ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

夏帆

「ホットスポット」1、2☆☆☆☆☆

 面白い!

 ただ職場で延々と続く会話も、昔馴染みとだらだら飲み食いしながらのやりとりも、ずーっと聞けるう! その上で、宇宙人高橋が加わる異物感がまたたまらないですね

 そう、高橋さん(角田晃広)は宇宙人。

 事故にあったヒロイン清美(市川実日子)を助けてしまい誤魔化すでなく
「黙っていてください」
と自分から宇宙人だと打ち明けてしまい、清美ことキーちゃんの友人、はっちこと葉月(鈴木杏)みなぷーこと美波(平岩紙)にまで即ばらされた挙句、宇宙人らしい技?を披露させられちゃう。もちろんそれで終わるわけもなく、盗難から体育館の天井のバレーボールまでぐいぐい頼られ解決しちゃってますよお! その度、副作用で熱出したり痒かったり口内炎ができたりするのに… いい人すぎるでしょ高橋さん!
 その副作用を癒すのが、清美と高橋さんの職場レイクホテル浅ノ湖の温泉なのだとか……。

 もう、次に明かされるのがどんなことかただ楽しみなだけで不満何ひとつない笑
 1話、宇宙人だって聞いて、と高橋に話しかけながらつい吹き出すみなぷー、失礼だけど超うけましたわ。笑うって!
かと思うと脚本上手いなあと唸るところもあって。2話の近所で相次ぐ校庭の落書き、もしはっちの勤務先であれば職員が手間かけて消すわけで、見張ってやめさせてっていう直接的な依頼だってあり得たでしょうに。実際の頼みはほぼどうでもいい天井のバレーボール笑 そして外したそのボールと、落書き犯の数が違うと思ったらそこで地味なオヤツの黒飴キター笑

 高橋さんも、地球生まれでずっと秘密を抱えて生きてきて能力丸出しで付き合える相手ができてちょっと嬉しいのでは。そうであってほしいなあ

 年末に長野で泊まってビジネスホテルの屋上から富士山見てきたところ。街のどこからでもどーんと富士山見える画面がいいよねえ。もしや世界に売り込むためのビジュ作りか?

「ブラッシュアップライフ」〜最終回☆☆☆☆

 高収入のカッコいい職業がなんだ、地元最高!

……あれ、バカリズムってそんなキャラだっけ?むしろ同中出身だ同郷だって喜ぶ価値観を鼻で笑っていた気がするのに。結婚で何か思い直したのか、私の勘違いか??

 さておき、徳を積もうと勉学に励んだせいでなっち(夏帆)やみーぽん(木南晴夏)と親しくなりそびれてしまった麻美(安藤サクラ)  う、切ない
あんなに気を許していた幼馴染が遠い……。

 その代わりちょっと仲良くなった優等生宇野まりちゃん(水田あさみ)がひと足先に「繰り返し」をしてたとアラサーにして知らされて!きっかけがなんとなっちとみーぽんの死! その前は仲良し四人組だったんだよと知らされた挙げ句、予告より早かった事故で3人ともに先立たれ呆然とする麻美。辛いよ辛すぎるよー!

 今度こそと、人間になれる機会を棒に振ってまで戻ってきた5回目(だよね?)ではもう小学生から宇野まりと2人目指せパイロットで鍛えまくり。仲間がいるのは心強いけど、なっち&みーぽんとはまた遠慮のある切ない距離感……。そこまでしたのに、また同じ機長(神保悟志)に阻まれて乗客を救えないのかあああ?

 飛行機落ちる、と知りながら搭乗する日が近づいてくるなんて恐怖でしかないよね?なのにスケジュールは動かない。そりゃ、死なない程度に一服盛ろうとぐらい思ったって無理ないよ!むしろ誰か雇って怪我させる方がバレないのでは…と、薬剤師&医学部卒な知識をフル利用の麻美の今世の将来を心配しちゃうのでしたが。
 いやーそこで挨拶してきたCA(三浦透子)が区役所のあの人で!なんだかんだその人のおかげで機長が家庭の危機、フライトキャンセルの流れには唸りましたよ〜! 犯罪者にならずに済んだ!前世の自分グッジョブ!

 海に落ちていく輝くデブリ、何も知らずにフライト先で声をかけてくるなっち&みーぽん、楽しい食事、達成感!うんうん!

 もうその先の地元再就職や、老人ホームや、最後の並んだ鳩は幸せ再確認というかクールダウンタイムかなあ。見たいものは全部見た、大満足の最終回でした。タイムリーパー(浅野忠信)も乙!

