ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

地域発ドラマ

「独眼竜 花嫁道中」☆☆☆

宮城発地域ドラマ。

仙台を舞台に独眼竜政宗を推すのは当然ですが。渡辺謙主演の大河ドラマ映像を何度も流し、主演は息子の渡辺大って反則ですw 顔だちより声が似てますねー。そして女装したところは杏に激似w そう、女装なんですよ。脚本協力サンドウイッチマン、盛大にふざけつつ震災復興も勿論とりいれてのいい話です。 麿赤兒の女装は、身のこなしがさすが! ヒロイン栗山千明も豪華ですね。

主人公は、街の酒屋の藤次郎(渡辺大)
伊達政宗公の大ファン。眼帯をつけて大河ドラマを真似れば、別人の様にシャキッと出来るのですが普段は内気で弱気です(^^;;;;)

町おこし会議でも眼帯パワーで、他所もしている武者行列でなく政宗の正室愛(めご)姫の嫁入り行列イベントを思いつきます。しかも自分が政宗、幼馴染ミキ(栗山千明)を愛姫にして、イベントの勢いでプロポーズしちゃおう(注:つきあってもいません)という迷案込み。そのせいの失言で女性陣が去り一般参加者もゼロに。仕方ない、とノリノリで女装を始める町長(麿赤兒)と町内会メンバーについていけず、もじもじ隠れるばかりの藤次郎に『堂々と女装の方がまだ男らしい』と呆れるミキ。でも実は、ミキに守られてばかりだった子供時代にも、一度だけ藤次郎がミキのために戦ってくれたことがあって……それを忘れずにいるミキだって、憎からず思っているようなのですが。急接近の大手酒屋イケメン店長(狩野英孝)になびいちゃうの?
アレコレ乗り越えての本番当日。何故か愛姫は藤次郎w 眼帯で気合を入れて行列を終えれば、迎えた政宗はこれまた何故かミキ!愛姫の扮装で政宗公になりきって求婚というダブル眼帯のややこしい状況ながら、うなずく政宗=ミキを赤い傘の下抱きしめる愛姫=藤次郎なのでした。そう、あの思い出の雨の日と同じ赤い傘の下で。

めでたしめでたし。

美容師ミキちゃん、趣味は剣道。美剣士栗山千明とは、高嶺の花感ハンパないナイス配役でした。でもせめて、普通にデートに誘えればいいのに。ミキの仕事中に美容院の入り口でプロポーズ始めようとするとか、内気以前の問題な気がします(^^;;;) その他ほんとダメなのに、政宗の様に眼帯をすれば途端に堂々とする藤次郎w イベント反対運動にも、甲冑兜をつけて大河ドラマのセリフ真似でなら立派に応対できましたけど。もう一歩、子供時代の思い出以上に、今好きになれるいいところを見せて欲しかったんですけどねえ。ミキちゃん本当にこいつでいいのw
サンドウイッチマンはノリノリで、伊達は町のパティシエさん。町内会会員で女装もするけど振袖にパティシエ帽w 富澤は女装の指導に来たオネエさん。ボケまくりツッコみまくりです。伊達が似顔絵ケーキ作ってきちゃ、落としたり顔つっこんだりで力作台無しですし。オネエを笑うのも今時どうよ感もありますが、賑やかしに。狩野英孝も含め楽しいゲストでした(そして、伊達のパティシエ姿。何かに似てると思ったら…そうだ「こぐまのケーキ屋さん」店長さんw)

花嫁行列に使う馬を探して、馬場もあの津波で流されていたと知る場面。政宗公の時代にも震災があり、見事な復興指揮をとったと語られる場面など、震災の記憶も描きながら、華やかな武者行列や記念館、蝋人形の紹介も忘れません。青葉城から政宗公がから見下ろす街並みも美しく、訪れてみたくなりますねえ仙台。
花嫁行列も、本当にどこかの街でしたらいいかも(^^)


「R134 湘南の約束」 ☆☆☆

神奈川発地域ドラマ。
R(ルート)134は国道134号線のこと。横須賀から逗子、鎌倉、大磯、茅ヶ崎とサーフィンのできる浜をつないでいるような道路です。漁師もいるけどサーファーもいる。米兵さんに会いに来た恋人もいて……。

主人公のコータ(宮沢氷魚)は無気力で、仕事のミスもきちんと謝れずにクビになるような青年。
ひょんなことから、英語しか話せない老婦人マリア(ニーナ・ムラーノ)に借りができ
「この場所に連れて行って」
と、海岸に米兵が立つ古い写真を見せられます。

とりあえず連れ立って江ノ電に乗るも、着いたのは江ノ島の見え方が全く違う場所。帰りたがるコータを余所に、マダムマリアは誰彼かまわず写真を見せては、言葉が通じないなりに逗子だ葉山かもと、情報を集めてきます。
翻訳アプリを教えれば
“It’s like a magic! “
とはしゃぎ、写真の男はときかれれば、恋人ジャックと再会を約束したのだと頬を染めるマダムマリアの可愛いこと。でも「約束」が嫌いなコータはイラつき、ジャックは死んでる、Jack is DEAD! と声を荒げてしまうのですが、結局おんぶまでして探索につきあってくれる優しい子じゃないですか。

