ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

坂口健太郎

「Dr.チョコレート」1☆

 「年齢なんてただの数字」
じゃねーよ! せめて遠隔医療ならまだしも……。
小学生が堂々とメスを手に手術しちゃうとは「ドクターX」の斜め上をいく超設定ですねw

 ハロウィンの夜。仕組まれた爆発事故で両親(山本耕史、安達祐実)を亡くした寺島唯(白山乃愛)は、復讐を誓う。両親の弟子だった野田哲也(坂口健太郎)は、唯をもぐりの凄腕医師Dr.チョコレートとして世界中でプロデュースしながら裏社会の情報を集めていく。
 しかし、哲也が集めた手術スタッフの中に実は、事故の夜に書斎を探っていた男がいて……。

 という復讐譚を軸に、毎回無茶な闇手術をするんでしょう。子供が! 

 医師の両親が絵本代わりに医学書を与え、すくすく成長したのがこの天才医師でござい。事前に手術映像たくさん見ておいたから大丈夫!ってさー。医療をなんだと思ってるのかなー。
 血が流れ、匂いもして、手術が成功したってやっぱり死ぬこともある生身を扱う覚悟を持つのが医者です。手技の上手い下手じゃないんだよーやめてー。
初回では早速、依頼患者の政治家が事故を指示していたと知って手術中断。すかさず哲也が説得しましたけど。そうなる可能性くらいそれこそシュミレートしておいてくださいよ!

 子役の乃愛ちゃんは可愛いです。

「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」☆

 見たいのはTVシリーズの直後、白い部屋の先だったのになー。
 何度目だ、過去とのやり取りでリセット。

 昔の事件に実は大山さん(北村一輝)が関わっていて……が斬新だったのはTVシリーズだけ。
同じことをSpでも映画でも後出しで繰り返しては時空を超える通信機の不思議より、張り込みすればテロ事件に当たる大山刑事の悪運の方が目立ってしまうじゃないですか。
 あの日の廃病院には行かないで…!
そんな涙の訴えだって、またも隠蔽案件に引っ掛かった上に探りも入れず騒いでちゃ、危険なのその日だけじゃないですよねー。

 まあ三枝(坂口健太郎)が警察官になった記念の日に、ちゃんと大山と会えていたのは良かったです。
 そして巻き込まれ死の記者さん(奈緒)も死ななかったことにはなったけど……三枝本人は改変前の過去を忘れないのだから、銃撃で彼女を死なせたショックは残るだろうし。最新の世界ではどうやら三枝と記者さんは親密じゃない。知り合ってすらいないのかも、合鍵持ってて泊まりに行く仲だったのに(涙)
 大山刑事の生死だけで成否反対するなら、他の人との絆を描いちゃダメでしょー。

 何度も過去をいじりまわした結果、どの人間関係が最新の世界と一致するのか混乱しているだろう三枝の苦悩をこそ、テロや公安がどーしたより描いて欲しいものです。

 そして最後に変な謎を残して終わり!おい!
もう、大山は足元のマンホールに落ちて消えたけどすぐ助けたってことに脳内補完してこの苛立ちは忘れたいと思います。
 役者さんは悪くない…TVシリーズはそれでも好きだったのよ…滅びろ安易な映画化。
 

「シグナル 長期未解決事件捜査班」SP ☆

 みんな記憶力、良すぎでしょ!

「諦めなければ、未来は変わる」
の合言葉はそのままに、4年の時を経て「シグナル」、時を超える不思議通信機が帰ってきました!

 上司中本(渡部篤郎)殺害の濡れ衣を着せられたまま、失踪中の大山(北村一輝)を探す三枝健人(坂口健太郎)警部補と桜井(吉瀬美智子)
  その大山とつながる通信機が、
「20年前に自殺した恋人を見た」
と、カメラマン武田(古川雄輝)が相談に来たところで通信復活。大山側の時間は、奇しくもその恋人上杉胡桃(桜井ユキ)が遺体で発見された翌日。きっと意味がある、と健人が信じた通り、胡桃を殺した男こそ、中本殺しの真犯人でした!
 ただし、殺害女性は人違いorz
実際に殺され遺棄されたのは別人で、胡桃はその子になりすまし海外に逃げていたものの、事情あって帰国中を桜井(吉瀬美智子)が確保。
殺害の証言も証拠音声もバッチリで、もう逃げなくてもいいと真犯人の石川社長(青木崇高)を追い詰めるのです。
 でも射殺事件は、肝心の銃が廃棄済。胡桃の証言だけでは弱いと承知の石川が、もう無い処分先をペラってくれるものだから。はい、過去の大山がサクッと発見!過去で逮捕!……てことは、大山の冤罪も逃避行も、無かったことになりましたー!

 うん、めでたいのですが。
その変更を大山がどう把握しているのかが、相変わらずよく分からなくてモヤモヤします💦 そして何故左遷? むしろ表彰ものだったのにね。
 
 そして、過去の大山の時間では健人が育って警察官になる、その日。何やらマスコミに届けようとしていた大山を何者かが射殺。また事件の根っこは闇に葬られて……続きは映画でね? なんだそりゃ〜!

 完結編は気になりますが、映画もきっと雑なんでしょうねえ。最後に大山と健人が「初めて」会ってくれるだけで、全部許せるのかな??