 よーく考えると私は小学校時代の友人ですぐ連絡つく人はいないんだよね。大学や社会人時代の友人の方が価値観も近くて小学校時代に一生の友は求めなかったわ……。そして大好きな旦那以上に満たされる異性に出会えなかったら詰む。でもこのドラマのノスタルジーは幼馴染との絆が肝で、夫との再会を求める話だったらこんなに前のめりに見てなかったですよねえ。
 流行歌やポケベル、シール帳、テレビドラマと社会風俗が実に生き生きと取り入れられていて素晴らしかった…。

 あ、溜めて冷凍していた納豆のカラシならぬ551の蓬莱のカラシ(大阪人の冷蔵庫には絶対あると言われている笑)を使いました!辛子マヨネーズにして!

 

「ブラッシュアップライフ」〜5☆☆☆☆

 ほんと面白い。

 何度生まれ変わっても30代20代で死に、次が人間でないのはイヤと延々と同じ自分をやり直すことになるヒロインあーちゃんこと近藤麻美(安藤サクラ)笑

 ここで本当に脚本バカリズム天才だなと思うのは、繰り返しの見せ方ですよねえ。

 2回目の人生では少しだけ成績が優秀で、仕事は市役所窓口から薬剤師に。 祖父の死期を早めた処方薬ミスをみつける薬剤師らしい活躍や、恩師を痴漢冤罪から救う偶然もありつつも一般市民笑
 そこからまたやり直し、3回目となると本人も飽きてる繰り返しを見てるこっちもまあ慣れて、だれてくるじゃないですか。その対策がなんと!
テレビ局勤務!!
 制作の裏話が楽しいだけじゃなく、あの「家売る女」「花咲舞が黙ってない!」と実在人気ドラマが次々登場したらワクワクするでしょ、いっそズルいわ!
「続編まで作られるのを私は知っている」
とほくそ笑むAD麻美を見てるこっちも『だよね〜』って嬉しくなるやつ!
その合間合間に、2回目で助けた人と同じように会うために、撮影を巻きで(=急いで)仕上げなくてはって、そりゃ盛り上がりますよ!

 そして地元暮らしでも東京勤務でもずっと、つるみ続ける3人娘。みーぽん(木南晴夏)なっち(夏帆)との変わらない友情に癒されるんですよねえ…。

 なのに!
4回目ではその2人と仲良くなりそびれるだと⁉︎
それは辛い、辛過ぎるよ!
クズな元カレ(松坂桃李)とは、2回目で知り合わず年収10億でも、3回目では2ヶ月付き合って年収9億でもネタで笑って済んだけど。人生を丸っと3回共にした幼馴染を失うのは家族を失うようなものでしょう〜!!!

 てなわけで続きを見るのが怖いですが、絶対面白いだろうから観るぞ。
繰り返し体験をドラマ企画にしたら、地味過ぎる、世界救わなきゃ!と口を出されて陳腐なスパイSFになったの笑えたけど(その放送日に死んじゃって見られないの泣けた)、他にも人生繰り返してる人が出てきてここからはSFになりますか?

 ちなみに周囲の不倫は絶許な麻美ですが、ミュージシャンを目指して駄目で離婚した福ちゃん(染谷将太)の挫折は放置。再婚後の赤ちゃん誕生を無かったことにしない選択をするのとても好きです。(岸辺露伴の藪箱法師のリセットでは胎児消えてましたよね〜)
 しかし10余年ぶりの同級生が親しげに連絡とってきて会うと盛り上がる様子に時々ちょっと引く私は、引っ越しもあって小中学校の知り合いとは全く連絡とってませんよ。人見知りそうなバカリズムですが幼馴染とは密なのかなー。

「ブラッシュアップライフ」1☆☆☆☆

 何これ、メチャ面白〜い

 まずはヒロイン麻美(安藤サクラ)の何でもない日常が延々。
重箱の隅をつつく脚本の面白さも相まって、ただの職場への送迎も、その職場での愚痴も、ぐだぐだなディナーもカラオケもいつまでもみていられ…ますけど、長い。流石に長い。
 でもその中に後々のヒントがちゃんと入っているのだよ!

 お役所での窓口業務。
市民の不満に、出来ることは少ない。難癖を回される上司は、胸ぐらを掴まれシャツが破れるので職場にはワイシャツの替えが積んである……。
そんなの、嘘かもしれないけどキョーレツで。死んだ麻美に生まれ変わり先を案内する、窓口係(バカリズム)の背後のワイシャツの山がチラッと映されたら、ああこの人(人?)もどんな文句言われても胸ぐら掴まれても、淡々と同じことを言うしかないんだろうなあと諦める麻美の胸中を、納得しちゃいますよね。

 そう!麻美死にます!
そして生まれ変わります!