そして、竜宮城みたいなラブホテルに同宿w
歌いながらシャワーを浴びるマリアのシルエットに、必死に
『いや、まさか、ないない』
と何かを否定している様子はさすがに振り回されすぎで可哀想でした。大丈夫、マリアおばあちゃんすぐ寝ちゃうから(^^;;;)

実は葉山出身のコータ。
冒頭、連れ立っていた弟はその後コータのせいで磯で大怪我を負い車椅子に。負い目を感じたコータはもうずっと実家に帰れずにいて、浜で再会するもろくに話もせずに立ち去ってしまいます。
『壊れたら、戻らない』
と彼が約束を妙に嫌うのもそのせいですが……。ヨットも楽しんでいる弟さんは、もう前を向いてコータにも声をかけてくれたのに。

そして、マリアさんが事故で運ばれてご家族登場。
聞けば、写真のジャックとは無事再会し幸せな結婚生活を送るも、彼の死後記憶が混乱しがち。家族が住む日本に引き取られてからは特に、ジャックを探しに出て行ってしまうというのです。

何事かを決心したコータは、お孫さん(池田エライザ)の力を借りてなんとジャックに変身!髪も服も米兵スタイルにキメて、病室のマリアをバイク観光デートにエスコートするのでした。いやいや、夢うつつではコータとジャック間違えましたけど、同じ格好では逆に似てなさが際立つw でもでも、背中からなら。バイクに二人乗りの場面には納得でした。しがみつく暖かさは本当にジャックが戻ってきた様だったんじゃないでしょうか、メットや革ジャン(ジャックの遺品!)を撫でるマリアの表情が胸に染みました(やだ、書いてて涙が……)

そして、最後にコータが連れてきたのはまさに写真のあの場所。
風景に写真を重ね、大喜びのマリア。コータがいなければ多分たどり着けなかったことでしょう。でもコータにとっても『やり直せる』とマリアが思わせてくれなければ、二度と来られなかった場所。……弟が怪我をした場所。 
「連れてきてくれて、ありがとう」
と、コータから礼を言えば、マリアもまた “Thank you, Kota” と、ジャックにでなくコータに礼を言ってくれたのでした。借りを作った時の記憶も戻り、シャキッとしたようで良かったです(^^)

そして弟を訪ね、事故以来の何年越しだかで果たす約束のキャッチボール。
海風が爽やかに吹いていました。

リーゼントのバーテン三浦大輔、サーファーにベッキー。


「真夜中のスーパーカー」☆☆☆ 

さながら「ナイトミュージアム」w 愛知発地域ドラマです。

ヒロイン白雪(山本美月)は、ナゴヤ自動車の新米デザイナー。
理想は伝説のスーパーカー、ナゴヤ2000GTなのに、世の流行は家族向け。あげく自動運転車部門への異動に、辞職を決意した白雪は、ナゴヤ自動車博物館所蔵の2000GTに最後のお別れにきたのですが……閉館間際、泥棒リカルド(上遠野太洸)が侵入します。 2000GT盗難を阻止しつつ、ナゴヤ車の素晴らしさを熱く語る間にうっかり時間が閉館を過ぎると……。

展示車に灯がともりエンジンが唸りだし、古い車たちが動き出すのです! 
2000GTの運転席には、レーシングスーツの男(唐沢寿明) 彼にレースで勝たないと、ナゴヤミュージアムに囚われたまま戻れない?? 

明日ブラジルに経つはずのリカルド、飛行機に間に合うのか。いやそもそも、不思議な空間から二人は脱出できるのか?


なるほど愛知県ったらナゴヤ、もといトヨタ。自動車産業をささえてきた車愛を感動的に物語ってくれました。

『国産車は欧米に負けない』
戦後のそんな証明(時代の要請!)のため、わずか1年で作られた2000GT。
他社の設備や技術を借り、価格設定は度外視。壊れるギリギリでの72時間に及ぶテストドライブ。高級な木の内装も、ハマヤ(ヤマハw)のエンジンを使ったついでのピアノ関連技術で、芸術品を目指していたわけじゃなかったんですねえ。

憧れの車相手に萎縮する白雪でしたが、元テストドライバーだった守衛さんや精霊wから学び、闇雲な2000GT崇拝から逃れた2度目の挑戦でなんとか、2000GTを下して現世に戻ってくることができたのでしたw

その間に、もう
「どんな車でもいい、だれかの気持ちに届く仕事がしたい!」
と、辞職する気なんかなくなった白雪。
リカルドも、実は祖父も2000GTに関わり仕事を愛していたと知り、ただ腐っていた自分を反省。新天地ブラジルでの努力を誓います。そして白雪に頼むのです。現場の労働者が「作っていてハッピーな車」にしてくれ、と。