 今回、1番気になったのは胡桃の告白場面!
20年別人として生きてきたことが警察にバレて。そもそものレイプ事件からお話ししてる間も、そこには姉(篠原ゆき子)が……💦 姉も出て行くタイミング失っただろうけど、警察も気が利かないよね??
 そして武田は一度だけ来た人を「大山刑事」と忘れずw  胡桃も、ヤバい状況で漏れ聞いた「中本を殺した」発言をしっかり供述! そんな記憶力抜群カップルでも、哀しい過去がガラッと改変されたことは知る由もなく。
2人が幸せな家庭を築いていて良かったですけどね。それを健人と桜井さんでこっそり見に行く意味ありましたか? 一般人の住所調べて?
例えば胡桃は女優として成功し、オシドリ夫婦として武田と共に報道されていたって良かったのにね。  癌で移植が必要だったお母さんは、きっと心労もなく発症しなかったのでしょう。

「エアガール」 ☆☆

 飛行機業界応援ドラマ!

 日本の空を日本人パイロットは飛べなかった戦後。それでも日本資本の国内線が創設され、客室乗務員一期生が募集された!

 実は米寿を迎える母が全日空二期生w 
大人気CAドラマを横目に
「私の頃は、パイロットは軍人上がりで怖くって」
と、職場ラブなんてとんでもないとか言ってましたっけ。

 さておき、本当は操縦士になりたかったヒロイン小鞠に広瀬すず。小鞠の亡き兄と空軍で同期だったイケメンに坂口健太郎。
 客と従業員として料亭で出会い、客室乗務員を募集する側と応募者で再会! その後、見事難関を潜り抜け採用となった小鞠とはお互いを労り合い…、いやもう絶対好き同士でしょ!そのうち結ばれるのねーと思ってみていましたら。
 突然挟まる現代の場面。
ループタイの老人に、航空会社黎明期をインタビューする広瀬すず。どうやら小鞠のお孫さんです。今までの物語も、全部老人の思い出話だった模様。ということは、この老人は…え、じゃあ2人は結ばれなかったの??

 はい、機内で飲み物をこぼす小鞠。目眩?過労?航空性中耳炎? いやなんと、網膜剥離で退職ですってえええ?  しかもその後は、2度と会いませんでしたとさ。文通も?電話もなし?会いに行こうよ??

 ただ、彼が託した飛行機を調べたメモを小鞠はずっと大切に持っていたそうで…、それを書いた人に会いにきた、と。祖母の遺志を継いで彼女は、パイロットになるんです!
ジャーン!

 客室乗務員同士の人間関係は、友情も確執もお約束展開w  ドラマとしては特に見どころもなく、せめてラブを楽しみにしてたのに、手も握らずかーい。
それでも、黎明期の航空会社の苦労など知れて楽しかったです。母がいた二期生が出たらもっと良かったのに??

「35歳の少女」1,2 ☆☆

 柴咲コウが、中身は10歳の35歳を熱演!
……って、重たい予想しかできずに後回しにしていたのですが、見応えはありますねえ。最終回はどうするつもりなのでしょう。

 10歳のとある日、お豆腐を買いに自転車で出かけた望美は、ブレーキの故障で事故をおこして以後昏睡状態に。 25年後突然目覚めて、中身は変わらない10歳のまま「大人になれ」と言われてしまう望美(柴咲コウ)の悲劇と成長の軌跡を描きます。

 母親(鈴木保奈美)の看護が実に献身的。 25年感も「いつか」の為にマッサージを欠かさなかったおかげで、目覚めた後ちょっとの訓練ですぐ歩けるようになったほど。普通は短くするだろう髪も伸ばしたまま整えくれていたおかげで、望美が観た『35歳の自分』は、老けてはいても寝癖もつかずキラッキラ美しいストレートヘアだったんですよ!
 でもそれだけに妹愛美(橋本愛)は事故後、母は姉しか見ないと不満いっぱいで育った様子。父(田中哲司)ともとっくに離婚済み。……この辺、13年誘拐されていたNHKドラマ「サーティーン/13 誘拐事件ファイル」を彷彿。突然一人が欠けると、やはり家族が歪むのでしょうね。そして、戻った子に負担をかけまいと『昔と同じふりで過ごして』と頼むのも同じなのですが、父の素人演技は穴だらけです。 しかも母、何を思ったか退院後帰宅初日のパーティに、望美の初恋のカレ結人君(坂口健太郎)を召喚! 小学校当時の望美との思い出を語り、「教師をしている」とキラキラ語っていた結人くん(35)でしたが、実際は夢破れ退職、結婚式に嘘の友人役で出席する様な代行屋なんですよ……。だから呼びやすかったのかもですが(^^:::) 
いきなりキレて事実を告げるついでに 「21世紀には世界が平和になる☆」 とその頃の望美が語っていた子供らしい夢まで全否定、目覚めなきゃ良かったんだ!とまで怒鳴り散らして泣かせてしまいます。 酷いよー大人げないよー。  

 その後の母との暮らしは勉強ばかり、突然の出血(月経)に「死ぬ」と驚き、買い物も好みの服は子供っぽいと買ってもらえない、お子様ランチも頼めない。中学も高校もすっ飛ばしてただ突然
「大人になって」
と言われっぱなしの望美が、自分ばかり不幸だと嘆くのはもっともで可哀想です。
しかし母は「豆腐を買い忘れた」父は「自転車のブレーキを直してなかった」妹は「自分がおつかいに行かなかった」から、それぞれ事故は自分のせいだと悔やんできたと知って、望美も思うところあり、改めて家族を集めての豆腐パーティ。
遠回りの坂道で、わざとスピードを出した自分が悪かったのだと、皆に謝って2話が終了。そこからは前を向いて生きてくれそうでホッとしました。

