヒトを殺せない喰種は存在し否応無く狩られていきます。ヒトと喰種、世界を歪めているのはどちらだというのか?

もちろん大喰いリゼや、裏路地を喰い場にし大学で金木たちを襲うような人殺し喰種がいるから対策局があるわけですが。
喫茶『あんていく』に集う喰種は穏健派で、飢えた金木を匿い雇い、珈琲で飢えをまぎらわす術を教えてくれます(金木のウエイター姿最高)
店にはヒトの客も喰種の客もいて、平和。喫茶バイトの喰種トーカ(清水富美加)なんて高校に通い、少食を心配して手料理を作ってくれるヒトのお友達までいるんですよ……。吐かずに頑張って喰べていて泣けます。また、店が都合するブロック肉も自殺遺体由来。それで暮らしている客、笛口母娘なんて優しげで、罪がないじゃないですか。
花柄ワンピの娘喰種ヒナミちゃん(桜田ひより)が素直で可愛くて、なのに自分の食事に胸を痛めていて可哀そう……。
家族を悼む気持ちが喰種にだってあるんです。なのに、それを利用して番いを捕まえようだの、笛口母(相田翔子)を、その夫の赫子由来の武器(クインケ)で殺そうだのと、人間の捜査官の方がよほど人非人です。特に真戸(大泉洋)が、白髪と相まって変態度増し増しで好演ですね(そして相棒捜査官亜門は、綺麗な麒麟川島。ウソ、鈴木伸之なんですが、いつにない髪型とスーツで漫才師感がねw)

母が命がけで助けたヒナミを、それでも追う喰種対策局。

「寄生獣」では死ねばお終いでしたが、喰種の死体はクインケ等に利用していると聞くと、君ら素材欲しさに喰種殺しているのでは、とちょっと思ってしまったり。勿論、真戸の指輪や墓石などに示唆される、それぞれの歴史もある筈とはいえ……とりあえず映画版においては対策局の方が殺し屋にみえます。
捜査員草間(前野朋哉)の殉職に、泣き崩れる母上はお可哀そうですけど、笛口家は遺体を持ち去られ加工され、弔うこともできてないのにと思っちゃうじゃないですか。挙句、ヒナミちゃんを今度はお母さん由来のクインケで狩ろうとするなんて、また真戸は。

結局、作中でヒトが倒す喰種は共存を望んでいた優しい人ばかり。もっと培養人肉を提供するとか、喰種対策局も方針を考えないと潰し合うばかりなのにそんな未来は示さずに終了。リゼ→金木への無茶な移植の背景とか、みんな大好き高槻泉の小説についてとか、入れたくなりそうなのに、よく我慢しましたよね。それでも、病院で目覚めた親友ヒデは、金木が返したノートを見て何を思うのか。続編に余地を残し……でもこの先は金木もヒト離れしグロ度跳ね上がりますしねえ……。
「生きてていいのかな」
と問うヒナミちゃんを肯定し、自らも亜門にトドメを刺せない優しいカネキ。平穏を取り戻す『あんていく』……映像化はこの辺まででギリでしょうか(^^;;;) 

赫子が出ると、多分破れている喰種たちの背中……
金木マスクの口元ジッパーも実用的でちょっと笑ってしまいましたw漫画やアニメだとスルーな部分、実写だとやはり気になりますね。でも良い実写化でした。

映画「アイアムアヒーロー」☆☆☆

大泉洋がかっこよく見えてくる!

突然ZQN(ゾキュン)と呼ばれるゾンビが発生、爆発感染した日本で逃げ惑う中年男英雄(大泉洋)が、たまたま持ち歩いていた趣味の猟銃とささやかな正義で生き残りJK(有村架純)や美女(長澤まさみ)を救うお話。
 こう書くと身も蓋もありませんが、それしかないもんなあ。原作も元々、イケメンでもマッチョでもインテリでもない中年オヤジがどうやったらかっこよくJKと知り合えて仲良くなれるのかなあ~ という妄想から始まったんじゃないでしょうかw 

そんな、妄想する漫画家が自らを投影したんだろう主人公は見事に妄想癖があって、雑談へのカッコイイ返しを妄想(でも言えず)、彼女のヒスへの反論を妄想(でも言えず)、命のかかったSOSのために飛び出す自分を妄想(でも妄想中で殺され出られず)妄想(でも殺されるので出られず)妄想(でも殺されるので…… え-い! って飛び出したらもう敵がいなかった場面、爆笑しましたw 
それでも誰かのために命をかけられるってすごい。ショッピングモールの屋上にわずかに生き残った人々を支配しようとするクズ男(吉沢悠、岡田義徳ら)との対比で、ますます英雄の正義が輝いて見えます。
もっとも、化け物に襲われてるのに当分は銃を使わず「ケースから出すだけでも銃刀法違反です」キリッ ですからw 小市民なだけかもw(私も猟銃等講習会、受けて許可証持ってましたから。規則を守れと訓練されてるとああなるのわかる、わかるんですけどゾンビがー)
そんな英雄がついに銃を抜くとき……彼はヒーローになるのでした。

ZQNいろいろ出てきますが、片瀬那奈の大暴れと高飛びをし続ける陸上選手は出色。あと惚けた有村架純はますます可愛かったですよね。

でもあの終わり方はないわ、どこに逃げても何が変わるでなし。

「真田丸」~最終回 ☆☆☆☆

終わってしまいました。
久しぶりに一年間見通した大河ドラマ、あまり感想書いていなかったのはほぼ文句もなく楽しんでいたからですね。
普段ドラマを全く見ない歴史好きでもない友人が、浅間山噴火コントだけたまたま見て惹かれて以来見だしたそうで。大阪に来てくれたと思ったら目的地は九度山、上田城も訪ね真田関連の書籍を買い込むと、すっかりマニアと化していて真田丸パワーに恐れ入りましたよw 