それってどんな車でしょう。
お年寄りでも怪我しても動かせる。自動運転車? 心拍数も血圧も把握、人と語り合えるパートナーな車?(「ナイトライダー」って海外ドラマがあったよねw)、それとも空を飛ぶんでしょうかw

いやもう、トヨタ丸儲けなドラマです。
そして豊田市にお越しの際は、寄らなきゃいけませんね。自動車博物館に!戦後すぐは、戦闘機の技術で自動車を作ってたとは知りませんでしたよ。
唐沢寿明はリアルに2000GTオーナーだそうで、この撮影に参加してて楽しかったでしょうね(^^) 塗り絵応募作をバックに水木一郎氏が歌うエンディングも楽しかったです。

その他の愛知、セントレア空港や名古屋城を巡りつつ、明治村できしめんや豪華なモーニングを食べたりするかもしれないドラマも、また期待していまーす!

「越谷サイコー!」☆☆☆

埼玉発地域ドラマ。
「越谷には何もない!」と嘆いていたヒロインが、最後には「何もないけど、あるんです」と自信たっぷりに我が街を推すようになる。セオリー通りの展開とはいえ、楽しい1時間でした。

雑貨屋を営む祖母(竹下景子)と二人暮らしのヒロイン加奈子(佐久間由衣)は、母の離婚で9歳から越谷住まい。職場の住宅展示場では「のどかで便利で住みやすい街」とセールストークを繰り返すものの、都会と比べたメリットは……安いことぐらい?
日光街道沿いの実家は蔵付きで大きいけれど住みづらく、なんとトイレは外! そんなある日、物音がする蔵で鉢合わせたのは……泥棒?いいえ、ご先祖の伝蔵さん(佐藤二朗)だったのです!幽霊かーいw

もうそこからは佐藤二朗が大活躍で飽きませんね。
なんと祖母も子供の頃から見えていて、馴染みだという伝助さん。お殿様から預かった櫛を失くしてお手打ちにあい、幽霊になって蔵で櫛を探し続けているという悲しい来歴の割にご陽気で、参覲交代で越谷が栄えた仕組みを紙芝居(祖母作?)で説明してくれたり、蔵を離れてお出かけも出来ちゃいます。

伝助さんに今の越谷を見せようと回る、レイクタウンのショッピングモール、カフェ、高層マンション。家康御殿跡ほか史跡、イチゴ狩りw 
初めは、蔵を売り飛ばしてのカフェ改造狙い。伝助さんに引越しを承諾させようと連れまわしていたのですが、後半祖母の余命がわずかとわかってからは、伝助さんを連れてのおばあちゃんが行きたいところツアーに(涙) 地域発ドラマの影の見どころ、名所名産紹介がどストレートに盛り込まれておりました!
食事は取らない伝助さんですが、仏壇に供える高杯に乗せると味はわかるんだとかw スタバの抹茶パフェ的なものに感激して叫びます。
「越谷、サイコー!」
って甘味が1番でいいんですかw レイクタウン前でヨットにも乗っちゃいますよ、幽霊がちゃんとライフジャケット着込んでw 

市内ツアーの足は、加奈子の幼馴染でタクシー運転手の三ノ宮くん(飯島寛騎)
見えない伝蔵を紹介されて怖がりはするものの、空間に語りかける加奈子や祖母を全く否定しない優しい人です。彼も史跡に同じ名字があったりと、ご先祖様をなんとなく受け入れる土壌があるものなのかも。それに……大好きだから! って、あの古い家が?それとも加奈子が?w
いわくの櫛も見つかって、さあ伝助さんも成仏ですかね。

祖母亡き後も、ご近所さんがたむろして店番してくれて雑貨屋は続いていきます。「なんで越谷?」と詰問してきた若夫婦(今野浩喜&吉澤ひとみ)もどうやら市民に加わる予定。何もない街越谷に、新しい歴史を加えるのは貴方!だそうで、見たら住みたくなる……かもw

☆加奈子のコートが可愛かった……! グレイ地に白い鳥と黄色の。 haupiaとsanpoコラボ、カモメと松ぼっくりのコートだそうですよ。再注文あるみたい、欲しい(><)


「あったまるユートピア」☆

兵庫発地域ドラマ。
概ねの舞台は城崎温泉です。でもまさかのシリアと兎w

かばん職人のヒロイン伊織(倉科カナ)が、温泉に浸かってぼやく冒頭。かばんの街豊岡で修行の日々の疲れを、城崎温泉での出会いが癒してくれるのかなーと思っていたら物語は思わぬ方向に右往左往していきます。
☆ネット小説をパクる女子高生
☆ヒロインの兎、逃亡死亡
☆ダンサーの妻はシリア人
正直、詰め込みすぎでわかりにくくなりましたかね。