 左の扉から出れば南米でオオアリクイにw 右の扉なら同じ自分でやり直し。
じゃあ自分の人生で2回目をしてみるわ!と決めた麻美、記憶を保持したままの乳児から幼児へ笑

 驚かれない様、喋るのも歩くのも解禁時期を調節してw  妙に大人っぽい字を書く保育園児になり、昔は分からなかったお友達のパパと保母さんの不倫を大人の目で察知!!
 この先の離婚騒動をまだ止められると、保母さんに渡された番号のメモを……そっけないお礼メモ(字も文章も大人〜笑)にすり替え、当の番号には必殺メッセージ「フリン シタラ バラス」を送信!
そこでずっ友(夏帆、木南晴夏)とのカラオケ時のポケベル懐古話や、妹(志田未来)とした公衆電話無くなったねー話が蘇るわけですよ〜。更には、電話代の小銭をどこで手に入れたらいいのか情報まで!まだ産まれてない妹に感謝!笑
 しかし、1人で夜歩きする幼児は警察に追われて逃げ惑う〜だよね〜💦 うちの幼児、早朝に抜け出して始発電車乗ろうとするやつだったから親目線で考えると肝が冷えるわ。こっちの幼児は中身大人だけども!

 そんな介入も、徳を積んでヒトに生まれ直すため! ミュージシャン目指して結局デキ婚フリーターになった同級生(染谷将太)の進路も変えちゃうか??

 これこそ、一週間に一話見るより配信でまとめ見に向くドラマなのかも。忘れちゃうからね。

 舞台が北熊谷の設定で、熊谷が母校の旦那ウキウキ笑 あと、麻美の職場北熊谷市役所の同僚(佐々木史帆)、「ワタシってサバサバしてるから」でもヒロイン同僚でしたよね。
さあ2話見るぞー♪

 

「珈琲いかがでしょう」〜最終回 ☆☆☆

 途中ずいぶん荒みましたが、ハートウォーミングに着地。ホッとしました。

 組織に追われる青山さん(中村倫也)
家出JK(山田杏奈)を助けたあたりから、暴力に慣れた人間だと分かって来ます。金髪ヤンキーでヤバい掃除屋だった回想場面。追う男(礒村勇斗)は当時の舎弟でした。
じゃあ珈琲屋は、逃げるためだけの仮の姿?それにしては本当に人が変わった様、と思ったら。ホームレスたこじいさん(光石研)との出会いで珈琲に目覚めるだけでなく、美味しい楽しい美しいと感じる心が育まれ変わっていったんですね。
ボコボコに〆られてでも
「上手い珈琲をみんなに飲ませたい』
と組を抜ける決意を変えない青山さん。
え、組の金を盗んで逃げたの?? 移動販売車はその金で??

 バーのママ(滝藤賢一)、妻の為に珈琲断ちをしている男(野間口徹)、バリスタチャンピオンのカフェ店主(光浦靖子)と、様々な人を珈琲で癒しながら追い詰められていく青山さん。

 終盤、青山に執着する3代目(宮世琉弥)が登場。
「ヤクザになんかならないッ」と毅然と虐められている(?)幼少期の回想では可愛かったのですが。「ずっと一緒にいる」約束を破った世話係青山への愛憎ねじれて暴力に訴える17才は情けないぞ。素人垣根さん(夏帆)まで巻き込むの、お世話係夕張(鶴見慎吾)は諌めましょうよ?
挙句、3代目と舎弟と、垣根さんの三つ巴で青山愛を競い出してもう訳が分からない(笑)

 結局、お仕置きは青山さんがする羽目に。
金はきちんと組長が与えたボーナスだったし。青山は「約束」通りの代償を置いていったのじゃないですか(グローブには気づいてましたが、まさか利き手の指2本詰めているとは。どの場面でも露骨には写さない演出が上品ですね)

 タコさんの遺骨も無事奧さん(市毛良枝)に渡せて(若き日のタコさん前田旺志郎!奥さんは森迫永依!)、めでたく初志貫徹。タコさんだけでなく奥さんの夢も乗せタコ珈琲は続くのでした。

 舎弟も営業に加わった、タコ珈琲。ちょっと柄の悪い店になってしまうのではw  でも常連な垣根さんも、夕張もいて(ケツモチはバッチリですね!) 青山さんの笑顔と共に差し出される珈琲は極上なのでした。
「珈琲いかがでしょう」
はい!ください!何杯でも!!