 きっかけになったのは結人くん。
プチ同窓会、昔の大親友2人(お母さん、退院パーティに呼ぶのは普通こっちでしょ!)と会うも、2人とも「夢」は叶えておらず、望美にとっては失われた青春の学生時代を「思い出」として突きつけられるばかりでした。おまけに、あいつらSNSでは哀れんでるぞ、とまた毒を垂れ流す結人なんですけどね。 それでも、自分にとっては望美が目を覚ましてくれて良かったのだ、と。まずは子供っぽくていいから好きな服で好きに暮らして、中学生になって高校生になって、それから大人になればいいと言ってくれて。無い袖を振って望美好みの服や靴を買い直してくれるのでした……。さすがに泣かせたのが後ろめたかった様です(^^;;;;)
 そうやって段階を追って育つコトって、ずっと目覚めていた人にも大事そうです。結人を雇った愛美は、元カレのデート先にわざわざ現れて恋人だと紹介するストーカー状態。それで後悔したカレが戻ってくる……はずがないのに。必要以上に恋人に執着し、重いと嫌がられてきた様ですよ。家庭で愛され足らず、飢えたままなのでしょう。
そんな愛美も、望美と一緒にまた成長していくんでしょうか。25年の介護で笑顔を忘れてしまった母も。再婚相手(富田靖子)の連れ子(流星涼)の家庭内暴力に怯える父も、変われるのかな。結人もね。
 気取らない坂口健太郎が新鮮で、いつもの生真面目くんより新で魅力的です。 

「イノセンス 冤罪弁護士」1 ☆☆

よくある変人弁護士もの。
でも『スーツ着ない、物置暮らし、なんでも出てくるカバン』そんな程度じゃインパクトないw まして薄味の坂口健太郎なんですから、まあ目立たない。その分、キャンキャン噛み付く新人川口春奈が印象的で、彼女を受け入れられるかでドラマの評価が大きく変わるかもです。

そんなわけで主人公黒川拓(坂口健太郎)は、3年で5件の逆転無罪を勝ち取った超有能弁護士ながら、昼行灯。また経費を気にする事務所側(杉本哲太、志賀廣太郎)は、新人弁護士楓(川口春奈)を見張りにつけます。
事件は、放火か事故か。
妻不在時に一戸建てが全焼。保険金を狙った放火とされますが、のちに夫(吉田栄作!)は自白を否定。「お前が認めないなら、奥さんを逮捕する」と言われて自白してしまったと。幼くして無くした息子の遺品、アルバムをほとんど持ち出せていないことなどに違和感を覚えた弁護側は、ご近所の子供たちがささやく「呪い」をヒントに、真実に辿りつくのでした。

物置にしまった暖房器具が違法電波で着火。その昔実際に回収騒ぎになり「相棒」タイムリー放映でも話題になったのを思い出しますけど。物置でって電源を抜いておいても着火するんですか?嫌だなあ。そしてサバゲー活動が原因と断言するなら、そいつらに責任を問うつもりは……?とあれこれ気になりますが、それはまた別の話。

梁の焼け方から、着火は2階と分析する検察側の学者。でもそこは亡き息子さんの子供部屋……。何点かやっと遺品を持ち出した際の父親の火傷すら、放火のカモフラージュと言い張る検察。しかし設計図には天井に隙間があり(根太の分)、大掛かりな燃焼実験で『一階から燃えても、隙間を這う火で梁の上部がより焼けた』と実証します。

その実験を依頼され、法廷で嫌そうに証言するのが藤木直人なのも、またさておき。
常に説明が足りない拓に、なんで、どーして、無駄無駄無駄と小うるさい楓。終いには準備済みの燃焼実験の立会いも、何一つ知らされずに来る始末w 視聴者の代弁役だとしてもマジうるさいので、適当に説明しておくか、うるさい黙れと誰か言って欲しいんですけど。『上に報告されたら止められるから』と、わざと教えないドラマ内での理由があったのは良かったです。まあそれも、拓自身の判断でなく彼付きパラリーガル城崎(趣里)が勝手に采配、お守りされてるんですけどね。
拓の父(草刈正雄)が検察で、弁護士になった息子と今や犬猿の仲。終盤できっと父子対決があるのでしょう。

つまらなくはないですが、どうしても既視感なのと。3年で5件だった逆転判決が今回で6件に。「99.9」も同様なのですが、こういう人を主人公にすると検察が必要以上に無能で悪になるんですよねえ。
それと微妙に気になったのが、現場検証に集まった子供に拓が配ったスナック菓子。母親たちがなんなのどーしたのと寄ってきて、「呪い」の答えは言わせずに連れ帰ったくせに菓子を返す描写は入ってない(^^;;;;)  挙句、夕飯時に押しかけて家に押しいり「教えてくれ!」と詰め寄る羽目になるわけで。ドラマチックに盛り上げたくて少々無理をしている感です。
2話見て考えようかなあ


「シグナル」~最終回 ×

えええええええ、変わる過去ってそこ? 
そして衝撃のダメラスト『僕たちの旅はまだ、始まったばかりだ!』 なんじゃこりゃ~!