実は神戸の震災で両親を亡くしている伊織。
「死にたい」と口に出来ずに小説に思いをこめ、ネットにあげたまま忘れていつの間にか10年。訪ねる予定の城崎で、その『死んだらやりたい放題で、案外楽しいじゃん!』という小説「楽園に行こう!」が高校演劇になっているとはなんの偶然なんでしょう。 でも脚本に困ってネット小説にアイディアを借りた女子高生蓮(堀春菜)の方は、仲間に脚本を褒められ困り、代役で出演を迫られてまた困りで、なんと当日逃亡。上演は中止にorz
一方、城崎でひとり所在なさげだった外国人ララ(アヤカ・ウィルソン)は、遊人(渡辺豪太)に城崎が甚大な被害を受けた90年前の震災を教えられ、内戦で荒廃した出身地シリアに重ねて復興を願います。

女子高生と、大人たちと、外国からのお客様と。接点がなさすぎる人たちがすれ違う鄙びた城崎w
かの有名な志賀直哉「城崎にて」にもちなんだ生と死/居場所/生きているうちに、と段々と重なりが出てくるまでいろいろ戸惑います。
ララの夫(アンドリュー・エルフィンストン)がダンサーなことで城崎国際アートセンターも紹介でき、さらっと英語で道案内する遊人は世界を巡って地元に戻ってきた魚屋(と、ここでも生と死) 神戸だけでなく城崎も世界から人が集まる街だと印象付けられる……のかな。分かるような分からないようなw あ、でもダンスは素敵でした。
妄想の舞台は楽しくて、亡き兎とも再会!そんな皆が「死んでよかった~」と口々に叫ぶ物語に、蓮が現実に戻ってくる場面を付け足してくれたことで、伊織は生への肯定を強く受け取ります。もうこれは蓮の作品。そして、逃げたことを謝るなら
「生きているうちに」
と若者の背中を押すのでした。←と、なるための中止だったんですねえ。でも無事上演させてあげて欲しかったです。


そして亡き兎の毛皮付きの手製カバンを、ララに託す伊織。世界をめぐるダンス公演と共に、兎も世界を飛び回ってくれますように(って、実は兎生きてたので、あの毛皮主はいったいw)

風情ある城崎の橋や町並みと同じぐらい、カニの爪オブジェもインパクトありましたね!

「たからのとき」☆☆

福岡発地域ドラマ。

舞台は博多から2時間の山あいにある東峰村。『とうほう村テレビ』が村の紹介番組をつくることになり、普通のお母さんたから(寺島しのぶ)が住民代表ディレクターに。慣れない取材や撮影に奔走し、生放送のスタジオで大失敗をしながらも仕事の楽しさにのめり込んでいくたから。遂には、娘みのり(藤野涼子)の大学受験懇談をすっぽかしてしまい……。

と、働く女性と家族の問題でいくのかと思いきや話はちょっと違う方向に。たからは懇談のやりとりを全く覚えておらず、みのりの勘違いとまで言いながらカレンダーを見ると、自分の字で予定の書き込みが。なんと若年性健忘症と診断されてしまうのでした。
えー、盛り込みすぎではw

家のことがおろそかになったり、学校でからかわれたと反発する娘。番組で家族の思い出を語ったことも、プライバシーの侵害だなんて小難しく怒るわけですが、父親の助言できちんと見返した母の番組は優しさと村への愛で満ち溢れていて……。
生本番に現れない母を、村じゅう総出で探し回るなか、みのりの足は自然と家族の思い出の場所へ向かうのでした。

ほら健忘症に触れずともドラマチックなあらすじじゃないですか(^^;;;) 
もちろん家族のことをやたら語ったり、思い出の地に取材に行く動機は『覚えておきたいから』ですし、いい大人が本番に来ないからと即大騒ぎしたのは家族に病識があるせいでもありますが。東峰村の自然と寺島しのぶの貫禄で、別に大きな病気を絡めなくても十分に行けましたよね。 それとも、失われていく記憶を絡めたら、若年性でない健忘症を抱えるご本人やご家族にと、より広い共感を得られるだろうマーケティングだったり?
濱田貴司氏の音楽も良かったです。

また撮影直後の豪雨で東峰村もひどく被災され、このドラマが貴重な記録になったそうです。復興のドキュメントが併映されていました。

「アオゾラカット」☆☆

大阪発地域ドラマ。

ラピート(急行電車)からスーツケースを引いて降り立つ青年。外人観光客わんさかの街に
「ここはホントに西成か……」
と呟く彼、翔太(林遣都)は母親の訃報にフランスから帰国したのですが、何故か急かされて着いた葬儀場からは喪主の父吾郎(吉田鋼太郎)は消えており……。 バーで飲んだくれていた父をみつけた翔太は激昂、ぶちのめしてしまいます。
指折れた!責任とれ!と騒がれ、仕方なく帰国を伸ばして実家の美容院を手伝うものの、一切の会話を拒み勝手な髪にしてしまう翔太は、常連さん(山崎静代 他)を怒らせてばかり。それでも無愛想なりに馴染んできたところで、親父の借金がとんでもない額と判明し……。