「珈琲いかがでしょう」1☆☆☆

 イケメンが目の前で淹れてくれる珈琲、pricelessでしょう〜!! え、店長青山さん(中村倫也)て逃げてるの?

 疲れ果てた人が出会ったのは移動珈琲スタンド「タコ珈琲」、タコをトレードマークに8種類の珈琲を出すその店は、一杯ずつ豆をひき丁寧に淹れた、特別な珈琲を出してくれるのでした。癒される〜
 30分ずつの2話で1時間。いい塩梅です。

☆1杯目
 いつも手書きのお礼状を入れ、丁寧に梱包する垣根さん。服も繕い手刺繍ダーニング、堅実な装いに人柄が感じられます。でも上司からは無駄無能扱いorz 
一方、雑で仕事の早い後輩馬場ちゃん(足立梨花)は、人気者でゆるふわでメイクも髪もバッチリなのに…
「いつも靴が汚い!」
案の定発送間違いをやらかしたのに、謝罪に行くのは垣根さんなの? もう手書きやめた!となってる垣根さん(服の刺繍も機械縫いに!)の元に、社長(大石吾朗)がやってきて、字と礼状を褒めまくります!取引先の社長もファンですって! ←いやいや、口だけで褒めてないで、査定上げて月給増やしてよね!
 自販機珈琲上等!適当万歳!だった馬場ちゃんも、ついに「特別」な味を認め、タコ珈琲の前で語らう2人なのでした。

☆2杯目
「死にたい…」
とつぶやいたベランダから、落としたガードルを下のイケメン青山に拾われたお姉さん(貫地谷しほり)orz
 珈琲スタンドだったので、悩んだ末にカフェ・オ・レを頼みつつ、自分の人生はいつもこう!無難!着る服も全部ベージュ!とグレると、なんと青山は手を差し伸べて、彼女を冒険の旅に誘うのでした!
…って、近所まで珈琲デリバリーでしたがw
 すぐ側にあるのに知らなかったカレー屋。激辛カレーに挑戦し、愚痴なら聞くと言ってくれる店主。カフェ・オ・レを違う味に変える魔法の粉、ガラムマサラ! (安全保証に、指を舐めてみせる青山!ひー!)

 死にたい気分で干していた洗濯物を、生まれ変わった気分で取り込むお姉さん。別の色の服も、着てみようかなと呟きながら。
(365日全身ベージュって、逆に無難どころかあだ名つくレベルではw)

 物腰優しい青山の、笑顔がいいですね。人の心に寄り添ってくれる。でも根っからの珈琲屋な訳でなく、タコ珈琲は命を狙う輩から逃げる算段ならしいです。それにしちゃ、目立ちすぎですけど!
次回は立ち回りもある模様。楽しみです!


カフェオレとカフェラテの違いがわからない💦

「ニッポンノワール 刑事Yの反乱」1 ☆

 これが探偵ドラマでなく刑事ものだとは。
署内で殴り合い大会、収めるために天井に向けて銃ぶっ放す公安と、みんな一斉に劇画にでもかぶれたかの様です。ワルぶる以前の問題でこんな警察嫌だーあーあーあー。

 主人公遊佐清春(賀来賢人)が目覚めると、隣に女の死体。
ここしばらくの記憶が怪しい清春ですが、その死体が上司碓氷薫(広末涼子)なことはフラッシュバック。慌てて足跡を消すやらガムテープで微物を拾うやらと現場を乱し、馴染みの工場に逃げ込みます。着衣・靴をまるっと手下の元ヤンに焼却させて全着替え&手荒に口止めしたところで、遺体発見の呼び出し連絡が。そう、こいつは刑事なのでした。
 さっきまで証拠隠滅を図っていた現場で、捜査のふりを始める清春刑事。
しかし、昨日の無断欠勤や、日頃の碓氷との関係と言う覚えていない事実から容疑者候補に入れられ、碓氷の遺児の世話も押し付けられ、どんどん面倒なことになっていきます。

 主人公清春がすぐ殴る蹴る、手柄の横取り当たり前の嫌な奴なんです。自身も不幸な生い立ちらしいのに子供にすら優しくなくて、本人も認めている様に、覚えてないんだから本当に清春が殺したのかもって、酷い(^^;;;;;)