私もまずは昌幸に魅せられ、秀吉に引っ張られ、三成を惜しみ、と時代時代の才能を愛でていて、そこに信繁が肩を並べたのは幸村と名乗って変装し大阪城に来たあたりからですかねw 堺雅人は好きですけど、信繁が超魅力的だとは……。でも静かに佇んで全てを見ていた人として、確かに主人公ではありました。

どのエピソードでも端の端まで登場人物をきっちり描いて見せ場があり、その人その人の筋が通っている。それが「黙れ小童!」を言われ続けた信幸から室賀息子への「黙れ小童!」返しであり、三十郎涙の「源次郎様ー!」であり、作兵衛の「すえ…」「梅…」であり。いざ腹を召す信繁が握る梅の六文銭であり。
本当に、なんで秀頼は真田を信じてとっとと出馬してくれなかったかなあ。どれもほぼ大蔵卿局のせいなんだから誰かキツく締めてれば、せめて堀が埋められたあたりでぐうの音も出ないぐらいに論破して泣かせておけばこんなことにはならなかったのにー。内通者も実は厨番のじいさんで、とおに死んだと言っていた妻子の死が秀吉に手篭めにされたからだったとはなんという親の因果が子に報い(><) 途中ほぼ勝ってたのに!家康走って逃げてたのに!
どんなに勢いよく見えても史実が向かう先は知っていますからね、もう。最終回は涙なしには見られませんでした。

ただし信繁のラストカットは笑顔で、最期の最期は描かれず。一方、平和な村で国の治め方を本多から学んでいる信幸の元に早馬。それは信繁死すの報なのでしょうけれど……そこでもまた、六文銭の紐が切れはすれ決定的な知らせは語られず。諸説ある中のどこぞへ生き延びた可能性も残しての終わりとは、憎いよ三谷幸喜!
更に更にナレーションが語るには、信幸が築くこの国からこそ江戸幕府を倒す男が生まれてくるわけで(うわー「新撰組!」まで思い出しちゃう)真田丸の航海はまだ続くのです。

そういえば映画「清洲会議」は映画館で見たのですが、特に響かず。歴史好きなんだね……とだけ思って帰ってきましたが。そんなに好きな題材を大河ではよくぞズバッと省いてくれたというか、映画で満足していたおかげでそれが出来たんだなというか。1話から最終回まで、実に過不足なく構成しきったものだと思います。それでも尚、軍師本多を演じたのが近藤正臣さんだったからこそ信幸が本多に教わる最後になったとの記事を先ほど読んだところで、書いていく間に変わる部分ってあるんですね。
元々、演者で変わる生き物である舞台が本領な三谷幸喜、長丁場で演者に影響を受ける大河ドラマの方が映画より向いているのかもしれません。

さて来年の大河、女城主景虎の柴咲コウをはさんで高橋一生と三浦春馬の三角関係的な予告に不安が募りますw それをするならいっそ江戸を舞台に「みをつくし料理帖」でも一年かけてやってくれたらいいのに。

「真田丸」19恋路 ☆☆☆

「私たちはは同じ日に死ぬの」

何この湿度の高い呪いw

週末は泉大津にて童門冬二の真田丸セミナーを聞き、九度山帰りの友人に合流するなど真田尽くしで気分を盛り上げての視聴となりました。

万福丸串刺し等々、数々の身内の死をさらっと口にする茶々(「江」では万福丸いないことになってなかったっけ)悲惨な身の上ではありますが、

「もう何も感じない」

などとわざわざ自分で言っちゃったらミサワだからw 
誰に相談しても「お前に隙があるから」と言われ続ける可哀想な源次郎を振り回す、魔性の女というより厨二な茶々に戦慄しつつ、呪いの山吹の押し花をみるやパクッと口にいれてしまうキリにも笑うより背筋が凍りました。た、食べるか普通w 返せーって信繁、濡れたの出されても困るよ(><)
二人が蔵に入っていった噂、後先考えずに広めたのはキリちゃんなんじゃw
 

秀吉も秀吉で、どうせ妬くのなら離しておけばいいのに。「信じる」と野放しにしておいて、たかが蔵見物であの反応。まあ、信繁の自制が弱かったら蔵で抱きつかれたまま喰っちゃってるでしょうけど。信繁の面前で側室になれと口説くのも、なりふり構わないのか計算なのか……まあ、茶々は諾と答えたのだから押し切り勝ちで。
おかげで井戸に沈まずに生き延びた信繁なのでありました。 


その頃与力として徳川に挨拶伺いの真田は、源三郎が猛々しい稲(吉田羊)を正室に迎えることに。あの体の弱い嫁と仲良かったのに、お互い可哀想に。稲じゃ膝枕してくれなさそうよね。

一方の稲も、殿のお役に立ちたいのにとこの時代のおなごらしからぬ駄々をこねていましたが、別の役立ち方を示唆されてガッテンやる気に。もう関ジャニでも間者にでも好きにしたらいいですがね、案外愉快な真田の仲間達にほだされていくのではないかな。
(あ、吉田羊と大泉洋、どっちもヨウな夫婦だーw) 

 


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