私も美容院ではあまり話したくない派、フランスで翔太が担当してるというノースピーキング席あったら選びます。
そして最近の西成の外人さん率は確かに半端ないですね。息子の職場に来るおフランス貴族さんもいつの間にか、定宿を梅田の高級ホテルから西成の激安宿に変えていて『道端でカップ酒おごられた』と喜んでましたよ。腕のロレックスは外した方が…と危険を一応忠告しましたが、体格もいい男性外国人には老人ホームレスが大阪流に声かけてくるのは怖くないんでしょうねえ。日本は銃の危険もないし。

そんなわけで作中でも、たまたま来店した外人さんのSNSをきっかけに、日本で散髪したい外人さんが集まって店は超繁盛。その金を親父が持ち出してひと揉めありましたが、それも母の墓のため、長年の誤解も闘病する母(床嶋佳子)が望んだことだった等々と父子のわだかまりも超解けていくハートフルな物語となりました。

しかし、いくら母本人の希望とはいえ、嘘をついてまで姿をくらますことはないと思いますが……。そもそも真面目そうな母方と、あの父が反りが悪かったんでしょうねえ。息子翔太も愛想なく育っちゃったのは母方の血か、オヤジへの反発か。親子ゲンカすら笑わせてくるところ、大阪らしいんでしょうか。大阪在住ですがネイティヴでないので戸惑いました(^^;;;) 
大ファンの阪神金本監督が来店し翔太が喜ぶくだりも……う、うん。そうなると思ってましたよ。
融資先「あべの銀行」にも小笑いw あ、美容院の手伝いに、川栄李奈。

タイトルは両親がしていたボランティア青空美容院から。そこもこれからは翔太と父で切るようになり、西成におしゃれなホームレスが闊歩するのです。

「農業女子はらぺ娘(はらぺこ)」 ☆☆

北海道発地域ドラマ。

農家に生まれ、トラクターを乗りこなし経営を学び、婿に来てくれる人材を求めてお見合いパーティも企画しちゃう後継志望の女子たちの奮闘が、実在するグループ『はらぺ娘』の活動を通じて描かれます。
広い北海道、農地の経営規模が大きく扱う機械も大きいために女子には向かないと言われがちなのだとか。グループ活動も富良野十勝とめちゃ離れていたりして普段はスカイプで連絡取り合っていてなるほどでした。また婚活は切実、大地に癒しなど求めてる軟弱な奴はお呼びじゃないのだー!

主人公は『はらぺ娘』リーダーの菜摘(前田亜希)
通販の整備や食育を考える親子会などアイディアを出し運営し、メンバーの相談に乗ったりと活躍するも、肝心の親には後継として認められない苦しさを抱えています。同じく農家に生まれて絶対跡取りと決められて育つ男子もキツイでしょうけど、やる気はあるのに無理ダメ、継がせないぞと言われ続ける女子もまた辛そうです。悩みに気を取られ、ほんの何時間かのうっかりで苗を枯らしてしまうエピソードは、頑張っているだけに可哀想ですが取り返しがつかない。自然を相手だとそういうことも多く、だからこそ親御さんは継がせたくないんでしょうし。  
酪農家の一人娘由佳(芹那)も、うっかり酪農家の一人息子と恋をしてしまい、好きでも結婚は無理という特殊な状況。その中で、運命の恋を求めて西に東に大騒ぎのバービーがコミックリリーフでいい味だしてました。


「千住クレイジーボーイズ」 ☆☆

東京発地域ドラマ。
千住って「必ず選挙に行く~♪」と兄弟芸人かしおペアがお笑いソングにしている足立区ですよね、ならず者が多めw 主人公も殴られて裸でダンボールだけ被されて土手で目覚めるとは、いくらそこがかの有名な『金八先生のオープニングを撮影した土手』だとしても自虐がキツイ。しかし、いかついおっさん達が寄ってたかって手を差し伸べてくれるところはさすが下町、情に熱い! 銭湯のコミュニティ素敵でした。
心配だったツッコミ漫才のクオリティもなかなかGOOD。俳優さんって声でるし勘がいいですよね。

<物語>
千住クレイジーボーイズを解散し、売れないピン芸人になった主人公ケイゴ(塚本高史)は女の家から無一文で追い出され、元相方ゆき(小池徹平)の伝手で銭湯住込で使われることに。
ガラは悪いが情には熱いお土地柄。行方不明になった小学生をみんなで探し、気を張って生きるシングルマザーのばら(比嘉愛未)に銭湯の爺婆 は、親子でいつでもおいで、と野菜や菓子を山ほど持たせてくれるのです。

そんな地元のイベントに、ゲスト出演をさせられることになった限定復活クレイジーボーイズ。今は栄養士で一般人のゆきよりも、プロ芸人ケイゴの方がびびって逃げ出してしまい、追ってきたゆきと乱闘に。
やっと本音をぶっつけあった二人はクレイジーに血まみれで舞台にあがるのでした(><)


「ラジカセ」 ☆☆

 三重発地域ドラマ。
昭和家電おたく有山(滝藤賢一)と寂しい少年将太との魂のふれあいを描きます。ゴミのような古い家電だって、求めている人がいる。人間にだって要らない人間なんていないよ、というストレートなメッセージは胸に響きました。