  で、母の死にも泣かない遺児(田野井健)が、普段からどうせ1人で留守番だったからと健気にも自宅に戻ると荒らされまくり。現場に残る吸殻を調べて清春のDNAが出たら、犯人決定だな~と公安刑事才門(井浦新)に煽られますが、それを署内の灰皿から盗んでそこに置いたのは……同僚名越(工藤阿須加が無理してる感)じゃん!←こいつも普段からキチガイで、どう採用試験受かったのだか。
 遺児の希望で遺体発見現場を見に行くと、銃撃される清春と遺児。
てっきり犯人の口封じかと思うじゃないですか。それがキチガイ同僚で、大好きだった上司を殺したのが清春だ!と吹き込まれての犯行ですってよorz とりあえずは、そう言った理事官本城(篠井英介)が怪しいってことですけども。銃撃もさることながら、現場の天窓突き破って突入って、尋常じゃない現場破壊(^^;;;;;) もうメチャクチャですがなorz

 ただ、それまで淡々としていた遺児が、銃を拾って清春に突きつけ
「あなたがお母さんを殺したんですか!」
と詰問した挙句に号泣するという…感情の解放が出来たことだけは、良かったのかも。いやでも第二の清春として成長しちゃうかもと思うとやはりダメかな(^^;;;;;;;)

 碓氷刑事を殺したのは誰なのか。10億円強奪事件の現金はどこにあるのか。 事件の顛末はちょっと気になりますが、見ているの辛いです。まあノアールと銘打って、こういうことしたくてやってるわけなので、見たい人だけ見たらいいんですよね。場面場面の見栄えで言えば、黒を基調にかっこいいです。
ただ、始末書どうするんだよとか、引き取る親戚がいないなら子供は施設預かりか、せめて家族持ちに任せてよ等々と、瑣末が気になるだけで。あんな暴力男社会警察で、女性が出世なんかするもんかワールド。


「デザイナー渋井直人の休日」2 ☆

渋井直人(光石研)はフリーのデザイナー。
若いスタッフとご機嫌で呑んでいたら
「渋井さん、カッコイイ~」
と、やたらもちあげてくる編集嬢(夏帆)が事務所兼自宅に手料理を食べに来ることに。アシスタント杉浦(岡山天音)も、完全に気がありますよねと背中を押すし。年甲斐もなくその気になってしまった渋井さん、朝から気合が入りすぎのアクアパッツァだの煮込み料理仕込んで、まさかまさかのシーツまで替えて待っていたのに……ドタキャンかよ!

「ベランダー」的なおじさんドラマを期待して観て、まあ違わないのに惹かれないのは何故でしょう。「ベランダー」での花や多肉こだわり的な遊びが無いのもさることながら、渋井さん未婚、なせいですかね。ラブに期待しても間違ってないし、それが外れると、可笑しいんじゃなく、ただ哀しい……orz
「猫が逃げちゃって、探さなきゃ」とドタキャンしてきた高田さん、次に会って猫ちゃんのことを聞かれたら「は?」とw 猿でも分かる『この前のはウソでした』な、お粗末対応してくれちゃって、ひたすらかわいそうな渋井さんです。その心の穴を、アイドルで埋めても恥ずかしくないよ。ただ、変に隠そうとしたせいでドツボにはまってさ。うん。可笑しいんじゃなく、可哀想です。

「監獄のお姫さま」最終回 ☆☆☆

「更生したぞー!」「更生!」
やったー!ついに更生=復讐を果たし、姫の冤罪は晴れて真犯人が裁きを受けたぞ!(なのに、退廷する姫はやっぱり手錠に腰縄なんですね。ひどくない?)

爆笑ヨーグルト姫の由来になった爆笑画面。何度も何度も見てたのに。そっか、そこにどーんと証拠があったのかw ウェラブルカメラあるある、撮ってると思わなかったーってヤツですねえ。挙句に無能すぎる追求に業を煮やして、自分からべらべら喋り出すという有能犯罪者にありがちな誇示スタイルでしたよ。背中の刃物を抜こうと、ピョンピョン跳んでるって間抜けなだけに鬼気迫りましたね。
法廷で謝られて、むしろ怒る姫。
こんなところで、そんな簡単に謝るなと。
裏切られ、世間に誹られ、無実の罪で、6年も、我が子とも離されてきた、その元凶にただ頭下げられても。
無期懲役になったそうですが、懲役先で友達もやりがいもできず資格も取れずにつまんなく暮らしてるといいな。男の刑務所にはオバさんがいないから大丈夫かな。

そしてやっと出所する姫を、迎えに来た悪ウーマンw と、勇介くん。悪のイケメン社長め、とんでもないねじくれた奴だったけれど、奥さんはいい人でよかったですよ。でも「お母さん」とは呼んでくれない勇介くん。まだどう関係を説明していいのかわからなくて……と奥さん。で、ですよね。そこですかさずオバさんが
「この人はね『お姫さま』よ」
うわー、そうきたか。子供には馴染みのあるステータスですよねお姫さまw そして二人のお母さんの間で、片手ずつつながれて歩いていく勇介くん……。え、三人で暮らすの?これからどうするの?
とりあえずEDOミルク新社長には姫が就任したそうですよ。