健人兄の死が、殺害だったわけですが。
そもそも『少年院から戻った日に自殺』を本気で防ぐ気なら、呼ばれなくとも押しかけるべきでしょ。それを危機感なく会議優先。挙句未来から殺害と知らされて急ぐも間に合わず……自分が急ぐ前に健人宅に救急車呼べたのに(ガセ通報になったって、殺害の邪魔さえ出来ればオーライでしょ……)現在にいる健人も、過去の大山もやる気あるのかと。

挙句、健人が撃たれて死にかけた時にはもう、そうだそれでいい、な気分でしたよ。不幸な人を何人も増やしただけだった始末がついたかと。

夜11:23の謎の通信。
思わせぶりに時計が映るだけでなく、前回やっと健人が『そろそろかな』と意識する素振りで時計を見て、同じ時刻な認識はあったと判明。それが更にやっとセリフでも『11:23に』と。直後の心停止音w そうか健人が死ぬ時間、それがもしかして大山さんも死んだ時間で、ふたりは繋がっていたのかと。

ところが何やかや過去が変わって、トドメを刺されなかった大山さん。健人兄の殺害は明るみに出、誘拐犯の遺体も発見されて大手柄なはずなのに、やっぱり失踪していてわけ分かりませんよーん。渡部篤郎殺害容疑ですって。政治家の横領証拠をどうにもできず、当時まだ子供の健人に託しててどうするのかと。週刊誌に売るとか出来なかったの。

死んだつもりの健人、生きて目覚めてびっくり。そして身分は交番のお巡りさんにw ほーらね、プロファイラになる動機が消えちゃってるからね(でも知識はあるのにね。ここから留学だの、改めて学歴を手に入れるの大変よ……)

なにより可哀想なのは桜井さんですよ。大山の遺骨を発見した衝撃の記憶はそのままに、やはり失踪されて18年捜索中。血まみれの大山に抱きしめられたあの記憶は?健人とは同僚にならなかった人生なのに、どの時点から過去との通信記憶を認識できているのやら ←この辺の設定もあいまいだぞー!
主演の坂口健太郎はいいお仕事していたと思うのですが、三枝健人が何を考えているのかはレシーバーを握っている時しか語られず、いろいろ不満が募りました……。変わった過去に何を想うのか、次の交信にどう備えるのか、はほぼ描かれない。プロファイラなら事件年表ぐらい自分で作ってみたらどうなのかと。

「諦めなければ、未来は変わる」


言葉は悪くないのに(^^;;;;)
 

「シグナル」7、8 ☆☆

殉職桜井刑事が生き返って『病欠』に。ここで喜ぶより呆れてしまったかな。

だってここ何日か居なかった=死んでいたことは健人しか覚えていないのに、なぜ辻褄合わせが必要なのか。
桜井生存、となったのは現代の出所後工藤が、大昔の配達先のトラブルや御曹司の車の色を思い出し→過去の大山に伝えて真犯人が逮捕され、当時の工藤が釈放されたからでしょう。でも一番大事な娘さんの焼死は覆らないわけで、かえって釈放後すぐに矢部さんを刺殺、服役中に死亡って。ある意味本懐は遂げ……違う違う!元々は未解決事件で、工藤もただの前科持ちなりに娘さんと幸せに暮らし続け、矢部親子はバス事故にあっても恨まれたりしなかった筈。真犯人の逮捕だって、金と親の力ですぐ釈放され不起訴と不毛です。過去変更、主に迷惑だっただけかも。


なのでまた雑に次の事件、健人兄の一件に移ってもねえ。兄と大山が亡くなる過去の、どちらかでも回避できたとして素直に喜べるでしょうか。15年だかの長い月日を『病欠』みたいに埋められたらどうしましょう(^^;;;;)

とりあえずは、兄が関わったのはJK集団暴行事件。被害者JKが自殺を図り事件が公になるも、生きてるんだから犯人はわかる筈なのに。またもや『誰か』を庇うために、不良たちも被害者も一斉に首謀者は健人兄と名指し。え……、金も後ろ盾もないからスケープゴートにされたと不良がうそぶきましたけどさ。その金も力もない奴に諾々と従いましたって恥ずかしくないんかいw 未成年の聴取なのに保護者も教師も弁護士もおらず、性犯罪なのに被害者をおっさん刑事二人が問い詰めるって苛烈(^^;;;;) ほら昔の事件だからねっていわれても18年前って個人的にはついこの前で、「相棒」シリーズは始まってるのに。回想場面の桜井嬢が、毎回ダサすぎるのもどうにかしてほしいです。あそこから今のスタイリッシュに……なるんだ……。

ああでも、証拠物件が絶滅したフロッピーディスクですから。やっぱり大昔なのかしらん。

どっちの事件も黒幕は渡部篤郎で、娘の治療費欲しさに従っていたのが甲本雅裕、と。
現代でついにその娘さんも亡くなり、反旗を翻した甲本課長は「すべてを教える」と健人を呼び出した先で殺されます。あーあ。裏切るならそっとすればいいのに、なんで啖呵きって飛び出してくるかな(^^;;;;) 逆に渡部篤郎部長もね、彼が手駒になっていた理由はわかっていたでしょうに。普通にお悔やみ言って、供養になるから隠蔽は続けようねとかなんとか、嘘でもなだめておけば死体増やさずにすむでしょうに。何年も周到に悪事を重ね隠蔽してきた人たちが、なんで急にバカになっちゃうのかなあ……。
おかげさまで大山の遺骨がついに発見されて(警察手帳と一緒に埋めるかー!)、さあどうなる。