しかし伊賀市を舞台になぜ忍者でなくレトロ家電。
堅焼き食べるでなく、昭和の家電が残る田舎町ってだけでいいの?と思っていたら、なるほど伊賀の名所は伊賀上野城や忍者屋敷だけじゃなく『昭和ハウス』というレトロ家電を集めた博物館があるわけですね。その館長さんをモデルにしたと。ふむふむ。

有山の、レトロ家電にかける熱意と知識が半端じゃありません。
所蔵品をドラマ撮影に貸すこともあるのですが、設定年度が1年違えば機種が違うのに!と震えるw 演技や役者よりもちろん家電が大事ですw 
扇風機の羽が透明じゃなかった時代が、そういえばありましたねえ〜。TVのチャンネルを「回す」というのもアラフォー以上かなw 技術の進歩ってすごいや。そして録音機器も変貌を遂げ、いまやカセットデッキ、テープを見ても小学生は何をするものか分からないんですね……。 有山の倉庫に遊びで侵入した将太は、並んだテープを見てびっくり。別れた両親の名がかかれた謎のお宝と同じ!
有山は有山で、写真の将太の父……の足元にあるラジオがカッコイイ、持ってきてくれと大興奮。母(安藤玉恵)は捨てろという古ラジオでも有山には憧れの名品で、面倒なはずのチューニングにすら将太と父の懐かしい思い出が蘇るのでした。
そしてやっと聞けたテープには、幼い頃の母の声。いっぱいいっぱい可愛がるから!とまだ見ぬ当時は心に決めていたはずの息子を、新しい恋に生きる今は邪魔者扱いしてしまっていたけれど……テープの残りには将太から母への感謝のメッセージが入っていたのでした。こ、こんなの絶対泣くでしょ(><)そしてCDではできない芸当なんだな、これが!
壊れかけた親子の絆を、ゴミ寸前の家電が繋ぐのでした。使えるものは大事にしなくちゃですね。

言いたいことが言えずにクシャミが出てしまう、口下手(レトロ家電を語る時だけ別)で変わり者な男を滝藤が好演していました。

「私の青おに」☆☆☆

山形発地域ドラマ。
誰もが知る名作「泣いた赤鬼」と主人公の学生時代をリンクさせて描く再会と再生。
田園の美しさ、人々の暮らしの豊かさの描写の中に、さりげなく名産のぶどうデラウェアやワイン、更に貴腐ワインを作る苦労も織り込み「飲んでみたいなあ」と思わせるとはニクい脚本です。トンネルを抜けると広がる不思議空間も、採石所かなあと調べたらなるほど、高畠石が有名なんですね。実際コンサートや芋煮会wに使われているそうで、ドラマ内でもトランペットの練習にワイン蔵にと印象的な場所。作者浜田廣介の記念館と合わせて『瓜破石庭公園』是非訪れてみたくなります。そしてお土産は貴腐ワインw 
作中イベントで出版されていた中学生作の「続・泣いた赤鬼」も購入できたら完璧ですね

<物語>
東京の出版社で働く主人公辻村莉子(村川絵梨)は、故郷の高畠町に呼ばれ町おこしイベントに協力することに。地元の名士浜田広介作「泣いた赤おに」の続編を募集、絵本を出版しようというのだ。
しかしすっかり東京弁で喋るようになった莉子は、熱心な担当者にも同級生の集いにも心開かず、特に「変わり者」と評される夏目(木南晴夏)の話題になると表情を硬くする。
その昔、いじめから助けてくれた夏目を裏切り、自分は元通りの女子グループに戻れた代わり彼女は学校に来なくなってしまったのだ。今はひとり家業を継いだ彼女と「泣いた赤鬼」の青おにを重ね、自分のせいで夢を諦め不幸に暮らしているのかと、後ろめたく思う莉子。また出版も当初の理想では売れないと、公募作品でなく有名作家を強引に登用するのだが……。
思い出の場所で再会した夏目は目を輝かせてワイン造りを語る。
恨まれていると思い込み、いつまでも時を止めて昔のことばかり考えていたのは自分だったと泣く莉子に夏目は、それも必要な時間だったんだよと、ゆっくりと美味しさを増す貴腐ワインを差し出すのだった。
「辻村さんの時間は、止まっていたんじゃなくて、熟成してたんじゃないかな」


賑わうイベント当日、出版されたのは中学生が描いた公募作。東京へ戻る莉子は、旅人のために置かれた「休め石」に腰を下ろして喧嘩別れした恋人(真島秀和)に電話をかける。土産のワインを一緒に飲もうと。

そういえば、地元出身でもないのに妙に熱心な担当さん(中島歩)とは恋でも始まるかと思ったらサラッと別れましたねw 
いじめてたことなんて忘れて夏目のワインを飲んでいる同級生(馬場園梓 他)にはちょっと腹たちましたけど、そんなものかも。かえって、ひとりそこにこだわっていた莉子が前を向けばすべて過去のことになるのかも。なにしろ夏目本人がもう歩き出しているのですから。
高校時代の夏目を演じた上白石萌歌も良かったです。