と、事件を語れば姫に始まり姫に終わりますが、じゃあ物語の主人公はといえば、ちゃんと馬場かよの成長更生物語だったなあと感無量
「ありがとうございました!」
と、刑務所に感謝w

あのときバカな旦那を刺さなければ、今も必死に家事と仕事を完璧にこなしつつ嫌味言われてたのかもしれません。少なくとも履歴書の賞罰欄の罰は書かずに済んだでしょう、息子とも暮らせたでしょう。でもね。
仲間がいて、資格をとって、「更生」をやり遂げた馬場かよは、輝いているじゃないですか。若い男にプロポーズまでされていますよ!
『可愛いだけの女は、年をとったらオバさんになるけど。可愛いオバさんはオバさんにならない』
見る目あるぞ、のぶりん!

更に、すべての元凶だったちびっこ社長(後のイケメン社長だったのか!)CMを、なんと勇介くんと姫でリメイクというとてつもない自虐ネタで締めw そうだね、勇介くんが次期社長だね(涙)

導入がとてつもなく長かったのと、女刑務所ドラマに既視感ありありなタイミングがもったいなかったですが、そのハードルを乗り越えてきたから味わえたこの満足感。やっぱクドカンは面白いわー。そしておばちゃんの味方だわ。
ありがとうございました! 


「監獄のお姫さま」~9 ☆☆☆☆

「更生するぞー」
「更生!」
世にも珍しいこのエール、本当は言うに言えない
「復讐するぞー」
だったんですね。そりゃ、場所が刑務所じゃなくても大声で言えない言えないw

回を進める毎に段々と進む回想で、冤罪を訴え始めた姫が獄中出産、わちゃわちゃしたおばさん達に助けられつつの獄中育児。
『地獄に仏、刑務所におばさん』
とはよく言ったものですねえ(違)可愛い勇介くんを中心に、嫌が応にも絆を強めていく姫とおばさんたち。私もわちゃわちゃしたおばさんですから、もう仲間に入りたくて。
なのにその勇介くんを奪い去る吾郎社長……。しかも冤罪の原因、憎いぞ。

そうか、誘拐された勇介くんは姫の産んだ子で、みんなで育てたからあんなに懐かしげにみつめていたのねえ。その時は小生意気なガキに見えた勇介くんだったのに、成長を見守った後では可愛く見えますw なのに社長は、連れ去ったその子をモデル嫁との実子とマスコミにリーク。男性不妊と分かった社長にとっては、獄中の姫から奪えた実子は、願ってもない奇跡の子でしょうからねえ……。

そして獄中で計画されるG(吾郎)復習計画は素人のすることですし娯楽の域を出ず。うっかり目にした刑務官もびっくりです(誤字だわ杜撰だわw) でも、そのために資格取得も進んで生活にハリが出て、出所後の生活の支えにもなり……。更に、出所後連絡をとると決めたメアドを間違える、安定の馬場かよクオリティw


これで、若井が元刑務官になって動かなかったらそのまま苦い思い出となって過ぎてしまったのかな。でもまた集って、計画練り直してターゲットを社長から勇介くんに変え、ヨーグルト食べて、情報集めて、ちゃんと誘拐できたじゃないですか!ああよかったー、犯罪だけどw

と、やっと視聴者も誘拐された社長も事情を飲み込んだところで、吾郎社長誘拐から7時間弱が経過
「もう2、3ヶ月経ったかと思った」
ですよねえ、経ってますw 

マスコミもおばさん達を特定し始め時間がない中、勇介くんを育てる現妻も誘拐現場に現れての簡易裁判が始まります。タイに送還されてた実行犯も現れたー!(タイ出身の服役囚がいたの、下手な日本語で和ませる以外の役割がちゃんとあるよね) 馬場かよカレの検事はちゃんと証拠みつけて帰ってくるのでしょうか。

さてどうなる最終回、真犯人だけじゃなくあの鳩な母親もがっつり締められたらいいな。

「監獄のお姫さま」1 ☆☆☆

女囚仲間で復讐を企てる、と言っても「女囚セブン」の様に直球ではないので、姫が誰で監獄がなんなのか分かってくるまでがふわふわした初回でした。

冒頭は、爆笑問題太田と田中が司会のバラエティ番組。
え、録画しそこなった?
と思いきや菅野美穂が別名で出てて、ちゃんとドラマでホッw そして
『おまえの息子を誘拐した』
のフリップに固まるイケメン社長(伊勢谷友介)