兄の事件に、本来いなかった大山が絡み、集団偽証のからくりは過去と現代の双方から判明。
大山は、実行犯が甲本と分かれば殺人を避けられるのか、返り討ちで甲本が当時死んだことになるのか(その場合、娘さんの死期が早まりますよ……orz) 兄は兄で、少年院を回避、自殺もせずに生きるのか(すると健人がプロファイラーにならないかもだ ^^;;;;)
あれ、女児誘拐事件のタイミングはいつなんでしょう。健人がニュースで誘拐を知った日には兄もいたよね。混乱。

過去と現在の齟齬を年表でも書いて整理する努力は、わざとしないのでしょうか。無線がつながる時刻も記録してないから、毎回11:23ならしい画面が時々入るのに、まだ健人はそれに気づいた風ではなかったりと他にもいろいろ粗雑です。しっかりしろプロファイラーw

「シグナル」5、6 ☆☆

やめよう脇見運転。

何もかもうまく行きませんねえ……。
過去では、容疑者の娘が(バス事故で、とはいえ)死んじゃうし。現在では桜井捜査員が死んじゃうし。

3話まで、連続殺人推理中には健人から連絡とろうとしてたくせに、4話で突然『過去を変えては危険』と言いだして違和感(見てる分には、誤認逮捕の大学生といい何人人生変わったんだとガクブルでしたけど) なのに一般的なアドバイス『郵便受けの指紋など……』と大山に伝えたせいだかなんだか、またも過去が変わって死人が増えて、泥沼ですw
過去に干渉は出来るくせに、やり直して死ななかったことには出来ないジレンマ。そもそも『未解決事件担当者が過去と通信できる』となって期待したのは、ばったばったと過去の事件を解決し、行方不明の大山さんもその結果助かって万々歳なことだったのにー。このドラマだと逆に、通信のせいで何人死人が増えてるの、サブタイトルを『呪いの通信機』にしていいレベル(^^;;;)

ただし、捜査の基本が守られていたら多分桜井さん死んでいませんよね。因縁のバス事故現場近くに、誘拐犯と冷凍車が。それを本部に連絡さえしていれば、こっちも冷凍車みつけて救出中だよってなるじゃん。
更にツッコむと、連続殺人の次がこんな小さな泥棒事件て! 別の管轄でいくらでも大きな事件起きてるでしょーに、なんでこれ。まあ大山は担当事件について聞いただけ、何が起きてるかいまだピンと来てない証拠といえばそうなんですけどねえ。
最初は夜だけだった通話、時間が決まっているのかと思ったらそうでもないし。お互いにつながったら年月日をまず言い合うぐらいの申し合わせがなぜ発生しないのか……orz

そんなわけで、イラつきながら視聴(^^;;;) バス事故の生中継もありえないわー(あんまり大山がよそ見運転するので、そのせいでバスと事故っての「お前のせいだ!」かとヒヤヒヤしましたよ)
連続窃盗の金持ち宅が、子弟ヨット繋がりと判明して次回事件は解決するのか。でも解決しても和美ちゃんも桜井さんも生き返らないしなー。むしろ、そのせいで大山さんが消されるのでは?

これから健人の兄の事件もあるのでしょうが、それも全然自殺を防げる気がしませんよ。最終回どうなるんでしょう。


「シグナル」3、4 ☆☆

え、そんなの証拠能力あるの?(拾った髪留め)


健人の過去への助言で、「遺体で発見」の文言が「未遂」に変貌。

のみならず、以降の遺体発見現場も軒並み場所が変わったんだそうですよ。人気のない場所から公園など町中に。また、「未遂」の次の犯行は、繰り上がってその直後に……ってさ。
誤認逮捕のあげく突然死、その間にまた別の殺人が起きてというバタバタにこちらの思考も巻き込まれてどんどん進んでいきますが、ちょっと待って! それ、記録と別の人が死んでいるのでは?
 

「未遂」で生き延びた妊婦さんが、のちに無事出産した女の子。無線がつながる前には存在しなかった彼女が無事成長しているのとは逆に、かわいそうな誤認逮捕の人以外にも生きていたはずの人が死んで。でも死んだはずの人が生きて。もうどれだけの人生に影響が出たんでしょう。タイムパトロールに逮捕されちゃう案件(^^;;)

また、一見バラバラの犯行現場がバスの路線と一致することに気づき、被害者の定期購入記録から接点が! って、通勤路線を未確認な過去捜査、無能すぎますでしょ! (大山のバス会社訪問は、謹慎中で記録に残らなかったのかな……)

次の犠牲者が、懇意のラーメン店員みどり(佐久間由衣)と知って走る大山。悲鳴を聞いて駆けつけるも間に合わず。
一方で、聞き込みに嘘をつく運転手(モロ師岡)をいぶかしむ事務員嬢。あの日バスには息子さん(尾上寛之)が乗っていたのに。挙動不審な運転手が覗く先に行ってみた彼女は、嫌がる女性ともみ合う息子さんを目撃し……現場には遺体が。 ええええええ。