「インディゴの恋人」☆☆

岡山発地域ドラマ。
主人公はデニムにダメージつける職人。機械じゃないんですね、そんな専門職がw
出会った美女は、地域に招聘されて滞在しながら制作活動をする画家で、そのアーチストインレジデンスというシステムも初めて知りましたよ。更にキーポイントになる手紙は「記念日レター」という倉敷特別郵便で主人公の姪の誕生日に届きます。倉敷旅行で前を通ったあの郵便局からそんなサービス受けられたんですね(><)
いろいろ学べるドラマだわ……。

ともあれ、音楽を諦めデニムダメージ職人になり男手一つで姪を育てる男(新井浩文)が画家(美波)と出会い、ともに暮らそうと告げるがやんわりとお断りされた後、彼女の辛い過去を知ってしまう。そして出来上がった絵を前に彼女にかけた言葉
「傷や汚れが価値になるんだ、人間も」
それはまさに、彼ならではの想いでしょう。

冒頭10分見逃しているのですがどんな導入だったのか。
父子(伯父姪だけど)家庭にちょっと華やぎが訪れる地味さで、あんな素敵な街を舞台になんでこうなるのと戸惑いながら見ていました。たたみ込むように明らかになる彼女の事情も「子供を捨てた」と言う割に、育児ノイローゼ治療中の夫の裏切りだったりして、やりきれない彼女は悪くない感(ただし留学を志したら避妊はきちんとね) 
会いに来た娘も、まあ母の人生をぺらぺらと。例えば全てを内緒に再婚しようとしてたら「娘です」と来ただけで破談もありえるでしょうに。でもだからこそ、自分と同じ年の主人公の姪宛ての手紙から、常に自分を想ってくれていたと知ることができたわけで。
穏やかな再会と別れ。
不思議に視聴後感はすっきり幸せでした。


また一人で描き続ける彼女と、再び弾くことにした主人公と。仲間に囲まれてピアノに向かう彼の指には、洗っても残る藍が染みているのでした。

「舞え!KAGURA姫」 ☆☆☆

広島発地域ドラマ。
若者が迷いながら打ち込めるものを見つける王道ストーリー、いいですねえ。

両親の離婚で、東京から母の里広島に連れてこられたJK児玉咲子サクコ(葵わかな) 転校早々はじけた同級生タマキ(中村ゆりか)に付きまとわれとまどうが、結局はタマキが誘う神楽部に入部。共に神楽甲子園を目指し……咲子は広島が好きになっていく。

神楽部? 神楽甲子園? と耳慣れない言葉が並ぶんですけどw それも地域発ドラマの良いところ。全国大会といいますが、東京大阪は出そうにないですよね、故郷埼玉にもそういうのなかったなあ。検索してみましたが、広島県安芸高田市にて行われた第6回神楽甲子園に出演したのは広島、島根岩手鳥取高知静岡宮崎より16校。豊かな文化を引き継ぐ若者が頼もしいです。お国自慢物産展も同時開催。

途中タマキが怪我をし、新参咲子が主役滝夜叉姫の代役を射止めた時にはタマキがあんまり可哀想だと思いましたが。その後の言い争いから
『そーだよ、代役が回ってきて嬉しかったよ!舞台に立ちたいもん!』
と本音をさらけ出すことができたことで、二人は本当の友達になるんです。部活動を受験からの逃げと謗る母(大塚寧々)にも
『逃げてるのは母さんだ』
と、はっきり告げることができて、サクコは変わったんです。まず、別れたお父さんがすすめる剣道部に入部しなかったところで一歩解き放たれて自由に。親が思う「良かれ」や「こうなって欲しい」が子供にはどんなに呪縛か。私も親だから、良かれと道を示す気持ちもわかるとはいえ、若者には親が喜ぶことより、自分がしたいことを選んで笑顔で生きて欲しいですよね。

そして迎える神楽甲子園、必死で舞う咲子はじめ神楽部の面々。途中、咲子まで足を痛めてしまいますが舞台を下りません。
「神様にみてもらう、今ここで生きてるってこと」
と、踊り続ける健気な咲子には、もう涙腺が……(><)でも舞台ラスト、斬られて息絶えるはずの滝夜叉姫がニッコリと、やりきった笑顔を披露する段では笑っちゃいましたよ。若いっていいなあ。

ちなみにタマキの幼馴染に加藤諒w 田舎の高校生がまだ似合って、若いヒロインの横で画面をキュッとしめていました。母の同窓生マキタスポーツもね。


「田上トパーズ」☆☆☆

滋賀県ご当地ドラマ、こういうの好きだなあ。
(追記*滋賀発地域ドラマ、と呼ぶそうです)
東京から滋賀へ、父の突然の異動。すれ違っていた父娘の心が、地元田上山で採れたトパーズをきっかけにほぐれて触れ合っていく様子が暖かく描かれています(^^) 