そのイケメン社長が目覚めるところから、同じXmasの朝を何度も繰り返すので
え、これってSFだったりする?
と多少混乱しつつ、別目線での繰り返しを視聴。どうやらおばさん達が<女優><財テク><姐御>とそれぞれをあだ名で呼び合い連絡をとりあいながら誘拐を企てていることがやっと分かります。
社長の出勤を確認、別で外出する妻子の服装を行き先で待ち伏せする<女優>に伝え、<財テク>が待つTV局に駆けつけて素知らぬ顔でADのフリップを「誘拐した」にすり替える<馬場かよ>  なんかこの小泉今日子だけフルネームで呼ばれて、バカにされてるんですけどw

と、本来ここで誘拐済みのはずだったのに、<女優>がターゲットを間違えて計画大変更!
<財テク>が昼間っから社長を不倫に誘い、社長夫人(乙葉)が美容院に寄ってシャンプーの間、大好きな特撮レンジャーの扮装に誘い出されてしまう社長令息。
そーんーなー! お客様の連れを誰も見守らずに入り口から出しちゃう美容院なんてダメでしょ〜! もちろんお仲間ですけどね。ぐるだからこそ、美容院の過失になる誘拐の仕方は……まあレンジャーが面白かったから、いいかw
で、要求は身代金でなくマスコミへの某事件真相告白なのに、言わないので最後はイケメン社長本人を誘拐しちゃいましたよ、と。

解放された息子が、何も知らずに教えられたままに叫ぶ犯人の要求。 

我々は!<爆笑ヨーグルト姫殺人事件>の真相を!
 

なんでも老舗牛乳屋のお嬢さま(夏帆)と副社長が婚約旅行中、副社長の愛人が遺体でみつかり、お嬢さまが犯人として世間からひどいあだ名までつけられた挙句に逮捕起訴され、有罪で服役に。その監獄で知り合った女囚たち+αが、免罪と確信。その後会社を立て直し幸せに暮らす副社長=現イケメン社長に真相を語れと脅しに誘拐までしたようですが、さて真実は?
次回からは女囚時代に遡って語られる様で、ますます「女囚セブン」ですよね。

ちなみに<財テク>が菅野美穂で<女優>が坂井真紀、<姉御>が森下愛子です。イケメン社長秘書が満島ひかりと、もうメンバー見ただけでクドカンですw


していることも、作劇も、回りくどいっちゃくどいものの分かりにくくはない筈。それより、単に笑えないのかも。おばさんが必死だったりおばさんが子供にたかられたり殴られたりバカにされたりじゃね。男子校と女子校の「ごめんね青春!」は過去がどうこうは関係なく場面で笑えましたもんね。
(ちなみに 「女囚セブン」1話弊レビュー こちら) (「ごめんね青春!」1話弊レビュー こちら

「予兆 散歩する侵略者」最終回 ☆☆☆

愛、それは人類の弱点なのか?

わけがわからないまま逃げ惑う人たち。主人公夫婦もとりあえず町を出るのですが、辰雄が腕が痛むと錯乱するので仕方なく、悦子は真壁を連れて戻ることに。痛みの原因だし。医者だし。……でもねえ、せっかく拘束されてた危険物を世に放つとは。代わりに「愛」を教えろと人妻に迫るじゃないですか。一般的な意味とは違うけどw それに辰雄は、真壁をシャベルで殴り倒したまま捨てて逃げたのでは。

ほら、再会するなり殴り返されてる!
追い詰められ、お互いをかばい合う夫婦に愛を看破したと唱う真壁。曰く、愛とは『痛み止めのようなもの』、本当の痛みを忘れて一時の嘘の安らぎにひたることができる、無意味で必要のないもの。人類の弱点だとさえ……。あくまで外からの判断、自分に向けられた愛でも湧き上がる思慕でもありませんけれど、映画版と大きく違うところです。
ところで、痛い痛いと騒ぎながらも実は仕掛けを済ませていた辰雄。
『いっそ腕を切り落としてくれ』
と懇願し、鉈を取りに行った真壁の上に大量の鉄パイプが落ちてくる……筈が。そこから色々(やっぱり寄生獣を思い出させながらもw)人類vs宇宙人が続きます。
自分の死を予感して初めて、人類の語る死の恐怖を悟る真壁。だから共存を申し出ていたのかと、やーっと理解するわけですから、概念だけ手に入れてもね。まして観察だけして知ったつもりの愛への理解も推して知るべしです。