悲鳴にも通報せず、わざわざ夜道に近づいて、縛られて倒れている女性の物を拾って帰り(ここでも通報せず!)、親を脅迫する。ちょっと貴女、黒すぎるでしょう。そのせいで後に殺されてりゃ世話ないです。

で、その髪留めを金庫からみつけて証拠にって。えーっと。
「私が全部やりました!」
と、自首した運転手を、当時のアリバイだなんだ丸無視で、自白したから犯人なんだ記者会見するんだと鼻息荒い部長(渡部篤郎)は大バカです。分析が間に合い、連続殺人犯はその息子だと発表できて恥かかずにすんだじゃないですか。それが大山が買ってやった品なこと、現代の分析技術あってこそで、当時現場にあっても無意味だった、とは皮肉でしたねえ。
でも、何を分析?
下着に体液ならまだしも、髪留めにDNAって。皮膚片ならバスでぶつかっても付くかも。下手したら別々に触っただけの可能性もあり。日時特定もできないのに証拠能力ありますか?
大事なことなのに穴だらけなのでは……。

それ以外にも、悲鳴を聞いて駆けつけたのに、泣き崩れるだけの大山とか。あれが事務員の悲鳴としても、事後そんなに経っていないでしょう……まず蘇生に励みましょうよ。
事務員を殺し、息子のやり方通り縛る父親もね。どこでそれ覚えましたかね。

過去と通信できるなんていう大嘘をつくんだから、他のところはきっちりしてくれないとつまらないですよ。今回の山場は、連続殺人犯が、アンナチュラルでも人殺してたあの人だったことですねw

「シグナル」2 ☆☆☆

写真が、字が、動いたー!! つまり過去が変わった。
過去が変わっても異なる時間線に分岐をしない、「バックトゥザフューチャー」型の時間を採用している模様です。

時効まで20分。
容疑者女の動揺を誘うはずが、自白せず(情報を与えすぎましたよね)
結局、女児殺害の罪は時効を迎えましたがDNA鑑定で男性遺体への殺害関与は問え、そちらで逮捕となりました。(ここでね、白骨で発見され実質死亡日が不明な男性殺害の時効も、少女と同日に成立すると女が思ってるって時点で『同じ日に殺したから』だと思うんですけどw)

前回からの続きは案外あっさり終わり、そのまま何年もすぎて時は2018年に。
『長期未解決事件捜査班』が設置され、先の女児誘拐殺人を捜査していた美女と野獣、もとい桜井と山田刑事が配属に。そして主人公健人もFBIでのプロファイラ研修を終え警部補となって合流!また新たな凶悪事件解決に挑むわけですが……。山田の憎まれ口、こんなの身内の失敗をほじくり返すようなもので解決しても嫌われ、しないと無能扱い、ってのがが当を得てますよね。更に関係者の記憶も時とともに失われることも思えば、長期未解決事件を今更どうこうするなんて無理ゲーってものです。

ここで、かの謎のレシーバーが久しぶりに作動。
最後につながった時は時効直前の逮捕後、向こうの『葛西署の大山』は息も絶え絶えで、『でも3年前の自分とまた繋がる』と怪しい予言。なんのことだか分からなかった健人。今回も、『未解決連続殺人事件』を調査している自分と、まさにその事件の捜査最中、しかも『幼女誘拐殺人事件より前の』大山と繋がるとは夢にも思わず、その事件なら遺体発見はここ、その次はここで遺体が……と漏らしたその言葉から、なんと次の被害者は生きている間に発見されて……。
うにょうにょと、健人の目の前で遺体が消えていく現場写真。『遺体で発見』の字が『未遂』に変わるホワイトボード。
まさに『過去は変えられる』瞬間、CG技術の進歩に感激しますねー。

そしてこの、健人的には大山がまず自分を呼び、後にまた大山と通話が繋がった。でも大山的には警部補の健人に呼ばれ、後にまだ交番勤務の健人に病院裏の遺体を教えることに。通風孔で遺体がみつかると、大山に教えたのが健人警部補なのなら、じゃあ最初にみつけたのは誰なんだというぐるぐる回る時間の不思議。萩尾望都「マリーン」や石森章太郎のファンタジーで繰り返し描かれてきた魅惑の閉鎖回路に、この「シグナル」もハマるのでしょうか。
いやいやその前に、誘拐も殺人も防げるのなら防がなくてはね。そして、どうやら大山自身が殺される羽目に陥ることも防げたら。

そして警察的には失踪とされているらしい大山を慕い、今も探し続け身元不明遺体がある度に確認に行く健気な桜井に、遺体を見つけるなり最期に話せるなり、それともやっぱり死ななかったことになるなりの……チャンスがあるといいですね。

「シグナル 長期未解決事件捜査班」1 ☆☆☆

殺人に時効がまだあった2010年が<現代>
そこから15年前の事件当時なんて池田小事件以前で、なるほど校内部外者立ち入りはゆるゆるですよね。

女児誘拐・殺害事件。
同じ小学校に通う健人は、その子が最後に派手な女と話しているところを見ていた。でも警察は聞いてくれない。
のちに警察官になった健人(坂口健太郎)は、警察署の裏で『容疑者の遺体を見つけた』と連絡してくる通信機を拾う。電池の入っていない通信機、15年前の事件を捜査中、警部と呼びかける声の主は誰なのか。聞いた通りの場所で遺体はみつかり、時効まであと数日。
犯人自殺の公式発表に不服な健人は、マスコミに「犯人は女だ」「証拠もある」と叫ぶ。報道を聞いた犯人は行動を起こすと信じて。