建築会社から、地域密着ケーブルTVに異動で勝手が違うお父さん(小木茂光)
地元情報だ旬の料理番組だって小さい仕事にイラついて、ご当地音楽フェスをドーンと大きくしちゃおうぜ!と支援企画を提案するですが同僚(千原せいじ他)は乗らず更にイライラ。元バンドしてた娘(小島藤子)の出場を勝手に決め、ほらお前の元仲間も呼んだよ、メジャーデビューするんだってな!って……。
知らないんだよね、デビューのためにボーカルを替えられ、以後娘さんは歌えなくなっちゃってるって。
新しい学校の友達には言えたことが、お父さんには言えなくてすれ違い。
「自分だって夢だった建築士になんてなってないくせに!」
と痛いところをついてしまいますが。

若きお父さんが、山で自分で見つけて亡きお母さんに贈ったトパーズ。何万年変わらず光る石のように、お父さんの中にも昔の夢は眠っているし、歌うのが辛くなった自分の中にも、歌いたい気持ちはやっぱりあるんだと気がついて……
ラストシーンはJKバンドで歌うヒロイン。例年通りのこじんまりしたフェスで、自分のために歌う姿は楽しそうでしたよ。地元バンザイ(^^)

しかし、いくら田舎だからってケーブルTV職員がまさかのなんでも屋。TVの写りが悪いのどころか、子供の宿題までハイハイとみちゃうw ヒロインのプチ家出には即、写真もつけて「たずね人」で放送! ここにはいないよな情報までじゃんじゃん来た結果、見つかるのは先週爺ちゃんと行った山でってさ、それあとから娘に恥ずかしいって怒られるよお父さんw

自由に生きてるお爺ちゃん(ミッキーカーチス)が、登山はする観光案内ボランティアはすると、人生充実してそうでかっこよかったです。
音楽はクラムボンのミト。

「さぬきうどん融資課」 ☆☆☆

いいドラマでした!


NHK高松放送制作、香川発地域ドラマの全国放送です。

銀行マンの鉄平(桐谷健太)は、東京や海外で巨額の融資を動かすつもりが地元香川の『うどん融資課』に転勤になり、哀れ単身赴任。

うどん屋開業資金や店舗移転の融資相談にのる事に。

商売の相談の筈が、浮気調査や嫁姑の愚痴合戦に巻き込まれ……家に帰っても、電話で嫁の愚痴。いい加減にしてくれー


と、冒頭からテンポよくすっかり物語に巻き込まれました。

タイトルの「うどん融資課」本当にあるそうで、さすがうどん県w

何度もアップになるうどんが美味しそう!でも盛りつけはシンプルにネギだけでどこも一緒なんですw 一杯190円とか150円とか、驚きのお値段ですよ~。セルフってなんですかw

ひとつだけ残念なのは「うどんは食べずに呑む物だ」という言葉だけで、その実演が見られなかった事w 俳優さんは台詞言う加減もあるでしょうけど、お客さん役でそれみせて欲しかったなあw


そして仕事にも慣れた頃、サトエリ来店。

義父の代からの田舎の店舗をたたんで、高松市内の実家で新店舗を出したいと。サラリーマンも多い好立地。旦那さん(駿河太郎)の打つうどんも美味しくて、高額融資が見込めるとほくほくの鉄平でしたが……何故か旦那は移転拒否。

移ればもうかるのに…と、奥さんと一緒になって移転をすすめる鉄平だったのですが。

「夜明け前から仕込みに励む父がカッコ良かった」

「地元の人においしいうどんを食べさせたい一心」

と迷いのない旦那に、あまりに違う自分と実父の関係を思いだしてざわざわ。そのうち旦那も折れて移転が本決まりになるものの、常連客の惜しむ声も聞いて、逆に鉄平に迷いが出てきたりして。

銀行マンの得意技、算盤片手に弾き出したのは徹底的なコスト削減&新規定収入! 割り箸代や自販機の設置、食堂への卸契約などで地元でも豊かにやっていけます!どーん!


ラストでは、上京以来すっかり不仲だった父に会いに妻子と行く話も出てハッピーエンドです。


サトエリ奥さんの立場で考えると、実家に戻って市内で暮らせば友だちも近くてスーパーもオシャレな店も多くて、引越を楽しみにしてただろうなあと思うんですけどw

それに、相談に乗ってた店の嫁姑バトルも、鉄平自身の嫁と姑の不仲も、言ったらすっきりした☆程度のなしくずしに上手くいっちゃってて、そんなことあるかーと思ったりw


それでも、地元に何十年も愛されて、朝の6時から来る数人の客の為に準備してくれてる店を、効率ともうけだけのために移してどうするって考え方は好きです。

もうける融資はまた別でがんばりますから!と、今日も元気な鉄平くん。がんばれ。


旦那など、面白い連ドラが始まったと喜んでいたので、1話限りと知ってがっかりw 


また何かの折に2話3話と、いろんなうどん屋をめぐるドラマをみせて欲しいです(しかし桐谷健太は四万十川でも地元民の役で四国づいてますけど大阪の人だよね)


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