そして聞こえてくる侵略の音色。さあ共に生き残れるのか、愛し合う二人は。

「予兆 散歩する侵略者」4 ☆☆☆

大混乱w

ついに侵略は次のフェイズに?
実は事態に気付いていた政府も乗り出し、厚生労働省だの防衛庁だのがわさわさ。せっかく辰雄が殺人の自首をしたのにないがしろです。電話を続けたまま、ちょっとこれに住所氏名書いといて、後で連絡するからってw 酷すぎw
(痛む腕を切り離す〜〜〜と騒ぐ辰雄には「寄生獣」を思い出してしまいましたw)

酷いといえば、悦子の友人も。訳のわからない相談にのってくれ、心配してくれるいい人かと思っていたのに、元凶の真壁に単身会いに行き、直談判どころか
『悦子にできることなら自分が代われる筈』
という謎な交渉をもちかけます。侵略すると聞いても生返事。そんなことより、自分は悦子より上、悦子より特別でなきゃ……って、そんな関係だったんですね。多分そのまま何か概念を抜かれ、倒れているところをみつけた悦子は『きちんと説明しておくんだった…』と呟きますが、身近な人が実は宇宙人で侵略を目論んでるから気をつけて、なんて普通言えませんってorz


もう真壁が通りすぎるだけでバタバタと、周囲の地球人が倒れていく異常現象。
工場で悦子が別の宇宙人(ガイドな上司の妻)に襲われた時も同様に、従業員バタバタと倒れていました。あれは奪っているのか、気絶するような衝撃を放っているのか。で、妻宇宙人もやはり悦子からは何も奪えず。更に、もう院内に真壁がいないことを確信する悦子。彼らが放つ何かを察知する能力まであるようで……。

それをいつの間に政府側は知ったのか。捕縛された真壁との、交渉を頼まれる悦子。確かに悦子以上の適任者はいませんよね!


「予兆 散歩する侵略者」3 ☆☆

精神科の医師も宇宙人側だった!工場の上司もガイド!侵略は着々と進んでいます(それにしてもあの工場、従業員の無駄口に寛容……)

対決に来た悦子に、侵略についてペラペラと語る真壁医師。追いつめ、概念を奪おうとするものの弾かれます。なんと!悦子からは奪えない!
すごい、侵略後もサンプルとして生かそう!
と、悦子に逃げられても上機嫌の真壁は夫婦の自宅にまで押し入り、仕事を休んでいた辰雄を連れてまた概念狩りに精を出します。

わざわざ穴を掘り、縛った被害者を埋めることで<恐怖>を引き出したいのだとか。でも、でも、脅すだけでいいのに。恐怖の概念を奪ったあとは穴から出せばいいのに。きっちり埋めちゃうってどういうことー? そして、死の恐怖を奪って味わったことでぼーっとしている宇宙人真壁医師。もしや地球人の恐怖を知ることで、自らの死が怖くなったりしたの?

そこをすかさず殴り倒し、置き去りのまま逃げる辰雄。え、待って、真壁の方こそきっちり縛って埋めないとダメじゃん?


逃げ帰った家で「人を殺してしまった」と泣きじゃくる辰雄を、「私が守る」と抱きしめる悦子、男前です。

全4話か5話なのでそろそろ終焉。どう終わらせるつもりなのでしょう……。 

「予兆 散歩する侵略者」2 ☆☆

挙動不審の夫くん、宇宙人東出医師の「ガイド」だったんですね。
しかもガイド認定時に痛い目にも合わせられてて。染谷将太と東出昌大の圧倒的体格差が、そのまんま二人の力関係に見えて絶望的です。

しかし、タイトル通りふらふらと散歩しては勝手に<概念>をもらう映画版と違って、こちらの宇宙人はガイドの辰雄が選んだ人からしか奪いません。じゃあ行きずりの人にするとか、病院勤務ですから死期の近い重病人からとかいろいろ選択肢はあるじゃないですか。ところが辰雄はきっちり私怨から選択します。不倫に誘う女社長、中学時代から恨んでいた教師……。

しかし彼らの被害を喜べるタイプでもなくて、突然妻に

「明日地球が終わるとしたら」

と問いかけてしまったりと、挙動不審は増すばかり。真壁医師に違和感を覚え、夫の変化も心配する聡い妻悦子の詮索に苛立ち、つい手を上げてしまうのですが……。


「二人きりでいいから生き残りたい」

と意気込む妻の愛はどこへ向かうのか。悦子の同僚から<家族>を奪ったのは誰、もといどの宇宙人なのか?


淡々とした演出に惹かれて観ていますが、旦那にはいい子守歌に(日本語字幕がないせいもあるんですよ…)

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