面白い!坂口健太郎の主演らしからぬ影の薄さも、事件に集中できていい感じです。
病院勤務、メスが使える=手術室ナース。年齢見当は当時小学生の健人の見立てで20代という危うさ。終盤思い込みだけでガンガン進みますが、そこまでに健人のメンタリストっぷりを『無意識の行動から真実を見抜く』とずっと見せているし、実際遺体見つけてるし時効は迫って迷っていられないしと、周囲もとりあえず健人の意見で動くことにそう無理はないかも。
刑事じゃなく交番のお巡りさんなのにねw

そして1話の終わりでもう、真犯人と目される女(長谷川京子)が捕まっちゃっててびっくりですよ。もっと過去の北村一輝刑事と何度もやりとりして、じっくり迫っていくものかと思ってたました。これから別の事件も扱うんでしょうか。
さらに驚きは時効までもう数時間。え、逮捕だけじゃ時効止まらないよね。こりゃ海外旅行に行ってた日数分延長とか来ますかね。余罪も出てくる?

吉瀬美智子と木村祐一の刑事は安心してみていられます。あと偉くて悪い渡部篤郎と、その圧力に屈する甲本雅裕ね。
予告で、取り調べをのらりくらりとかわすはせきょーが少し写っていて既視感。「火村秀夫の推理」のなんとか十字軍かな。


「コウノドリ(2)~最終回 ☆☆☆☆

実家を継ぐことにした四宮先生、スキルアップを目指して出る白川先生、皆それぞれ散っていく。

初回の離島医がまた来て、こうのどり先生もペルソナを出るのか? と思わせておいての
『ここで皆を待ってる』
と。そう告げた瞬間、スタッフの皆がこうのどり先生の家族に、ペルソナが家になったんですね。天涯孤独の彼にとって、それって素敵なことなのでしょう。……ますます結婚が遠ざかる気がしますが。もししても、部長のように家でお客さんになってしまう悲しい未来もセットな気がしますが(^^;;;)

シリーズ2作目も磐石に深イイ出産あるあるの連続でした。前半にイイ話、後半に死産や障害など辛い話をもってきた構成も新規視聴者を引き込むのには賢いやりかただったのでは。

『オランダへようこそ』の詩、初めて知りました。出産準備を旅行計画に例え、障害児を持つことを、イタリアに行く予定だったのに突然勝手にオランダ旅行になっていた様なもの、だと優しく諭すのです。うわあもう20年ばかりオランダにいますよ私。
でも確かにそこは、真っ暗でも危険でもなく、違うだけで案外幸せで、まあ時々イタリアらしきところにも寄れたりしてます、うん。大丈夫大丈夫。
ただし思春期青年期になってからまたひと山あるのでねえ……。可愛い幼稚園児のお母さんが妊婦や新生児期のお母さんに語る障害児育て体験談は、微笑ましくありつつも複雑な笑みがこみ上げてしまいますが。その頃になれば、健常に生まれたってつまずきもあり、どの子育てにも悩みがあるって分かってきているでしょうね。ホホホホホ。

最終回、あのインティライミが(放映当時、ネットでダメ夫の代名詞にさえなった)ちゃんと子供抱いてて奥さんが笑ってる、そんなちょっとした光景でもホッとしましたよ。

すべてのお母さんがよく眠れて食事が美味しくてちょっとはゆっくりお風呂に入れて、すべての赤ちゃんが幸せに生まれて元気にすくすく育ちます様に! 旦那はまああれだ、頑張れ。
 

映画「オケ老人!」 ☆☆☆

「ボケ老人」との空耳を狙ったナイスタイトルw 老人活躍コメディです。多少の驚き展開はありつつも、全体は予想通り、それでいいんです。

ヒロイン教師千鶴(杏)は、新任地梅ヶ丘町でのコンサートに感激。早速コンタクトをとり『梅ヶ丘フィル』入団……のはずが、そこは老人ばかりの『梅ヶ丘交響楽団』で、超へっぽこ。誰も指揮は見ない、すぐおやつ休憩、いきなり一人死亡orz

実は元々メンバーだった大沢(光石研)が、仲間を連れて離脱し『フィル』を設立したのだとか。仕事でも、『楽団』代表野々村(笹野高史)が営む古い電気屋の目の前にどーんと大沢デンキビルが建つなど対立必至w 間違えたと言えなくなった千鶴は、辞めようにもいろいろ(笑)引き止められ、入院した野々村の代わりに指揮や指導までする羽目に。
それでも元々志望の『フィル』オーディションに挑戦&合格、両団掛け持ちする中で見えてきた方向性の違いとは……。

誰かを蹴落とす仕組みの梅ヶ丘フィル。高名な指揮者フィリップをフランスから呼ぶ手腕は大したものだけど、彼の大事なカセットデッキが壊れても新品を渡せばOKの姿勢と、出演者選抜にフィリップはお冠。
一方の梅ヶ丘交響楽団は、へたっぴでも和気藹々。もちろん古い機械は修繕して使う派! 野々村と意気投合、デッキを直してもらったフィリップは大喜びです(通訳のラバーガール飛永、終始真面目なのになんか面白いw)
さて、あなたが演奏を続けるならどっち?

……って、そりゃぬるま湯楽団は楽しそうですけど、上手くもなりたいジレンマ。それが梅ヶ丘交響楽団たら、今まで通り楽しみながら上手になっちゃうんですよ。それも高名なフィリップのおかげだったりせずw ロミオとジュリエット、野々村の孫(黒島結菜)のカレシ、大沢息子の指導がターニングポイントになるところが、なんというかオツでしたねえ。あれ、そこヒロインの手柄じゃないのねw
それでも団員をまとめたのは千鶴さんの熱意! 悩める千鶴の背中を押すのは、いつも同僚のイケメン君(坂口健太郎)で、もどかしいふたりの恋だか勘違いだかも、可愛かったです。可能性はゼロじゃないぞ(^^)

そして迎えた演奏会は、本当にステキでした。
冒頭では世話を焼かれる一方、迷惑をかける一方だった老人たちが輝いて、今度は若い千鶴をちゃんと支えてくれているのですから。更にフィルと楽団が(新旧電気店もw)仲直り、梅ヶ丘は一層すてきな町になるのです。


「コウノドリ(2)」~4 ☆☆☆☆

『ちゃんと』産む、ってなんなんでしょうね。
どう産もうが、そこまでの日数お腹の中で身を削って育んできたのは間違いないのにね。最後の瞬間に死ぬ思いしないと愛が育たないとか言うやつ、いなくなりませんよね。無痛分娩はダメ、帝王切開はダメってさ、バカなの? 自分は辛かったのにずるーい的な僻み根性でしょうか。そのうちに妊婦本人も
『ずるしてるみたいだから』
普通に産みたいと、心臓悪い(川栄李奈)のに言い出したり(^^;;;)  4話では、長女を叱ってしまう理由を帝王切開に求めて、次は普通分娩と決心する母(安めぐみ)がペルソナに。
『今度は下から産むの』
とママ友に告げる時の誇らしげなこと、家でもご機嫌、どうしてなんでしょう。

痛みなら、余分に切って入院も伸びる帝王切開の方が大変なのでは。そして消耗しきった母よりそりゃ元気な方が可愛がれるでしょうから、痛みを麻酔でコントロールする無痛分娩が最強なのでは(でも長子で経験者の実母曰く、無痛分娩の麻酔が激痛だったそうで想像と違ったとw 下二人の普通分娩の方が楽だったそうなのでほんとお産はいろいろw)

そして旦那はバカばっかりで、産気づいてる嫁を担ぎこみながら、何時に生まれますかと聞くやつw 10分後か2日後かわからないのがお産でしょうが!飲み会の予定なんか知るかー! 二人目なのにバカ過ぎると呆れましたが……そうか。一人目が帝王切開でスケジュール通りに生まれてるとこうなるのね。その前も、娘が登園前にぐずる日常を初めて知った挙句に、臨月の妻に苦言を呈すクズっぷり。口を出さずに手を出せ手を。
結局は帝王切開に切り換えることになったものの、産みの苦しみを目の当たりにしてこのバカ旦那(前野朋哉)が生まれ変わったのなら、奥さん(安めぐみ)も陣痛をギリギリまで耐えてみせた甲斐があったというものでしょう。

「手伝う」「僕イクメン」「他のお母さんはちゃんとやってる」
と地雷を踏みまくり、妻(メアリージュン)を自殺寸前まで追い込んだダメ夫(ナオト・インティライミ)も見ていて辛かったですわ。ツイッター上には #うちのインティライミ と各家のダメ夫紹介がバズって大笑い。
お手本になるような夫をもっと見てみたいもんですけど、良き夫は自然と妊婦を主役にお産をさせてくれるのか、目立ちませんねー。

2話では、子宮頸がん判明。
自然分娩まで待ったら母親の命が、でも治療を優先で早く出し過ぎると赤ちゃんの健康が危険にさらされる。折り合いには誰しも悩むところでしょう……。計画早産が結果オーライで本当に良かったです。現実には裏目に出る場合もあるでしょうから余計に。
医師ナース雑談に、子宮頸がんワクチン問題を入れてくるのもナイス啓蒙。しかし娘がちょうど全員推奨の学年で接種した経験から、するなら学校で一斉にして、接種後の体育や部活が強制休止でないと接種後安静の指示を守れませんよ。教師側が誰もしたことないので、インフル並みの軽い扱いをされちゃう。この辺は学園ドラマとかでやってもらわなくちゃかな。

そうそう、NICUに赤ちゃんを置いて旅行に行っていた夫婦。
危篤の連絡がとれず主治医はご立腹でしたし、妻木下優樹菜の配役がより無責任に見せてますけど(^^;;;) それこそ退院したら気軽に出かけられなくなりそうな難しい体調の赤ちゃん。何も海外に行ってたわけじゃなし、今の内にちょっと……と思ってもいいじゃないかと、ここは擁護派です。

合間にジュニアくん(宮沢氷魚)の成長だの、初代ジュニアくんは四宮先生だっただの。患者の鬱傾向を見逃して自殺されたコウノドリ先生の過去だの。人員補充に駆け回る部長(大森南朋)が、自分の家庭は健康は後回しで何か起きそうで怖いぞ、だの。 レギュラー陣のドラマも挟まれますがそれ以上にそれぞれのお産がドラマチックで目が離せませんです。
出演者に赤ちゃんの名前も出るんですよ、本物なのかー!

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